「栃木県北部地震」の版間の差分

提供: Yourpedia
移動: 案内検索
(新規ページ)
 
(前震・余震: 最大余震)
(同じ利用者による、間の6版が非表示)
1行目: 1行目:
 
'''栃木県北部地震'''(とちぎけんほくぶじしん)とは、[[2013年]]([[平成]]25年)2月25日に、[[日本]]の[[栃木県]]北部で発生した、M([[マグニチュード]])6.3の[[地震]]である。
 
'''栃木県北部地震'''(とちぎけんほくぶじしん)とは、[[2013年]]([[平成]]25年)2月25日に、[[日本]]の[[栃木県]]北部で発生した、M([[マグニチュード]])6.3の[[地震]]である。
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
2013年2月25日、午後4時23分、栃木県北部で、M6.3の地震が発生。[[震源]]の深さは約3 kmと非常に浅く、最大[[震度]]は震度5強。栃木県日光市湯元で、震度5強の強い揺れを記録した。
+
2013年2月25日、午後4時23分、栃木県北部で、M6.3の地震が発生[https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=189821]。[[震源]]の深さは約3 kmと非常に浅く、最大[[震度]]は震度5強[https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=189821]。栃木県日光市湯元で、震度5強の強い揺れを記録した[https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=189821]。現地では、東日本大震災の時よりもさらに揺れが著しかったという。
  
地殻内で発生し、西北西-東南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型の地震である。
+
地殻内で発生し、西北西-東南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型の地震である[https://www.jma.go.jp/jma/press/1302/25a/kaisetsu201302251730.pdf][https://www.jishin.go.jp/main/chousa/13mar/p18.htm]。
  
 
この地震は、[[2011年]]([[平成]]23年)3月11日の[[東北地方太平洋沖地震]]によって誘発された地震とみられる。
 
この地震は、[[2011年]]([[平成]]23年)3月11日の[[東北地方太平洋沖地震]]によって誘発された地震とみられる。
 +
 +
地震の規模を示すマグニチュードは、当初速報値でM6.2と発表されたが、後にM6.3(解析後の暫定値)に修正された[https://www.jma.go.jp/jma/press/1302/25a/kaisetsu201302251730.pdf]。
  
 
== 各地の震度 ==
 
== 各地の震度 ==
震度4以上を観測した地点は以下の通り。
+
震度4以上を観測した地点は以下の通り[https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=189821]。
  
 
===震度5強===
 
===震度5強===
16行目: 18行目:
 
===震度4===
 
===震度4===
  
福島県(檜枝岐村上河原・檜枝岐村下ノ原)
+
[[福島県]] (檜枝岐村上河原・檜枝岐村下ノ原)
  
 
栃木県(日光市中鉢石町・日光市日蔭・那須塩原市塩原庁舎)
 
栃木県(日光市中鉢石町・日光市日蔭・那須塩原市塩原庁舎)
  
群馬県(沼田市西倉内町・沼田市下久屋町・沼田市利根町・片品村東小川・片品村鎌田)
+
[[群馬県]](沼田市西倉内町・沼田市下久屋町・沼田市利根町・片品村東小川・片品村鎌田)
  
 +
===推定される震度 ===
 +
 +
①気象庁によると、群馬県片品村や沼田市などでは、一部で震度5弱程度を観測したとみられる[https://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/suikei/201302251623_310/201302251623_310_303.html]が、これは震度計による判定でないため、各市町村の 最大震度としては反映されていない。
 +
 +
②栃木県日光市の一部では震度6強相当の揺れ(計測震度6.0)があり[http://www.kyoshin.bosai.go.jp/kyoshin/search/]、1,300ガルの加速度を記録した[https://www.homelabo.co.jp/select/history01.html]
  
 
== 被害 ==
 
== 被害 ==
この地震により、震源に近く、震度5強を観測した日光市などでは、雪崩や土砂崩れ等が発生したほか、温泉旅館でも、天井や壁などが崩れるといった被害が出た。そのため、旅館の従業員や宿泊客も一時足止めされる事態となった。
+
この地震により、栃木県日光市や福島県桧枝岐村などでは、雪崩や土砂崩れ等が発生した[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcsir/2013/0/2013_49/_pdf][http://www.bosai.go.jp/seppyo/kenkyu_naiyou/seppyousaigai/2013/report20130226nikko_nadare.pdf][https://www.pwri.go.jp/team/niigata/leaflets/a12_avalanche%20_earthquake.pdf]ほか、温泉旅館でも、天井や壁などが崩れるといった被害のほか、配管の破損やガラスの破損などの被害も出た[https://www.city.nikko.lg.jp/giji/gyousei/gikai/ikensho/documents/tochigikennhokubuikennsyo.pdf][http://www.hotel-harumoto.com/kyouiku/k_pdf/earthquake_20130808.pdf]。そのため、旅館の従業員や宿泊客も一時足止めされる事態となった[https://www.city.nikko.lg.jp/giji/gyousei/gikai/ikensho/documents/tochigikennhokubuikennsyo.pdf]。
 +
 
 +
== 前震・余震 ==
 +
本震発生のおよそ1時間前には、M3.6の前震とみられる地震が発生している[https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=189817]ほか、その1ヶ月程前から、震度1程度の前震が相次いで発生していた
  
== 余震 ==
+
そしてこの地震による余震は、体に感じるものだけで、同年3月上旬ごろまでに少なくとも60回発生した[https://www.jishin.go.jp/main/chousa/13mar/p18.htm]。
この地震による余震は、体に感じるものだけで少なくとも40回発生した。
+
最大の余震は、2月25日16時34分に発生したM4.7(最大震度4)の余震である[https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php]。
 +
  

2019年8月16日 (金) 16:29時点における版

栃木県北部地震(とちぎけんほくぶじしん)とは、2013年平成25年)2月25日に、日本栃木県北部で発生した、M(マグニチュード)6.3の地震である。

概要

2013年2月25日、午後4時23分、栃木県北部で、M6.3の地震が発生[1]震源の深さは約3 kmと非常に浅く、最大震度は震度5強[2]。栃木県日光市湯元で、震度5強の強い揺れを記録した[3]。現地では、東日本大震災の時よりもさらに揺れが著しかったという。

地殻内で発生し、西北西-東南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型の地震である[4][5]

この地震は、2011年平成23年)3月11日の東北地方太平洋沖地震によって誘発された地震とみられる。

地震の規模を示すマグニチュードは、当初速報値でM6.2と発表されたが、後にM6.3(解析後の暫定値)に修正された[6]

各地の震度

震度4以上を観測した地点は以下の通り[7]

震度5強

栃木県(日光市湯元)

震度4

福島県 (檜枝岐村上河原・檜枝岐村下ノ原)

栃木県(日光市中鉢石町・日光市日蔭・那須塩原市塩原庁舎)

群馬県(沼田市西倉内町・沼田市下久屋町・沼田市利根町・片品村東小川・片品村鎌田)

推定される震度

①気象庁によると、群馬県片品村や沼田市などでは、一部で震度5弱程度を観測したとみられる[8]が、これは震度計による判定でないため、各市町村の 最大震度としては反映されていない。

②栃木県日光市の一部では震度6強相当の揺れ(計測震度6.0)があり[9]、1,300ガルの加速度を記録した[10]

被害

この地震により、栃木県日光市や福島県桧枝岐村などでは、雪崩や土砂崩れ等が発生した[11][12][13]ほか、温泉旅館でも、天井や壁などが崩れるといった被害のほか、配管の破損やガラスの破損などの被害も出た[14][15]。そのため、旅館の従業員や宿泊客も一時足止めされる事態となった[16]

前震・余震

本震発生のおよそ1時間前には、M3.6の前震とみられる地震が発生している[17]ほか、その1ヶ月程前から、震度1程度の前震が相次いで発生していた

そしてこの地震による余震は、体に感じるものだけで、同年3月上旬ごろまでに少なくとも60回発生した[18]。 最大の余震は、2月25日16時34分に発生したM4.7(最大震度4)の余震である[19]。