「セレブリティ」の版間の差分

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('''セレブリティ'''({{Lang-en-short|'''Celebrity'''}})は、元来著名人・名士を表す言葉で、特別な権力や財力をもつ人間、もしくはそういったグループ)
 
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セレブリティCelebrity)は、元来著名人・名士を表す言葉で、特別な権力や財力をもつ人間、もしくはそういったグループのリーダーや役職者を表した。時が経つにつれ、芸能・スポーツにおいて、こういった権力者に匹敵するほど権力や財力を持つものが現れ、メディアにより彼らに強く脚光が浴びせられるようになると、メディア露出の多い芸能界スポーツ界においての有名人の事をいうように変容していった。

現在、日本のテレビや雑誌メディアはセレブと略し、金持ち、優雅、高級、などの意味合いで使用しているが、明らかな誤用である。言葉の語幹ラテン語形容詞Celeber」に由来し、有名なCelebrated)という意味を持つ事から、元来は有名人といった訳が近く、元来の英語ではセレブリティという言葉自体に「金持ち」や「優雅」などの意味合いはない。

概説[編集]

日本以外の国[編集]

  • 基本的に"rich and famous"(有名でお金持ち)の意味で使われることが多く、王族大富豪政治家芸術家ミュージシャン作家ファッションデザイナー俳優スポーツ選手スーパーモデルなど、マスメディアに露出が多く、優雅な暮らしを送っている経済的に裕福な著名人などに対して通常、用いられる。有名でも、貧乏だったり、質素な生活を送っている人達や、逆に、大富豪だがマスメディアへの露出や名前が表に出ることを嫌い、一般には知られていない人達は、通常、セレブリティとは呼ばれない。
  • 一機数十億以上する、自家用ジェット機で世界を飛び回る者は「ジェット族(JET SETTER)」とも呼ばれる。
  • 元来の意味は単なる著名人を指す言葉であり、現在も広義では、その意味で用いられている。"famous"(有名)という単語と比較すると、"famous"が「広く知られている」という強い意味であるのに対して、もう少し軽い「一般に認知されている」といった感じである。当然、悪い意味でも使われることも多く、有名な犯罪者の形容としても、この語が使われているのを見ることができる。
  • 下世話な意味で使われることも多く、文脈によっては侮蔑的な意味になるので、使う際には注意が必要である。また、狭義においては、やっかみや侮蔑の意味を込めて、「有名でお金持ち」だが「実体のない人」を指す言葉として使われる(例えば、ヒルトン姉妹が該当する。日本では彼女たちは「元祖セレブ」などと持ち上げられているが、米メディアでは、ほとんど珍獣扱いである)。
  • 欧米のマスメディアでは、年末年始に"celebrity of the year"という特集が組まれることが多くあるが、この場合は「(その年の)話題の人」といった意味合いのことが多い。

日本[編集]

  • 日本では、元来の意味とも一般的な用法とも異なり、「おしゃれな(生活をしている)お金持ち」を指し、必ずしも「有名」である必要はない。また、「おしゃれ」に関しても、どちらかと言えば、シンプルではなくゴージャスな物を指す。
  • 日本ではそれまで、セレブという概念がなく単に「金持ち」と言っていたが、1990年代叶姉妹の出現により、"セレブ"という言葉が広まっていった。セレブリティが持つイメージから、ワイドショー雑誌等のマスメディアがおしゃれでゴージャスな一般人をセレブっぽいなどと形容し、「一般人に縁のない存在」としてではなく、「派手な暮らしをする」(もしくは「裕福そうな生活」)という、セレブリティを曲解した日本独自の意味合いが広まることとなった。また、セレブ犬(裕福な暮らしをするのこと)など、接頭辞的に用いられることもある。このような派手な生活をする人間を成金と呼んでいたが、悪意的用法で使われるため、あえてセレブという言葉に置き換えているという指摘もある。
確かに、上下記の様々な「セレブ」にまつわる言動・消費趣味 / 対象にまつわるイメージから、「セレブ」という言葉は、濃厚な「庶民性」を感じさせるものとなっている。しかし、歴史を顧るに、そうした民衆のエネルギーが、日本史原動力となって来た事も、また否めないのである。日本史上の、過去の新興階層が、実際そうして来た様に(平家武家豊臣秀吉町衆光悦村)・薩摩長州阪神間モダニズムなど)、現代日本の新たな富裕層が、社会歴史に対する「ノブレス・オブリージュ」を果たし、日本の「伝統」の重みを背後に背負いつつ、「未来」や「世界」に向けて、真に価値ある文化創造を行っていける「新たな貴族階層」となれるかどうかは、歴史の転換点に立っていると言える。
  • 一方、女性誌では知的で魅力的な女性を言ったり、ただ優雅なだけをさす場合もあり、意味は拡散し、拡大傾向にある。また「金持ち」と言うと嫌味、生々しさがあるため「セレブ」と言い換えたりする例も多い。さらにプチセレブ(ちょっと豪華、ちょっと贅沢、ちょっとおしゃれ、ちょっとお金に余裕がある、といったような意味。ここでもセレブリティの元来の意味である「有名」という意味は含まれない)という本来の意味から外れた言葉も生まれ、流行を追うことで悦に浸っている女性像を暗にあらわしている。またセレブとセレブリティを別に考える傾向も見られる様になった。現在、女性誌などで、自ら「セレブ」と名乗る読者モデル(特にOL学生派遣社員からフリーター肉体労働者などからお水関係まで)がいるが、そう名乗る人々の大部分はセレブに値せず、あくまで「自称」である。最近は、自分から「セレブ」と誰でも彼でも名乗ってしまい、実際にはセレブとはまったく違う、単なる読者モデルたちが「セレブ」を名乗ることに批判的な意見が多い。
  • 元来の意味合いで該当する人を挙げた時、名の知れた芸能人はほぼ全員当てはまる。また、一般的に使われる「有名でお金持ち」との意味合いでも、かなりの数の芸能人が該当し、数え切れない程のセレブがいる事になる。反対に、元来の意味でも、一般的な用法でも、「裕福」であったとしても、著名人、有名人でなければ該当しない。これは叶姉妹の影響で、過ったセレブの意味合いが流布した為の誤解であり、理解していない芸能人も多い。
  • 純金融資産1億円以上保有者が会員となるSNS YUCASEE(ゆかし)は、日経ニュース等でセレブSNSと紹介された。純金融資産1億円以上の日本人は全人口の1.9%程度。ただし、世界的な基準で言えば、純金融資産1億円以上保有程度では、まずセレブと呼ばれることはないし(おそらく、世界基準で言えば、純金融資産100億円以上保有、もしくは特別な地位を保持していないと、まずセレブとは呼ばれることはない)、セレブのもう一つの重要な基準である「著名である」ことが考慮されていない。大手マスコミが「セレブ」という言葉の意味をはき違えている典型的な例と言えるだろう。
  • 尚、英語celebrityを示す対象は「名前だけでも稼いでいける人」という意味もあり、日本ではデヴィ・スカルノなどがこれに該当する。

セレブリティを紹介する番組[編集]

海外[編集]

日本[編集]

  • 日本にもセレブ紹介番組は存在している。近年では「世界バリバリ★バリュー」(TBS)が挙げられる。この番組は初期はサーカス、会社などを紹介する番組だったが、中期から「お金持ち(成金)、セレブ紹介番組」に完全にシフト。すると低迷していた視聴率は同時間帯では常に上位で高い支持を得る様になった。 
  • だが、プライベートを全国区に晒す訳で、一歩間違えれば犯罪に狙われる可能性がある。2006年6月東京都渋谷区で起こった誘拐事件は誘拐された女子大生の母親池田優子)が医師(美容整形外科医)で、よくテレビで家の中や高級車などを映していたので狙われることとなった。セレブの事件・不幸・転落をあざ笑ったり、嫉妬する風潮が日本にもあり、雑誌やテレビでもそうのような特集がされる事も多い。

用例[編集]

Hollywood celebrities = ハリウッドスターたち: 語源は「有名な人(one who is celebrated)」。

セレブリティと呼ばれる人々[編集]

アジア[編集]

日本[編集]

中華圏[編集]

韓国[編集]

ヨーロッパ[編集]

イギリス[編集]

ロシア[編集]

ドイツ[編集]

イタリア[編集]

フランス[編集]

ギリシャ[編集]

スペイン[編集]

北アメリカ[編集]

アメリカ合衆国[編集]

ファイル:Donald Trump and wife Melania.jpg
ドナルド・トランプと妻のメラニア

南アメリカ[編集]

ブラジル[編集]

セレブリティを描いた映画[編集]

マルチェロ・マストロヤンニ主演・フェデリコ・フェリーニ監督で世界的大ヒットとなった「甘い生活」(1960年イタリア)や、ウディ・アレンが監督を務めたハリウッド映画「セレブリティ」(1998年アメリカ)で、セレブリティとその周辺に群がるパパラッチの生態が描かれている。

関連事項[編集]

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