九州大学

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経済学部経済工学科1年 橋口奈都美 Hashiguchi Natsumi 生年月日 1995年09月13日 福岡県 身長 158.0cm 血液型 B型
経済学部経済工学科1年 橋口奈都美 Hashiguchi Natsumi 生年月日 1995年09月13日 福岡県 身長 158.0cm 血液型 B型
経済学部経済工学科1年 橋口奈都美 Hashiguchi Natsumi 生年月日 1995年09月13日 福岡県 身長 158.0cm 血液型 B型

九州大学は、福岡県福岡市東区箱崎6丁目10-1に本部を置く日本国立大学である。1911年に設置された。大学の略称は九大(きゅうだい)。

アカデミック・ハラスメントが日常化しており、学生が訴えても大学側は「ハラスメントに該当する行為は確認できない」と回答するのが常となっている。

九大にアカハラ苦情申立書、回答は2年9か月後[編集]

医学部保健学科1年 高島彩

大分県弁護士会(鈴木宗厳会長)は2012年10月1日、九州大に対し、ハラスメント対策の改善を求める要望書を提出した。

苦情申し立てを受理してから結論を出すまでに2年9か月もかかった例があるとして、解決期間を定めることなどを求めている。

要望書によると、大分県内在住の女性が、同大大学院生だった1999年4月以降、担当教授からしばしば、どなられるなどのアカデミック・ハラスメント(嫌がらせ)を受けたとして、2009年5月に苦情申立書を提出。受理されたものの、大学側から本人に「ハラスメントに該当する行為は確認できない」との通知が来たのは2012年2月だった。

女性は、大分県弁護士会に人権救済を申し立てていた。九州大広報室は「詳細を把握しておらず、コメントできない」としている。

学生に抱きつく。研究室の変更強要。教授を処分(2012年12月)[編集]

九州大は12月12日、学生7人にパワーハラスメントをしたとして、工学研究院の男性教授(50歳代)を、同日付で出勤停止5か月の懲戒処分にしたと発表した。

九大によると、教授は2006~10年、学外で開かれた酒席で研究室に所属する女子学生に抱きついたり、無断でメールを読んだりした。頻繁に食事に誘って断られると、研究室を変更するよう強要するなどした。また、男子学生6人に研究テーマや研究室を変更するよう強要した。

7人が2010年4月、九大に苦情を申し立て、九大では7人の研究室を変更させて教授と引き離した上で、ハラスメント対策委員会が調査し、ハラスメント行為を認定した。

概観[編集]

大学全体[編集]

理学部地球惑星科学科2年 伊野遥

九州大学は、1949年(昭和24年)に旧制九州大学等を包括して設置された国立大学である。1867年慶応3年)に設立された賛生館を起源とする九州帝国大学を直接の母体としている。2003年(平成15年)に九州芸術工科大学を吸収、2004年(平成16年)に国立大学法人による設置へと移行した。

憲章[編集]

九州大学には特に建学の精神は定められていないが、「九州大学教育憲章」、「九州大学学術憲章」が存在する。

教育および研究[編集]

九州大学では1970年代、大学院への要請が多様化してきたことに対応するため、「学際大学院」構想を進め、1979年(昭和54年)4月に総合理工学研究科(現:総合理工学研究院)を設置している。

1991年(平成3年)、キャンパスの統合移転計画が決定すると、1998年(平成10年)に「改革の大綱案」を定め、優秀な研究者の養成と研究レベルの向上を目的とする大学院重点化を行い、2000年(平成12年)に学府・研究院制度を導入した。この制度は研究機関としての大学院組織を「研究院」、教育機関としての大学院組織を「学府」に分離するもので、必要に応じて簡易に組織改編ができるようになり、研究院には教員が、学府には大学院生が、学部には学部生が所属し、教員が学府や学部に出向する形で教育を行う。なお、基本的に研究院長が学府長・学部長を兼務する。2006年(平成18年)3月現在、この制度が全学的に導入されているのは九州大学だけであるが、部分的にはいくつかの大学で導入されている。

沿革[編集]

略歴[編集]

農学部生物資源環境学科1年 宮﨑優里花

1867年(慶応3年)、当時福岡を統治していた福岡藩は賛生館という医学教育を行う藩校を天神に設立した。1872年(明治5年)に学制が施行されるといったん廃校となったものの附属病院はその間も継続した。同病院は1874年(明治7年)に修猷館の附属診療所となり、1879年(明治12年)には福岡県立福岡医学校の附属病院へ改組された。福岡県立福岡医学校が廃校となった後は福岡県立福岡病院として存続することになる(1896年(明治29年)6月22日、現在の病院地区である福岡県筑紫郡千代村に移転)。

1886年(明治19年)に帝国大学令が公布されると九州に帝国大学を設置する機運が高まり、1900年(明治33年)1月29日の第14帝国議会において「九州東北帝国大学設置建議案」が可決された。建議案の可決後も古くから医学の盛んだった長崎県第五高等学校が設置されていた熊本県との間で誘致の綱引きが行われていたが、結局は賛生館の流れを汲む福岡県立福岡病院を母体に1903年(明治36年)京都帝国大学の分科大学として福岡医科大学が設置された。

その後は資金難により九州帝国大学の設置は進まなかったが、古河財閥から1906年(明治39年)に「福岡工科大学、仙台理科大学、札幌農科大学」の建物建設へ寄付の申し出があり、設置の動きが高まることとなる。古河財閥の寄付金約100万円のうち6割ほどが九州帝国大学工科大学校舎建設の資金として当てられ、さらに福岡県の寄付金によって1911年(明治44年)1月1日に九州帝国大学が設立された。残りの4割は札幌農学校東北帝国大学農科大学昇格(1907年(明治40年)9月)と東北帝大理科大学新設(1911年(明治44年)1月1日)のために用いられている。

こうした経緯から九州大学では創立年を賛生館の設立した1867年(慶応3年)、大学設置年を九州帝国大学として独立設置された1911年(明治44年)としている。

1947年(昭和22年)に帝国大学令が国立総合大学令に改められると九州大学と改称した。1949年(昭和24年)には福岡地区に所在していた旧制九州大学、九州大学附属医学専門部、福岡高等学校久留米工業専門学校を包括して新制九州大学が設置された。旧福岡高等学校の施設と教員は九州大学第一分校(1955年(昭和30年)第二分校と統合し九州大学分校、1963年(昭和38年)より教養部)に引き継がれ、旧久留米工業専門学校は第二分校(1955年(昭和30年)第一分校との統合により廃止)が設置され、旧陸軍歩兵第48連隊兵舎跡に第三分校(1951年(昭和26年)廃止)が置かれた。

2003年(平成15年)には国立大学法人化を視野に入れ、法律第29号により九州芸術工科大学を吸収。2004年(平成16年)には国立大学法人法の規定により、国による直接設置から国立大学法人による設置へと移行した。

年表[編集]

工学部物質科学工学科2年 崔義智
  • 1867年(慶応3年) - 福岡藩が賛生館を設立。
  • 1903年(明治36年)4月1日 - 京都帝国大学医科大学が京都帝国大学京都医科大学と京都帝国大学福岡医科大学に分割され、後者が福岡に設置された(授業開始は9月16日)。
  • 1910年(明治43年)12月22日 - 九州帝国大学ニ関スル件(明治43年勅令第448号)によって九州帝国大学設立が、九州帝国大学工科大学官制(明治43年勅令第449号)で工科大学の設置が公布された。
  • 1911年(明治44年)
    • 1月1日 - 九州帝国大学創立。分科大学としてと工科大学を設置。
    • 4月1日 - 京都帝国大学福岡医科大学が九州帝国大学に移管。
  • 1919年(大正8年) - 帝国大学令が改正され、各分科大学は医学部、工学部になり農学部を設置。
  • 1924年(大正13年) - 法文学部を設置、2名の女子学生を受け入れ。
  • 1939年(昭和14年) - 理学部を設置。
  • 1947年(昭和22年) - 帝国大学令が国立総合大学令に改められ、九州大学と改称。
  • 1949年(昭和24年) - 法文学部を文学部・法学部・経済学部に改組、文学部から教育学部が分離、福岡高等学校・久留米工業専門学校・旧制九州大学を統合して新制九州大学へ移行、分校設置。
  • 1953年(昭和28年) - 新制大学院を設置。
  • 1963年(昭和38年) - 分校を改組し教養部を設置。
  • 1964年(昭和39年) - 薬学部を設置。
  • 1967年(昭和42年) - 歯学部を設置。
  • 1968年(昭和43年) - 芸術工学部の前身である九州芸術工科大学が開設。
  • 1994年(平成6年) - 教養部を廃止する。
  • 1997年(平成9年) - 医学系研究科および工学研究科から大学院重点化開始。
  • 2000年(平成12年) - 大学院重点化の完了ともに学府・研究院制度を導入、大学院の全研究科を研究院と学府に改組、21世紀プログラムの募集開始。
  • 2003年(平成15年) - 九州芸術工科大学を吸収、同大学を母体に芸術工学研究院・芸術工学府・芸術工学部を設置。
  • 2004年(平成16年) - 国立大学法人化、九州芸術工科大学を正式廃止、法務学府(法科大学院)開設。
  • 2005年(平成17年)10月1日 - 伊都地区開設。
  • 2006年(平成18年) - 薬学教育6年制移行により薬学部臨床薬学科を6年制に移行、4年制学科の創薬科学科を設置。

基礎データ[編集]

所在地[編集]

文学部人文学科1年 小渕花梨

象徴[編集]

  • 九州大学には大学歌はないが、3つの学生歌と1つの応援歌がある。なかでも秋山喜文作詞/山田尚慶作曲(山田晴通の実父、詳細は本人の項を参照)の学生歌「松原に」が学生に知られている。
  • ロゴマークは円形に配した松葉に大学の文字が入ったものである。このマークは、1950年(昭和25年)から用いられるようになった、宗好秀による学生バッチの図案を基にして2004年(平成16年)に新たに制定されたもので、商標登録されている。この他にKUやQを図案化したものなどがある。
  • スクールカラーはワインカラーである。いくつかのサブカラーも用意されている。

九州大学のオリジナルグッズ[編集]

九州大吟醸
環境創造舎と地元の杉能舎が共同で「九州大吟醸」を製造して販売している。売上金の一部は九大新キャンパス移転地域の環境保全活動、文化の保全活動に役立てられる。
いも九
九州大学の学生を福岡では「いも九」「「イモQ」」(いもきゅう)と呼んでいた時代がある。垢抜けない(=イモな)九大生という意味である。しかしながら「いも九」は身なり構わずひたすら勉学や運動などに打ち込む九大生への愛称、尊称であって決して蔑称ではない。この呼び名を九州大学経済学部のOBである『五十二萬石如水庵』の社長森恍次郎が面白がって、生協と協力して芋餡のパイ菓子を九州大学応援菓「いも九」として売り出している。この菓子の売り上げの1%は、「九州大学学術研究・教育奨励助成金」として九大生の課外活動の費用に寄付されている。
「いも九」については九大農学研究院と福徳長酒類が共同開発した芋焼酎にもその名が冠されている。

百周年記念事業[編集]

九州大学は2011年(平成23年)に創立100周年を迎えた。九州大学創立百周年記念事業として九州大学基金を創設し、以下のことを行っている。

  1. 教育研究環境の整備充実
  2. 社会人等の受け入れ推進
  3. 産学連携、地域連携等の推進
  4. 国際交流の推進
  5. 百年史の編纂、記念式典等の実施

教育および研究[編集]

組織[編集]

学部[編集]


21世紀プログラム[編集]

九州大学の学士課程には21世紀プログラムというコースがある。専門性の高いゼネラリストの育成を掲げて2000年(平成12年)に設置された。各学部から1名から数名の入学定員を割り当てられ、AO入試によって学生が選抜される。

また、他学部の1・2年次生の21世紀プログラムへの転籍制度もある。21世紀プログラムに入学した学生は学籍の管理上どこかの学部に所属してはいるものの、自身がどの学部に所属しているかは知らされず、21世紀プログラムの学生として扱われ学籍番号も固有のものが与えられる。必修科目が少なく、一部の科目を除いて全学部のほぼ全ての授業を受講することができる。このコースを選択した学生は大学で学ぶ内容を自主的に方向づけ決めなければならないように教育課程が設定されている。この教育プログラムは、2003年(平成15年)度の文部科学省「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に採択された。

大学院[編集]

前述のように、九州大学では大学院組織が研究部/教育部(九州大学での名称は研究院/学府)に分けられている。研究院には教員が所属し、大学院生は学府に所属する。

高等研究院[編集]

ノーベル賞級の高い業績を挙げた退職後の研究者と、優れた若手研究者を支援するための学内組織。2009年(平成21年)10月設立。九州大学出身でノーベル賞候補に上げられている新海征治応用化学)、笹月健彦遺伝学)両名誉教授には、希望に応じて研究室や研究員などが与えられる。特別准教授には23人が就任している。

学府[編集]

教育組織としての組織

  • 人文科学府
    • 人文基礎専攻
    • 歴史空間論専攻
    • 言語・文学専攻
  • 比較社会文化学府
    旧教養部の流れを汲む。
    • 日本社会文化専攻
    • 国際社会文化専攻
  • 人間環境学府
    従前の文学研究科社会学専攻・心理学専攻、教育学研究科、工学研究科建築学専攻、健康科学センターの一部を再編・統合した人間環境学研究科の後身。
    • 都市共生デザイン専攻
    • 人間共生システム専攻
    • 行動システム専攻
    • 教育システム専攻
    • 空間システム専攻
    • 実践臨床心理学専攻(専門職学位課程)
  • 法学府
    • 法政理論専攻
    • 実務法学専攻(専門職学位課程・法科大学院)
  • 経済学府
    • 経済工学専攻
    • 経済システム専攻
    • 産業マネジメント専攻(専門職学位課程・ビジネススクール)
  • 理学府
    • 物理学専攻
    • 化学専攻
    • 地球惑星科学専攻
  • 数理学府
    従前の理学研究科数学専攻、工学研究科の一部、旧教養部の数学教室を再編・統合した数理学研究科の後身。
    • 数理学専攻
  • システム生命科学府
    • システム生命科学専攻
  • 統合新領域学府
    • ユーザー感性学専攻
    • オートモーティブサイエンス専攻
    • ライブラリーサイエンス専攻
  • 大学院医学系学府
    • 医学専攻
    • 医科学専攻(修士課程)
    • 保健学専攻(修士課程)
    • 医療経営・管理学専攻(専門職学位課程)
  • 歯学府
    • 歯学専攻
  • 薬学府
    • 医療薬科学専攻
    • 創薬科学専攻
  • 工学府
    • 物質創造工学専攻
    • 物質プロセス工学専攻
    • 材料物性工学専攻
    • 化学システム工学専攻
    • 建築システム工学専攻
    • 都市環境システム工学専攻
    • 海洋システム工学専攻
    • 地球資源システム工学専攻
    • エネルギー量子工学専攻
    • 機械工学専攻
    • 水素エネルギーシステム専攻
    • 航空宇宙工学専攻
  • 芸術工学府
    • 芸術工学専攻
    • デザインストラテジー専攻
  • システム情報科学府
    • 情報学専攻
    • 情報知能工学専攻
    • 電気電子工学専攻
  • 総合理工学府
    • 量子プロセス理工学専攻
    • 物質理工学専攻
    • 先端エネルギー理工学専攻
    • 環境エネルギー工学専攻
    • 大気海洋環境システム工学専攻
  • 生物資源環境科学府
    • 資源生物科学専攻
    • 環境農学専攻
    • 農業資源経済学専攻
    • 生命機能科学専攻
    • 生物産業創成専攻
研究院[編集]

研究組織としての組織

  • 人文科学研究院
    • 哲学部門
    • 歴史学部門
    • 文学部門
  • 比較社会文化研究院
    • 環境変動部門
    • 社会情報部門
    • 文化空間部門
  • 人間環境学研究院
    • 人間科学部門
    • 教育学部門
    • 都市・建築学部門
  • 法学研究院
    • 基礎法学部門
    • 公法・社会法学部門
    • 民刑事法学部門
    • 国際関係法部門
    • 政治学部門
    • 実務法学部門
  • 経済学研究院
    • 経済工学部門
    • 産業・企業システム部門
    • 国際経済経営部門
    • 産業マネジメント部門
  • 言語文化研究院
    • 言語環境学部門
    • 国際文化共生学部門
  • 理学研究院
    • 物理学部門
    • 化学部門
    • 地球惑星科部門
    • 生物科学部門
  • 数理学研究院
    • 数学部門
    • 数理科学部門
  • 医学研究院
    • 基礎医学部門
    • 先端医療医学部門
    • 臨床医学部門
    • 分子生命科学部門
    • 医学教育学部門
    • 保健学部門
  • 歯学研究院
    • 歯学部門
  • 薬学研究院
    • 臨床薬学部門
    • 創薬科学部門
  • 工学研究院
    • 化学工学部門
    • 応用化学部門
    • 材料工学部門
    • 建設デザイン部門
    • 環境都市部門
    • 海洋システム工学部門
    • 地球資源システム工学部門
    • 機械科学部門
    • 航空宇宙工学部門
  • 芸術工学院
    • デザイン人間科学部門
    • コミュニケーションデザイン科学部門
    • 環境・遺産デザイン部門
    • コンテンツ・クリエーティブデザイン部門
    • デザインストラテジー部門
  • システム情報デザイン科学研究院
    • 情報学部門
    • 情報知能工学部門
    • 情報システムエレクトロニクス部門
    • 電気システム工学部門
  • 総合理工学研究院
    • 融合創造理工学部門
    • エネルギー物質科学部門
    • エネルギー理工学部門
    • エネルギー環境創成工学部門
    • 流体環境理工学部門
  • 農学研究院
    • 資源環境生物科学部門
    • 環境農学部門
    • 農業資源経済学部門
    • 生命機能科学部門

附属機関[編集]

  • 学内共同教育研究施設
    • 最先端有機光エレクトロニクス研究センター
    • 先端素粒子物理研究センター
    • 次世代燃料電池産学連携研究センター
    • プラズマナノ界面工学センター
    • システムLSI研究センター
    • シンクロトロン光利用研究センター
    • 加速器・ビーム応用科学センター
    • ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター
    • 分子システム科学センター
    • 水素エネルギー国際研究センター
    • バイオメカニクス研究センター
    • バイオアーキテクチャーセンター
    • エピゲノムネットワーク研究センター
    • ヌクレオチドプール研究センター
    • ヒトプロテオーム研究センター
    • 環境発達医学研究センター
    • リスクサイエンス研究センター
    • 免疫機構研究センター
    • 先端医療イノベーションセンター
    • 未来化学創造センター
    • 宙空環境研究センター
    • 応用知覚研究センター
    • ユヌス&椎木ソーシャル・ビジネス研究センター
    • 鉄鋼リサーチセンター
    • 炭素資源国際教育研究センター
    • 韓国研究センター
    • 医療系統合教育研究センター
    • 高等教育総合開発研究センター
    • 超伝導システム科学研究センター
    • 日本エジプト科学技術連携センター
    • 生物環境調節センター
    • 熱帯農学研究センター
    • アイソトープ総合センター
    • 中央分析センター
    • 留学生センター
    • 産学連携センター
    • 総合研究博物館
    • 感性融合創造センター
    • 稲盛フロンティア研究センター
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研究[編集]

21世紀COEプログラム[編集]

21世紀COEプログラムとして、9件のプロジェクトが採択された。

  • 2002年(平成14年)
    生命科学
    統合生命科学 Integrative Life Science - ポストゲノム時代の生命高次機能の探求
    化学・材料科学
    分子情報科学の機能イノベーション
    情報・電気・電子
    システム情報科学での社会基盤システム形成
    人文科学
    東アジアと日本:交流と変容
  • 2003年(平成15年)
    医学系
    大規模コホートに基づく生活習慣病研究教育
    数学・物理学・地球科学
    機能数理学の構築と展開
    機械・土木・建築・その他工学
    循環型住空間システムの構築
    水素利用機械システムの統合技術
    学際・複合・新領域
    感覚特性に基づく人工環境デザイン研究拠点

グローバルCOEプログラム[編集]

グローバルCOEプログラムとして、5件のプロジェクトが採択されている。

  • 2007年(平成19年)
    生命科学
    個体恒常性を担う細胞運命の決定とその破綻
    化学、材料科学
    未来分子システム科学
  • 2008年(平成20年)
    数学、物理学、地球科学
    マス・フォア・インダストリ教育研究拠点
    学際、複合、新領域
    新炭素資源学
  • 2009年(平成21年)
    学際、複合、新領域
    自然共生社会を拓くアジア保全生態学

世界トップレベル研究拠点[編集]

文部科学省2010年(平成22年)7月14日、科学技術分野で世界最高水準の研究機関を目指す「世界トップレベル研究拠点」に、九州大学を新たに選定した。 毎年14億円を10-15年にわたって集中的に投資して世界に通用する研究拠点に育てることを目的としている。

教育[編集]

就職支援[編集]

  • 就職情報室
    • 箱崎文系地区に、就職情報室を設置している。求人情報・就職に関する資料の閲覧や情報検索用PC等を自由に利用することができる。
  • 就職相談
    • 4名の相談員で就職相談を実施している。
  • 学内企業セミナー
    • 各企業の採用担当者による学内セミナー。
  • 九大・九工大生のためのJOBセミナー
    • 九州大学、九州工業大学の学生を対象とした就職セミナー。多数の有力企業が参加する。アクロス福岡で開催される。

学生生活[編集]

学園祭[編集]

学園祭2009年(平成21年)現在、「九大祭」と「芸工祭」がある。

「九大祭」は、毎年11月下旬に伊都地区で行われるイベントで、旧九大の流れを汲んでいる。2008年(平成20年)までは六本松地区で開催されていたが、2009年(平成21年)より開催地区が伊都地区に変更された。

芸工祭は九大祭と同時期に大橋地区で開催されるイベントで、旧芸工大の流れを汲んでいる。

かつては箱崎地区で5月11日の本学記念日を中心に九大祭を、六本松地区で11月に教養部学園祭が行われていたが、1967年(昭和42年)に統合され、現在の形になった。

スポーツ[編集]

体育系の全学公認サークルを統括する学生組織の体育総部体育総務委員会が存在する。

大学関係者と組織[編集]

大学関係者組織[編集]

同窓会[編集]

九州大学の同窓会には、13の部局別同窓会とその他地区別に組織されている同窓会があり、九州大学同窓会連合会がそれを束ねている。1999年(平成11年)に設立され、地区別同窓会の設立を支援するなどの活動をしている。

学士会[編集]

旧帝国大学の出身者および学長、教授、助教授経験者で構成される団体として社団法人学士会があり、九州大学関係者も多数入会している。詳細は、学士会を参照。

大学関係者一覧[編集]

施設[編集]

地区[編集]

九州大学ではそれぞれの校地をキャンパスではなく地区と呼んでいるため、この節の表記も地区としてある。

箱崎地区[編集]

総面積約42.6ha

  • 使用学部:文学部、教育学部、法学部、経済学部、理学部、工学部(一部)、農学部
  • 使用研究院・学府:人文科学府/研究院、人間環境学府/研究院、法学府/研究院、法務学府、経済学府/研究院、理学府/研究院、数理学府/研究院、システム生命科学府、工学研究院(一部)、生物資源環境科学府/農学研究院
  • 使用附属施設:総合研究博物館、情報基盤研究開発センターなど
  • 最寄り駅:福岡市地下鉄箱崎線箱崎九大前駅、福岡市地下鉄箱崎線・西日本鉄道貝塚線貝塚駅JR九州鹿児島本線箱崎駅

地区内は理系キャンパスと文系キャンパスに分かれている。福岡空港16番滑走路に着陸する直前の飛行機が真上を通過する。理系キャンパスには大学本部や旧法文学部棟など倉田謙の手になる大正時代に建てられた古い建物がいくつか残っている。九州大学の赤本の表紙にある建物はこのキャンパスにある工学部本館でやはり倉田の設計で1930年(昭和5年)に竣工した。なおこの地区の学生寮としては男子寮の松原寮、女子寮の貝塚寮がある。2019年(平成31年)度移転完了予定。

馬出地区[編集]

  • 使用学部:医学部、歯学部、薬学部
  • 使用研究院・学府:医学系学府/研究院、歯学府/研究院、薬学府/研究院
  • 使用附属施設:九州大学病院、生体防御医学研究所/附属感染防御研究センター/遺伝情報実験センターなど
  • 最寄り駅:福岡市地下鉄箱崎線馬出九大病院前駅鹿児島本線吉塚駅

馬出(まいだし)地区は、病院地区・堅粕地区ともよばれる。京都帝国大学福岡医科大学の母体となった福岡県立病院の跡地である。九州大学内では最も歴史が古い地区である。病院については九州大学病院を参照。2009年(平成21年)9月新病院棟が完成した。総工費1千億円、着工より11年かけて建設された。

大橋地区[編集]

  • 使用学部:芸術工学部
  • 使用研究院・学府:芸術工学府/研究院
  • 使用附属施設:感性融合創造センターなど
  • 最寄り駅:西鉄天神大牟田線大橋駅

福岡県立筑紫丘高等学校の用地・建物を転用した旧福岡学芸大学(現福岡教育大学)福岡分校の跡地。かつての九州芸術工科大学で、芸術工学を学ぶ場所となっている。また、建築物のデザインは他の地区とは様相が大きく異なっている。大橋、筑紫地区男子学生を対象とした学生寄宿舎として井尻寮が設置されている。

筑紫地区[編集]

  • 使用学部:なし
  • 使用研究院・学府:総合理工学府/研究院
  • 使用附属施設:応用力学研究所、健康科学センターなど
  • 最寄り駅:JR九州鹿児島本線大野城駅、西鉄天神大牟田線白木原駅

教育の場としてよりは研究機関としての色合いが濃い。かつて筑紫地区への全面移転が計画されていたが地元の反対により断念、現在の形となった。都市近郊にもかかわらず、雪深い日もある。

伊都地区[編集]

  • 使用学部:工学部、全学教育科目(医学部、歯学部の学生は初年度の1年間、その他の学部生は1年半)
  • 使用研究院・学府:工学府/工学研究院、システム情報科学府/システム情報科研究院、比較社会文化学府/比較社会文化研究院、言語文化研究院
  • 使用附属施設:水素エネルギー国際研究センター、高等教育推進センターなど
  • 最寄り駅:JR九州筑肥線九大学研都市駅から昭和バス九大ビッグオレンジ前、九大工学部前、九大船舶・航空実験棟、九大総合グラウンド各バス停

伊都(いと)地区は、キャンパス移転計画(後述)に伴い2005年(平成17年)10月1日から開設した新キャンパス。学生寄宿舎として、ドミトリーI、ドミトリーIIが設置されている。また、伊都新キャンパス情報発信拠点Big Orange(ビッグオレンジ)が設けられている。

  • 2009年(平成21年)4月、センターゾーンがオープンし全学教育科目が六本松地区より移転。
  • 2009年(平成21年)10月1日、第2期の竣工開始。図書館と数理学研究教育棟(六本松地区より移転)

大分地区[編集]

  • 使用学部:なし
  • 使用研究院・学府:なし
  • 使用附属施設:生体防御医学研究所、別府先端医療センター
  • 最寄り駅:JR九州日豊本線別府駅から亀の井バス九大別府病院バス停

(旧)六本松地区[編集]

総面積約6.5ha

旧制福岡高等学校の跡地。教養部が解体されたのちも全学教育科目(一般教養教育)の大部分はこの地区で行われていた。多くの科目は言語文化研究院、比較社会文化研究院所属の教員によって実施されている。六本松時代には、将来の専攻に関連する講義を受けるために、各学部の専門キャンパス(箱崎・馬出・大橋・伊都)に行く曜日があった。また、単位履修の関係で1日に六本松と専門キャンパスの両方に行く日があった。なお2009年(平成21年)3月に閉鎖された田島寮はこの地区(樋井川対岸の城南区田島)にあり初年度の学生の便宜を図っていた。全学教育科目、比較社会文化学府/研究院は2009年(平成21年)4月に、数理学研究院・数理学府は2009年(平成21年)(平成21年)10月に伊都地区へ移転。2009年(平成21年)(平成21年)9月29日六本松キャンパスの閉校式が行われ、88年の歴史に幕を下ろした。跡地は2010年(平成22年)3月に独立行政法人都市再生機構 (UR) に売却された。2010年(平成22年)12月から解体作業に着手しており2011年(平成23年)9月中旬までに完了する予定。

その他[編集]

  • 東京オフィス
  • 大阪オフィス
  • 博多駅オフィス


移転計画[編集]

九州大学はキャンパスの狭隘さ・老朽化に加え、箱崎キャンパスは福岡空港に近いうえ滑走路延長線上に位置するために航空機が発する騒音公害にさらされており、移転が計画されてきた。1970年代には筑紫キャンパス(春日市大野城市)への全面移転が計画されたが、実現しなかった。その後新たに計画が策定され、2005年(平成17年)度[1]後期から10年間をかけて、箱崎、六本松キャンパスの設備・組織を福岡市西区の元岡地区に移動することが決定した。

概要[編集]

福岡市西区糸島市にまたがる里山に新キャンパス(伊都キャンパス)を建設し、そこに九州大学を移転する計画。2005年(平成17年)10月から3回にわけて移転し、最終的な移転完了は2019年(平成31年)を予定している。当初は大学病院の移転も検討されたが、病院が現在より交通の不便な土地に移ることは利用者の利便性を損なうという観点から、馬出地区(病院および医学部・歯学部・薬学部)は移転しない。また、旧九州芸術工科大学である芸術工学部も移転の対象からは外れており、現在の大橋キャンパスにとどまる。

移転の理由[編集]

九州大学は、移転の理由として、次のような内容を広報している。

  • キャンパスが六本松・箱崎に分離していることから、全学教育と専攻教育・大学院教育のスムーズな連携や共同研究の実施等に障害が生じている。
  • 施設の老朽化や狭隘化により、教育研究面の高度化や多様化への適応が困難である。
  • 緑地の不足などキャンパスとしてバランスを欠く。
  • 箱崎キャンパスは福岡空港の延長進入表面下にあり、航空機騒音により教育研究に著しい支障を来している。キャンパス内への航空機墜落事故再発が懸念される。
  • 箱崎キャンパスで、高層化・集約化した施設を再開発整備することは、航空法上の制限表面、特に延長進入表面に掛かり厳しい高さ制限があるなどの要因から困難である。

計画の内容[編集]

3期の計画からなっている。まず2005年(平成17年)度 - 2007年(平成19年)度に工学系キャンパスを移転させる。併せて理系図書館と食堂・寄宿舎の整備も行う。続いて2008年(平成20年)度 - 2011年(平成23年)度は残りの用地取得と整備を行う。その次の2012年(平成24年)度から2019年(平成31年)度にかけて順次建物を移転する予定となっている。

馬出地区(医系)・筑紫地区(総合理工学府)・大橋地区(芸術工学部)の移転計画は無く、各地区での教育が続くことになる。

現況[編集]

2005年(平成17年)10月1日よりまず工学部機械航空工学科・物質科学工学科とその関連大学院を対象に開講した。しかし完成していない部分も多く、同学科が利用する棟においても室内工事等は同日以降も続けられていた。

2005年(平成17年)12月7日、水素ステーションの試運転中に酸素パイプ破裂事故が起こった。

2006年(平成18年)度後期より、電気情報工学科、地球環境工学科、エネルギー科学科が移転し、建築学科を除く工学部の移転が完了した。この第2期開講時にも、今回開講分の施設は一部未完成だった。学生寮は2006年(平成18年)秋から1棟が供用されている。

図書館・食堂・自販機・売店(大学生協ローソンの計2店舗)・書店(紀伊国屋書店)・ATM等が利用可能である。なお、開校後の正式キャンパス名は「伊都地区」であるが、計画段階で使われていた「元岡地区」の呼称も浸透している。「伊都」というのは、キャンパスが立地する糸島半島にあったとされる伊都国に因んで前原市などがしばしば用いている愛称であり、住所表記上の地名ではない。

利害[編集]

伊都地区への移転に関しては様々な議論が存在する。

主張されている利点
大学が広報している問題点が解消される。特に(医学部・歯学部・薬学部・芸術工学部以外の)学生にとってはキャンパスが統合されるというのが最大のメリットである。現在は学生は日によって別々のキャンパスに通う必要があるばかりでなく、場合によっては1日のうちにキャンパス同士を移動して授業を受けなければならないが、キャンパス統合が完了すればこのような非効率性が解消されることになる。また航空機の騒音がなく、快適な環境での研究が可能である。
主張されている問題点
市街地から遠く離れ、周囲にあまり人家がない地域に新キャンパスを建設したことで交通が不便になった。これは人の繋がりを研究する文系には致命的である。またバス・鉄道を含む公共交通機関の貧弱さは否めず、研究室在室の学生のみならず教授らの批判も受けている。現在移転しているのが実験・研究などで夜が遅くなることが多い理系であるにもかかわらず、夜間の交通手段がほとんど整備されていない。また自動車・バイクでの通学者の増加による騒音や排気ガス、交通事故の増加が懸念される。また開校して間もないがゆえに今のところは学生街が未形成のため、学生の受け入れ先となり得る不動産物件が不足していたり、周辺にコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗が少ないなどの問題もある。また箱崎地区では地下水を大規模に利用していたが、伊都地区では地元との協定により利用できないが、別途給水センターが建設された。
学生・教職員の意見
多くの学生は移転をあまり快く受け入れていないようである。箱崎、六本松キャンパスとも福岡の中心街である天神に近く交通の便もいいことから、現在の学生にとっては伊都地区への移転にメリットを見いだしにくいのが現状である。この傾向は研究において広い場所や最新鋭設備などの整った環境を必ずしも必要としない文系学生、そして各種設備が整わないまま第一期に移転が行われる工学部学生において顕著である。また、まだ移転していない箱崎地区の学生や、移転しない馬出、大橋地区の学生においては自らの引っ越しに伴う金銭的負担や、キャンパスの分散化による交通費増加の不満も大きい。例を挙げると、割引回数券を利用しても箱崎 - 伊都間で1往復につき1000円が必要となる(ただし、西鉄バスのエコルカード(バス乗り放題の定期券)利用の場合を除く

対外関係[編集]

他大学との協定[編集]

社会との関わり[編集]

生体解剖事件[編集]

九州大学生体解剖事件参照(ただし大学としての組織的関わりは全くない。仔細については九州大学生体解剖事件#九州大学の組織的関与についてを参照のこと)

戦闘機墜落事故[編集]

1968年(昭和43年)6月2日22時45分頃、米軍板付基地第313航空師団第15戦術偵察飛行隊所属のRF-4Cファントム偵察機が当時箱崎キャンパスに建設中の大型計算機施設の建物に墜落。以後、学生運動が活発化し、墜落機残骸撤去に約7ヶ月を要した。

九州大学電算センターファントム墜落事故参照

女性枠入試[編集]

2010年(平成22年)春、2012年(平成24年)度の理学部数学科の後期試験において、定員9名の内、5名を女性枠とする予定であったが、法の下の平等の観点から問題があるとの批判があり、2011年(平成23年)5月19日に、導入の取りやめを決定。

脚注[編集]

  1. 首都圏の大学が一度キャンパスを郊外に移転させ、その後回帰を開始した時期に重なる。

関連項目[編集]

公式サイト[編集]