標津町

提供: Yourpedia
移動: 案内検索
612PX-~1.PNG
標津町の位置

標津町(しべつちょう)は、北海道東部、根室振興局管内標津郡にある町。日本有数のの産地として知られる。町名の由来はアイヌ語の「シペッ」(大きな川)から。

上川総合振興局に同名の読みの士別市があり、テレビ・ラジオ放送では混同を防ぐために、標津町には振興局名を冠して「根室標津」、士別市を「サムライ士別」などと呼ぶことがある。

地理[編集]

根室振興局管内の中部に位置する。北は植別川で羅臼町と、北西・西は斜里岳をはじめとする知床連山により斜里町・清里町と隔てられる。南西は中標津町、南は別海町に接している。町域は西半が知床連山から続く山地台地根釧台地)だが、東半は標津川忠類川などの中小河川沿いに低湿な平地が広がっている。東は根室海峡に面しており、海岸からは国後島を望むことができる。南部から海峡に突きだした砂嘴野付半島の一帯は風蓮湖とともに野付風蓮道立自然公園に指定されている。

釧路市から北東に約120km、根室市から北西に約95km、中標津町から東に約20kmに位置。衆院選小選挙区では北海道第7区に、天気予報二次細分区域では根室北部に属する。日本最東端の「特別豪雪地帯」である

隣接している自治体[編集]

歴史[編集]

  • 1879年明治12年)4月戸長役場を標津に設け(標津町の開基)、標津と伊茶仁の2ケ村を統治し、6月には標津郡戸長役場となる。
  • 1880年(明治13年) 標津・目梨両郡戸長役場となり、管轄を標津村、伊茶仁村薫別村崎無異村忠類村、植別村の6ケ村とする。
  • 1884年(明治17年) 野付郡茶志骨村を編入し、標津外6ケ村戸長役場となる。
  • 1901年(明治34年) 植別村が植別村戸長役場(現在の羅臼町)として分離する。
    • 1901年(明治34年) 標津駅逓所開設。
  • 1923年(大正12年) 二級町村制が施行、標津村。標津外5ケ村戸長役場を標津村役場に改称する。
  • 1926年(昭和1年) 標津 - 中標津間、殖民軌道根室線開通。翌年より運用開始。
  • 1929年(昭和4年) 中標津火力発電所運転。
    • 1929年(昭和4年)6大字を廃し、18字を置く。太字は後に中標津村(後の中標津町)に移行した字全域。
      • 標津村 → 標津、武佐開陽俣落西竹養老牛上標津計根別当幌中標津俵橋、川北
      • 伊茶仁村 → 伊茶仁
      • 薫別村 → 薫別
      • 崎無異村 → 崎無異
      • 忠類村 → 忠類、古多糠
      • 茶志骨村 → 茶志骨
  • 1937年(昭和12年) 国鉄標津線が根室標津駅まで延伸。殖民軌道廃止。
  • 1946年(昭和21年) 中標津村(現中標津町)が分村。
  • 1958年(昭和33年) 町制施行、標津町となる。
  • 1979年(昭和54年) 標津町百年記念式典が行われる。
  • 1989年(平成元年) JR標津線廃止。

経済[編集]

産業[編集]

農業は畜産がほとんどで、近隣の中標津町、別海町とともに酪農地帯を形成している。他にテンサイの栽培も行われる。豊富な森林資源を背景に林業も行われる。

漁業は古くから盛んで、特にが多く獲れ、秋サケは日本有数の水揚げ量を誇る。サケ・マスの年漁獲量は、約17,000t(約530万尾)。ホタテガイの漁獲も多い。また年に1度、標津町民に無料で鮭が提供される。隣接する羅臼町とは違い、昆布などの採藻は行われない。

農協・漁協[編集]

  • 標津町農業協同組合(JAしべつ)
  • 標津漁業協同組合

金融機関[編集]

郵便局[編集]

  • 標津郵便局(集配局)
  • 薫別郵便局(集配局)
  • 川北郵便局
  • 士別忠類簡易郵便局
  • 古多糠簡易郵便局

公共機関[編集]

国の機関[編集]

警察[編集]

姉妹都市・提携都市[編集]

地域[編集]

人口[編集]

512px
標津町と全国の年齢別人口分布図(比較) 標津町の年齢・男女別人口分布図
紫色は標津町
緑色は日本全国
青色は男性
赤色は女性
総務省統計局 / 国勢調査2005年

教育[編集]

  • 幼稚園
    • 標津町立標津幼稚園
    • 標津町立川北幼稚園
  • 閉校
    • 1996年平成8年)3月 - 標津町立上古多糠小学校(古多糠小と統合)
    • 2005年平成17年)3月 - 標津町立北標津小中学校(川北小、中と統合)
    • 2006年平成18年)3月 - 標津町立忠類小学校(標津小と統合)
    • 2012年平成24年)3月 - 標津町立古多糠小中学校(川北小、中と統合)
    • 2012年平成24年)3月 - 標津町立薫別小中学校(標津小、中と統合)

交通[編集]

空港[編集]

鉄道[編集]

かつては標茶駅まで標津線が通っていたが(町内の駅は川北根室標津)、1989年に廃止され、現在は阿寒バスによる代替輸送。以前は根北線の計画もあった。

バス[編集]

釧路市立病院⇔釧路駅前⇔中標津⇔標津⇔羅臼⇔ウトロ
標津⇔尾岱沼⇔白鳥台
標茶駅前⇔西春別計根別⇔中標津⇔俵橋⇔標津(標津線代替)

道路[編集]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

文化財[編集]

史跡[編集]

天然記念物[編集]

標津町指定文化財[編集]

  • 会津藩士の墓、旧国泰寺香炉、龍雲寺の馬頭観世音菩薩など有形文化財8件
  • 標津駅転車台
  • 川北海軍航空基地(掩体壕)跡
  • 薫別説教所の山桜
  • 川北神社の赤松
  • 忠類神社の山桜等
  • 標津小学校のハルニレ
  • 川北運動場の山桜等
  • 川北特別教授場の山桜等
  • 戸長桜
  • 旧藤野牧場のカラマツ

観光[編集]

レジャー[編集]

  • 北海道をはじめ日本の河川で鮭を釣る事は水産資源保護法北海道内水面漁業調整規則により、原則として禁じられているが、忠類川ではサケ・マス有効利用調査の対象河川として、調査目的での釣行が許可されており、秋のシーズンには多くの釣り師が集まる。釣行には事前申込みが必要で、手法などにもいくつかの制限がある。

移住促進施策[編集]

標津町では、「北のふるさと移住計画」と称する移住促進施策を実施している。これは、定住して3年以内に住宅を建設すれば1区画当たり120坪から140坪の区画が無償で分譲されるというものである。町では美郷団地等一定の区画を定住促進団地として指定している。

出身有名人[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]