番記者

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番記者(ばんきしゃ)は特定の取材対象者に密着して取材を行う記者のことを言う。

特徴

番記者は、基本的に取材対象者の動静を追い、情報やコメントを引き出したりすることが重要な役割とされている。つまり、取材対象者との距離が近くなればなるほど、重要な情報を得ることができ、時にはスクープを得ることもある。

政界においては番記者の存在が必要不可欠なものとなっており、各マスコミは与野党の有力政治家や派閥に番記者を配置し、情報やコメントを引き出すことに腐心している。なお、配置された番記者のことを「○○(取材対象者の名前、役職)番」と呼ぶ。

スポーツの世界においても、選手監督に番記者を配置し、試合後にコメントを引き出し、記事にしている。

問題点

番記者は取材対象者と距離が近くなるため、癒着が生まれることもある。これは政界においては顕著であり、金銭の授受や工作、果ては事件のもみ消しに加担する等の行為が過去に行われた。実際、読売新聞社主筆の渡辺恒雄は、著書「渡辺恒雄回顧録」で政治部記者時代に、1960年に起こった安保騒動で、当時大学生だった樺美智子が圧死する事件が起こった際に、首相官邸裏の官房長官官舎で政府声明の文章を執筆したことを明らかにしている。

関連項目

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