キルル

提供: Yourpedia
移動: 案内検索

キルルは、吉崎観音作の漫画ケロロ軍曹』およびそのアニメ版・映画『超劇場版ケロロ軍曹』に登場する架空のキャラクター架空の兵器)である。


注意以降に核心部分が記述されています。

映画版におけるキルル[編集]

キルル[編集]

映画『超劇場版ケロロ軍曹』に登場したキルルについて解説する。

声優おぎやはぎが2人1役として担当。初期段階を小木博明が、巨大化した状態を矢作兼が演じた。

概要[編集]

正式名称は「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」の"実行する者"。初期段階はケロン人の姿をしているが、巨大化して惑星制圧を行う力を秘めた古代の兵器である。簡単に言えば、惑星を殺す(滅亡に追い込む)兵器と考えた方が良いだろう。

過去[編集]

作者である吉崎観音の『超劇場版ケロロ軍曹』の草案によると、キルルの戦闘力はケロン軍のアサシン兵を遥かに上回り(おそらくドロロ兵長ゾルル兵長をも軽く上回る)、彼らの最も恐るべき所は侵略対象の住人に同化し極めて閉鎖した思考性を持つ「個体」とすることで、互いの種族性を破壊させて争わせて滅亡に追い込むところである。これらが惑星上全域で起こると言うからさらに恐ろしい。

アニメ第128話でギロロ達が話していた事によると、古代ケロン人が作り出した最悪の侵略兵器で一度動き出せば侵略するどころか、惑星の全生物を死滅させその惑星を滅ぼすのである。既に138個ものの惑星を滅ぼしているらしい。

キルル誕生の経緯は恐竜絶滅した頃の6500万年前に遡る。そもそもキルルはケロン軍が地球侵略のために製造したもので、当時、夏美冬樹たちのような現在の地球人類は出現しておらず(人類の祖先は数百年前の誕生)、そこに住んでいた恐竜が地球人類だと認識していたため彼らをターゲットに定め、さらに恐竜たちが狂暴性の高い種族であったため、キルルの戦闘力がこれに合わせて設定された。彼等の同化により、一部の恐竜は思惑通りの暴走を始める。

しかし当時のケロン科学力でもキルルの性能の全てを掌握しきれておらず、キルルの力で恐竜たちが異常進化を起こしてしまい異常とも言えるくらいの高い知能を獲得してしまう。そして逆に彼らが地球を拠点とした凶悪な宇宙侵略計画を企て始めてしまう。これを見たケロン軍はこのままだと地球や自分達の星はおろか宇宙規模での大惨事を引き起こしかねないと判断し、宇宙意志の裁決によって断罪者のアンゴル族に「黙示録」の依頼を出して、アンゴル=モアの母であるアンゴル=ティアによって「黙示録」の発動による余剰効果で6500万年前に恐竜が絶滅した。

これによって宇宙侵略は阻止され、事なきを得る。そしてケロン軍は「新生地球人の誕生、再出発」を待つため、地球侵略を一端中断したのである。その後、キルルは強化された「宇宙侵略法」により大変危険な兵器であると判断され、消去は不可能であったため地球のある場所に永久封印された(おそらく、封印のためのの役目としてキルミランの“審判を下す者”となるミララが急遽製造された可能性がある)。

地球に封印されていたという設定は映画版のもので、作者である吉崎観音の原案とは違う。下記に詳細が記されている)。それから生き残った哺乳類が急速に進化を始め、400万年前に遂に地球最初の人類が誕生、以後彼らは長い年月を掛けて出現と絶滅の歴史を繰り返し、その中での現在の人類の祖先に当たる人類が出現し急速に進化していった。それに合わせ、文化文明・技術もかなり高いものとなっていった。そして、『超劇場版ケロロ軍曹』のストーリーは現在の時代の下記の記述に繋がる。

劇中での活躍[編集]

奥東京市の祠に封印されていたが、ケロロが祭られていたを誤って割ってしまい封印を解いてしまった(同時にミララも封印から解かれた)。初期段階における色はで、おでこに、腹にの×マーク。

人間(実際には宇宙人も)に×マークをつける。×マークのついた人は他人とテレパシーで会話(心を読む)できるが、キルルが精神操作を行うことで人間不信に陥ってしまう危険性がある。それによって出来た憎しみや不信感をエネルギーにして巨大化する。その時は尻尾が生えて、歩き方も四つん這いになる。

エネルギーをより吸収すると超巨大なタワー状に変形。大量の触手を張り巡らし、初期段階時の姿のキルルを量産して惑星制圧を行う。この状態が長時間続くと、その惑星は「星の死体」となってしまう。封印されていた祠の壁画に恐竜が描かれていたので恐竜がいた時代にはすでに地球に封印されていたらしい(その時、恐竜は絶滅の危機に陥らされていた)。

いかなる攻撃手段を以ってしてでも通用しない。倒す唯一の方法は強く信じ合う心と友情など、プラスのエネルギーの持つ者が「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」の"審判を下す者"であるミララから、封印の方法を教えてもらい封印しに行くしか方法が無い。「キルキル…」としか喋らない(実行するだけのものであるため、言葉を喋る能力はあえて製造時に加えていなかった可能性もある)。

冬樹達地球人とケロロ小隊の活躍で、タワー状になったキルルの内部にあった鍵穴に鍵状に変化したミララを挿し込んだ事で再び封印された。超劇場版の第2弾にも、2代目のキルルが登場している(後述)。

原作での登場[編集]

#キルル(劇場版の草案)を参照。

キルル南太平洋[編集]

キルル南太平洋(キルルみなみたいへいよう)は、『超劇場版ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!』に登場したキルル。声優はおぎやはぎではなく、キルル.の声を担当した藤田圭宣

前作の『超劇場版ケロロ軍曹』に登場したものの2代目に当たる。初代よりも数倍体が大きい。初期段階のケロン人の姿ではなく、巨大化した時の姿で登場した。そこに偶然居合わせた貨物船を沈めようとしたが、メールとマールによってあっさり倒された。小説版では「キルル(二代目)」と表記されている。

原作版におけるキルル[編集]

キルル(劇場版の草案)[編集]

原案では地球に封印されていたのではなく宇宙警察の最中央部深くに封印されていたキルルが何らかの原因で突然地球に向けて射出されたという設定だった。この時は「物体X(仮)」と記されていた。地球への侵入方法は地球圏内に近付くにつれ、封印装甲を切りはずしながら極小のコアを解放して地球圏内に侵入したという設定であった。

特別編として原作13巻にも登場し、ガルル小隊と死闘を繰り広げた。その時は最終形態である超巨大タワー状の姿だった。あまりにもキルルが沢山分裂していて、かなり苦戦していたが最後にガルル中尉が「キルミランデリーター」という一度の使用でも準備するのにも長期間の時間が掛かり、また莫大な予算を必要とする対キルル用の究極の武器でとどめを刺したが、これがキルルに命中して制圧に成功したかどうかは分からない。しかし最後でキルルの腕が消滅しているような描写があったので、成功したと見られる。

その後、X-5.5(ブラックキルル)出現時に、ガルルから聞いたとして、ギロロがこのキルルのことを想定していた。

X-5.5(エックス・ゴーゴー)[編集]

第百参拾七話で原作版に登場。ケロロ小隊は第四種警戒態勢を敷いて戦闘にあたったが、最後はモアの一撃で倒れ、再起動した。なお、プレゼントとしてすももの人形と添付メッセージ(『メリークリスマス!(地獄で逢おうぜ!)』)がついていた。

クルルの話によると、上記と下記に紹介したキルル(X)のほかにも、もう一体いることが判明している(原作第百三十七話より)。このキルル(X)は暗殺兵のような姿をしている。

テレビ版におけるキルル[編集]

キルル.[編集]

キルル.(キルルドット)は、アニメ第128話・129話に登場したキルル。声優は藤田圭宣

en:Kiruru.

ケロン軍の侵略カウンターの中で育ったキルルである。古代兵器「キルミラン」の配合体で、アップグレード版。冬樹が「ケロロ小隊が地球から撤退しないように」とおギロ様(実際にはおゲロ様のスペア)に願をかけ、その御利益で侵略カウンターが雷を受けて停止した副作用で出現したが、実際には1週間早まっただけでいずれは出現する兵器だったらしい。

超劇場版のキルル(アニメではオリジナルと呼ばれた)は「キルキル…」としか話さなかったが、このキルル.はそれ以外の言葉も話す(本編では一言だけ「デンドロ…」と喋った)。容姿が劇場版のオリジナルと違っており、幼年体に近い配色になっていて、目は赤、おでこと腹にある×の上に・がついているマークが付き幼年体のケロン人同様尻尾が生えている。また、正しい名前は「キルル.」であるが、カウンターが「マッシュ」と呼ばれていたので、このキルル.も「マッシュ」と呼ばれていた。他の生命体に△のマークをつけ、その生命体から優柔不断のエネルギーを吸収して成長する(その生命体には影響が出ない)が、巨大化するだけで特に変化がない。逆にエネルギーを放出して誰かを優柔不断にさせると、その相手に△マークがつく。

しかし不良品であったため、代わりにキルルX-52が送り込まれた。その際に来たケロン軍の母艦の者がキルル.をケロン星に持って帰り処分すると言っていたのだが、これと仲良くなったケロロが処分させまいとする。しかし母艦は1時間以内にキルル.を引き渡せという。残り時間が少なくなったとき、ケロロは必死で時間延長を母艦に懇願する。そんなケロロの優柔不断さをキルル.が吸収するのだが、そのエネルギーが大きすぎて吸収できる量の限界を超えたためにすべて放出してしまった。結果、そのエネルギーを浴びたケロン軍の母艦に乗っていたケロン人とキルルX-52が優柔不断になったためケロロ小隊の撤退は取りやめになり、結果的には地球とケロロ小隊を救うかたちになった。侵略期限も有耶無耶となった。またキルル.はケロン星に連れて行かれたが処分はされず(クルルによると、優柔不断になった本部の奴らにそんな決断は出せるはずがない)、その日から全宇宙の半数の宇宙人たちが優柔不断になったといわれている。

キルル バージョンX-52[編集]

キルル バージョンX-52(キルル バージョンてんごーにー)は、アニメ第129話に登場した黒いキルル。通称「キルルX-52」。目は緑で、成年体に近く、おでこに白丸の中に×のマーク、腹には黒丸の中に×のマークが付いている。ケロン軍が侵略カウンターとして送った不良品のキルル.の代わりのキルル。不信感やトラウマを抱いているなど精神状態がよくない者に×マークをつけ、その者をコントロールする、最後はキルル.に△マークをつけられ、母艦と共にケロン星へと帰っていった。

関連項目[編集]

Wikipedia-logo.svg このページはウィキペディア日本語版のコンテンツ・キルルを利用して作成されています。変更履歴はこちらです。