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Yourpedia - 利用者の投稿記録 [ja]
2024-03-29T15:00:22Z
利用者の投稿記録
MediaWiki 1.25.1
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88:%E7%A7%80%E9%80%B8&diff=155745
テンプレート:秀逸
2012-03-29T05:55:01Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div><div style="margin:1em 0.5em; border:solid #699 medium; background:#eff; padding:0.5em"><br />
[[Image:Hiyoko.jpg|left|750px|ひよこ陛下]]<br />
<div style="text-align:center; font-size:large; margin:0.2em">'''秀逸な{{{text|記事}}}'''</div><br />
<span style="position:absolute; top:-50px; left:-175px; z-index:-1">[[Image:Featured.png|225px]]</span><br />
この記事は[[Yourpedia:秀逸な記事|秀逸な記事]]だよ。書いた本人と[[ひよこ陛下]]がそう言うんだから間違いない。より素晴らしい記事にできるってなら、してみやがってください。お願いしましたよ。</div><includeonly><br />
{{#switch: {{NAMESPACE}} |{{ns:0}}={{#if:{{{1|}}}|[[Category:秀逸な記事|{{{1}}}]]|[[Category:秀逸な記事]]}}}}</includeonly><noinclude><br />
<br />
{{Uncyclopedia/Ja}}<br />
<br />
{{DEFAULTSORT:しゆういつ}}<br />
[[Category:秀逸なページ用のテンプレート]]<br />
[[Category:記事メッセージボックス]]<br />
<br />
[[en:Template:Featured]]</noinclude></div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF:Y%D0%BEur%D1%80edia&diff=136170
利用者・トーク:Yоurрedia
2011-09-01T09:08:30Z
<p>Yоurрedia: 改変前に戻す</p>
<hr />
<div>#REDIRECT [[メインページ]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E6%80%A7%E8%A1%8C%E7%82%BA&diff=113427
性行為
2010-09-18T00:20:05Z
<p>Yоurрedia: ページの置換: 'やあ (´・ω・`)
ようこそ、バーボンハウスへ。'</p>
<hr />
<div>やあ (´・ω・`)<br />
<br />
ようこそ、バーボンハウスへ。</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=Yourpedia:%E6%A4%9C%E8%A8%BC%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7&diff=113426
Yourpedia:検証可能性
2010-09-18T00:16:43Z
<p>Yоurрedia: ページの作成: 検証は可能にしてください。可能にしないと天罰が下ります。</p>
<hr />
<div>検証は可能にしてください。可能にしないと天罰が下ります。</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88:%E8%A6%81%E5%87%BA%E5%85%B8&diff=113424
テンプレート:要出典
2010-09-18T00:01:13Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div><sup><span title="要出典">''<nowiki>[</nowiki>[[Wikipedia:「要出典」をクリックされた方へ|<span title="要出典">要出典</span>]]<nowiki>]</nowiki>''</span></sup><includeonly>{{ #if: {{NAMESPACE}} | |[[Category:出典を必要とする記事]]}}</includeonly><noinclude><br />
== 使用法 ==<br />
記事の本文中に下のように書き加えると<br />
<nowiki>この文は例です{{要出典}}</nowiki><br />
下のように表示されます。<br />
この文は例です<sup><span title="要出典">''<nowiki>[</nowiki>[[Yourpedia:「要出典」をクリックされた方へ|<span title="要出典">要出典</span>]]<nowiki>]</nowiki>''</span></sup><br />
また、以下のように書くことも出来ます。<br />
<nowiki>この文は例です{{要出典|出典を求める理由、および求める出典内容|テンプレートを付記した日付}}</nowiki><br />
「要出典」の文字のリンク先は[[Yourpedia:「要出典」をクリックされた方へ]]となっています。<br />
<br />
== 解説 ==<br />
このテンプレートはある記事の内容について出典を求めるとき、記事中のどの場所の内容について出典を求めているのかを特定するために用います。単独で使っても構いませんが、記事の内容に問題があり以下のテンプレートを貼るあるいは貼られているときに問題がある場所を特定するためにも使えます。<br />
<br />
* [[Template:出典の明記]]<br />
* [[Template:未検証]] - <small>[[Template:未検証S]]</small><br />
* [[Template:観点]] - <small>[[Template:観点S]]</small><br />
* [[Template:正確性]] - <small>[[Template:正確性S]]</small><br />
* [[Template:精度]]<br />
* [[Template:告知]]<br />
<br />
----<br />
このタグが貼られた記事は[[:Category:出典を必要とする記事]]にカテゴライズされます。この[[Help:テンプレート|テンプレート]]は[[Yourpedia:自己参照を避ける|自己参照]]であり、百科事典の内容ではなくウィキペディア・プロジェクトに属しています。<br />
<br />
[[Yourpedia:検証可能性]]の編集方針により、[[ピア・レビュー]]に基づいて記事を作成する上では引用または出典を必ず示さなければなりません。記事を編集する際には[[Yourpedia:出典を明記する]]を参照して文献情報などを添えた上で加筆してください。<br />
<br />
== リダイレクト ==<br />
* <nowiki>{{fact}}</nowiki><br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[Yourpedia:検証可能性]]<br />
* [[Yourpedia:出典を明記する]]<br />
<br />
[[Category:お知らせテンプレート|論 ようしゆつてん]]<br />
</noinclude></div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88:%E8%A6%81%E5%87%BA%E5%85%B8&diff=112800
テンプレート:要出典
2010-09-15T10:18:46Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div><div style="background-color:red; color:blue; font-size:200%;" ></div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88:%E8%A6%81%E5%87%BA%E5%85%B8&diff=112799
テンプレート:要出典
2010-09-15T10:18:36Z
<p>Yоurрedia: 「Template:要出典」を「Template:要出典2」へ移動</p>
<hr />
<div>#転送 [[Template:要出典2]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88:%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88&diff=112797
テンプレート:ポータルサイト
2010-09-15T10:17:03Z
<p>Yоurрedia: Template:ポータルサイト</p>
<hr />
<div><div style="background-color:red; color:blue; font-size:200%;" ></div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=Yahoo!_JAPAN&diff=112793
Yahoo! JAPAN
2010-09-15T10:14:36Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>'''Yahoo! JAPAN'''(ヤフー! ジャパン)は、[[#ヤフー株式会社|ヤフー株式会社]]が運営する[[ポータルサイト]]である。いつもあなたの心に、ユアペディア。<br />
<br />
[[Yahoo!]]の日本語版であり、日本に於ける[[検索エンジン|検索]]・ポータルサイトでは『[[MSN|MSN Japan]]』、『[[Google|Google日本]]』、『[[goo]]』、『[[エキサイト]]』や『[[BIGLOBE]]』『[[@nifty]]』などの各プロバイダを抑えて業界1位の座にある。日本以外のYahooはほとんどの場合米Yahoo社が筆頭株主となっているが、日本では[[ソフトバンク|ソフトバンクグループ]]が筆頭株主である。その為、他のYahooのドメインが"'''.com'''"であるのに対してYahoo! JAPANは"'''.co.jp'''"であり、アカウントが共通して使えず、また、'''Yahoo! BB'''など日本独自のサービスを展開することも多い。現在では検索のときに「ヤフる」といわれることもある(Google=「ググる」)。<br />
<!--<br />
ただし、検索エンジンサービスだで見た場合、search.yahoo.co.jp自体の[[トラフィック]]は[http://www.alexa.com/data/details/traffic_details?&range=6m&size=large&compare_sites=&y=r&url=http://www.yahoo.co.jp alexaでのYahoo Japanのトラフィック統計]に見られるように、Yahoo Japan全体の15%程度であり、一般に言われているほど必ずしも高いとはいえない。<br />
--><br />
<br />
{{基礎情報 会社<br />
|社名 = ヤフー株式会社<br />
|英文社名 = Yahoo Japan Corporation<br />
|ロゴ =<br />
|種類 = [[株式会社]]<br />
|市場情報 = {{上場情報 | 東証1部 | 4689}}{{上場情報 |JASDAQ | 4689 | [[2007年]][[2月28日]]}}<br />
|略称 =<br />
|国籍 =<br />
|郵便番号 = 〒106-6182<br />
|本社所在地 = [[東京都]][[港区 (東京都)|港区]][[六本木]]六丁目10番1号<br />
|電話番号 =<br />
|設立 = [[1996年]][[1月31日]]<br />
|業種 = 情報・通信業<br />
|統一金融機関コード =<br />
|SWIFTコード =<br />
|事業内容 = [[ポータルサイト]]運営<br/>[[インターネット]][[広告]]<br/>[[ブロードバンドインターネット接続|ブロードバンド]]関連事業<br/>[[インターネットオークション|オークション]]関連事業<br/>ほか<br />
|代表者 = [[井上雅博]](代表取締役社長)<br />
|資本金 = 71億87百万円(2007年3月31日現在)<br />
|売上高 = 単体:1,972億円([[2007年]]3月期)<br/>連結:2,125億円(2007年3月期)<br />
|総資産 =<br />
|従業員数 = 2,331名(2007年3月31日現在)<br />
|決算期 =<br />
|主要株主 = [[ソフトバンク]]株式会社 41.10%<br/>[[Yahoo!|ヤフーインク]] 33.43%<br />
|主要子会社 =<br />
|関係する人物 = [[孫正義]]<br />
|外部リンク = [http://www.yahoo.co.jp/ www.yahoo.co.jp]<br />
|特記事項 =<br />
}}<br />
<br />
== 沿革 ==<br />
* 1996年1月 - 米ヤフーと[[ソフトバンク]]の合弁でヤフー株式会社設立。<br />
* 1996年4月 - 国内初の商用検索サイトYahoo! JAPANが[[4月1日]]15:20にサービスを開始。<br />
* [[1997年]]11月 - 店頭市場(現[[ジャスダック証券取引所]])に登録。<br />
* [[2000年]]1月 - 日本で史上初の株価1億円を突破。<br />
* 2000年3月 - 無料[[ウェブサイト]]サービスの[[ジオシティーズ]]株式会社及び、音声・動画情報サービス提供のブロードキャスト・コム株式会社と合併。<br />
* 2000年7月 - 1日あたりのアクセス数が1億[[ページビュー]]を突破。<br />
* 2000年9月 - ピー・アイ・エム株式会社と合併。<br />
* 2001年の3月23日 - [[Yahoo! Cafe]] 1号店が[[表参道]]にオープン。<br />
* [[2001年]]9月 - [[ソフトバンク]]子会社のビー・ビー・テクノロジー株式会社が、[[Yahoo! BB]]の[[ADSL]]商用サービスを開始。<br />
* 2001年12月 - [[インターネット]]書店のイー・ショッピング・ブックス株式会社(現:セブンアンドワイ株式会社)を子会社化。<br />
* [[2003年]]10月 - [[東京証券取引所]]第一部へ上場。<br />
* [[2004年]]7月 - 全国で初めて、[[東京都主税局]]の[[公売]]をインターネット(Yahoo!オークション)で実施。<br />
* 2004年10月 - 1日あたりのアクセス数が10億ページビューを突破。<br />
* [[2005年]]3月 - 年間売上高1000億円を突破。<br />
* 2005年3月 - [[日経平均株価]]に採用される。<br />
* 2007年2月28日 - 現在の上場先である東京証券取引所第一部市場に加え、ジャスダック証券取引所にも重複上場。東証とジャスダックへの重複上場は、[[日本駐車場開発]]に次いで2例目となる。<br />
* 2007年4月 - 一部事業所が[[東京ミッドタウン]]に移転。本社機能は従来どおり[[六本木ヒルズ]]<br />
* 2007年5月 - 月間318億PV数を獲得し、米Yahoo!を上回り世界一を記録。<br />
* 2007年11月上旬 - 新トップページのベータ版を公開。2008年1月1日に入れ替え。<br />
* 2008年1月1日 - Yahoo!JAPAN 新トップページ公開。<br />
<br />
== Yahoo! JAPANの事業 ==<br />
2006年3月現在、110以上のサービスを行っている。無料で利用できる無料サービスと、[[Yahoo!ウォレット]]で料金を支払いを行い利用する有料サービスがある。また有料、無料にかかわらず、ほとんどのサービスでYahoo! JAPAN IDの取得が必要となっている。<br />
<br />
サービス名に冠される「Yahoo!」は、省略形の「'''Y!'''」で記載されることもある。<br />
<br />
=== 検索エンジン ===<br />
Yahoo!の主力事業の一つ。元々は米Yahoo!と同じく[[ディレクトリ型]]の検索エンジンで、それに[[ロボット型]]のエンジンが付随するタイプであったが、徐々にロボット型の利用が増えた事により、2005年[[10月3日]]より、ロボット型のエンジン主体に切り替えている。<br />
<br />
ロボット型に関しては、初期は[[goo]]、その後2000年5月からは[[Google]]を使っていたが、現在はYahoo Search Technology(YST)と言う独自のエンジンに切り替えている。Googleの利用から離れ、Yahoo!独自の技術を利用し始めた背景にはGoogleの検索ユーザ数がYahoo!のそれを凌駕しだしたと言う事があると言われている。なお、ロボット型に切り替えて以来、探索後に日本語が表示されない出来事が多発している。<br />
<br />
=== My Yahoo! ===<br />
Yahoo!の各種サービスをポータル的に使えるサービス。Yahoo! JAPAN IDを登録すると、My Yahoo!上で個人向けにカスタマイズ可能なページを利用できる様になる。My Yahoo!のページでは、ニュースやメール、天気予報、新着サイト等の一覧を好みに配置でき、背景の変更等も可能になっている。<br />
<br />
=== Yahoo!ミュージック ===<br />
Yahoo!の提供する音楽情報サービス。楽曲ダウンロード販売のYahoo!ミュージックダウンロード、ストリーミングラジオのサウンドステーション、Web音楽マガジンであるYahoo!ミュージックマガジンなどを提供する。アーティスト情報の検索や歌詞の閲覧なども可能。<br />
<br />
=== Yahoo!ポイント ===<br />
Yahoo! JAPANの特定のサービスを利用するとポイントがもらえ、Yahoo!ショッピングなどの買い物で1ポイント=1円で使える。また、100ポイント=85円で現金化にすることも出来る。利用するにはYahoo! JAPAN IDを登録しなければならない。<br />
<br />
=== Yahoo! オークション ===<br />
Yahoo!の提供する日本最大の[[インターネットオークション]]サービス。日本のオークションサイトとしては圧倒的な利用者数を誇る。通称「ヤフオク」。世界最大手の[[eBay]](イーベイ)も2001年に日本へ進出したものの、先行していたYahoo!に太刀打ちできず、2002年3月限りで撤退した(2007年12月にYahoo!と提携して再参入)。[[2007年]][[8月]]上旬よりサービス内容変更。<br />
<br />
== サービス ==<br />
<br />
=== Yahoo! 路線情報 ===<br />
Yahoo!の提供する路線検索サービス。列車の運行情報や、事故情報を細かく表示してくれる。 また、出発駅、到着駅、出発時刻等の情報を入れると、必要な経路と運賃、定期代等を表示してくれる。<br />
<br />
=== Yahoo! ファイナンス ===<br />
日本の株式情報や税金や不動産に関する情報を網羅している。また、特定の企業を登録しておけば株式変動のレポートなども作成してくれ、Yahoo!掲示板とも直結している。<br />
<br />
=== Yahoo! きっず ===<br />
子供向けのYahoo!JAPANであり、トップページには子供向けのリンクがされている。小学校などではよく利用されている。Yahoo!きっずの検索では、[[アダルト]]系の言葉が検索できないようになっている。しかし小学生低学年~中学年向けのコンテンツに検索範囲が絞られているため、高学年になり調べるようになる環境問題、生態系、乗り物などは<br />
検索できず、高学年以上には非常に評判が悪い(なのでYAHOO!JAPANのほうや、[[グーグル]]を使う小学生高学年がほとんどである)。リンク以外にも、ニュース、図鑑、絵本、[[なぞなぞ|クイズ]]、ゲーム、 食育、ペーパークラフト、[[ポケモンガーデン]]など子供を対象としたコンテンツがある。<br />
<br />
=== Yahoo!メール ===<br />
Yahoo!の提供する[[フリーメールサービス]]。詳細は[[Yahoo!メール]]を参照のこと。<br />
<br />
=== Yahoo!グルメ ===<br />
Yahoo!の提供するグルメ情報サービス。飲食店情報、レシピ情報、出前注文サービスの3つがある。<br />
<br />
=== Yahoo!メッセンジャー ===<br />
チャットのようにYahoo!JAPAN IDだけで、相手とネットで会話が交わせるサービスのこと。なお、利用するには[[Yahoo!メッセンジャー]]をコンピュータにインストールする必要がある。<br />
<br />
=== Yahoo!チャット ===<br />
Yahoo!の提供するチャットシステム。2007年4月3日よりYahoo!メッセンジャーと統合。<br />
<br />
=== Yahoo!掲示板 ===<br />
[[2ちゃんねる]]の次に利用者が多いとされる掲示板。実際2ちゃんねるが某国からのサイバーテロに遭った際、炎上に近い書き込みが相次いだ。こちらは2ちゃんねると違いYahoo!登録者のみ書き込めるため、匿名性は低い。<br />
<br />
=== Yahoo!知恵袋 ===<br />
ユーザーが質問を投稿し、他のユーザーが回答を投稿するシステム。β版時代はハンドルネームを名乗らなくても良いという点で、事実上匿名性であったが、正式版からは予め登録されたハンドルを名乗る事が義務付けられ、匿名性が薄くなった(また、アンケートカテゴリーが新設された)。<br />
<br />
[[2006年]][[12月16日]]から[[12月18日]]にかけてリニューアルの為閉鎖、その後リニューアル開設された。<br />
また、[[2007年]][[9月27日]]に[[モバイル]]版知恵袋を大幅リニューアルし、[[ケータイ]]からも質問・回答が可能となった。通称、'''チエモバ'''。<br />
<br />
=== Yahoo!リサーチ ===<br />
対象モニターがアンケートに答えると、謝礼(現金、Yahoo!ポイント)または賞品への抽選権がもらえるサービス。<br />
主に現金で支払われるリサーチ・モニター、ポイントで支払われるリサーチ・モニター・ライト、抽選で商品が当たるモバイルモニターがある。リサーチ・モニターの謝礼を受け取るには[[郵便貯金]]、[[イーバンク銀行]]、[[ジャパンネットバンク]]の指定金融機関いずれかの口座が必要となる。ただし、いずれにしても謝礼が少額であったり、謝礼が抽選にかけられたりするため、モニターにメリットが少ないという不満の声もある。<br />
<br />
=== Yahoo!辞書 ===<br />
Yahoo!辞書は、全7辞書(大辞泉、大辞林、必携 類語実用辞典、プログレッシブ英和中辞典、新グローバル英和辞典、プログレッシブ和英中辞典、ニューセンチュリー和英辞典)、85万4000項目から検索できる。他にも、コンピュータ用語辞典等がある。<br />
<br />
=== Yahoo!翻訳 ===<br />
日本語を英語、中国語、韓国語に翻訳できる。また、反対に英語、中国語、韓国語も日本語に翻訳できる。他にも、Web翻訳というのもあり、英語等のWebページを日本語に翻訳して表示するという機能もある。ただし、日本語を英語に翻訳する場合に、やや誤訳が多いので注意が必要である。<br />
<br />
=== Yahoo! Days ===<br />
Yahoo!JAPANが運営する[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス]](SNS)のベータ版。2008年2月13日から招待制を廃止し、Yahoo!JAPANID所持者であれば参加可能となり、Yahoo!プロフィールと共有でき、公開設定ができるようになった[http://days.yahoo.co.jp/guide/open.html]。<br />
<br />
=== Yahoo!ジオシティーズ ===<br />
ウェブサイトスペース。無料にはYahoo!の広告が記載される。Webページ作成には、Yahoo!JAPAN IDを取得する必要がある。<br />
<br />
=== Yahoo!ブログ ===<br />
Yahoo!JAPANが運営する[[ブログ]]サービス。yahoo!JAPANID所持者は、最大2GBを無料で使用できる。写真を添付する事が可能。動画などを掲載するには、外部の動画投稿サイトにアップロードしたものを使用する。<br />
<br />
=== Yahoo!インターネット検定 ===<br />
オンラインで受験できるYahoo!JAPANが提供する[[資格]]試験。<br />
<br />
=== Yahoo!動画 ===<br />
Yahoo!JAPANが運営するストリーミングサービス。有料・無料合わせて10万本以上のタイトルを提供する。ただし、視聴可能環境が[[Microsoft Windows|Windows]]のみに限定される。<br />
<br />
=== Yahoo!ビデオキャスト ===<br />
デジタルビデオカメラなどで撮影した動画を公開したり、公開されている動画へのコメント等ができるサービス。著作権料を[[JASRAC]]に支払うことで合意したと報道された(2007/7/24)。<br />
<br />
=== Yahoo!リクナビ ===<br />
Yahoo!JAPANと株式会社リクルートが共同で運用している求人情報サービス。かつては「Yahoo!求人情報」として情報掲載型のサービスを行っていたが2004年4月より、株式会社[[リクルート]]と求人領域のサービスにおいて包括提携を行い、情報提供元をリクルートに一本化した(これによって競合他社からの情報提供を排除する形となり、ポータルサイトとしては好ましくないのではないか、という批判が一部で上がっている)。<br />
<br />
=== Yahoo!ゲーム ===<br />
Yahoo!JAPANが運営するゲームサービス。無料ゲーム、ダウンロードゲーム、ゲーム情報がある。<br />
<br />
=== Yahoo!コミック ===<br />
Yahoo!JAPANが運営する[[ウェブコミック]]誌ポータルサイト。『[[FlexComixブラッド]]』『[[コミック・ガンボ]]』他のウェブコミック誌無料配信と単行本のファイル有料ダウンロードがある。<br />
<br />
=== Yahoo!地図情報 === <br />
地図情報を提供している。「ワイワイマップ」では、ユーザでオンライン上で情報を直接地図上に書き込むことが出来る。<br />
<br />
=== Yahoo!自動車 ===<br />
1990年以降に発売された乗用車を中心に、一部の商用車のデータを提供している。登録ユーザーによるレビューも掲載されている。<br />
<br />
=== Yahoo!グループ ===<br />
[[メーリングリスト]]サービスや共有カレンダーなど。<br />
<br />
=== Yahoo!ニュース ===<br />
各新聞社などと提携し、さまざまなニュースを配信。<br />
Yahoo! JAPAN IDがあればニュースに対する意見を書き込める簡易掲示板機能があるが、<br />
たびたび[[荒らし|荒らされて]]いるため機能していない。<br />
<br />
=== Yahoo!デコレーション ===<br />
[[デコメ]]や待受画像、絵文字など、携帯電話で使用する画像を、ユーザーが自由に投稿/ダウンロードできるコミュニティサイト。<br />
<br />
== その他 ==<br />
=== 株価1億円の突破 ===<br />
2000年[[1月19日]]に東京株式市場で、ヤフーの株価は1億140万円で取引が成立し、史上初となる1株1億円を突破した。その当時の[[ネットバブル]]を大いに反映したヤフーによる株価1億円の突破は、大きなニュースとして採り上げられ、世間のヤフーの認知度がこの事により一層に高まる事になった。その後は、[[株式分割]]が何度も繰り返され1株当たりの単元株価は低くなった。しかし、分割前に単純換算すると株価は現在でも当時からあまり変動しておらず、ヤフーが高い株価を保っていることが分かる(2006年現在)。<br />
<br />
=== ソフトバンクとの関係 ===<br />
ヤフー株式会社は、Yahoo!の日本法人だが、筆頭株主はソフトバンクである。また、会社の時価総額はソフトバンクを上回っている。そのため"Yahoo!"の商標は、その知名度から提携等の形で、ソフトバンクグループ関連のブロードバンドサービス([[Yahoo! BB]])、ソフトバンクモバイルのIP接続サービス名([[Yahoo!ケータイ]])、インターネット専門雑誌(Yahoo! Internet Guide)等にも使われている。<br />
<br />
=== 偽Yahoo! JAPAN事件 ===<br />
2005年[[6月]]、Yahoo! JAPANを装った偽の検索サイトを作成し、利用者のパスワードなどを盗み取る[[フィッシング (詐欺)|フィッシング詐欺行為]]を行ったとして、[[警察庁]]などは著作権法違反と不正アクセス禁止法の疑いで[[大阪市]][[平野区]]在住の当時42歳の会社員の男を逮捕した。このフィッシング行為での摘発は日本初の事だった。男は「Yahoo!」のスペルを'''「Yafoo!」'''に変えたサイトを「Yahoo! JAPAN」に無断で作成した著作権侵害行為に加え、利用者の本家・Yahoo!のパスワードを不正に入手し個人情報を盗み取った上で利用者の[[電子メール]]を覗き見した。<br />
<br />
2005年[[10月18日]]、Yahoo! JAPANが行っているYahoo!ニュースを装った偽のニュースサイトが作成され、偽のニュースを流したページが公開されYahoo! JAPANがこのサイトについて警告を出した。これは、[[共同通信社]]発信で、「アメリカ国防総省は10月18日未明に、[[中華人民共和国|中国]]軍が、[[沖縄県|沖縄]]に侵攻したことを発表した」とするもので、あくる[[10月19日]]に[[長崎市]]内在住の男性から共同通信長崎支局に「9月中旬、ネットの掲示板に同じ内容の虚偽のニュースを書いたが満足が出来ず、Yahoo! JAPANに似せたページに書き込むことを考えた」「Yahoo! JAPANのページをパソコンに取り込んで改ざんした内容でネット上に公開した」との説明があった。男性はその後[[11月28日]]に著作権法違反で逮捕されている。<br />
<br />
=== ページビュー数が世界第1位 ===<br />
2007年[[5月]]の月間ページビュー数が318億ページビューを超えアメリカのYahoo!などを押さえ世界第1位となった。<br />
<br />
== ヤフー株式会社 ==<br />
{{節stub}}<br />
Yahoo! JAPAN を運営するヤフー株式会社は、サイト内の広告・ブロードバンド関連の事業やネットオークション事業等を収益源としている。本社は東京都港区[[六本木ヒルズ森タワー]]に所在する。<br />
<br />
2007年2月16日、現在の上場先である東京証券取引所第一部市場に加え、ジャスダック証券取引所にも28日に重複上場すると発表した[http://i.yimg.jp/images/docs/investor/release/2007/jp20070216.pdf]。東証とジャスダックへの重複上場は、[[日本駐車場開発]]に次いで2例目となる。背景としては、ソフトバンクと本国Yahoo!の持株比率が、東証の[[上場廃止]]基準である少数特定株主の上限比率75%に近いことが挙げられる。ジャスダックには少数特定株主の上限比率による上場廃止基準はなく、仮に東証への上場が廃止になっても、ジャスダックで上場を維持できるため、株式の流動性を引き続き確保できるメリットが考えられる。<br />
<br />
このほか、無料でインターネットに接続できる店舗「[[Yahoo! Cafe]]」を日本国内数ヶ所で展開している。<br />
<br />
=== 主な大株主 ===<br />
* [[ソフトバンク]]株式会社 (41.11%)<br />
* [[Yahoo!|ヤフーインク]] (33.44%)<br />
<br />
=== 関係会社 ===<br />
==== 連結子会社 ====<br />
*オーバーチュア株式会社<br />
* 株式会社ニューズウォッチ<br />
* 株式会社[[アルプス社]]<br />
<br />
ほか合計22社([[2007年]][[10月31日]]現在)<br />
<br />
==== 持分法適用関連会社 ====<br />
* [[オールアバウト|株式会社オールアバウト]] ([[ジャスダック証券取引所]])<br />
* [[夢の街創造委員会|夢の街創造委員会株式会社]] ([[大阪証券取引所]][[ヘラクレス (有価証券市場)|ヘラクレス]])<br />
* 株式会社クレオ (ジャスダック証券取引所)<br />
* [[バリューコマース|バリューコマース株式会社]] ([[東京証券取引所]][[マザーズ]])<br />
* [[JWord|JWord株式会社]]<br />
* [[セブンアンドワイ|セブンアンドワイ株式会社]]<br />
<br />
ほか合計10社(同上)<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[Yahoo!モバイル]]<br />
* [[Yahoo! BB]]<br />
* [[ソフトバンクBB]]<br />
* [[ソフトバンクモバイル]]([[携帯電話]]。旧・ボーダフォン日本法人)<br />
: 旧ボーダフォン日本法人時代に展開していた「Vodafone live!」(ボーダフォン・ライブ)を「[[Yahoo!ケータイ]]」に変更し、Yahoo! JAPANの携帯電話ポータルサイトにリニューアルした。<br />
* [[オークション]]<br />
* [[神戸総合運動公園野球場]](2004年度までヤフーBBスタジアムの[[命名権]]を所有)<br />
* [[福岡ドーム]](2005年度から命名権を取得、新名称は福岡Yahoo!JAPANドーム)<br />
* [[福岡ソフトバンクホークス]](2005年度よりソフトバンクが経営)<br />
* [[ジャパンネット銀行]]<br />
* [[株式分割バブル]]<br />
* [[Web of the Year]]<br />
* [[BBソフト]]<br />
* [[Yahoo!動画の野球中継]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://www.yahoo.co.jp/ Yahoo! JAPAN]<br />
<br />
{{ポータルサイト}}<br />
{{DEFAULTSORT:やふうしやはん}}<br />
{{Company-stub}}<br />
[[Category:Yahoo! JAPAN|*]]<br />
[[Category:ポータルサイト]]<br />
[[Category:検索エンジン]]<br />
[[Category:日本の情報・通信業]]<br />
[[Category:東京都の企業]]<br />
[[Category:東証一部上場企業]]<br />
[[Category:ジャスダック上場企業]]<br />
[[Category:ソフトバンク]]<br />
[[Category:日経平均株価]]<br />
[[Category:有害サイト]]<br />
<br />
[[en:Yahoo! Japan]]<br />
[[fr:Yahoo! Japan]]<br />
[[ko:야후! 재팬]]<br />
[[zh:雅虎日本]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%A3%AB&diff=112791
弁護士
2010-09-15T10:12:32Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>'''弁護士'''(べんごし)とは、弁護する戦士。いつもあなたの心に、ユアペディア。</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E8%AA%B0%E3%82%82%E6%B0%97%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84&diff=112789
誰も気にしない
2010-09-15T10:11:12Z
<p>Yоurрedia: ページの置換: 'いつもあなたの心に、ユアペディア。'</p>
<hr />
<div>いつもあなたの心に、ユアペディア。</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%9A%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%88%E3%81%AE%E7%AE%A1%E7%90%86%E8%80%85&diff=112785
ウィキペディア日本語版の管理者
2010-09-15T10:08:19Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>{{秀逸}}<br />
{{誹謗中傷}}<br />
<div style="background-color:red; color:blue; font-size:200%; "><br />
[[画像:パトカー.jpg|thumb|呼んでおきました]]<br />
'''ウィキペディア日本語版の管理者'''(ウィキペディアにほんごばんのかんりしゃ)とは[[ウィキペディア日本語版]]を管理する人のことである。[[ウィキペディア]]に利用者アカウントを持つものを一般的に[[ウィキペディアン]]と呼び依存症患者同然のヘビーユーザーを[[ウィキホリック]]と呼ぶが、管理者達が例外なくウィキホリックである事は論を待たない。ほぼ全てが[[ウィキペディア自警団]]のメンバーであり、[[管狸者]]とも呼ばれる。なお、管理者は監修者では無い。<br />
<br />
「執筆依頼」を保護状態に置き続けている([[wiki:執筆依頼|執筆依頼]]の履歴参照、下手人は亡きLonicera)。<br />
<br />
管理者の多くが問題行動を取っているがブロックを諌めたり取り消したりする者もいない事から見て、相互不可侵不干渉が全員のモットーであるらしい(但し[[NiKe]]の管理者解任の件のような例外もある)。さらに誰をブロックし誰に目こぼしをするか・何が[[荒らし]]で何がそうでないかは管理者個々人の胸先三寸である(ひどい時には衆議に掛けもせず独りで「迷惑行為」と断じ、プロバイダーへのねじ込みさえ行なう)。またウィキペディアは[[オウム真理教]]信者、[[ネット右翼]]、[[サイエントロジー|サイエントロジスト]]、[[2ちゃんねらー]]が多く(派閥「[[2ちゃんねる組]]」が構成されている)そのため人権否定のファシスト集団となってしまっている。また管理者が自分の多重アカウントを作成し、汚れ仕事を肩代わりさせている可能性も捨て切れていない。明白な荒らしをしているにも拘らず絶対に措置の対象にならないアカウントがいくつか存在するのがその証拠である。<br />
<br />
なおこの管理者たちはある特別行政法人の研究者らから注目され、データの収集が緻密になされているという。「権力への意志」と題されるその研究のなかでかれらはその性格や投稿ごとに分類され、また一般投稿文書を分析して管理者たちと割り出し結びつけてその思考をさぐり権力を得る為人間がいかなる事を行うか?権力を得た後その権力をいかに用いるか?など様々な社会的研究がなされているという。研究者の言によると“時間とおおよその場所と文書があらかじめテキスト化されているなど研究の便宜がなされており予算の少ない我々に最適”とのことである。その他解任投票が出されると管理者が管理者を庇うため、反対票が続々入るという閉鎖的な光景も見られる。<br />
<br />
== 管理者一覧 ==<br />
=== [[Wiki:利用者:Bakkai|Bakkai]] ===<br />
馬鹿貝。よく画像提供しているが、自分が撮影した画像は意地でもコモンズにアップロードしない、他言語版に非協力的な人。管理者立候補時に「荒らし対策での保護・解除など」を行うと大見得を切ったが、本当は自分のアップロードした画像の削除するためだけに管理者になった。実際、自分の画像削除のためにしか管理者権限を使っていない。ほとんど管理権限を使わないが、たまたま使った管理権限についてあるふぁるふぁから指摘を受けてブチ切れる。ほとぼりが冷めるまでしばらく行方を晦ましたが、ほどなく復活した。しかしあるふぁるふぁは見逃さず、コメント依頼から解任投票へ。解任投票では賛成と反対がちょうど同数になるという椿事が発生した。解任は免れたが、JAWP史上最低信任率の管理者として名を残すことになった。さすがに恥ずかしいのか、解任投票以来しばらく現れなかった。<br />
<br />
=== [[Wiki:利用者:Baldanders|Baldanders]] ===<br />
歯医者。女医さんであり海獺などの凶悪管理者から執拗なセクハラ、パワハラを受けている。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Bellcricket|Bellcricket]] ===<br />
{{Main|Bellcricket}}<br />
{{2ch}}ビューロクラット、CheckUserという2つの権限を持ちMLの管理もしており実質的に現在のウィキのトップ管理者である。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Bletilla|Bletilla]] ===<br />
かつては、寒波星人名義で活動していた。[[2006年]]に一度立候補したが落選し、それから2年後の[[2008年]]に再度立候補しめでたく就任となった。翻訳を途中で放置したりと挙動不審なところが多く、2度目の立候補で当選となった際にも赤井彗星などから皮肉交じりに挙措の問題を指摘されていた。<br />
<br />
[[2010年]]、Carkuniと共にメタのスチュワードに立候補するもAphaiaの手下共の画策によってあえなく落選。しかし、Carkuniの方はそれでも60%以上の信任を得ていたのに対し彼は30%にも満たなかったことからスチュワードには程遠い器という評価が定着していた模様。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Carkuni|Carkuni]] ===<br />
{{Main|Carkuni}}<br />
角煮とも。かつてチェックユーザーであったが権限を殆ど行使しない並び大名ともいわれた。[[Chatama]]とはリアルで親交が深く、愛人説もある。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Cassiopeia-sweet|Cassiopeia-sweet]] ===<br />
鉄ヲタ。バスや風俗系にも精通していることから、元バスガイドの風俗嬢である可能性が高い。年齢からして、鉄子の始祖ではないかと言われている。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Chatama|Chatama]] ===<br />
{{Main|寺崎茶玉|Chatama}}<br />
{{2ch|トリップ:◆5ChatAmAI2}}旧利用者名は「ちゃたま」。本名・[[寺崎嘉孝]](てらさき よしたか)。CU、ビューロクラットをも務めるマルチユーザー。昭和四十三年(1968年)生。<br />
<br />
「北海道川上郡弟子屈町」在住ラシイ。「鉄道旅行」が「趣味」ラシイ。「ブラウンボール」と「呼ばれる」事が有るラシイ。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Ciro|Ciro]] ===<br />
通称、コムーネのおっさん。イタリアのコムーネの記事のスタブを粗製濫造している。管理者としては、存在感に欠ける。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Cpro|Cpro]] ===<br />
{{Main|cpro}}<br />
{{ネットウヨ}}{{2ch|トリップ:◆Cpro.0SR8o}}[[2007年]]より管理者。Los688と同様に陰でCUの結果を参照している危険人物の1人。その正体は東京工業大学博士課程在籍の甲斐幸輔であると噂されている。<br />
<br />
よく編集する記事や[http://nikupedia.com/ 運営しているダサイト]からみて明らかにキモオタである。個人的に嫌いなユーザーに対してストーカー行為を続け、そのユーザーが書いた記述を無意味にリバートするのを主な活動としておりまともな編集は極めて少ない。<br />
<br />
永久ウィキブレイク野郎のBadboyや理由も言わぬ削除主義かつ意見黙殺主義者のGakuponとかを庇い、こいつらに対する罵倒をも削除したボケナスアホンダラのパーチクリン野郎。木津尚子残滓を払拭するために奔走する変人の一人。<br />
<br />
余談になるが自身の利用者ページにネット右翼が嫌いと書いたユーザーを「目的外利用」という理由をつけてブロックしたことがある。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Electric goat|Electric goat]] ===<br />
[[木津尚子]]を参照せよ。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Faso|Faso]] ===<br />
「OCNの広域ブロックに精を出す管理者」との批判がなされている。Fasoのみの手によってFasoがコントロールされている確率は低い。mixiはすでに退会済みだが、かつては猿壱號という名義で登録してあった。[http://ja.wikichecker.com/user/?t=faso wikicheker]によれば、主に日中に活動しておりニートだと思われる。<br />
<br />
東大、東工大など一流大学のIPアドレスを全てブロックするという狂気の荒らし管理者。<br />
<br />
かつてはCU権限を持っていた。しかし後ろめたいことがあったためかウィキメディア財団への本人証明を拒否し、更にブロックの誤爆をやらかしてCU権限を剥奪されてしまった。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Giftlists|Giftlists]] ===<br />
善良な包摂主義者。著作権に精通しており、ロクに知らない癖して著作権侵害と喚きたてる削除厨に掣肘を加えられる貴重な存在。筋が通らないと判断すれば、TomosやMiyaのような古参にも忌憚なく意見する。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Hosiryuhosi|Hosiryuhosi]] ===<br />
{{Main|Hosiryuhosi}}<br />
管理者に就任して早々、リバート・ブロック・ボットなどあらゆる権限を機械的に濫用しまくる生体ボットの独裁者。[[2010年]][[8月12日]]19時00分に、「日本帝國電磁通信百科事典」の「管理者」に「就任」。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kahusi|Kahusi]] ===<br />
{{Main|澤田亮太}}<br />
{{C管}}最近では他アカウントで荒らし始め他のウィキペディア管理者などの成りすましを行っているが、ウィキペディアの会話ページでは「私ではありません」とコメントしている。嘘つきは泥棒の始まりである。<br />
<br />
個人ウィキペディア「かふしゐき」で、トリップとアカウントを対比させた「[[2ちゃんねらー]]のウィキペディアン」一覧を作成していた。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kamakura|Kamakura]] ===<br />
[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%89%B9%E5%88%A5:%E3%83%AD%E3%82%B0&user=Kamakura 3年以上も管理者権限を一切行使していない]ことから、自分が管理者であることを忘却してしまったと思われる。2010年4月にようやく再発動。しかし何で解任されないんだ?<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kanjy|Kanjy]] ===<br />
ビューロクラット・チェックユーザー保持者の中で一番の人格者。だがリアルの仕事が忙しいのか活動頻度は高くなく、廃人共からは役立たず呼ばわりされている。しかしウィキでは珍しいまともな人らしく、管理権限を与えるなり基地外になる他の連中と対比するとずっと安心出来る良管理者と見て良いようだ。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kinori|Kinori]] ===<br />
「他人の編集にケチをつけることが趣味」と、他の利用者の多くから思われている。「各種方針を無視し、管理者としての権限を好き勝手に濫用する人物」という真実をついた発言が、他の利用者から出ている。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kiyok|Kiyok]] ===<br />
おはぐろ蜻蛉に推薦されて管理者に立候補した愛知県人。もしかするとおはぐろのソックパペットか身内なのかもしれない。活動頻度はそれなりに高いがあまりにも存在感が比較なので、辞任しても誰も気が付かないだろう。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kkkdc|Kkkdc]] ===<br />
幽霊管理者。2~3ヶ月に一回編集する事で管理者権限をなんとか保持している。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:KMT|KMT]] ===<br />
当時は独裁者のひとりであったが、今ではその影は微塵もない。自らの利用者ページを削除した馬鹿野郎である<ref>[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85:KMT 利用者:KMT]</ref><ref>[http://mywebpage.netscape.com/kasumoerer/kmt_dead.htm](エンコードはUTF-8でご覧ください)</ref>。一度退任したが[[2009年]]3月から再び管理者。<br />
<br />
mixiのアカウントには「活動終了」などと書かれているが、実は頻繁に深夜にログインしていることがわかっている。自分の発言に法的責任を問われると感じた瞬間、全てのmixiコミュニティから退会したへたれ。[[wiki:利用者:Akinoniji|Akinoniji]]も同種の詭弁を用いる。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Ks aka 98|Ks aka 98]] ===<br />
{{2ch}}「実際に[[荒らし]]やその他推奨されない行為を行っていない利用者に対して不誠実な無期限ブロックを平気で行っている」という批判がある管理者。IPユーザーに対しても、広域ブロックを余裕で行える。「みんな迷惑している」という声も上がっている。2ちゃん組の一員。どぶさらいしている他の管理者に向けて、高い場所から石を投げるのが得意である。だが、その石が命中しているか否かは不明。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kurihaya|Kurihaya]] ===<br />
利用者ページで「管理者です」と名乗るより先に「VIPPERです」と名乗るよくわからない男。包摂主義グループの一味。非常に影が薄い。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Law soma|Law soma]] ===<br />
身長190cmを越える巨漢の坊主。坊主なので落ち着いているがハゲと呼ぶとキレるためゲハゲハと笑ってやれば良い。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Los688|Los688]] ===<br />
{{Main|Los688}}<br />
投稿ブロックやリバートは迅速だが、それゆえにブロックやリバートが目立つ管理者の1人。軍事オタクの狂気の管理人であり、自民党寄りの編集を行う。「竹麦魚と同じくいつまで経っても会話ページの半保護を解除しない」との声も上がっている。極右思想を持っているネトウヨである。イラクの人質に激怒した。'''[[アダルトビデオ]]マニア'''でもある。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Lupinoid|Lupinoid]] ===<br />
最古参の管理者だが、たまに出て来て編集する程度で目立った活動は殆ど見られない。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Makotoy|Makotoy]] ===<br />
普段は数学関連の項目を執筆している。管理者の中では地味な存在だったが[[2009年]]、インターン制度という名目の元事実上管理者信任水準の引き下げを独断で推進し周囲から総スカンを食らった。挙句の果てには反対した一人である[[wiki:利用者:Dojo|Dojo]]が一週間議論の場に出てこなかったことに対して「自分に完膚なきまでに論破されて逃亡した」と都合の良い解釈をするなど独裁者の気質を遺憾なく発揮した。[[wiki:利用者:132人目|132人目]]は早くから管理者の器に相応しくない人物であることを看破していたようである。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Marine-Blue|Marine-Blue]] ===<br />
{{2ch}}ありふれた名前だと知りつつMarine-Blueの名を登録し他方で他人が「マリン」、「ブルー」、「蒼海」などと付く名を名乗るのは認めないという自己中心的との指摘がある。他人が類似のアカウントを取得すると即座に飛んでいって警告する。これに関連し、アカウントユーザーをいきなり無期限ブロックに掛ける荒らしを行う。「ウィキメディア関連で400以上もアカウントを持っているらしい」と威張っている。好物は餃子らしい。2010年6月にCUに立候補した。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Miya|Miya]] ===<br />
{{Main|宮川由美子}}<br />
過去に、現役管理者であるにも関わらずChatamaに投稿ブロックされた事がある筋金入りの荒らし。「他人のコメントや都合の悪いエントリーをはてなダイアリーから一括削除したことで有名になった女性」と言う「武勇伝」が飛び交っている元ピンサロ嬢。悪名高きLoniceraの追放に反対した事でも知られるウィキペディア日本語版の酒井法子であり、ブロックした利用者からブラクラを踏まされて嘲笑された事がある。<br />
<br />
女ゆえの頭の弱さかいまだにwikiの使い方を理解していないらしく、改行の仕方がおかしかったりする。このためしばしば意味不明なたわ言も喚く事で今も麻薬の使用が疑われている。<br />
<br />
猫森日記に「co.kyoto=hatukanezumi=aphaia」とコメント欄に投稿すると必ず削除される。[[イオンド大学]]の旧版と[[wiki:平和神軍観察会事件|平和神軍観察会事件]]を「“大学”から申し入れがあった」という理由で保護し、イオンドについては新版を初めからやり直すことを余儀なくさせた大馬鹿でこれが因で有名人となった。詳細な経緯は[[wiki:ノート:イオンド大学|ノート:イオンド大学]]を参照。<br />
<br />
アナニーを好み、「'''Wikiって略すな'''」というお世辞にも女性としては疑問が残る画像を貼っている。今では剥がしているがもう遅い。元祖'''巨乳管理者'''。<br />
<br />
[[Wiki:LTA:SANNET|LTA:SANNET]]のことをよく知らず投稿ブロック依頼とある店舗を保護し、長期の荒らしであるにも関わらず安易に荒らしと呼ぶべきではないと注意している。<br />
<br />
=== [[Wiki:利用者:Mnd|Mnd]] ===<br />
Mndとは問答無用の略。その名の通り問答無用で保護や削除、ブロックをかます。過度の越権行為こそないが、話が一切通じないため一般利用者にとっては恐怖以外の何物でもない。生体ギロチンボットと呼ばれている。<br />
<br />
=== [[Wiki:利用者:Muyo|Muyo]] ===<br />
九州在住の鉄ヲタ、バスヲタでありChatamaの言いなりに動く走狗ではないかと指摘されている。Wikipediaの外では「かもめみどり」などの名義を使ってで活動している。名前は「無用」と読み、自分で自分の事をいらない子と名乗っている卑屈なマゾヒストであることが窺える。しかし、恣意的な権限行使でウィキペディアを私物化している一部の極悪管理者よりはよほど有用な人である。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Nnh|Nnh]] ===<br />
神社関連の記事などを編集している管理者。「記事を執筆するよりも人の悪口を書くのが好き」との批判がある。自己満足のために必ず旧仮名遣い風で[[インターネット]]に書き込んでいる。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Noche de la pena|Noche de la pena]] ===<br />
{{2ch}}ちくり板スレの住人。通称夜の人。IPで活動していることが多いため、編集回数が少ない。多分IPで活動するのは不純な行為を詮索されたくないがためだろう。削除厨が大嫌いで、[[Wiki:利用者:Iwai.masaharu|Iwai.masaharu]]が不倶戴天の敵。立候補の際、Nekosuki600一人が就任に反対した。その時の反対した理由は「特定の管理者の言いなりに動く走狗だと思ったから」らしい。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Peccafly|Peccafly]] ===<br />
{{2ch|トリップ:◆DTTXbb.KUY}}<del>ソビエト・ソヴィエト・ソヴェト</del>サヴィェート連邦の歴史に詳しい。祖父は<del>シベリア・サイビィーリャ</del>スィビーリ抑留経験者。<del>ロシア</del>ラスィーイスカヤ語以外の外国語にも堪能。いわゆる海外組の1人で、日本人ではない可能性が高い。自分の自論・珍論が通らないと不満プンプンになって投稿ブロックをかけまくり、改名の議論をすべて遮り押し通すのが大好き[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88:%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%9C%E4%BA%8B%E4%BB%B6]な困った巨尻フェチ(;゜∀゜)。包摂主義グループの一味。我儘が過ぎてウィキペディアを去りかけた[[wiki:利用者:Hideokun|Hideokun]]を憐み時々思い出しては2ちゃんねる世界史板・ちくり板等で泣き落しを試みたが、同調する者もなく自演が板についた頃にHideokunは復帰。白人女性を偏愛するなど[[wiki:利用者:Yassie|Yassie]]([[八島良太]])との共通点も多々見られることから、八島のソックパペットである可能性も極めて高い。八島とはちくり板で頻繁に対話しているが、その際は両者ともにわざとらしくトリをつけて現れる。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Penn Station|Penn Station]] ===<br />
新着記事投票常駐者。名前が鉄オタを連想させるせいかNekosuki600からはChatamaの手下と思われており、立候補に強く反対された。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Riden|Riden]] ===<br />
投稿ブロックや頻繁に記事を保護する悪質管理者でLoniceraの解任に反対した程のデタラメぶり。仮面ライダー等の特撮が好きなオタクであり無職と推定される。ウィキペディアに僅かでも良心が残っているのであればこの人物を解任すべきであろうがそれ以前に真実を消す頻度は、もっとも高い。<br />
<br />
度々この管理者は「これは最後の警告です」と警告を発するが最初がない。そこを指摘されたばかりかユーザーから事前に用意された対策用ソックパペットを相手にそれをした事から笑われてしまい、その後警告文を訂正するもそれが元でさらに嘲笑された経歴を持っている。尚、本人はこの事を自身の恥辱と見てか二度消しにかかって来てもおり結果としてより大きく嘲笑されている。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Sergei 1207|Sergei 1207]] ===<br />
本来のアカウント(sergei semenovich)とは別に管理者専用アカウントを作って立候補し、物議を醸した。性格はキレやすい。女性疑惑がある。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Sumaru|Sumaru]] ===<br />
ノストラダムスと世界遺産関連の項目を中心に編集している他、長期荒らしの一人である[[wiki:利用者:Haruno Akiha|Haruno Akiha]]のお守りを率先して担当する物好き。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Taisyo|Taisyo]] ===<br />
その名の通り大将である。それ以上でも以下でもない。固定IPらしいのでソックパペッターの可能性は薄いが、他の管理者の走狗である可能性は十二分にある。その場合大将ではなくなり、看板に偽りありということになる。<br />
<br />
=== [[Wiki:利用者:Tantal|Tantal]] ===<br />
権力争いばかりに夢中な管理者の中で、ウィキペディアの本義である記事の発展、充実に力を注いでいる稀有な人物。執筆能力の高さはかのYassieも認めるほどで、[[2ちゃんねる]]でも評判は良い。一方で本人は「自分に対する根拠無き誹謗中傷が並べ立てられているから」という理由でアンチ2ちゃんねるを標榜していることから、被害妄想癖があると思われる。<br />
<br />
=== [[Wiki:利用者:Tan90deg|Tan90deg]] ===<br />
通称「'''痰苦汁程度'''」。タン師とも。[[Wiki:利用者:123front|123front]]、[[wiki:利用者:Paperones|Paperones]]、[[Wiki:利用者:Daichikyu|Daichikyu]]、[[wiki:利用者:Revdel|Revdel]]など一部の善良な利用者を無期限ブロックされた[[Wiki:利用者:KHAT|KHAT]]の[[ソックパペット]]であると根拠なく決め付ける極悪管理者。包摂主義者、というよりはアンチ削除主義者であり削除議論で削除票を投じる利用者を安易に削除主義者扱いし自分が削除主義者と断定したユーザーを駆逐するためなら捏造などの権謀術数を平気で行う。また明らかに著作権に抵触している記述に対して「引用の範囲内」「単なる事実の記載」などと詭弁を振り回して削除逃れを助長していることから、自らも転載常習者である可能性がある。もし転載が暴かれればComplex01のように辞任に追い込まれるか、ブロックされるのは必定である。他者をソックパペット扱いしておきながら自らも立派なソックパペッターであり[[Wiki:利用者:Londonbashi|Londonbashi]]、[[Wiki:利用者:Ziman-JAPAN|Ziman-JAPAN]]などのソックパペットを駆使して多数派を装ったり不正投票をしたりしている。2年以上前に削除された項目の復帰依頼をそれが初投稿という者で趣旨不明瞭な文章であったにもかかわらず1日も経過する前に独断で復帰措置し[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=Wikipedia:%E5%89%8A%E9%99%A4%E3%81%AE%E5%BE%A9%E5%B8%B0%E4%BE%9D%E9%A0%BC&diff=prev&oldid=27867645]、不審がられている[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=Wikipedia%3A%E5%89%8A%E9%99%A4%E4%BE%9D%E9%A0%BC%2F%E7%A7%8B%E6%9E%9D%E7%A7%80%E6%A8%B9&diff=27878910&oldid=27878538]。悪評高い[[wiki:利用者:Tiyoringo|Tiyoringo]]とよくつるんでいる事が多いが123frontやPaperonesに対する必要以上の追及、粘着、個人攻撃にはTiyoringoすら辟易している。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Tietew|Tietew]] ===<br />
{{Main|岩瀬透}}<br />
本名は'''岩瀬透'''<ref>[http://hotwired.goo.ne.jp/matrix/0602/003/ 今泉誠と共にインタビューでウィキペディアの宣伝を述べる岩瀬透(写真あり)]</ref>。Suisuiと並ぶウィキペディア日本語版の大幹部の1人。彼もマスコミによく登場する。プロキシのブロックが趣味。2010年2月から音沙汰なく、自動解任見込み。・・・・・・と思われていたが、裏でBotを働かせているという異議が出て自動退任ではんく解任審議に摩り替えられた悪運の強い奴(差し金を入れたのはやはり管理者のKs aka 98)。多くの利用者を巻き込んで大騒動となったが、本人はどこ吹く風である。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Tomos|Tomos]] ===<br />
最古参のユーザーのひとり。Tomos師と呼ばれる。他の管理者と比較すると投稿ブロック依頼や保護依頼などの対処を行っていなかったので氷鷺により[[Wiki:Wikipedia:管理者解任の投票/Tomos 20100217|解任投票]]が提出されたが、賛成者は氷鷺のみだった。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Triglav|Triglav]] ===<br />
鶏ガラ。2010年最初に管理者に就任した河川項目の編集やボット作業を地道に行っている地味なユーザー。着々と実績を積んでおり地味ながら立候補の際は無風当選かと思われたが、2~3名ほどに執拗な粘着攻撃を受けた事から意外と恨みを買い易く問題のある人物であることが露顕した。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Vigorous action|Vigorous action]] ===<br />
[[藤森京介 (七星)|七星]]のソックパペット。当たり障りの無い活動を続けた後、他のソックパペットでの投票と、影が薄い事が手伝って自ら立候補して就任した。ただし他のWikiでの粘着荒らしは止めない相変わらずの問題ユーザー。早い段階で管理者をクビにすることが望ましい。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Y-dash|Y-dash]] ===<br />
就任早々記事を削除したかと思えばTiyoringoの鶴の一声で復帰させたりする早計なクズ。私見を述べる際に根拠を全く提示しない習癖の改善が望まれる[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?diff=prev&oldid=31759291]。立候補時に指摘があったにもかかわらず、相変わらず外部でくだらない呟きを垂れ流し続けている[http://twitter.com/Y_dash]。2010年4月の立候補時点での年齢は未成年。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:アイザール|アイザール]] ===<br />
{{Main|アイザール}}<br />
{{2ch}}よく語尾に「♪」をつける。文体は温和だが常に婉曲的な嫌味を述べ、その内容は攻撃的で女独特の陰険さバリバリである。自分の私見、私怨で投稿ブロックをかけたり削除依頼を受理しなかったりと最低の管理ぶりであり先祖代々真性のキチガイ。当然両親もろくな人間ではないものと推定され、ここは遺伝によるものと思われる。故に兄弟姉妹もおそらく知的障害者であり、社会に迷惑をかけないよう大人しく死んだ方が良い。おそらくオウム信者&ビッチ。一応2ちゃんねる組である。現在、活動中の様である。この人の極悪非道のおかげで死人が出る程である。<br />
<br />
Yourpediaで[[Mikomaid]]関連の編集のみ1000回以上に亙り執拗に執筆し315KB以上に肥大化させた{{User2|アイザール}}はウィキペディアの[[吉良上野介]]である[[Mikomade]]のYPでの名義({{WikiUser2|アイザール}}(WP管理者)とは別人)。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:おはぐろ蜻蛉|おはぐろ蜻蛉]] ===<br />
{{2ch}}ウィキペディア日本語版におけるサブカルチャー記事作成の急先鋒。特に[[声優]]の記事に固執することでも知られ、その声優に不利と思われる書き込みがあるとすぐさま特定版削除へ持ち込む。そしてあげくのはてに保護する。<br />
<br />
また某カービィの漫画を某漫画本に連載していた漫画家の記事の「ガキごときの・・・」部分を消したりしていたので某出版会社の回し者かと某掲示板でうわさされたことがある。<br />
<br />
管理者が増えて欲しいという一心でマルチポストの絨毯爆撃を行いIsh-kaに苦言を呈された。そして勧誘した人物からは悉く断られた。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:しるふぃ|しるふに]] ===<br />
{{2ch}}ロールバック・削除・ブロックと消極的な活動しか行っていない。度々利用者ページが朝鮮民族へのリダイレクトに置換されていたりPeace系に粘着されていることから、プロ市民である可能性も示唆されている。度々コテハンで2ちゃんねるに出没し、狂気としか思えない妄言を飛ばしてゆく。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Mobnoboka|たななし]](Mobnoboka) ===<br />
たななしとは紳士である。しかも変態紳士である。かつてはじゆにちとか名乗っていたらしい。古風な喋り方をすることから脳味噌が中世でストップしているのかもしれないし、または仏教関係者かもしれない。「モブの馬鹿」と言われると怒る。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:青子守歌|青子守歌]] ===<br />
日和見主義者。一利用者としても資質に問題ありすぎな人物であったが、どういうわけか事故的に管理者に選出された。実態としては反対者の靴下が足らなかっただけと思われ、世の中こうした事を通じて歯車が狂って行くそれを説明する好例と言える。2010年5月、突然”ノート”/”会話”を”トーク”に変更してコミュニティーから大ひんしゅくを買った。評判の悪いiwaimと仲がいい。通称は青子。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:霧木諒二|霧木諒二]] ===<br />
普通の管理者。普通すぎて特筆性に欠けるため利用者ページがそのうち削除されるかもしれない。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:欅|襷]] ===<br />
法学部に在籍する大学生。2ちゃんねるの阿呆共は女性だと思い込んでいるようだが、その正体は195cmのガチムチの男性である。鉄ヲタ。北海道に在住し署名が黄緑、なおかつ解任投票で反対の立場を貫いた事からLoniceraのソックパペットではないかと嫌疑を抱かれているが実際はLoniceraとは大学で先輩後輩の関係にあっただけで別人である。でもこういうのはミートパペットっていうんじゃないか?Loniceraの生き別れの妹という説もある。<br />
<br />
先輩のロニセラが降ろされてから4ヵ月後、管理者に立候補して当選、以降はひたすら削除依頼案件を迅速に時々乱暴に処理する生体BOTと化しており「暴言を吐かないロニセラ」と呼ばれている。<br />
<br />
=== [[wiki:健ちゃん|健ちゃん]] ===<br />
潔癖症で、管理者としての資質をコミュニティに問うため3度もコメント依頼を提出した。構ってちゃんなのかもしれない。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:背番号9|背番号9]] ===<br />
はるひに推薦されて管理者になった者だが、なぜか包摂主義グループの一味でもある。管理者は全部で65人いる。情報をお持ちの方は書き込んでほしい。松永英明、松葉裕子、太田、草皆、岡田、福沢にも管理者の疑いがある。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:竹麦魚|竹麦魚]] ===<br />
{{Main|竹麦魚}}<br />
北海道民。「ご質問はなるべく会話ページでお願いします」などと繰り返す。「会話ページを半保護したままいつまで経っても保護解除しようとしない」との声がある。OpenProxyのブロックばかり熱心に行う管理者である。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:東京特許許可局|東京特許許可局]] ===<br />
鉄オタでありChatamaやCassiopeia-sweetとつるんでいることが多いが、時々一匹狼的な行動をすることもある。立候補の際、「現在の管理者の中には明らかに管理者に相応しくない奴がいる」と言い放った気骨のある人物。しかしこんなことを言ったもんだから、就任後はこの発言を言質に取られて少しでも不適切な行動をする度に譴責されている。とあるブロック依頼を切欠にはるひとの関係が悪化し、その後提出されたはるひの解任動議では賛成票を投じた。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:白駒|白駒]] ===<br />
「ハック」と読む。名前の通りハッキングが趣味で、裏では他者のアカウントを乗っ取ったりと悪行を重ねている。長期荒らしの1人・Lemと同一人物ではないかと疑われていたが、実はその正体は132人目である。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:三日月|三日月]] ===<br />
{{ネットウヨ}}とにかく無愛想な軍事オタク。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:海獺|海獺]] ===<br />
{{Main|海獺 (利用者)}}<br />
{{2ch|トリップ:◆RACCOxeST6}}アンチYPの最右翼。ウィキペディア内で最も嫌われている管理者の一人。外部のサイトでも2chのスレッドが立てられるなど色々と書き込まれているが馬耳東風の様子。誰かの別垢若しくはこの人物本来のハンドルではないかと思われる。<br />
<br />
好物はらっこのてんぷら(アカウントを即座に食った)。<br />
<br />
== 元管理者達 ==<br />
=== [[wiki:利用者:Brion VIBBER|Brion VIBBER]] ===<br />
アメリカ人。英・仏・エスのマルチリンガルで日本語も勉強中との事。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Calvero|Calvero]] ===<br />
スのGと並ぶ理科系のオタク。「実際に荒らしやその他推奨されない行為を行っていない無実の利用者に対して、不適切な投稿ブロックを平気で行う」という批判がなされている。広域ブロックも行っていた。3ヶ月編集せず自動退任。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:co.kyoto|co.kyoto]] ===<br />
[[木津尚子]]が使用しているアカウントといわれる。最近「co.kyotoは私です」という偽者が[[mixi]]に出没しているので注意が必要である。立派な共有靴下である。<br />
<br />
[[2007年]]5月から管理者だったが3年目を迎える直前の[[2009年]][[2月23日]]に辞任。<br />
<br />
=== [[Wiki:利用者:Complex01|Complex01]] ===<br />
他の書籍から丸写しを行い堂々と著作権侵害をしながら管理者に立候補し、その座に居座り続けた極悪人。[[Wiki:利用者:Noche de la pena|Noche de la pena]]と[[Wiki:利用者:氷鷺|氷鷺]]によって転載を指摘、暴露されると自らMetaに権限返上を申請し管理者の座を退いたがコミュニティへの謝罪、弁明や転載案件処理の協力はいっさいせずに雲隠れした。ある意味、海獺やLonicera以上の極悪人である。<br />
<br />
=== [[Wiki:利用者:Elthy|Elthy]] ===<br />
サブカル分野を中心的に編集している。VOCALOIDに熱中してしまい、Wikipediaの編集を放置したまま3ヶ月経過により自動退任となった。アンサイクロペディアではゴキブリスミスの名義で活動中。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kasuga|Kasuga]] ===<br />
[[ウィキペたん]]の生みの親。詳細は[[Kasuga]]を参照。絵がオタ臭く変態的である事で知られる。おじゃ魔女ドレミを愛する中年オタク。こんな奴の考えたキャラクターが全世界のウィキペディアで愛好されているという事がウィキペディアンがいかに変態かという証左である。元管理者だがウィキペディアでの活動を停止したため、自動退任した(ただPixivなどでは活動を確認できる)。2010年に行われたはるひの解任投票の最中に自動退任したが、2chでは「はるひみたいなやめてもいい管理者はなかなかやめないのに、Kasugaみたいなやめなくてもいい管理者は簡単にやめてしまう」と嘆かれていた。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kstigarbha|Kstigarbha]] ===<br />
2006年~2007年の約1年間管理者を務めていた。仏教項目を中心的に編集している。高圧的な口調と横柄な態度で悪名が高かったようだ。背番号9の立候補の際、新規で記事を書き下ろしたことのない奴は管理者になる資格はないと指摘して反対したが一方でロクに建設的、生産的な編集をしていなかったNiKeの解任には賛成しなかったことから[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%BA%9C%E7%A8%8E&oldid=7745832 府税]のようにデタラメの塊であっても何かしらの記事を立ち上げた奴なら管理者になっても良いと考えているらしい。それっておかしくないか。<br />
<br />
なお、この背番号9への批判に対してははるひが反論しており自身も何かと批判の多いはるひにしては道理に適った反論であった。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Koba-chan|Koba-chan]] ===<br />
{{Main|小林義宗}}<br />
[[2003年]][[10月25日]]より、ウィキペディア日本語版の執筆編集活動に従事する。[[2005年]][[1月29日]]に、ウィキペディア日本語版の管理者に就任する。目立つウィキペディアの新規作成記事は見当たらない。2009年[[8月15日]]に、ウィキペディア利用者の氷鷺を投稿ブロックされたことについて権限濫用ということで他の利用者から批判を受ける。[[8月23日]]にウィキペディア利用者の廉より管理者解任動議を提出されて8月29日現在、52人以上の賛成を得て解任される見込みとなる。そして[[9月2日]]解任。晴れてこのYourpediaの門を叩くことになる。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:kzhr|kzhr]] ===<br />
本名を[[岡田一祐]]と名乗るウィキペディアの元管理者。有意義な編集は一切していないが、他人に対する中傷は熱心に書き込み続けているという典型的なウィキホリック。<br />
<br />
[[2006年]]ごろから自分の意に沿わない発言を数十もmixiコミュニティから削除したことで、法的責任が問われている。<br />
<br />
ウィキソースにNoda,Kentaroがログインしたところ、次のような表示になる。<br />
<br />
:ご使用の利用者名またはIPアドレスはKzhrによって投稿をブロックされています。その理由は次の通りです。<br />
:<br />
:不適切な利用者名<br />
:ブロック解除予定:無期限<br />
:<br />
:Kzhrまたは他の管理者にこの件についてメールで問い合わせることができます。<br />
:ただし、オプションに正しいメールアドレスが登録されていない場合、「この利用者にメールを送信」機能が使えないことに注意してください。<br />
<br />
岡田くーん!嫉妬は良くないよー!<br />
<br />
追記:ユアペディアには、岡田の本名は伏せて野田の本名は晒したがる馬鹿利用者が存在する。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Lonicera|<font color="#009900">Lonicera</font>]] ===<br />
{{Main|Lonicera}}{{2ch}}管理者になるや権力者になったかのように振舞うようになって自滅した典型例。<br />
<br />
権限を散々乱用したため解任動議にかけられ、解任後はまるで死んだように動かなくなった。解任のショックで自殺したかもしれない。通称「ゴミセラニート」。ウィキペディアの今をときめくIPアドレス[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85%E2%80%90%E4%BC%9A%E8%A9%B1:123.224.169.131 123.224.169.131女]はLonicera女の復活か?[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85%E2%80%90%E4%BC%9A%E8%A9%B1:Soniccer883:second&diff=prev&oldid=22568196 同女の子供いじめ]。[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=1938%E5%B9%B4&diff=prev&oldid=23051470 老人いじめ]。引き継いだのは、IPアドレス[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5:%E6%8A%95%E7%A8%BF%E8%A8%98%E9%8C%B2/122.18.219.134 122.18.219.134女]。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Miya.m|Miya.m]] ===<br />
miyaのだんな。<br />
<br />
ちなみに普段は恰幅も気前も良いおじさんである。妻がアナニー好きなため、おのずとアナル責めが特技となった。氷鷺の擬似任期制により管理者解任の危機が迫り、投票の結果、解任となった。解任直前に自分のノートに半保護を掛けるという、論外な権限濫用を行なった。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Mizusumashi|Mizusumashi]] ===<br />
{{警}}{{原}}{{2ch|トリップ:◆mzsms8tLwE}}2008-11-02に就任。その徹底的な'''魔女狩り'''(相手を徹底的に根掘り葉掘りする、等)の功績によってめでたく管理者に就任した。「月刊感謝賞を応援します。」と署名に付記しておきながら、実際は月刊感謝賞に関与すらしていない大法螺吹き。2010年2月に自ら辞任した。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:NiKe|NiKe]] ===<br />
{{Main|小西規勝}}<br />
解任後しばらく活動停止していたが、一般利用者として活動を再開した。YPの{{User2|Nike}}とは別人。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:S kitahashi|S kitahashi]] ===<br />
削除願望が強い削除厨。それなりに高い品質の記事を提供してきた優秀な執筆者だったが、管理者に立候補するやいなや自分にしか通用しない俺ルールを適用して恣意的な削除を連発し顰蹙を買った。自分でも管理者に向いていない事を悟ったのか、2007年自発的に辞任した。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Sat.K|Sat.K]] ===<br />
管理者でありながら度を越した編集合戦を惹起して[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%89%B9%E5%88%A5:%E3%83%AD%E3%82%B0&type=block&page=%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85%3ASat.K ブロックされたことが何度かある]という問題利用者。しかし、誰も解任動議を出さない。さほど活発に権限を行使していないこのユーザーを解任する為に動議を提出するのを皆面倒臭がっているだけだと思われる。案の定、氷鷺の擬似任期制により投票の結果、解任となった。解任動議の投票では、解任反対票は皆無である。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Sphl|Sphl]] ===<br />
知識が無いのに執筆に参加しようとする為、一般利用者から煙たがられている。「手元に資料が無い」が口癖だが、最初からそんな物を探す気は全く無いというのが真相である。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Suisui|Suisui]] ===<br />
かつてJAWPの頂点に君臨していた。[[今泉誠]]を参照。「$ui$ui」と言うネームを使ってブロックされた人もいる。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Su-no-G|スのG]] ===<br />
{{2ch}}理科系の神々しい編集者。[[2008年]]に管理者を勇退した。またアカウント名を'''Su-no-G'''に変更した。物事を安易に即断せず常に苦悩する存在だが判断に迷ったら立ち止まることを恐れない[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?diff=28695628&oldid=28694927]のが、Su-no-G最大の長所。超低能格ヲタ[[wiki:利用者:Hideki1976|Hideki1976]]や勇者と呼ぶにはあまりにもチンピラな [[wiki:利用者:Lakebuel|Lakebuel]]が入り乱れて基地外沙汰となった[[wiki:ノート:アナボリックステロイド|改名提案]]でも疲労困憊しなかったはずはないが落ち着いて対応し、収束させた。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Tanuki Z|Tanuki Z]] ===<br />
いつの間にか解任になっていたが、あまりにも影が薄かったので誰も気にしない。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:はるひ|はるひ]] ===<br />
{{2ch}}ビューロクラットの権限を与えられたDQN女。その行為たるやとにかく痛く、海獺がコメント依頼されて危うくなると擁護のためにユーザーへ私論やブロックをぶちかます。また事実であっても自分達を批判される事には我慢がならず、ただちに記事の差し戻しを行ない出す(→[[Wiki:Wikipedia:なぜウィキペディアは素晴らしくないのか|Wikipedia:なぜウィキペディアは素晴らしくないのか]]の編集履歴)。しかも、悪辣にも無慈悲にブロックをかけて回るため悪徳管理者としての悪名は高い。しかし、[http://jrw223fan.blog108.fc2.com/index.php とある茨木市在住の基地害]をブロックしたことについては珍しい功績にはなったので一見誇れる事のように見える。が、実際のところは基地害同士がぶつかっただけだからと周りからは全く評価されてはいない。<br />
<br />
その後基地害ユーザーのブロックが問題視され[http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E4%BE%9D%E9%A0%BC/%E3%81%AF%E3%82%8B%E3%81%B2_20090803 コメント依頼]も提出されたが、本人からは未だに回答がなく管理者としての権限を使用し続けた。類は類を呼ぶとはまさにこのことである。彼女も根拠なく多くのユーザーをソックパペットや荒らしと決めつけてブロックをかける問題のあるビューロクラットであり、解任すべき者の一人である。そしてとうとう2010年[[1月3日]]に解任依頼が提出されたが多数の反対投票による多数決で解任の難を逃れた。本人にして見れば危ういところであったであろうがここでは味方であるはずの管理者の投票は賛否2つに割れている。その実態は必ずしも本人の言行が他の管理者の耳に逆らって聞こえないわけではない事や、反対票に多数のソックパペット工作があったためと見られる。<br />
<br />
2009年11月には竹麦魚に会話ページを無期半保護させ、アカウントのない者からは書き込みが出来ないよう締め出し。さらに2010年になってからは一度も活動しておらずほとぼりが冷めるのを待っている様子だったが逆にこれが災いし2009年度限りで管理者・ビューロクラットを解任され、以後音沙汰なし。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:赤井彗星|赤井彗星]] ===<br />
このたび管理者の仲間入りを果たしたガンダムヲタク。Fontタグを使ったウザ署名を行っている。特定版削除の方法がわからないと管理者でありながら嘆いていた。「無類の編集保護大好き男」であると公言している。現在では一般利用者に戻って逃亡。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:氷鷺|氷鷺]] ===<br />
「ひさぎ」と読む。中二病臭い名前通り素行も子供っぽいという指摘があるが、一方で海獺などにも堂々と意見し「貴方みたいな人と一緒に仕事するのはうんざりです」と言って辞表を叩きつけた気骨のある人。鳥関連の項目を中心的に編集していて、本人もトリ頭であるため都合の悪いことは忘れる。管理者任期制導入の提案をしておきながらなかなか進捗しないことに面倒くさくなって投げ出してしまった事は有名。中の人は美少女でしかもツンデレであるという憶測が飛び交っているが、顔見知りの弁によれば「若いけどかなり老け顔で40代のオッサンに見える」らしい。Koba-chanとComplex01、2人の管理者が辞任する切欠を作った。恐ろしい子・・・。2009年6月に自ら辞任した。その後管理者の任期制を導入することを名目に、複数の管理者の解任投票を行っている。<br />
<br />
== 管理者ではないが、管理者同等の権限を持つ者 ==<br />
=== [[wiki:利用者:Avanzare|Avanzare]] ===<br />
次述の[[wiki:利用者:fromm|fromm]]と同型のイカレユーザー。自らの生年月日が[[1972年]][[9月12日]]であることを公言しているので、現在38歳。いい歳してものの分別が付かない典型的なネット中毒者。とにかく、他人の荒らし行為に便乗する。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:fromm|fromm]] ===<br />
知識が全くなく、人々の書く記事を盲目的に疑い、とにかく無意味な差し戻しを連発して行うイカレユーザー。嘗て[[wiki:利用者:ホワイト・ジャック|ホワイト・ジャック]]という熱心なユーザーがいたが、彼を無期限ブロックに追い込んだ首謀者の1人である。その後、ウィキペディアの対質にショックを受けたホワイト・ジャックは自殺している。それを耳にしながらも、なお不当差し戻し行為を行い続けている。なお、究極のバカなのか数々のIPユーザーを何の根拠も無くホワイト・ジャックと同一人物視している。管理者になりきれない典型的なバカである。例えば[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E9%81%8B%E8%BB%A2%E5%85%8D%E8%A8%B1%E8%A9%A6%E9%A8%93%E5%A0%B4&diff=prev&oldid=32667248 このページ]はfromm本人が紹介した項であるが、例のごとく削除している(ページ最上部の黄色い箇所)。そのほか、[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%8D%83%E3%81%A8%E5%8D%83%E5%B0%8B%E3%81%AE%E7%A5%9E%E9%9A%A0%E3%81%97&diff=32826471&oldid=32823791 このページ]や[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%A8%A1%E5%80%A3%E7%8A%AF&diff=32826476&oldid=32822760 このページ]も理由なく削除している。[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88&diff=33771900&oldid=33720671 このページ]では、漢字表記が正しいのに削除している。削除しているこれらの記事は誰が読んでも納得出来る正論たる事実記事であり、明らかに不当削除である。そして、あくまでもホワイト・ジャックと結び付けておりホワイト・ジャックに対して異常なまでの執着心と敵意を持っていることが解かる。ユアペディアユーザー・アンサイクロペディアユーザーは是非ともfrommの活動経歴を参照し、彼が如何に異常者であるかを知っておいた方が良い。その異常なまでの独裁ぶりから、「'''[[wiki:利用者:海獺|海獺]]と肩を並べる存在'''」とも「'''海獺の次期後継者'''」ともいわれる。なお、投稿する記事には時をほぼ同じくして[[wiki:利用者:Avanzare|Avanzare]]も参入してくるため、Avanzareと同一人物である可能性が高い。また、リンク先を閲覧すれば解かるように'''「台湾に参加しているウィキペディアン」'''と記載されているほか、漢字の使用頻度が極めて多いため、中国人または台湾人、下手をすればチョンの可能性が非常に高い、全世界でも極めて稀有な危険人物である。金正日の側近であるという説が浮上している。<br />
=== [[wiki:利用者:七之輔|七之輔]] ===<br />
とにかく、自分の持論を曲げない頑固者。知識が無いくせに、その手の記事に関して知ったかぶり編集(要するに不当差し戻し)をする。特に『[[wiki:卒業 (ゲーム)|卒業]]』や『[[wiki:センチメンタルグラフティ|センチメンタルグラフティ]]』に関する記事には過剰に反応する。両作に共通するのは[[wiki:清華女子高等学校|清華女子高校]]の存在であるが、清華女子高校は両作に於いて校長(担当声優・服装・性格)・制服(色調・デザイン)・校歌(歌詞・音調)・所在地(これに関しては作品によって多少の差異がある)に関する全ての設定が同一である。しかし、七之輔は校歌の音調に関してだけは頑として違うと言って認めない。しかし、『卒業』のゲームエンディング・『センチメンタルグラフティ』の校歌集に収められている清華女子高校校歌を聴き比べれば音調も同一であることは容易に確認できる事実である。このことからも解かるとおり、七之輔はある意味での'''独裁者'''である。また上記の2人の同じく、他人が行う荒らし行為に便乗する行為も確認されている。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
<references /><br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
*[[ネット右翼]]<br />
*[[ウィキペディア]]<br />
*[[ウィキペディア日本語版の恐怖]]<br />
*[[ウィキペディアの管理者が勝手に保護した記事]]<br />
*[[ウィキペディア八分]]<br />
*[[ウィキペディア川柳]]<br />
*[[ベター・ウィキペディア]]<br />
*[[有害サイト]]<br />
*[[2ちゃんねる組]]<br />
*[[wiki:Wikipedia:管理者]]<br />
*[[wiki:特別:登録利用者の一覧/sysop]]<br />
<br />
{{利用者}}<br />
<br />
{{DEFAULTSORT:ういきへていあにほんこはんのかんりしや}}<br />
[[Category:ウィキペディア|かんりしや]]<br />
[[Category:ウィキペディアの管理者|*]]<br />
[[Category:ネット右翼]]<br />
[[Category:独裁者]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E6%8A%BC%E5%B0%BE%E5%AD%A6&diff=108856
押尾学
2010-09-07T16:59:28Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>''この項目は[[覚醒剤|シャブ]]で<del>セックス</del>相手を死なせたかわいそうな男性俳優について記述しています。アンサイクロペディアンなりにプライバシーを尊重して、慎重に編集しましょう。''<br />
{{現在進行}}<br />
{{Q|おばあちゃんが言っていた……自分に溺れる者はいずれ闇に堕ちる。|[[仮面ライダーカブト|天道総司]]}}<br />
<br />
{{Q|緊急ニュースです。「湘南爆走族」が麻薬取締法違反で逮捕されたとのことです。明日の天気は「愛、ときどき嘘」です。また、「2007年のおとこ運」がなかった女性は矢田亜希子と決定されました。またしても「輝ける瞬間」を逃してしまいました。「ピンチランナー」を呼んだ方がいいでしょう。それではまた明日、「夢で逢いましょう」|[[滝川クリステル]]}}<br />
{{語録 (塩爺)}}<br />
{{語録 (又吉イエス)}}<br />
<br />
{{Q|押尾学め!しゃぶしゃぶばかりしおって!全くもってけしからん!!|[[サザエさん|磯野波平]]}}<br />
{{Q|学!死ね!|[[おかやまりゅうせい|難波の破天荒王子]]}}<br />
[[ファイル:ホントに反省してるの?.jpg|thumb|right|300px|同じく実刑判決を受けたかわいそうな誰か]]<br />
'''押尾学'''歌手格闘家自信家虚言家世日本世界誇[[中二病]]者整形奥二重。暴走族自称実態舎弟。一部人間先生呼塩先生呼体中社会復帰強制不可能状態矢田亜希子金食。本人生変主張年齢歳歳歳言。本名自称女殺異名持女達漬性奴隷畜生身長体重頭短足体系。自称日本小学校中学校卒業滞在経験漢字知。人類最高頭脳持主自称自分名前虎字自在書。下着輸入業兼売春業社長犬務関係男性用有名常装着知。年月日付契約解除発表何事思説使用夜麻薬取締法違反疑。年月公開予定映画俺達朝待出演押尾。家宅捜索数切程系押収方恥酒井法子換金目的誘拐。心配押尾。酒井法子状出由々事態件押尾[[取材合戦]]勝利収。本当押尾。<br />
<br />
{{ウィキペディア}}<br />
<br />
== 経歴 ==<br />
* 1965年韓国の[[ソウル]]で生まれる。生まれたときに発した言葉は「[[北朝鮮]]は死んだ」。<br />
* 幼少期[[1=2]]などの[[アメリカ]]の最先端の学問に長けていたためアメリカへ亡命。以後アメリカで暮らす。幼い時のあだ名は「ニンヅャ」<br />
* [[キッキボクシング]]を習い数々のジム荒らしで有名になる。だが将来を懸念した[[CIA]]はこの事実を非公式なものとした。そのためジム荒らしの間はボンジョビを聞いていたことにする。<br />
* 半年間ブラヅルで[[サッカー]][[留学]]していたが自殺のうまさに感動し日本永住を決める。<br />
* 来日して数時間後、関東の暴走族を締める。珍走の傍ら英検の勉強などに入る。その理由が「英検ってクール、俺は一級を取るために生まれてきた」。<br />
* 米軍基地に乗り込み毎日のようにロシア軍兵士と喧嘩。<br />
* 冷戦終結後、[[LiV]]を結成。コブラ部隊を解散させる。<br />
* ドイツ留学中に[[ピザデブ]]屋を開業。しかし看板に[[鍵十字]]を使用したため早々に廃業。しばらくは白本のアニメを見ていたという。<br />
* 中卒でありながら何故か[[東京大学]]文科一類を主席で合格するが、「日本の大学なんてウゼー」と思い入学を辞退する。<br />
* やれると記念写真を撮る趣味があったらしいが、[[2001年]][[奥菜恵]]とのものが流出して以来控えているらしい。<br />
* [[平山あや]]と[[セックス]]がしたくて本人に[[土下座]]でお願い、しかし断られる。<br />
* [[AV]][[男優]]として[[デビュー]]するが不発に終わる<br />
* 期待に違わず[[X]]をきめて逮捕される。その際に、相手となった銀座ホステスが薬物中毒が原因と思われる症状で重篤な状況となったのに、それを見捨てて逃げるという鬼畜行為に出た。<br />
* 逮捕前に、[[AVEX]]に泣きつき、AVEXは[[平沢勝栄]]などに依頼し揉み消しを図ったものの、前例のない自民党苦戦の選挙戦の最中ということもあり、全面握りつぶしはできず、弁護士の斡旋、今後の関係を絶つこと、他の芸能人に累を及ぼさないことを条件として、事件性を極小化するのに終わった。<br />
{{節スタブ}}<br />
<br />
== 勢力関係 ==<br />
*日本から追い出されアメリカに逃亡する。<br />
*現在[[KAT-TUN]]と提携を結んでるが、[[田中聖]]とは勢力争いをしてる模様。<br />
*また、[[亀田興毅]]に怯えてるらしい。<br />
*[[木村拓哉]]とは親友である。彼を見つけると羨望のまなざしで見つめることが知られている。<br />
*[[平山あや]]を崇拝している。土下座をするほどである。<br />
<br />
==芸人としての側面==<br />
押尾は[[芸術]]に造詣が深く、自らの[[背中]]に[[浮世絵]]を描いていることが知られている。しかしながら自らが信頼するものにしか公開せず、あまりその存在は知られていなかったが、最近、[[矢田亜希子]]に[[AV]]を[[鑑賞]]させているシーンを[[写真]][[週刊誌]]に掲載され、その[[鬼畜]]な存在がはじめて明らかになった。また、[[OL]]と最近[[浮気]]が発覚し[[中絶]]させた。現在は[[仕事]]がなく矢田亜希子の[[金]]で食いつないでいる[[ヒモ]]である。<br />
<br />
== 発言集 ==<br />
詳細は[[/お馬鹿発言集]]を参照<br />
==LIV==<br />
'''LIV'''(リブ)とは[[押尾学]]が統率するアーティスト集団。副業として[[餃子]]店やピンサロを経営している。<br />
<br />
===経歴===<br />
アメリカ在住の際に米軍基地でライブを行い喧嘩をする毎日だったものの、あまりに暴力的で検閲されちゃいそうななスピリチュアルさに感銘を受け特攻を志願する軍人が多発。そのため押尾は「Can you feel?」とだけ言い放ちアメリカを後にした。冷戦終結後、押尾は再び渡米。平和な世の中にハードコアで暴力的、時にエモーショナルなロックを求めてメンバーを募集。かつての軍人などが中心となりいつのまにか一個師団にまで成長した。<br />
<br />
===活動内容===<br />
;ライブ<br />
:暴力的なライブでアウトローに好評な模様。日本でもハードコアなダイブは全国放送されオシオイズムに感化された若者たちはCDを買い漁りオリコン1位にしようともくろむ。<br />
;その他<br />
:メンバーに中国人がいたため押尾は「餃子が食いたいな」の一言で起業することに。しかしにんにくを入れるか入れないかの口論で今ひとつ軌道に乗れず経営は悪化。痺れを切らした押尾は「世の中はハードコアだ。ここは両方入れてみるべきだろ」という提案が''にんにく入り''と''にんにくなし''を1つにしたハイブリッドな餃子が誕生した。このエピソードから日本とアメリカを結ぶ橋となり、日米親善大使としても活動している。<br />
<br />
===発言集===<br />
*「ウーマン・リブって、女はみんなリブを好きってこと?」<br />
*「リブなら人を救える気がした」<br />
*「Livの熱さなら、この寒さを乗り切れる」<br />
*「[[リーブ21|Liv 21]]は発毛専門」<br />
*「I live in Liv.」<br />
*「Livは俺だけのもんじゃない。かといって、お前らのもんでもない」<br />
*「Livの奴らといると、ここが俺の居場所なんだなって感じる」<br />
*「Livはまだ「生きていない」。生まれたばかりなんだ」<br />
*「電車の中で、Livの[[着メロ]]がいたよ」<br />
*「Livは、爆音で聴けよ」<br />
*「LivとLoveは、紙一重」<br />
*「Believe Liv。 Believe 押尾。俺、[[ブリーフ]]」<br />
*「Livが解散するとしたら、『[[音楽性の違い|愛をめぐる方向性の違い]]』だろうな」<br />
*「[[機動戦士ガンダム00|ガンダムOO]]の主題歌([[Gackt|ガクト]])不評だね。LIVがやったほうが良かったんじゃない?」<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
*[[中二病]]<br />
*[[nirvana]]<br />
*[[DQN]]<br />
*[[ブドワイザー・ウンコライダー]]<br />
*[[チンポ党]]<br />
<br />
==リンク==<br />
*[http://ameblo.jp/oshio-manabu/]<br />
<br />
{{オウム真理教}}<br />
{{DEFAULTSORT:しねおはかふ}}<br />
[[category:蛆虫]]<br />
[[Category:ジャンキー]]<br />
[[category:人殺し]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=BBC&diff=108853
BBC
2010-09-07T16:44:27Z
<p>Yоurрedia: 英国放送協会へのリダイレクト</p>
<hr />
<div>#REDIRECT [[英国放送協会]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=2%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AD%E3%82%8B&diff=108846
2ちゃんねる
2010-09-07T16:31:06Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>'''2ちゃんねる'''('''にちゃんねる''')とは、世界でも屈指の移民数を誇る全体主義国家である。<br />
建国者はモラルがゼロの西村博之、通称「ひろゆき」。ネットウヨなどの変質者の坩堝とされる。<br />
[[ファイル:ひろゆき 2.jpg|thumb|400px|道徳心ゼロの創始者ひろゆき]]<br />
<br />
== 概要 ==<br />
2ちゃんねるは、いくつもの電子掲示板の集合体である。<br />
<br />
創設は[[1999年]][[5月30日]]。2ちゃんねる創設以前に存在していた同様の掲示板サイト「[[あめぞう]]」の避難所として設立された。<br />
<br />
『'''「ハッキング」から「今晩のおかず」まで'''』というキャッチフレーズの通り、2ちゃんねるの中では幅広い分野の話題が投稿されている。<br />
<br />
2ちゃんねるは、「[[あやしいわーるど]]」や「あめぞう」等の一部利用者から「痰壷」などと蔑んで呼ばれることがある。だが、開設者の西村博之は、それをブラックジョークとして逆手に取り、2ちゃんねるのトップページに「壷」を表示している。このトップページの画像は、イベントや各種出来事に連動して変わることがある([[2ちゃんねる#その他TIPS|後述]])。<br />
<br />
2ちゃんねるの主要な運営資金源は、サイトの広告収入や、「[[● (2ちゃんねる)|●]](まる)」と呼ばれる[[過去ログ]]有料閲覧システム(過去に存在したスレッドの内容を閲覧できるシステム)と言われているが、あくまでもこれは建前である。[[2006年]][[10月]]現在、2ちゃんねるは約60台の[[サーバー]]で運営されている(ことになっている)。<br />
<br />
管理人は西村博之がつとめていたが、2009年1月2日に西村のブログでシンガポールの「パケットモンスター社」に譲渡されてからはパケットモンスター社に変更されている。譲渡理由は不明だが、西村は多々の裁判を抱えていたためその責任を放棄する説が強い。後にパケットモンスターとはペーパーカンパニー(登記されているというだけで実体がない“書類会社”)であることが西村の口から明かされた。<br />
<br />
== 運営 ==<br />
[[ウィキペディア日本語版]]では証拠不十分であることを理由に、実際の運営方法については一切述べられていない。設立動機、実際の最高責任者、命名の由来、などについても沈黙を守っている。2004年以降は正式に「[[2ちゃんねる組]]」(2ちゃん組)が発足しており、ウィキペディア日本語版に2ちゃんねるの現実が書き込まれる見込みはほぼ0%と考えて差し支えない。<br />
<br />
2001年当時、[[西和彦]]の「煽り屋がいる。いれば繁盛するから。」という指摘に対し、[[西村博之]]はこの存在をきっぱりと否定している。すでにこの時点で、ユーザーのアクセス数に応じて多彩なBOT返信をスクリプトを用いてスレッド上に書き込むプログラムが組まれていたことが判明している。スレッド上にノイズが多い場合は、自動返信がなされているものと見て差し支えない。こういったプログラムは単純な誹謗を含んだ日常会話には反応が出来ても、専門用語を含む議論は残念ながら展開できない。このために、実際の経験に基づかないと議論が進展しない西洋音楽の実践についてはほとんどなす術もなく、国際コンペの結果報告をスレッド上にユーザーが書き込んでもリアクションはほとんど見られない。(固定ハンドルで意思表示を行ったコンテスタントは、2ちゃんねるが発足してから二人確認されている。)<br />
<br />
BOTレスの全容は利用者に対する迫害や、事件の過大報道、AA連投、さらには虚偽投稿まで網羅されている。またBOTは単純な攻撃投稿には威力を発揮するが、リアルタイムで起きる事件や事故には全くといっていいほど対処できない。たとえばアーツビジョンで発覚した枕営業も、事件発覚以前は「オーディション落選組の撒いた都市伝説」というBOTレスが声優板で多数を占めていたのが、報道後は手のひらを返したように枕営業の批判に取って代わられた。また2007年にはアニメSchool daysの最終話の展開をめぐっても、同じような反応が見られた。(恐らくは、2ちゃんねるのシステムを揺さぶる行動を、すでに意図的に取ることが可能になっているのではないかとも言われる。それが、2ちゃんねるが衰退した一因でもある。)この種の豹変振りは氷山の一角に過ぎない。2000年前後は2ちゃんねるのシステムを十分に理解しない利用者の多くがこのBOT返信に陥落するか騙された形で2ちゃんねると衝突し、多くの2ちゃんねる批判サイトができた。これらの批判サイトが跡形もなくなってしまった一つの原因は、「完全に2ちゃんねるが変わってしまった」事が大きい。<br />
<br />
また[[西村博之]]は[[電車男]]に会ったことも認めており、この発言によって多くのユーザーが2ちゃんねるから離れ、書き込みのレヴェルが極度に低下する。原則として西村は「2ちゃんねるのために嘘をつき続けなければならない」立場におかれているために、自宅にはほとんど帰宅していない。年収の何割かはホテルなどの宿泊費に当てられているはずである。<br />
<br />
黎明期には20時間もPCに張り付いていたことを告白した「あゆみ」(ロビーを中心に書き込みを行っていた)や公式ファンサイトまで作られた「電撃少女」などの印象深いキャラクターが存在したが、2007年現在ではカリスマ的な固定ハンドルの数は多くない。IP取得およびログ保存を認めたことにより、2ちゃんねるに投稿される情報の質は下がる一方である。ネットカフェなどを使えば匿名性は担保出来るにもかかわらず、電子掲示板が果たす情報交換には限界があることが指摘されているため、今後も目立った隆盛は見込めない。現在は運営初期で重要な役割を果たした山本一郎とも対立関係にあり、訴訟が続けられている。<br />
<br />
== 利用者数、及び年齢層 ==<br />
IT Mediaの調査によると、2ちゃんねるの利用者数は990万人で、年齢層は10代が20.0%、20代が15.0%、30代が30.7%、40代が21.9%、50代以上が12.5%となっている。この調査は訪問者数の統計であり、例えばブログ利用者は1年で2倍の2000万人超となっているのに対し、2ちゃんねるは2003年の770万人から2割程度の増加に留まっている。<br />
また、[[アレクサ・インターネット|Alexa Internet社]]の世界ウェブサイトのアクセスランクでは229位(2007年1月時)。参考のデータとして、日グーグルは28位。[[mixi]]は53位。[[楽天市場]]は73位である。2004年は34位だった2ちゃんねるは、他サイトに押され年々その順位を下げている。<br />
書き込み数を見ても2005年まで増加していたが、2006年以降横ばい傾向が続いている。<br />
<br />
== 掲示板のシステム ==<br />
2ちゃんねるは[[スレッドフロート型掲示板]]と呼ばれる形態をとっている。<br />
<br />
それぞれの掲示板は、「'''カテゴリ'''」と呼ばれる大きな分野単位([[ニュース (2ちゃんねるカテゴリ)|ニュース]]、[[食文化 (2ちゃんねるカテゴリ)|食文化]]、[[ネット関係 (2ちゃんねるカテゴリ)|ネット関係]]など)で区切られている。<br />
<br />
そして、その中で分野ごとに「'''[[板]]'''」(いた、ばん)と呼ばれる[[ジャンル]]に分けられている。2ちゃんねる内には多くの板が存在するが、各板の利用者数は大きく異なる。このような極端に利用者が少ない板は'''[[過疎板]]'''と呼ばれる。<br />
<br />
更に、各板には、その分野に属する話題ごとに細かく分けられた'''[[スレッド]]'''(スレ)が存在する。掲示板への書き込みや閲覧は、このスレッドの中で行われる。そこに書き込まれた文章を、'''[[レス]]'''と呼ぶ。<br />
<br />
2006年5月現在、およそ730個の板があり、各板には数十から数百のスレッドがある。板は時折新設されるほか、「バーゲン板」のように特定の季節にだけ開設される板もある。2004年8月には、オリンピック期間中限定の専用の板が新設されたこともある。また過去には、管理人・西村博之の[[誕生日]]に彼を祝福することのみを目的とした板が新設されたこともある。<br />
<br />
各スレッドには、[[匿名]]での投稿が可能となっており、利用者が名前を入力しないで投稿を行うと、その板ごとに設定された「名無しさん」のような名前が自動的につけられるようになっている。各板によって異なるが、ほとんどの利用者は匿名で投稿を行うため、「名無しさん」という名前の人間が連続して投稿を行っているように見えることがある。このため、以前は「名無しワールド」と呼ばれることもあった。<!-- この別称は「[[あやしいわーるど]]」や「[[あめぞう]]」といった、2ちゃんねるの元になった掲示板サイトの利用者が多く使用する傾向にある。 --><br />
<br />
== スレッド ==<br />
=== 概要 ===<br />
2ちゃんねるでは、一つの[[スレッド]]に投稿できる書き込み数が1000回、データ容量が500[[バイト (情報)|キロバイト]](正確には2進数計算なので512)までと制限されている(なお、1000回目に書き込みが殺到した場合、1001番目や1002番目まで延びることもある)。<br />
<br />
人気のあるスレッドでは、投稿数が1000回に近づくか、スレッドの容量が500KBに近づくと、「2スレ目」や「Part2」などと連番をタイトルにつけた次のスレッドを作成し、スレッドが終了する前に次スレへと誘導するパターンが定着している。<br />
<br />
また連番には、スレッドの話題に関係ある助数詞を用いることも多い(学校関連スレなら○時間目、事件関連スレなら○件目、2ちゃんねる各板にある「ホームランスレ」なら第○号など)。<br />
<br />
参加者の人数や書き込み数が増加し、特定の[[ウェブサーバ|サーバ]]の負荷が高くなった場合には、一般の[[Webブラウザ|ブラウザ]]ではアクセスできなくなる「人大杉」(=「人が多過ぎる」)と呼ばれる現象が発生する。この状態で板を利用するには、[[2ちゃんねるブラウザ|2ちゃんねる専用ブラウザ]]を使用する必要がある。<br />
<br />
また、上記の「容量上限制」を逆手に取ったスレッド潰し(巨大[[アスキーアート]]等をいくつも貼り続ける事で容量オーバーに追い込み、書き込みを出来なくする)がされる事もある。<br />
<br />
通常の板での1スレッドが消費された最短時間は2分といわれる(テレビ等で何らかの発表やサッカーのゴールなどがあった瞬間や、[[実況板]]などでは、1分以内に1000レスがつくこともある)。<br />
<br />
=== 終了後 ===<br />
発言数が1000番を超えたスレッドの1001番目には、もう書き込めないことを表す表示(板によって異なる)がされ、書き込めなくなる<!--フレーズを直接載せるのはまずいのでお控えください-->。書き込めなくなったスレッドは、約1日後に板のスレッド一覧から削除される。<br />
<br />
以下では、スレッドの終了に関する2ちゃんねる特有の用語を説明する。<br />
<br />
; dat落ち<br />
: 終了したスレッドが圧縮判定か即死判定(後述)にかかり、掲示版のスレッド一覧から削除された状態。拡張子「.dat」のファイル(つまりログデータ化されたもの)として保存されるためこの名がある。<br />
: dat落ちしたスレッドは、通常のウェブブラウザでは見ることが出来ない。「[[● (2ちゃんねる)|●]]」と呼ばれる有料閲覧システムと、[[2ちゃんねるブラウザ|2ちゃんねる専用ブラウザ]]を併用すると、自由に読むことだけはできるようになる。<br />
: それ以外で閲覧する方法には、[[ガイドライン板]]にある「読めないdat落ちスレのミラー作ります」などというスレッドで依頼をする、外部サイトの「[http://mimizun.com/ みみずん検索]」を利用する、[http://find.2ch.net/ 2ちゃんねる検索]を使う(モリタポと呼ばれるポイントを消費する)などがある。<br />
:; 圧縮判定 <br />
:: スレッドの数が板ごとに設定された一定数(400個、500個、600個など)に達するとこの判定が行われ、板の中で書き込みが最後に行われたスレッドから順に、板ごとに設定された数(100個など)のスレッドがdat落ち状態になる。<br />
:; 即死判定<br />
:: 書き込み数が980回以上か、データ容量が板ごとに設定されたある容量以下(5KB以下、30KB以下など)という条件を満たす時にこの判定が行われ、最後の発言から丸1日以上経っているスレッドはdat落ち状態になる。書き込みの多い板では、最後の発言から12時間、6時間と判定がより厳しくなっている所もある。<br />
; HTML化<br />
: スレッドのデータが[[HyperText Markup Language|HTML]]化され、過去ログ倉庫に掲載されている状態。通常のウェブブラウザで読むことができる。しかし、最近ではスレッドのHTML化が行われることは少ない。<br />
<br />
== 「名無し」の存在 ==<br />
名前欄を無記入で投稿した場合、「名無しさん」もしくはそれを意味する名前で書き込まれるという特異なシステムから、2ちゃんねるは「名無しワールド」とも呼ばれる事がある。<br />
<br />
名無しの匿名性を利用した[[自作自演]]を防ぐ為に、[[ID]]が取り付けられた(一部の板では適用されていない)。IDは主に[[IPアドレス]]と日付の情報を暗号化したものが使用される。IDを確認することにより、単純な自作自演行為を見抜く役には立っている。ただし、この機能は利用者が個々の書き込みについて書き込んだ者を特定・名寄せすることを意図したものではなく、また、単発の無責任な書き込みには無力である。<br />
なお、管理者側もこれを考慮して、無責任な書き込みを減らす一環として、2004年11月頃から'''「be@2ch掲示板」'''システムを実験的に導入している。もちろん直接個人の特定ができるわけではないが、そこにログインしている者の書き込みについては、どの書き込みをどの利用者が行ったかはある程度判別できるようになった。<br />
<br />
この「名無し」のシステムにより、利用者間の個人的な交流が減少した結果、以下のような特徴が生まれた。<br />
*メールアドレス欄にもメールアドレスが書き込まれないことが多い<br />
*敬語がほとんど使われない(板によって傾向は異なる)<br />
*ハンドルネームをつけた人間([[固定ハンドル]]、略称コテハン)が叩かれる(これも板によって傾向は異なる。また、煽り荒らし行為の口実とされる場合が多い)<br />
敬語が使われないことについては「わずらわしさがなくてよい」という肯定的な意見と、「無味乾燥、殺伐としている」という否定的な意見が存在する。肯定的な意見の多くは2ちゃんねる利用者のものであり、否定的な意見の持ち主は2ちゃんねるをあまり利用しない層と、比較的はっきり分かれている。<br />
<br />
一方で「名無し」の存在とは別に、固定ハンドルネームを名乗る利用者(コテハン)も多数存在しており、スレッドによっては議論の要になっていることもある。ほとんどのコテハンは[[2ちゃんねる用語#運営やシステムに関する言葉|トリップ]]と呼ばれる騙り防止機能を利用することで、一連の書き込みが同じ人間によるものであることを証明している。中には、ハンドルネームを持たないままトリップ機能を利用する「名無し」のコテハンも存在する。<br />
<br />
== キャップ★ ==<br />
2ちゃんねるには、各種の管理作業をボランティアで行う人間に対して★(管理者権限保持者の証)が発行される事が稀にある。<br />
<br />
これは主にキャップと呼ばれ、トリップ導入以前はメールを送れば簡単に手に入れる事ができた。用途に応じた種類があり、代表例として「削除人★」「案内人★」「記者★」など。キャップは、キャップを管理している運営陣が不定期にメールで公募する。論文を書いて、合格しなければならない場合もある。スレ内で活動する◆がついた[[固定ハンドル|コテハン]]とは違い、[[スレッド|スレ]]外の利用者の目には触れにくい運営の部分で活動するのが主な特徴である。<br />
<br />
また、2ちゃんねる中の質問スレッドで時折出る「どうしたら削除人になれるか?」という質問だが、詳細な実態は不明である。こぞって「そういう質問をしないことから」が謳い文句だが、これはいわゆる「くれくれ君」を除外するためであり、強いて言えば2ちゃんねるの基本的に「消さない」スタンスを理解しろということらしい。肝心の'''手続き'''は、復帰人から下積み修行を行い、募集に応える事(及び他の削除人からの推薦)で手に出来るという事で、最近では2005年1月に募集が行われた<!--実際になれた人は外部リンクにある削除人のガイドライン参照-->。<br />
<br />
=== キャップの種類 ===<br />
; 削除人<br />
: 2ちゃんねる内の発言を削除する権限を持つ。<br />
; 復帰屋<br />
: 元々は2ちゃんねるのシステムの壊れた部分を修繕していたが、耐障害性の向上による形骸化が進み現在は皆無。<br />
; 案内人<br />
: 批判要望板などで継続スレッドを立てたり、運営カテゴリ内の板のスレッドの案内など。<br />
;記者<br />
: ニュースカテゴリ内で、スレッドを立てる権限を有する。名前の後に付く「★」が顔文字でペンを持つ手として用いられることの多いφを加えて「φ★」となる。<br />
; お止め組。<br />
: 2004年の夏に設立された組織。実況によるサーバー負担を防ぐために実況中のスレッドを止める権限を有する。<br />
<br />
その他、色々なことが自由に出来る上級運営人なども存在する。<br />
なお、所謂「記者★」がどんなスレッドを立てているかは、[http://mobile.seisyun.net/nplus/kisha.html +板 最近立ったスレ/記者別一覧]で一部垣間見ることが出来る。<br />
<br />
=== (旧)キャップについて ===<br />
(旧)キャップとは、[[固定ハンドル|コテハン]]騙り防止のためのシステムであった。名前は「騙り防止」→「帽子」→「キャップ」に由来する。管理人である[[西村博之|ひろゆき]]にメールで申請することによって取得できた。投稿者名欄に事前に発行されたパスワードを入力することによって使用する。<br />
<br />
'''例''':「二桁%」という投稿者名に「po5253」というパスワードのキャップが設定されていた場合、<br />
*投稿者名欄に「二桁%」と入力……表示は「"二桁%"」<br />
*投稿者名欄に「po5253」と入力……表示は「二桁%」<br />
*投稿者名欄に「ヘタレ二桁%ノック派」と入力……表示は「ヘタレ"二桁%"ノック派」<br />
*投稿者名欄に「ヘタレpo5253ノック派」と入力……表示は「ヘタレ二桁%ノック派」<br />
<br />
なお、スペルミスなどの理由で漏れてしまうことがあった。[[fusianasan]]機能は、元々漏れてしまったパスワードの対策目的であった。fusianasan機能とは、2ちゃんねるに投稿する際に、名前欄にfusianasanと記載することで自分のパソコンなどの機器の[[ホスト名]]を2ちゃんねるに公開する機能である。[[固定ハンドル|コテハン]]機能とは別に個人を証明するために存在する機能でもあるが、fusianasan機能を知らない2ちゃんねらーを騙し「危険な情報が裏2ちゃんねるにある」と偽り、名前欄にfusianasanと書かせ匿名性を無くさせるような投稿が多い。これに騙され、業務中に2ちゃんねるを行っていたことが判明し処分された公務員や会社員も多数いる。<br />
<br />
なお、パスワードは2000年6月頃から既に流出していたが(掲示板cgiスクリプトの流出)、同年12月、ある[[固定ハンドル|コテハン]]により[http://mimizun.com:81/2chlog/lobby/saki.2ch.net/lobby/kako/977/977845494.html ロビーに転載され]、同日対策され、現行のキャップシステムに変更となった。<br />
<br />
現行のシステムで実際に使用するときはメールアドレス欄に「#パスワード」を入力する。するとサーバーに登録されている「ハンドルネーム★」での書き込みとなる。通常、メールアドレス欄において「#」以降の文字列は無視されるため、万が一スペルミス等があった場合でもパスワードが漏れる可能性は低くなっている。<br />
<br />
== 2ちゃんねるの別名 ==<br />
「名無しワールド」などと呼ばれるほか、「痰壷」などの[[蔑称]]も存在する。このような蔑称を使用している者は主にぁゃιぃわーるど、あめぞうといった2ちゃんねるの前に勢力を保っていた掲示板群の住民の一部であり、それらの[[ウェブサイト]]より利用者が多い2ちゃんねるに対する妬みも含まれていると見る向きもある。また、[[1ch.tv]]などの利用者からも、上記のような呼称で呼ばれる事がある。<!--ただし、これらの名称を使用している人は全体として少ない。--><br />
<br />
[[2001年]][[8月12日]]に[[東京]]・[[渋谷]]の[[アスキー (企業)|株式会社アスキー]]本社で開催された「アスキーの西氏が取締役を退任」スレッドの[[オフ会]]で、[[西和彦]]が「''2ちゃんねるは便所の落書きみたいなものだ''」とオフ会に参加していた2ちゃんねる管理人ひろゆきの前で語った事から、現在は'''便所の落書き'''という異名が主に使用されている。この名称は2ちゃんねる内でもしばしば利用される。<br />
<br />
== 社会の反応 ==<br />
2ちゃんねる発足当初はネット上でも関心は薄かったが、[[2000年]][[5月3日]]、当時17歳の少年による[[西鉄バスジャック事件]]が起きて以降、知名度は跳ね上がる。以下は、それ以降の反応と考えてよい。<br />
<br />
=== 政府省庁・企業の反応 ===<br />
西鉄バスジャック事件以降、誘発されるように犯行予告を書き込んで逮捕される人間や、それを実行に移し逮捕される人間が現われる。また、爆破・殺人の予告書き込みによる逮捕者を輩出しているため、大きな事件があると、各板で頻繁に書き込まれている殺害・襲撃予告と事件の関連性を関係機関がチェックしているとされる他、警察庁のサイバーフォースが定期的に検索を掛けている。<!--富山県の小学生殺害予告は警察庁のチェックで判明しました-->さらに、デマや悪意のある書き込みで企業が不利益を被らないよう、それらの監視を専門とする部署を設けたり監視を外部に委託する企業が、大企業を中心に増えているとも言われる。最近では2ちゃんねる自体の動きを見てマーケティングに活用する企業や更には人海戦術を使って大宣伝を行う企業も出てきている<!--他の記述にも言える事なんですが、ソースが無いと信憑性が薄いです-->。<br />
<br />
[[総務省]]は、2ちゃんねるなどの[[匿名掲示板]]で度々発生する人権侵害事案に対処する為、「名誉毀損・プライバシー関係ガイドライン」を改訂、書き込まれた内容について被害者本人に代わって[[法務省]]人権擁護局が削除を要請出来るようにする方針を決めた。現実に、[[名誉毀損]]や威力業務妨害、更には[[著作権]]侵害に該当する書き込みを削除せず放置しているのは不法行為の助長であるとして個人や企業から[[民事訴訟]]を起こされ、2ちゃんねる管理人、西村博之は数多くの裁判と多額の賠償債務を抱えている。<!--しかしながら未成年犯罪に関する法務省からの削除要請は、2ちゃんねるに張られた被疑者と思われる実名や写真などについて「本物であると国からのお墨付きを与える」ことになってしまい、逆効果ではないかとの意見もある。<br />
--><br />
<!--逆に、比較的好意的な利用法として、化粧品メーカーや服飾メーカーなどでは2ちゃんねるに投稿された商品に対するコメントを、「貴重な消費者の意見」として収集、及び製品開発に反映させているところもあると言われる。経営危機に陥っている中小企業に対して2ちゃんねるを利用する投資家、法律家(掲示板の性質上あくまで自称ではあるが)が無料で助言している場面も見られる。その傾向は特にコンピュータ系の板で強く、ソフトのバグ報告、評論のすばやさは他に類を見ない。-->またまれに、企業の広告や書籍・アニメ・ゲームに、2ちゃんねる用語や2ちゃんねるのネタ等が使われる事もある。<br />
<br />
政党レベルでは、[[2000年]][[5月10日]]に[[民主党_(日本)|民主党]]の[[菅直人]]が、菅を騙った人物のものと思われる「民主党の菅直人からみなさまにお願い」という書き込みを削除するよう、弁護士を通じて2ちゃんねるに通知書を送付している。[http://log-chan.hp.infoseek.co.jp/kan02.html 民主党・菅直人氏より2ちゃんねるへの通知]<br />
その他、[[鳩山由紀夫]]などは「よく見るウェブサイト」として2ちゃんねるを挙げていたが、現在も見ているかどうかは不明。<br />
<br />
2003年6月27日には、2ちゃんねるのサーバ会社に複数の男が侵入し、脅迫により2ちゃんねるの閉鎖を要求した。社員の安全を考えたサーバ会社は[[レンタルサーバ板]]を休止したが、2ちゃんねる管理人、西村博之の判断ですぐに再開された。<br />
<br />
=== メディアの反応 ===<br />
2ちゃんねる内から犯罪者が生まれたとき、各種[[メディア (媒体)|メディア]]で「インターネットの掲示板で―」と報じられた場合は、2ちゃんねるを指していると考えてほぼ間違いない。最近は、「インターネット掲示板『2ちゃんねる』」という正確な報道も増えてきている。<br />
<br />
また、[[2004年]]以降、テレビ番組でも2ちゃんねるや[[2ちゃんねらー]]が取り上げられるケースが増えてくるなど、一般的な2ちゃんねるのイメージが変わりつつあるとされる(ただし、必ずしも良いイメージとは限らない)。[[東京放送|TBS]]系「[[Pooh!]]」や[[フジテレビジョン|フジ]]系「[[EZ!TV]]」などの番組で紹介されるとともに、[[ハンドルネーム]]を名乗って利用する者が顔出しで登場し、その度に実況板は利用者過多によりサーバが停止する程の祭りになった。また、芸能人が2ちゃんねるを利用していることを公言したり、[[青木さやか]]、[[長井秀和]]、[[南野やじ]]などの[[お笑い芸人]]がネタとして用いたり、[[品川庄司]]の品川が自身を「つまらない」と書かれた際「そんなことないよ、品川庄司おもしろいよ。」と書き込んだら「コイツ品川っぽくね?」と書かれたことを「[[行列のできる法律相談所]]」で明かしたり、[[爆笑問題]]が自身の[[アスキーアート]]を褒めたりするケースもある。すべてがそうではないが、芸能リポーターや夕刊紙、週刊誌が芸能ネタを探すのに利用していることもあり、それを逆手に取って架空の交際ネタや交際写真をわざわざ作ってリポーター等に掴ませ、笑い者にしている例もある。特にアナウンサーがらみの交際ネタが多いとされる。妄想の巣たるアナウンサー板から多く発信されている。アナウンサーと他のアダルト画像を合成したアイコラ画像も2ちゃんねるから結構出ており、それがテレビ局主催イベントでの過度の撮影規制の原因になっているとも言われている。<br />
ちなみに、保守系論壇誌『[[諸君!]]』([[文藝春秋 (出版社)|文藝春秋社]])連載の「麹町電網(インターネット)測候所」は、ほぼ毎号2ちゃんねるを中心にした内容であり、進んで2ちゃんねるとの連携を図っている。後述する[[#他のネット等の反応|他のネット等の反応]]の、中道〜右系の思想の政治系サイトと類似していると言えよう。文藝春秋社は[[週刊文春]]で[[2ちゃんねらー]]が嫌う有名人や団体等を批判したりしているので、[[新潮社]]と同様2ちゃんねると基本的に関係良好と言える。<br />
<br />
逆に、2ちゃんねるを批判するメディアは、2ちゃんねる内での批判やこき下ろしを避けてか、比較的少ない。2ちゃんねるでもっとも叩かれている朝日新聞も、同様である(なお例外として、[[毎日新聞]]が[[2007年]][[1月1日]]に特集連載「ネット君臨」の第1部「失われていくもの」で、2ちゃんねらーの囃し立てた“死ぬ死ぬ詐欺”を、『難病児募金あざける「祭り」』と題して紹介した)。[[赤報隊事件]]を賛美し、[[時効]]を喜んだ書き込みなどを取り上げたことはあるが、2ちゃんねる自体への批判ではなく、社会現象として取り上げる傾向にある(もちろん、望ましくないという態度は取っているが)。しかし、[[奈良小1女児殺害事件]]などに関する犯罪報道では確たる証拠も無く2ちゃんねらーが犯人ではないかと疑わせる報道を行う事もあり、一概には言えない。そもそも2ちゃんねるを批判する報道が少ないのは、既に2ちゃんねる内で生まれた犯罪者等の影響で、世間の2ちゃんねるに対する印象が極めて悪くなっている為、メディアが改めて2ちゃんねるを批判する必要性などは無いからであり、2ちゃんねる内でのパッシングを恐れてるという指摘は的外れだとする見方もある。<br />
<br />
極めて稀な例ではあるが、メディアが何気なしに報道したものが2ちゃんねる内で爆発的に定着したものもある。「[[ニート]]」がその代表例で、フジテレビ系「[[情報プレゼンター とくダネ!]]」でニート特集をした際、映っていた人物の顔や[[働いたら負けかなと思ってる|発言]]が極めて特徴的だったので、その人物のアスキーアートが発言付きで作られ、顔や発言が他の物に差し替えられた変造版も含めて、「ニート」という言葉は瞬く間に2ちゃんねる中に定着していった。<br />
<br />
また、[[鳥越俊太郎]]は等掲示板を「ゴミため」と批判している。<br />
<br />
=== 2ちゃんねる内の反応 ===<br />
全ての2ちゃんねらーが、メディアなどで恣意的に取り上げられる事を快く思っているわけではない。2ちゃんねるに関心を持ってやって来る新参者が短期間で増える事によって、程度の低い、空気を読めない利用者が増えることが懸念されているからである。西鉄バスジャック事件以降の一時期、新参者が急激に増加した事からそのような声が増え、当初の2ちゃんねると比較すると議論・情報等の質が悪くなったとの指摘がある(もちろんその逆に、幅広い意見が出るようになったとの意見もある。)。これらの事を嘆き「昔の2ちゃんねるの方が面白かった。」等と過去を懐かしむ古参2ちゃんねらーも見受けられる。“新参は書かずに半年[[リードオンリーメンバー|ROM]]ってろ(初心者は流れが読めるまでは閲覧にだけ専念せよ、生半可に書き込むな)”と喧伝する者も多いが、実際にそれを実行している初心者はきわめて少ない。<br />
<br />
また、メディアの行うネット[[アンケート]](あるいは[[世論調査]])にも関心が高いが、投票の呼びかけや'''「[[田代砲]]」'''と呼ばれる多重投票ツールなどで、アンケートへの組織票を投じて当事者を混乱させてしまうことがままある(「田代砲」は、『[[タイム (雑誌)|TIME]]』誌の「PERSON OF THE YEAR」のウェブサイト上の投票で、[[田代まさし]]を1位にする[[田代祭]]において初めて使用された)。政治的には、「ETV2001」問題に関する毎日新聞のネットアンケートと[[TBSラジオ]]「[[荒川強啓 デイ・キャッチ!]]」[[テレゴング]]アンケートの対称的な集計結果に見られるように、右派系に有利にするよう介入するケースが目立つ(もっとも、アンケート主催者側による恣意的な操作があるとの指摘もある)。2003年の[[オールスターゲーム (日本プロ野球)|オールスターゲーム]]ファン投票では、3シーズンにわたって一軍登板のない[[川崎憲次郎]][[投手]](当時[[中日ドラゴンズ]])への投票を大々的に呼びかけ、ついに川崎は先発投手部門の1位となる[[川崎祭]]がおこった(オールスター選出は川崎が辞退し、2位の[[井川慶]](同、[[阪神タイガース]])が繰上当選)。翌年からオールスターゲームのネット投票では個人情報の登録が義務づけられた。[[2004年]]の[[ライブドアベースボール|ライブドア新球団]]設立の際、公式サイトで球団名を募集したところ2ちゃんねらーの所為と思しき悪ふざけ投稿が横行し、結果的に応募名ランキングベスト100の公開を中止する事態となった(このうち「したらばメンテナンス」は、ライブドアが買収した「[[したらばJBBS]]」がメンテナンスを頻繁に行うことを皮肉った名前と言われている)。以上のように、一部の2ちゃんねらーの中には、一連の投票行動は投票者達の意図とは異なるが、結果として単なる[[迷惑行為]]ではなく、ネットアンケートの問題点を端的に指摘し、改善を促す役割を生じさせていると主張する者もいる<!-- 擁護するが、ライブドア球団の件に関しては、田代・川崎両祭の過去からして目標にされる可能性は以前から指摘されていたが、実際はアスキーアートの一部ですらまんまと投票できるほど対策は何も講じられていなかった。-->。<br />
<br />
また、犯行予告等の[[犯罪]]行為をする人間が後を絶たないため、2ちゃんねるの運営体制に犯罪を誘発させる等といった社会的悪影響があるかどうか、現在でも2ちゃんねる内にある[[批判要望板]]などで議論の対象になっている。<br />
<br />
=== 他のネット等の反応 ===<br />
積極的に書き込みする者や閲覧のみの者まで含めると総数が700万人に及ぶとされるだけあって、2ちゃんねる閲覧者と見られる、もしくは自称するサイト管理者は多い。特にテキスト系サイトなどでは、2ちゃんねる用語やその系統の顔文字を多用している所が非常に多く見られる。<br />
<br />
他の掲示板上やblogに無意味なアスキーアートを(単に妨害や嫌がらせの為に)貼る、議論を挑んだ挙句に反論を無視して好き勝手に書き込む、2ちゃんねる用語で相手を侮辱するなどの各種迷惑行為を行う人間も存在するため、2ちゃんねるを利用しない他のインターネットユーザーから嫌悪されていることも多い。(→[[荒らし]])。特に、議論が活発になりやすいBBSではハンドルネームを全く入れることなく、あるいは名前入力欄に適当な文字を入力(捨てハン)しての書き込みばかりになり、結果2ch利用者ばかりが集まってしまい、投稿者名がほとんど「匿名希望」であるなどほぼ2ch化してしまっているBBSもある。一部掲示板では、2ちゃんねるで使われている固定ハンドルをNGワードに指定するところもある。<br />
<br />
逆に、政治系の掲示板やblogでは2ちゃんねらーと連携して情報収集をしたり(上記「[[2ちゃんねる#メディアの反応|メディアの反応]]」も見よ)、情報の補完をする例(スレッド・レスの完全引用から、あくまで「参考資料」程度にとどめるものまで、補完のパターンは数多い)もある。一般的に中道~右系の思想の政治系サイトではその傾向であり、左方向のそれでは前述のような迷惑行為もしばしば見受けられる。その対抗策としてパスワード制にしたり強制IP表示をする政治系の掲示板やblogもある。<br />
<br />
2ちゃんねるを舞台とした、流出した情報の積極的な公開、個人情報の特定と公開が行われている事から、2ちゃんねるにアクセスする・アクセスされる事を「悪意のある行為」とみなすネットワークやネットワーク管理者は多い。例えば、[[mixi]]ではReffererが2ちゃんねるであるアクセスは全て悪意によって行われた個人情報の公開とみなして、そのアクセスを拒絶する機構が設けられている。この措置はMixiに限らず多くのBlogで採用されている。またいくつかの管理委託型アプリケーションファイアーウオールでは2ちゃんねるへのアクセスを「違法なサイトへのアクセス」に分類しブロックしている。ネットワーク管理者自らが積極的にプロキシーに設定を行い、2ちゃんねるへのアクセスを遮断する事は珍しくない。<br />
<br />
== 歴史 ==<br />
2ちゃんねるの興りは掲示板「'''交通違反の揉み消し方'''」からと言われている。開設趣旨については、スレッドフロート型掲示板群「[[あめぞう]]」のサーバ不調をうけて、これを事実上引き継いだというものから、自身が書き込んだギャグで笑いを取れなかったことに嫌気がさした管理人が独自の掲示板を作ろうとした、というものまで諸説がある。「2ちゃんねる」の名は、あめぞうを1チャンネルとして、その次の掲示板であることよりつけられたといわれる。開設日は[[1999年]][[5月30日]]とする説が有力。一部メディアで流れた[[新世紀エヴァンゲリオン]]の結末を巡るネット上の議論がきっかけで作られたと言うのは全くの嘘である。<br />
<br />
また、2ちゃんねるには数多くの板が存在し、それ以上の[[スレッド]]が存在する。そして、それ以上の様々な思想や考えを持った人間が集まるため、予想だにできない様々な出来事が起こっている。それは犯罪の助長誘発から、慈善活動まで多岐にわたる。また、それらの事件は大きな物と小さな物を合わせれば膨大な数になる為、全てを把握することは不可能とされている。2ちゃんねるでは大きな出来事があった時に呼応してアクセス数、書き込みが一気に増大する状況(「[[2ちゃんねる用語#祭|祭]]」と呼ばれる)もしばしば起きる。<br />
<br />
(詳細は、[[2ちゃんねるの歴史]]を参照)<br />
<br />
== 問題点 ==<br />
===ネットワーク社会への影響===<br />
2ちゃんねるは良くも悪くもネットワーク社会への影響を与えている。<br />
*2ちゃんねる一部の掲示板がネットモラルの崩壊・欠如を招いているという批判がある。2ちゃんねる上で不評な団体・作品のサイトの掲示板は、[[2ちゃんねらー]]と思われる訪問者により集中的に煽り、荒らしの被害を受けるケースが多い。2ちゃんねるからと思われる閲覧者を[[アクセス禁止]]にしているサイトもある。しかし、これらの対応がさらに煽り荒らしに火をつけることもある。このような活動をする2ちゃんねらーは、ユーザー各自が責任を持つなり適切な対応するなりスルーするなりすればいいという反論をすることもある<ref>少々堅い言い方に置き換えるならば「2ちゃんねるを利用するときには'''[[メディア・リテラシー]]の高さが要求される'''」ということ。いかに投稿に秘められた情報の把握や取捨選択ができるかが2ちゃんねるの利用には欠かせないといえよう。</ref>。<br />
*2ちゃんねるは、西村をはじめとした運営ボランティアおよびユーザのほとんどがセキュリティに関する意識が低い<ref>さすがに専門家たちで構成される[[軍事板]]のインテリジェンス関係に興味を持つ住人や[[セキュリティ板]]の常駐住人は例外であろう。</ref>。アクセス量に対して管理者が少ないので[[DoS攻撃]]やゼロデイアタックの実験場に適している<ref>そのことを逆手にとって負荷試験を実際の運用でやってしまうこともある。皮肉にもこの実験結果は2ちゃんねるのサーバ群を構成する[[FreeBSD]]の安定性・耐久性向上に貢献している(ただし実際にFreeBSDプロジェクトに反映されたかどうかは不明)。ex*.2ch.netに属する板が対象となる。</ref>。2003年には[[クロスサイトスクリプティング]]の手法で半角二次元板に[[ブラウザクラッシャー]]が埋め込まれたこともある。また利用者が増加しため、ユーザーの[[コンピュータ・リテラシー]]は平均して低い<ref>利用者の増加に比例して携帯ユーザが増えたことも一因として挙げられる。この対策として携帯アクセス専用システムが設置されたほどである。</ref>。近年は減少傾向にあるものの、しばしばブラウザクラッシャーへのリンクが貼られる。サーバーのURLを2ちゃんねるに書くだけでも、ユーザーのアクセスが集中してDDoS攻撃となることもある。いずれにしても、総じてトラフィック上の負荷に与える影響は大きい。<br />
<br />
=== 訴訟の発生 ===<br />
[[誹謗中傷]]や[[名誉毀損]]、第三者の[[個人情報]]、[[著作物]]の無断転載等が書き込まれた際に削除依頼があっても、依頼者の望む対応が遅かったり、程度によって削除がされない場合がある。また独自の[http://info.2ch.net/guide/adv.html 削除ガイドライン]を守らない依頼者からの依頼は全く受け付けてもらえない<ref>2ちゃんねる内に設置された個々の掲示板ごとに、充分な数の削除対応者([[削除人]])が割り当てられていないことが原因の一端であるとされるが、技術的にもフォーマットをちゃんと満たさないと削除対象の特定など作業が遅延するなど支障が出るためでもある。</ref>。そのため、2ちゃんねるの管理人の西村に対する訴訟があとを絶たない。西村は、弁護士を立てず主張もしないため殆ど<!--全部?-->の裁判で敗訴している。さらに、最近は裁判に出席することさえしていないため<ref>[http://www.zakzak.co.jp/top/2006_09/t2006092201.html 2ちゃんねるの「ひろゆき」失踪…掲示板閉鎖も] [[夕刊フジ]] 2006年9月22日</ref>その管理責任が問われている。ちなみに、掲示板は[[特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律|プロバイダー責任制限法]]の特定電気通信役務提供者にあたるため、きちんと削除や、裁判所の発信者情報開示命令に応じれば賠償責任を負うことはない。尚、西村は<br />
<br />
:「僕は沖縄から北海道まで訴えられているので、自腹で日本中を回るか、1件100万円以上払って弁護士をつけるかなんです。でも『(裁判を)やらない』という選択肢をとったら何も起きなかった。これが現状。勝とうが負けようが、払わなければ一緒なんですよ」<br />
:「もし僕に金を払わせたいなら、国会議員に言って、そういう法律を作ればいい」(共に[[日刊スポーツ]]より引用<ref>[http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20061105-112835.html 2ちゃんねる管理人、巨額賠償に独自見解] [[日刊スポーツ]] 2006年11月5日</ref>)<br />
<br />
と主張している。<br />
<br />
[[夕刊フジ]]によると[[2007年]][[1月12日]]、東京都の会社員男性(35)が東京地裁に対し「'''2ちゃんねるのドメイン(2ch.net)'''」を含む西村の財産仮差し押さえの申請をした。これまでには2006年8月に同男性が東京地裁に情報開示を求める申し立てをしたにも関わらず西村博之が出廷しなかったことや、同年9月に下った仮処分命令を西村が放置していたことから一日あたり5万円の延滞金を要求し、それが100日以上分に膨れ上がった、という経緯がある。加えて16日には西村に対する破産宣告の第三者申し立ても行なった。<br />
<br />
=== 差別・偏見・罵倒の温床化 ===<br />
[[中国]]、[[韓国]]、[[北朝鮮]]などの国に対し、差別的な用語を用いての罵倒が激しいとの指摘がある。これらは特に、それらの国が歴史認識や領土問題などをめぐって日本の主張に反する発言や行動を行った際に顕著である。(詳細は[[反日]]を参照のこと)<br />
<br />
日本国内におけるマイノリティである[[在日韓国・朝鮮人]]などについても日本社会における差別感情がそのままストレートに表われているのではないかとの指摘がある。{{要出典}}<br />
<br />
その他、[[同和利権]]に絡んだ[[同和]]差別、[[学歴]]による差別、[[精神障害者]]や[[知的障害者]]に対する差別を含む書き込みがなされることがある。<br />
<br />
[[地理お国自慢板]]で見られるような地域対立感情(特に[[関西地方]]などへの罵倒)も各板で噴出しており、事ある毎によその地方住民たちを侮辱している。<br />
<br />
===== 批判を巡る論議 =====<br />
しかしながら、差別や偏見は日本以外でも見られること、2ちゃんねる以外の掲示板でも同様の傾向が見られることから、2ちゃんねる自身の問題ではなク書いた人の問題とする意見もある。また、2ちゃんねるの利用者は990万人とまで言われ、様々な思想をもった人間が存在することから、その中から一部の極端な例だけを取り上げて差別、偏見、罵倒、冗談、いたずらの温床と批判すること自身が、2ちゃんねるへの偏見だとする意見もある。また批判と同時に2ちゃんねるは良心的な[[内部告発]]の格好の場とも言え、[[報道機関]]などが自分の利益のために隠しておきたい事柄をいち早く暴露する場でもあり別の意味では[[社会正義]]にも役に立っている。<br />
<br />
=== 少年に対する教育上の問題 ===<br />
*2ちゃんねるは、18歳未満閲覧禁止とされる「[[エロティック|エロ]]」・「[[グロテスク|グロ]]」・「[[暴力|バイオレンス]]」[[ウェブサイト|サイト]]ではないが、全ての掲示板で「[[アダルトサイト]]」かと見まがうような、「[[出会い系サイト]]」などの広告を多数掲載している。これらは18歳未満の[[少年]]・[[児童]]が2ちゃんねるを閲覧する際にも必然的に目に入ってしまうため、彼らに過剰なエロ分野への興味を抱かせる恐れがあることや、出会い系サイトを媒介して事件性を持つ少年被害が散見される現状をかんがみると、何らかの規制が必要ではないかとの意見がある。<br />
*近年の[[オペレーションシステム|OS]]の機能では、[[保護者]]などが、家庭において家族共用の[[パーソナルコンピューター|PC]]上で少年・児童のローカルログインアカウントに対して、2ちゃんねるの[[URL]]にアクセスできないように規制することもできるが、そこまでの制限をする保護者が稀なために、実際に児童らは自由に2ちゃんねるを閲覧できる環境がほとんどである。<br />
*[[2007年]]2月に[[World Wide Web|Web]][[抽出|フィルタリング]]業者が行った[[調査]]によると、「小・中学生の2ちゃんねる利用率は12.2パーセント」という結果が出ており、すでに小・中学生の1割以上が「[[2ちゃんねらー]]」であるとする[[統計]]がある。上記のアダルト広告による悪影響への危惧はもちろん、一部の「板」において見られるような殺伐とした雰囲気を身に付ける危険が強いほか、他者への[[誹謗中傷]]をいとまなくなったり、「[[荒らし]]」行為を通じて排他的・破壊的行動を行うことに快感を覚えるようになる危険性があるなど、成長期にある彼らの[[人格]]・[[精神]]の形成上、非常に好ましくないとする意見が、[[フェミニスト]]や[[女性]][[団体]]、既存の[[商業]][[マスコミ]]を中心に主張されている。<br />
<br />
=== その他の問題 ===<br />
*一部ウイルス対策ソフトの誤作動をおこすコードがそのまま書かれる事があるが、短時間でリロードを繰り返して読む傾向が強いスレッドなどでは頻繁にチェックが入り対応へのわずらわしさからスレッドが過疎化することがある。進展してほしくない話題などのスレッドに貼ることによりスレッドの進行を鈍らせたり検索サイトへの登録がされないようにしたりするなどの手段が存在する。<br />
<br />
=== 犯罪の温床 ===<br />
*閲覧者が多い事から襲撃・爆破などの予告書き込みが後を絶たない。但し実行された例はなく、全てが“一発デカいカキコをしてやろう”“どんな反応があるか見たい”という悪戯である。<br />
*[[覚醒剤]]など違法薬物の売買が行なわれている事が確認されている。2008年には逮捕者が出た。この意味でアンダーグラウンドな掲示板でもある。<br />
<br />
=== 株主優先のスレッドの設定などの既成時効 ===<br />
*2chの株を所有しているものはスレ立て規制でも問題なく作成できるので、事実上の利用者の差別化を促している。<br />
*AOLなどの海外からのネットからは書き込めないことが多いため、誰でも一様に平等に書き込めるわけではない。<br />
<br />
== その他TIPS ==<br />
*トップページの壷の画像は、イベントや各種出来事に連動して変わることがある。例えば、[[新潟県中越地震]]発生時は、被災者救援のために使い捨て[[懐炉|カイロ]]を差し出した[[モナー]](マスコットキャラクター)を大きく表示し、壷は小さくなっていた。過去には[[鳥羽僧正]]の「[[鳥獣人物戯画]]」などが使われた。[[Au (携帯電話)|au]]の[[携帯電話]]「[[PENCK]]」の[[フォント]]無断使用疑惑が浮上していた時期には、同商品を皮肉った画像を表示したこともある([[KDDI]]側は、後日フォント無断使用を認めて謝罪した)。[[2005年]][[9月]]に発生した[[のまネコ問題]]以降は、[[Adobe Flash|FLASH]]で表示されている壺をマウスのカーソルで触れると、モナーが壺を守るかのように出てきていた。が、個人情報を公表された某ユーザー(後述)が2ch(正確には2ちゃんねる管理人であるひろゆき)を訴えたことによる閉鎖騒動が起こっていた時、壺には「この壺を損壊し、または無効にしたものには刑法第96条により処罰されます。 賠償金滞納差押物件 赤羽地方裁判所」と書いた赤い紙が張ってあった。しかし、赤羽地方裁判所は実在しない。現在、赤紙は撤去されている。<br />
*2ちゃんねるに書き込みを行うウイルスがあり、一時は掲示板の機能がマヒするほど流行したこともある。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
<references /><br />
<br />
== 関連書籍 ==<br />
* 2典 ~2ちゃんねる辞典~ (ブッキング社 02/05) ISBN 4835440331<br />
* 2ちゃんねる公式ガイド2004 (コアマガジン社 03/12) ISBN 4877346740<br />
* 声に出して読めないネット掲示板 (荷宮和子 中央公論新社 03/12) ISBN 4121501144<br />
* 2ちゃんねる宣言―挑発するメディア (井上トシユキ 株式会社文藝春秋 2001/12/07) ISBN 4167656868<br />
* 2ちゃんねる中毒 (ハッカージャパン 白夜書房 2002/07/03) ISBN 4893677810 <br />
* 思い出に残る食事 (西村博之 バジリコ 2003/08/08) ISBN 4901784226 <br />
* 2ちゃんねるVOW―逝ってよし! (宝島社 2003/07) ISBN 4796634819<br />
* 激しく同意!!―2ちゃんねるVOW (5) (宝島社 2004/07/02) ISBN 4796642013<br />
* 仕事に使える2ちゃんねる―誰も教えてくれなかった読み方・探し方 (中井紀之 インプレス 2004/09) ISBN 4844320297<br />
* [[電車男]] (中野独人 新潮社 2004/10/22) ISBN 4104715018<br />
* 元祖しゃちょう日記 (ひろゆき 講談社 2004/10) ISBN 406212646X<br />
* 3歳シリーズきちゅび (G-STYLE 司書房 2004/11) ISBN 4812811333<br />
* [[泣ける2ちゃんねる]] (コアマガジン社 2004/02) ISBN 4877346759<br />
* 泣ける2ちゃんねる (2) (コアマガジン社 2005/03) ISBN 4877348166<br />
* [[痴漢男]] (板野住人 双葉社 2005/04) ISBN 457529795X<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
*[[2ちゃんねるの板の一覧]]<br />
*[[2ちゃんねるの歴史]]<br />
*[[2ちゃんねらー]]<br />
*[[2ちゃんねるブラウザ]]<br />
*[[PINKちゃんねる]]<br />
*[[まちBBS]]<br />
*[[2典]](2ちゃんねる用語の辞典)<br />
*[[電車男]]<br />
*[[ネオむぎ茶]]<br />
*[[Team2ch]]<br />
*[[2ちゃんねるAAキャラクターの一覧]]<br />
*[[アスキーアート]]<br />
*[[モナー]]<br />
*[[裏2ちゃんねる]]<br />
*[[fusianasan]]<br />
*[[フラッシュ&動画投稿ファイルマン]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://www.2ch.net/ 2ちゃんねる]<br />
** [http://maruheso.at.infoseek.co.jp/aadic/ AA大辞典] <br />
** [http://media-k.co.jp/jiten/ 2典Plus(サーバー運営元は2ちゃんねるの同サーバー内)]<br />
** [http://logo.s3.xrea.com/ 2ちゃんねるロゴギャラリー(各掲示板のロゴ看板、名無し、壁紙、1001ギャラリー)] <br />
** [http://2-only.page.ne.jp/ 2ちゃんねらオンリ検索(2ちゃんねる関連サイトリンク)] <br />
** [http://logo.s3.xrea.com/_nanasi.xhtm/ 2ちゃんねる「名無しさん」リスト] <br />
** [http://members.at.infoseek.co.jp/tera_link/2chheisa.html 2ch閉鎖騒動、関連総合リンク集] <br />
* 追跡 「2ちゃんねる逝ってヨシ? 管理人雲隠れの真相」[http://www.zakzak.co.jp/tsui-sat/tsui-sat.html その1][http://www.zakzak.co.jp/tsui-sat/tsui/20061111_01.htm その2]([[夕刊フジ]])<br />
* [http://makimo.to/ にくちゃんねる]<br />
<br />
{{2ちゃんねる}}<br />
{{jawp}}<br />
<br />
[[Category:2ちゃんねる| ]]<br />
[[Category:電子掲示板|にちやんねる]]<br />
[[Category:有害サイト]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E5%81%8F%E5%9F%B7%E7%8B%82&diff=108842
偏執狂
2010-09-07T16:04:16Z
<p>Yоurрedia: パラノイアへのリダイレクト</p>
<hr />
<div>#REDIRECT [[パラノイア]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E5%81%8F%E5%9F%B7%E7%97%85&diff=108841
偏執病
2010-09-07T16:03:47Z
<p>Yоurрedia: パラノイアへのリダイレクト</p>
<hr />
<div>#REDIRECT [[パラノイア]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%82%A2&diff=108840
パラノイア
2010-09-07T16:02:16Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>'''パラノイア''' (Paranoia) とは、[[偏執狂]]、[[偏執病]]、[[ネットウヨ]]、[[ネット右翼]]のこと。[[偏執]]は「へんしつ」もしくは「へんしゅう」と読む。[[精神病]]の一種で、体系だった[[妄想]]を抱くのが主な症状。重症になると[[右翼]]イデオロギーが頭から離れなかったり、[[貴族]]や[[戦国武将]]の名前を名乗るなどの症状が出る。[[犯罪予備軍]]であり、公共の安全のため、このような人を見かけたら[[110番]]、もしくは[[119番]]へ通報することが望ましい。<br />
<br />
== 症状 ==<br />
* [[被害妄想]] - [[挫折]]・[[侮蔑|侮辱]]・[[拒絶]]などへの過剰反応、他人への根強い猜疑心(さいぎしん)。<br />
* [[妄想#内容による分類|誇大妄想]]。<br />
* 激しい攻撃性 - [[誹謗中傷]]など。<br />
* [[自己中心的]]性格。<br />
* 異常な[[独占欲]]。</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E5%A6%84%E6%83%B3&diff=108837
妄想
2010-09-07T15:55:08Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>'''妄想'''(もうそう)とは、根拠のない判断に基づく信念のこと。妄想している人は自分が妄想していると気がついていない。それどころか、妄想を抱いている人にそのことを指摘すると、逆上し無差別大量殺人などの犯罪を起こしかねない。このような人を見かけたら、110番、もしくは119番に通報することが望ましい。</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%82%A2&diff=108836
パラノイア
2010-09-07T15:46:46Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>'''パラノイア''' (Paranoia) とは、偏執狂、ネットウヨ、へんしゅうしょう、へんしつきょう、偏執病、ネット右翼のこと。精神病の一種で、体系だった妄想を抱くのが主な症状。重症になると右翼イデオロギーが頭から離れなかったり、貴族や戦国武将の名前を名乗るなどの症状が出る。<br />
<br />
== 症状 ==<br />
* [[被害妄想]] - [[挫折]]・[[侮蔑|侮辱]]・[[拒絶]]などへの過剰反応、他人への根強い猜疑心(さいぎしん)。<br />
* [[妄想#内容による分類|誇大妄想]]。<br />
* 激しい攻撃性 - [[誹謗中傷]]など。<br />
* [[自己中心的]]性格。<br />
* 異常な[[独占欲]]。</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%A3%AB&diff=108835
弁護士
2010-09-07T15:42:45Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>'''弁護士'''(べんごし)とは、弁護する戦士。</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%88%E4%BA%8B%E4%BB%B6&diff=108833
ホームオブハート事件
2010-09-07T15:39:24Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>'''ホームオブハート事件'''(ホームオブハートじけん)とは、[[MASAYA]]こと倉渕透が主宰する[[自己啓発セミナー]]で行われている、「癒し」をキーワードにした心のビジネスによる一連の[[人権侵害]]や消費者被害事件のこと。MASAYAや[[Toshi]]([[X Japan]]のボーカル)のコンサートなどをきっかけとして被害者となったとして、複数の訴訟が起こされている。また、[[ホームオブハート]]側も、営業妨害や[[名誉毀損]]で被害者側を訴えているほか、代理人の[[弁護士]]に対し懲戒請求を申し立てている。<br />
<br />
== 概要 ==<br />
事件の発端は、2004年4月に栃木県県北[[児童相談所]]が、ホームオブハート施設内にいる児童5人を一時保護、1人を調査対象にしたことで、団体が[[児童虐待]](児童福祉法違反や監禁罪)を行っている可能性が明るみになり、元X JapanのToshiが関係する団体ということもあって[ワイドショー]などで話題となったことに始まる。その際、MASAYAやToshiによって、児童虐待を告発した山本ゆかり(ホームオブハートとToshi問題を考える会・代表)への激しい名誉毀損発言が行われ、山本は[[紀藤正樹]]弁護士を代理人としてMASAYAおよびToshiを名誉毀損で訴えた。そのため、トシオフィス(Toshiの所属事務所)は逆に紀藤弁護士や山本らを営業妨害や名誉毀損で訴え、さらには所属弁護士会に対して懲戒請求を申し立てた。<br />
<br />
そもそも、なぜ児童虐待が発生するかというと、自己啓発セミナー参加者の子供を、セミナー中はホームオブハートが預かるような仕組みになっているからである。そして、ホームオブハートでは、子供が泣くことを「親への執着がある状態」と定義し、それは悪い状態だとセミナー参加者に教え込む。執着の無い状態(=泣いたりわめいたりしない状態)へ育てるためと称して、ある2歳の男児は約1m四方の[[ダンボール]]箱の中で育てられていたほか、「労働の強制」や登校などの「外出制限」を行っていたという(栃木県北児童相談所の調査)。<br />
<br />
そのような行為が平然と許されているのは、ひとえにセミナーのトレーナー(指導者)であるMASAYAが団体内で絶対的な権力を持ち、恫喝や「フィードバック」と呼ばれる暴力行為の繰り返しによって、セミナー参加者に対し[[マインドコントロール]]を行っているためである。フィードバックとは、通常、外部への出力を再度入力することをいうが、団体内では、ある個人の背中を集団で叩くことを意味する。暴力行為によって、対象者の内面に存在する悪い固定観念を払拭することが出来るらしい。長時間の拘束による肉体的な疲労や、常時行われる罵倒および「フィードバック」の恐怖によって精神的に疲労させ、MASAYAの言動を疑うことは許されないといった考え方を思想的に強制する。さらには、セミナー代や会員権代、商品代(MASAYAのCDなど)として多額の金銭を供出させ、経済的にも破綻させる。供出に際しては、[[サラ金]]や[[クレジット]]を使うことを強制され、最後には自己破産する以外の方法は無くなる。<br />
<br />
このような、精神的・金銭的被害に対し、元セミナー参加者から複数の損害賠償請求が起こされている。内1件は、2007年2月26日に[[判決]]が言い渡され、元セミナー参加者に対し、ホームオブハート側が約1500万円の賠償金を支払うよう、原告側の勝利ともいえる決定が出されたが、ホームオブハート側は、判決を不服として控訴している。<br />
[[紀藤正樹]] - 元セミナー参加者側の代理人<br />
[[伊藤芳朗]] - ホームオブハート側による弁護士懲戒請求申し立ての代理人<br />
[[大島総合法律事務所]]<br />
[[安田修]] - ホームオブハート側の代理人<br />
[[野中信敬]] - ホームオブハート側の代理人<br />
<br />
== 主な訴訟 ==<br />
A,B,Cなどの表記は、[http://www.htphtp.com/ ホームオブハートとToshi問題を考える会]による。<br />
* 消費者被害による損害賠償請求(原告:元セミナー受講者C、被告:ホームオブハート、トシオフィス等)<br />
: 2007年2月26日、元セミナー受講者が勝訴した。<br />
* 消費者被害による損害賠償請求(原告:元セミナー受講者A・B、被告:ホームオブハート等)<br />
* 消費者被害による損害賠償請求(原告:元セミナー受講者D、被告:ホームオブハート、トシオフィス等)<br />
* <br />
* 名誉毀損訴訟(原告:トシオフィス、被告:紀藤正樹、山本ゆかり等)<br />
* 営業妨害による損害賠償請求(原告:トシオフィス、被告:山本ゆかり)<br />
<br />
== 関連する団体について ==<br />
=== ホームオブハート ===<br />
自己啓発セミナー主催社「レムリアアイランドレコード」の後身団体。代表取締役は、桃井多賀子、加田順子であるが、実質的な決定は、全てMASAYAが行っているとされる。<br />
<br />
=== トシオフィス ===<br />
Toshiのコンサートやプロモーションに関する営業活動を行う。代表取締役は、Toshiこと出山利三。取締役に、Toshiの戸籍上の妻である[[出山香]]がいる。Toshiおよび出山香の両者とも、MASAYAのセミナー参加者である。Toshiはホームオブハートの広告塔として活動している。<br />
ホームオブハートとは違いますが、過去に未遂におわったカルト的な犯罪の例です。<br />
<br />
北潟谷綜の過去のテロ計画<br />
<br />
※98年6月 新党さきがけ本部入党=初代代表武村正義・次期代表中村敦夫・武村の元秘書宇佐美登連続殺害計画 <br />
(同年10月20日解党=「さきがけ」、更に中村が友党として「国民会議」旗揚げしたので参加) <br />
※98年7月 旧民主党東京~民主党東京都連入党(00年度党費納入せず党籍消滅) <br />
99年2~7月高校の先輩・旧副代表~初代総務会長&次期代表候補横路孝弘殺害を企て議員会館ボランティア <br />
※99年1月 社民党東京都連合入党(~同年5月「志」半ばで離党) <br />
「志」とは、初代党首村山富市・当時の党首土井たか子・次期党首福島みずほの連続殺害計画 <br />
※99年5月 TOKYO自民党入党(紹介者は千代田区議選落選の蓮見精一郎氏) <br />
第16代総裁河野洋平半殺し(暴行、傷害)画策~99年10月外相復帰=SP派遣で断念~01年度党費未納=離党 <br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
== 裁判の日程 ==<br />
[[/裁判の日程|裁判の日程]]を参照<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[堀江貴文]] <br />
* [[ネット右翼]] <br />
* [[平成のヒトラー]] <br />
* [[日本会議]]<br />
* [[勝共推進議員]] <br />
* [[ウィキペディア川柳]] <br />
* [[小泉純一郎]]<br />
* [[パラノイア]]<br />
* [[石原慎太郎]]<br />
* [[塩爺]]<br />
* [[偏執狂]] <br />
* [[偏執病]] <br />
* [[ウィキペディア日本語版の管理者]]<br />
* [[ウィキペディア日本語版の利用者]]<br />
* [[小泉純也]]<br />
* [[小泉又次郎]] <br />
* [[在特会]] <br />
* [[維新政党新風]]<br />
* [[河原美代子]]<br />
<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://www.htphtp.com/ ホームオブハートとToshi問題を考える会]<br />
* [http://www.iyashi-no-concert.com/ トシオフィス公式サイト]<br />
*[http://buuchanman.fc2web.com/ 子供たちからの声] - 一時保護された子供が運営するサイト<br />
**[http://buuchanman.blog83.fc2.com/ 子供たちからの声Blog版] - 一時保護された子供のブログ<br />
* [http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/ 弁護士山口貴士大いに語る] - 被害者側代理人のブログ<br />
** [http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2007/05/toshimasaya_9c72.html 控訴審第1回期日のご案内]<br />
** [http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2007/05/toshimasaya_d84e.html 控訴審第2回期日のご案内]<br />
** [http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2007/02/post_0336.html 全面的勝訴判決のご報告!]<br />
* [http://www.geocities.jp/seminar_spirit/ 自己啓発セミナー対策ガイド]<br />
** [http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Poplar/5851/shiryo06.htm ホームオブハート事件データ集]<br />
* [http://beyond.2log.net/akutoku/topics/2006/0222.html ホームオブハート裁判に行ってきました(悪マニ)]<br />
<br />
[[Category:裁判]]<br />
[[Category:カルト宗教]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%88%E4%BA%8B%E4%BB%B6&diff=108832
ホームオブハート事件
2010-09-07T15:39:12Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>'''ほーむホームオブハート事件'''(ホームオブハートじけん)とは、[[MASAYA]]こと倉渕透が主宰する[[自己啓発セミナー]]で行われている、「癒し」をキーワードにした心のビジネスによる一連の[[人権侵害]]や消費者被害事件のこと。MASAYAや[[Toshi]]([[X Japan]]のボーカル)のコンサートなどをきっかけとして被害者となったとして、複数の訴訟が起こされている。また、[[ホームオブハート]]側も、営業妨害や[[名誉毀損]]で被害者側を訴えているほか、代理人の[[弁護士]]に対し懲戒請求を申し立てている。<br />
<br />
== 概要 ==<br />
事件の発端は、2004年4月に栃木県県北[[児童相談所]]が、ホームオブハート施設内にいる児童5人を一時保護、1人を調査対象にしたことで、団体が[[児童虐待]](児童福祉法違反や監禁罪)を行っている可能性が明るみになり、元X JapanのToshiが関係する団体ということもあって[ワイドショー]などで話題となったことに始まる。その際、MASAYAやToshiによって、児童虐待を告発した山本ゆかり(ホームオブハートとToshi問題を考える会・代表)への激しい名誉毀損発言が行われ、山本は[[紀藤正樹]]弁護士を代理人としてMASAYAおよびToshiを名誉毀損で訴えた。そのため、トシオフィス(Toshiの所属事務所)は逆に紀藤弁護士や山本らを営業妨害や名誉毀損で訴え、さらには所属弁護士会に対して懲戒請求を申し立てた。<br />
<br />
そもそも、なぜ児童虐待が発生するかというと、自己啓発セミナー参加者の子供を、セミナー中はホームオブハートが預かるような仕組みになっているからである。そして、ホームオブハートでは、子供が泣くことを「親への執着がある状態」と定義し、それは悪い状態だとセミナー参加者に教え込む。執着の無い状態(=泣いたりわめいたりしない状態)へ育てるためと称して、ある2歳の男児は約1m四方の[[ダンボール]]箱の中で育てられていたほか、「労働の強制」や登校などの「外出制限」を行っていたという(栃木県北児童相談所の調査)。<br />
<br />
そのような行為が平然と許されているのは、ひとえにセミナーのトレーナー(指導者)であるMASAYAが団体内で絶対的な権力を持ち、恫喝や「フィードバック」と呼ばれる暴力行為の繰り返しによって、セミナー参加者に対し[[マインドコントロール]]を行っているためである。フィードバックとは、通常、外部への出力を再度入力することをいうが、団体内では、ある個人の背中を集団で叩くことを意味する。暴力行為によって、対象者の内面に存在する悪い固定観念を払拭することが出来るらしい。長時間の拘束による肉体的な疲労や、常時行われる罵倒および「フィードバック」の恐怖によって精神的に疲労させ、MASAYAの言動を疑うことは許されないといった考え方を思想的に強制する。さらには、セミナー代や会員権代、商品代(MASAYAのCDなど)として多額の金銭を供出させ、経済的にも破綻させる。供出に際しては、[[サラ金]]や[[クレジット]]を使うことを強制され、最後には自己破産する以外の方法は無くなる。<br />
<br />
このような、精神的・金銭的被害に対し、元セミナー参加者から複数の損害賠償請求が起こされている。内1件は、2007年2月26日に[[判決]]が言い渡され、元セミナー参加者に対し、ホームオブハート側が約1500万円の賠償金を支払うよう、原告側の勝利ともいえる決定が出されたが、ホームオブハート側は、判決を不服として控訴している。<br />
[[紀藤正樹]] - 元セミナー参加者側の代理人<br />
[[伊藤芳朗]] - ホームオブハート側による弁護士懲戒請求申し立ての代理人<br />
[[大島総合法律事務所]]<br />
[[安田修]] - ホームオブハート側の代理人<br />
[[野中信敬]] - ホームオブハート側の代理人<br />
<br />
== 主な訴訟 ==<br />
A,B,Cなどの表記は、[http://www.htphtp.com/ ホームオブハートとToshi問題を考える会]による。<br />
* 消費者被害による損害賠償請求(原告:元セミナー受講者C、被告:ホームオブハート、トシオフィス等)<br />
: 2007年2月26日、元セミナー受講者が勝訴した。<br />
* 消費者被害による損害賠償請求(原告:元セミナー受講者A・B、被告:ホームオブハート等)<br />
* 消費者被害による損害賠償請求(原告:元セミナー受講者D、被告:ホームオブハート、トシオフィス等)<br />
* <br />
* 名誉毀損訴訟(原告:トシオフィス、被告:紀藤正樹、山本ゆかり等)<br />
* 営業妨害による損害賠償請求(原告:トシオフィス、被告:山本ゆかり)<br />
<br />
== 関連する団体について ==<br />
=== ホームオブハート ===<br />
自己啓発セミナー主催社「レムリアアイランドレコード」の後身団体。代表取締役は、桃井多賀子、加田順子であるが、実質的な決定は、全てMASAYAが行っているとされる。<br />
<br />
=== トシオフィス ===<br />
Toshiのコンサートやプロモーションに関する営業活動を行う。代表取締役は、Toshiこと出山利三。取締役に、Toshiの戸籍上の妻である[[出山香]]がいる。Toshiおよび出山香の両者とも、MASAYAのセミナー参加者である。Toshiはホームオブハートの広告塔として活動している。<br />
ホームオブハートとは違いますが、過去に未遂におわったカルト的な犯罪の例です。<br />
<br />
北潟谷綜の過去のテロ計画<br />
<br />
※98年6月 新党さきがけ本部入党=初代代表武村正義・次期代表中村敦夫・武村の元秘書宇佐美登連続殺害計画 <br />
(同年10月20日解党=「さきがけ」、更に中村が友党として「国民会議」旗揚げしたので参加) <br />
※98年7月 旧民主党東京~民主党東京都連入党(00年度党費納入せず党籍消滅) <br />
99年2~7月高校の先輩・旧副代表~初代総務会長&次期代表候補横路孝弘殺害を企て議員会館ボランティア <br />
※99年1月 社民党東京都連合入党(~同年5月「志」半ばで離党) <br />
「志」とは、初代党首村山富市・当時の党首土井たか子・次期党首福島みずほの連続殺害計画 <br />
※99年5月 TOKYO自民党入党(紹介者は千代田区議選落選の蓮見精一郎氏) <br />
第16代総裁河野洋平半殺し(暴行、傷害)画策~99年10月外相復帰=SP派遣で断念~01年度党費未納=離党 <br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
== 裁判の日程 ==<br />
[[/裁判の日程|裁判の日程]]を参照<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[堀江貴文]] <br />
* [[ネット右翼]] <br />
* [[平成のヒトラー]] <br />
* [[日本会議]]<br />
* [[勝共推進議員]] <br />
* [[ウィキペディア川柳]] <br />
* [[小泉純一郎]]<br />
* [[パラノイア]]<br />
* [[石原慎太郎]]<br />
* [[塩爺]]<br />
* [[偏執狂]] <br />
* [[偏執病]] <br />
* [[ウィキペディア日本語版の管理者]]<br />
* [[ウィキペディア日本語版の利用者]]<br />
* [[小泉純也]]<br />
* [[小泉又次郎]] <br />
* [[在特会]] <br />
* [[維新政党新風]]<br />
* [[河原美代子]]<br />
<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://www.htphtp.com/ ホームオブハートとToshi問題を考える会]<br />
* [http://www.iyashi-no-concert.com/ トシオフィス公式サイト]<br />
*[http://buuchanman.fc2web.com/ 子供たちからの声] - 一時保護された子供が運営するサイト<br />
**[http://buuchanman.blog83.fc2.com/ 子供たちからの声Blog版] - 一時保護された子供のブログ<br />
* [http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/ 弁護士山口貴士大いに語る] - 被害者側代理人のブログ<br />
** [http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2007/05/toshimasaya_9c72.html 控訴審第1回期日のご案内]<br />
** [http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2007/05/toshimasaya_d84e.html 控訴審第2回期日のご案内]<br />
** [http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2007/02/post_0336.html 全面的勝訴判決のご報告!]<br />
* [http://www.geocities.jp/seminar_spirit/ 自己啓発セミナー対策ガイド]<br />
** [http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Poplar/5851/shiryo06.htm ホームオブハート事件データ集]<br />
* [http://beyond.2log.net/akutoku/topics/2006/0222.html ホームオブハート裁判に行ってきました(悪マニ)]<br />
<br />
[[Category:裁判]]<br />
[[Category:カルト宗教]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%93%E3%82%A8%E3%83%88%E9%80%A3%E9%82%A6&diff=108693
ソビエト連邦
2010-09-07T04:08:34Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div><div style="color:yellow;background-color:red;"><br />
{{基礎情報 過去の国<br />
|略名 =ソビエト連邦<br />
|日本語国名 =ソビエト社会主義共和国連邦<br />
|公式国名 ='''{{Lang|ru|Союз Советских Социалистических Республик}}'''<br />
|建国時期 =[[1922年]]<br />
|亡国時期 =[[1991年]]<br />
|先代1 =ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国<br />
|先代1略 =ロシアSFSR<br />
|先旗1 =Flag of Russian SFSR.svg<br />
|先代2 =ザカフカース・ソビエト連邦社会主義共和国<br />
|先代2略 =ザカフカースSFSR<br />
|先旗2 =Flag of Transcaucasian SFSR.svg<br />
|先代3 =ウクライナ社会主義ソビエト共和国<br />
|先代3略 =ウクライナSRR<br />
|先旗3 =Ukrflag1927.gif<br />
|先代4 =白ロシア・ソビエト社会主義共和国<br />
|先代4略 =白ロシアSSR<br />
|先旗4 =Byssr flag 1919.png<br />
|次代1 =ロシア<br />
|次旗1 =Flag of Russia (bordered).svg<br />
|次代2 =ベラルーシ<br />
|次旗2 =Flag of Belarus (1991-1995).svg<br />
|次代3 =ウクライナ<br />
|次旗3 =Flag of Ukraine.svg<br />
|次代4 =モルドバ<br />
|次旗4 =Flag of Moldova.svg<br />
|次代5 =グルジア<br />
|次旗5 =Flag of Georgia (1990-2004).svg<br />
|次代6 =アルメニア<br />
|次旗6 =Flag of Armenia.svg<br />
|次代7 =アゼルバイジャン<br />
|次旗7 =Flag of Azerbaijan.svg<br />
|次代8 =カザフスタン<br />
|次旗8 =Flag of Kazakhstan.svg<br />
|次代9 =ウズベキスタン<br />
|次旗9 =Flag of Uzbekistan.svg<br />
|次代10 =トルクメニスタン<br />
|次旗10 =Flag of Turkmenistan.svg<br />
|次代11 =キルギス<br />
|次旗11 =Flag of Kyrgyzstan.svg<br />
|次代12 =タジキスタン<br />
|次旗12 =Flag of Tajikistan.svg<br />
|国旗画像 =Flag of the Soviet Union.svg<br />
|国章画像 =Coat of arms of the Soviet Union.svg<br />
|国章サイズ =100px<br />
|国章リンク = ソビエト連邦の国章<br />
|標語 =''{{lang|ru|Пролетарии всех стран, соединяйтесь!}}''<br /> (ロシア語: 万国の労働者よ、団結せよ!)<br />
|国歌名 =ソビエト連邦国歌<br />
|国歌追記 = (1944-1991)<ref>1922年から1944年迄は『[[インターナショナル (歌)|インターナショナル]]』</ref><br />
|位置画像 =LocationUSSR.png<br />
|公用語 =なし<ref>[[ロシア語]]が既成標準</ref><br />
|首都 =[[モスクワ]]<br />
|元首等肩書 =[[ソビエト連邦の指導者の一覧|最高指導者]]<br />
|元首等年代始1 =[[1922年]]<br />
|元首等年代終1 =[[1924年]][[1月21日]]<br />
|元首等氏名1 =[[ウラジーミル・レーニン]]<br />
|元首等年代始2 =[[1924年]][[4月3日]]<br />
|元首等年代終2 =[[1953年]][[3月5日]]<br />
|元首等氏名2 =[[ヨシフ・スターリン]]<br />
|元首等年代始3 =[[1953年]][[3月14日]]<br />
|元首等年代終3 =[[1964年]][[10月14日]]<br />
|元首等氏名3 =[[ニキータ・フルシチョフ]]<br />
|元首等年代始4 =[[1964年]][[10月14日]]<br />
|元首等年代終4 =[[1982年]][[11月10日]]<br />
|元首等氏名4 =[[レオニード・ブレジネフ]]<br />
|元首等年代始5 =[[1982年]][[11月12日]]<br />
|元首等年代終5 =[[1984年]][[2月9日]]<br />
|元首等氏名5 =[[ユーリ・アンドロポフ]]<br />
|元首等年代始6 =[[1984年]][[2月13日]]<br />
|元首等年代終6 =[[1985年]][[3月10日]]<br />
|元首等氏名6 =[[コンスタンティン・チェルネンコ]]<br />
|元首等年代始7 =[[1985年]][[3月15日]]<br />
|元首等年代終7 =[[1991年]][[12月25日]]<br />
|元首等氏名7 =[[ミハイル・ゴルバチョフ]]<br />
|首相等肩書 =首相<br />
|首相等年代始1 =[[1991年]]9月<br />
|首相等年代終1 =1991年12月<br />
|首相等氏名1 =[[イワン・シラーエフ]]<br />
|首相等年代始2 =<br />
|首相等年代終2 =<br />
|首相等氏名2 =<br />
|首相等年代始3 =<br />
|首相等年代終3 =<br />
|首相等氏名3 =<br />
|首相等年代始4 =<br />
|首相等年代終4 =<br />
|首相等氏名4 =<br />
|首相等年代始5 =<br />
|首相等年代終5 =<br />
|首相等氏名5 =<br />
|面積測定時期1 =<br />
|面積値1 =22,402,200<br />
|面積測定時期2 =<br />
|面積値2 =<br />
|面積測定時期3 =<br />
|面積値3 =<br />
|面積測定時期4 =<br />
|面積値4 =<br />
|面積測定時期5 =<br />
|面積値5 =<br />
|人口測定時期1 =[[1991年]]<br />
|人口値1 =293,047,571<br />
|人口測定時期2 =<br />
|人口値2 =<br />
|人口測定時期3 =<br />
|人口値3 =<br />
|人口測定時期4 =<br />
|人口値4 =<br />
|人口測定時期5 =<br />
|人口値5 =<br />
|変遷1 =宣言<br />
|変遷年月日1 =[[1922年]][[12月30日]]<br />
|変遷2 =承認<br />
|変遷年月日2 =[[1924年]][[2月1日]]<br />
|変遷3 =[[解体]]<br />
|変遷年月日3 =[[1991年]][[12月26日]]<br />
|変遷4 =<br />
|変遷年月日4 =<br />
|変遷5 =<br />
|変遷年月日5 =<br />
|通貨 =[[ルーブル|ソビエト・ルーブル]]<br />
|時間帯 =+2 - +13<br />
|夏時間 =無し<br />
|時間帯追記 =<br />
|ccTLD =su<br />
|ccTLD追記 =7<br />
|国際電話番号 =<br />
|国際電話番号追記 =<br />
|注記 =<references/><br />
}}<br />
'''ソビエト社会主義共和国連邦'''(ソビエトしゃかいしゅぎきょうわこくれんぽう)は、[[1917年]][[3月12日]]の[[ロシア革命]]を受けて誕生し、[[1991年]]を以って崩壊した[[連邦]]国家である。略称は'''ソビエト連邦'''(ソビエトれんぽう)、'''ソ連'''(ソれん)、'''蘇連'''(それん)など。「蘇」は、「ソビエト」の漢字音訳である「蘇維埃」の頭文字である。<br />
<br />
== 概説 ==<br />
世界初の[[社会主義国]]であるが、同時に軍事大国としても有名であり、第二次世界大戦後には[[アメリカ合衆国]]と双璧を成す[[超大国]]であった。[[1991年]]の年の瀬に[[連邦]]は解体され、構成国は独立した。<br />
<br />
[[首都]]は[[モスクワ]]。[[国旗]]のデザインは、[[革命]]を意味する赤地に、労働者と農民のシンボルである[[鎌と槌]]を交差させ、その上に[[五大陸]]の労働者の団結を意味する[[赤い星|五芒星]]を配した。<br />
<br />
=== 国名 ===<br />
正式名称は、[[ロシア語]]で '''{{Lang|ru|Сою́з Сове́тских Социалисти́ческих Респу́блик}}'''([[ラテン文字化|ラテン文字表記]]の例: ''{{lang|la|Sojúz Sovétskikh Sotsyalistícheskikh Respúblik}}'' <small>サユース・サヴィェーツキフ・サツィアリスチーチェスキフ・リスプーブリク</small>)。略称は '''{{Lang|ru|СССР}}'''(''{{lang|la|SSSR}}'' <small>エス・エス・エス・エール</small>)。通称、'''{{Lang|ru|Сове́тский Сою́з}}'''(''{{lang|la|Sovétskij Sojúz}}'' <small>サヴィェーツキイ・サユース</small>)。<br />
<br />
[[英語]]表記は '''{{lang|en|Union of Soviet Socialist Republics}}'''。通称'''{{lang|en|USSR}}'''。[[英語圏]]では {{lang|en|Soviet Union}} と呼ぶことが多かった。<br />
<br />
[[日本語]]表記は、'''ソビエト(蘇維埃)社会主義共和国連邦'''。通称、'''ソビエト連邦'''(「ソビエト」は「ソヴィエト」「ソヴェト」「ソヴェート」とも)。略称は'''ソ連邦'''、'''ソ連'''、または単に'''ソビエト'''。[[第二次世界大戦]]前は'''ソ同盟(蘇同盟)'''と訳されることが多かった。しかし、ソ連自体が「{{lang|ru|Союз}} とは {{lang|ru|Федерация}} (連邦)である」と説明していたこと、また戦後に開かれた在日ソ連大使館が「連邦」の訳語を使用したことから、戦後は専ら「連邦」と訳されるようになった。[[ソビエト]]とはロシア語で「評議会」の意。[[名詞|固有名詞]]([[地名]])を含まない唯一の国名だった(ただし、連邦を構成する諸共和[[国名]]には地名が入る)、そのために『連邦』という言葉を常につけていると思われる(固有名詞であるロシア連邦は単にロシアと呼んでいる)。[[ドイツ]]の連邦も「同盟」を意味する「Bund」が採用されており、[[欧州連合]]も「同盟」であるにも関わらず、「連合」と呼ばれており、ソビエト連邦だけに言えることではない。略称として「ソ連邦」という場合もある。<br />
<br />
英語圏以外の[[西側諸国]]においては一般的には旧国名の'''ロシア'''(に相当する各言語の単語)と呼ばれることが多く{{fact}}、日本は'''ソ連、ソビエト'''という呼称が一般的に定着した稀有な事例である(一部では「労農ロシア」などとも呼ばれた)。[[中国語]]を使用する[[漢字文化圏]]においても「蘇聯」と呼ばれる。また、東欧諸国など[[東側諸国]]では「ソビエト連邦」に相当する名称で呼ぶことが普通であった。<br />
<br />
== 歴史 ==<br />
=== ロシア革命 ===<br />
{{Main|ロシア革命}}<br />
[[Image:Lenin-office-1918.jpg|thumb|left|220px|ウラジーミル・レーニン]]<br />
<br />
[[ペトログラード]]の[[デモ行進|デモ]]に端を発する[[1917年]]の[[2月革命 (1917年)|2月革命]]後、漸進的な改革を志向する[[ロシア臨時政府|臨時政府]]が成立していたが、[[第一次世界大戦]]での[[ドイツ軍]]との戦線は既に破綻しており国内の政治的混乱にも収拾の目処は付いていなかった。<br />
<br />
同年8月に[[ラーヴル・コルニーロフ]]将軍による反乱が失敗した後、[[ボリシェヴィキ]]に対する支持が高まった。そこでボリシェヴィキは武装蜂起の方針を決め、10月下旬に権力奪取を成功させた。その後の[[列強]]による[[干渉戦争]]や[[ロシア内戦|内戦]]にも勝利して権力を確立した。ボリシェヴィキは[[1919年]]に共産党と改称した。<br />
<br />
=== 誕生 ===<br />
[[Image:Stalin-Lenin-Kalinin-1919.jpg|thumb|left|220px|レーニン(中)、カリーニン(右)、スターリン(左)]]<br />
[[1922年]]に行われた全連邦ソビエト大会で国家樹立が宣言され、'''ソビエト社会主義共和国連邦'''が成立した。しかし、その僅2年後の[[1924年]]1月、[[ウラジーミル・レーニン]]死去。<br />
<br />
レーニンの死後、独裁的権力を握った[[ヨシフ・スターリン]]は、政敵である[[レフ・トロツキー]]の国外追放(その後トロツキーは[[亡命]]先の[[メキシコ]]で、スターリンが送り込んだ[[刺客]]により[[暗殺]]された)を皮切りに、反対派を徹底的に[[粛清]]して、自らを頂点とした'''一国社会主義路線'''を確立した。<br />
<br />
[[1926年]]には、[[ソビエト刑法]]が成立した。[[全体主義]]から[[罪刑法定主義]]を排除し、社会主義に有害な行為は全て犯罪となり、犯罪者は刑罰でなく[[社会防衛処分]]に付されるとされた。[[ナチス]]刑法がこれに類似する。この刑法は[[1960年]]に改正されるまで、人民は元より共産党員にも猛威を振るった<ref>中山研一「ソビエト刑法」P.266</ref>。<br />
<br />
[[1928年]]から行われた[[第一次五ヶ年計画]]の中核に置かれた[[コルホーズ]]が代表する、強引な[[農業]]集団化に伴う「[[クラーク (富農)]]」絶滅計画や[[飢饉]]によって死亡した人数は、推計によって最大約700万人に達する可能性もあると言われている。[[1929年]]7月には[[満州]]に侵攻し([[中東路事件]])、中華民国軍を破りると[[12月22日]]にハバロフスク議定書を締結し満州における影響力を強めた。<br />
<br />
無理な農業集団化の強行により、[[1932年]]から[[1933年]]には大飢饉が起こり、500万人とも1,000万人とも言われる[[餓死|餓死者]]が出た。 特に[[ウクライナ]]における飢餓([[ホロドモール]])は甚だしく、400万人から700万人の餓死者が出た。[[2006年]]にウクライナ政府はこの飢餓をウクライナ人に対する[[ジェノサイド]]と認定している。この「拙速な集団化政策」はウクライナ人弾圧のために意図してなされたものであると言う説も有力である。集団化に反対した人々は、[[白海・バルト海運河]]の建設現場の[[グラグ]]へ送られるなどにより命を落とした。<br />
<br />
この頃から[[世界恐慌]]により多くの[[資本主義|資本主義国]]が不況に苦しむ中、ソビエト連邦はその影響を受けずに世界最高の経済成長を達成したが、その経済成長は農業を軽視した極端な「超工業化」であり、[[政治犯]]や思想犯を中心とした[[強制労働]](実質的な[[奴隷制度]])に支えられていた面もあり、その富は共産党の上層部に集中して配分された。<br />
<br />
スターリン時代の[[大粛清]]時(ピークは[[1936年]]から[[1938年]])には[[裁判]]を経ずに、多くの党員や軍人、国民が[[死刑]]もしくは[[流罪]]などにより[[粛清]]されたとされる。この頃には、流罪の受け入れ先として大規模な[[ラーゲリ|強制収容所]]([[シベリア]]の[[コルィマ鉱山]]など)が整備された。大粛清による犠牲者数には諸説があるが、当時行われた正式な報告によると、[[1930年代]]に「[[反革命罪]]」で死刑判決を受けたものは約72万人とされる(但し、過酷な取調べ・尋問の過程で死亡した者や、有罪判決を受けて劣悪な環境下で服役中に死亡した者の人数については正確な統計が残されていないため、その人数を合わせれば犠牲者数は増大すると見られる)。<br />
<br />
=== 第二次世界大戦 ===<br />
[[Image:MolotovRibbentropStalin.jpg|thumb|220px|left|独ソ不可侵条約に調印する[[ヴャチェスラフ・モロトフ]](後列中央は[[ヨアヒム・フォン・リッベントロップ]]とスターリン)]]<br />
<br />
政権を掌握した[[ヨシフ・スターリン]]は、[[ポーランド]]や[[ルーマニア]]などの[[東ヨーロッパ]]諸国を[[社会主義]]化し、自国の[[衛星国]]として、第一次世界大戦後にその勢力を急速に強めていた[[アメリカ合衆国|アメリカ]]やその同盟国である[[イギリス]]などの「[[帝国主義]]」国との緩衝地帯にする計画を持っていた。<br />
<br />
しかし[[1930年代]]に入ると、[[ドイツ]]に「共産主義打倒」を掲げた[[アドルフ・ヒトラー]]率いる[[国家社会主義ドイツ労働者党]](ナチ党)が政権を握り、同じくポーランドや[[チェコスロバキア]]などのドイツ支配圏の東ヨーロッパ諸国への東方拡大を狙い始めた。その後両者は東ヨーロッパ諸国の支配権を巡って激突することとなる。<br />
<br />
しかし[[1939年]]、それまで敵対していた[[ナチス・ドイツ|ナチスドイツ]]と[[独ソ不可侵条約]]を結び、同年のドイツの[[ポーランド侵攻]]の際には[[ソ連・ポーランド不可侵条約]]を一方的に破棄するとともに侵攻し、ポーランドの東半分([[ガリツィア]]など)を占領した。また[[バルト三国]]に圧力をかけ、[[ソビエト連邦軍|ソ連軍]]の通過と親ソ政権の樹立を要求し、その回答を待たずに3国に進駐した。さらに親ソ政権を組織し、反ソ連派を粛清、或いは[[収容所]]送りにして、ついにこれを併合した。同時にソ連は[[ルーマニア]]に[[ベッサラビア]]を割譲するように圧力をかけ、[[1940年]]6月にはソ連軍がベッサラビアと北[[ブコビナ]]に進駐し、[[領域 (国家)|領土]]を割譲させた。さらに隣国の[[フィンランド]]を[[冬戦争]]により侵略して[[カレリア]]地方を併合した。<br />
<br />
[[1941年]]6月に[[独ソ戦]]いわゆる「[[大祖国戦争]]」が開始され、その結果ソ連はフィンランド侵略で国連から追放されていたが「'''[[ドイツ国防軍|敵]]の[[ソビエト連邦軍|敵]]は味方'''」の理屈でアメリカ・イギリスから[[連合国 (第二次世界大戦)|連合国]]側として[[第二次世界大戦]]に参戦する許可を受けた。[[ドイツ国防軍|ドイツ軍]]の猛攻とスターリンによる無理な作戦の遂行がたたり、開戦後まもなく首都モスクワに数十kmに迫られた他、[[レニングラード包囲戦|レニングラード攻防戦]]や[[クルスクの戦い]]等により軍民併せて数百万人の死傷者を出したものの、[[日ソ中立条約]]による[[日本軍]]の不参戦や[[イギリス軍]]や[[アメリカ軍]]などによる西部戦線における攻勢、アメリカなどによる軍事物資提供による後方支援のお陰もあり、最終的にドイツの首都である[[ベルリン]]を陥落させ勝利した。独ソ戦では2000万以上のソ連人が犠牲になるほどの戦いに勝利した。<br />
<br />
その際にソビエト軍は、「ベルリン入城は英米連合国揃って行う」との密約{{要出典}}を無視したばかりか、ベルリン陥落後もドイツ領内侵攻を続けたためアメリカを慌てさせた。ソビエト軍はドイツの兵士や市民が降伏、投降した後でも多数の市民の殺害や婦女暴行など傍若無人の乱暴な振る舞いを続けるため、ソビエト軍を恐れたドイツ軍は防衛地域を放棄して反転西進し[[アメリカ軍]]に降伏するようにした。これによりソビエト軍はドイツの東側を難なく[[占領]]することができ、その後の[[ドイツの歴史#東西ドイツ|東西ドイツ分割]]を招くこととなった。<br />
<br />
なお、独ソ戦の開始以前に日ソ中立条約を結んでおり、大戦中を通じ交戦状態になかった[[日本]]([[大日本帝国]])に対しては、連合国首脳による[[ヤルタ会議]]における密約([[ヤルタ協定]])に基づき、大戦末期の[[1945年]][[8月8日]]になって不可侵条約を一方的に破棄し、[[ソ連対日宣戦布告|日本に宣戦を布告]]をし[[千島列島]]や[[樺太|南樺太]]、[[満州国]](現在の[[中華人民共和国]]東北部)、[[朝鮮半島]]北部に侵攻した。[[1945年]][[8月14日]]、[[中ソ友好同盟条約]]を締結する。<br />
<br />
この際にソビエト軍は、自国の占領地を少しでも増やす目的から日本軍の降伏による停戦さえ無視し侵攻を続け、多くの[[捕虜]]を自国内に連行し、劣悪な状況下で[[インフラストラクチャー|インフラ]]整備等の労働力として酷使したため、その多くが死に至り、生き残った者達に対しても、日本への帰国後に共産革命を起こさせるべく共産主義教育をおこなった([[シベリア抑留]])。これらの[[国際法]]を無視した行為とその後の対応が後の[[北方領土]]問題、[[シベリア抑留]]問題の原因となった。<br />
<br />
第二次世界大戦の勝利によりソ連はドイツ、ポーランド、チェコスロバキアからそれぞれ領土を獲得し、西方へ大きく領土を拡大した。 また、開戦前に併合した[[エストニア]]、[[ラトビア]]、[[リトアニア]]の[[バルト三国]]への支配、[[ルーマニア]]から獲得した[[ベッサラビア]](現在の[[モルドバ]])の領有を復活させた。更にこれらの新領土から多くの住民を追放あるいはシベリアなどに強制移住させ、代わりに[[ロシア人]]を移住させた。<br />
また、[[極東]]では日本の領土であった南樺太及び千島列島を占領し、領有を宣言した。<br />
さらに、日本が旧[[満州]]に持っていた各種権益のうち、[[関東州]]の[[旅順]]・[[大連市|大連]]の両港の[[租借地|租借権]]や旧[[東清鉄道]]([[南満州鉄道]]の一部)の管理権の継承を[[中華民国]]に認めさせた。<br />
<br />
ソビエト連邦は連合国として参加した事で勝利し、国連の[[常任理事国]]となった。<br />
<br />
=== 冷戦の開始 ===<br />
[[ファイル:Joseph Stalin and Nikita Khrushchev, 1936.jpg|right|220px|thumb|フルシチョフとスターリン]]<br />
[[ファイル:Checkpoint Charlie 1961-10-27.jpg|right|220px|thumb|[[ベルリン]]のチェックポイント・チャーリーで対峙するソ連軍とアメリカ軍の戦車]]<br />
戦後ソ連はドイツの支配からソ連の支配圏とした東ヨーロッパ諸国の反対派を粛清し、[[スターリニズム|スターリン主義]]的な[[社会主義]]政権を導入しこれらをソ連の[[衛星国]]とした。[[ワルシャワ条約機構]]などにおける[[東側諸国]]のリーダーとして、[[アメリカ合衆国]]をリーダーとする[[資本主義]]([[西側諸国]])陣営に対抗した。<br />
<br />
[[1953年]]に死去したスターリンの死後新たな指導者となった[[ニキータ・フルシチョフ]]は[[スターリン批判]]を行い、その行過ぎた[[全体主義]]的独裁の政策を大幅に緩めた。しかし、ソ連が極端な[[警察国家]]、監視国家であることには変わりなかった。彼は食料生産に力を注ぎ一時的には大きな成功を収めるものの、あまりにも急な農業生産の拡大により農地の非栄養化、[[砂漠化]]が進み、結果、ソ連は[[食料]]を海外から輸入しなければならなくなった。<br />
<br />
なお、東欧のソ連衛星国ではスターリン批判以降しばしば改革共産主義運動や反体制運動が発生したが、ソ連はこれらの運動のいくつかに対しては武力介入してこれを鎮圧し、反対派を殺害・処刑・投獄した([[ハンガリー動乱]]、[[プラハの春]]など)他、有形無形の圧力をかけ収拾させた。<br />
<br />
また、第二次世界大戦から崩壊までの間を通じて、アメリカとの間では直接[[戦争]]こそ生じなかったものの、[[ベルリン封鎖]]などの有形無形の敵対行動や[[朝鮮戦争]]や[[ベトナム戦争]]などの世界各地での[[代理戦争]]という形で[[冷戦]]と呼ばれる対立関係が形成された。特に限りない軍拡と、[[核兵器]]の開発競争は世界を[[核戦争]]の危機に晒すものだった([[1962年]]の[[キューバ危機]]など)。その開発競争が如何に杜撰であったかは、後年の[[チェルノブイリ原子力発電所事故]]の経緯が物語っている。[[原子炉]]構造に問題があったにもかかわらず当初は運転ミスと断じられ、[[プリピャチ]]市民は[[放射線]]の恐怖をほとんど知らずに日常の日と変わらずに[[日光浴]]や[[散歩]]をする者さえいた。<br />
<br />
[[1960年代]]に入りフルシチョフ体制が安定するとアメリカとの関係は多少改善が進んだ。しかし社会主義の土着化を進めており、フルシチョフの改革路線に懐疑的であった[[毛沢東]]率いる[[中華人民共和国]]との関係は国境地帯における軍事衝突([[中ソ国境紛争|ダマンスキー島事件]])や[[北京市|北京]]のソ連[[大使館]]襲撃事件が起こるなど逆に悪化した([[中ソ対立]])。<br />
<br />
=== 国力の衰退 ===<br />
[[ファイル:Carter Brezhnev sign SALT II.jpg|right|220px|thumb|ブレジネフ(右)とアメリカの[[ジミー・カーター]][[大統領]]]]<br />
その後[[1964年]]に、農業政策の失敗と西側諸国に対しての寛容的な政策を理由に失脚させられたフルシチョフに代わり、強硬派の[[レオニード・ブレジネフ]]が指導者となると国内問題を放置することが多くなり、[[官僚]]の[[特権階級化]]など体制の腐敗が進み、食料や燃料、生活必需品の[[配給]]が滞るようになり、国民の多くは耐乏生活を強いられるようになっていった。また、[[改革開放]]を始めた中国を除いて東側諸国全体の[[経済]]が70年代後半から停滞していき、ソ連ではかつては10%を誇った成長率もほころびを見せ、崩壊の直前は[[国内総生産|GNP]]も日本に抜かれて三位となる。<br />
<br />
[[1979年]]にブレジネフは、隣する[[アフガニスタン]]の共産主義政権がアメリカと関係を結ぼうとしたために[[アフガニスタン紛争 (1978年-1989年)|アフガニスタン侵攻]]を行ったものの、結果的に[[パキスタン]]、[[サウジアラビア]]、[[イラン]]等といった一部の[[イスラム世界|イスラム諸国]]および西側諸国による猛反発を受け、翌年に行われた[[モスクワオリンピック]]の大量[[ボイコット]]を招くことになった。この侵攻は1989年まで続き、国際社会からの孤立を招いただけでなく、莫大な戦費を10年間の長きにわたり浪費することや多くの戦死者を出すことによって、ただでさえ傾きかけていた経済をますます圧迫する結果になった。<br />
<br />
また、アメリカの[[ロナルド・レーガン]]政権からは「[[悪の帝国発言|悪の帝国]]」と名指しで批判され、さらなる[[軍拡競争]]で闇経済が蔓延、財政赤字が拡大する。<br />
<br />
=== ペレストロイカ ===<br />
[[ファイル:Reagan and Gorbachev signing.jpg|thumb|right|220px|ミハイル・ゴルバチョフと[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[ロナルド・レーガン]][[大統領]]]]<br />
[[1982年]]に死去したブレジネフの後継者となった[[ユーリ・アンドロポフ]]、アンドロポフの死後に後継者となった[[コンスタンティン・チェルネンコ]]と老齢の指導者が相次いで政権の座に就いた。しかし共に就任後間もなく闘病生活に入りそのまま病死したため、経済問題を中心とした内政のみならず、外交やアフガニスタン問題についてさえも具体的な政策をほとんど実行に移せなかった。<br />
<br />
その後、この両名の時代においてますます深刻化した経済的危機を打開するべく、[[1985年]][[3月]]に誕生した[[ゴルバチョフ]]政権は社会主義体制の改革・刷新を掲げ、[[ペレストロイカ]](改革)と[[グラスノスチ]](情報公開)を推し進めた。<br />
<br />
これにより長きにわたった一党独裁体制下で腐敗した[[政治体制]]の改革が進められ、[[1989年]][[3月26日]]にはソ連初の民主的選挙である第1回[[人民代議員大会]]選挙が実施された。またソ連共産党の指導的役割を定めたソ連憲法第6条は削除され、[[1990年]]には[[ソ連共産党]]による[[一党独裁制]]の放棄、そして[[複数政党制]]と[[大統領制]]の導入が決定され、同年[[3月15日]]人民代議員の投票により初代大統領に[[ゴルバチョフ]]が選出された。また同時期に当局の[[検閲]]を廃止した[[新聞法]]が制定された。しかしこれらの一連の政治改革は一定の成果を上げた半面、改革の範囲やスピードを巡って[[ソ連共産党]]内の保守派と急進改革派との内部抗争を激化させ、民族問題の先鋭化と各共和国の[[主権]]拡大を要求する動きを生み出した。また政治面と比較して経済面では改革の成果は上がらず、深刻な経済危機を招いたとして国民の[[ゴルバチョフ]]政権への不満を増大させる要因となった。<br />
<br />
[[1988年]]からは[[ナゴルノ・カラバフ自治州]]の帰属を巡って[[アルメニア・ソビエト社会主義共和国|アルメニア]]共和国と[[アゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国|アゼルバイジャン]]共和国との間に大規模な紛争が発生、[[グルジア・ソビエト社会主義共和国|グルジア]]共和国や[[モルダビア・ソビエト社会主義共和国|モルドバ]]共和国内でも民族間の衝突が起きた。また[[1990年]][[3月11日]]年には反ソ連の急先鋒と見られていた[[バルト3国]]の[[リトアニア・ソビエト社会主義共和国|リトアニア]]共和国が連邦からの独立を宣言、ゴルバチョフ政権は経済制裁を実施し宣言を撤回させたものの同年[[3月30日]]には[[エストニア・ソビエト社会主義共和国|エストニア]]共和国が、[[5月4日]]には[[ラトビア・ソビエト社会主義共和国|ラトビア]]共和国が独立を宣言した。[[1990年]][[5月29日]]にはロシア共和国[[最高会議]]議長に急進改革派の[[エリツィン]]が当選、同年[[6月12日]]には[[ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国|ロシア]]共和国が、[[7月16日]]には[[ウクライナ・ソビエト社会主義共和国|ウクライナ]]共和国が共和国の主権は連邦の主権に優越するという主権宣言を行い各共和国もこれに続いた。こうした民族運動の高揚と連邦からの自立を求める各共和国の動きはゴルバチョフ自身が推進した[[ペレストロイカ]]、[[グラスノスチ]]によって引き起こされたと言える半面、連邦議会で保守派との抗争に敗れた急進改革派が各共和国議会に移り、そこでそれらの運動を指揮しているという側面もあった。特にソ連の全面積の76%、全人口の51%、そして他の共和国と比較して圧倒的な経済力を擁するロシア共和国の元首に急進改革派[[エリツィン]]が就任したことは大きな意味を持っていた(ただしエリツィン自身は連邦制維持に賛成であった)。<br />
<br />
従来の中央集権型の連邦制が動揺する中でゴルバチョフは連邦が有していた権限を各共和国へ大幅に移譲し、[[主権国家]]の連合として連邦を再編するという新構想を明らかにした。その上でまず枠組みとなる[[新連邦条約]]を締結するため各共和国との調整を進めた。[[1991年]][[3月17日]]には新連邦条約締結の布石として連邦制維持の賛否を問う[[国民投票]]が各共和国で行われ、投票者の76.4%が連邦制維持に賛成票を投じることとなった(共和国別では[[ロシア・ソビエト社会主義共和国|ロシア]]共和国で71%、[[ウクライナ・ソビエト社会主義共和国|ウクライナ]]共和国で70%、[[白ロシア・ソビエト社会主義共和国|白ロシア]]共和国で83%、[[カザフ・ソビエト社会主義共和国|カザフ]]共和国で94%、[[ウズベク・ソビエト社会主義共和国|ウズベク]]共和国で90%、[[キルギス・ソビエト社会主義共和国|キルギス]]共和国で95%、[[タジク・ソビエト社会主義共和国|タジク]]共和国で96%、[[トルクメン・ソビエト社会主義共和国|トルクメン]]共和国で98%、[[アゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国|アゼルバイジャン]]共和国で93%が連邦制維持に賛成票を投じた。ただし独立志向を強めていた[[バルト三国]]、[[グルジア・ソビエト社会主義共和国|グルジア]]共和国、[[アルメニア・ソビエト社会主義共和国|アルメニア]]共和国、[[モルダビア・ソビエト社会主義共和国|モルドバ]]共和国の6つの[[共和国]]では投票はボイコットされた)。この国民投票の結果を受け[[4月23日]]、ゴルバチョフ・ソ連大統領と国民投票に参加した9つの共和国の元首が集まり、その後各共和国との間に[[新連邦条約]]を締結し、[[連邦]]を構成する各共和国への大幅な権限委譲と連邦の再編を行うことで合意した。その際、国名をそれまでのソビエト社会主義共和国連邦から社会主義の文字を廃止し、主権ソビエト共和国連邦に変更することも決定された。また国民投票と同じ日にロシア共和国では同共和国への大統領制導入の是非を問う国民投票が行われ投票者の69.9%がこれを支持、同年[[6月12日]]に[[1991年ロシア大統領選挙|ロシア共和国大統領選挙]]が実施されエリツィン・ロシア共和国最高会議議長が当選し、[[7月10日]]就任した。<br />
<br />
=== 冷戦終結 ===<br />
[[東欧]]ではゴルバチョフが推進する国内改革と衛星国に対する支配の緩和を受けて、[[1989年]]から1990年にかけて[[ドイツ民主共和国|東ドイツ]]や[[ハンガリー]]、[[ポーランド]]や[[チェコスロバキア]]などの衛星国が相次いで民主化を達成した。そのほとんどは事実上の無血革命であったが、[[ルーマニア]]では一時的に体制派と改革派の間で戦闘状態となり、長年独裁体制を強いてきた[[ニコラエ・チャウシェスク]]大統領が改革派による即席裁判で死刑となりその結果民主化が達成された。<br />
<br />
なお、ソビエト連邦は冷戦初期に起きた[[ハンガリー動乱]]や[[プラハの春]]の時と違い、これらの衛星国における改革に対して不介入を表明し、これらの政府による国民に対する武力行使に対しては明確に嫌悪感を示した。<br />
<br />
ソビエト連邦を含む東側諸国の相次ぐ民主化により東西の冷戦構造は事実上崩壊し、これらの動きを受けて[[1989年]][[12月2日]]から[[12月3日]]にかけて[[地中海]]の[[マルタ]]でゴルバチョフと[[アメリカ合衆国大統領|アメリカ大統領]]の[[ジョージ・H・W・ブッシュ]]が会談し、正式に冷戦の終結を宣言した([[マルタ会談]])。<br />
<br />
[[ファイル:Bush and Gorbachev at the Malta summit in 1989.gif|thumb|220px|right|マルタで会談する[[ジョージ・H・W・ブッシュ|ブッシュ]]大統領(手前右)と[[ゴルバチョフ]](手前左)]]<br />
<br />
<br />
=== 崩壊 ===<br />
国内では[[1991年]][[8月20日]]の新連邦条約締結に向けて準備が進められていた。しかし、新連邦条約締結が各共和国の独立と自らの権力基盤の喪失に結びつくことを危惧した[[ゲンナジー・ヤナーエフ]]や[[ウラジーミル・クリュチコフ]]ら8人の[[ソ連共産党]][[ソ連共産党政治局|中央委員会]]メンバーらによって条約締結を目前に控えた[[8月19日]]に[[ソ連8月クーデター|クーデター]]が発生、ゴルバチョフを軟禁し条約締結阻止を試みたものの、[[ボリス・エリツィン]]ら改革派がこれに抵抗し、さらに軍や国民の多く、さらにアメリカや[[フランス]]、日本やイギリスなどの主要国もクーデターを支持しなかったことから完全に失敗に終わった(→[[ソ連8月クーデター]])。<br />
<br />
クーデターの失敗によって新連邦条約締結は挫折、クーデターを起こしたソ連共産党中央委員会メンバーらは逮捕され、ゴルバチョフと[[ソ連共産党]]の権威は失墜した。[[8月24日]]ゴルバチョフはソ連共産党[[書記長]]を辞任し同時に[[ソ連共産党政治局|ソ連共産党中央委員会]]の解散を勧告、[[8月28日]]ソ連[[最高会議]]はソ連共産党の活動を全面的に禁止し同党は事実上の解体に追い込まれた。連邦を統制してきたソ連共産党が解体されたことにより、これ以後実権はゴルバチョフ・ソ連[[大統領]]と各共和国の元首から構成される[[国家評議会]]に移っていくことになる。<br />
<br />
[[9月6日]]国家評議会は[[バルト三国]]独立を[[国家の承認|承認]]した。新連邦条約締結に失敗したゴルバチョフ・ソ連大統領はこの間も連邦制維持に奔走し、[[11月14日]]ロシア共和国も含めた7つの共和国の元首との間で主権国家連邦を創設することで合意した。しかし[[12月1日]]にはウクライナ共和国で独立の是非を問う国民投票が実施され投票者の90.3%が独立を支持、当初は連邦制維持に賛成していた[[エリツィン]]・ロシア共和国大統領もウクライナが加盟しない主権国家連邦は無意味であるとして、[[12月3日]]にこれを承認しソ連崩壊の流れを決定づけた。同年[[12月8日]]の[[ベロヴェーシ合意]]において、ロシア、[[ウクライナ]]、[[ベラルーシ]]共和国が独立して[[独立国家共同体]](CIS)を創設、残る諸国もそれに倣ってCISに加入した。[[12月17日]]ゴルバチョフ大統領は[[1991年]]中に連邦政府が活動を停止することを宣言、[[12月21日]]グルジアと既に独立したバルト3国を除く11のソ連構成共和国元首がCIS発足やソ連解体を決議した[[アルマアタ宣言]]を採択、これを受けて[[12月25日]]ゴルバチョフはソ連大統領を辞任、翌[[12月26日]]には[[最高会議]]も連邦の解体を宣言し、[[ソ連崩壊|ソビエト連邦は崩壊した]]。<br />
<br />
== 地理 ==<br />
{{USSR}}<br />
ソビエト社会主義共和国連邦は当時において世界一の広さを誇った国であった。そのために隣接している国は東ヨーロッパ、北ヨーロッパ、中央アジア、東アジア、アメリカ大陸など幅が広い。陸だと隣接する国は西は[[ノルウェー]]、[[フィンランド]]、[[ポーランド]]、[[チェコスロバキア]]、[[ハンガリー]]、[[ルーマニア]]、南は[[トルコ]]、[[イラン]]、[[アフガニスタン]]、[[モンゴル]]、[[中華民国]]([[1949年]]以降は[[中華人民共和国]])、[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]([[1948年]]以降)、海だと南は[[日本]](1945年以前は樺太および当時日本領だった朝鮮半島で国境を接していた)、東は[[アメリカ合衆国]]である。全域で寒波の影響が非常に強力なため、冬季は[[北極海]]に面したところや内陸部を中心に、極寒である。そのためなかなか開発が進まず、強制労働で多くの命が失われた。自動車道の開発は遅れたが雪に強い鉄道が発達しており、[[シベリア鉄道]]は超長距離路線であるにもかかわらず「共産主義はソビエト権力+全国の電化である」というレーニンからの方針により電化が進んでおり軍事輸送や貨物輸送に大いに役立った。<br />
<br />
長い[[国境]]のうちにはいくつかの[[領土問題]]を抱えており、[[1960年代]]には軍事紛争(中華人民共和国との間における[[中ソ国境紛争|ダマンスキー島事件]])になったケースもある。[[海]]を隔てた隣国の1つである日本とは[[北方領土|北方領土問題]]を持っており、この問題は[[ロシア]]になった現在も続いており解決されていない。また[[フィンランド]]にも[[カレリア]]地域の問題が残されている。<br />
<br />
また旧ソ連はヨーロッパとアジアを跨ぐ国であったことから[[ユーラシア]]や[[北アジア]]と呼ばれていることが多い。なお、サッカーでカザフスタンは欧州の連盟に参加していることからヨーロッパだとする見方があるが、トルコ、キプロス、イスラエルなどの西アジアも加盟しており、全くこれは論拠にならない。なお、ソ連時代に所謂[[公用語]]も存在しなかった。すなわち[[ロシア語]]はソ連の公用語ではなかった。レーニンがオーストロ・マルキシズムやカウツキーの影響のもと、1914年の論文『強制的な国家語は必要か?』において国家語の制定を批判し、スターリンも民族問題の専門家として民族語奨励政策を採用している。<br />
<br />
=== 構成国 ===<br />
('''''[[ソビエト連邦構成共和国]]'''''も参照)<br />
{| border="1" cellpadding="2" cellspacing="0" style="font-size:90%;" class=wikitable<br />
|-<br />
!加盟年<br />
!国名<br />
!ソ連解体後<br />
!誕生<br />
|-<br />
| rowspan="4" style="white-space:nowrap;"| 1922年<br />
|[[ウクライナ社会主義ソビエト共和国]]<br />
|[[ウクライナ]]<br />
|<br />
|-<br />
|[[白ロシア・ソビエト社会主義共和国]]<br />
|[[ベラルーシ]]<br />
|<br />
|-<br />
|[[ザカフカース・ソビエト連邦社会主義共和国]]<br />
|1936年連邦解散<br />
|<br />
|-<br />
|-<br />
|[[ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国]]<br />
|[[ロシア]]<br />
|<br />
|-<br />
| rowspan="2"| 1924年<br />
|[[ウズベク・ソビエト社会主義共和国]]<br />
|[[ウズベキスタン]]<br />
|<br />
|-<br />
|[[トルクメン・ソビエト社会主義共和国]]<br />
|[[トルクメニスタン]]<br />
|<br />
|-<br />
|1929年<br />
|[[タジク・ソビエト社会主義共和国]]<br />
|[[タジキスタン]]<br />
|ウズベクから分割<br />
|-<br />
| rowspan="5"| 1936年<br />
| style="white-space:nowrap;"| [[アゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国]]<br />
|[[アゼルバイジャン]]<br />
|rowspan=3|ザカフカースを解散<br />
|-<br />
|[[アルメニア・ソビエト社会主義共和国]]<br />
|[[アルメニア]]<br />
|-<br />
|[[グルジア・ソビエト社会主義共和国]]<br />
|[[グルジア]]<br />
|-<br />
|[[カザフ・ソビエト社会主義共和国]]<br />
|[[カザフスタン]]<br />
|rowspan=2|ロシアから分割<br />
|-<br />
|[[キルギス・ソビエト社会主義共和国]]<br />
|[[キルギスタン]]<br />
|-<br />
| rowspan="5"| 1940年<br />
|[[カレロ=フィン・ソビエト社会主義共和国]]<br />
|1956年ロシアの自治共和国に降格<br />
|ロシアの一部と[[フィンランド]]の一部を合併<br />
|-<br />
|[[エストニア・ソビエト社会主義共和国]]<br />
|[[エストニア]]<br />
| rowspan="4"|<br />
|-<br />
|[[モルダビア・ソビエト社会主義共和国]]<br />
|[[モルドバ]]<br />
|-<br />
|[[ラトビア・ソビエト社会主義共和国]]<br />
|[[ラトビア]]<br />
|-<br />
|[[リトアニア・ソビエト社会主義共和国]]<br />
|[[リトアニア]]<br />
|}<br />
<br />
なお、構成共和国には、ソビエト連邦から離脱する自由が[[憲法]]で認められていた。しかし、連邦離脱の手続きを定めた[[法律]]はなく、ソビエト連邦の末期にミハエル・ゴルバチョフが定めた[[連邦離脱法]]は、極めてハードルの高いものであった。このためバルト三国は連邦離脱法を無視し、1990年に独立することとなる。<br />
<br />
また、[[国際連合]](国連)にはソビエト連邦そのものとは別枠で[[ウクライナ]]、[[ベラルーシ|白ロシア(現・ベラルーシ)]]が独自に加盟していた。<br />
<br />
=== 代表的な都市 ===<br />
[[ファイル:Yuri Vladivostok 20030804 118.jpg|thumb|220px|right|ウラジオストク]]<br />
[[ファイル:StBasile SpasskayaTower Red Square Moscow.hires.jpg|thumb|right|220px|モスクワ]]<br />
[[ファイル:WinterPalaceAndAC.jpg|thumb|right|220px|サンクトペテルブルグ]]<br />
* [[アンガルスク]]<br />
* [[ヴォルゴグラード|スターリングラード]](現ヴォルゴグラード)<br />
* [[イルクーツク]]<br />
* [[ウファ]]<br />
* [[ウラジオストク]]<br />
* [[エカテリンブルク|スヴェルドロフスク]](現エカテリンブルク)<br />
* [[オムスク]]<br />
* [[カザン]]<br />
* [[キーロフ]]<br />
* [[クラスノヤルスク]]<br />
* [[ビシュケク|フルンゼ]](現ビシュケク)<br />
* [[サマーラ|クイビシェフ]](現サマーラ)<br />
* [[モスクワ]]<br />
* [[サンクトペテルブルグ|レニングラード]](現サンクトペテルブルグ)<br />
* [[タイシェト]]<br />
* [[タシュケント]]<br />
* [[チェリャビンスク]]<br />
* [[チタ]]<br />
* [[チュメニ]]<br />
* [[トビリシ]]<br />
* [[ブラゴヴェシチェンスク]]<br />
* [[ナホトカ]]<br />
* [[ニジニ・ノヴゴロド|ゴーリキイ]](現ニジニ・ノヴゴロド)<br />
* [[ノヴォシビルスク]]<br />
* [[ハバロフスク]]<br />
* [[ペルミ]]<br />
* [[ロストフ]]<br />
=== 汚染地域 ===<br />
ソビエト連邦は超大国であったが軍事や核兵器以外の産業は遅れており、エネルギーの効率や環境対策も遅れていた。そのため汚染地域が多く、[[ゼルジンスク]]、[[ノリルスク]]、スムガイト(現在は[[アゼルバイジャン]])、[[チェルノブイリ]](同ウクライナ)はきわめて汚染が酷かった。特に[[チェルノブイリ原発事故]]は欠陥工事の影響で広島型原爆の約1000発分の放射能がまき散らされ、その被災者が550万人なのでその凄まじさが理解できる<ref>当初ソ連政府は徹底とした隠蔽工作を行い汚染食品を流通させてしまい、タス通信では全体では500万人でその内ウクライナでの被爆者は故で約350万人で、うち120万人が子供であり、過去19年間に事故の影響で150万人のウクライナ人が死亡した。今なお汚染された土地に住む人が600万人おり、放射能を含んだ食料を食べ続け病気になって苦しんでいる。ソ連からの補償はごくわずかで、放射能が原因での奇形児や身体障害者は経済的な理由で多くが親に捨てられてしまうケースが多い。</ref>。また[[核実験]]場のあった[[セミパラチンスク核実験場|セミパラチンスク]](現在は[[カザフスタン]]・[[セメイ]])では120万人が死の灰を受け30万人が後遺症の深刻な被害を受けている。<br />
<br />
== 政治 ==<br />
=== 一党独裁制 ===<br />
[[ファイル:Kremlim Wall-Moscow.jpg|thumb|right|220px|[[クレムリン]]]]<br />
間接代表制を拒否し、労働者の組織「[[ソビエト]]」(協議会、評議会)が各職場の最下位単位から最高議決単位([[最高ソビエト]])まで組織されることで[[国家]]が構成されていた。<br />
<br />
但し、ソビエト制度が有効に機能した期間はほとんどないに等しく、ソビエトの最小単位から最高単位まで全てに浸透した私的組織(非・国家組織)である[[ソビエト連邦共産党]]が全てのソビエトを支配しており、[[一党独裁制]]の[[国家]]となっていた(但し、[[ロシア革命]]直後の[[ウラジーミル・レーニン|レーニン]]時代初期と[[ミハイル・ゴルバチョフ|ゴルバチョフ]]時代に[[複数政党制]]であった)。党による国家の各単位把握及びその二重権力体制はしばしば「党-国家体制」と呼ばれている。<br />
<br />
この[[細胞 (政党)]]を張り巡らせる[[民主集中制]]と[[計画経済]]を基礎とするいわゆる[[ソ連型社会主義]]と呼ばれる体制は、[[党官僚|アパラチキ]]('''器官'''の意)による抑圧的な体制であり、言論などの表現や集会、結社の自由は事実上なかった。このため、[[カール・マルクス]]が唱えた[[社会主義]]の理想とは大きくかけ離れ、一般の労働者・農民にとっては支配者が[[ロマノフ朝]]の[[皇帝]]から共産党に代わっただけで、政治的には何の解放もされておらず、むしろロマノフ朝時代より抑圧的で非民主的な一党独裁体制であった。そのため実質的最高指導者である書記長は「'''赤色皇帝'''」とも呼ばれる。<br />
<br />
なお、スターリン時代からゴルバチョフが大統領制を導入するまで、[[国家元首]]は[[最高会議幹部会議長|ソビエト最高会議幹部会議長]]であったが、実権はソビエト連邦共産党の[[書記長]]にあった。なお書記長と最高会議幹部会議長を兼任した者もいる。<br />
<br />
=== 司法裁判 ===<br />
建国者のレーニンは秘密警察の[[チェーカー]]を設立し、即座に容疑者の逮捕、投獄、処刑などを行う権限を与えられ、これが粛清の引き金となった。チェーカーは建前上、党に所属するものとされていたが、実質レーニン個人の直属であったといっても過言ではない。チェカーの無差別な処刑は反体制派はともかく無関係の者までも日常的に処刑しており、時には罪状をでっち上げて処刑していた。レーニンは「ニコライの手は血に塗れているのだから裁判は必要ない」と理由で一家共々処刑を行うなど法に対する姿勢が杜撰であったために、歴史家[[ドミトリー・ヴォルコゴーノフ]]は「ボリシェビキが法を守る振りさえしなくなった」契機だと批判した。<br />
<br />
スターリン時代は粛清によって、多くの人々が殺害され、[[スターリン主義]]のもと、社会主義・共産主義は抑圧的な体制とイコールになってしまった。スターリンは、トロツキーやキーロフなどの政敵たちや党内反対派を殺すためにチェカーを改名した[[ゲーペーウー|GPU]](ゲーペーウー)を用いた。また、GPUは圧制に抵抗する民衆や外国人を弾圧し、次々と刑場や強制収容所に送った。GPUは[[KGB]]に引き継がれた。<br />
<br />
[[ナジ・イムレ]]は[[ハンガリー動乱]]で民主化運動を起こしたために、KGBによる秘密裁判で絞首刑に処された。<br />
<br />
東欧革命やソ連崩壊で旧共産圏のあちこちにKGBの残虐さを伝える博物館が建設された。<br />
<br />
スターリンの没後も国家反逆罪等で逮捕または[[亡命]]を強いられた人は増え続け、ソビエト連邦解体までの70年間に6,200万人以上に及ぶ人々が粛清された。これらは現行のロシア政府が[[1997年]]に認めた公式データであり、粛清の全容を部分的にしか公開していない。この中には日本人抑留者や亡命[[日本人]]も含まれているが、[[日本の政治|日本政府]]は[[謝罪]]や賠償を現行のロシア政府に求めようとはしていない。<br />
<br />
=== 歴代指導者 ===<br />
{{Main|ソビエト連邦の指導者の一覧}}<br />
* [[ウラジーミル・レーニン]] (1917-1924)<br />
* [[ヨシフ・スターリン]] (1924-1953)<br />
* [[ゲオルギー・マレンコフ]] (1953)<br />
* [[ニキータ・フルシチョフ]] (1953-1964)<br />
* [[レオニード・ブレジネフ]] (1964-1982)<br />
* [[ユーリ・アンドロポフ]] (1982-1984)<br />
* [[コンスタンティン・チェルネンコ]] (1984-1985)<br />
* [[ミハイル・ゴルバチョフ]] (1985-1991)<br />
<br />
== 外交関係 ==<br />
{{Main|ソビエト連邦の外交関係}}<br />
[[ファイル:CommunistBlock.png|thumb|300px|赤が社会主義国、薄い赤がその影響下にある国]]<br />
[[ファイル:ViewOnRussianMinistryOfForeignAffairsMuilding,Moscow,Russia,2003-05-09.jpeg|thumb|220px|right|ソビエト外務省ビル]]<br />
[[ファイル:Poster26.jpg|thumb|220px|中国共産党の[[毛沢東]]との友好関係を描くポスター]]<br />
外交関係では、社会主義国([[東側諸国|東側]])陣営の盟主として[[アメリカ合衆国]]を筆頭とする[[資本主義]]国([[北大西洋条約機構|西側]])と対決([[冷戦]])していた。<br />
<br />
成立当初は孤立したが、[[独ソ戦]]で侵攻してきた[[ドイツ]]を撃退・打倒した[[第二次世界大戦]]後に、[[ドイツ民主共和国|東ドイツ]]や[[チェコスロバキア]]、[[ブルガリア]]などの[[東ヨーロッパ]]諸国を[[衛星国]]化させた。さらに[[ユーゴスラビア]]が主導する[[非同盟]]諸国と呼ばれる[[中華人民共和国]]・[[インド]]・[[キューバ]]・[[エチオピア]]・[[エジプト]]・[[イラク]]・[[シリア]]といった[[第三世界]]と友好協力条約を結び、関係を持つ。[[経済相互援助会議|コメコン]]では[[メキシコ]]、[[モザンビーク]]、[[フィンランド]]といった非社会主義協力国もあった。[[東アジア]]([[ベトナム]]、[[ラオス]]、[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]など)、[[ラテンアメリカ|中南米]]([[ペルー]]や[[チリ]]、[[ニカラグア]]など)、[[アフリカ]]([[アンゴラ]]、[[リビア]]、[[コンゴ]]など)などでも「民族解放」、「反[[帝国主義]]」、「植民地独立」を唱える共産主義独裁政権の成立に協力し、アメリカや[[西ドイツ]]、[[イギリス]]や[[フランス]]などの西ヨーロッパ諸国、日本などの資本主義国と対峙した。<br />
<br />
=== 対社会主義陣営 ===<br />
==== 中華人民共和国との関係 ====<br />
ソビエト連邦の軍事支援により、[[蒋介石]]率いる[[中国国民党]]との[[国共内戦]]に勝利した[[中国共産党]]によって[[1949年]]に設立された[[中華人民共和国]]とは当初協力関係にあったが、1950年代後半より両国の指導層による相手国への非難の応酬や[[大使館]]乱入事件が起きるなど徐々に関係が悪化した。<br />
<br />
1960年代の後半には領土問題による軍事衝突(ダマンスキー島事件などの[[中ソ国境紛争]])や指導層の思想的な相違の問題から[[中ソ対立]]が表面化した。両国間のこのような対立関係は、その後中華人民共和国における内乱である「[[文化大革命]]」が終結する1970年代後半まで続くことになる。<br />
<br />
そのような中で、ソ連を牽制しようとしたアメリカが1970年代に入り急速に中華人民共和国に近づき、[[国交]]を結ぶと同時に[[中華民国]]との国交を断絶し、その後アメリカの同盟国である日本も中華人民共和国と国交を結んだ。また中華人民共和国は、[[モスクワオリンピック]]と[[ロサンゼルスオリンピック (1984年)]]では東側陣営であるのに関わらずアメリカ側についていた。独裁体制を敷きソ連と対峙していた毛沢東の死去と文化大革命の終焉、そしてゴルバチョフの訪中でソ連と中華人民共和国の関係も改善された。<br />
<br />
=== 対資本主義陣営 ===<br />
==== 日本との関係 ====<br />
[[ロシア帝国|ロシア]]時代に[[日露戦争]]で戦い敗北した[[日本]]とは、ソビエト連邦成立後も[[満州国]]との国境などで度々軍事的衝突を起こしていた。その後第二次世界大戦中の1941年4月に[[日ソ中立条約]]が締結されたものの、[[ヤルタ会議]]において[[連合国 (第二次世界大戦)|連合国]]間で結ばれた密約を元に、1945年8月にこれを一方的に破り日本に対して参戦し、その上日本が降伏した後も侵攻を続け[[千島列島]]など日本の領土の一部を違法に占拠した。その上多くの日本人[[捕虜]]を戦後長い間拘留し強制労働に処し、その多くを死に追いやった([[シベリア抑留]])。この件に関してはロシア政府は近年ようやくシベリア強制労働の被害者・遺族に対して謝罪と賠償を始めつつある。<br />
<br />
このような経緯による日本の反ソ感情に加え、[[吉田茂]]首相が米国との同盟関係を主軸とした外交を採用したことから日ソ関係はしばらく進展がなかったが、アメリカ以外の国も重視した独自外交を模索する[[鳩山一郎]]へ政権が交代したことで国交正常化の機運が生まれ、[[1956年]]に[[日ソ共同宣言]]を出して国交を回復、日本の国連加盟が実現した。しかし日本がアメリカの同盟国で独立回復後も米軍駐留が続いたことや北方領土問題が解決されなかったために関係改善は進展しないまま推移。冷戦終結、ソ連崩壊を経た現在でも日本と事実上の後継国家となったロシアの間には正式な平和条約の締結が成されていない。その一方で、政権与党の[[自由民主党]]所属の一部の議員は自主的にソ連とのパイプを持ち日ソ関係が完全に冷却することはなかった。[[北洋漁業]]、北洋材の輸入、機械や鉄鋼製品の輸出など両国の経済関係はソ連の崩壊に至るまで続いた。<br />
<br />
なお、冷戦の最中には[[日本社会党]]や、ベトナム戦争に反対する[[ベトナムに平和を!市民連合|べ平連]]などの左翼的な反戦・市民運動組織に対し、資金援助や情報の提供、武器の供与など有形無形の指示・援助を行い保守勢力に揺さぶりをかけたことが判明している。また同時に、自民党の国会議員にも様々な工作を仕掛けている。[[ソ連国家保安委員会]](KGB)などが中心となり[[大使館]]員などに偽装した多くの[[スパイ]]を政府内部や[[自衛隊]]などに送り込み、[[ラストボロフ事件]]などの数々の事件を起こした。<br />
<br />
ソ連の樺太侵攻を描いた[[映画]]『[[樺太1945年夏 氷雪の門]]』が製作された際には、日ソ関係の悪化を恐れた自由民主党と[[外務省]]が映画の製作者側に圧力をかけ{{要出典}}、東宝系での公開が中止され、単館上映での公開のみとなった。<br />
<br />
==== アメリカとの関係 ====<br />
[[ファイル:Tomcat escorts Bear.jpg|right|220px|thumb|[[ソ連空軍]]の[[Tu-95 (航空機)|Tu-95]]爆撃機を追う[[アメリカ海軍]]の[[F-14 (戦闘機)|F-14]][[戦闘機]]]]<br />
共産主義国陣営の盟主として、資本主義国の事実上の盟主となっていたアメリカ合衆国とは「[[冷戦]]」という形で対立し、[[1950年代]]における朝鮮戦争や[[1960年代]]におけるベトナム戦争など、[[代理戦争]]という間接的な形で軍事的対立をしていたが、全面的な核戦争に対する恐怖が双方の抑止力となったこともあり、直接的かつ全面的な軍事的対立はなかった。<br />
<br />
しかし[[ベルリン封鎖]]や[[キューバ危機]]などでは全面的な軍事的対立の一歩手前まで行った他、[[U-2撃墜事件]]における領空侵犯を行ったアメリカ軍機の撃墜など、限定的な軍事的対立があったのも事実である。<br />
<br />
また、このような対立関係にあったにもかかわらず、冷戦下においても正式な[[国交]]が途絶えることはなく、双方の首都に対する民間機の乗り入れが行われていた。しかし、[[大韓航空機撃墜事件]]や[[アフガニスタン紛争 (1978年-1989年)|ソ連のアフガニスタン侵攻]]などの事件があった際には、「制裁措置」として民間機の乗り入れが時限的に制限されたり、[[スパイ]]事件などが明るみに出て、一方の[[外交官]]が[[ペルソナ・ノン・グラータ]]として国外追放になると、それに対する「報復措置」として、もう一方の国の外交官を同じ容疑で国外追放するなど、茶番じみた外交的駆け引きが行われていた。<br />
<br />
=== 外国渡航禁止 ===<br />
外国への個人的理由での渡航は、[[亡命]]と[[外貨]]流出を防ぐということを主な理由に原則的に禁止されており、国交がある国であろうがなかろうが、当局の許可がない限り渡航は不可能であった。また許可が下りた場合でも様々な制限があり、個人単位の自由な旅行は不可能であった。これはソ連社会、および東側社会主義体制の閉鎖性の象徴として西側資本主義陣営からの攻撃材料となった。さらに、旅行者は外国から帰国すると必ずといっていい程諜報部から尋問を受けるので本人にはその意思がなくても[[外国]]で見たことを洗いざらい喋らねばならず、結果的にスパイをしてしまうというケースが多かった。<br />
<br />
また、西側諸国人との交際や[[結婚]]は多くの障害があり、幅広く指定された「国益に直接関係する者」や「国家機密に関わる者」の婚姻は禁じられていた。それでも結婚は可能であったが([[石井紘基]]のナターシャ夫人など)、その時点でソ連社会での出世の道は途絶えた上、今度は配偶者の母国に出国するためのパスポート発給に長い年月を要した。これは西側資本主義国に限らず、衛星国人との結婚でさえも当局からさまざまな妨害を受けたと言われている。なお、外国航路を運行する船舶や外国で演奏旅行をする楽団などには、乗務員や楽団員の亡命を阻止し、外国における言論を監視するために必ず共産党の[[政治将校]]が同行していた。それでもスポーツ大会や演奏会などでの亡命は個人・集団を問わずに絶えなかった。運良く移住できた場合でも、移住先の国家や社会からは「ソ連のスパイ」という疑念を持たれることが多く、決して安住の地とは言えなかった。<br />
<br />
例外として、1950年代までの[[ユダヤ人]]の[[イスラエル]]出国がある。ソ連政府は[[パレスチナ]]でのイスラエル建国([[1948年]])を支持し、戦争からの復興途上にある自国から[[ユダヤ人]]を平和的に減らせるこの移住政策を積極的に推進した。しかし、イスラエルがアメリカの強い支援を受け、対抗したアラブ諸国がソ連との関係を深めると、このユダヤ人移住も徐々に減っていった。[[1967年]]の[[第三次中東戦争]]で両国の国交は断絶し、以後、冷戦の終結まで集団出国はほとんど行われなかった。<br />
<br />
もう一つ、ソ連政府の意に沿わない人間に対する国外追放があった。国家の安定や社会主義体制の発展に害となり、かつ国外での知名度が高いために国内での粛清や拘禁が困難な場合には、対象者の市民権やパスポートを奪い、西側諸国に強制追放した。これにより[[レフ・トロツキー]]や[[アレクサンドル・ソルジェニーツィン]]はソ連から出国したが、追放者の帰国を認めない点では、外国渡航禁止と同一の発想に立った政策であった。<br />
<br />
== 軍事 ==<br />
{{Main|ソビエト連邦軍}}<br />
<br />
=== 強力な軍事力 ===<br />
[[ファイル:Delta-III_class_nuclear-powered_ballistic_missle_submarine_2.jpg|thumb|220px|[[デルタ級原子力潜水艦|667BDR号計画「カリマール」型原子力戦略潜水巡洋艦(NATOからデルタIII型原子力潜水艦と呼ばれた)]]]]<br />
[[ファイル:DD-ST-85-06549.JPEG|thumb|right|220px|ソビエト連邦軍の[[MiG-25_(航空機)|MiG-25PD]][[要撃機|迎撃戦闘機]]]]<br />
[[ファイル:Rifle_AK_MON.jpg|thumb|right|220px|ソ連から第三世界に最も多く輸出された武器[[AK-47]]]]<br />
アメリカを筆頭とする西側諸国への対抗上、[[核兵器]]や核兵器を搭載可能な超音速爆撃機、[[大陸間弾道ミサイル]]や大陸間弾道ミサイルを搭載可能な[[原子力潜水艦]]、超音速戦闘機や[[戦車]]などを配備し、強力な軍事力を保持していた。<br />
<br />
旧ソ連が製造した「[[ツァーリボンバ]]」は広島型原爆の約3300倍の威力の世界最強の爆弾である。<br />
<br />
しかし、こうした強力な軍事力の維持は軍事費の増大をもたらし、その分[[インフラストラクチャー|インフラ]]や流通システムなどの整備に遅れをきたし、結果的に国民経済を疲弊させた。また、[[1979年]]から10年続いたアフガニスタン侵攻は泥沼化し、何の成果もなく失敗。多大な戦費や人命を失っただけでなく、ソビエト連邦の威信をも低下させソ連崩壊を早めたとされる。<br />
<br />
また、[[大韓航空機撃墜事件]]のような民間機撃墜事件を引き起こすなど、共産主義的な官僚主義と非人道的さが西側諸国の反発を買った。<br />
<br />
=== 軍事支援 ===<br />
また、[[ワルシャワ条約機構]]の中心国となり、[[東ヨーロッパ]]諸国に[[基地]]を置き、[[ハンガリー動乱]]や[[プラハの春]]など衛星国での改革運動を武力鎮圧し、ワルシャワ条約機構加盟国のみならず、北朝鮮や中華人民共和国、[[キューバ]]や[[北ベトナム]]など、世界中の反米的な社会主義、共産主義国に対して小銃から爆撃機にいたるまで各種の武器を輸出した。現在でも第三世界にはソ連製の武器が大量に流通している。<br />
<br />
それだけでなく、軍事技術をこれらの国に輸出した他、将校などを派遣して軍事訓練を行ないこれらの国における軍事技術の向上に寄与し、その中には、モスクワの[[パトリス・ルムンバ名称民族友好大学]]や各種軍施設などにおける[[スパイ]]や[[テロリスト]]の養成や資金供与、武器の供与なども含まれている。<br />
<br />
なお、朝鮮戦争やベトナム戦争などの代理戦争の際には、友好国側を積極的に支援しただけでなく、朝鮮戦争においては当時の指導者のヨシフ・スターリンが、北朝鮮の[[金日成]]に対して事実上開戦を指示したと言われる。<br />
<br />
また、冷戦期間を通じて、日本やアメリカ、ヨーロッパ諸国などの西側諸国や、[[南アメリカ]]や[[アジア]]、[[アフリカ]]諸国の非社会主義政権国における社会主義政党や反政府勢力、非合法団体やテロ組織を含む反社会勢力、反戦運動団体(その多くが事実上の[[反米]]運動であった)に対する支援を行い、その中には上記と同じく各種軍施設などにおけるスパイやテロリストの養成や資金供与、武器の供与なども含まれていた。<br />
<br />
{{Seealso|ロシア・ソ連の軍服}}<br />
<br />
== 科学技術 ==<br />
[[ファイル:Soyuz ASTP rocket launch.jpg|thumb|right|220px|[[ソユーズ]]の打ち上げ風景]]<br />
[[航空宇宙技術]]では、アメリカとの対抗上、国の威信をかけた開発が行われた([[宇宙開発競争]])。人類初の[[人工衛星]]「[[スプートニク1号]]」の打ち上げ成功、[[ユーリ・ガガーリン]]による人類初の[[有人宇宙飛行]]の成功、[[宇宙ステーション]]「[[ミール]]」の長期間に渡る運用の成功などの宇宙開発の他、世界初の[[原子力発電所]][[オブニンスク]]を建設するなど、ソ連は人類の[[巨大科学]]に偉大な足跡を残している。現代のロケット工学や宇宙開発の基礎は、ソ連の[[コンスタンチン・E・ツィオルコフスキー]]が築いたものである。<br />
<br />
また、[[航空機]]でもミコヤン・グレビッチ設計局([[MiG|ミグ]])、[[S・V・イリユーシン記念航空複合体|イリューシン]]設計局、[[ツポレフ]]設計局などによって独創的な機構が開発された。<br />
これらの宇宙研究や原子力研究は、関係者以外の立ち入りを許さず、[[地図]]にも記載されない[[閉鎖都市]]で行われることがあった。<br />
<br />
一方で、軍事面以外の研究では遅れが目立った。特にスターリン時代では、科学的見地よりイデオロギーが優先されることがしばしばであり、特に[[トロフィム・ルイセンコ|ルイセンコ]]の提唱した[[ルイセンコ論争|ルイセンコ理論]]等により、ソ連の農業は壊滅的な被害を受け、輸入国に転落した。<br />
また、計画経済による工場の建設や開発は、時として実情を無視したものとなり、利益面や環境面で失敗することも度々であった。このため、地域によっては土壌や河川に深刻な環境破壊が発生し、多くの人が健康被害を受けることになった。しかし、[[チェルノブイリ原発事故]]に代表されるような、官僚的な隠蔽体質はこれらの被害を表面上は覆い隠し、被害を拡大させた。特に[[アラル海]]の開発計画は20世紀最大の環境破壊と呼ばれる事態を引き起こした。また、時には土木工事等に「[[平和的核爆発|国家経済のための核爆発]]」が使用されることすらあった。<br />
<br />
また官僚体制の硬直はブレジネフ時代以降特に顕著となり、進んでいたはずの原子力技術や航空宇宙技術でもアメリカに対して10年単位の遅れを取るようになった。軍用の製品や技術を[[東芝]]や[[日立]]などの[[日本]]のメーカーから導入することもあった([[東芝機械ココム違反事件]])。[[半導体]]・[[集積回路]]技術でも大幅に後れを取り、西側のようにコンピュータの急速な進歩と普及を実現することは出来ず、ハイテク分野で決定的に立ち後れることとなった。<ref>但し、V.M.GlushkovらによってOGASが提唱されていた。</ref><br />
<br />
== 経済 ==<br />
{{main|ソビエト連邦の経済}}<br />
ソ連を成り立たせた経済モデルは、共産党が計画した[[ノルマ]]を労働者に課し、それを果たすというものだった。詳しくは[[ソ連型社会主義]]を参照。<br />
<br />
=== 計画経済 ===<br />
[[ファイル:Poster32.jpg|thumb|right|220px|資本主義体制に対する社会主義体制の優越を描いたプロパガンダポスター]]<br />
{{main|計画経済}}<br />
<br />
経済面では[[計画経済]]体制がしかれ、農民の集団化が図られた([[集団農場]])。医療費等が無料で税が全く無いことでも知られた。[[1930年代]]に[[世界恐慌]]で資本主義国が軒並み不況に苦しむ中、ソ連はその影響を受けずに非常に高い経済成長を達成したため、世界各国に大きな影響を与えた。しかし、その経済成長は[[政治犯]]や[[思想犯]]を中心とした強制労働に支えられ、その富は共産党の上層部に集中して配分されていた実態がその後明らかになった。[[ジョン・ケネス・ガルブレイス]]は「資本主義諸国が1930年代に大恐慌と不況にあえいでいたとき、ソ連の社会主義経済は躍進に躍進を続け、アメリカに次ぐ世界第二の工業国になった。そして[[完全雇用]]と[[社会保障]]をやってのけた」としながらも、1970年代には崩壊し始めたと総括している(しかし、1930年代当時のソ連経済の躍進の裏には、数百万人と言われる規模の強制労働従事者のほぼ無償の労働による貢献があったことを、ガルブレイスは見落としているか故意に無視していることに注意が必要である)。実際、[[1960年代]]以降は計画経済の破綻が決定的なものとなり、消費財の不足などで国民の生活は窮乏した。<br />
<br />
また、流通の整備が遅れたため、農製品の生産が十分にあったとしても、それが消費者の手元に届けられるまでに腐敗してしまうという体たらくであった。そのために闇市場のような[[闇経済]]や汚職が蔓延し、そのような中で[[共産貴族]]がはびこるという結果になった。そもそも計画経済を他の産業と比べて自然に左右され、成果が保障されない第一次産業にも導入したのは大きな間違いであったといえる。[[毛沢東]]が[[大躍進政策]]で生態系や、経済の常識をまるで無視した増産計画で大失敗をしたのもこれに起因している。<br />
<br />
=== 消費財の流通 ===<br />
[[ファイル:Lada 1200.jpg|thumb|right|220px|大衆車の[[ラーダ (自動車)|ラーダ]]1200]]<br />
東西対立の世界構造の中で、軍事に高い技術と莫大な資金が投じられる一方、[[冷蔵庫]]や[[洗濯機]]などの国民生活に必要な電化製品や、[[石鹸]]や[[洗剤]]、[[シャンプー]]などの一般消費財の開発と生産、物流の整備は疎かにされ、西側諸国に比べ技術、品質ともに比べ物にならない電化製品でさえ、入手するために数年待たなければいけないというような惨憺たる状態であった。<br />
<br />
ほとんどの電化製品や[[自動車]]の技術は、西側諸国の技術より10年以上遅れていたといわれている上、その多くが[[フィアット]]や[[パッカード]]などの西側の企業と提携し、旧型製品の技術供与を受けたものであった。<br />
<br />
=== 貿易 ===<br />
上記のように、[[電化製品]]や消費財、工作機械や[[自動車]]などの技術や品質が西側諸国のそれに対して決定的に劣っていたことから、西側諸国に対しての輸出は、[[農産物]]や[[魚介類]]などの[[第一次産業|第一次産品]]や、[[原油]]や[[天然ガス]]などの[[エネルギー資源]]が主であった。また、[[通貨]]の[[ルーブル]]自体が、国外で通貨としての価値が低かったこともあり、エネルギー資源の貿易がある国を除いては、西側諸国との貿易収支はおおむね赤字であったか非常に少ないものであった。<br />
<br />
[[ファイル:ГУМ.JPG|thumb|right|220px|モスクワの高級デパート「グム」]]<br />
それに反して衛星国や社会主義国との間の貿易は、それらの多くの国の外貨が乏しかったことや、[[対共産圏輸出統制委員会|ココム]]などの貿易規制により西側諸国からの貿易品目が制限されていたことから、一次産品やエネルギー資源はもとより、西側諸国では相手にされなかった電化製品や消費財、工作機械から自動車、[[航空機]]などの軍事物資に至るまでが輸出された。また、その多くが事実上の援助品として、バーター貿易など無償に近い形で供給された。<br />
<br />
=== 輸入消費財 ===<br />
なお、西側諸国の電化製品や[[化粧品]]、衣類などの消費財の輸入、流通は原則禁止されていたものの、モスクワなどの大都市のみに設けられた「[[グム]]」などの外貨専用の高級[[デパート]]で入手することが可能であった。しかし、実際にそれらを購入することができるのは外国人か共産党の上層部とその家族だけであった。そのため、[[マールボロ (タバコ)|マールボロ]]の[[タバコ]]や[[リーバイス]]の[[ジーンズ]]など多くの西側製品が闇ルートで流通していた。<br />
<br />
=== アメリカ合衆国との比較 ===<br />
ソビエト連邦はアメリカとは同レベルのGDPでなかったが、巨大な面積と資源で超大国としての地位を得ていた。国内総生産また一人当たりのGDPもアメリカの2また3分の1ほどであった。<br />
<br />
国民の生活レベルを犠牲にして、ひたすら工業投資と、軍事支出に資源を集中していた。1950年代に約15%だったソ連の投資率は、1980年代には30%に達し、軍事費率もある推定では1980年代中頃には16%に達していた。<br />
1970年代以降、コンピュータや半導体といったハイテク部門の重要性が増すと、重工業優先のソ連ではその技術を導入するのが困難となり、技術進歩率は停滞、ついには設備の老朽化と相まって1980年代には技術進歩率はマイナスに陥ってしまった。<br />
ソ連は1950年代~1960年代初頭まで目覚しいペースでアメリカを追い上げており、「20年以内にアメリカを追い抜く」というフルシチョフの強気の発言も信じられていたが、1960年代に入るとそのペースは一服し、1975年にソ連の相対的な国力は対米比45%と頂点に達し、その後は衰退局面に入り、逆にアメリカとの相対的な国力の差は拡大している。<br />
<br />
しかしソ連崩壊後にロシアの軍事力と経済力は急激に衰え、アメリカとは一人当たりにGDPと軍事費は大きく差をつけて、さらに経済混乱で最低限の生活をも保障されずに貧しさで苦しんだために、親米的でペレストロイカを行ったゴルバチョフを「アメリカに魂を売った売国奴」「裏切り者」と酷評する声も多い<ref>[http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/cccp-usa-coldwar1947-1991-sai-axx.htm]</ref>。<br />
<br />
== 交通 ==<br />
[[ファイル:Svo terminal 2.jpg|thumb|220px|right|モスクワの[[シェレメーチエヴォ国際空港]]]]<br />
国民の自分の在住している地域以外への遠距離移動が事実上限られていただけでなく、国外からの旅行者のソビエト国内における移動に大幅な制限があったこともあり、国内外の交通に対する需要は非常に限られていた。鉄道網は、長距離や近距離を問わず軍事転用が容易なことから比較的整備が進んでいたが、西側諸国と違い個人所有の自動車の数が限られていたことから、[[高速道路]]や[[レンタカー]]などの自動車インフラは貧弱なままであった。<br />
<br />
外国への個人的理由での渡航は、亡命と外貨流出を防ぐということを主な理由に原則的に禁止されており、国交がある国であろうがなかろうが、当局の許可がない限り渡航は不可能であった。また許可が下りた場合でも様々な制限があり、個人単位の自由な旅行は不可能であった。しかしながら、国力と友好関係を誇示することを目的に、国外への航空機や船舶による定期便は比較的整備されていた。<br />
<br />
=== 航空 ===<br />
==== アエロフロート ====<br />
[[ファイル:IL-18-700px.jpg|thumb|220px|right|アエロフロート・ソビエト航空の[[S・V・イリユーシン記念航空複合体|イリューシン]][[Il-18 (航空機)|IL-18]]]]<br />
広大な国土は主に[[航空機]]によって結ばれていた。なお、国内の航空路線網は唯一にして最大の[[航空会社]]である[[国営企業|国営]]の[[アエロフロート・ロシア航空|アエロフロート・ソビエト航空]]によって運行されており、長距離国際線や、航空機によってのみアクセスが可能な僻地や、舗装された[[滑走路]]が整備されていない地方[[空港]]への運行が可能なように、大型[[ジェット機]]から[[ターボプロップ]]機、小型[[複葉機]]まで様々な機材を運行していた。<br />
<br />
==== 国際線 ====<br />
同じく国際線もアエロフロートによってのみ運行されていたが、ソビエト国民の海外渡航や国外からの旅行者のソビエト国内における移動に大幅な制限があるにもかかわらず、国力と友好関係を誇示することを目的に、西側の主要国や東欧の衛星国、キューバや[[アンゴラ]]、[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]などの友好国をはじめとする世界各国に乗り入れを行っていた。しかし、その目的から完全に採算度外視で運行していた上、そのサービスは西側諸国のものには遠く及ばなかったことから、西側諸国の多くでは格安な料金と劣悪なサービスでのみ知られていた。<br />
<br />
また、海外からは多くの友好国の航空会社がモスクワなどの大都市を中心に乗り入れていたほか、日本やアメリカ、ドイツなどの西側諸国からも、[[日本航空]]や[[パンアメリカン航空]]、[[ルフトハンザ・ドイツ航空]]などの航空会社が乗り入れていた。なお、日本との間は日本航空とアエロフロートが[[東京]]([[羽田空港]]、[[成田空港]])、[[新潟市|新潟]]([[新潟空港]])とモスクワ、[[ハバロフスク]]、[[イルクーツク]]との間に定期便を運行していた。<br />
<br />
=== 鉄道 ===<br />
[[ファイル:Moscow Metro Arbatskaja.jpg|thumb|220px|right|モスクワ市内の地下鉄駅構内]]<br />
[[シベリア鉄道]]を代表とする鉄道網によって各都市が結ばれていた他、衛星国を中心とした近隣諸国に国際列車も運行されていた。なお、モスクワや[[レニングラード]](現:サンクトペテルブルク)などのいくつかの大都市には[[地下鉄]]網が整備されており、社会主義建設の成功を誇示する目的で、スターリン時代に建設された一部の駅構内は[[宮殿]]のような豪華な装飾が施されていた。<br />
<br />
=== 自動車 ===<br />
個人による[[自動車]]の所有だけでなく、自分の在住している地域以外への遠距離移動が事実上限られていたこともあり、西側諸国で行われていたような[[高速道路]]による国民の移動は一般的なものではなかった。なお、大都市の市街地には[[バス (交通機関)|バス]]路線網が張り巡らせられていた。<br />
<br />
== 言論・報道 ==<br />
=== 国内向け報道管制 ===<br />
上記のように外国の放送の傍受が禁止されていた上、[[テレビ]]や[[ラジオ]]、[[新聞]]などの[[マスコミ]]による報道は共産党の管制下に置かれ、国家や党にとってマイナスとなる報道は、1980年代に[[グラスノスチ]]が始まるまで流れることはなかった。<br />
<br />
このような規制は外国の事件や、[[チェルノブイリ原子力発電所事故|チェルノブイリ事故]]や[[大韓航空機撃墜事件]]のような国際的に影響がある事件に対してだけでなく、国内の政治、経済的な事件も、党幹部の粛清や地下鉄事故、炭鉱事故のような事件に至るまで、それが国家や党に対してマイナスの影響を与えると判断されたものはほとんど報道されることがなかったか、もし報道されても国家や党に対して有利な内容になるよう歪曲されていた。そのため、西側の国でオリンピックなどがあると、そこで初めて真実を知ったソ連の選手や関係者がそのまま亡命希望するケースが頻発した。<br />
またロシア革命以前の支配者の[[ニコライ2世]]はともかくその家族を裁判なしに銃殺した真実はソ連政府にとってはタブーとされ、1979年に地質調査隊が皇帝一家の遺骨の発掘を行い、[[KGB]]に逮捕された事例がある。しかしソ連崩壊後にロシアでは70年以上も隠蔽されたこの事実が明らかになり、ロシア革命から80年後の1998年に葬儀が行われた。<br />
<br />
=== 外国向け報道管制 ===<br />
なお、西側諸国の報道機関の特派員は基本的に国内を自由に取材、報道することは禁じられており、事前に申請が必要であったがその多くは却下され、たとえ許されたとしても取材先の人選や日程は全てお膳立てされたものに沿わなければならなかった。また、モスクワオリンピックなどの国際的[[イベント]]や、西側諸国の首脳陣の公式訪問が行われる際にソ連を訪れた報道陣に対しては、このようなお膳立てされた取材スケジュールが必ず提供された。<br />
<br />
また、西側諸国の報道機関で働くソビエト人従業員も自主的に選択することは許されず、当局から宛てがわれた者を受け入れるのみとされ、その多くが西側諸国の報道機関やその特派員の行動を当局に報告する義務を負っていた。<br />
<br />
=== 「クレムリノロジー」 ===<br />
[[ファイル:Redsquarenight.jpg|thumb|right|220px|[[赤の広場]]]]<br />
国内における報道管制の一環として、共産党書記長などの党の要人が死去した際には、党による正式発表に先立ち、テレビやラジオが通常の番組を急遽停止し、[[クラシック音楽]]もしくは第二次世界大戦戦史などの歴史の映像に切り替わり、[[クレムリン]]などの要所に掲揚されている国旗が[[半旗]]になるのが慣わしであった。このため、国民(と西側の報道機関)の多くは、テレビやラジオの番組が変更され、要所に掲揚されている国旗が半旗になる度に、どの要人が死去したかを推測しあっていたと言われている。<br />
<br />
また、党の要人が[[失脚]]した(もしくは粛清された)際にはその事実が即座に政府より正式発表されることはまれで、このため西側諸国の情報機関員や報道機関の特派員は、[[メーデー]]などをはじめとする記念日のパレードの際にクレムリンの[[赤の広場]]の台の上に並ぶ要人の立ち位置の変化を観測し、失脚などによる党中央における要人の序列の変化を推測し、これを「[[:en:Kremlinology|クレムリノロジー]]」と呼んでいた。<br />
<br />
=== プロパガンダ ===<br />
[[ファイル:Poster01.jpg|thumb|right|220px|スターリンを称えたプロパガンダポスター]]<br />
ソビエト連邦の[[プロパガンダ]]は現代の手法を先駆けるものであり、ソ連は世界初の宣伝国家と呼ばれる([[:en:Peter Kenez]]のThe Birth of the Propaganda State;Soviet Methods of Mass Mobilization 1985)。映画ではレーニンの「すべての芸術の中で、もっとも重要なものは映画である」との考えから世界初の国立映画学校がつくられ、[[セルゲイ・エイゼンシュテイン|エイゼンシュテイン]]が[[モンタージュ]]を編み出したことにより、当時としては極めて斬新なものになり、その精巧さは各国の著名な映画人や、後に[[ナチス党]]政権下の[[ドイツ]]の宣伝相となる[[ヨーゼフ・ゲッベルス]]を絶賛させた。宣伝映画を地方上映できるよう、移動可能な映写設備として映画館を備えた列車・船舶・航空機が製造・活用された(例:[[ANT-20 (航空機)|マクシム・ゴーリキー号]])。看板やポスターでは[[ロシア・アヴァンギャルド]]から発展した力強い構図・強烈なインパクトの[[フォトモンタージュ]]が生まれ、これは世界各国でしきりに使われた。<br />
<br />
特に[[バベルの塔]]にも例えられる世界最大最高層の超巨大建築物を目指した[[ソビエト宮殿|ソビエト・パレス]]は後世の建築家だけでなく、形態的には[[イタリア]]や[[ドイツ]]、[[日本]]などの建築に大きな影響を与えた。日本でもソビエト・パレスの計画を見て[[丹下健三]]が建築家を目指すに至った。当時世界一高い建造物であった[[オスタンキノ・タワー]]も完成させた。スターリンはモスクワを[[ニューヨーク]]のような[[摩天楼]]にするため、[[スターリン様式]]の建物を多く建設した。ソ連のプロパガンダは[[イワン・パヴロフ]]や[[レフ・ヴィゴツキー]]などの[[心理学]]者の理論に基づいていた点で先駆的だったと評するものもいる。他にも[[ブラウン管]]を使った[[テレビ]]を世界で初めて発案した専門家もおり、テレビの研究も活発だった。<br />
<br />
== 宗教 ==<br />
=== 弾圧 ===<br />
[[ファイル:Christ saviour explosion.jpg|thumb|220px|爆破される[[救世主ハリストス大聖堂]]]]<br />
[[ロシア革命]]によって[[無神論]]を奉じるソビエト連邦が成立すると、ロシアの[[国家宗教|国教]]であった[[ロシア正教会]]は多数の聖堂や[[修道院]]が閉鎖され、財産が没収された。後に[[ロシアの世界遺産|世界遺産]]となる[[ソロヴェツキー諸島]]の修道院群は強制収容所に転用された。<br />
<br />
また、聖職者や信者が外国の[[スパイ]]などの嫌疑で逮捕され、また多数の者が処刑され[[殉教|致命]]した。初代の京都主教を務めたことのある[[アンドロニク・ニコリスキイ]][[大主教]]は生き埋めの上で[[銃殺]]されるという特異な致命で知られる。当初は無神論を標榜するボリシェヴィキに対して強硬な反発を示していた[[モスクワ総主教]]ティーホン(チーホン)であったが、想像以上に苛烈な弾圧が教会に対して行われていく情勢に対して現実的姿勢に転換し、ソヴィエト政権をロシアの正当な政府と認め一定の協力を行ったが、教会の活動は著しく制限された。政府の迫害を恐れ多数の亡命者も出た。<br />
<br />
[[1931年]]にはスターリンの命令によって[[救世主ハリストス大聖堂]]が爆破された。<br />
<br />
しかし1940年代に入ると、独ソ戦におけるドイツの侵攻に対して国民の士気を鼓舞する必要に駆られたスターリンは、それまでの物理的破壊を伴った[[正教会]]への迫害を方向転換して教会活動の一定の復興を認め、1925年に[[総主教]]ティーホンが永眠して以降、空位となっていた[[モスクワ総主教]]の選出を認めた([[1943年]])。この際にそれまで禁止されていた教会関連の出版物が極めて限定されたものではあったものの認められ、[[1918年]]から閉鎖されていたモスクワ神学アカデミーは再開を許可された。<br />
<br />
だがスターリンの死後、フルシチョフは再度、ロシア正教会への統制を強化。緩やかかつ細々とした回復基調にあったロシア正教会は再度打撃を蒙り、教会数は半分以下に減少。以降、ソ連崩壊に至るまでロシア正教会の教勢が回復することは無かった。<br />
<br />
=== その他の宗教 ===<br />
広大な国土の中でも、中央アジア地域では[[イスラム教]]が大きな勢力を持っていたが、ソビエト連邦の成立とともにロシア正教など他の宗教とともに弾圧されることとなった。しかし人々の心の中の信仰心までは抑えることができず、他の宗教と同じくソ連崩壊後は教勢が回復した。なお信仰されていた地域に偏りはあったものの、全ソビエト連邦領内におけるイスラム教徒の人口は最終的に7000万人前後にも達し、総人口の実に4人に1人がイスラム教徒(もしくはイスラムを文化的背景に持つ人)で占められていた。この数字はイラン、トルコ、エジプトなどの総人口にも匹敵し、ソビエト連邦は総人口においても、国民に占める割合においても、非イスラム教国家としては最大級のムスリム人口を抱える国家となっていた。またイスラムが多数派の地域以外のロシア連邦等の諸州においても、イスラムを背景に持った諸民族、特にタタール人、アゼルバイジャン人が全土に居住し、ソビエト連邦内のどの地域においても一定数のイスラム社会が存在していた。この点は同じ非イスラム教国でありながら全土にイスラム社会を内包しているインドや中国とも共通していた。ただソビエト連邦におけるイスラムは、中国やインドとは異なり、多数派民族と、文化、言語、血統、形質などを共有する集団、具体的に言えば、スラヴ系のロシア人等と文化や言語を共有する集団の間にはあまり広まらなかった。ソビエト連邦内のイスラムはあくまでチュルク系やイラン系、コーカサス系などの、(多数派民族であるロシア人から見た)異民族の間で主に信仰されていた。また全土に幅広く分散していたイスラム系民族のうちタタール人の間にはスンニー派が多く、アゼルバイジャン人の間にはシーア派が多いため、両派が近い比率で全土に散らばっていたこともユニークである。この点はソビエト連邦崩壊後も、ロシア連邦において引き継がれている。<br />
またソ連国内における布教活動自体は許されることはなかったものの、日本の[[創価学会]]とは外交的見地から友好関係を保っていた{{要出典}}。<br />
<br />
== 文化 ==<br />
=== 芸術 ===<br />
<br />
言論・表現の自由がなかったため、文学者の中には[[亡命]]を余儀なくされるものや、[[ノーベル文学賞]]受賞の[[ボリス・パステルナーク]]のように受賞辞退を余儀なくされるもの、同じくノーベル文学賞受賞の<br />
[[ソルジェニーツィン]]のように国外追放されるものがいるなど、文化人にとっては受難が相次いだ。<br />
<br />
革命直後のソ連では[[ウラジミール・レーニン]]が革命的な[[前衛美術|前衛芸術]]を奨励したため、[[抽象絵画|抽象芸術]]や[[ロシア構成主義|構成主義]]が生まれ、[[ロシア・アヴァンギャルド]]は共産党のいわば公認芸術となっていた。当時のソ連は世界初の[[電子音楽]]機器[[テルミン]]が作られ、モンタージュ理論が生まれるなど前衛芸術のメッカと化しており、外国から不遇だった多くの前衛芸術家がソビエト連邦の建設に参加した。例えば、前述したソビエト・パレスの計画には[[ル・コルビュジエ]]、[[ヴァルター・グロピウス]]、[[エーリヒ・メンデルスゾーン]]、[[オーギュスト・ペレ]]、[[ハンス・ペルツィヒ]]といった新進気鋭の[[モダニズム建築]]家たちが関わった。レーニン自身も[[ダダイスト]]だったという学説も出ている(塚原史『言葉のアヴァンギャルド』)。また、[[フセヴォロド・メイエルホリド]]がアジ・プロ演劇手法の確立、古典の斬新的解釈に基づく演出、コメディア・デラルテ、[[サーカス]]などの動きと機械的イメージを組み合わせた身体訓練法「'''[[ビオメハニカ]]'''」[[:en:Biomechanics|Biomechanics]]の提唱などを次々と行い[[1920年代]]におけるソビエト・ロシア演劇はもとより20世紀前半の国際演劇に大きな影響を与えた(スターリン政権期には[[スタニスラフスキー・システム]]があった)。<br />
<br />
スターリン政権下の[[1932年]]に行われたソ連共産党中央委員会にて「[[社会主義リアリズム]]」の方針が提唱されて以降は、[[1930年代]]前半のうちに文学や彫刻、絵画などあらゆる芸術分野の作家大会で公式に採用されるに至り、これにそぐわぬものは制限され、次第に衰退することを余儀なくされた。<br />
<br />
一方で[[バレエ]]などのロシアの伝統的な芸術は政府の後援の元高い水準を維持し、[[クラシック音楽]]でも、当局による制限を受けながら[[ドミートリイ・ショスタコーヴィチ|ショスタコーヴィチ]]らが作品を残し、[[エフゲニー・ムラヴィンスキー|ムラヴィンスキー]]率いる[[サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団|レニングラード・フィルハーモニー交響楽団]]などが名演奏を残している。<br />
<br />
=== ソ連を描いたもしくは題材にした映画 ===<br />
[[ファイル:Bronenosets.jpg|thumb|right|220px|戦艦ポチョムキンのポスター]]<br />
*[[戦艦ポチョムキン]]([[1925年]]、ソ連)<br />
*[[僕の村は戦場だった]]([[1962年]]、ソ連)<br />
*[[モスクワは涙を信じない]]([[1979年]]、ソ連)<br />
*[[ロッキー4]](1985年、アメリカ)<br />
*[[レッド・オクトーバーを追え!]]([[1988年]]、アメリカ)<br />
*[[レッドブル (映画)|レッドブル]](1988年、アメリカ)<br />
*[[スターリングラード (2001年の映画)|スターリングラード]]([[2001年]]、アメリカ)<br />
*[[ククーシュカ ラップランドの妖精]]([[2002年]]、ロシア)<br />
*[[K-19 (映画)|K-19]](2002年、アメリカ)<br />
*[[007]]シリーズ<br />
<br />
=== ソ連を描いたもしくは題材にしたアニメ ===<br />
*[[ウサビッチ]](日本)<br />
<br />
=== ソ連を描いたもしくは題材にしたゲーム ===<br />
*[[メタルギアソリッド3]](日本)<br />
*[[コール オブ デューティ ワールド・アット・ウォー]]<br />
<br />
=== ソ連の社会主義体制が描かれている作品 ===<br />
*[[007シリーズ]]や[[ゴルゴ13]]等、40年代から90年代までの世界情勢を背景とするフィクション作品において、ソビエト連邦は頻繁に描かれている。特に諜報機関[[ソ連国家保安委員会|KGB]]の暗躍や、政府高官や科学者の[[亡命]]事件等がよく題材となる。作成された国が西側諸国であるためと、ソビエト連邦の内部が不明であったために、ソビエト連邦の関係者は悪役として描かれることも多い。<br />
**[[ルパン三世]]では『[[ルパン三世 ロシアより愛をこめて]]』や『[[ルパン三世 ルパン暗殺指令]]』などにソ連の関連人物が出演している。<br />
*[[ウォッカ・タイム]]([[片山まさゆき]])<br />
<br />
=== 外来文化 ===<br />
西側諸国で人気のあった[[ロックンロール]]や[[ヘヴィメタル]]、[[ジャズ]]などの音楽や、[[ハリウッド映画]]などの大衆文化は、「商業的で、退廃を招く幼稚なもの」として原則的に禁止され、わずかに[[北ヨーロッパ]]諸国や[[西ドイツ]]などのポピュラー音楽や、衛星国や日本、[[イタリア]]などの芸術的要素の高い[[映画]]のみが上映を許されていた。また、外国の[[ラジオ]]放送を傍受することも禁止されていた。<br />
<br />
== スポーツ ==<br />
{{Main|ソビエト連邦のスポーツ}}<br />
=== ステート・アマチュア ===<br />
[[スポーツ]]では国の威信をかけた強化策がとられ、いわゆる[[ステート・アマチュア]]と呼ばれる国家の選手育成プログラムによって育成させられた選手が、[[近代オリンピック|オリンピック]]で数多くの栄冠を手にしている。特に[[アイスホッケー]]や[[バレーボール]]、[[バスケットボール]]、[[ホッケー]]などの強豪国として知られオリンピックの[[メダル]]獲得数で常にアメリカや東ドイツなどと首位を競う存在であった。しかし崩壊後にそれらの選手の多くが違法[[ドーピング]]などによる薬漬け状態であったことが当事者の告白により明らかになった。また、非識字率が70%であった革命直後から数十年で非識字率を13%に改善させ、戦後にほぼ100%を達成させたことから教育レベルが高く、チェス、[[数学オリンピック]]、国際コンテストでも強豪国として知られた。<br />
<br />
なお、共産主義というシステム上、全てのスポーツが国家の管理下におけるアマチュアスポーツであると言う位置づけであり、よって資本主義諸国のような[[プロフェッショナル|プロ]]スポーツ及びプロ選手は存在しなかった。<br />
<br />
=== モスクワオリンピック ===<br />
[[ファイル:USSR badge 1980 Summer Olympics Emblem.png|thumb|right|220px|モスクワオリンピックのエンブレム]]<br />
[[1980年]]に、ソビエト連邦の歴史上唯一の夏季オリンピックである[[モスクワオリンピック]]が行われた。<br />
<br />
冷戦下ということもあり、国の総力を挙げてオリンピックの成功を目指したものの、前年に行われたアフガニスタン侵攻に対する抗議という名目で、日本や[[西ドイツ]]、アメリカなどがボイコットを行い事実上失敗に終わった。しかし、これ以降ソビエト連邦の崩壊までの間夏季、冬季ともにオリンピックが再び行われることはなかった。<br />
<br />
そして、次回[[1984年]]開催された[[ロサンゼルスオリンピック (1984年)|ロサンゼルスオリンピック]]では、1983年のアメリカ軍による[[グレナダ侵攻]]への抗議という名目で、ソビエト連邦と[[ドイツ民主共和国|東ドイツ]]のメダル王国をはじめ、東側諸国の多くがボイコットした。<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
{{commons|Союз Советских Социалистических Республик}}<br />
* [[ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国]]<br />
* [[クレムリン]]<br />
* [[一党独裁制]]<br />
* [[日本共産党]]<br />
* [[中国共産党]]<br />
* [[全体主義]]<br />
* [[大粛清]]<br />
* [[共産貴族]]<br />
* [[計画経済]]<br />
** [[アレクセイ・スタハノフ]]<br />
* [[コルホーズ]]<br />
* [[ソフホーズ]]<br />
* [[ピオネール]]<br />
* [[極東共和国]]<br />
* [[チェカ]]<br />
* [[ソ連国家保安委員会]](KGB)<br />
* [[ロシアン・マフィア]]<br />
* [[コミンテルン]](第三インターナショナル)<br />
* [[コミンフォルム]](コミンテルンの後継組織)<br />
** [[ゾルゲ事件]]<br />
* [[モスクワオリンピック]]<br />
** [[めざせモスクワ]]<br />
* [[ロシアの声|モスクワ放送]]<br />
* [[アネクドート]]<br />
* [[エレバン放送]]<br />
* [[ロシア・アヴァンギャルド]]<br />
** [[ニュー・ロシア・アヴァンギャルド]]<br />
* [[社会主義リアリズム]]<br />
** [[スターリン様式]]<br />
* [[宇宙開発]]<br />
** 宇宙ステーション[[ミール]]<br />
** [[スプートニク計画]]<br />
** [[ボストーク]]<br />
** [[ソユーズ]]<br />
** [[ソ連の有人月旅行計画]]<br />
* [[グラスノスチ]]<br />
* [[ソビエト連邦科学アカデミー]]<br />
* [[つるふさの法則]]<br />
* [[ソビエト連邦の諸外国との外交関係樹立の日付]]<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{reflist}}<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://www.asahi-net.or.jp/~ri8a-iskw/index.htm 写真で見るロシアと旧ソ連の国々]<br />
* [http://hw001.gate01.com/misha-moscow-80/olympic/ モスクワオリンピック]<br />
<br />
{{共産主義}}<br />
{{ロシア革命後の国家}}<br />
<br />
<br />
[[Category:ロシアの歴史|*1917]]<br />
[[Category:ソビエト社会主義共和国連邦|*]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E&diff=108691
日本語
2010-09-07T03:47:42Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div><!--{{言語|name=日本語<br />
|nativename={{IPA|n&#690;i&#614;o&#331;&#331;o}} ({{IPA|n&#690;ippo&#331;&#331;o}})<br />
|familycolor=#dddddd<br />
|states=[[日本]]など(「[[#分布|分布]]」の節参照)<br />
|region=[[東アジア]]など<br />
|speakers=約1億3000万人(日本の人口をもとにした場合の概数)<br />
|rank=9<br />
|family=論争あり<br/><br />
[[孤立した言語]]<br/><br />
[[日本語族]]<br/><br />
&nbsp;&nbsp;'''日本語'''<br />
|nation=[[日本|日本国]](事実上)<br/>[[パラオ|パラオ共和国]][[アンガウル州]]<br />
|agency=特になし<br/>[[日本の行政機関|日本国政府]](事実上)<br />
|iso1=ja<br />
|iso2=jpn<br />
|iso3=jpn<br />
|sil=JPN}}--><br />
'''日本語'''(にほんご、にっぽんご)は、主として、[[日本列島]]で[[大和民族]]によって使用されてきた[[言語]]である。[[日本|日本国]]の事実上の[[公用語]]として、学校教育の「[[国語 (教科)|国語]]」で教えられる。使用者は、日本国内を主として約1億3千万人。日本語の[[文法]]体系や[[音韻]]体系を反映する[[手話]]として[[日本語対応手話]]がある。<br />
<br />
== 特徴 ==<br />
日本語の音韻は、「っ」「ん」を除いて母音で終わる[[音節|開音節]]言語の性格が強く、また共通語を含め多くの方言が[[モーラ]]を持つ。アクセントは[[高低アクセント]]である。古来の[[和語|大和言葉]]では、原則として<br />
# 「[[ら行]]」音が語頭に立たない([[しりとり]]遊びで「ら行」で始まる言葉が見つけにくいのはこのため。「らく(楽)」「らっぱ」「りんご」などは大和言葉でない)<br />
# 濁音が語頭に立たない(「抱(だ)く」「どれ」「ば(場)」「ばら(薔薇)」などは後世の変化)<br />
# 同一語根内に母音が連続しない(「あお(青)」「かい(貝)」は古くは {{IPA|awo}}, {{IPA|kapi, kaɸi}})<br />
などの特徴があった(「[[#系統|系統]]」および「[[#音韻|音韻]]」の節参照)。<br />
<br />
文は、「[[主語]]・[[修飾語]]・[[述語]]」の語順で構成される。修飾語は被修飾語の前に位置する。また、名詞の格を示すためには、語順や語尾を変化させるのでなく、文法的な機能を示す機能語(助詞)を後ろにつけ加える(膠着させる)。これらのことから、[[言語類型論]]上は、語順の点では[[SOV型]]の言語に、形態の点では[[膠着語]]に分類される(「[[#文法|文法]]」の節参照)。<br />
<br />
語彙は、古来の大和言葉のほか、中国から渡来した漢語がおびただしく、さらに近代以降には西洋語を中心とする外来語が増大している(「[[#語種|語種]]」の節参照)。<br />
<br />
待遇表現の面では、文法的・語彙的に発達した敬語体系があり、叙述される人物同士の微妙な関係を表現する(「[[#待遇表現|待遇表現]]」の節参照)。<br />
<br />
方言は、日本の東西および琉球地方で大きく異なる。さらに詳細に見れば、地方ごとに多様な方言的特色がある(「[[#方言|方言]]」の節参照)。<br />
<br />
他の多くの言語と異なる点としては、まず、表記体系の複雑さが挙げられる。漢字([[音読み]]および[[訓読み]]で用いられる)や平仮名、片仮名のほか、アルファベットなど、常に3種類以上の文字を組み合わせて表記する言語は無類と言ってよい(「[[#字種|字種]]」の節参照)。また、[[人称]]表現が「わたくし・わたし・ぼく・おれ」「あなた・あんた・きみ・おまえ」などと多様であるのも特徴である(「[[#人称語彙|人称語彙]]」の節参照)。<br />
<br />
== 分布 ==<br />
日本語は、主に日本国内で使用される。話者人口についての調査は国内・国外を問わずいまだないが、日本の人口に基づいて考えられることが一般的である。<br />
<br />
日本国外では、主として、中南米([[ブラジル]]・[[ペルー]]・[[ボリビア]]・[[ドミニカ共和国]]・[[パラグアイ]]など)や[[ハワイ]]などの日本人[[移民]]のあいだで使用されるが<ref>見坊 豪紀 (1964)「アメリカの邦字新聞を読む」『言語生活』157(1983年の『ことば さまざまな出会い』(三省堂)に収録)では、1960年代のロサンゼルスおよびハワイの邦字新聞の言葉遣いに触れる。</ref> <ref>井上 史雄 (1971)「ハワイ日系人の日本語と英語」『言語生活』236は、ハワイ日系人の談話引用を含む報告である。</ref> <ref>本堂 寛 (1996)「ブラジル日系人の日本語についての意識と実態―ハワイ調査との対比から」『日本語研究諸領域の視点 上』によれば、1979~1980年の調査において、ブラジル日系人で「日本語をうまく使える」と回答した人は、1950年以前生まれで20.6%、以後生まれで8.3%だという。</ref>、3世・4世と世代が下るにしたがって日本語を話さない人が多くなっているのが実情である<ref>亀井 孝・河野 六郎・千野 栄一 [編] (1997)『言語学大辞典セレクション 日本列島の言語』(三省堂)の南不二男「日本語・総説」などを参照。</ref>。また、[[第二次世界大戦]]の終結以前に日本領ないし日本の勢力下にあった[[朝鮮半島]]・[[台湾]]・[[中国]]の一部・[[サハリン州|サハリン]]・旧[[南洋諸島]](現在の[[北マリアナ諸島]]・[[パラオ]]・[[マーシャル諸島]]・[[ミクロネシア連邦]])などの地域では、日本語教育を受けた人々の中に、現在でも日本語を記憶して話す人がいる<ref>真田 信治 (2002)「ポナペ語における日本語からの借用語の位相―ミクロネシアでの現地調査から」『国語論究』9-25によれば、ミクロネシアでは日本語教育を受けた世代が今でも同世代との会話に日本語を利用し、一般にも日本語由来の語句が多く入っているという。</ref>。<br />
<br />
台湾では[[台湾原住民|先住民]]の異なる部族同士の会話に日本語が用いられることがあり<ref>青柳 森 (1986)「台湾山地紀行」『東京消防』1986年10月(ウェブ版は、[http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/essay/aoyagishigeru.html 日本ペンクラブ:電子文藝館・地球ウォーカー])。</ref>、また、パラオの[[アンガウル州]](2000年の時点で人口188人)が[[公用語]]のひとつに採用しているという<ref>[https://www.cia.gov/cia/publications/factbook/fields/2098.html CIA - The World Factbook -- Field Listing - Languages]。</ref>。<br />
<br />
日本国外の日本語学習者は、[[大韓民国|韓国]]の約90万人、中国の約40万人、[[オーストラリア]]の約40万人をはじめ、アジア・大洋州地域を中心に約235万人となっている。日本語教育が行われている地域は、120か国と7地域に及んでいる<ref>2003年[http://www.jpf.go.jp/j/japan_j/news/0407/07-01.html 国際交流基金調査]</ref>。また、日本国内の日本語学習者は、アジア地域の約10万人を中心として約13万人となっている<ref>2004年[http://www.bunka.go.jp/1aramasi/16_nihongokyouiku_gakushuushanituite.html 文化庁調査]。</ref>。<br />
<br />
== 系統 ==<br />
{{main|日本語の起源}}<br />
[[日本語の系統]]は明らかでなく、解明される目途も立っていない。いくつかの理論仮説があるが、いまだ総意を得るに至っていない<ref name="E">亀井 孝 他 [編] (1963)『日本語の歴史1 民族のことばの誕生』(平凡社)。</ref> <ref>大野 晋・柴田 武 [編] (1978)『岩波講座 日本語 第12巻 日本語の系統と歴史』(岩波書店)。</ref>。<br />
<br />
[[アルタイ諸語]]に属するとする説は、[[明治時代]]末から特に注目されてきた<ref>藤岡 勝二 (1908)「日本語の位置」『国学院雑誌』14。</ref>。その根拠として、古代の日本語([[和語|大和言葉]])において語頭にr音([[流音]])が立たないこと、一種の[[母音調和]]<ref name="G">有坂 秀世 (1931)「国語にあらはれる一種の母音交替について」『音声の研究』第4輯(1957年の『国語音韻史の研究 増補新版』(三省堂)に収録)。</ref>がみられることなどが挙げられる。ただし、アルタイ諸語に属するとされるそれぞれの言語自体、互いの親族関係が証明されているわけではなく<ref>北村 甫 [編] (1981)『講座言語 第6巻 世界の言語』(大修館書店)p.121。</ref>、したがって、古代日本語に上記の特徴がみられることは、日本語がタイプとして「アルタイ型」の言語である<ref>亀井 孝・河野 六郎・千野 栄一 [編] (1996)『言語学大辞典6 術語編』(三省堂)の「アルタイ型」。</ref>という以上の意味をもたない。<br />
<br />
南方系の[[オーストロネシア語族]]とは、音韻体系や語彙に関する類似も指摘されているが<ref>泉井 久之助 (1952)「日本語と南島諸語」『民族学研究』17-2(1975年の『マライ=ポリネシア諸語 比較と系統』(弘文堂)に収録)。</ref>、語例は十分ではなく、推定・不確定の例を多く含む。関連性は不明であるといわざるをえない。<br />
<br />
[[ドラヴィダ語族]]との関係を主張する説もあるが、これを認める研究者は少ない。[[大野晋]]は日本語が語彙・文法などの点で[[タミル語]]と共通点をもつとの説を唱えるが<ref>大野 晋 (1987)『日本語以前』(岩波新書)などを参照。研究の集大成として、大野 晋 (2000)『日本語の形成』(岩波書店)を参照。</ref>、比較言語学の方法上の問題から批判が多い<ref>主な批判・反批判として、以下のものがある。家本 太郎・児玉 望・山下 博司・長田 俊樹 (1996)「「日本語=タミル語同系説」を検証する―大野晋『日本語の起源 新版』をめぐって」『日本研究(国際文化研究センター紀要)』13/大野 晋 (1996)「「タミル語=日本語同系説に対する批判」を検証する」『日本研究』15/山下 博司 (1998)「大野晋氏のご批判に答えて―「日本語=タミル語同系説」の手法を考える」『日本研究』17。</ref>(「[[タミル語]]」も参照)。<br />
<br />
個別の言語との関係についていえば、[[中国語]]は、古来、[[漢字]]・[[漢語]]を通じて日本語の表記・語彙などに強い影響を与えてきた。日本は、中国を中心とする[[漢字文化圏]]に属する。ただし、基礎[[語彙]]は対応せず、また文法的・音韻的特徴は中国語と全く異なるため、系統的関連性は認められない。<br />
<br />
[[アイヌ語]]は、語順(SOV語順)において日本語と似るものの、文法・形態は類型論的に異なる[[抱合語]]に属し、音韻構造も有声・無声の区別がなく[[閉音節]]が多いなどの相違がある。基礎語彙の類似に関する指摘<ref>服部 四郎 (1959)『日本語の系統』(岩波書店、1999年に岩波文庫)。</ref>もあるが、例は不十分である。一般に似ているとされる語の中には、日本語からアイヌ語への[[借用語]]が多く含まれるとみられる<ref>中川 裕 (2005)「アイヌ語にくわわった日本語」『国文学 解釈と鑑賞』70-1。</ref>。目下のところは系統的関連性を示す材料は乏しい。<br />
<br />
[[朝鮮語]]は、文法構造に類似点が多いものの、基礎語彙が大きく相違する。音韻の面では、固有語において語頭に流音が立たないこと、一種の母音調和がみられることなど、上述のアルタイ諸語と共通の類似点がある一方で、閉音節や二重子音(中期朝鮮語の場合)が存在するなど大きな相違もある。[[朝鮮半島]]の[[死語]]である[[高句麗語]]とは、数詞など似る語彙もあるといわれるが<ref>新村 出 (1916)「国語及び朝鮮語の数詞に就いて」『芸文』7-2・4(1971年の『新村出全集 第1巻』(筑摩書房)に収録)。</ref>、高句麗語の実態はほとんど分かっておらず、現時点では系統論上の判断材料にはなりがたい。<br />
<br />
また、[[レプチャ語]]・[[ヘブライ語]]などとの同系論も過去に存在したが、ほとんど[[偽言語比較論]]のカテゴリーに収まる。<br />
<br />
日本語と系統を同じくする言語と明らかに認められるものは、琉球列島(旧[[琉球王国]]領域)の言語である[[琉球語]]のみである。琉球語は日本語と非常に近いため、日本語の一[[方言]](琉球方言)とする場合もある。別言語とする場合、日本語と琉球語をまとめて[[日本語族]]とも称する。<br />
<br />
== 音韻 ==<br />
{{main|日本語の音韻}}<br />
<br />
=== 音韻体系 ===<br />
日本語話者は、「いっぽん(一本)」という語を、「い・っ・ぽ・ん」の4単位と捉えている。[[音節]]ごとにまとめるならば {{IPA|ip.poɴ}} のように2単位となるところであるが、音韻的な捉え方はこれと異なる。[[音声学]]上の単位である音節とは区別して、[[音韻論]]では「い・っ・ぽ・ん」のような単位のことを[[モーラ]]<ref>服部 四郎 (1950) "Phoneme, Phone and Compound Phone" 『言語研究』16(1960年の『言語学の方法』(岩波書店)に収録)。</ref>(拍<ref>亀井 孝 (1956)「「音韻」の概念は日本語に有用なりや」『国文学攷』15。</ref>)と称している。<br />
<br />
日本語のモーラは、大体は[[仮名]]に即して体系化することができる。「いっぽん」と「まったく」は、音声学上は {{IPA|ippoɴ}} {{IPA|mattakɯ}} であって共通する単音がないが、日本語話者は「っ」という共通のモーラを見出す。また、「ん」は、音声学上は後続の音によって {{IPA|ɴ}} {{IPA|m}} {{IPA|n}} {{IPA|ŋ}} などと変化するが、日本語の話者自らは同一音と認識しているので、音韻論上は1種類のモーラとなる。<br />
<br />
日本語では、ほとんどのモーラが母音で終わっている。それゆえに日本語は[[開音節]]言語の性格が強いということができる。もっとも、特殊モーラの「っ」「ん」には母音が含まれない。<br />
<br />
モーラの種類は、以下に示すように111程度存在する。ただし、研究者により数え方が少しずつ異なっている。「[[が行]]」の音は、語中語尾では鼻音(いわゆる[[鼻濁音]])の「か゜行」音となるが、若年層ではこの区別が失われてきている。そこで、「か゜行」を除外して数える場合、モーラの数は103程度となる。「ファ・フィ・フェ・フォ」「ティ・トゥ」「ディ・ドゥ」などの外来音を含める場合は、さらにまた数が変わってくる<ref>松崎 寛 (1993)「外来語音と現代日本語音韻体系」『日本語と日本文学』18では、外来音を多く認めた129モーラからなる音韻体系を示す。</ref>。<br />
<br />
{| border="0" cellspacing="0" cellpadding="1" style="margin-left:50px;"<br />
|-<br />
|'''直音'''(母音)||&nbsp;<br />
|-<br />
|[[あ]] [[い]] [[う]] [[え]] [[お]]||&nbsp;<br />
|-<br />
|'''直音'''(子音+母音)||'''拗音'''||&nbsp;<br />
|-<br />
|[[か]] [[き]] [[く]] [[け]] [[こ]]||きゃ きゅ きょ||([[清音]])<br />
|-<br />
|[[さ]] [[し]] [[す]] [[せ]] [[そ]]||しゃ しゅ しょ||(清音)<br />
|-<br />
|[[た]] [[ち]] [[つ]] [[て]] [[と]]||ちゃ ちゅ ちょ||(清音)<br />
|-<br />
|[[な]] [[に]] [[ぬ]] [[ね]] [[の]]||にゃ にゅ にょ||&nbsp;<br />
|-<br />
|[[は]] [[ひ]] [[ふ]] [[へ]] [[ほ]]||ひゃ ひゅ ひょ||(清音)<br />
|-<br />
|[[ま]] [[み]] [[む]] [[め]] [[も]]||みゃ みゅ みょ||&nbsp;<br />
|-<br />
|[[ら]] [[り]] [[る]] [[れ]] [[ろ]]||りゃ りゅ りょ||&nbsp;<br />
|-<br />
|が ぎ ぐ げ ご||ぎゃ ぎゅ ぎょ||([[濁音]])<br />
|-<br />
|(か゜ き゜ く゜ け゜ こ゜)||(き゜ゃ き゜ゅ き゜ょ)||(鼻濁音)<br />
|-<br />
|ざ じ ず ぜ ぞ||じゃ じゅ じょ||(濁音)<br />
|-<br />
|だ で ど||&nbsp;||(濁音)<br />
|-<br />
|ば び ぶ べ ぼ||びゃ びゅ びょ||(濁音)<br />
|-<br />
|ぱ ぴ ぷ ぺ ぽ||ぴゃ ぴゅ ぴょ||([[半濁音]])<br />
|-<br />
|'''直音'''(半子音+母音)||&nbsp;||&nbsp;<br />
|-<br />
|[[や]] [[ゆ]] [[よ]]||&nbsp;||&nbsp;<br />
|-<br />
|[[わ]]||&nbsp;||&nbsp;<br />
|-<br />
|'''特殊モーラ'''||&nbsp;||&nbsp;<br />
|-<br />
|[[ん]]([[撥音]])||&nbsp;||&nbsp;<br />
|-<br />
|っ([[促音]])||&nbsp;||&nbsp;<br />
|-<br />
|ー([[長音]])||&nbsp;||&nbsp;<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
なお、[[五十音|五十音図]]は、音韻体系の説明に使われることがしばしばあるが、上記の日本語モーラ表と比べてみると、少なからず異なる部分がある。五十音図の成立は平安時代にさかのぼるものであり、現代語の音韻体系を反映するものではないことに注意が必要である(「[[#日本語研究史|日本語研究史]]」の節の「[[#江戸時代以前|江戸時代以前]]」を参照)。<br />
<br />
==== 母音体系 ====<br />
[[画像:Japanese_(standard)_vowels.png|frame|right|基本5母音の調音位置<br/><small>左側を向いた人の口の中を模式的に示したもの。左へ行くほど舌が前に出、上へ行くほど口がせばまることを表す。なお、{{IPA|o}} のときは唇の丸めを伴う。</small>]]<br />
[[母音]]は、「[[あ]]・[[い]]・[[う]]・[[え]]・[[お]]」の文字で表される。[[音韻論]]上は、日本語の母音はこの文字で表される5個であり、[[音素]]記号では以下のように記される。<br />
* /a/, /i/, /u/, /e/, /o/<br />
<br />
一方、[[音声学]]上は、基本の5母音は、それぞれ<br />
* {{IPA|a}} {{IPA|i}} {{IPA|ɯ}} {{IPA|e|}} {{IPA|o}}<br />
に近い発音と捉えられる。「う」は英語などの {{IPA|u}} のようには唇を丸めず、[[非円唇母音]]であるが、[[唇音]]の後では[[円唇母音]]に近づく(発音の詳細はそれぞれの文字の項目を参照)。<br />
<br />
音韻論上、「コーヒー」「ひいひい」など、「ー」や「あ行」の仮名で表す[[長音]]という単位が存在する(音素記号では /R/)。これは、「直前の母音を1モーラ分引く」という方法で発音される独立した特殊モーラである<ref>金田一 春彦 (1950) 「「五億」と「業苦」―引き音節の提唱」『国語と国文学』27-1(1967年に「「里親」と「砂糖屋」―引き音節の提唱」として『国語音韻の研究』(東京堂出版)に収録)などを参照。</ref>。「鳥」(トリ)と「通り」(トーリ)のように、長音の有無により意味を弁別することも多い。ただし、音声としては「長音」という特定の音があるわけではなく、長母音 {{IPA|aː}} {{IPA|iː}} {{IPA|ɯː}} {{IPA|eː}} {{IPA|oː}} の後半部分に相当するものである。<br />
<br />
「えい」「おう」と書かれる文字は、発音上は「ええ」「おお」と同じく長母音 {{IPA|eː}} {{IPA|oː}} として発音されることが一般的である(「けい」「こう」など、頭子音が付いた場合も同様)。すなわち、「衛星」「応答」は「エーセー」「オートー」のように発音される。ただし、九州や四国西部、紀伊半島南部などでは「えい」を {{IPA|ei}} と発音する<ref name="D">徳川 宗賢 [編] (1989) 『日本方言大辞典 下』(小学館)の「音韻総覧」。</ref>。<br />
<br />
文末の「です」「ます」などの末尾母音は、[[無声音|無声化]]して、{{IPA|des}} {{IPA|mas}} のように聞こえる場合がある(方言差および個人差がある)。また、母音「い」「う」が[[無声音|無声子音]]に挟まれた場合も[[無声音|無声化]]し、声帯が振動しない。たとえば、「菊池寛(きくちかん)」の「きくち」や、「口利き行為(くちききこうい)」の「くちきき」の部分の母音は無声母音となる。<br />
<br />
「[[ん]]」の前の母音は[[鼻音化]]する傾向がある。また、母音の前の「ん」は[[鼻母音]]になる。<br />
<br />
==== 子音体系 ====<br />
[[子音]]は、[[音韻論]]上区別されているものとしては、「か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ行」の子音、濁音「が・ざ・だ・ば行」の子音、半濁音「ぱ行」の子音である(このほか、特殊モーラについては本節末尾で言及)。[[音素]]記号では以下のように記される。<br />
<br />
* /k/, /s/, /t/, /h/(清音)<br />
* /g/, /z/, /d/, /b/(濁音)<br />
* /p/(半濁音)<br />
* /n/, /m/, /r/<br />
* /j/, /w/(半母音とも呼ばれる)<br />
<br />
一方、[[音声学]]上は、子音体系はいっそう複雑な様相を呈する。主に用いられる子音を以下に示す(後述する[[口蓋化]]音は省略)。<br />
<br />
{| border="1" frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="1" class="wikitable" style="text-align:center; margin-left:50px"<br />
|-<br />
!&nbsp;<br />
![[両唇音]]<br />
![[歯茎音]]<br />
![[そり舌音|そり<br/>舌音]]<br />
![[歯茎硬口蓋音|歯茎硬<br/>口蓋音]]<br />
![[硬口蓋音|硬口<br/>蓋音]]<br />
![[軟口蓋音|軟口<br/>蓋音]]<br />
![[口蓋垂音|口蓋<br/>垂音]]<br />
![[声門音]]<br />
|-<br />
![[破裂音]]<br />
|class="IPA"|[[無声両唇破裂音|p]]&nbsp;&nbsp;[[有声両唇破裂音|b]]<br />
|class="IPA"|[[無声歯茎破裂音|t]]&nbsp;&nbsp;[[有声歯茎破裂音|d]]<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|[[無声軟口蓋破裂音|k]]&nbsp;&nbsp;[[有声軟口蓋破裂音|&#609;]]<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|-<br />
![[鼻音]]<br />
|class="IPA"|[[両唇鼻音|m]]<br />
|class="IPA"|[[歯茎鼻音|n]]<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|[[軟口蓋鼻音|&#331;]]<br />
|class="IPA"|[[口蓋垂鼻音|&#628;]]<br />
|style="background:gray;"|&nbsp;<br />
|-<br />
![[はじき音]]<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|[[歯茎はじき音|&#638;]]<br />
|class="IPA"|[[そり舌はじき音|&#637;]]<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|style="background:gray;"|&nbsp;<br />
|-<br />
![[摩擦音]]<br />
|class="IPA"|[[無声両唇摩擦音|&#632;]]<br />
|class="IPA"|[[無声歯茎摩擦音|s]]&nbsp;&nbsp;[[有声歯茎摩擦音|z]]<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|[[無声歯茎硬口蓋摩擦音|&#597;]]&nbsp;&nbsp;[[有声歯茎硬口蓋摩擦音|&#657;]]<br />
|class="IPA"|[[無声硬口蓋摩擦音|&#231;]]<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|[[無声声門摩擦音|h]]<br />
|-<br />
![[接近音]]<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|[[硬口蓋接近音|j]]<br />
|class="IPA"|[[軟口蓋接近音|&#624;]]<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|-<br />
![[破擦音]]<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|[[無声歯茎破擦音|&#678;]]&nbsp;&nbsp;[[有声歯茎破擦音|&#675;]]<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|[[無声歯茎硬口蓋破擦音|&#680;]]&nbsp;&nbsp;[[有声歯茎硬口蓋破擦音|&#677;]]<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|-<br />
<!--<br />
!側面はじき音<br />
|style="background:gray;"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|[[歯茎側面はじき音|&#634;]]<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|style="background:gray;"|&nbsp;<br />
|-<br />
--><br />
![[側面接近音]]<br />
|style="background:gray;"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;[[歯茎側面接近音|l]]<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|class="IPA"|&nbsp;<br />
|style="background:gray;"|&nbsp;<br />
|}<br />
基本的に「か行」は {{IPA|k}}、「さ行」は {{IPA|s}}({{IPA|θ}} を用いる地方・話者もある<ref name="D">徳川 宗賢 [編] (1989) 『日本方言大辞典 下』(小学館)の「音韻総覧」。</ref>)、「た行」は {{IPA|t}}、「な行」は {{IPA|n}}、「は行」は {{IPA|h}}、「ま行」は {{IPA|m}}、「や行」は {{IPA|j}}、「だ行」は {{IPA|d}}、「ば行」は {{IPA|b}}、「ぱ行」は {{IPA|p}} を用いる。<br />
<br />
「ら行」の子音は、語頭では {{IPA|d}} に似て、それよりも閉鎖のゆるい[[破裂音]]である<ref>服部 四郎 (1984) 『音声学』(岩波書店)。</ref>。英語の {{IPA|l}} に近い音を用いる話者もある。適当な音声記号はないが、[[有声そり舌破裂音]]の {{IPA|ɖ}} で代用することもある<ref>斎藤 純男 (1997)『日本語音声学入門』(三省堂、2006年に改訂版)。</ref>。一方、「あらっ?」というときのように、語中語尾に現れる場合は、舌をはじく {{IPA|ɾ}} もしくは {{IPA|ɽ}} となる。<br />
<br />
「わ行」の子音は、話者によっては唇を丸める {{IPA|w}} を用いることがあるが、多くは唇の丸めのない {{IPA|ɰ}} が用いられる(「日本語」の項目では、特別の必要のない場合は {{IPA|w}} で表現する)。外来音「ウィ」「ウェ」「ウォ」にも同じ音が用いられるが、「ウイ」「ウエ」「ウオ」と発音する話者も多い。<br />
<br />
「が行」の子音は、語頭では {{IPA|g}} を用いるが、語中では {{IPA|ŋ}}(「が行」鼻音、いわゆる[[鼻濁音]])を用いることが一般的だった。今日、この {{IPA|ŋ}} の音は次第に失われつつある。<br />
<br />
「ざ行」の子音は、語頭や「ん」の後では[[破擦音]](破裂音と摩擦音を合わせた {{IPA|ʣ}} などの音)を用いるが、語中では[[摩擦音]]({{IPA|z}} など)を用いる場合が多い。いつでも破擦音を用いる話者もあるが、「手術(しゅじゅつ)」などの語では発音が難しいため摩擦音にするケースが多い。なお、「だ行」の「ぢ」「づ」は、一部方言を除いて「ざ行」の「じ」「ず」と同音に帰しており、発音方法は同じである。<br />
<br />
母音「い」が後続する子音は、独特の音色を呈する。いくつかの子音では、前舌面を[[口蓋#硬口蓋|硬口蓋]]に近づける[[口蓋化]]が起こる。たとえば、「か行」の子音は一般に {{IPA|k}} を用いるが、「[[き]]」だけは {{IPA|k&#690;}} を用いるといった具合である。口蓋化した子音の後ろに母音「あ」「う」「お」が来るときは、表記上は「[[い段]]」の仮名の後ろに「ゃ」「ゅ」「ょ」の仮名を用いて「きゃ」「きゅ」「きょ」、「みゃ」「みゅ」「みょ」のように記す。後ろに母音「え」が来るときは「ぇ」の仮名を用いて「きぇ」のように記すが、外来語などにしか使われない。<br />
<br />
「さ行」「ざ行」「た行」「は行」の「い段」音の子音も独特の音色であるが、これは単なる口蓋化でなく、調音点が硬口蓋に移動した音である。「し」「ち」の子音は {{IPA|ɕ}} {{IPA|ʨ}} を用いる。これらの音は、それぞれの行の子音が古くそのように発音された名残りと考えられている。外来音「スィ」「ティ」の子音は口蓋化した {{IPA|s&#690;}} {{IPA|t&#690;}} を用いる。「じ」「ぢ」の子音は、語頭および「ん」の後ろでは {{IPA|ʥ}}、語中では {{IPA|ʑ}} を用いる。外来音「ディ」「ズィ」の子音は口蓋化した {{IPA|d&#690;}} {{IPA|ʣ&#690;}} および {{IPA|z&#690;}} を用いる。「ひ」の子音は {{IPA|h}} ではなく[[硬口蓋音]] {{IPA|&#231;}} である。<br />
<br />
また、「[[に]]」の子音は多くは口蓋化した {{IPA|n&#690;}} で発音されるが、[[硬口蓋鼻音]] {{IPA|ɲ}} を用いる話者もある。同様に、「[[り]]」に[[硬口蓋はじき音]]を用いる話者や、「ち」に[[無声硬口蓋破裂音]] {{IPA|c}} を用いる話者もある。<br />
<br />
そのほか、「は行」では「[[ふ]]」の子音のみ[[無声両唇摩擦音]] {{IPA|ɸ}} を用いるが、これは「は行」子音が {{IPA|p}} → {{IPA|&#632;}} → {{IPA|h}} と変化してきた名残りである。外来語には {{IPA|f}} を用いる話者もある。また、「た行」では「[[つ]]」の子音のみ {{IPA|&#678;}} を用いる。これらの子音に母音「あ」「い」「え」「お」が続くのは主として外来語の場合であり、仮名では「ァ」「ィ」「ェ」「ォ」を添えて「ファ」「ツァ」のように記す(「ツァ」は「おとっつぁん」「ごっつぁん」などでも用いる)。「フィ」「ツィ」は子音に口蓋化が起こる。また「ツィ」は多く「チ」などに言い換えられる。「トゥ」「ドゥ」({{IPA|tɯ}} {{IPA|dɯ}})は、外国語の {{IPA|t}} {{IPA|tu}} {{IPA|du}} などの音に近く発音しようとするときに用いることがある。<br />
<br />
[[促音]]「っ」(音素記号では /Q/)および[[撥音]]「ん」(/N/)と呼ばれる音は、音韻論上の概念であって、前節で述べた[[長音]]とあわせて特殊モーラと扱う。実際の音声としては、「っ」は {{IPA|-kk-}} {{IPA|-ss-}} {{IPA|-ɕɕ-}} {{IPA|-tt-}} {{IPA|-tʦ-}} {{IPA|-tʨ-}} {{IPA|-pp-}} などの子音連続となる。また、「ん」は、後続の音によって {{IPA|&#628;}} {{IPA|m}} {{IPA|n}} {{IPA|&#331;}} などの子音となる(ただし、母音の前では[[鼻母音]]となる)。文末などでは {{IPA|&#628;}} を用いる話者が多い。<br />
<br />
=== アクセント ===<br />
日本語の[[アクセント]]は、[[高低アクセント]]が主流である。アクセントは語ごとに定まっている。同音語をアクセントの違いによって弁別できる場合も少なくない。たとえば、東京方言の場合、「雨」「飴」はそれぞれ「ア\メ」(頭高型)「ア/メ」(平板型)のように、異なったアクセントで発音される(今、ピッチの上がり目を/で、下がり目を\で示す)。「端を」「箸を」「橋を」はそれぞれ「ハ/シオ」「ハ\シオ」「ハ/シ\オ」となる。<br />
<br />
アクセントの高低は、歌でいえば音階の高低に相当する。かつての作曲家の中には、詞に曲をつけるとき、言葉のアクセントを踏まえる人が多かった<ref>金田一 春彦 (1981)『日本語の特質』(新NHK市民大学叢書)p.76-9。</ref>。たとえば、[[山田耕筰]]は「からたちの花が咲いたよ」([[北原白秋]]作詞「からたちの花」)を「カ/ラタチノ ハ/ナ\ガ サ/イタヨ」というアクセントを生かして作曲している。その結果、「花が」の部分が「鼻が」(ハ/ナガ)に聞こえるようなことが避けられる。<br />
<br />
もっとも、このことは、アクセントが違えばただちに別語になることを意味しない。「教育」「財政」は東京アクセントでは「キョ/ーイク」「ザ/イセー(ザ/イセイ)」であるが、専門家によってしばしば「キョ\ーイク」「ザ\イセー」と発音されることがある。また、年代が若くなるに従ってアクセントの平板化が進み、「電車」「映画」が「デ\ンシャ」「エ\ーガ(エ\イガ)」から「デ/ンシャ」「エ/ーガ」になるというように変化してきている。それでも意味が変化しているわけではない。<br />
<br />
「花が」を東京で「ハ/ナ\ガ」、京都で「ハ\ナガ」というように、単語のアクセントは地方によって異なる。ただし、それぞれの地方のアクセント体系は互いにまったく無関係に成り立っているのではない。多くの場合において規則的な対応がみられる。たとえば、「花が」「山が」「池が」を東京では「ハ/ナ\ガ」「ヤ/マ\ガ」「イ/ケ\ガ」のようにいずれも中高型で発音するが、京都では「ハ\ナガ」「ヤ\マガ」「イ\ケガ」といずれも頭高型で発音する。このように、ある地方で同じアクセント類に属する語は、他の地方でも同じアクセント類に属することが一般的に観察される。<br />
<br />
この事実は、日本の方言アクセントが過去に同一のアクセントをもった言語体系から分かれたものであることを意味する。[[服部四郎]]はこれを原始日本語のアクセントと称したが<ref>服部 四郎 (1951)「原始日本語のアクセント」『国語アクセント論叢』(法政大学出版局)。</ref>、それが具体的にどのようなものであったかについては諸説がある。たとえば[[金田一春彦]]<ref>金田一 春彦 (1954)「東西両アクセントのちがいができるまで」『文学』22-8。</ref>や奥村三雄<ref>奥村 三雄 (1955)「東西アクセント分離の時期」『国語国文』20-1。</ref>は、[[院政期]]の[[京阪式アクセント]]([[類聚名義抄|名義抄]]式アクセント)を日本語アクセントの祖体系として想定し、現在の諸方言アクセントのほとんどは[[南北朝時代_(日本)|南北朝時代]]以降に順次アクセント変化を起こした結果生じたと推定している。<br />
<br />
アクセント体系は、関東と関西で異なると一般に考えられているが、細かく見れば、分布はもう少し複雑である。すなわち、およそ愛知・岐阜・長野・新潟以東は[[東京式アクセント]]で、近畿・四国などの地方は[[京阪式アクセント]]であるが、西へ進み中国地方・九州地方まで行くと、東京式アクセントが現れる。すなわち、近畿地方を中心とした京阪式アクセントを東京式アクセントが挟む形になっている。また、九州地方の一部や北関東から南東北地方にかけての一帯などでは、すべての語が同じアクセントで発音される[[一型式アクセント]]や、特にどこを高く発音するという決まりのない[[無アクセント]]が見られる。さらに、それぞれの体系の中間型や別派などが多数存在する。<br />
<br />
詳細は、以下を参照。<br />
* [[京阪式アクセント]]<br />
* [[東京式アクセント]]<br />
* [[二型式アクセント]]<br />
* [[一型式アクセント]]<br />
* [[無アクセント]]<br />
<br />
== 文法 ==<br />
{{main|現代日本語文法}}<br />
<br />
=== 文の構造 ===<br />
[[画像:Nihongo_bunkozo.png|frame|right|日本語の文の例<br/><small>上の文は、橋本進吉の説に基づき主述構造の文として説明したもの。下の文は、主述構造をなすとは説明しがたいもの。三上章はこれを題述構造の文と捉えている。</small>]]<br />
日本語では「私は本を読む。」という語順で文を作る。英語で「I read a book.」という語順を[[SVO型]](主語・動詞・目的語)と称する説明にならっていえば、日本語の文は[[SOV型]]ということになる。もっとも、厳密にいえば、英語の文に動詞が必須であるのに対して、日本語文は動詞で終わることもあれば、形容詞や名詞+助動詞で終わることもある。そこで、日本語文の基本的な構造は、「S(主語 subject)‐V(動詞 verb)」というよりは、「S([[主語]])‐P([[述語]] predicate)」という「'''主述構造'''」と考えるほうが、より適当である。<br />
# 私は(が) 社長だ。<br />
# 私は(が) 行く。<br />
# 私は(が) うれしい。<br />
上記の文は、いずれも「S‐P」構造、すなわち主述構造をなす同一の文型である。英語などでは、それぞれ「SVC」「SV」「SVC」の文型になるところであるから、それにならって、1を名詞文、2を動詞文、3を形容詞文と分けることもある。しかし、日本語ではこれらの文型に本質的な違いはない。そのため、英語を学び始めたばかりの中学生などは、"I am happy." と同じ調子で "I am go." と誤った作文をすることがある。<br />
<br />
また、日本語文では、主述構造とは別に、「題目‐述部」からなる「'''題述構造'''」をとることがきわめて多い。題目とは、話のテーマ(主題)を明示するものである([[三上章]]は "what we are talking about" と説明する<ref name="A">三上 章 (1972) 『続・現代語法序説』(くろしお出版)。</ref>)。よく主語と混同されるが、別概念である。主語は「が」(「は」)によって表され、動作や作用の主体を表すものであるが、題目は「は」によって表され、その文が「これから何について述べるのか」を明らかにするものである。たとえば、<br />
<ol start="4"><li>象は 大きい。</li><br />
<li>象は おりに入れた。</li><br />
<li>象は えさをやった。</li><br />
<li>象は 鼻が長い。</li></ol><br />
などの文では、「象は」はいずれも題目を示している。4の「象は」は「象が」に言い換えられるもので、事実上は文の主語を兼ねる。しかし、5以下は「象が」には言い換えられない。5は「象を」のことであり、6は「象に」のことである。さらに、7の「象は」は何とも言い換えられないものである(「象の」に言い換えられるともいう<ref>三上 章 (1960)『象は鼻が長い―日本文法入門』(くろしお出版)。</ref>)。これらの「象は」という題目は、「が」「に」「を」などの特定の格を表すものではなく、「私は象について述べる」ということだけをまず明示する役目を持つものである。これらの文では、題目「象は」に続く部分全体が「述部」ということになる。<br />
<br />
日本語と同様に題述構造の文をもつ言語([[主題優勢言語]]、[[:en:Topic-prominent language]])は、東アジアなどに分布する。たとえば、[[中国語]]・[[朝鮮語]]・[[ベトナム語]]・[[マレー語]]・[[タガログ語]]にもこの構造の文が見られる。<br />
<br />
==== 主語廃止論 ====<br />
[[画像:Japanese english basic sentence.gif|frame|right|日本語・英語の構文の違い<br/><small>三上説によれば、日本語の文は、「紹介シ」の部分に「ガ」「ニ」「ヲ」が同等に係る。英語式の文は、「甲(ガ)」という主語だけが述語「紹介シタ」と対立する。</small>]]<br />
上述の「象は鼻が長い。」のように、「主語‐述語」の代わりに「題目‐述部」と捉えるべき文が非常に多いことを考えると、日本語の文にはそもそも主語は必須でないという見方が成り立つ。[[三上章]]は、ここから「主語廃止論」(主語という文法用語をやめる提案)を唱えた。三上によれば、<br />
* 甲ガ乙ニ丙ヲ紹介シタ。<br />
という文において、「甲ガ」「乙ニ」「丙ヲ」はいずれも「紹介シ」という行為を説明するために必要な要素であり、優劣はない。重要なのは、それらをまとめる述語「紹介シタ」の部分である。「甲ガ」「乙ニ」「丙ヲ」はすべて述語を補足する語(補語)となる。一方、英語などでの文で主語は、述語と人称などの点で呼応しており、特別の存在である<ref name="A"/>。<br />
<br />
この考え方に従えば、英語式の観点からは「主語が省略されている」としかいいようがない文をうまく説明することができる。たとえば、<br />
* ハマチの成長したものをブリという。<br />
* ここでニュースをお伝えします。<br />
* 日一日と暖かくなってきました。<br />
などは、いわゆる主語のない文である。しかし、日本語の文では述語に中心があり、補語を必要に応じて付け足すと考えれば、上記のいずれも、省略のない完全な文とみなして差し支えない。<br />
<br />
今日の文法学説では、主語という用語・概念は、作業仮説として有用な面もあるため、なお一般に用いられている。ただし、三上の説に対する形で日本語の文に主語が必須であると主張する学説は少数派である。森重敏は、日本語の文においても主述関係が骨子であるとの立場をとるが、この場合の主語・述語も、一般に言われるものとはかなり様相を異にしている<ref>森重 敏 (1965)『日本文法―主語と述語』(武蔵野書院)。</ref>。学校教育の日本語文法([[学校文法]])は、主語・述語を基本とした伝統的な文法用語を用いるが、教科書によっては主語を特別扱いしないものもある<ref>たとえば、東京書籍『新編 新しい国語 1』(中学校国語教科書)では、1977年の検定本では「主語・述語」を一括して扱っているが、1996年の検定本ではまず述語について「文をまとめる重要な役割をする」と述べたあと、主語については修飾語と一括して説明している。</ref>。<br />
<br />
=== 文の成分 ===<br />
文を主語・述語から成り立つと捉える立場でも、この2要素だけでは文の構造を十分に説明できない。主語・述語には、さらに[[修飾語]]などの要素が付け加わって、より複雑な文が形成される。文を成り立たせるこれらの要素を「文の成分」と称する。<br />
<br />
学校文法では、文の成分として「主語」「述語」「修飾語」(連用修飾語・連体修飾語)「接続語」「独立語」、および、教科書によっては「並立語」を立てる。以下、学校文法の区分に従いつつ、それぞれの文の成分の種類と役割とについて述べる。<br />
<br />
* '''主語・述語''' 文を成り立たせる基本的な成分である。ことに述語は、文をまとめる重要な役割を果たす。「雨が降る。」「本が多い。」「私は学生だ。」などは、いずれも主語・述語から成り立っている。教科書によっては、述語を文のまとめ役として最も重視する一方、主語については修飾語と合わせて説明するものもある(前節「[[#主語廃止論|主語廃止論]]」参照)。<br />
* '''連用修飾語''' 用言にかかる修飾語である(用言については「[[#自立語|自立語]]」の節を参照)。「兄が弟に算数を教える。」という文で「弟に」「算数を」など格を表す部分は、述語の動詞「教える」にかかる連用修飾語ということになる。また、「算数をみっちり教える。」「算数を熱心に教える。」という文の「みっちり」「熱心に」なども、「教える」にかかる連用修飾語である。ただし、「弟に」「算数を」などの成分を欠くと、基本的な事実関係が伝わらないのに対し、「みっちり」「熱心に」などの成分は、欠いてもそれほど事実の伝達に支障がない。ここから、前者は文の根幹をなすとして'''補充成分'''と称し、後者に限って'''修飾成分'''と称する説もある<ref>北原 保雄 (1981)『日本語の世界 6 日本語の文法』(中央公論社)</ref>。国語教科書でもこの2者を区別して説明するものがある。<br />
* '''連体修飾語''' 体言にかかる修飾語である(体言については「[[#自立語|自立語]]」の節を参照)。「私の本」「動く歩道」「赤い髪飾り」「大きな瞳」の「私の」「動く」「赤い」「大きな」は連体修飾語である。<br />
* '''接続語''' 「満腹になったので、動けない。」「買いたいが、金がない。」の「満腹になったので」「買いたいが」のように、あとの部分との論理関係を示すものである。また、「今日は晴れた。だから、ピクニックに行こう。」「君は若い。なのに、なぜ絶望するのか。」における「だから」「なのに」のように、前の文とその文とをつなぐ成分も接続語である。品詞分類では、常に接続語となる品詞を接続詞とする。<br />
* '''独立語''' 「はい、分かりました。」「姉さん、どこへ行くの。」「新鮮、それが命です。」の「はい」「姉さん」「新鮮」のように、他の部分にかかったり、他の部分を受けたりすることがないものである。かかり受けの観点から定義すると、結果的に、独立語には感動・呼びかけ・応答・提示などを表す語が該当することになる。品詞分類では、独立語としてのみ用いられる品詞を感動詞とする。名詞や形容動詞語幹なども独立語として用いられる。<br />
* '''並立語''' 「ミカンとリンゴを買う。」「琵琶湖の冬は冷たく厳しい。」の「ミカンとリンゴを」や、「冷たく厳しい。」のように並立関係でまとまっている成分である。全体としての働きは、「ミカンとリンゴを」の場合は連用修飾部に相当し、「冷たく厳しい。」は述部に相当する。<br />
<br />
学校文法では、英語にあるような「目的語」「補語」などの成分はない。英語文法では "I read a book." の "a book" はSVO文型の一部をなす目的語であり、また、"I go to the library." の "the library" は前置詞とともに付け加えられた修飾語と考えられる。一方、日本語では、<br />
* 私は本を読む。<br />
* 私は図書館へ行く。<br />
のように、「本を」「図書館へ」はどちらも「名詞+格助詞」で表現されるのであって、その限りでは区別がない。これらは、文の成分としてはいずれも「連用修飾語」とされる。ここから、学校文法に従えば、「私は本を読む。」は、「主語‐目的語‐動詞」(SOV)文型というよりは、「主語‐修飾語‐述語」文型であると解釈される。<br />
<br />
==== 修飾語の特徴 ====<br />
日本語では、修飾語はつねに被修飾語の前に位置する。「ぐんぐん進む」「白い雲」の「ぐんぐん」「白い」はそれぞれ「進む」「雲」の修飾語である。修飾語が長大になっても位置関係は同じで、たとえば、<br />
<blockquote>ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なるひとひらの雲(佐佐木信綱)</blockquote><br />
という短歌は、冒頭から「ひとひらの」までが「雲」にかかる長い修飾語であり、詩的効果を生んでいる。<br />
<br />
書き手によっては、修飾語を長々とつらねて、肝心の被修飾語がなかなか表れない文章を書くことがある。また、法律文や翻訳文などでも、長い修飾語を主語・述語の間に挟み、文意を取りにくくしていることがしばしばある。たとえば、[[日本国憲法|憲法]]前文の一節に、<br />
<blockquote>われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。</blockquote><br />
とあるが、主語(題目)の「われら」、述語の「信ずる」の間に「いづれの国家も……であると」という長い修飾語が介在している。この種の文を読み慣れた人でなければわかりにくい。英訳で "We hold…"(われらは信ずる)と主語・述語が隣り合うのとは対照的である。<br />
<br />
もっとも、修飾語が後置される英語でも、修飾関係の分かりにくい文が現れることがある。次のような文は「袋小路文」([[:en:garden path sentence]])と呼ばれる。<br />
<br />
<blockquote>The horse raced past the barn fell.(納屋を抜けて走らされた馬が倒れた。)</blockquote><br />
<br />
この場合、日本語の文では「馬」にかかる連体修飾語「納屋を抜けて走らされた」が前に来ているために誤解がないが、英語では "The horse" を修飾する "raced past the barn" があとに来ているために、誤解の元になっている。<br />
<br />
=== 品詞体系 ===<br />
[[画像:JapanesePartsOfSpeech.png|frame|right|学校文法の品詞体系<br/><small>元の図は、<br />
橋本進吉「国語法要説」<ref name="F">橋本 進吉 (1948)『国語法研究(橋本進吉博士著作集 第2冊)』(岩波書店)。</ref>に掲載。上図および現在の国語教科書では微修正を加えている。</small>]]<br />
名詞や動詞、形容詞といった「[[品詞]]」の概念は、上述した「文の成分」の概念とは分けて考える必要がある。名詞「犬」は、文の成分としては主語にもなれば修飾語にもなり、「犬だ」のように[[助動詞]]「だ」をつけて述語にもなる。動詞・形容詞・形容動詞も、修飾語にもなれば述語にもなる。もっとも、副詞は多く連用修飾語として用いられ、また、連体詞は連体修飾語に、接続詞は接続語に、感動詞は独立語にもっぱら用いられるが、必ずしも、特定の品詞が特定の文の成分に1対1で対応しているわけではない。<br />
<br />
では、それぞれの品詞の特徴を形作るものは何かということが問題になるが、これについては、さまざまな説明があり、一定しない。俗に、事物を表す単語が名詞、動きを表す単語が動詞、様子を表す単語が形容詞などと言われることがあるが、例外がいくらでも挙がり、定義としては成立しない。<br />
<br />
[[橋本進吉]]は、品詞を分類するにあたり、単語の表す意味(動きを表すか様子を表すかなど)には踏み込まず、主として形式的特徴によって品詞分類を行っている<ref name="F"/>。橋本の考え方は初学者にも分かりやすいため、[[学校文法]]もその考え方に基づいている。<br />
<br />
学校文法では、[[語]]のうち、「太陽」「輝く」「赤い」「ぎらぎら」など、それだけで[[文節]]を作り得るものを'''[[自立語]]'''(詞)とし、「ようだ」「です」「が」「を」など、単独で文節を作り得ず、自立語に付属して用いられるものを'''[[付属語]]'''(辞)とする。なお、日本語では、自立語の後に[[接辞]]や付属語を次々につけ足して文法的な役割などを示すため、[[言語類型論]]上は[[膠着語]]に分類される。<br />
<br />
==== 自立語 ====<br />
自立語は、[[活用]]のないものと、活用のあるものとに分けられる。<br />
<br />
自立語で活用のないもののうち、主語になるものを'''[[名詞]]'''とする。名詞のうち、'''[[代名詞]]'''・'''[[数詞]]'''を独立させる考え方もある。一方、主語にならず、単独で連用修飾語になるものを'''[[副詞]]'''、連体修飾語になるものを'''[[連体詞]]'''(副体詞)、接続語になるものを'''[[接続詞]]'''、独立語としてのみ用いられるものを'''[[感動詞]]'''とする。副詞・連体詞については、それぞれ一品詞とすべきかどうかについて議論があり、さらに細分化する考え方<ref>渡辺 実 [編] (1983)『副用語の研究』(明治書院)などを参照。</ref>や、他の品詞に吸収させる考え方<ref>鈴木 一彦 (1959)「副詞の整理」『国語と国文学』36-12。</ref>などがある。<br />
<br />
自立語で活用のあるもののうち、命令形のあるものを'''[[動詞]]'''、命令形がなく終止・連体形が「い」で終わるものを'''[[形容詞]]'''(日本語教育では「イ形容詞」)、連体形が「な」で終わるものを'''[[形容動詞]]'''(日本語教育では「ナ形容詞」)とする。形容動詞を一品詞として認めることについては、[[時枝誠記]]<ref name="B">時枝 誠記 (1950) 『日本文法 口語篇』(岩波全書)。</ref>など否定的な見方をする研究者もいる。<br />
<br />
なお、「名詞」および「体言」という用語は、しばしば混同される。古来、ことばを分類するにあたり、活用のない語を「[[体言]]」(体)、活用のある語を「[[用言]]」(用)、そのほか、助詞・助動詞の類を「てにをは」と大ざっぱに称することが多かった。現在の学校文法では、「用言」は活用のある自立語の意味で用いられ(動詞・形容詞・形容動詞を指す)、「体言」は活用のない自立語の中でも名詞(および代名詞・数詞)を指すようになった。つまり、現在では「体言」と「名詞」とは同一物とみても差し支えはないが、活用しない語という点に着目していう場合は「体言」、文の成分のうち主語になりうるという点に着目していう場合は「名詞」と称する。<br />
<br />
==== 付属語 ====<br />
付属語も、[[活用]]のないものと、活用のあるものとに分けられる。<br />
<br />
付属語で活用のないものを'''[[助詞]]'''と称する。「春'''が'''来た」「買っ'''て'''くる」「やる'''しか'''ない」「分かった'''か'''」などの太字部分はすべて助詞である。助詞は、名詞について述語との関係(格関係)を表す'''格助詞'''(「[[#名詞の格|名詞の格]]」の節参照)、活用する語について後続部分との接続関係を表す'''接続助詞'''、種々の語について、程度や限定などの意味を添えつつ後続の用言などを修飾する'''副助詞'''、文の終わりに来て疑問や詠嘆・感動・禁止といった気分や意図を表す'''終助詞'''に分けられる。<br />
<br />
付属語で活用のあるものを'''[[助動詞]]'''と称する。「気を引か'''れる'''」「私は泣か'''ない'''」「花が笑っ'''た'''」「さあ、出かけ'''よう'''」「今日は来ない'''そうだ'''」「もうすぐ春'''です'''」などの太字部分はすべて助動詞である。助動詞の最も主要な役割は、動詞(および助動詞)に付属して以下のような情報を加えることである。すなわち、動詞の[[態]](特に受け身・使役・可能など。ヴォイス)・[[極性]](肯定・否定の決定。ポラリティ)・[[時制]](テンス)・[[相 (言語学)|相]](アスペクト)・[[法 (文法)|法]](推量・断定・意志など。ムード)などを示す役割を持つ。[[山田孝雄]](よしお)は、助動詞を認めず、動詞から分出される語尾(複語尾)と見なしている<ref>山田 孝雄 (1909) 『日本文法論』(宝文館)。</ref>。また[[時枝誠記]]は、「れる(られる)」「せる(させる)」を助動詞とせず、動詞の接尾語としている<ref name="B"/>。<br />
<br />
=== 名詞の格 ===<br />
名詞および動詞・形容詞・形容動詞は、それが文中でどのような成分を担っているかを特別の形式によって表示する。<br />
<br />
名詞の場合、「が」「を」「に」などの[[格助詞]]を後置することで動詞との関係(格)を示す。語順によって格を示す言語ではないため、日本語は語順が比較的自由である。すなわち、<br />
* 桃太郎'''が''' 犬'''に''' きびだんご'''を''' やりました。<br />
* 犬'''に''' 桃太郎'''が''' きびだんご'''を''' やりました。<br />
* きびだんご'''を''' 桃太郎'''が''' 犬'''に''' やりました。<br />
などは、強調される語は異なるが、いずれも同一の内容を表す文で、しかも正しい文である。<br />
<br />
主な格助詞とその典型的な機能は次の通りである。<br />
{| border="0" cellspacing="0" cellpadding="1" style="margin-left:50px"<br />
|-<br />
|style="vertical-align:top; white-space: nowrap" |「が」……||style="vertical-align:top" |動作・作用の主体を表す。例、「空が青い」「犬がいる」<br />
|-<br />
|style="vertical-align:top; white-space: nowrap" |「の」……||style="vertical-align:top" |連体修飾を表す。例、「私の本」「理想の家庭」<br />
|-<br />
|style="vertical-align:top; white-space: nowrap" |「を」……||style="vertical-align:top" |動作・作用の対象を表す。例、「本を読む」「人を教える」<br />
|-<br />
|style="vertical-align:top; white-space: nowrap" |「に」……||style="vertical-align:top" |動作・作用の到達点を表す。例、「駅に着く」「人に教える」<br />
|-<br />
|style="vertical-align:top; white-space: nowrap" |「へ」……||style="vertical-align:top" |動作・作用の及ぶ方向を表す。例、「駅へ向かう」「学校へ出かける」<br />
|-<br />
|style="vertical-align:top; white-space: nowrap" |「と」……||style="vertical-align:top" |動作・作用をともに行う相手を表す。例、「友人と帰る」「車とぶつかる」<br />
|-<br />
|style="vertical-align:top; white-space: nowrap" |「から」……||style="vertical-align:top" |動作・作用の起点を表す。例、「旅先から戻る」「6時から始める」<br />
|-<br />
|style="vertical-align:top; white-space: nowrap" |「より」……||style="vertical-align:top" |動作・作用の起点や、比較の対象を表す。例、「旅先より戻る」「花より美しい」<br />
|-<br />
|style="vertical-align:top; white-space: nowrap" |「で」……||style="vertical-align:top" |動作・作用の行われる場所を表す。例、「川で洗濯する」「風呂で寝る」<br />
|-<br />
|}<br />
このように、格助詞は、述語を連用修飾する名詞が述語とどのような関係にあるかを示す(ただし、「の」だけは連体修飾に使われ、名詞同士の関係を示す)。なお、上記はあくまでも典型的な機能であり、主体を表さない「が」(例、「水が飲みたい」)、対象を表さない「を」(例、「日本を発った」)、到達点を表さない「に」(例、「先生にほめられた」)など、上記に収まらない機能を担う場合も多い。<br />
<br />
格助詞のうち、「が」「を」「に」は、話し言葉においては脱落することが多い。その場合、文脈の助けがなければ、最初に来る部分は「が」格に相当するとみなされる。「くじらをお父さんが食べてしまった。」を「くじら、お父さん食べちゃった。」と助詞を抜かして言った場合は、「くじら」が「が」格相当ととらえられるため、誤解の元になる。「チョコレートを私が食べてしまった。」を「チョコレート、私食べちゃった。」と言った場合は、文脈の助けによって誤解は避けられる。なお、「へ」「と」「から」「より」「で」などの格助詞は、話し言葉においても脱落しない。<br />
<br />
題述構造の文(「[[#文の構造|文の構造]]」の節参照)では、特定の格助詞が「は」に置き換わる。たとえば、「空が 青い。」という文は、「空」を題目化すると「空は 青い。」となる。題目化の際の「は」の付き方は、以下のようにそれぞれの格助詞によって異なる。<br />
{| border="0" cellspacing="0" cellpadding="1" style="margin-left:50px"<br />
|-<br />
|'''無題の文'''&nbsp;&nbsp;||'''題述構造の文'''<br />
|-<br />
|空'''が'''青い。||空'''は'''青い。<br />
|-<br />
|本'''を'''読む。||本'''は'''読む。<br />
|-<br />
|学校'''に'''行く。||学校'''は'''行く。(学校'''には'''行く。)<br />
|-<br />
|駅'''へ'''向かう。||駅'''へは'''向かう。<br />
|-<br />
|友人'''と'''帰る。||友人'''とは'''帰る。<br />
|-<br />
|旅先'''から'''戻る。||旅先'''からは'''戻る。<br />
|-<br />
|川'''で'''洗濯する。&nbsp;&nbsp;||川'''では'''洗濯する。<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
格助詞は、下に来る動詞が何であるかに応じて、必要とされる種類と数が変わってくる。たとえば、「走る」という動詞で終わる文に必要なのは「が」格であり、「馬が走る。」とすれば完全な文になる。ところが、「教える」の場合は、「が」格を加えて「兄が教えています。」としただけでは不完全な文である。さらに「で」格を加え、「兄が小学校で教えています(=教壇に立っています)。」とすれば完全になる。つまり、「教える」は、「が・で」格が必要である。<br />
<br />
ところが、「兄が部屋で教えています。」という文の場合、「が・で」格があるにもかかわらず、なお完全な文という感じがしない。「兄が部屋で弟に算数を教えています。」のように「が・に・を」格が必要である。むしろ、「で」格はなくとも文は不完全な印象はない。<br />
<br />
すなわち、同じ「教える」でも、「教壇に立つ」という意味の「教える」は「が・で」格が必要であり、「説明して分かるようにさせる」という意味の「教える」では「が・に・を」格が必要である。このように、それぞれの文を成り立たせるのに必要な格を「必須格」という。<br />
<br />
=== 活用形と種類 ===<br />
{{main|活用}}<br />
名詞が格助詞を伴ってさまざまな格を示すのに対し、用言(動詞・形容詞・形容動詞)および助動詞は、語尾を変化させることによって、文中のどの成分を担っているかを示したり、[[時制]]・[[相 (言語学)|相]]などの情報や文の切れ続きの別などを示したりする。この語尾変化を「[[活用]]」といい、活用する語を総称して「活用語」という。<br />
<br />
学校文法では、口語の活用語について、6つの[[活用形]]を認めている。以下、動詞・形容詞・形容動詞の活用形を例に挙げる(太字部分)。<br />
<br />
{|border="1" cellspacing="0" cellpadding="1" style="text-align:center; margin-left:50px"<br />
|活用形||動詞||形容詞||形容動詞<br />
|-<br />
|'''[[未然形]]'''||'''打た'''ない<br/>'''打と'''う||'''強かろ'''う||'''勇敢だろ'''う<br />
|-<br />
|'''[[連用形]]'''||'''打ち'''ます<br/>'''打っ'''た||'''強かっ'''た<br/>'''強く'''なる<br/>'''強う'''ございます||'''勇敢だっ'''た<br/>'''勇敢で'''ある<br/>'''勇敢に'''なる<br />
|-<br />
|'''[[終止形]]'''||'''打つ'''。||'''強い'''。||'''勇敢だ'''。<br />
|-<br />
|'''[[連体形]]'''||'''打つ'''こと||'''強い'''こと||'''勇敢な'''こと<br />
|-<br />
|'''[[仮定形]]'''||'''打て'''ば||'''強けれ'''ば||'''勇敢なら'''ば<br />
|-<br />
|'''[[命令形]]'''||'''打て'''。||○||○<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
一般に、終止形は述語に用いられる。「(選手が球を)打つ。」「(この子は)強い。」「(消防士は)勇敢だ。」など。<br />
<br />
連用形は、文字通り連用修飾語にも用いられる。「強く(生きる。)」「勇敢に(突入する。)」など。ただし、「選手が球を打ちました。」の「打ち」は連用形であるが、連用修飾語ではなく、この場合は述語の一部である。このように、活用形と文中での役割は、1対1で対応しているわけではない。<br />
<br />
仮定形は、文語では[[已然形]]と称する。口語の「打てば」は仮定を表すが、文語の「打てば」は「已(すで)に打ったので」の意味を表すからである。また、形容詞・形容動詞は、口語では命令形がないが、文語では「稽古は強かれ。」([[風姿花伝]])のごとく命令形が存在する。<br />
<br />
動詞の活用は種類が分かれている。口語の場合は、[[五段活用]]・[[上一段活用]]・[[下一段活用]]・[[カ行変格活用]](カ変)・[[サ行変格活用]](サ変)の5種類である。<br />
* 五段動詞は、未然形活用語尾が「[[あ段]]音」で終わるもの。例、「買う」。<br />
* 上一段動詞は、未然形活用語尾が「[[い段]]音」で終わるもの。例、「見る」。<br />
* 下一段動詞は、未然形活用語尾が「[[え段]]音」で終わるもの。例、「受ける」。<br />
* カ変動詞は「来る」および「来る」を語末要素とするもの。<br />
* サ変動詞は「する」および「する」を語末要素とするもの。<br />
<br />
== 語彙 ==<br />
{{main|日本語の語彙}}<br />
<br />
=== 分野ごとの語彙量 ===<br />
ある言語の[[語彙]]体系を見渡して、特定の分野の語彙が豊富であるとか、別の分野の語彙が貧弱であるとかを決めつけることは、一概にはできない。日本語でも、たとえば「自然を表わす語彙が多いというのが定評」<ref>金田一 春彦 (1988)『日本語 新版』上(岩波新書)。</ref>といわれるが、これは人々の直感から来る評判という意味以上のものではない。<br />
<br />
実際に、旧版『分類語彙表』<ref>国立国語研究所 (1964)『分類語彙表』(秀英出版)。</ref>によって分野ごとの語彙量の多寡を比べた結果によれば、名詞(体の類)のうち「人間活動―精神および行為」に属するものが27.0%、「抽象的関係」が18.3%、「自然物および自然現象」が10.0%などとなっていて、このかぎりでは「自然」よりも「精神」や「行為」などを表す語彙のほうが多いことになる<ref>中野 洋 (1981)「『分類語彙表』の語数」『計量国語学』12-8。</ref>。ただし、これも、他の言語と比較して多いということではなく、この結果がただちに日本語の語彙の特徴を示すことにはならない。<br />
<br />
==== 人称語彙 ====<br />
こうした中で、日本語に[[人称]]を表す語彙が多いことは注意を引く。たとえば、『類語大辞典』<ref>柴田 武・山田 進 [編] (2002)『類語大辞典』(講談社)</ref>の「わたし」の項には「わたし・わたくし・あたし・あたくし・あたい・わし・わい・わて・我が輩・僕・おれ・おれ様・おいら・わっし・こちとら・自分・てまえ・小生・それがし・拙者・おら」などが並び、「あなた」の項には「あなた・あんた・きみ・おまえ・おめえ・おまえさん・てめえ・貴様・おのれ・われ・お宅・なんじ・おぬし・その方・貴君・貴兄・貴下・足下・貴公・貴女・貴殿・貴方(きほう)」などが並ぶ。<br />
<br />
上の事実は、現代[[英語]]の一人称・二人称代名詞がほぼ "I" と "you" のみであり、[[フランス語]]の一人称代名詞が "je"、二人称代名詞が "tu" "vous" のみであることと比較すれば、特徴的ということができる。もっとも、日本語においても、本来の人称代名詞は、一人称に「ワ(レ)」「ア(レ)」、二人称に「ナ(レ)」があるのみである。今日、一・二人称同様に用いられる語は、その大部分が一般名詞からの転用である<ref>亀井 孝・河野 六郎・千野 栄一 [編] (1996)『言語学大辞典6 術語編』(三省堂)の「人称代名詞」。</ref>。一人称を示す「ぼく」「手前」や三人称を示す「彼女」などを、「ぼく、何歳?」「てめえ、何しやがる」「彼女、どこ行くの?」のように二人称に転用することが可能であるのも、日本語の人称語彙が一般名詞的であることの表れである。<br />
<br />
なお、[[#敬意表現|敬意表現]]の観点から、目上に対しては二人称代名詞の使用が避けられる傾向がある。たとえば、「あなたは何時に出かけますか」とは言わず、「何時にいらっしゃいますか」のように言うことが普通である。<br />
<br />
「[[#親族語彙の体系|親族語彙の体系]]」の節をあわせて参照のこと。<br />
<br />
==== 音象徴語彙 ====<br />
また、音象徴語、いわゆる[[修辞技法|オノマトペ]](onomatopee)の語彙量も日本語には豊富である(オノマトペの定義は一定しないが、ここでは、擬声語・擬音語のように耳に聞こえるものを写した語と、擬態語のように耳に聞こえない状態・様子などを写した語の総称として用いる)。<br />
<br />
擬声語は、人や動物が立てる声を写したものである(例、おぎゃあ・がおう・げらげら・にゃあにゃあ)。擬音語は、物音を写したものである(例、がたがた・がんがん・ちんちん・どんどん)。擬態語は、ものごとの様子や心理の動きなどを表したものである(例、きょろきょろ・すいすい・いらいら・わくわく)。擬態語の中で、心理を表す語を特に擬情語と称することもある。<br />
<br />
オノマトペ自体は多くの言語に存在する。たとえば猫の鳴き声は、英語で "mew"、ドイツ語で "miau"、フランス語で "miau miau"、ロシア語で "{{lang|ru|мяу}}"(myau)、中国語で「{{lang|zh|喵喵}}」(miao miao)、朝鮮語で「{{lang|ko|야옹야옹}}」(yaongyaong)のごとくである<ref>改田 昌直・クロイワ カズ・『リーダーズ英和辞典』編集部 [編] (1985)『漫画で楽しむ英語擬音語辞典』(研究社)による。</ref>。しかしながら、その語彙量は言語によって異なる。日本語のオノマトペは欧米語や中国語の3倍から5倍存在するといわれ<ref>山口 仲美 [編] (2003)『暮らしのことば擬音・擬態語辞典』(講談社)p.1。</ref>、とりわけ擬態語が多く使われるとされる<ref>浅野 鶴子 [編] (1978)『擬音語・擬態語辞典』(角川書店)p.1。</ref>。<br />
<br />
新たなオノマトペが作られることもある。「(心臓が)ばくばく」「がっつり(食べる)」などは、近年に作られた(広まった)オノマトペの例である。漫画などの媒体では、とりわけ自由にオノマトペが作られる。漫画家の[[手塚治虫]]は、漫画を英訳してもらったところ、「ドギューン」「シーン」などの語に翻訳者が「お手あげになってしまった」と記している<ref>手塚 治虫 (1977) 『マンガの描き方』(光文社)p.112。</ref>。また、漫画出版社社長の堀淵清治も、アメリカで日本漫画を売るに当たり、独特の擬音を訳すのにスタッフが悩んだことを述べている<ref>堀淵 清治 (2006) 『萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか』(日経BP社)。</ref>。<br />
<br />
=== 品詞ごとの語彙量 ===<br />
日本語の語彙を品詞ごとにみると、圧倒的に多いものは名詞である。その残りのうちで比較的多いものは動詞である。『新選国語辞典』の収録語の場合、名詞が82.37%、動詞が9.09%、副詞が2.46%、形容動詞が2.02%、形容詞が1.24%となっている<ref>金田一 京助他 [編] (2002)『新選国語辞典』第8版(小学館)裏見返し。</ref>。<br />
<br />
このうち、とりわけ目を引くのは形容詞の少なさである。かつて[[柳田国男]]はこの点を指摘して「形容詞饑饉」と称した<ref>柳田 国男 (1938)「方言の成立」『方言』8-2(1990年の『柳田國男全集 22』(ちくま文庫)に収録 p.181)</ref>。英語の場合、『[[オックスフォード英語辞典]]』第2版では、半分以上が名詞、約4分の1が形容詞、約7分の1が動詞ということであり<ref>[http://www.askoxford.com/asktheexperts/faq/aboutenglish/numberwords AskOxford: How many words are there in the English language?]</ref>、英語との比較の上からは、日本語の形容詞が僅少であることは特徴的といえる。<br />
<br />
ただし、これは日本語で物事を形容することが難しいことを意味するものではない。品詞分類上の形容詞、すなわち「赤い」「楽しい」など「~い」の形式をとる語が少ないということであって、他の形式による形容表現が多く存在する。「真っ赤だ」「きれいだ」など「~だ」の形式をとる形容動詞(「~的だ」を含む)、「初歩(の)」「酸性(の)」など「名詞(+の)」の形式、「目立つ(色)」「とがった(針)」「はやっている(店)」など動詞を基にした形式、「つまらない」「にえきらない」など否定助動詞「ない」をともなう形式などが形容表現に用いられる。<br />
<br />
もともと少ない形容詞を補う主要な形式は形容動詞である。漢語・外来語の輸入によって、「正確だ」「スマートだ」のような、漢語・外来語+「だ」の形式の形容動詞が増大した。上掲の『新選国語辞典』で名詞扱いになっている漢語・外来語のうちにも、形容動詞の用法を含むものが多数存在する。現代の二字漢語(「世界」「研究」「豊富」など)約2万1千語を調査した結果によれば、全体の63.7%が事物類(名詞に相当)、29.9%が動態類(動詞に相当)、7.3%が様態類(形容動詞に相当)、1.1%が副用類(副詞に相当)であり<ref name="M">野村 雅昭 (1998)「現代漢語の品詞性」『東京大学国語研究室創設百周年記念 国語研究論集』(汲古書院)。</ref>、二字漢語の7%程度が形容動詞として用いられていることが分かる。<br />
<br />
「[[#語彙の増加と品詞|語彙の増加と品詞]]」の節をあわせて参照のこと。<br />
<br />
=== 語彙体系 ===<br />
それぞれの[[語]]は、ばらばらに存在しているのではなく、意味・用法などの点で互いに関連をもったグループを形成している。これを[[語彙]]体系と称する<ref>柴田 武 (1988)『語彙論の方法』(三省堂)などを参照。</ref>。日本語の語彙自体、ひとつの大きな語彙体系といえるが、その中にはさらに無数の語彙体系が含まれている。<br />
<br />
以下、体系をなす語彙の典型的な例として、指示語・色彩語彙・親族語彙を取り上げて論じる。<br />
<br />
==== 指示語の体系 ====<br />
日本語では、ものを指示するために用いる語彙は、一般に「こそあど」と呼ばれる4系列をなしている。これらの[[指示語]](指示詞)は、主として名詞(「これ・ここ・こなた・こっち」など)であるため、概説書の類では名詞(代名詞)の説明のなかで扱われている場合も多い。しかし、実際には副詞(「こう」など)・連体詞(「この」など)・形容動詞(「こんなだ」など)にまたがるため、ここでは語彙体系の問題として論じる。<br />
<br />
「こそあど」の体系は、伝統的には「近称・中称・遠称・不定(ふじょう)称」の名で呼ばれた。[[明治時代]]に、[[大槻文彦]]は以下のような表を示している<ref>大槻 文彦 (1889)「語法指南」(国語辞書『言海』に収録)。</ref>。<br />
<br />
{|border="1" cellspacing="0" cellpadding="1" style="text-align:center; margin-left:50px"<br />
|&nbsp;||近称||中称||遠称||不定称<br />
|-<br />
|事物||これ こ||それ そ||あれ あ<br/>かれ か||いづれ(どれ) なに<br />
|-<br />
|地位||ここ||そこ||あしこ あそこ<br/>かしこ||いづこ(どこ) いづく<br />
|-<br />
|rowspan="2"|方向||こなた||そなた||あなた<br/>かなた||いづかた(どなた)<br />
|-<br />
|こち||そち||あち||いづち(どち)<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
ここで、「近称」は最も近いもの、「中称」はやや離れたもの、「遠称」は遠いものを指すとされた。ところが、「そこ」などを「やや離れたもの」を指すと考えると、遠くにいる人に向かって「そこで待っていてくれ」と言うような場合を説明しがたい。また、自分の腕のように近くにあるものを指して、人に「そこをさすってください」と言うことも説明しがたいなどの欠点がある。佐久間鼎(かなえ)は、この点を改め、「こ」は「わ(=自分)のなわばり」に属するもの、「そ」は「な(=あなた)のなわばり」に属するもの、「あ」はそれ以外の範囲に属するものを指すとした<ref>佐久間 鼎 (1936)『現代日本語の表現と語法』(厚生閣、1983年くろしお出版から増補版)。</ref>。すなわち、体系は下記のようにまとめられた。<br />
<br />
{|border="1" cellspacing="0" cellpadding="1" style="text-align:center; margin-left:50px"<br />
|rowspan="2"|&nbsp;||colspan="2"|指示されるもの<br />
|-<br />
|対話者の層||所属事物の層<br />
|-<br />
|話し手||(話し手自身)<br/>ワタクシ ワタシ||(話し手所属のもの)<br/>コ系<br />
|-<br />
|相手||(話しかけの目標)<br/>アナタ オマエ||(相手所属のもの)<br/>ソ系<br />
|-<br />
|はたの<br/>人 もの||(第三者)(アノヒト)||(はたのもの)<br/>ア系<br />
|-<br />
|不定||ドナタ ダレ||ド系<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
このように整理すれば、上述の「そこで待っていてくれ」「そこをさすってください」のような言い方はうまく説明される。相手側に属するものは、遠近を問わず「そ」で表されることになる。この説明方法は、現在の学校教育の国語でも取り入れられている。<br />
<br />
とはいえ、すべての場合を佐久間説で割り切れるわけでもない。たとえば、道で「どちらに行かれます?」と問われて、「ちょっとそこまで」と答えたとき、これは「それほど遠くないところまで行く」という意味であるから、大槻文彦のいう「中称」の説明のほうがふさわしい。ものをなくしたとき、「ちょっとそのへんを探してみるよ」と言うときも同様である。<br />
<br />
また、目の前にあるものを直接指示する場合(現場指示)と、文章の中で前に出た語句を指示する場合(文脈指示)とでも、事情が変わってくる。「生か死か、それが問題だ」の「それ」は、「中称」(やや離れたもの)とも、「相手所属のもの」とも解釈しがたい。直前の内容を「それ」で示すものである。このように、指示語の意味体系は、詳細に見れば、なお研究の余地が多く残されている。<br />
<br />
なお、指示の体系は言語によって異なる。不定称を除いた場合、3系列をなす言語は日本語(こ・そ・あ)や朝鮮語({{lang|ko|이・그・저}})などがある。一方、英語(this・that)や中国語({{lang|zh|这・那}})などは2系列をなす。日本人の英語学習者が「これ・それ・あれ」に「this・it・that」を当てはめて考えることがあるが、「it」は文脈指示の代名詞で系列が異なるため、混用することはできない。<br />
<br />
==== 色彩語彙の体系 ====<br />
日本語で[[色|色彩]]を表す語彙([[色名|色彩語彙]])は、古来、「[[赤|アカ]]」「[[白|シロ]]」「[[青|アヲ]]」「[[黒|クロ]]」の4語が基礎となっている<ref>佐竹 昭広 (1955)「古代日本語における色名の性格」『国語国文』24-6(2000年に『萬葉集抜書』(岩波現代文庫)に収録)。</ref>。「アカ」は明るい色、「シロ」は顕(あき)らかな色、「アヲ」は漠然とした色、「クロ」は暗い色を総称した。今日でもこの体系は基本的に変わっていない。葉の色・空の色・顔色などをいずれも「アオ」と表現するのはここに理由がある<ref>小松 英雄 (2001)『日本語の歴史―青信号はなぜアオなのか』(笠間書院)。</ref>。<br />
<br />
文化人類学者のバーリンとケイの研究によれば、種々の言語で最も広範に用いられている基礎的な色彩語彙は「白」と「黒」であり、以下、「赤」「緑」が順次加わるという<ref>Brent Berlin &amp; Paul Kay (1969), ''Basic color terms: their universality and evolution'', Berkeley: University of California Press.</ref>。日本語の色彩語彙もほぼこの法則に合っているといってよい。<br />
<br />
このことは、日本語を話す人々が4色しか識別しないということではない。特別の色を表す場合には、「[[黄色]](語源は「木」かという<ref>大矢 透 (1899)『国語溯原』p.26など。</ref>)」「[[紫|紫色]]」「[[茶色]]」「[[蘇芳色]]」「[[浅葱色]]」など、植物その他の一般名称を必要に応じて転用する。ただし、これらは基礎的な色彩語彙ではない。<br />
<br />
==== 親族語彙の体系 ====<br />
日本語の[[親族呼称|親族語彙]]<ref name="H">柴田 武 (1968)「語彙体系としての親族名称―トルコ語・朝鮮語・日本語」『アジア・アフリカ言語文化研究』(東京外国語大学)1別冊(1979年の『日本の言語学 第5巻 意味・語彙』(大修館書店)に収録)。</ref> <ref>田中 章夫 (1978)『国語語彙論』(明治書院)第2章の図。</ref>は、比較的単純な体系をなしている。[[英語]]の基礎語彙で、同じ親から生まれた者を "brother", "sister" の2語のみで区別するのに比べれば、日本語では、男女・長幼によって「アニ」「アネ」「オトウト」「イモウト」の4語を区別し、より詳しい体系であるといえる(古代には、年上のみ「アニ」「アネ」と区別し、年下は「オト」と一括した<ref name="H"/>)。しかしながら、たとえば[[中国語]]の親族語彙と比較すれば、はるかに単純である。中国語では、父親の父母を「{{lang|zh|祖父}}」「{{lang|zh|祖母}}」、母親の父母を「{{lang|zh|外祖父}}」「{{lang|zh|外祖母}}」と呼び分けるが、日本語では「ジジ」「ババ」の区別しかない。中国語では父の兄弟を「{{lang|zh|伯}}」「{{lang|zh|叔}}」、父の姉妹を「{{lang|zh|姑}}」、母の兄弟を「{{lang|zh|舅}}」、母の姉妹を「{{lang|zh|姨}}」などというが、日本語では「オジ」「オバ」のみである。「オジ」「オバ」の子はいずれも「イトコ」の名で呼ばれる。日本語でも、「伯父(はくふ)」「叔父(しゅくふ)」「従兄(じゅうけい)」「従姉(じゅうし)」などの語を文章語として用いることもあるが、これらは中国語からの借用語である。<br />
<br />
親族語彙を他人に転用する虚構的用法 (fictive use)<ref>鈴木 孝夫 (1973)『ことばと文化』(岩波新書)p.158以下にも言及がある。</ref>として、日本語では赤の他人を「お父さん」「お母さん」と呼ぶことがある。たとえば、店員が中年の男性客に「お父さん、さあ買ってください」のように言う。これと似た表現は朝鮮語({{lang|ko|아버님}} お父様)・モンゴル語(aab 父)などにもあり、尊敬する年配男性に用いる。一方、フランス語・イタリア語・デンマーク語・チェコ語などのヨーロッパの言語では他人である男性をこのように呼ぶことは普通ではなく、失礼にさえなるという。ただし、虚構的用法そのものは多くの言語に存在する。英語では年少者が年配者に "uncle"(おじ)、年配者が年少者に "son"(息子)と呼びかけることがある。中国語では見知らぬ若い男性・女性に「{{lang|zh|哥哥}}(お兄さん)」「{{lang|zh|姐姐}}(お姉さん)」と呼びかける。<br />
<br />
父親が自分自身を指して「お父さん」と言う用法(「お父さんがやってあげよう」)は、中国語・朝鮮語・モンゴル語・英語・フランス語・イタリア語・デンマーク語・チェコ語などを含め諸言語にある。<br />
<br />
=== 語種 ===<br />
{{main|語種}}<br />
<br />
日本語の語彙を出自から分類すれば、大きく、[[和語]]・[[漢語]]・[[外来語]]、およびそれらが混ざった混種語に分けられる。このように、出自によって分けた言葉の種類を「[[語種]]」という。和語は日本古来の大和言葉、漢語は中国渡来の漢字の音を用いた言葉、外来語は中国以外の他言語から取り入れた言葉である。もっとも、和語とされる「ウメ(梅)」が元来中国語からの借用語であった可能性があるなど、語種の境界はときに曖昧である(「[[#語彙史|語彙史]]」の節参照)。<br />
<br />
和語は日本語の語彙の中核部分を占める。「これ」「それ」「きょう」「あす」「わたし」「あなた」「行く」「来る」「良い」「悪い」などのいわゆる基礎語彙はほとんど和語である。また、「て」「に」「を」「は」などの助詞や、助動詞の大部分など、文を組み立てるために必要な付属語も和語である。<br />
<br />
一方、抽象的な概念や、社会の発展に伴って新たに発生した概念を表すためには、漢語や外来語が多く用いられる。和語の名称がすでにある事物を漢語や外来語で言い換えることもある。「めし」を「御飯」「ライス」、「やどや」を「旅館」「ホテル」などと称するのはその例である<ref>樺島 忠夫 (1981)『日本語はどう変わるか―語彙と文字』(岩波新書)p.18、およびp.176以下。</ref>。このような語種の異なる同義語には、微妙な意味・ニュアンスの差異が生まれ、とりわけ和語にはやさしい、または卑俗な印象、漢語には公的で重々しい印象、外来語には新しい印象が含まれることが多い。<br />
<br />
一般に、和語の意味は広く、漢語の意味は狭いといわれる。たとえば、「しづむ(しずめる)」という1語の和語に、「沈」「鎮」「静」など複数の漢語の造語成分が相当する。「しづむ」の含む多様な意味は、「沈む」「鎮む」「静む」などと漢字を用いて書き分けるようになり、その結果、これらの「しづむ」が別々の語と意識されるまでになった。2字以上の漢字が組み合わさった漢語の表す意味はとりわけ分析的である。たとえば、「弱」という造語成分は、「脆」「貧」「軟」「薄」などの成分と結合することにより、「脆弱」「貧弱」「軟弱」「薄弱」のように分析的・説明的な単語を作る<ref>岩田 麻里 (1983)「現代日本語における漢字の機能」『日本語の世界16』(中央公論社)p.183。</ref>(「[[#語彙史|語彙史]]」の「[[#漢語の勢力拡大|漢語の勢力拡大]]」および「[[#語彙の増加と品詞|語彙の増加と品詞]]」を参照)。<br />
<br />
漢語は、「学問」「世界」「博士」などのように、古く中国から入ってきた語彙が大部分を占めるのは無論であるが、日本人が作った漢語([[和製漢語]])も古来多い。現代語としても、「国立」「改札」「着席」「挙式」「即答」「熱演」など多くの和製漢語が用いられている<ref>現代語の例は、陳 力衛 (2001)「和製漢語と語構成」『日本語学』20-9の例示による。</ref>。<br />
<br />
外来語は、もとの言語の意味のままで用いられるもの以外に、日本語に入ってから独自の意味変化を遂げるものが少なくない。英語の "claim" は「当然の権利として要求する」の意であるが、日本語の「クレーム」は「文句」の意である。英語の "lunch" は昼食の意であるが、日本の食堂で「ランチ」といえば料理の種類を指す<ref>以上は、石綿 敏雄 (2001)『外来語の総合的研究』(東京堂出版)の例示による。</ref>。<br />
<br />
外来語を組み合わせて、「アイスキャンデー」「サイドミラー」「テーブルスピーチ」のように日本語独自の語が作られることがある。また、当該の語形が外国語にない「ナイター」「パネラー」(パネリストの意)「プレゼンテーター」(プレゼンテーションをする人。プレゼンター)などの語形が作られることもある。これらを総称して「和製洋語」、英語系の語を特に「[[和製英語]]」と言う。<br />
<br />
=== 単純語と複合語 ===<br />
日本語の語彙は、語構成の面からは単純語と[[複合語]]に分けることができる。単純語は、「あたま」「かお」「うえ」「した」「いぬ」「ねこ」のように、それ以上分けられない語である。複合語は、「あたまかず」「かおなじみ」「うわくちびる」「いぬずき」のように、いくつかの単純語が合わさってできていると意識される語である。「[[#語種|語種]]」の節で触れた混種語、すなわち、「プロ野球」「草野球」「日本シリーズ」のように複数の語種が合わさった語は、語構成の面からはすべて複合語ということになる。<br />
<br />
日本語では、限りなく長い複合語を作ることが可能である。「平成十六年新潟県中越地震非常災害対策本部」といった類も、ひとつの長い複合語である。国際協定の[[関税および貿易に関する一般協定|GATT]]は、英語名は "General Agreement on Tariffs and Trade"(関税と貿易に関する一般協定)であり、ひとつの句であるが、日本の新聞では「関税貿易一般協定」と複合語で表現することがある。これは漢字の結合力によるところが大きく、[[中国語]]・[[朝鮮語]]などでも同様の長い複合語を作る。<br />
<br />
接辞は、複合語を作るために威力を発揮する。たとえば、「感」は、「音感」「語感」「距離感」「不安感」など漢字2字・3字からなる複合語のみならず、「透け感」「懐かし感」「しゃきっと感」「きちんと感」など動詞・形容詞・副詞との複合語を作り、さらには「『昔の名前で出ています』感」(=昔の名前で出ているという感じ)のように文であったものに下接して長い複合語を作ることもある。<br />
<br />
日本語の複合語は、難しい語でも、表記を見れば意味が分かる場合が多い。たとえば、英語の "apivorous" は生物学者にしか分からないのに対し、日本語の「蜂食性」は「蜂を食べる性質」であると推測できる<ref>鈴木 孝夫 (1990)『日本語と外国語』(岩波新書)。</ref>。これは表記に漢字を用いる言語の特徴である。<br />
<br />
=== 語の言い換え ===<br />
語の中には、いったん使われ始めた後に、意識的に言い換えられるものがある。学術の分野では、語の言い換えは特に自覚的に行われる。[[江戸時代]]にオランダ語から訳された「窮理学」「舎密(せいみ)」は、幕末にそれぞれ「[[科学]]」「[[化学]]」と言い換えられた<ref>樺島 忠夫・飛田 良文・米川 明彦 [編] (1996)『明治大正新語俗語辞典』(東京堂出版)。</ref>。現代でも、不適切な用語を言い換える場合(例、「蒙古症」→「[[ダウン症]]」)、定義と矛盾する用語を言い換える場合(例、「大和朝廷」→「[[ヤマト王権]]」)などがある。その一方で、「[[広汎性発達障害]]」という学術的に適切な語があるにもかかわらず、「[[自閉症]]」という誤解を招く表現が使われ続けているという例も存在する。また、「[[南朝鮮]]」のように、政治的に現在では意図的に使われなくなった語も存在する。<br />
<br />
言語の自立性を保とうとする目的で、使用する外来語を制限したり、一度入った外来語を言い換える動きもしばしばみられる。江戸時代の[[国学]]者は、[[漢語]]を極力排除し、古来の[[大和言葉]]を主とした擬古文を記した。たとえば、[[本居宣長]]は、「漢籍」を「からぶみ」、「写本」を「写し本(マキ)」、「国学」を「皇国(みくに)のまなび」などと言い換えている(例はいずれも『玉勝間』による)。現代でも、[[国立国語研究所]]は[[2003年]]から[[2006年]]にかけて、一般になじみの薄い外来語を日本語に置き換える目的で[[「外来語」言い換え提案]]を行った。<br />
<br />
近年では、[[ポリティカルコレクトネス]]が盛んに提議され、「[[看護婦]]」→「[[看護師]]」など、より中立的な語に言い換えたり、放送上不適切と考えられる用語を[[放送禁止用語|禁止用語]]として自粛したりする例が増えてきている。このような議論の前提に「ことばが我々の思想に影響を及ぼす」という考え方があるとも指摘される<ref>飯野 公一 (2003)「ポリティカリー・コレクト」『新世代の言語学―社会・文化・人をつなぐもの』(くろしお出版)。</ref>。言い換えや使用自粛が行き過ぎた場合には、[[言葉狩り]]として問題視されることもある。<br />
<br />
== 表記 ==<br />
{{main|日本語の表記体系}}<br />
現代の日本語は、[[漢字]]・[[平仮名]]・[[片仮名]]を用いて、[[常用漢字]]・[[現代仮名遣い]]に基づいて表記されることが一般的である。[[アラビア数字]]や[[ラテン文字|ローマ字(ラテン文字)]]なども必要に応じて併用される。漢字の読み方には中国式の読み方である[[音読み]]と、[[大和言葉]]の読み方をあてた[[訓読み]]が存在し、習慣によって使い分けている。厳密な[[正書法]]はなく、正書法の必要性を説く主張<ref>梅棹 忠夫 (1972)「現代日本文字の問題点」『日本文化と世界』(講談社現代新書)など。</ref>や、その反論<ref>鈴木 孝夫 (1975)『閉された言語・日本語の世界』(新潮選書)など。</ref>がしばしば交わされた。<br />
<br />
仮名の体系は文化的中心地の言葉を書き表すために発達してきた。したがって、他の方言の音韻体系を記すためには、仮名は必ずしも適していない。<br />
<br />
=== 字種 ===<br />
平仮名・片仮名は、現在以下の46字ずつが使われる。<br />
{| border="0" cellspacing="0" cellpadding="1" style="margin-left:50px;"<br />
|-<br />
|style="vertical-align:top; white-space: nowrap" |'''平仮名'''&nbsp;&nbsp;||style="vertical-align:top" |あいうえお かきくけこ さしすせそ たちつてと なにぬねの はひふへほ まみむめも やゆよ らりるれろ わを ん<br />
|-<br />
|style="vertical-align:top; white-space: nowrap" |'''片仮名'''&nbsp;&nbsp;||style="vertical-align:top" |アイウエオ カキクケコ サシスセソ タチツテト ナニヌネノ ハヒフヘホ マミムメモ ヤユヨ ラリルレロ ワヲ ン<br />
|-<br />
|}<br />
このうち、「゛」(濁音符)および「゜」(半濁音符)をつけて濁音・半濁音を表す仮名もある(「[[#音韻|音韻]]」の節参照)。[[拗音]]は小書きの「ゃ」「ゅ」「ょ」を添えて表し、[[促音]]は小書きの「っ」で表す。「つぁ」「ファ」のように、小書きの「ぁ」「ぃ」「ぅ」「ぇ」「ぉ」を添えて表す音もある。[[歴史的仮名遣|歴史的仮名遣い]]では、上記のほか、平仮名「[[ゐ]]」「[[ゑ]]」および片仮名「ヰ」「ヱ」の字が存在した。補助符号として[[長音]]を表す「ー」がある。<br />
<br />
漢字は、[[常用漢字]]として1945字、うち[[教育漢字]]として1006字が定められているが、一般社会では、[[人名用漢字]]など、これ以外の漢字を含めて2000~3000字ほどが使われている。[[中華人民共和国|中国]]の[[現代漢語常用字表]]では、「常用字」として2500字、「次常用字」として1000字が定められており、日中で日常使われる漢字の字数にそれほど大きな隔たりはないといえる。<br />
<br />
一般的な文章では、上記の漢字・平仮名・片仮名を交えて記すほか、アラビア数字・ローマ字なども必要に応じて併用する。基本的には、漢語には漢字を、和語のうち概念を表す部分(名詞や用言語幹など)には漢字を、形式的要素(助詞・助動詞など)や副詞・接続詞の一部には平仮名を、外来語(漢語以外)には片仮名を用いる場合が多い。公的な文書では特に表記法を規定している場合もあり<ref>文化庁 (2001)『公用文の書き表し方の基準(資料集)増補二版』(第一法規)には、1981年の『公用文における漢字使用等について』『法令における漢字使用等について』など、諸種の資料が収められている。</ref>、民間でもこれにならうことがある。ただし、厳密な正書法はなく、表記のゆれは広く許容されている。花の名を<br />
* さくら/サクラ/桜<br />
のいずれで書くこともあり、文章の種類や目的によって、<br />
* きょうはりんごがたべたい/きょうはリンゴが食べたい/今日は林檎が食べたい<br />
などの表記がありうる。<br />
<br />
多様な文字体系を交えて記す利点として、単語のまとまりが把握しやすく、速読性に優れるなどの点が指摘される。日本語の単純な音節構造に由来する同音異義語が漢字によって区別され、かつ字数も節約されるという利点もある。歴史上、漢字を廃止して、仮名またはローマ字を国字化しようという主張もあったが、ひろく実行されることはなかった<ref name="L">西尾 実・久松 潜一 [監修] (1969)『国語国字教育史料総覧』(国語教育研究会)。</ref>(「[[国語国字問題]]」参照)。今日では漢字・平仮名・片仮名の交ぜ書きが標準的表記の地位をえている。<br />
<br />
=== 方言と表記 ===<br />
日本語の表記体系は中央語を書き表すために発達したものであり、[[日本語の方言|方言]]の音韻を表記するためには必ずしも適していない。たとえば、東北地方では「柿」を {{IPA|kagɨ}}、「鍵」を {{IPA|kãŋɨ}} のように発音するが<ref>北条 忠雄 (1982)「東北方言の概説」『講座方言学 4 北海道東北地方の方言』(国書刊行会)p.161-162。</ref>、この両語を通常の仮名では書き分けられない(アクセント辞典などで用いる表記によって近似的に記せば、「カギ」と「カ<small>ン</small>キ゜」のようになる)。もっとも、方言は書き言葉として用いられることが少ないため、実際上に不便を来すことは少ない。<br />
<br />
岩手県気仙方言([[ケセン語]])について、[[山浦玄嗣]]により、文法形式を踏まえた正書法が試みられているというような例もある<ref NAME="I">山浦 玄嗣 (1986)『ケセン語入門』(共和印刷企画センター、1989年に改訂補足版)。</ref>。ただし、これは実用のためのものというよりは、学術的な試みのひとつである。<br />
<br />
[[琉球語]](「[[#系統|系統]]」参照)の表記体系も日本語のそれを準用している。たとえば、[[琉歌]]「てんさごの花」(てぃんさぐぬ花)は、伝統的な表記法では次のように記す。<br />
<br />
<blockquote>てんさごの花や 爪先に染めて 親の寄せごとや 肝に染めれ<ref>西岡 敏・仲原 穣 (2000)『沖縄語の入門―たのしいウチナーグチ』(白水社)p.154。</ref></blockquote><br />
<br />
この表記法では、たとえば、琉球語の2種の母音({{IPA|u}} と {{IPA|ʔu}} など)は書き分けられない。表音的に記せば、{{IPA|tiɴʃagunu hanaja ʦimiʣaʧiɲi sumiti, ʔujanu juʃigutuja ʧmuɲi sumiri}} のようになるところである<ref>国立国語研究所 [編] (1969)『沖縄語辞典』(大蔵省印刷局)に記載されている表音ローマ字を[[国際音声記号]]に直したもの。</ref>。<br />
<br />
漢字表記の面では、[[方言字|地域文字]]というべきものが各地に存在する。たとえば、名古屋市の地名「[[いりなか駅|杁中]](いりなか)」などに使われる「杁」は、名古屋と関係ある地域の「地域文字」である。また、「垰」は「たお」「たわ」などと読まれる国字で、中国地方ほかで定着しているという<ref>笹原 宏之 (2006)『日本の漢字』(岩波新書)p.142-5。</ref>。<br />
<br />
== 文体 ==<br />
文は、目的や場面などに応じて、さまざまな異なった様式をとる。この様式のことを、書き言葉(文章)では「[[文体]]」と称し、話し言葉(談話)では「話体」<ref>飛田 良文 [編] (2007)『日本語学研究事典』(明治書院)の半澤幹一「談話体」p.266。</ref>と称する。<br />
<br />
日本語では、とりわけ文末の助動詞・助詞などに文体差が顕著に表れる。このことは、「ですます体」「でございます体」「だ体」「である体」「ありんす言葉」(江戸・新吉原の遊女の言葉)「てよだわ言葉」(明治中期から流行した若い女性の言葉)などの名称に典型的に表れている。それぞれの文体・話体の差は大きいが、日本語話者は、複数の文体・話体を常に切り替えながら使用している。<br />
<br />
なお、「文体」の用語は、書かれた文章だけではなく談話についても適用されるため<ref>松岡 弘 [編] (2000)『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』(スリーエーネットワーク)p.324。</ref>、以下では「文体」に「話体」も含めて述べる。また、文語文・口語文などについては「[[#文体史|文体史]]」の節に譲る。<br />
<br />
=== 普通体・丁寧体 ===<br />
日本語の文体は、大きく普通体(常体)および丁寧体(敬体)の2種類に分かれる。日本語話者は日常生活で両文体を適宜使い分ける。日本語学習者は、初めに丁寧体を、次に普通体を順次学習することが一般的である。普通体は相手を意識しないかのような文体であるため独語体と称し、丁寧体は相手を意識する文体であるため対話体と称することもある<ref>橋本 進吉 (1928)「国語学史概説」(1983年『国語学史・国語特質論(橋本進吉博士著作集 第9・10冊)』岩波書店)p.4の図に「独語体・対話体」の語が出ている。</ref>。<br />
<br />
普通体と丁寧体の違いは次のように現れる。<br />
<br />
{| border="0" cellspacing="0" cellpadding="1" style="margin-left:50px;"<br />
|-<br />
|'''普通体'''&nbsp;&nbsp;||'''丁寧体'''<br />
|-<br />
|もうすぐ春'''だ'''(春'''である''')。&nbsp;&nbsp;||もうすぐ春'''です'''。&nbsp;&nbsp;||(名詞文)<br />
|-<br />
|ここは静か'''だ'''(静か'''である''')。&nbsp;&nbsp;||ここは静か'''です'''。&nbsp;&nbsp;||(形容動詞文)<br />
|-<br />
|野山の花が美しい。&nbsp;&nbsp;||(野山の花が美しい'''です'''。)&nbsp;&nbsp;||(形容詞文)<br />
|-<br />
|鳥が空を飛ぶ。&nbsp;&nbsp;||鳥が空を飛び'''ます'''。&nbsp;&nbsp;||(動詞文)<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
普通体では、文末に名詞・形容動詞・副詞などが来る場合には、「だ」または「である」をつけた形で結ぶ。前者を特に「だ体」、後者を特に「である体」と呼ぶこともある。<br />
<br />
丁寧体では、文末に名詞・形容動詞・副詞などが来る場合には、助動詞「です」をつけた形で結ぶ。また、形容詞が来る場合にも「です」をつけることができるが、そのような文型は避けられる傾向がある(「花が美しいです」を避けて「花が美しく咲いています」と動詞で結ぶなど)。一方、動詞が来る場合には「ます」をつけた形で結ぶ。ここから、丁寧体を「ですます体」と呼ぶこともある。丁寧の度合いをより強め、「です」の代わりに「でございます」を用いた文体を、特に「でございます体」と呼ぶこともある。丁寧体は、[[敬語]]の面から言えば[[丁寧語]]を用いた文体ということになる。<br />
<br />
=== 文体の位相差 ===<br />
談話の文体(話体)は、話し手の性別・年齢・職業など、[[位相 (言語学)|位相]]の違いによって左右される部分が大きい。「私は食事をしてきました」という丁寧体は、話し手の属性によって、たとえば、次のような変容がある。<br />
* ぼく、ごはん食べてきたよ。(男性のくだけた文体)<br />
* おれ、めし食ってきたぜ。(男性のやや乱暴な文体)<br />
* あたし、ごはん食べてきたの。(女性のくだけた文体)<br />
* わたくし、食事をしてまいりました。(成人の改まった文体)<br />
このように異なる言葉遣いのそれぞれを'''位相語'''と言い、それぞれの差を位相差という。<br />
<br />
物語の書き手などが、仮想的(バーチャル)な位相を意図的に作り出す場合もある。このような言葉遣いを「'''役割語'''」と称することがある<ref>金水 敏 (2003)『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』(岩波書店)。</ref>。たとえば、以下の「博士ふう」「お嬢様ふう」「田舎者ふう」は、必ずしも、実際の科学者や令嬢、地方出身者などが用いている文体ではないが、仮想的にそれらしい感じを与える文体である。<br />
* わしは、食事をしてきたのじゃ。(博士ふう)<br />
* あたくし、お食事をいただいてまいりましてよ。(お嬢様ふう)<br />
* おら、めし食ってきただよ。(田舎者ふう)<br />
このような役割語は、小説・漫画・アニメ・テレビドラマなどに広く観察される。近代の文献にも、仮想的な文体と考えられる例が観察される([[仮名垣魯文]]『西洋道中膝栗毛』に現れる外国人らしい言葉遣いなど)。<br />
<br />
== 待遇表現 ==<br />
{{main|待遇表現|敬語}}<br />
日本語では、[[待遇表現]]が文法的・語彙的な体系を形作っている。とりわけ、相手に敬意を示す言葉([[敬語]])において顕著である。<br />
<br />
「敬語は日本にしかない」と言われることがあるが、日本と同様に敬語が文法的・語彙的体系を形作っている言語としては朝鮮語・[[ジャワ語]]・[[ベトナム語]]・[[チベット語]]などがあり、尊敬・謙譲・丁寧の区別もある<ref>林 四郎・南 不二男 [編] (1974)『敬語講座8 世界の敬語』(明治書院)。</ref>。朝鮮語ではたとえば動詞「{{lang|ko|내다}}」(出す)は、敬語形「{{lang|ko|내시다}}」(出される)・「{{lang|ko|냅니다}}」(出します)の形を持つ。日本語の「お出しする」に相当する形はない。<br />
<br />
敬語体系はなくとも、敬意を示す表現自体は、さまざまな言語に広く観察される。たとえば、英語では "Please help me." の "Please" や、"Would you marry me?" の "Would" などの語によって敬意を表している。相手を敬い、物を丁寧に言うことは、発達した社会ならばどこでも必要とされる。そうした言い方を習得することは、どの言語でも容易でない。<br />
<br />
以下、日本語の敬語体系および敬意表現について述べる。<br />
<br />
=== 敬語体系 ===<br />
日本語の敬語体系は、一般に、大きく'''[[敬語#尊敬語|尊敬語]]'''・'''[[敬語#謙譲語|謙譲語]]'''・'''[[敬語#丁寧語|丁寧語]]'''に分類される。[[文化審議会]]国語分科会は、[[2007年]]2月に「敬語の指針」を答申し、これに'''[[敬語#丁重語|丁重語]]'''および'''[[敬語#美化語|美化語]]'''を含めた5分類を示している<ref>[http://www.bunka.go.jp/1kokugo/pdf/keigo_tousin.pdf 敬語の指針(文化庁・文化審議会国語分科会、PDFファイル)]</ref>。<br />
<br />
==== 尊敬語 ====<br />
尊敬語は、動作をする人物を高めることで、その人物への敬意を表す言い方である。動詞に「お(ご)~になる」をつけた形、また、助動詞「(ら)れる」をつけた形などが用いられる。たとえば、動詞「取る」の尊敬形として、「(先生が)お取りになる」「(先生が)取られる」などが用いられる。<br />
<br />
語によっては、特定の尊敬語が対応するものもある。たとえば、「言う」の尊敬語は「おっしゃる」、「食べる」の尊敬語は「召し上がる」、「行く・来る・いる」の尊敬語は「いらっしゃる」である。<br />
<br />
==== 謙譲語 ====<br />
謙譲語は、動作をする人物を低めることで、結果的に動作を受ける人物への敬意を表す言い方である。動詞に「お~する」をつけた形などが用いられる。たとえば、「取る」の謙譲形として、「お取りする」などが用いられる。<br />
<br />
語によっては、特定の謙譲語が対応するものもある。たとえば、「言う」の謙譲語は「申し上げる」、「食べる」の謙譲語は「いただく」、「(相手の所に)行く」の謙譲語は「伺う」「参上する」「まいる」である。<br />
<br />
なお、「夜も更けてまいりました」の「まいり」など、謙譲表現のようでありながら、誰かを低めているわけではない表現がある。これは、「夜も更けてきた」という話題を丁重に表現することによって、聞き手への敬意を表すものである。宮地裕は、この表現に使われる語を、特に「'''[[敬語#丁重語|丁重語]]'''」と称している<ref name="J">宮地 裕 (1971)「現代の敬語」『講座国語史5 敬語史』(大修館書店)。</ref> <ref name="K">宮地 裕 (1976)「待遇表現」『国語シリーズ別冊4 日本語と日本語教育 文字・表現編』(大蔵省印刷局)。</ref>。丁重語にはほかに「いたし(マス)」「申し(マス)」「存じ(マス)」「小生」「小社」「弊社」などがある。文化審議会の「敬語の指針」でも、「明日から海外へまいります」の「まいり」のように、相手とは関りのない自分側の動作を表現する言い方を丁重語としている。<br />
<br />
==== 丁寧語 ====<br />
丁寧語は、文末を丁寧にすることで、聞き手への敬意を表すものである。名詞・形容動詞語幹などに「です」をつけた形(「学生です」「きれいです」)や、動詞に「ます」をつけた形(「行きます」「分かりました」)が用いられる。丁寧語を用いた文体を、丁寧体(敬体)という。<br />
<br />
一般に、目上の人には丁寧語を用い、同等・目下の人には丁寧語を用いないといわれる。しかし、実際の言語生活に照らして考えれば、これは事実ではない。母が子を叱るとき、「お母さんはもう知りませんよ」と丁寧語を用いることもある。丁寧語が現れるのは、敬意や謝意、または、逆に嫌悪感などを示すため、相手との間に心理的な距離をとろうとする場合であると考えるのが妥当である。<br />
<br />
「お弁当」「ご飯」などの「お」「ご」も、広い意味では丁寧語に含まれるが、宮地裕は特に「'''[[敬語#美化語|美化語]]'''」と称して区別する<ref name="J"/> <ref name="K"/>。相手への丁寧の意を示すというよりは、話し手が自分の言葉遣いの品位に配慮する表現である。したがって、「お弁当食べようよ。」のように、丁寧体でない文でも美化語を用いることがある。文化審議会の「敬語の指針」でも「美化語」を設けている。<br />
<br />
=== 敬意表現 ===<br />
日本語で敬意を表現するためには、文法・語彙の敬語要素を知っているだけではなお不十分であり、時や場合など種々の要素に配慮した適切な表現が必要である。これを敬意表現(敬語表現)ということがある<ref>蒲谷 宏・坂本 恵・川口 義一 (1998)『敬語表現』(大修館書店)。</ref>。<br />
<br />
たとえば、「課長もコーヒーをお飲みになりたいですか」は、尊敬表現「お飲みになる」を用いているが、敬意表現としては適切でない。日本語では相手の意向を直接的に聞くことは失礼に当たるからである。「コーヒーはいかがですか」のように言うのが適切である。第22期[[国語審議会]]([[2000年]])は、このような敬意表現の重要性を踏まえて、「現代社会における敬意表現」を答申した。<br />
<br />
婉曲表現の一部は、敬意表現としても用いられる。たとえば、相手に窓を開けてほしい場合は、命令表現によらずに、「窓を開けてくれる?」などと問いかけ表現を用いる。あるいは、「今日は暑いねえ」とだけ言って、窓を開けてほしい気持ちを含意することもある。<br />
<br />
日本人が商取引で「考えさせてもらいます」という場合は拒絶の意味であると言われる。また、京都では帰りがけの客にその気がないのに「ぶぶづけ(お茶漬け)でもあがっておいきやす」と愛想を言うとされる(出典は落語「京のぶぶづけ」「京の茶漬け」よるという<ref>入江 敦彦 (2005)『イケズの構造』(新潮社)。</ref>)。これらは、相手の気分を害さないように工夫した表現という意味では、広義の敬意表現と呼ぶべきものであるが、その呼吸が分からない人との間に誤解を招くおそれもある。<br />
<br />
== 方言 ==<br />
{{main|日本語の方言}}<br />
日本語には多様な[[方言]]がみられ、それらはいくつかの方言圏にまとめることができる。どのような方言圏を想定するかは、区画するために用いる指標によって少なからず異なる。<br />
<br />
=== 東西の方言差 ===<br />
一般に、方言差が話題になるときには、東西の差異が取り上げられることが多い。東部方言と西部方言との間には、およそ次のような違いがある。<br />
<br />
まず、文法の面では、否定辞に東で「ナイ」、西で「ン」を用いる。完了形には、東で「テイル」を、西で「トル」を用いる。断定には、東で「ダ」を、西で「ジャ」または「ヤ」を用いる。アワ行[[五段活用]]の[[動詞]][[連用形]]は、東では「カッタ(買)」と促音便に、西では「コータ」とウ音便になる。形容詞連用形は、東では「ハヤク(ナル)」のように非音便形を用いるが、西では「ハヨー(ナル)」のようにウ音便形を用いるなどである。<br />
<br />
音韻の面では、[[母音]]の「[[う]]」を、東では[[非円唇母音]](唇を丸めない)で、西では[[円唇母音]]で発音する。また、母音は、東で[[無声化]]しやすく、西では無声化しにくい。このほか、アクセントにおいても東西で顕著な対立がみられる(「[[#アクセント|アクセント]]」の節参照)。<br />
<br />
方言の東西対立の境界は、画然と引けるものではなく、どの特徴を取り上げるかによって少なからず変わってくる。しかし、おおむね、日本海側は[[新潟県]]西端の[[糸魚川市]]、太平洋側は[[静岡県]][[浜名湖]]が境界線(糸魚川・浜名湖線)とされることが多い。糸魚川西方には難所[[親不知]]があり、その南には[[日本アルプス]]が連なって東西の交通を妨げていたことが、東西方言を形成した一因とみられる。<br />
<br />
=== 方言区画 ===<br />
細かくみれば、方言はさらに下位分類される。[[東条操]]は、全国で話されている言葉を大きく東部方言・西部方言・九州方言および琉球方言に分けている<ref>東条 操 (1954)『日本方言学』(吉川弘文館)。</ref>。また、それらは以下のように細分される。すなわち、[[北海道方言|北海道]]・[[東北方言|東北]]・[[関東弁|関東]]・[[八丈方言|八丈島]]・[[東海東山方言|東海東山]]・[[北陸方言|北陸]]・[[関西弁|近畿]]・[[中国方言|中国]]・[[雲伯方言|雲伯]](出雲・伯耆)・[[四国方言|四国]]・[[豊日方言|豊日]](豊前・豊後・日向)・[[肥筑方言|肥筑]](筑紫・肥前・肥後)・[[薩隅方言|薩隅]](薩摩・大隅)・奄美大島・沖縄・先島の諸区画である。これらの分類は、今日でもなお一般的に用いられる。このうち、奄美大島・沖縄・先島の言葉は、独立言語として[[琉球語]]とする立場と、日本語の一方言(琉球方言)とする立場とがある。<br />
<br />
また、[[金田一春彦]]は、近畿・四国を主とする内輪方言、関東・北陸・中国・九州北部の一部を主とする中輪方言、北海道・東北・九州の大部分を主とする外輪方言、沖縄地方を主とする南東方言に分類した<ref>金田一 春彦 (1964)「私の方言区画」(日本方言研究会編『日本の方言区画』東京堂)。</ref>。この分類は、アクセント型の特徴が畿内を中心に輪を描くことに着目したものである。このほか、幾人かの研究者により方言区画案が示されている。<br />
<br />
ひとつの方言区画の内部も変化に富んでいる。たとえば、[[奈良県]]は近畿方言の地域に属するが、[[吉野郡]][[天川村]]洞川(どろがわ)ではその地域だけ東京式アクセントが使われる。[[香川県]][[観音寺市]]伊吹町([[伊吹島]])では、[[平安時代]]のアクセント体系が残存しているといわれる<ref>和田 実 (1966)「第一次アクセントの発見―伊吹島―」『国語研究』(国学院大学)22。</ref>(異説もある<ref>山口 幸洋 (2002)「「伊吹島」アクセントの背景―社会言語学的事情と比較言語学的理論」『近代語研究』11。</ref>)。これらは特に顕著な特徴を示す例であるが、どのような狭い地域にも、その土地としての言葉の体系がある。したがって、「どの地点のことばも、等しく記録に価する<ref>吉田 則夫 (1984)「方言調査法」『講座方言学 2 方言研究法』(国書刊行会)。</ref>」ものである。<br />
<br />
== 歴史 ==<br />
=== 音韻史 ===<br />
==== 母音・子音 ====<br />
母音は、[[奈良時代]]以前には8[[母音]]であったとする説が有力である。このことは、[[橋本進吉]]が再発見した[[上代特殊仮名遣|上代特殊仮名遣い]]の実態から推測される<ref>橋本 進吉 (1917)「国語仮名遣研究史上の一発見―石塚龍麿の仮名遣奥山路について」『帝国文学』26-11(1949年の『文字及び仮名遣の研究(橋本進吉博士著作集 第3冊)』(岩波書店)に収録)。</ref>。[[記紀]]や『[[万葉集]]』などの[[万葉仮名]]の表記を調べると、「き・ひ・み・け・へ・め・こ・そ・と・の・も・よ・ろ」の表記に2種類の仮名(甲類・乙類)が存在する(「も」は『古事記』のみで区別される)。橋本は、これが音韻の区別を表すものであることを指摘した。8母音の区別は[[平安時代]]にはなくなり、現在のように5母音になったとみられる。なお、上代日本語の語彙では、母音の出現のしかたが[[ウラル語族]]や[[アルタイ語族]]の[[母音調和]]の法則に類似しているとされる<ref name="G">有坂 秀世 (1931)「国語にあらはれる一種の母音交替について」『音声の研究』第4輯(1957年の『国語音韻史の研究 増補新版』(三省堂)に収録)。</ref>。<br />
<br />
「[[は行]]」の子音は、[[奈良時代]]以前には {{IPA|p}} であったとみられる<ref>上田 万年 (1903)「P音考」『国語のため 第二』(冨山房)。</ref>。すなわち、「はな(花)」は {{IPA|pana}}(パナ)のように発音された可能性がある。{{IPA|p}} は遅くとも平安時代初期には[[無声両唇摩擦音]] {{IPA|ɸ}} に変化していた<ref>橋本 進吉 (1928)「波行子音の変遷について」『岡倉先生記念論文集』(1950年の『国語音韻の研究(橋本進吉博士著作集 第4冊)』(岩波書店)に収録)。</ref>。すなわち、「はな」は {{IPA|ɸana}}(ファナ)となっていた。中世末期に、[[ローマ字]]で当時の日本語を記述した[[キリシタン資料]]が多く残されているが、そこでは「[[は行]]」の文字が「fa, fi, fu, fe, fo」で転写されており、当時の「は行」は「ファ、フィ、フ、フェ、フォ」に近い発音であったことが分かる。中世末期から[[江戸時代]]にかけて、「は行」の子音は「[[ふ]]」を除いて {{IPA|ɸ}} から {{IPA|h}} へと代わった(厳密には「[[ひ]]」は {{IPA|çi}})<ref>土井 忠生 [編] (1957)『日本語の歴史 改訂版』(至文堂)の土井 忠生「鎌倉・室町時代の国語」p.158-159。</ref>。現代でも引き続きこのように発音されている。<br />
<br />
このように、「は行」子音はおおむね {{IPA|p}} → {{IPA|ɸ}} → {{IPA|h}} と[[唇音]]が衰退する方向で推移した。唇音の衰退する例は、[[#ハ行転呼|ハ行転呼]]の現象(「は行」→「わ行」すなわち {{IPA|ɸ}} → {{IPA|w}} の変化)にもみられる。また、関西で「う」を唇を丸めて発音する([[円唇母音]])のに対し、関東では唇を丸めずに発音するが、これも唇音の衰退の例ととらえることができる。<br />
<br />
「[[や行]]」の「え」({{IPA|je}})の音が古代に存在したことは、「[[あ行]]」の「え」の仮名と別の文字で書き分けられていたことから明らかである。古い手習い歌の「[[天地の歌|あめつちの歌]]」にも「あ行」「や行」の区別がある。この区別は[[10世紀]]頃にはなくなったとみられ、[[970年]]の『口遊』に残る「[[大為爾の歌|たゐにの歌]]」では両者の区別はない。この頃には「あ行」「や行」の「え」の発音はともに {{IPA|je}} になっていた([[#ハ行転呼|次節]]参照)。<br />
<br />
「が行」の子音は、語中・語尾ではいわゆる[[鼻濁音]](ガ行鼻音)の {{IPA|ŋ}} であった。鼻濁音は、近代に入って急速に勢力を失い、語頭と同じ[[破裂音]]の {{IPA|ɡ}} または[[摩擦音]]の {{IPA|ɣ}} に取って代わられつつある。今日、鼻濁音を表記する時は、「か行」の文字に半濁点を付して「カカ゜ミ(鏡)」のように書くこともある。<br />
<br />
「[[し|じ]]・[[ち|ぢ]]」「[[す|ず]]・[[つ|づ]]」の[[四つ仮名]]は、キリシタン資料ではそれぞれ「ji・gi」「zu・zzu」など異なるローマ字で表されており、古くは別々の音価をもっていたことが分かる。「[[せ]]・ぜ」は「xe・je」で表記されており、現在の「シェ・ジェ」であったことも分かっている。江戸時代には四つ仮名の区別がほとんど失われ(今も区別している方言もある<ref name="D"/>)、「せ・ぜ」は、もともと関東音であった {{IPA|se}} {{IPA|ze}} が標準音となった。<br />
<br />
==== ハ行転呼 ====<br />
平安時代以降、語中・語尾の「は行」音が「[[わ行]]」音に変化する[[ハ行転呼]]が起こった。たとえば、「かは(川)」「かひ(貝)」「かふ(買)」「かへ(替)」「かほ(顔)」は、それまで「カファ」「カフィ」「カフ」「カフェ」「カフォ」のようであったものが、「カワ」「カウィ」「カウ」「カウェ」「カウォ」のようになった。「はは(母)」も、[[キリシタン資料]]では「faua」(ハワ)と記された例があるなど、他の語と同様にハ行転呼が起こっていたことが知られる。<br />
<br />
平安時代末頃には、<br />
# 「い」と「[[ゐ]]」(および語中・語尾の「ひ」)<br />
# 「え」と「[[ゑ]]」(および語中・語尾の「へ」)<br />
# 「お」と「を」(および語中・語尾の「ほ」)<br />
が同一に帰した。[[藤原定家]]の『下官集』([[13世紀]])では「お」・「を」、「い」・「ゐ」・「ひ」、「え」・「ゑ」・「へ」の仮名の書き分けが問題になっている。<br />
<br />
当時の発音は、1は現在の {{IPA|i}}(イ)、2は {{IPA|je}}(イェ)、3は {{IPA|wo}}(ウォ)のようであった。<br />
<br />
3が現在のように {{IPA|o}}(オ)になったのは江戸時代であったとみられる。[[18世紀]]の『音曲玉淵集』では、「お」「を」を「ウォ」と発音しないように説いている。<br />
<br />
2が現在のように {{IPA|e}}(エ)になったのは、[[新井白石]]『東雅』総論の記述からすれば早くとも元禄享保頃([[17世紀]]末から18世紀初頭)以降<ref>橋本 進吉 (1942)「国語音韻史の研究」(1966年の『国語音韻史(橋本進吉博士著作集 第6冊)』(岩波書店)に収録)p.352。</ref>、『謳曲英華抄』の記述からすれば18世紀中葉頃とみられる<ref>外山 映次 (1972)「近代の音韻」『講座国語史2 音韻史』(大修館書店)p.238-239。</ref>。<br />
<br />
==== 音便現象 ====<br />
平安時代から、発音を簡便にするために単語の音を変える[[音便]]現象が少しずつ見られるようになった。「次(つ)ぎて」を「次いで」とするなどの'''イ音便'''、「詳(くは)しくす」を「詳しうす」とするなどの'''ウ音便'''、「発(た)ちて」を「発って」とするなどの'''促音便'''、「飛びて」を「飛んで」とするなどの'''撥音便'''が現れた。『[[源氏物語]]』にも、「いみじく」を「いみじう」とするなどのウ音便が多く、また、少数ながら「苦しき」を「苦しい」とするなどのイ音便の例も見出される<ref>桜井 茂治 (1966)「形容詞音便の一考察―源氏物語を中心として」『立教大学日本文学』16。</ref>。[[鎌倉時代]]以降になると、音便は口語では盛んに用いられるようになった。<br />
<br />
中世には、「差して」を「差いて」、「挟みて」を「挟うで」、「及びて」を「及うで」などのように、今の共通語にはない音便形も見られた。これらの形は、今日でも各地に残っている。<br />
<br />
==== 連音上の現象 ====<br />
[[鎌倉時代]]・[[室町時代]]には[[連声]](れんじょう)の傾向が盛んになった。[[撥音]]または[[促音]]の次に来た母音・半母音が「[[な行]]」音・「[[ま行]]」音・「[[た行]]」音に変わる現象で、たとえば、銀杏は「ギン」+「アン」で「ギンナン」、雪隠は「セッ」+「イン」で「セッチン」となる。助詞「は」(ワ)と前の部分とが連声を起こすと、「人間は」→「ニンゲンナ」、「今日は」→「コンニッタ」となった。<br />
<br />
また、この時代には、「中央」の「央」など「アウ」の音が合して長母音 {{IPA|ɔː}} になり、「応対」の「応」など「オウ」の音が {{IPA|oː}} になった(「カウ」「コウ」など頭子音が付いた場合も同様)。前者は、口をやや開ける'''開音'''と称され、後者は、口をすぼめる'''合音'''と称された。この「[[開合]]」の区別は次第に乱れ、江戸時代には合一して今日の {{IPA|oː}}(オー)になった。方言によっては今も開合の区別が残っている<ref name="D"/>。<br />
<br />
==== 外来の音韻 ====<br />
漢語が日本で用いられるようになると、古来の日本になかった[[合拗音]]「クヮ・グヮ」の音が発音されるようになった。「キクヮイ(奇怪)」「ホングヮン(本願)」のごとくである。当初は外来音の意識が強かったが、平安時代以降は普段の日本語に用いられるようになったとみられる<ref>橋本 進吉 (1938)「国語音韻の変遷」『国語と国文学』15-10(1980年の『古代国語の音韻に就いて 他2篇』(岩波文庫)に収録)。</ref>。これらは、一部方言を除き<ref name="D"/>、江戸時代には直音「カ・ガ」に統合された。<br />
<br />
近代以降には、[[外国語]](特に[[英語]])の音の影響で新しい音が使われはじめた。比較的一般化した「シェ・チェ・ツァ・ツェ・ツォ・ティ・ファ・フィ・フェ・フォ・ジェ・ディ・デュ」などの音に加え、場合によっては、「イェ・ウィ・ウェ・ウォ・クァ・クィ・クェ・クォ・ツィ・トゥ・グァ・ドゥ・テュ・フュ」などの音も使われる<ref>「外来語の表記」(1991年6月内閣告示)による。</ref>。これらは、子音・母音のそれぞれをとってみれば、従来の日本語にあったものである。「ヴァ・ヴィ・ヴ・ヴェ・ヴォ・ヴュ」のように、これまでなかった音は、書き言葉では書き分けても、実際に発音されることは少ない。<br />
<br />
=== 文法史 ===<br />
==== 活用の変化 ====<br />
動詞の活用種類は、[[平安時代]]には9種類であった。すなわち、[[四段活用|四段]]・[[上一段活用|上一段]]・[[上二段活用|上二段]]・[[下一段活用|下一段]]・[[下二段活用|下二段]]・[[カ行変格活用|カ変]]・[[サ行変格活用|サ変]]・[[ナ行変格活用|ナ変]]・[[ラ行変格活用|ラ変]]に分かれていた。これが時代とともに統合され、[[江戸時代]]には5種類に減った。上二段は上一段に、下二段は下一段にそれぞれ統合され、ナ変(「死ぬ」など)・ラ変(「有り」など)は四段に統合された。これらの変化は、古代から中世にかけて個別的に起こった例もあるが、顕著になったのは江戸時代に入ってからのことである。ただし、ナ変は近代に入ってもなお使用されることがあった。<br />
<br />
このうち、最も規模の大きな変化は二段活用の一段化である。二段→一段の統合は、室町時代末期の京阪地方では、まだまれであった(関東では比較的早く完了した)。それでも、江戸時代前期には京阪でも見られるようになり、後期には一般化した<ref>奥村 三雄 (1968)「所謂二段活用の一段化について」『近代語研究 第2集』(武蔵野書院)。</ref>。すなわち、今日の「起きる」は、平安時代には「き・き・く・くる・くれ・きよ」のように「き・く」の2段に活用したが、江戸時代には「き・き・きる・きる・きれ・きよ(きろ)」のように「き」の1段だけで活用するようになった。また、今日の「明ける」は、平安時代には「け・く」の2段に活用したが、江戸時代には「け」の1段だけで活用するようになった。しかも、この変化の過程では、[[#終止・連体形の合一|終止・連体形の合一]]が起こっているため、[[鎌倉時代|鎌倉]]・[[室町時代]]頃には、前後の時代とは異なった活用のしかたになっている。次に時代ごとの活用を対照した表を掲げる。<br />
<br />
{|border="1" cellspacing="0" cellpadding="1" style="text-align:center; margin-left:50px"<br />
|-<br />
|現代の語形||時代||語幹||未然||連用||終止||連体||已然||命令<br />
|-<br />
|rowspan="3"|起きる||平安||rowspan="3"|起||き||き||く||くる||くれ||きよ<br />
|-<br />
|室町||き||き||くる||くる||くれ||きよ<br />
|-<br />
|江戸||き||き||きる||きる||きれ||きよ(きろ)<br />
|-<br />
|rowspan="3"|明ける||平安||rowspan="3"|明||け||け||く||くる||くれ||けよ<br />
|-<br />
|室町||け||け||くる||くる||くれ||けよ<br />
|-<br />
|江戸||け||け||ける||ける||けれ||けよ(けろ)<br />
|-<br />
|rowspan="3"|死ぬ||平安||rowspan="3"|死||な||に||ぬ||ぬる||ぬれ||ね<br />
|-<br />
|rowspan="2"|室町<br/>~<br/>近代||な||に||ぬる||ぬる||ぬれ||ね<br />
|-<br />
|な||に||ぬ||ぬ||ね||ね<br />
|-<br />
|rowspan="3"|有る||平安||rowspan="3"|有||ら||り||り||る||れ||れ<br />
|-<br />
|室町||ら||り||る||る||れ||れ<br />
|-<br />
|江戸||ら||り||る||る||れ||れ<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
形容詞は、平安時代には「く・く・し・き・けれ(から・かり・かる・かれ)」のように活用したク活用と、「しく・しく・し・しき・しけれ(しから・しかり・しかる・しかれ)」のシク活用が存在した。この区別は、[[#終止・連体形の合一|終止・連体形の合一]]とともに消滅し、形容詞の活用種類はひとつになった。<br />
<br />
今日では、文法用語の上で、四段活用が五段活用(実質的には同じ)と称され、[[已然形]]が仮定形と称されるようになったものの、活用の種類および活用形は基本的に江戸時代と同様である。<br />
<br />
==== 係り結びとその崩壊 ====<br />
かつての日本語には、[[係り結び]]と称される文法規則があった。文中の特定の語を「ぞ」「なむ」「や」「か」「こそ」などの係助詞で受け、かつまた、文末を[[連体形]](「ぞ」「なむ」「や」「か」の場合)または[[已然形]](「こそ」の場合)で結ぶものである([[奈良時代]]には、「こそ」も連体形で結んだ)。<br />
<br />
係り結びをどう用いるかによって、文全体の意味に明確な違いが出た。たとえば、「山里は、冬、寂しさ増さりけり」という文において、「冬」という語を「ぞ」で受けると、「山里は冬'''ぞ'''寂しさ増さり'''ける'''」(『[[古今和歌集|古今集]]』)という形になり、「山里で寂しさが増すのは、ほかでもない冬だ」と告知する文になる。また仮に、「山里」を「ぞ」で受けると、「山里'''ぞ'''冬は寂しさ増さり'''ける'''」という形になり、「冬に寂しさが増すのは、ほかでもない山里だ」と告知する文になる。<br />
<br />
ところが、中世には、「ぞ」「こそ」などの係助詞は次第に形式化の度合いを強め、単に上の語を強調する意味しか持たなくなった。そうなると、係助詞を使っても、文末を連体形または已然形で結ばない例も見られるようになる。また、逆に、係助詞を使わないのに、文末が連体形で結ばれる例も多くなってくる。こうして、係り結びは次第に崩壊していった。<br />
<br />
今日の口語文には、規則的な係り結びは存在しない。ただし、「貧乏で'''こそあれ'''、彼は辛抱強い」「進む道'''こそ違え'''、考え方は同じ」のような形で化石的に残っている。<br />
<br />
==== 終止・連体形の合一 ====<br />
活用語のうち、四段活用以外の動詞・形容詞・形容動詞および多くの助動詞は、平安時代には、[[終止形]]と[[連体形]]とが異なる形態をとっていた。たとえば、動詞は「対面す。」(終止形)と「対面する(とき)」(連体形)のようであった。ところが、係り結びの形式化とともに、上に係助詞がないのに文末を連体形止め(「対面する。」)にする例が多くみられるようになった。たとえば、『[[源氏物語]]』には、<br />
<blockquote>すこし立ち出でつつ見わたしたまへば、高き所にて、ここかしこ、僧坊どもあらはに見おろさるる。(若紫巻)<ref>阿部 秋生・秋山 虔・今井 源衛 [校注] (1970)『日本古典文学全集 源氏物語 一』(小学館)p.274。</ref></blockquote><br />
などの言い方があるが、本来ならば「見おろさる」の形で終止すべきものである。<br />
<br />
このような例は、中世には一般化した。その結果、動詞・形容詞および助動詞は、形態上、連体形と終止形との区別がなくなった。<br />
<br />
形容動詞は、終止形・連体形活用語尾がともに「なる」になり、さらに語形変化を起こして「な」となった。たとえば、「辛労なり」は、終止形・連体形とも「辛労な」となった。もっとも、終止形には、むしろ「にてある」から来た「ぢや」が用いられることが普通であった。したがって、終止形は「辛労ぢや」、連体形は「辛労な」のようになった。「ぢや」は主として上方で用いられ、東国では「だ」が用いられた。今日の共通語も東国語の系統を引いており、終止形語尾は「だ」、連体形語尾は「な」となっている。このことは、用言の活用に連体形・終止形の両形を区別すべき根拠のひとつとなっている。<br />
<br />
文語の終止形が化石的に残っている場合もある。文語の助動詞「たり」「なり」の終止形は、今日でも並立助詞として残り、「行ったり来たり」「大なり小なり」といった形で使われている。<br />
<br />
==== 可能動詞 ====<br />
今日、「漢字が書ける」「酒が飲める」などと用いる、いわゆる可能動詞は、[[室町時代]]には発生していた。この時期には、「読む」から「読むる」(=読むことができる)が、「持つ」から「持つる」(=持つことができる)が作られるなど、[[四段活用]]の動詞を元にして、可能を表す[[下二段活用]]の動詞が作られ始めた。これらの動詞は、やがて一段化して、「読める」「持てる」のような語形で用いられるようになった<ref>坂梨 隆三 (1969)「いわゆる可能動詞の成立について」『国語と国文学』46-11。なお、坂梨によれば、「読むる」などの形が歴史的に確認されるため、「読み得(え)る」から「読める」ができたとする説は誤りということになる。</ref>。これらの可能動詞は、[[江戸時代]]前期の上方でも用いられ、後期の江戸ではふつうに使われるようになった<ref>湯沢 幸吉郎 (1954)『増訂江戸言葉の研究』(明治書院)。</ref>。<br />
<br />
従来の日本語にも、「(刀を)抜く時」に対して「(刀が自然に)抜くる時(抜ける時)」のように、四段動詞の「抜く」と下二段動詞の「抜く」(抜ける)とが対応する例は多く存在した。この場合、後者は、「自然にそうなる」という自然生起(自発)を表した。そこから類推した結果、「文字を読む」に対して「文字が読むる(読める)」などの可能動詞ができあがったものと考えられる。<br />
<br />
近代以降、とりわけ大正時代以降には、この語法を四段動詞のみならず一段動詞にも及ぼす、いわゆる「[[ら抜き言葉]]」が広がり始めた<ref>松井 栄一 (1983)『国語辞典にない言葉』(南雲堂)p.130以下で、明治時代の永井荷風『をさめ髪』(1899年)に「左団扇と来(こ)れる様な訳なんだね。」という例があることなどを紹介している。</ref>。「見られる」を「見れる」、「食べられる」を「食べれる」、「来られる」を「来れる」、「居(い)られる」を「居(い)れる」<!-- 同じ表記でも「居(お)れる」と読まれることを意図して書かれ、その通りに読まれる場合には何の問題もない -->という類である。この語法は、地方によっては早く一般化し、第二次世界大戦後には全国的に顕著になっている。<br />
<br />
==== 受け身表現 ====<br />
受け身の表現において、人物以外が主語になる例は、近代以前には乏しい。もともと、日本語の受け身表現は、自分の意志ではどうにもならない「自然生起」の用法の一種であった<ref>小松 英雄 (1999)『日本語はなぜ変化するか』(笠間書院)。</ref>。したがって、物が受け身表現の主語になることはほとんどなかった。『[[枕草子]]』の「にくきもの」に<br />
<blockquote>すずりに髪の入りてすられたる。(すずりに髪が入ってすられている)<ref>池田 亀鑑・岸上 慎二・秋山 虔 [校注] (1958)『日本古典文学大系19 枕草子 紫式部日記』p.68。</ref></blockquote><br />
とある例などは、受け身表現と解することもできるが、むしろ自然の状態を観察して述べたものというべきものである。一方、「この橋は多くの人々によって造られた」「源氏物語は紫式部によって書かれた」のような言い方は、古くは存在しなかったとみられる。これらの受け身は、状態を表すものではなく、事物が人から働き掛けを受けたことを表すものである。<br />
<br />
「この橋は多くの人々によって造られた」式の受け身は、英語などの欧文脈を取り入れる中で広く用いられるようになったと見られる<ref>楳垣 実 (1943)『日本外来語の研究』(青年通信社出版部)の「形式的借用概説」。</ref>。明治時代には<br />
<blockquote>民子の墓の周囲には野菊が一面に植えられた。([[伊藤左千夫]]『[[野菊の墓]]』[[1906年]])</blockquote><br />
のような欧文風の受け身が用いられている。<br />
<br />
=== 語彙史 ===<br />
==== 漢語の勢力拡大 ====<br />
漢語([[中国語]]の語彙)が日本語の中に入り始めたのはかなり古く、文献以前の時代にさかのぼると考えられる。今日和語と扱われる「ウメ(梅)」「ウマ(馬)」なども、もともとは漢語からの借用語であった可能性がある<ref name="E"/>。日本で本格的に漢字・漢語が使用され始めた時期は、『[[古事記]]』[[応神天皇]]条の、[[王仁]]が『[[論語]]』『[[千字文]]』をもたらしたという記述に従えば、4~5世紀の頃である。<br />
<br />
当初、漢語は一部の識字層に用いられ、それ以外の大多数の日本人は和語(大和言葉)を使うという状況であったと推測される。しかし、中国の文物・思想の流入や仏教の普及などにつれて、漢語は徐々に一般の日本語に取り入れられていった。[[鎌倉時代]]最末期の『[[徒然草]]』では、漢語および混種語(漢語と和語の混交)は、異なり語数で全体の31%を占めるに至っている。ただし、述べ語数では13%に過ぎず、語彙の大多数は和語が占める<ref name="C">宮島 達夫 [編] (1971)『笠間索引叢刊4 古典対照語い表』(笠間書院)。</ref>。幕末の[[英和辞典]]『和英語林集成』の見出し語でも、漢語はなお25%ほどに止まっている<ref>宮島 達夫 (1967)「近代語彙の形成」『国立国語研究所論集3 ことばの研究3』。</ref>。<br />
<br />
漢語が再び勢力を伸張したのは幕末から明治時代にかけてである。「電信」「鉄道」「政党」「主義」「哲学」その他、西洋の文物を漢語により翻訳した(新漢語。古典中国語にない語を特に[[和製漢語]]という)。幕末の『都鄙新聞』の記事によれば、京都祇園の芸者も漢語を好み、「霖雨ニ盆池ノ金魚ガ脱走シ、火鉢ガ因循シテヰル」(長雨で池があふれて金魚がどこかへ行った、火鉢の火がなかなかつかない)などと言っていたという<ref>『都鄙新聞』第一 1868(慶応4)年5月(1928年の『明治文化全集』17(日本評論社)に収録)。</ref>。[[二葉亭四迷]]の『[[浮雲 (二葉亭四迷)|浮雲]]』の中では、お勢という女学生が<br />
<blockquote>私の言葉には漢語が雑ざるから全然何を言ッたのだか解りませんて……</blockquote><br />
と、漢語の理解できない下女を見下す様子が描かれている。<br />
<br />
漢語の勢力は今日まで拡大を続けている。雑誌調査では、述べ語数・異なり語数ともに和語を上回り、全体の半数近くに及ぶまでになっている<ref name="N">国立国語研究所 (1964)『現代雑誌九十種の用語用字』。</ref> <ref name="O">国立国語研究所 (2006)『現代雑誌200万字言語調査語彙表』。</ref>(「[[語種]]」参照)。<br />
<br />
==== 外来語の勢力拡大 ====<br />
漢語を除き、他言語の語彙を借用することは、古代にはそれほど多くなかった。このうち、[[サンスクリット|梵語]]の語彙は、多く漢語に取り入れられた後に、[[仏教]]と共に日本に伝えられた。「[[娑婆]]」「[[檀那]]」「[[曼荼羅]]」などがその例である。また、今日では[[和語]]と扱われる「ほとけ([[仏陀|仏]])」「かわら([[瓦]])」なども梵語由来であるとされる<ref>楳垣 実 (1943)『日本外来語の研究』(青年通信社出版部)。</ref>。<br />
<br />
西洋語が輸入されはじめたのは、中世に[[キリシタン]]宣教師が来日した時期以降である。[[室町時代]]には、[[ポルトガル語]]から「カステラ」「コンペイトウ」「サラサ」「ジュバン」「タバコ」「バテレン」「ビロード」などの語が取り入れられた。「メリヤス」など一部[[スペイン語]]も用いられた。[[江戸時代]]にも、「カッパ(合羽)」「カルタ」「チョッキ」「パン」「ボタン」などのポルトガル語、「エニシダ」などのスペイン語が用いられるようになった。<br />
<br />
また、江戸時代には、[[蘭学]]などの興隆とともに、「アルコール」「エレキ」「ガラス」「コーヒー」「ソーダ」「ドンタク」などの[[オランダ語]]が伝えられた<ref>以上、伝来の時代認定は、『コンサイスカタカナ語辞典』第3版(三省堂)による。</ref>。<br />
<br />
幕末から[[明治時代]]以後には、英語を中心とする外来語が急増した。「ステンション(駅)」「テレガラフ(電信)」など、今日ではふつう使われない語で、当時一般に使われていたものもあった。[[坪内逍遥]]『当世書生気質』(1885) には書生のせりふの中に「我輩の時計(ウオツチ)ではまだ十分(テンミニツ)位あるから、急いて行きよつたら、大丈夫ぢゃらう」「想ふに又貸とは遁辞(プレテキスト)で、七(セブン)〔=質屋〕へ典(ポウン)した歟(か)、売(セル)したに相違ない」などという英語が多く出てくる。このような語のうち、日本語として定着した語も多い。<br />
<br />
[[第二次世界大戦]]が激しくなるにつれて、外来語を禁止または自粛する風潮も起こったが、戦後はアメリカ発の外来語が爆発的に多くなった。現在では、[[報道]]・[[交通]]機関・[[通信]]技術の発達により、新しい外来語が瞬時に広まる状況が生まれている。雑誌調査では、異なり語数で外来語が30%を超えるという結果が出ており<ref name="O"/>、現代語彙の中で欠くことのできない存在となっている(「[[語種]]」参照)。<br />
<br />
==== 語彙の増加と品詞 ====<br />
漢語が日本語に取り入れられた結果、名詞・サ変動詞・形容動詞の語彙が特に増大することになった。漢語は活用しない語であり、本質的には[[#自立語|体言]](名詞)として取り入れられたが<ref>山田 孝雄 (1940)『国語の中に於ける漢語の研究』(宝文館、1958年に訂正版)の「第一章 序説」。</ref>、「す」をつければ[[サ行変格活用|サ変]]動詞(例、祈念す)、「なり」をつければ[[形容動詞]](例、神妙なり)として用いることができた。<br />
<br />
漢語により、厳密な概念を簡潔に表現することが可能になった。一般に、和語は一語が広い意味で使われる<ref>飛田 良文 [編] (2007)『日本語学研究事典』(明治書院)の遠藤好英「和語」p.152。</ref>。たとえば、「とる」という動詞は、「資格をとる」「栄養をとる」「血液をとる」「新人をとる」「映画をとる」のように用いられる。ところが、漢語を用いて、「取得する(取得す)」「摂取する」「採取する」「採用する」「撮影する」などと、さまざまなサ変動詞で区別して表現することができるようになった。また、日本語の「きよい(きよし)」という形容詞は意味が広いが、漢語を用いて、「清潔だ(清潔なり)」「清浄だ」「清澄だ」「清冽だ」「清純だ」などの形容動詞によって厳密に表現することができるようになった<ref>岩田 麻里 (1983)「現代日本語における漢字の機能」『日本語の世界16』(中央公論社)。</ref>。<br />
<br />
外来語は、漢語ほど高い造語力を持たないものの、漢語と同様に、特に名詞・サ変動詞・形容動詞の部分で日本語の語彙を豊富にした。「インキ」「バケツ」「テーブル」など名詞として用いられるほか、「する」をつけて「スケッチする」「サービスする」などのサ変動詞として、また、「だ」をつけて「ロマンチックだ」「センチメンタルだ」などの形容動詞として用いられるようになった。<br />
<br />
漢語・外来語の増加によって、形容詞と形容動詞の勢力が逆転した。元来、和語には形容詞・形容動詞ともに少なかったが、数の上では、形容詞が形容表現の中心であり、形容動詞がそれを補う形であった。『[[万葉集]]』では名詞59.7%、動詞31.5%、形容詞3.3%、形容動詞0.5%であり、『[[源氏物語]]』でも名詞42.5%、動詞44.6%、形容詞5.3%、形容動詞5.1%であった(いずれも異なり語数)<ref name="C"/>。ところが、漢語・外来語を語幹とした形容動詞が漸増したため、現代語では形容動詞が形容詞を上回るに至っている(「[[#品詞ごとの語彙量|品詞ごとの語彙量]]」の節参照)。ただし、一方で漢語・外来語に由来する名詞・サ変動詞なども増えているため、語彙全体から見ればなお形容詞・形容動詞の割合は少ない。<br />
<br />
形容詞の造語力は今日ではほとんど失われており、近代以降のみ確例のある新しい形容詞は「甘酸っぱい」「黄色い」「四角い」「粘っこい」などわずかにすぎない<ref>鈴木 一彦・林 巨樹 [編] (1973)『品詞別日本文法講座4 形容詞・形容動詞』(明治書院)の「古今形容詞一覧」には1343語の形容詞が載り、うち文語形が示されているものは1192語である。残りの151語のうち、『日本国語大辞典』第2版(小学館)において明治以降の用例のみ確認できるものは「甘酸っぱい」「黄色い」「四角い」「粘っこい」など30語程度である。</ref>。一方、形容動詞は今日に至るまで高い造語力を保っている。特に、「科学的だ」「人間的だ」など接尾語「的」を付けた語の大多数や、「エレガントだ」「クリーンだ」など外来語に由来するものは近代以降の新語である。しかも、新しい形容動詞の多くは漢語・外来語を語幹とするものである。現代雑誌の調査によれば、形容動詞で語種のはっきりしているもののうち、和語は2割ほどであり、漢語は3割強、外来語は4割強という状況である<ref name="O"/>。<br />
<br />
=== 表記史 ===<br />
==== 仮名の誕生 ====<br />
元来、日本に文字と呼べるものはなく、言葉を表記するためには中国渡来の[[漢字]]を用いた(いわゆる[[神代文字]]は後世の偽作とされている<ref>山田 孝雄 (1937)『国語史 文字篇』(刀江書院)p.41以下などを参照。</ref>)。漢字の記された遺物の例としては、[[1世紀]]のものとされる福岡市出土の「[[漢委奴国王印]]」などもあるが、本格的に使用されたのはより後年とみられる。『[[古事記]]』によれば、[[応神天皇]]の時代に百済の学者[[王仁]]が「論語十巻、千字文一巻」を携えて来日したとある。[[稲荷山古墳]]出土の[[金錯銘鉄剣|鉄剣]]銘([[5世紀]])には、雄略天皇と目される人名を含む漢字が刻まれている。「隅田八幡神社鏡銘」([[6世紀]])は純漢文で記されている。このような史料から、大和政権の勢力伸長とともに漢字使用域も拡大されたことが推測される。<br />
<br />
漢字で和歌などの[[大和言葉]]を記す際、「波都波流能(はつはるの)」のように日本語の一音一音を漢字の音(または訓)を借りて写すことがあった。この表記方式を用いた資料の代表が『[[万葉集]]』([[8世紀]])であるため、この表記のことを「[[万葉仮名]]」という(すでに[[7世紀]]中頃の木簡に例が見られる<ref>2006年10月、大阪・難波宮跡で「皮留久佐乃皮斯米之刀斯」(春草のはじめのとし)と記された木簡が発見された。7世紀中頃のものとみられる。</ref>)。漢字の音を借りて固有語を表記する方法は、かつての朝鮮の吏読にも見られた。<br />
<br />
[[9世紀]]には万葉仮名の字体をより崩した「草仮名」が生まれ(『讃岐国戸籍帳』の「藤原有年申文」など)、さらに、草仮名をより崩した[[平仮名]]の誕生をみるに至った。これによって、はじめて日本語を自由に記すことが可能になった。平仮名を自在に操った王朝文学は、[[10世紀]]初頭の『[[古今和歌集]]』などに始まり、[[11世紀]]の『[[源氏物語]]』などの物語作品群で頂点を迎えた。<br />
<br />
僧侶や学者らが漢文を[[訓読]]する際には、漢字の隅に点を打ち、その位置によって「て」「に」「を」「は」などの助詞その他を表すことがあった(ヲコト点)。しかし、次第に万葉仮名を添えて助詞などを示すことが一般化した。やがて、それらは、字画の省かれた簡略な[[片仮名]]になった。<br />
<br />
平仮名も、片仮名も、発生当初から、一つの音価に対して複数の文字が使われていた。たとえば、/ha/(当時の発音は {{IPA|ɸa}})にあたる平仮名としては、「波」「者」「八」などを字源とするものがあった。[[1900年]]([[明治33年]])に「[[小学校令]]施行規則」が出され、小学校で教える仮名は1字1音に整理された。これ以降使われなくなった仮名を、今日では[[変体仮名]]と呼んでいる。変体仮名は、現在でも料理屋の名などに使われることがある。<br />
<br />
==== 仮名遣い問題の発生 ====<br />
[[平安時代]]までは、発音と仮名はほぼ一致していた。その後、発音の変化にともなって、発音と仮名とが1対1の対応をしなくなった。たとえば、「はな(花)」の「は」と「かは(川)」の「は」の発音は、平安時代初期にはいずれも「ファ」({{IPA|ɸa}})であったとみられるが、平安時代に起こった[[ハ行転呼]]により、「かは(川)」など語中語尾の「は」は「ワ」と発音するようになった。ところが、「ワ」と読む文字には別に「わ」もあるため、「カワ」という発音を表記するとき、「かわ」「かは」のいずれにすべきか、判断の基準が不明になってしまった。ここに、仮名をどう使うかという[[仮名遣|仮名遣い]]の問題が発生した。<br />
<br />
その時々の知識人は、仮名遣いについての規範を示すこともあったが([[藤原定家]]『下官集』など)、必ずしも古い仮名遣いに忠実なものばかりではなかった(「[[#日本語研究史|日本語研究史]]」の節参照)。また、従う者も、歌人、国学者など、ある種のグループに限られていた。万人に用いられる絶対的な仮名遣い規範は、明治に学校教育が始まるまで待たなければならなかった。<br />
<br />
==== 漢字・仮名遣いの改定 ====<br />
漢字の字数・字体および[[仮名遣|仮名遣い]]については、近代以降、たびたび改定が議論され、また実施に移されてきた<ref name="L"/>。<br />
<br />
仮名遣いについては、早く小学校令施行規則([[1900年]])において、「にんぎやう(人形)」を「にんぎょー」とするなど、漢字音を発音通りにする、いわゆる「棒引き仮名遣い」が採用されたことがあった。[[1904年]]から使用の『尋常小学読本』(第1期)はこの棒引き仮名遣いに従った。しかし、これは評判が悪く、規則の改正とともに、次期[[1910年]]の教科書から元の仮名遣いに戻った。<br />
<br />
第二次世界大戦後の[[1946年]]には、「[[当用漢字]]表」「[[現代かなづかい]]」が内閣告示された。これにともない、一部の漢字の[[字体]]に略字体が採用され、それまでの[[歴史的仮名遣|歴史的仮名遣い]]は廃止された。<br />
<br />
[[1946年]]および[[1950年]]の[[アメリカ教育使節団報告書|米教育使節団報告書]]では、国字のローマ字化について勧告および示唆が行われ<ref>村井 実 [訳・解説] (1979)『アメリカ教育使節団報告書』(講談社学術文庫)には、第1次報告書が収められている。</ref>、[[国語審議会]]でも議論されたが、実現しなかった。[[1948年]]には、[[連合国軍最高司令官総司令部|GHQ]]の民間情報教育局(CIE)の指示による読み書き能力調査が行われた。漢字が日本人の識字率を抑えているとの考え方に基づく調査であったが、結果的に、かえって日本人の識字率は高水準であることが判明した<ref>読み書き能力調査委員会 (1951)『日本人の読み書き能力』(東京大学出版会)。</ref>。<br />
<br />
[[1981年]]には、当用漢字表・現代かなづかいの制限色を薄めた「[[常用漢字]]表」および改訂「[[現代仮名遣い]]」が内閣告示された。また、[[送りがな|送り仮名]]に関しては、数次にわたる議論を経て、[[1973年]]に「送り仮名の付け方」が内閣告示され、今日に至っている。戦後の国語政策は、必ずしも定見に支えられていたとはいえず、今に至るまで議論が続いている(「[[国語国字問題]]」参照)。<br />
<br />
=== 文体史 ===<br />
==== 和漢混淆文の誕生 ====<br />
平安時代までは、朝廷で用いる公の書き言葉は[[漢文]]であった。これはベトナム・朝鮮半島などと同様である。当初漢文は中国語音で読まれたと見られるが、日本語と中国語の音韻体系は相違が大きいため、この方法はやがて廃れ、日本語の文法・語彙を当てはめて[[訓読]]されるようになった。いわば、漢文を日本語に直訳しながら読むものであった。<br />
<br />
漢文訓読の習慣に伴い、漢文に日本語特有の「賜」(…たまふ)や「坐」(…ます)のような語句を混ぜたり、一部を日本語の語順で記したりした「和化漢文」というべきものが生じた([[6世紀]]の法隆寺薬師仏光背銘などに見られる)。さらには「王等臣等<sub><small>乃</small></sub>中<sub><small>尓</small></sub>」(『[[続日本紀]]』)のように、「乃(の)」「尓(に)」といった助詞などを小書きにして添える文体が現れた。この文体は[[祝詞]](のりと)・宣命(せんみょう)などに見られるため、「宣命書き」と呼ばれる。<br />
<br />
漢文の読み添えには片仮名が用いられるようになり、やがてこれが本文中に進出して、漢文訓読体を元にした「漢字片仮名交じり文」を形成した。最古の例は『東大寺諷誦文稿』([[9世紀]])とされる。漢字片仮名交じり文では、[[漢語]]が多用されるばかりでなく、言い回しも「甚(はなは)ダ広クシテ」「何(なん)ゾ言ハザル」のように、漢文訓読に用いられるものが多いことが特徴である。<br />
<br />
一方、平安時代の宮廷文学の文体(和文)は、基本的に[[和語]]を用いるものであって、漢語は少ない。また、漢文訓読に使う言い回しもあまりない。たとえば、漢文訓読ふうの「甚ダ広クシテ」「何ゾ言ハザル」は、和文では「いと広う」「などかのたまはぬ」となる。和文は、表記法から見れば、平仮名にところどころ漢字の交じる「平仮名漢字交じり文」である。「春はあけぼの。やうやうしろく成行山ぎはすこしあかりて……」で始まる『[[枕草子]]』の文体は典型例の一つである。<br />
<br />
両者の文体は、やがて合わさり、『[[平家物語]]』に見られるような[[和漢混淆文]]が完成した。<br />
<blockquote>強呉(きゃうご)忽(たちまち)にほろびて、姑蘇台(こそたい)の露荊棘(けいきょく)にうつり、暴秦(ぼうしん)すでに衰へて、咸陽宮(かんやうきう)の煙埤堄(へいけい)を隠しけんも、かくやとおぼえて哀れなり。(『平家物語』聖主臨幸)<ref>高木 市之助・小澤 正夫・渥美 かをる・金田一 春彦 [校注] (1958)『日本古典文学大系33 平家物語 下』p.101。用字は一部改めた。</ref></blockquote><br />
ここでは、「強呉」「荊棘」といった漢語、「すでに」といった漢文訓読の言い回しがある一方、「かくやとおぼえて哀れなり」といった和文の語彙・言い回しも使われている。<br />
<br />
今日、最も普通に用いられる文章は、和語と漢語を適度に交えた一種の和漢混淆文である。「先日、友人と同道して郊外を散策した」というような漢語の多い文章と、「この間、友だちと連れだって町はずれをぶらぶら歩いた」というような和語の多い文章とを、適宜混ぜ合わせ、あるいは使い分けながら文章を綴っている。<br />
<br />
==== 文語文と口語文 ====<br />
話し言葉は、時代と共にきわめて大きな変化を遂げるが、それに比べて、書き言葉は変化の度合いが少ない。そのため、何百年という間には、話し言葉と書き言葉の差が生まれる。<br />
<br />
日本語の場合は、平安時代には、書き言葉・話し言葉の差は大きくなかったと考えられる。しかしながら、中世の[[キリシタン資料]]のうち、語り口調で書かれているものを見ると、書き言葉と話し言葉とにはすでに大きな開きが生まれていたことが窺える。江戸時代の[[洒落本]]・[[滑稽本]]の類では、会話部分は当時の話し言葉が強く反映され、地の部分の書き言葉では古来の文法に従おうとした文体が用いられている。両者の違いは明らかである。<br />
<br />
明治時代の書き言葉は、依然として古典文法に従おうとしていたが、単語には日常語を用いた文章も現れた。こうした書き言葉は、一般に「普通文」と称された。普通文は、以下のように小学校の[[読本]]でも用いられた。<br />
<blockquote>ワガ国ノ人ハ、手ヲ用フル工業ニ、タクミナレバ、ソノ製作品ノ精巧ナルコト、他ニ、クラブベキ国少シ。(『国定読本』第1期 1904)</blockquote><br />
普通文は、厳密には、古典文法そのままではなく、新しい言い方も多く混じっていた。たとえば、「解釈せらる」というべきところを「解釈さる」、「就学せしむる義務」を「就学せしむるの義務」などと言うことがあった。そこで、文部省は新しい語法のうち一部慣用の久しいものを認め、「文法上許容スベキ事項」([[1905年]]・[[明治38年]])16条を告示した。<br />
<br />
一方、明治20年代頃から、[[二葉亭四迷]]・[[山田美妙]]ら文学者を中心に、書き言葉を話し言葉に近づけようとする努力が重ねられた([[言文一致]]運動)。二葉亭は「だ」体、美妙は「です」体、[[尾崎紅葉]]は「である」体を初めとする文章を試みた。このような試みが広まる中で、新聞・雑誌の記事などにも話し言葉に近い文体が多くなった。古来の伝統的文法に従った文章を[[文語|文語文]]、話し言葉を反映した文章を[[口語|口語文]]という。第二次世界大戦後は、法律文なども口語文で書かれるようになり、文語文は日常生活の場から遠のいた。<br />
<br />
=== 方言史 ===<br />
==== 近代以前 ====<br />
日本語は、文献時代に入ったときにはすでに[[方言]]差があった。『[[万葉集]]』の巻14「東歌」や巻20「防人歌」には当時の東国方言による歌が記録されている<ref>万葉集に記録された東国方言は8母音ではないことが知られる。佐藤 喜代治 [編] (1971)『国語史』再版(桜楓社)の前田 富棋「奈良時代」p.60-64。</ref>。[[820年]]頃成立の『東大寺諷誦文稿』には「此当国方言、毛人方言、飛騨方言、東国方言」という記述が見え、これが国内文献で用いられた「方言」という語の最古例とされる。平安初期の中央の人々の方言観が窺える貴重な記録である。<br />
<br />
[[平安時代]]から[[鎌倉時代]]にかけては、中央の文化的影響力が圧倒的であったため、方言に関する記述は断片的なものにとどまったが、[[室町時代]]、とりわけ[[戦国時代_(日本)|戦国時代]]には中央の支配力が弱まり地方の力が強まった結果、地方文献に方言を反映したものがしばしば現われるようになった。洞門抄物と呼ばれる東国系の文献が有名であるが、古文書類にもしばしば方言が登場するようになる。<br />
<br />
[[安土桃山時代]]から[[江戸時代]]極初期にかけては、[[ポルトガル]]人の宣教師が数多くの[[キリシタン資料]]を残しているが、その中に各地の方言を記録したものがある。[[京都]]のことばを中心に据えながらも九州方言を多数採録した『[[日葡辞書]]』([[1603年]]~[[1604年]])や、[[筑前]]や[[備前]]など各地の方言の言語的特徴を記した『ロドリゲス日本大文典』([[1604年]]~[[1608年]])はその代表である。<br />
<br />
この時期には[[琉球語]](琉球方言)の資料も登場する。最古期に属するものとしては、中国資料の『琉球館訳語』(16世紀前半成立)があり、琉球の言葉を音訳表記によって多数記録している。また、[[1609年]]の島津侵攻事件で[[琉球王国]]を支配下に置いた[[薩摩藩]]も、記録類に琉球の言葉を断片的に記録しているが、語史の資料として見た場合、[[沖縄]]・[[奄美]]地方に伝わる古代歌謡・ウムイを集めた『[[おもろさうし]]』([[1531年]]~[[1623年]])が、質・量ともに他を圧倒している。<br />
<br />
[[奈良時代]]以来、[[江戸幕府]]が成立するまで、近畿方言が中央語の地位にあった。[[朝廷]]から[[徳川家]]へ[[征夷大将軍]]の宣下がなされて以降、江戸文化が開花するとともに、[[江戸言葉|江戸語]]の地位が高まり、[[明治時代]]には東京語が日本語の[[標準語]]とみなされるようになった。<br />
<br />
==== 近代以降 ====<br />
明治政府の成立後は、政治的・社会的に全国的な統一をはかるため、また、近代国家として外国に対するため、言葉の統一・標準化が求められるようになった<ref>真田 信治 (1991)『標準語はいかに成立したか』(創拓社)。</ref>。学校教育では「東京の中流社会」の言葉が採用され<ref>文部省 (1904)『国定教科書編纂趣意書』に収録されている「尋常小学読本編纂趣意書」の「第二章 形式」には、「文章ハ口語ヲ多クシ用語ハ主トシテ東京ノ中流社会ニ行ハルルモノヲ取リカクテ国語ノ標準ヲ知ラシメ其統一ヲ図ルヲ務ムルト共ニ……」(p.51)とある。</ref>、放送でも同様の言葉が「共通用語」([[共通語]])とされた<ref>1934年に発足した放送用語並発音改善調査委員会の「放送用語の調査に関する一般方針」では、「共通用語は、現代の国語の大勢に順応して大体、帝都の教養ある社会層において普通に用いられる語彙・語法・発音・アクセント(イントネーションを含む)を基本とする」とされた(日本放送協会放送史編修室 (1965)『日本放送史 上』(日本放送出版協会)p.427)。</ref>。こうして[[標準語]]の[[規範意識]]が確立していくにつれ、方言を矯正しようとする動きが広がった。教育家の[[伊沢修二]]は、教員向けに書物を著して東北方言の矯正法を説いた<ref>伊沢 修二 (1909)『視話応用 東北発音矯正法』(楽石社)。</ref>。地方の学校では方言を話した者に首から「[[方言札]]」を下げさせるなどの罰則も行われた<ref>仲宗根 政善 (1995)『琉球語の美しさ』(ロマン書房)の序では、1907年生まれの著者が、沖縄の小学校時代に経験した方言札について「あの不快を、私は忘れることができない」と記している。</ref>。<br />
<br />
戦後になり、経済成長とともに地方から都市への人口流入が始まると、標準語と方言の軋轢が顕在化した。1950年代後半から、地方出身者が自分の言葉を笑われたことによる自殺・事件が相次いだ<ref>石黒 修 (1960)「方言の悲劇」『言語生活』108には茨城なまりを笑われて人を刺した少年の記事が紹介されている。また、『毎日新聞』宮城版(1996年8月24日付)には1964年に秋田出身の少年工員が言葉を笑われ同僚を刺した事件その他が紹介されている(毎日新聞地方部特報班 (1998)『東北「方言」ものがたり』(無明舎)に収録)。</ref>。このような情勢を受けて、方言の矯正教育もなお続けられた。[[鎌倉市]][[腰越地域|腰越]]の小学校では、[[1960年代]]に、「ネサヨ運動」と称して、語尾に「~ね」「~さ」「~よ」など関東方言特有の語尾をつけないようにしようとする運動が始められた<ref>橋本 典尚 (2004)「「ネサヨ運動」と「ネハイ運動」」『東洋大学大学院紀要』(文学研究科 国文学)40。</ref>。同趣の運動は全国に広がった。<br />
<br />
[[高度経済成長#日本の高度経済成長|高度成長]]後になると、方言に対する意識に変化が見られるようになった。[[1980年代]]初めのアンケート調査では、「方言を残しておきたい」と回答する者が90%以上に達する結果が出ている<ref>加藤 正信 (1983)「方言コンプレックスの現状」『言語生活』377。調査は1979~1981年。回答者は首都圏・茨城県・東北地方を中心に全国に及ぶ。</ref>。方言の共通語化が進むとともに、いわゆる「方言コンプレックス」が解消に向かい、方言を大切にしようという気運が盛り上がった。<br />
<br />
[[1990年代]]以降は、若者が好んで方言を使うことに注目が集まるようになった。[[1995年]]にはラップ「DA.YO.NE」の関西版「SO.YA.NA」などの[[EAST END×YURI#『DA.YO.NE』のローカル版|方言替え歌]]が話題を呼び、報道記事にも取り上げられた<ref>『朝日新聞』夕刊 1995年6月22日付など。</ref>。首都圏出身の都内大学生を対象とした調査では、東京の若者の間にも関西方言が浸透していることが観察されるという<ref>陣内 正敬 (2003)「関西的コミュニケーションの広がり―首都圏では」『文部省平成14年度科研費成果報告書 コミュニケーションの地域性と関西方言の影響力についての広域的研究』。</ref>。[[2005年]]ごろには、東京の女子高生たちの間でも「でら(とても)かわいいー!」「いくべ」などと各地の方言を会話に織り交ぜて使うことが流行しはじめ<ref>『産経新聞』2005年9月18日付。</ref>、女子高生のための方言参考書の類も現れた<ref>コトバ探偵団 (2005)『THE HOUGEN BOOK ザ・方言ブック』(日本文芸社)その他。</ref>。「超おもしろい」など「超」の新用法も、もともと静岡県で発生して東京に入ったとされるなど<ref>井上 史雄・鑓水 兼貴 [編] (2002)『辞典〈新しい日本語〉』(東洋書林)。</ref>、[[若者言葉]]の発信地が東京に限らない状況になっている(「[[若者言葉#方言由来の若者言葉|方言由来の若者言葉]]」を参照)。<br />
<br />
方言学の世界では、かつては、標準語の確立に資するための研究が盛んであったが<ref>たとえば、脇田 順一 (1938)、『讃岐方言の研究』(1975年に国書刊行会から復刻版)の緒言には、「児童をして純正なる国語生活を営ましむるには先づ其の方言を検討し之が醇化矯正に力を致さなければならぬ」とある。また、戦後の高度成長の頃でも、グロータース, W. A./柴田 武 [訳] (1964)『わたしは日本人になりたい』(筑摩書房)の中で「日本の方言研究家たちは、方言によって標準語を豊かにしようという考えだから、結局は、標準語によっる日本語の統一が重要な目標になる。」(p.153)と指摘されている(グロータースは方言学者)。</ref>、今日の方言研究は、必ずしもそのような視点のみによって行われてはいない。中央語の古形が方言に残ることは多く、方言研究が中央語の史的研究に資することはいうまでもない<ref>柳田 国男 (1930)『蝸牛考』(刀江書院、1980年に岩波文庫)では、方言が中央を中心に同心円状の分布をなすこと(周圏分布)が示される。</ref>。しかし、それにとどまらず、個々の方言の研究は、それ自体、独立した学問と捉えることができる。[[山浦玄嗣]]の「[[ケセン語]]」研究に見られるように<ref NAME="I"/>、研究者が自らの方言に誇りを持ち、日本語とは別個の言語として研究するという立場も生まれている。<br />
<br />
=== 日本語研究史 ===<br />
日本人自身が日本語に関心を寄せてきた歴史は長く、『[[古事記]]』『[[万葉集]]』の記述にも語源・用字法・助字などについての関心が垣間見られる。古来、さまざまな分野の人々によって日本語研究が行われてきたが、とりわけ、[[江戸時代]]に入ってからは、秘伝にこだわらない自由な学風が起こり、客観的・実証的な研究が深められた。近代に西洋の言語学が輸入される以前に、日本語の基本的な性質はほぼ明らかになっていたと言って過言でない。以下では、江戸時代以前・以後に分けて概説し、さらに近代について付説する。<br />
<br />
==== 江戸時代以前 ====<br />
[[江戸時代]]以前の日本語研究の流れは、大きく分けて3分野あった。中国語(漢語)学者による研究、[[悉曇]](しったん)学者による研究、[[歌学]]者による研究である。<br />
<br />
中国語との接触により、日本語の相対的な特徴が意識されるようになった。『[[古事記]]』には「淤能碁呂嶋<sub>自淤以下四字以音</sub>」(オノゴロ嶋(淤より以下の四字は音を以ゐよ))のような音注がしばしば付けられているが、これは、中国語で表せない日本語の固有語を1音節ずつ漢字([[万葉仮名]])で表記したものである。こうした表記法を通じて、日本語の音節構造が自覚されるようになったと考えられる。また、漢文の[[訓読]]により、中国語にない[[助詞]]・[[助動詞]]の要素が意識されるようになった。漢文を読み下す際に必要な「て」「に」「を」「は」などの要素は、当初は点を漢字に添えることで表現していたが(ヲコト点)、後に万葉仮名、さらに[[片仮名]]が用いられるようになった。これらの要素は「てにをは」の名で一括され、後にひとつの研究分野となった。<br />
<br />
日本語の1音1音を仮名で記すようになった当初は、音韻組織全体に対する意識はまだ弱かったが、間もなく、あらゆる音を1回ずつ集めて詞章にしたものが現れた。[[平安時代]]初期には「[[天地の歌|あめつちの歌]]」「[[大為爾の歌|たゐにの歌]]」などの手習い歌が用いられるようになり、平安時代中期から後期には「[[いろは歌]]」が成立した。これらの歌は、誰がどのような目的で用い始めたかは必ずしも明らかでないが、いずれも当時の日本語音韻の一覧表という性格を持っている。中でも「いろは」は、『色葉字類抄』([[12世紀]])など辞書の項目順にも用いられ、人々の間にも一般化した。<br />
<br />
一方、悉曇学の研究により、[[梵語]](サンスクリット)に整然とした音韻組織が存在することが知られるようになった。平安時代末期に成立したとみられる「[[五十音|五十音図]]」は、「あ・か・さ・た・な……」の行の並び方が梵語の悉曇章(字母表)の順に酷似しており、悉曇学を通じて日本語の音韻組織の研究が進んだことをうかがわせる。もっとも、五十音図作成の目的は、一方では、中国音韻学の[[反切]]を理解するためでもあった。当初、その配列はかなり自由であった(ほぼ現在に近い配列が定着したのは[[室町時代]]以後)。最古の五十音図は、平安時代末期の悉曇学者[[明覚]](みょうがく)の『反音作法』に見られる。明覚はまた、『悉曇要訣』において、梵語の発音を説明するために日本語の例を多く引用し、日本語の音韻組織への関心を見せている。<br />
<br />
歌学は、平安時代以降、大いに興隆した。和歌の実作および批評のための学問であったが、正当な語彙・語法を使用することへの要求から、日本語の古語に関する研究や、「てにをは」の研究、さらに[[仮名遣|仮名遣い]]への研究につながった。<br />
<br />
このうち、古語の研究では、語と語の関係を音韻論的に説明することが試みられた。たとえば、[[顕昭]]の『袖中抄』では、「七夕つ女(たなばたつめ)」の語源は「たなばたつま」だとして(これ自体は誤り)、「『ま』と『め』とは同じ五音(=五十音の同じ行)なる故也」<ref>橋本 進吉 (1928)「国語学史概説」(1983年の『国語学史・国語特質論(橋本進吉博士著作集 第9・10冊〔合冊〕)』(岩波書店)に収録)p.61。</ref>と説明している。このように、「五音相通(五十音の同じ行で音が相通ずること)」や「同韻相通(五十音の同じ段で音が相通ずること)」などの説明が多用されるようになった。<br />
<br />
「てにをは」の本格的研究は、[[鎌倉時代]]末期から室町時代初期に成立した『手爾葉大概抄(てにはたいがいしょう)』という短い文章によって端緒がつけられた。この文章では「名詞・動詞などの自立語(詞)が寺社であるとすれば、『てにをは』はその荘厳さに相当するものだ」と規定した上で、係助詞「ぞ」「こそ」とその結びの関係を論じるなど、「てにをは」についてごく概略的に述べている。また、室町時代には『姉小路式(あねがこうじしき)』が著され、係助詞「ぞ」「こそ」「や」「か」のほか終助詞「かな」などの「てにをは」の用法をより詳細に論じている。<br />
<br />
[[仮名遣|仮名遣い]]については、鎌倉時代の初め頃から問題になり始めた。[[藤原定家]]の著作と伝えられる『下官集』は、仮名遣いの基準を前代の平安時代末期の草子類の仮名表記に求め、乱れを正そうとした(「[[定家仮名遣|定家仮名遣い]]」と呼ばれる)。ところが、「お」と「を」の区別については、平安時代末期にはすでに相当混乱があったために、そこに基準を見出すことができなかった。『下官集』ではアクセントが高いものを「を」で、アクセントが低いものを「お」で記している。[[南北朝時代 (日本)|南北朝時代]]には[[行阿]]がこれを増補して『仮名文字遣』を著した。行阿の姿勢も、基準を古書に求めるというものであったが、「お」「を」の区別については定家仮名遣いの原則を踏襲した。ただし、南北朝時代にはアクセントの一大変化があったため、一部の語彙に関しては定家の時代とはアクセントの高低が異なっており、そのために「お」と「を」の仮名遣いに齟齬も生じている。<br />
<br />
なお、「お」「を」の区別は平安時代末期にすでに混乱していたため、五十音図においても、鎌倉時代以来「お」と「を」とは位置が逆転した誤った図が用いられていた(すなわち、「あいうえを」「わゐうゑお」となっていた)。これが正されるのは、江戸時代に[[本居宣長]]が登場してからのことである。<br />
<br />
外国人による日本語研究も、中世末期から近世前期にかけて多く行われた。[[イエズス会]]では日本語と[[ポルトガル]]語の辞書『[[日葡辞書]]』([[1603年]])が編纂され、また、同会の[[ジョアン・ロドリゲス|ロドリゲス]]により文法書『日本大文典』([[1608年]])および『日本小文典』([[1620年]])が表された。ロドリゲスの著書は、ラテン語の文法書の伝統に基づいて日本語を分析し、価値が高い。一方、中国では『日本館訳語』([[1549年]]頃)、[[李氏朝鮮]]では『捷解新語』([[1676年]])といった日本語学習書が編纂された。<br />
<br />
==== 江戸時代 ====<br />
日本語の研究が高い客観性・実証性を備えるようになったのは、[[江戸時代]]の[[契沖]]の研究以来のことである。契沖は『万葉集』の注釈を通じて[[仮名遣|仮名遣い]]について詳細に観察を行い、『和字正濫抄』([[1695年]])を著した。この書により、古代は語ごとに仮名遣いが決まっていたことが明らかにされた。契沖自身もその仮名遣いを実行した。すなわち、後世、[[歴史的仮名遣|歴史的仮名遣い]]と称される仮名遣いである。契沖の掲出した見出し語は、後に[[楫取魚彦]](かとりなひこ)編の仮名遣い辞書『古言梯(こげんてい)』([[1765年]])で増補され、[[村田春海]]『仮字拾要(かなしゅうよう)』で補完された。<br />
<br />
古語の研究では、[[松永貞徳]]の『和句解(わくげ)』([[1662年]])、[[貝原益軒]]の『日本釈名(にほんしゃくみょう)』([[1700年]])が出た後、[[新井白石]]により大著『東雅』([[1719年]])がまとめられた。白石は、『東雅』の中で語源説を述べるに当たり、終始穏健な姿勢を貫き、曖昧なものは「義未詳」として曲解を排した。また、[[賀茂真淵]]は『語意考』([[1789年]])を著し、「約・延・略・通」の考え方を示した。すなわち、「語形の変化は、縮める(約)か、延ばすか、略するか、音通(母音または子音の交替)かによって生じる」というものである。この原則は、それ自体は正当であるが、後にこれを濫用し、非合理な語源説を提唱する者も表れた。語源研究では、ほかに、鈴木朖(あきら)が『雅語音声考(がごおんじょうこう)』([[1816年]])を著し、「ほととぎす」「うぐいす」「からす」などの「ほととぎ」「うぐい」「から」の部分は鳴き声であることを示すなど、興味深い考え方を示している。<br />
<br />
[[本居宣長]]は、仮名遣いの研究および文法の研究で非常な功績があった。まず、仮名遣いの分野では、『字音仮字用格(じおんかなづかい)』([[1776年]])を著し、漢字音を仮名で書き表すときにどのような仮名遣いを用いればよいかを論じた。その中で宣長は、[[鎌倉時代]]以来、五十音図で「お」と「を」の位置が誤って記されている(前節参照)という事実を指摘し、実に400年ぶりに、本来の正しい「あいうえお」「わゐうゑを」の形に戻した。この事実は、後に義門が『於乎軽重義(おをきょうちょうぎ)』([[1827年]])で検証した。<br />
<br />
また、宣長は、文法の研究、とりわけ、係り結びの研究で成果をあげた。係り結びの一覧表である『ひも鏡』([[1771年]])をまとめ、『詞の玉緒』([[1779年]])で詳説した。文中に「ぞ・の・や・何」が来た場合には文末が[[連体形]]、「こそ」が来た場合は[[已然形]]で結ばれることを示したのみならず、「は・も」および「徒(ただ=主格などに助詞がつかない場合)」の場合は文末が[[終止形]]になることを示した。主格などに「は・も」などついた場合に文末が終止形になるのは当然のようであるが、必ずしもそうでない。主格を示す「が・の」が来た場合は、「君が思ほせりける」(万葉集)「にほひの袖にとまれる」(古今集)のように文末が連体形で結ばれるのであるから、あえて「は・も・徒」の下が終止形で結ばれることを示したことは重要である。<br />
<br />
品詞研究で成果をあげたのは[[富士谷成章]](ふじたになりあきら)であった。富士谷は、品詞を「名」(名詞)・「装(よそい)」(動詞・形容詞など)・「挿頭(かざし)」(副詞など)・「脚結(あゆい)」(助詞・助動詞など)の4類に分類した。『挿頭抄(かざししょう)』([[1767年]])では今日で言う副詞の類を中心に論じた。特に注目すべき著作は『脚結抄(あゆいしょう)』([[1778年]])で、助詞・助動詞を系統立てて分類し、その活用の仕方および意味・用法を詳細に論じた。内容は創見に満ち、今日の品詞研究でも盛んに引き合いに出される。『脚結抄』の冒頭に記された「装図(よそいず)」は、動詞・形容詞の活用を整理した表で、後の研究に資するところが大きかった。<br />
<br />
活用の研究は、その後、鈴木朖の『活語断続譜』([[1803年]]頃)、[[本居春庭]]の『詞八衢(ことばのやちまた)』([[1806年]])に引き継がれた。盲目であった春庭の苦心は、一般には足立巻一の小説『やちまた』で知られる。幕末には義門が『活語指南』([[1844年]])を著し、これで日本語の活用は、全貌がほぼ明らかになった。<br />
<br />
このほか、江戸時代で注目すべき研究としては、[[石塚龍麿]]の『仮字用格奥山路(かなづかいおくのやまみち)』がある。万葉集の仮名に2種の書き分けが存在することを示したものであったが、長らく正当な扱いを受けなかった。後に[[橋本進吉]]が[[上代特殊仮名遣|上代特殊仮名遣い]]の先駆的研究として再評価した。<br />
<br />
==== 近代以降 ====<br />
[[江戸時代]]後期から[[明治時代]]にかけて、西洋の言語学が紹介され、日本語研究は新たな段階を迎えた。もっとも、西洋の言語に当てはまる理論を無批判に日本語に応用することで、かえってこれまでの蓄積を損なうような研究も少なくなかった。<br />
<br />
こうした中で、古来の日本語研究と西洋言語学とを吟味して文法をまとめたのが[[大槻文彦]]であった。大槻は、日本語辞書『[[言海]]』の中で文法論「語法指南」を記し([[1889年]])、後にこれを独立、増補して『広日本文典』([[1897年]])とした。<br />
<br />
その後、高等教育の普及とともに、日本語研究者の数は増大した。[[東京帝国大学]]には国語研究室が置かれ([[1897年]])、ドイツ帰りの[[上田万年]]が初代主任教授として指導的役割を果たした。<br />
<br />
以下、[[第二次世界大戦]]後に至るまで、重要な役割を果たした主な日本語学者を挙げる。<br />
<br />
* 対照言語研究――藤岡勝二・金沢庄三郎・[[小倉進平]]・[[服部四郎]]。<br />
* 文法論――[[山田孝雄]](よしお)・[[松下大三郎]]・[[橋本進吉]]・[[時枝誠記]]。この4人の文法論は一般に4大文法と呼ばれる(「[[現代日本語文法]]」参照)。橋本文法は[[学校文法]]の基礎になっている。<br />
* 音韻論――[[金田一京助]]・有坂秀世・亀井孝。<br />
* 音声学――神保格・佐久間鼎。<br />
* 仮名字体・仮名遣い研究――大矢透。<br />
* 方言学――[[東条操]]・[[小林好日]]。<br />
* キリシタン資料研究――土井忠生。<br />
* 訓点資料研究――春日政治(まさじ)・遠藤嘉基。<br />
* 日本語史研究――湯沢幸吉郎・安藤正次。<br />
<br />
=== 日本国外の日本語 ===<br />
近代以降、[[台湾]]や[[朝鮮半島]]などを併合した日本は、皇国化政策を推進するため、学校教育で日本語を[[国語]]として採用した。[[満州国]]にも[[日本人]]が数多く移住した結果、これらの地域でも日本語が使用された。日本語を解さない主に[[漢民族]]や[[満州族]]向けに簡易的な日本語である[[協和語]]が用いられていたこともあった。台湾や朝鮮半島などでは、現在でも高齢者の中に日本語を解する人もいる。<br />
<br />
一方、[[明治]]から戦前にかけて、日本人が[[アメリカ合衆国|アメリカ]]・[[メキシコ]]・[[ブラジル]]・[[ペルー]]などに多数移民し、日系人社会が築かれた。これらの地域では日本語が話されたが、世代が下るにしたがって、日本語を解さない人が増えている。<br />
<br />
1990年代以降、日本国外から日本へ渡航する人が増え、かつまた、日本企業で働く外国人労働者も飛躍的に増大しているため、国内外に[[日本語教育]]が広がっている。国によっては、日本語を第2外国語など選択教科のひとつとしている国もあり、日本国外で日本語が学ばれる機会は増えつつある<ref>本名 信行 [他] (2000)『アジアにおける日本語教育』(三修社)。</ref><ref>[http://www.jpf.go.jp/j/urawa/world/world.html 世界の日本語教育]も参照。</ref>。<br />
<br />
とりわけ、[[1990年代]]以降、日本の[[アニメーション]]や[[ゲーム]]、[[ドラマ]]、[[漫画]]などの[[サブカルチャー]]が日本国外でも公開され、しばしばブームになったことなどから、それらに親しんだ日本国外の若者層のなかには積極的に日本語を学ぶ者も多い。[[インターネット]]やコミュニケーションツールの整備に伴い、日本人と日本語を学ぶ外国人の距離はますます狭まってきている{{要出典}}。<br />
<br />
日本人が訪れることの多い日本国外の[[観光地]]などでは、広告や店員の言葉に日本語が使われることもある<ref>井上 史雄 (2001)『日本語は生き残れるか』(PHP新書)。</ref>。このような場で目に触れる日本語のうち、新奇で注意を引く例は、雑誌・書籍などで紹介されることも多い<ref>月刊宝島編集部 [編] (1987)『VOW 現代下世話大全―まちのヘンなモノ大カタログ』(宝島社)、田野村 忠温 (2003)「中国の日本語」『日本語学』22-12(2003年11月号)など。</ref>。<br />
<br />
また、[[台湾]]や[[香港]]等においては「日本風」な意味合いを出す為に、商品や店名等を日本語で表記する例が散見される。なかでも、ひらがなの「[[の]]」は、すでに現地語として定着している{{要出典}}。<br />
<br />
== 日本語話者の意識 ==<br />
{{main|日本語論}}<br />
<br />
=== 変化に対する意識 ===<br />
{{main|日本語の乱れ}}<br />
日本語がときとともに変化することはしばしば批判の対象となる。この種の批判は、古典文学の中にも見られる。『[[枕草子]]』では文末の「んとす」が「んず」といわれることを「いとわろし」と評している(「ふと心おとりとかするものは」)。また、『[[徒然草]]』では古くは「車もたげよ」「火かかげよ」と言われたのが、今の人は「もてあげよ」「かきあげよ」と言うようになったと記し、今の言葉は「無下にいやしく」なっていくようだと記している(第22段)。<br />
<br />
これにとどまらず、言語変化について注意する記述は、歴史上、仮名遣い書や、『[[俊頼髄脳]]』などの歌論書、『音曲玉淵集』などの音曲指南書をはじめ、諸種の資料に見られる。なかでも、[[江戸時代]]の俳人[[安原貞室]]が、なまった言葉の批正を目的に編んだ『片言(かたこと)』([[1650年]])は、800にわたる項目を取り上げており、当時の言語実態を示す資料として価値が高い。<br />
<br />
近代以降も、[[芥川龍之介]]が「続澄江堂雑記」で、「とても」は従来否定を伴っていたとして、「とても安い」など肯定形になることに疑問を呈するなど、言語変化についての指摘が散見する。研究者の立場から同時代の気になる言葉を収集した例としては、浅野信『巷間の言語省察』([[1933年]])などがある。<br />
<br />
[[第二次世界大戦後]]は、[[1951年]]に雑誌『言語生活』(当初は[[国立国語研究所]]が監修)が創刊されるなど、日本語への関心が高まった。そのような風潮の中で、あらゆる立場の人々により、言語変化に対する批判やその擁護論が活発に交わされるようになった。典型的な議論の例としては、[[金田一春彦]]「日本語は乱れていない」<ref>金田一 春彦 (1964)「日本語は乱れていない」『文藝春秋』1964年12月号<!-- 文藝春秋は巻号制です -->。</ref>および宇野義方の反論<ref>宇野 義方 (1964)「日本語は乱れていないか―金田一春彦氏に反論」『朝日新聞』夕刊 1964年12月5日付。</ref>が挙げられる。<br />
<br />
いわゆる「[[日本語の乱れ]]」論議において、毎度のように話題にされる言葉も多い。[[1955年]]の[[国立国語研究所]]の有識者調査<ref>国立国語研究所 (1955)『国立国語研究所年報7 語形確定のための基礎調査』。</ref>の項目には「ニッポン・ニホン(日本)」「ジッセン・ジュッセン(十銭)」「見られなかった・見れなかった」「御研究されました・御研究になりました」など、今日でもしばしば取り上げられる語形・語法が多く含まれている。とりわけ「見られる」を「見れる」とする語法は、[[1979年]]のNHK放送文化研究所「現代人の言語環境調査」で可否の意見が二分するなど、人々の言語習慣の違いを如実に示す典型例となっている。この語法は[[1980年代]]には「[[日本語の乱れ#ら抜き言葉|ら抜き言葉]]」と称され、盛んに取り上げられるようになった。<br />
<br />
「言葉の乱れ」を指摘する声は、新聞・雑誌の投書にも多い。[[文化庁]]の「国語に関する世論調査」では、「言葉遣いが乱れている」と考える人が[[1977年]]に7割近くになり、[[2002年]]11月から12月の調査では8割となっている。人々のこのような認識は、いわゆる日本語ブームを支える要素のひとつとなっている。<br />
<br />
=== 若者の日本語 ===<br />
日本語の変化に対する批判の矛先は、往々にして若い世代に向かう。若者は、旧世代の用いなかった言語および言語習慣を盛んに創出し、時として上の世代に違和感を与えることになる。<br />
<br />
==== 若者言葉 ====<br />
いわゆる「[[若者言葉]]」は種々の意味で用いられ、必ずしも定義は一定していない。井上史雄の分類<ref>井上 史雄 (1994)『方言学の新地平』(明治書院)。</ref>に即して述べれば、若者言葉と称されるものは、以下のように分類される。<br />
<br />
# 一時的流行語。ある時代の若い世代が使う言葉。戦後の「アジャパー」、[[1970年代]]の「チカレタビー」など。<br />
# コーホート語(同世代語)。流行語が生き残り、その世代が年齢を重ねてからも使う言葉。次世代の若者は流行遅れと意識し、使わない。<br />
# 若者世代語。どの世代の人も、若い間だけ使う言葉。キャンパス用語など。<br />
# 言語変化。若い世代が年齢を重ねてからも使い、次世代の若者も使うもの。結果的に、世代を超えて変化が定着する。[[日本語の乱れ#ら抜き言葉|ら抜き言葉]]・[[鼻濁音]]の衰退など。<br />
<br />
上記は、いずれも批判にさらされうるという点では同様であるが、1~4の順で、次第に言葉の定着率は高くなるため、それだけ「言葉の乱れ」の例として意識されやすくなる。<br />
<br />
上記の分類のうち「一時的流行語」ないし「若者世代語」に相当する言葉の発生要因に関し、米川明彦は心理・社会・歴史の面に分けて指摘している<ref>米川 明彦 (1996)『現代若者ことば考』(丸善ライブラリー)。</ref>。その指摘は、およそ以下のように総合できる。すなわち、成長期にある若者は、自己や他者への興味が強まるだけでなく、従来の言葉の規範からの自由を求める。日本経済の成熟とともに「まじめ」という価値観が崩壊し、若者が「ノリ」によって会話するようになった。とりわけ、[[1990年代]]以降は「ノリ」を楽しむ世代が低年齢化し、消費・娯楽社会の産物として若者言葉が生産されているというものである。<br />
<br />
==== 若者の表記 ====<br />
若者の日本語は、表記の面でも独自性を持つ。[[1970年代]]から[[1980年代]]にかけて、少女の間で、丸みを帯びた書き文字が「かわいい」と意識されて流行し、「丸文字」「まんが文字」「変体少女文字(=書体の変わった少女文字の意)」などと呼ばれた。[[山根一眞]]の調査によれば、この文字は[[1974年]]までには誕生し、[[1978年]]に急激に普及を開始したという<ref>山根 一眞 (1986)『変体少女文字の研究』(講談社)。</ref>。<br />
<br />
[[1990年]]頃から、丸文字に代わり、少女の間で、金釘流に似た縦長の書き文字が流行し始めた。平仮名の「に」を「レこ」のように書いたり、長音符の「ー」を「→」と書いたりする特徴があった。一見下手に見えるため、「長体ヘタウマ文字」などとも呼ばれた。マスコミでは「チョベリバ世代が楽しむヘタウマ文字」<ref>『週刊読売』1996年9月15日号。</ref>「女高生に広まる変なとんがり文字」<ref>『AERA』1997年6月30日号。</ref>などと紹介されたが、必ずしも大人世代の話題にはならないまま、確実に広まった。この文字を練習するための本<ref>『HA・YA・RI系文字マスターノート』(アスキー 1997)など。</ref>も出版された。<br />
<br />
携帯メールやインターネットの普及にともない、ギャルと呼ばれる少女たちを中心に、デジタル文字の表記に独特の文字や記号を用いるようになった。「さようなら」を「±∋ぅTょら」と書く類で、「[[ギャル文字]]」としてマスコミにも取り上げられた<ref>NHK総合テレビ「お元気ですか日本列島・気になることば」2004年2月18日など。</ref>。このギャル文字を練習するための本も現れた<ref>『ギャル文字 へた文字 公式BOOK』(実業之日本社 2004)など。</ref>。<br />
<br />
ギャル文字ほど極端ではないにせよ、多くの若者はデジタル文字の表記に工夫をこらしている。すでに普及した[[顔文字]]や[[携帯電話の絵文字|絵文字]]に加え、「小文字」と称される独特の表記法が登場した。「ゎたしゎ、きょぅゎ部活がなぃの」のように特定文字を小字で表記するもので、マスコミでも紹介されるようになった<ref>『毎日新聞』2006年10月5日付など。</ref>。<br />
<br />
=== 日本語ブーム ===<br />
人々の日本語に寄せる関心は、[[第二次世界大戦後]]に特に顕著になったといえる。[[1947年]]10月から[[日本放送協会|NHK]]ラジオで「ことばの研究室」が始まり、[[1951年]]には雑誌『言語生活』が創刊された。<br />
<br />
日本語関係書籍の出版点数も増大した。敬語をテーマとした本の場合、[[1960年代]]以前は解説書5点、実用書2点であったものが、[[1970年代]]から[[1994年]]の25年間に解説書約10点、実用書約40点が出たという<ref>菊地 康人 (2003)『敬語再入門』(丸善ライブラリー)。</ref>。<br />
<br />
戦後、最初の日本語ブームが起こったのは[[1957年]]のことで、[[金田一春彦]]『日本語』(岩波新書、旧版)が77万部、[[大野晋]]『日本語の起源』(岩波新書、旧版)が36万部出版された。[[1974年]]には[[丸谷才一]]『日本語のために』(新潮社)が50万部、大野晋『日本語をさかのぼる』(岩波新書)が50万部出版された<ref>見坊 豪紀 (1977)「日本語ブームの回顧と展望」『辞書と日本語』(玉川大学出版部)は、1975年頃の日本語ブームを検証した文章である。</ref>。<br />
<br />
その後、[[1999年]]の大野晋『日本語練習帳』(岩波新書)は180万部を超えるベストセラーとなった。さらに、[[2001年]]に[[齋藤孝]]『声に出して読みたい日本語』(草思社)が140万部出版された頃から、出版界では空前の日本語ブームという状況になり、おびただしい種類と数の一般向けの日本語関係書籍が出た<ref>以上、部数の数字は『朝日新聞』夕刊 2002年11月18日付による。</ref>。<br />
<br />
[[2004年]]には北原保雄編『問題な日本語』(大修館書店)が、当時よく問題にされた語彙・語法を一般向けに説明して好評を得た。翌[[2005年]]から[[2006年]]にかけては、テレビでも日本語をテーマとした番組が多く放送され、大半の番組で日本語学者がコメンテーターや監修に迎えられた。「[[タモリのジャポニカロゴス]]」(フジテレビ 2005~)、「[[クイズ!日本語王]]」(TBS 2005~2006)、「[[三宅式こくごドリル]]」(テレビ東京 2005~2006)、「[[Matthew's Best Hit TV+]]・なまり亭」(テレビ朝日2005~2006。方言を扱う)、「[[合格!日本語ボーダーライン]]」(テレビ朝日 2005)、「[[ことばおじさんのナットク日本語塾]]」(NHK 2006~)など種々の番組があった。<br />
<br />
=== 日本語特殊論 ===<br />
日本語が特殊であるとする論は、近代以降しばしば提起されている。極端な例ではあるが、戦後、[[志賀直哉]]が「日本の国語程、不完全で不便なものはないと思ふ」として、[[フランス語]]を[[国語]]に採用することを主張した<ref>志賀 直哉 (1964)「国語問題」『改造』1946年4月号(1974年の『志賀直哉全集 第7巻』(岩波書店)p.339-343 に収録)。</ref>([[国語外国語化論]])。また、[[1988年]]には、[[国立国語研究所]]所長・野元菊雄が、外国人への日本語教育のため、文法を単純化した「簡約日本語」の必要性を説き、論議を呼んだこともあった<ref>野元 菊雄 (1979)「「簡約日本語」のすすめ―日本語が世界語になるために」『言語』8-3などですでに主張されていたが、論議が起こったのは1988年のことである。</ref>。<br />
<br />
このように、日本語を劣等もしくは難解、非合理的とする考え方の背景として、近代化の過程で広まった欧米中心主義があると指摘される<ref name="P">柴谷 方良 (1981)「日本語は特異な言語か?」『言語』12-12。</ref> <ref name="Q">松村 一登 (1995)「世界の中の日本語―日本語は特異な言語か」『アジア・アフリカ言語文化研究所通信』84。</ref>。戦後は、消極的な見方ばかりでなく、「日本語は個性的である」と積極的に評価する見方も多くなった。その変化の時期はおよそ[[1980年代]]であるという<ref name="Q"/>。いずれにしても、日本語は特殊であるとの前提に立っている点で両者の見方は共通する。<br />
<br />
日本語特殊論は日本国外でも論じられる。[[エドウィン・O・ライシャワー|E. ライシャワー]]によれば、日本語の知識が乏しいまま、日本語は明晰でも論理的でもないと不満を漏らす外国人は多いという。ライシャワー自身はこれに反論し、あらゆる言語には曖昧・不明晰になる余地があり、日本語も同様だが、簡潔・明晰・論理的に述べることを阻む要素は日本語にないという<ref>Edwin O. Reischauer (1977) ''The Japanese'', Tokyo: Charles E. Tuttle, p.385-386.</ref>。また、[[アメリカ国務省]]は、日本語を、[[中国語]]・[[アラビア語]]などとともに、世界で一番習得に時間のかかる言語としているという<ref>千野 栄一 (1999)『ことばの樹海』(青土社)。</ref>。ただし、これは英語からみて日本語が大きく異なることを指摘したものであって、あくまでも相対的な見方を示すものである。<br />
<br />
今日の言語学では、そもそも日本語が特殊であるという見方自体が否定されている。たとえば、日本語に5母音しかないことが特殊だと言われることがあるが、クラザーズの研究によれば、209の言語のうち、日本語のように5母音をもつ言語は55あり、タイプとして最も多いという。また、語順に関しては、ウルタン、スティール、グリーンバーグらの調査結果から、日本語のようにSOV構造をとる言語が40%以上であって最も多いのに対して、英語のようにSVO構造をとる言語は30%強であり、この点からも、日本語はごく普通の言語であるという結論が導かれる<ref name="P"/>。角田太作は語順を含め19の特徴について130の言語を比較し、「日本語は特殊な言語ではない。しかし、英語は特殊な言語だ」と結論している<ref>角田 太作 (1991)『世界の言語と日本語』(くろしお出版)。</ref>。<br />
<br />
かつてジャーナリスト森恭三は、日本語の語順では「思想を表現するのに一番大切な動詞は、文章の最後にくる」ため、文末の動詞の部分に行くまでに疲れて、「もはや動詞〔部分で〕の議論などはできない」と記している<ref>森 恭三 (1959)『滞欧六年』(朝日新聞社)。</ref>。このように、動詞が最後に来ることを理由に日本語を曖昧、不合理と断ずる議論は多い。この考え方によれば、世界の言語の約半数の言語が曖昧性の高い不合理な言語ということになる。しかし、文の中では「誰が、何を、どこで」など、述語以外の部分のほうが情報として重要な場合も多い。これらの部分を述語の前に置く妥当性もまた無視しえない。<br />
<br />
[[村山七郎]]は、「外国語を知ることが少ないほど日本語の特色が多くなる」という「反比例法則」を主張したという<ref>グロータース, W. A./柴田 武 [訳] (1984)「日本語には特色などない」『私は日本人になりたい―知りつくして愛した日本文化のオモテとウラ』(大和出版 グリーン・ブックス56)p.181-182。</ref>。日本人自らが日本語を特殊と考える原因としては、身近な他言語がほぼ[[英語]]のみであることが与って大きい。もっとも、日本語が[[インド・ヨーロッパ語族|印欧語]]との相違点を多く持つことは事実である。そのため、対照言語学の上では、印欧語とのよい比較対象となる。<br />
<br />
== 辞書 ==<br />
{{main|国語辞典}}<br />
日本では古く漢籍を読むための[[辞典|辞書]]が多く編纂された。国内における辞書編纂の記録としては、天武11年([[682年]])の『新字』44巻が最古であるが(『[[日本書紀]]』)、伝本はおろか逸文すらも存在しないため、書名から漢字字書の類であろうと推測される以外は、いかなる内容の辞書であったかも不明である。<br />
<br />
[[奈良時代]]には『楊氏漢語抄』や『弁色立成(べんしきりゅうじょう)』という辞書が編纂された。それぞれ逸文として残るのみであるが、和訓を有する漢和辞書であったらしい。現存する最古の辞書は[[空海]]編と伝えられる『篆隷万象名義』(9世紀)であるが、中国の『[[玉篇]]』を模した部首配列の漢字字書であり、和訓は一切ない。10世紀初頭に編纂された『[[新撰字鏡]]』は伝本が存する最古の漢和辞書であり、漢字を部首配列した上で、和訓を万葉仮名で記している。[[平安時代]]中期に編纂された『[[和名類聚抄]]』は、意味で分類した[[漢語]]におおむね和訳を万葉仮名で付したもので、漢和辞書ではあるが百科辞書的色彩が強い。[[院政期]]には過去の漢和辞書の集大成とも言える『[[類聚名義抄]]』が編纂された。同書の和訓に付された豊富な[[声点]]により院政期のアクセント体系はほぼ解明されている。<br />
<br />
[[鎌倉時代]]には百科辞書『二中歴』や詩作のための実用的韻書『平他字類抄』、語源辞書ともいうべき『塵袋』や『名語記(みょうごき)』なども編まれるようになった。[[室町時代]]には、読み書きが広い階層へ普及し始めたことを背景に、漢詩を作るための韻書『聚分韻略』、漢和辞書『倭玉篇(わごくへん)』、和訳に通俗語も含めた国語辞書『下学集』、日常語の単語を[[いろは]]順に並べた通俗的百科辞書『節用集』などの辞書が編まれた。[[安土桃山時代]]最末期には、[[イエズス会]]のキリスト教宣教師によって、日本語とポルトガル語の辞書『[[日葡辞書]]』が作成された。<br />
<br />
[[江戸時代]]には、室町期の『節用集』を元にして多数の辞書が編集・刊行された。易林本『節用集』『書言字考節用集』などが主なものである。そのほか、俳諧用語辞書を含む『世話尽』、語源辞書『日本釈名』、俗語辞書『志布可起(しぶがき)』、枕詞辞書『冠辞考』なども編纂された。<br />
<br />
[[明治時代]]に入り、[[1889年]]から[[大槻文彦]]編の小型辞書『言海』が刊行された。これは、古典語・日常語を網羅し、五十音順に見出しを並べて、品詞・漢字表記・語釈を付した初の近代的な[[国語辞典|日本語辞書]]であった。『言海』は、後の辞書の模範的存在となり、後に増補版の『大言海』も刊行された。<br />
<br />
その後、広く使われた小型の日本語辞書としては、金沢庄三郎編『辞林』、[[新村出]]編『辞苑』などがある。[[第二次世界大戦]]中から戦後にかけては金田一京助編([[見坊豪紀]]執筆)『明解国語辞典』がよく用いられ、今日の『[[三省堂国語辞典]]』『[[新明解国語辞典]]』に引き継がれている。<br />
<br />
中型辞書としては、第二次世界大戦前は『大言海』のほか松井簡治・上田万年編『大日本国語辞典』などが、戦後は新村出編『[[広辞苑]]』などが広く受け入れられている。現在では林大編『言泉』、松村明編『[[大辞林]]』をはじめ、数種の中型辞書が加わっている。<br />
<br />
今日、最大の日本語辞書として、約50万語を擁する『[[日本国語大辞典]]』がある。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
<div class="references-small"><br />
<references /><br />
</div><br />
<br />
== 関連書籍 ==<br />
入門書・概説書・一般向けの教養書などを中心として、各分野ごとに、'''著者五十音順'''に掲げる。原著の文庫化されたものは、文庫の出版年を掲げる。<br />
<br />
'''1 日本語(学)一般'''<br />
* [[庵功雄|庵 功雄]] (2001) 『新しい日本語学入門―ことばのしくみを考える』 (スリーエーネットワーク、ISBN 4883191788)<br />
* [[井上史雄|井上 史雄]] (1998) 『日本語ウォッチング』 (岩波新書、ISBN 4004305403)<br />
* [[金田一春彦|金田一 春彦]] (1988) 『日本語 新版』上・下 (岩波新書、ISBN 4004300029; ISBN 4004300037)<br />
* [[柴田武|柴田 武]] (1995) 『日本語はおもしろい』 (岩波新書、ISBN 4004303737)<br />
* [[清水義昭|清水 義昭]] (2000) 『概説 日本語学・日本語教育』 (おうふう、ISBN 4273031426)<br />
* [[西垣通|西垣 通]]・Jonathan Robert Lewis (2001) 『インターネットで日本語はどうなるか』 (岩波書店、ISBN 4000221078)<br />
* [[文化庁]] (2005) 『言葉に関する問答集 総集編』 (国立印刷局、ISBN 4171960452)<br />
* [[町田健|町田 健]] (2000) 『日本語のしくみがわかる本』 (研究社、ISBN 4327384429)<br />
<br />
〔講座〕<br />
<br />
* [[大野晋|大野 晋]]・[[柴田武|柴田 武]] [編] (1976-1978) 『岩波講座 日本語』全12巻 別巻1 (岩波書店)<br />
* 大野 晋・[[丸谷才一|丸谷 才一]] [編] (1980-1986) 『日本語の世界』全16巻 (中央公論社<br />
* [[町田健|町田 健]] [編] (2001-2004) 『シリーズ 日本語のしくみを探る』全6巻 (研究社)<br />
* [[宮地裕|宮地 裕]] 他 [編] (1989-1991) 『講座日本語と日本語教育』全16巻 (明治書院)<br />
<br />
〔事典〕<br />
<br />
* [[亀井孝|亀井 孝]]・[[河野六郎|河野 六郎]]・[[千野栄一|千野 栄一]] [編] (1997) 『言語学大辞典セレクション 日本列島の言語』 (三省堂、ISBN 4385152071)<br />
* [[国語学会]] [編] (1980) 『国語学大辞典』 (東京堂出版、ISBN 4490101333)<br />
* [[飛田良文|飛田 良文]] 他 [編] (2007) 『日本語学研究事典』 (明治書院、ISBN 4625603064)<br />
<br />
'''2 日本語系統論'''<br />
<br />
* [[服部四郎|服部 四郎]] (1999) 『日本語の系統』 (岩波文庫、ISBN 4003368517)<br />
* [[アレキサンダー・ボビン|ボビン、アレキサンダー]]・[[長田俊樹|長田 俊樹]] [編] (2003) 『日本語系統論の現在』 (国際日本文化研究センター、ISBN 490155817X)<br />
<br />
'''3 音声・音韻'''<br />
<br />
* [[斎藤純男|斎藤 純男]](1997) 『日本語音声学入門』 (三省堂、ISBN 4385345864)<br />
* [[城生佰太郎|城生 佰太郎]] (1992) 『音声学』 (アポロン〔バンダイ・ミュージックエンタテインメント〕ISBN 4280000018)<br />
* 城生 佰太郎 (1992) 『ことばの未来学―千年後を予測する』 (講談社現代新書、ISBN 4061490869)<br />
* [[橋本進吉|橋本 進吉]] (1980) 『古代国語の音韻に就いて 他2篇』 (岩波文庫、ISBN 4003315111)<br />
<br />
'''4 文法'''<br />
<br />
* [[大野晋|大野 晋]] (1978) 『日本語の文法を考える』 (岩波新書、ISBN 4004200539)<br />
* [[奥田靖雄|奥田 靖雄]] (1985) 『ことばの研究・序説』 (むぎ書房、ISBN 4838401027)<br />
* [[奥津敬一郎|奥津 敬一郎]] (1978) 『「ボクハ ウナギダ」の文法 ダとノ』 (くろしお出版、ISBN 4874240852)<br />
* [[小池清治|小池 清治]] (1997) 『現代日本語文法入門』 (ちくま学芸文庫、ISBN 4480083545)<br />
* [[阪倉篤義|阪倉 篤義]] (1974) 『改稿 日本文法の話』 (教育出版、ISBN 4316350641)<br />
* [[鈴木重幸|鈴木 重幸]] (1972) 『日本語文法・形態論』 (むぎ書房、ISBN 4838401051)<br />
* [[芳賀綏|芳賀 綏]] (1982) 『新訂 日本文法教室』 (教育出版、ISBN 4316350714)<br />
* [[三上章|三上 章]] (1960) 『象は鼻が長い―日本文法入門』 (くろしお出版、ISBN 4874241174)<br />
* [[森山卓郎|森山 卓郎]] (2000) 『ここからはじまる日本語文法』 (ひつじ書房、ISBN 4894761742)<br />
<br />
〔講座〕<br />
<br />
* [[仁田義雄|仁田 義雄]]・[[益岡隆志|益岡 隆志]] [編] (2000-2002)、『日本語の文法』(全4巻)、岩波書店。 (ISBN 4000067168; ISBN 4000067176; ISBN 4000067184; ISBN 4000067192)<br />
<br />
'''5 語彙'''<br />
<br />
* [[樺島忠夫|樺島 忠夫]](1981) 『日本語はどう変わるか―語彙と文字』 (岩波新書、ISBN 4004201454)<br />
* [[窪薗晴夫|窪薗 晴夫]] (2002) 『新語はこうして作られる』 (岩波書店、ISBN 4000068210)<br />
* [[柴田武|柴田 武]]・[[長嶋善郎|長嶋 善郎]]・[[浅野百合子|浅野 百合子]]・[[国広哲弥|国広 哲弥]]・[[山田進|山田 進]] (1976-1982) 『ことばの意味―辞書に書いてないこと』全3巻 (平凡社、ISBN 4582764525; ISBN 4582764649; ISBN 4582764819)<br />
* [[新村出|新村 出]] (1995) 『外来語の話』 (講談社文芸文庫、ISBN 4061963376)<br />
* [[田森育啓|田森 育啓]] (2002) 『オノマトペ 擬音・擬態語をたのしむ』 (岩波書店、ISBN 4000068245)<br />
* [[山口仲美|山口 仲美]] (2002) 『犬は「びよ」と鳴いていた―日本語は擬音語・擬態語が面白い』 (光文社新書、ISBN 4334031560)<br />
<br />
'''6 表記'''<br />
<br />
* [[小松茂美|小松 茂美]] (1968) 『かな―その成立と変遷』 (岩波新書、ISBN 4004120977)<br />
* [[小松英雄|小松 英雄]] (1979) 『いろはうた―日本語史へのいざない』 (中公新書、ISBN 4121005589)<br />
* [[笹原宏之|笹原 宏之]] (2006) 『日本の漢字』 (岩波新書、ISBN 4004309913)<br />
* [[築島裕|築島 裕]] (1986) 『歴史的仮名遣い―その成立と特徴』 (中公新書、ISBN 4121008103)<br />
<br />
'''7 文章・文体'''<br />
<br />
* [[金水敏|金水 敏]] (2003) 『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』 (岩波書店、ISBN 400006827X)<br />
* [[中村明|中村 明]] (2007) 『悪文―裏返し文章読本』 (ちくま学芸文庫、ISBN 4480090428)<br />
<br />
'''8 方言'''<br />
<br />
* [[真田信治|真田 信治]] (1991) 『標準語はいかに成立したか―近代日本語の発展の歴史』 (創拓社、ISBN 487138117X)<br />
* 真田 信治 (2001) 『方言は絶滅するのか―自分のことばを失った日本人』 (PHP新書、ISBN 4569618960)<br />
* [[柴田武|柴田 武]] (1988) 『生きている日本語―方言探索』 (講談社学術文庫、ISBN 4061588354)<br />
* [[徳川宗賢|徳川 宗賢]] (1979) 『日本の方言地図』 (中公新書、ISBN 4121005333)<br />
* [[平山輝男|平山 輝男]] (1979) 『日本の方言』 (講談社現代新書、ISBN 4061155601)<br />
<br />
〔講座〕<br />
<br />
* [[飯豊毅一|飯豊 毅一]]・[[日野資純|日野 資純]]・[[佐藤亮一|佐藤 亮一]] [編] (1982-1986) 『講座方言学』全10巻 (国書刊行会)<br />
<br />
'''9 待遇表現・敬語'''<br />
<br />
* [[蒲谷宏|蒲谷 宏]]・[[坂本恵|坂本 恵]]・[[川口義一|川口 義一]] (1998) 『敬語表現』 (大修館書店、ISBN 4469221430)<br />
* [[菊地康人|菊地 康人]] (1997) 『敬語』 (講談社学術文庫、ISBN 4061592688)<br />
* 菊地 康人 (2003) 『敬語再入門』 (丸善ライブラリー、ISBN 4621052055)<br />
* [[金田一春彦|金田一 春彦]] (1979) 『日本人の言語表現』 (講談社現代新書、ISBN 4061158104)<br />
* [[南不二男|南 不二男]] (1987) 『敬語』 (岩波新書、ISBN 4004203651)<br />
<br />
'''10 日本語の歴史(総説)'''<br />
<br />
* [[大野晋|大野 晋]] (1966) 『日本語の年輪』 (新潮文庫、ISBN 4101036012)<br />
* 大野 晋 (1974) 『日本語をさかのぼる』 (岩波新書、ISBN 4004120926)<br />
* [[金田一京助|金田一 京助]] (1984) 『日本語の変遷』 (講談社学術文庫、ISBN 4061580906)<br />
* [[小松英雄|小松 英雄]] (2001) 『日本語の歴史―青信号はなぜアオなのか』 (笠間書院、ISBN 4305702347)<br />
* [[鈴木丹士郎|鈴木 丹士郎]] (2005) 『江戸の声―話されていた言葉を聴く』 (教育出版、ISBN 4316359401)<br />
<br />
〔講座〕<br />
<br />
* [[亀井孝|亀井 孝]] 他 [編] (1963-1966) 『日本語の歴史』 (平凡社、部分的に平凡社ライブラリーに収録)<br />
* [[松村明|松村 明]] 他 [編] (1971-1982) 『講座国語史』 (大修館書店)<br />
<br />
'''11 日本語教育'''<br />
<br />
* [[浅倉美波|浅倉 美波]]他 (2000) 『日本語教師必携ハート&テクニック』 (アルク、ISBN 4757403895)<br />
* [[遠藤織枝|遠藤 織枝]] [編] (2000) 『概説 日本語教育』改訂版 (三修社、ISBN 4384011091)<br />
* [[鎌田修|鎌田 修]]・[[川口義一|川口 義一]]・[[鈴木睦|鈴木 睦]] [編] (1996) 『日本語教授法ワークショップ』 (凡人社、ISBN 4893583514)<br />
* [[高見澤孟|高見澤 孟]] (2004) 『新 はじめての日本語教育』全3巻 (アスク、ISBN 487217514X; ISBN 4872175158; ISBN 4872175166)<br />
* [[田口雅子|田口 雅子]] (1994) 『日本語教師のカルチャーショック』 (南雲堂、ISBN 4523261989)<br />
* [[寺田和子|寺田 和子]]他 (1998) 『日本語の教え方ABC』 (アルク、ISBN 4872349156)<br />
* [[姫野昌子|姫野 昌子]]・[[金子比呂子|金子 比呂子]]・[[村田年|村田 年]]・[[小林幸江|小林 幸江]]・[[小宮千鶴子|小宮 千鶴子]] (1998) 『ここからはじまる日本語教育』 (ひつじ書房、ISBN 4894761041)<br />
* [[藤田直也|藤田 直也]] (2000) 『日本語文法 学習者によくわかる教え方―10の基本』 (アルク、ISBN 4757404697)<br />
* [[本名信行|本名 信行]]・[[竹下裕子|竹下 裕子]] [編] (2000) 『アジアにおける日本語教育』 (三修社、ISBN 4384015968)<br />
<br />
'''12 日本語と外国語'''<br />
<br />
* [[井上史雄|井上 史雄]] (2000) 『日本語の値段』 (大修館書店、ISBN 4469212598)<br />
* 井上 史雄 (2001) 『日本語は生き残れるか』 (PHP新書、ISBN 4569617271)<br />
* [[鈴木孝夫|鈴木 孝夫]] (1973) 『ことばと文化』 (岩波新書、ISBN 4004120985)<br />
* 鈴木 孝夫 (1990) 『日本語と外国語』 (岩波新書、ISBN 4004301017)<br />
* 鈴木 孝夫 (1995) 『日本語は国際語になりうるか―対外言語戦略論』 (講談社学術文庫、ISBN 4061591886)<br />
* [[角田太作|角田 太作]] (1991) 『世界の言語と日本語』 (くろしお出版、ISBN 4874240542)<br />
* [[西垣内泰介|西垣内 泰介]]・[[石居康男|石居 康男]](2003) 『英語から日本語を見る』 (研究社、ISBN 4327257133)<br />
<br />
'''13 日本語手話'''<br />
<br />
* [[小嶋栄子|小嶋 栄子]] (2005) 『手話通訳者のための国語』 (クリエイツかもがわ (ISBN 4902244454)<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
{{Wikibooks|日本語|日本語}}<br />
{{Wiktionarycat|日本語}}<br />
{{Commonscat|Japanese language}}<br />
五十音順に示す。<br />
<br />
* [[アイヌ語]]<br />
* [[外来語]]<br />
* [[共通語]]<br />
* [[協和語]]<br />
* [[国語学者]]<br />
* [[国語国字問題]]<br />
* [[五十音]]<br />
* [[在日語]](朝鮮語の要素を持つ日本語の変種)<br />
* [[在日朝鮮語]](日本語化した朝鮮語)<br />
* [[縦書きと横書き]]<br />
* [[中国語]]<br />
* [[朝鮮語]]<br />
* [[日本語族]]<br />
* [[日本語対応手話]]<br />
* [[日本語能力試験]]<br />
* [[日本語の起源]]<br />
* [[日本語の文語]]<br />
* [[日本語の方言]]<br />
* [[日本語の乱れ]]<br />
* [[日本における漢字]]<br />
* [[東アジア言語]]<br />
* [[標準語]]<br />
* [[方言]]<br />
* [[琉球語]]<br />
* [[和製漢語]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://dir.yahoo.co.jp/Social_Science/Linguistics_and_Human_Languages/Languages/Japanese/ Yahoo! Japan 日本語]<br />
* [http://www.ethnologue.com/show_language.asp?code=jpn Ethnologue report for language codejpn]<br />
<br />
{{Template:stub}}<br />
{{jawp}}<br />
[[Category:日本語|*]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=2%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AD%E3%82%8B&diff=108688
2ちゃんねる
2010-09-07T03:42:26Z
<p>Yоurрedia: Yоurрedia (トーク) による第108685版を取り消し</p>
<hr />
<div>'''2ちゃんねる'''('''にちゃんねる''')とは、世界でも屈指の移民数を誇る全体主義国家である。<br />
建国者はモラルがゼロの西村博之、通称「ひろゆき」。ネットウヨなどの変質者の坩堝とされる。<br />
[[Image:ひろゆき 2.jpg|thumb|400px|道徳心ゼロの創始者ひろゆき]]<br />
<br />
== 概要 ==<br />
2ちょんねるは、いくつもの電子掲示板の集合体である。<br />
<br />
創設は[[1999年]][[5月30日]]。2ちょんねる創設以前に存在していた同様の掲示板サイト「[[あめぞう]]」の避難所として設立された。<br />
<br />
『'''「ハッキング」から「今晩のおかず」まで'''』というキャッチフレーズの通り、2ちょんねるの中では幅広い分野の話題が投稿されている。<br />
<br />
2ちょんねるは、「[[あやしいわーるど]]」や「あめぞう」等の一部利用者から「痰壷」などと蔑んで呼ばれることがある。だが、開設者の西村博之は、それをブラックジョークとして逆手に取り、2ちょんねるのトップページに「壷」を表示している。このトップページの画像は、イベントや各種出来事に連動して変わることがある([[2ちょんねる#その他TIPS|後述]])。<br />
<br />
2ちょんねるの主要な運営資金源は、サイトの広告収入や、「[[● (2ちょんねる)|●]](まる)」と呼ばれる[[過去ログ]]有料閲覧システム(過去に存在したスレッドの内容を閲覧できるシステム)と言われているが、あくまでもこれは建前である。[[2006年]][[10月]]現在、2ちょんねるは約60台の[[サーバー]]で運営されている(ことになっている)。<br />
<br />
管理人は西村博之がつとめていたが、2009年1月2日に西村のブログでシンガポールの「パケットモンスター社」に譲渡されてからはパケットモンスター社に変更されている。譲渡理由は不明だが、西村は多々の裁判を抱えていたためその責任を放棄する説が強い。後にパケットモンスターとはペーパーカンパニー(登記されているというだけで実体がない“書類会社”)であることが西村の口から明かされた。<br />
<br />
== 運営 ==<br />
[[ウィキペディア日本語版]]では証拠不十分であることを理由に、実際の運営方法については一切述べられていない。設立動機、実際の最高責任者、命名の由来、などについても沈黙を守っている。2004年以降は正式に「[[2ちょんねる組]]」(2ちょん組)が発足しており、ウィキペディア日本語版に2ちょんねるの現実が書き込まれる見込みはほぼ0%と考えて差し支えない。<br />
<br />
2001年当時、[[西和彦]]の「煽り屋がいる。いれば繁盛するから。」という指摘に対し、[[西村博之]]はこの存在をきっぱりと否定している。すでにこの時点で、ユーザーのアクセス数に応じて多彩なBOT返信をスクリプトを用いてスレッド上に書き込むプログラムが組まれていたことが判明している。スレッド上にノイズが多い場合は、自動返信がなされているものと見て差し支えない。こういったプログラムは単純な誹謗を含んだ日常会話には反応が出来ても、専門用語を含む議論は残念ながら展開できない。このために、実際の経験に基づかないと議論が進展しない西洋音楽の実践についてはほとんどなす術もなく、国際コンペの結果報告をスレッド上にユーザーが書き込んでもリアクションはほとんど見られない。(固定ハンドルで意思表示を行ったコンテスタントは、2ちょんねるが発足してから二人確認されている。)<br />
<br />
BOTレスの全容は利用者に対する迫害や、事件の過大報道、AA連投、さらには虚偽投稿まで網羅されている。またBOTは単純な攻撃投稿には威力を発揮するが、リアルタイムで起きる事件や事故には全くといっていいほど対処できない。たとえばアーツビジョンで発覚した枕営業も、事件発覚以前は「オーディション落選組の撒いた都市伝説」というBOTレスが声優板で多数を占めていたのが、報道後は手のひらを返したように枕営業の批判に取って代わられた。また2007年にはアニメSchool daysの最終話の展開をめぐっても、同じような反応が見られた。(恐らくは、2ちょんねるのシステムを揺さぶる行動を、すでに意図的に取ることが可能になっているのではないかとも言われる。それが、2ちょんねるが衰退した一因でもある。)この種の豹変振りは氷山の一角に過ぎない。2000年前後は2ちょんねるのシステムを十分に理解しない利用者の多くがこのBOT返信に陥落するか騙された形で2ちょんねると衝突し、多くの2ちょんねる批判サイトができた。これらの批判サイトが跡形もなくなってしまった一つの原因は、「完全に2ちょんねるが変わってしまった」事が大きい。<br />
<br />
また[[西村博之]]は[[電車男]]に会ったことも認めており、この発言によって多くのユーザーが2ちょんねるから離れ、書き込みのレヴェルが極度に低下する。原則として西村は「2ちょんねるのために嘘をつき続けなければならない」立場におかれているために、自宅にはほとんど帰宅していない。年収の何割かはホテルなどの宿泊費に当てられているはずである。<br />
<br />
黎明期には20時間もPCに張り付いていたことを告白した「あゆみ」(ロビーを中心に書き込みを行っていた)や公式ファンサイトまで作られた「電撃少女」などの印象深いキャラクターが存在したが、2007年現在ではカリスマ的な固定ハンドルの数は多くない。IP取得およびログ保存を認めたことにより、2ちょんねるに投稿される情報の質は下がる一方である。ネットカフェなどを使えば匿名性は担保出来るにもかかわらず、電子掲示板が果たす情報交換には限界があることが指摘されているため、今後も目立った隆盛は見込めない。現在は運営初期で重要な役割を果たした山本一郎とも対立関係にあり、訴訟が続けられている。<br />
<br />
== 利用者数、及び年齢層 ==<br />
IT Mediaの調査によると、2ちょんねるの利用者数は990万人で、年齢層は10代が20.0%、20代が15.0%、30代が30.7%、40代が21.9%、50代以上が12.5%となっている。この調査は訪問者数の統計であり、例えばブログ利用者は1年で2倍の2000万人超となっているのに対し、2ちょんねるは2003年の770万人から2割程度の増加に留まっている。<br />
また、[[アレクサ・インターネット|Alexa Internet社]]の世界ウェブサイトのアクセスランクでは229位(2007年1月時)。参考のデータとして、日グーグルは28位。[[mixi]]は53位。[[楽天市場]]は73位である。2004年は34位だった2ちょんねるは、他サイトに押され年々その順位を下げている。<br />
書き込み数を見ても2005年まで増加していたが、2006年以降横ばい傾向が続いている。<br />
<br />
== 掲示板のシステム ==<br />
2ちょんねるは[[スレッドフロート型掲示板]]と呼ばれる形態をとっている。<br />
<br />
それぞれの掲示板は、「'''カテゴリ'''」と呼ばれる大きな分野単位([[ニュース (2ちょんねるカテゴリ)|ニュース]]、[[食文化 (2ちょんねるカテゴリ)|食文化]]、[[ネット関係 (2ちょんねるカテゴリ)|ネット関係]]など)で区切られている。<br />
<br />
そして、その中で分野ごとに「'''[[板]]'''」(いた、ばん)と呼ばれる[[ジャンル]]に分けられている。2ちょんねる内には多くの板が存在するが、各板の利用者数は大きく異なる。このような極端に利用者が少ない板は'''[[過疎板]]'''と呼ばれる。<br />
<br />
更に、各板には、その分野に属する話題ごとに細かく分けられた'''[[スレッド]]'''(スレ)が存在する。掲示板への書き込みや閲覧は、このスレッドの中で行われる。そこに書き込まれた文章を、'''[[レス]]'''と呼ぶ。<br />
<br />
2006年5月現在、およそ730個の板があり、各板には数十から数百のスレッドがある。板は時折新設されるほか、「バーゲン板」のように特定の季節にだけ開設される板もある。2004年8月には、オリンピック期間中限定の専用の板が新設されたこともある。また過去には、管理人・西村博之の[[誕生日]]に彼を祝福することのみを目的とした板が新設されたこともある。<br />
<br />
各スレッドには、[[匿名]]での投稿が可能となっており、利用者が名前を入力しないで投稿を行うと、その板ごとに設定された「名無しさん」のような名前が自動的につけられるようになっている。各板によって異なるが、ほとんどの利用者は匿名で投稿を行うため、「名無しさん」という名前の人間が連続して投稿を行っているように見えることがある。このため、以前は「名無しワールド」と呼ばれることもあった。<!-- この別称は「[[あやしいわーるど]]」や「[[あめぞう]]」といった、2ちょんねるの元になった掲示板サイトの利用者が多く使用する傾向にある。 --><br />
<br />
== スレッド ==<br />
=== 概要 ===<br />
2ちょんねるでは、一つの[[スレッド]]に投稿できる書き込み数が1000回、データ容量が500[[バイト (情報)|キロバイト]](正確には2進数計算なので512)までと制限されている(なお、1000回目に書き込みが殺到した場合、1001番目や1002番目まで延びることもある)。<br />
<br />
人気のあるスレッドでは、投稿数が1000回に近づくか、スレッドの容量が500KBに近づくと、「2スレ目」や「Part2」などと連番をタイトルにつけた次のスレッドを作成し、スレッドが終了する前に次スレへと誘導するパターンが定着している。<br />
<br />
また連番には、スレッドの話題に関係ある助数詞を用いることも多い(学校関連スレなら○時間目、事件関連スレなら○件目、2ちょんねる各板にある「ホームランスレ」なら第○号など)。<br />
<br />
参加者の人数や書き込み数が増加し、特定の[[ウェブサーバ|サーバ]]の負荷が高くなった場合には、一般の[[Webブラウザ|ブラウザ]]ではアクセスできなくなる「人大杉」(=「人が多過ぎる」)と呼ばれる現象が発生する。この状態で板を利用するには、[[2ちょんねるブラウザ|2ちょんねる専用ブラウザ]]を使用する必要がある。<br />
<br />
また、上記の「容量上限制」を逆手に取ったスレッド潰し(巨大[[アスキーアート]]等をいくつも貼り続ける事で容量オーバーに追い込み、書き込みを出来なくする)がされる事もある。<br />
<br />
通常の板での1スレッドが消費された最短時間は2分といわれる(テレビ等で何らかの発表やサッカーのゴールなどがあった瞬間や、[[実況板]]などでは、1分以内に1000レスがつくこともある)。<br />
<br />
=== 終了後 ===<br />
発言数が1000番を超えたスレッドの1001番目には、もう書き込めないことを表す表示(板によって異なる)がされ、書き込めなくなる<!--フレーズを直接載せるのはまずいのでお控えください-->。書き込めなくなったスレッドは、約1日後に板のスレッド一覧から削除される。<br />
<br />
以下では、スレッドの終了に関する2ちょんねる特有の用語を説明する。<br />
<br />
; dat落ち<br />
: 終了したスレッドが圧縮判定か即死判定(後述)にかかり、掲示版のスレッド一覧から削除された状態。拡張子「.dat」のファイル(つまりログデータ化されたもの)として保存されるためこの名がある。<br />
: dat落ちしたスレッドは、通常のウェブブラウザでは見ることが出来ない。「[[● (2ちょんねる)|●]]」と呼ばれる有料閲覧システムと、[[2ちょんねるブラウザ|2ちょんねる専用ブラウザ]]を併用すると、自由に読むことだけはできるようになる。<br />
: それ以外で閲覧する方法には、[[ガイドライン板]]にある「読めないdat落ちスレのミラー作ります」などというスレッドで依頼をする、外部サイトの「[http://mimizun.com/ みみずん検索]」を利用する、[http://find.2ch.net/ 2ちょんねる検索]を使う(モリタポと呼ばれるポイントを消費する)などがある。<br />
:; 圧縮判定 <br />
:: スレッドの数が板ごとに設定された一定数(400個、500個、600個など)に達するとこの判定が行われ、板の中で書き込みが最後に行われたスレッドから順に、板ごとに設定された数(100個など)のスレッドがdat落ち状態になる。<br />
:; 即死判定<br />
:: 書き込み数が980回以上か、データ容量が板ごとに設定されたある容量以下(5KB以下、30KB以下など)という条件を満たす時にこの判定が行われ、最後の発言から丸1日以上経っているスレッドはdat落ち状態になる。書き込みの多い板では、最後の発言から12時間、6時間と判定がより厳しくなっている所もある。<br />
; HTML化<br />
: スレッドのデータが[[HyperText Markup Language|HTML]]化され、過去ログ倉庫に掲載されている状態。通常のウェブブラウザで読むことができる。しかし、最近ではスレッドのHTML化が行われることは少ない。<br />
<br />
== 「名無し」の存在 ==<br />
名前欄を無記入で投稿した場合、「名無しさん」もしくはそれを意味する名前で書き込まれるという特異なシステムから、2ちょんねるは「名無しワールド」とも呼ばれる事がある。<br />
<br />
名無しの匿名性を利用した[[自作自演]]を防ぐ為に、[[ID]]が取り付けられた(一部の板では適用されていない)。IDは主に[[IPアドレス]]と日付の情報を暗号化したものが使用される。IDを確認することにより、単純な自作自演行為を見抜く役には立っている。ただし、この機能は利用者が個々の書き込みについて書き込んだ者を特定・名寄せすることを意図したものではなく、また、単発の無責任な書き込みには無力である。<br />
なお、管理者側もこれを考慮して、無責任な書き込みを減らす一環として、2004年11月頃から'''「be@2ch掲示板」'''システムを実験的に導入している。もちろん直接個人の特定ができるわけではないが、そこにログインしている者の書き込みについては、どの書き込みをどの利用者が行ったかはある程度判別できるようになった。<br />
<br />
この「名無し」のシステムにより、利用者間の個人的な交流が減少した結果、以下のような特徴が生まれた。<br />
*メールアドレス欄にもメールアドレスが書き込まれないことが多い<br />
*敬語がほとんど使われない(板によって傾向は異なる)<br />
*ハンドルネームをつけた人間([[固定ハンドル]]、略称コテハン)が叩かれる(これも板によって傾向は異なる。また、煽り荒らし行為の口実とされる場合が多い)<br />
敬語が使われないことについては「わずらわしさがなくてよい」という肯定的な意見と、「無味乾燥、殺伐としている」という否定的な意見が存在する。肯定的な意見の多くは2ちょんねる利用者のものであり、否定的な意見の持ち主は2ちょんねるをあまり利用しない層と、比較的はっきり分かれている。<br />
<br />
一方で「名無し」の存在とは別に、固定ハンドルネームを名乗る利用者(コテハン)も多数存在しており、スレッドによっては議論の要になっていることもある。ほとんどのコテハンは[[2ちょんねる用語#運営やシステムに関する言葉|トリップ]]と呼ばれる騙り防止機能を利用することで、一連の書き込みが同じ人間によるものであることを証明している。中には、ハンドルネームを持たないままトリップ機能を利用する「名無し」のコテハンも存在する。<br />
<br />
== キャップ★ ==<br />
2ちょんねるには、各種の管理作業をボランティアで行う人間に対して★(管理者権限保持者の証)が発行される事が稀にある。<br />
<br />
これは主にキャップと呼ばれ、トリップ導入以前はメールを送れば簡単に手に入れる事ができた。用途に応じた種類があり、代表例として「削除人★」「案内人★」「記者★」など。キャップは、キャップを管理している運営陣が不定期にメールで公募する。論文を書いて、合格しなければならない場合もある。スレ内で活動する◆がついた[[固定ハンドル|コテハン]]とは違い、[[スレッド|スレ]]外の利用者の目には触れにくい運営の部分で活動するのが主な特徴である。<br />
<br />
また、2ちょんねる中の質問スレッドで時折出る「どうしたら削除人になれるか?」という質問だが、詳細な実態は不明である。こぞって「そういう質問をしないことから」が謳い文句だが、これはいわゆる「くれくれ君」を除外するためであり、強いて言えば2ちょんねるの基本的に「消さない」スタンスを理解しろということらしい。肝心の'''手続き'''は、復帰人から下積み修行を行い、募集に応える事(及び他の削除人からの推薦)で手に出来るという事で、最近では2005年1月に募集が行われた<!--実際になれた人は外部リンクにある削除人のガイドライン参照-->。<br />
<br />
=== キャップの種類 ===<br />
; 削除人<br />
: 2ちょんねる内の発言を削除する権限を持つ。<br />
; 復帰屋<br />
: 元々は2ちょんねるのシステムの壊れた部分を修繕していたが、耐障害性の向上による形骸化が進み現在は皆無。<br />
; 案内人<br />
: 批判要望板などで継続スレッドを立てたり、運営カテゴリ内の板のスレッドの案内など。<br />
;記者<br />
: ニュースカテゴリ内で、スレッドを立てる権限を有する。名前の後に付く「★」が顔文字でペンを持つ手として用いられることの多いφを加えて「φ★」となる。<br />
; お止め組。<br />
: 2004年の夏に設立された組織。実況によるサーバー負担を防ぐために実況中のスレッドを止める権限を有する。<br />
<br />
その他、色々なことが自由に出来る上級運営人なども存在する。<br />
なお、所謂「記者★」がどんなスレッドを立てているかは、[http://mobile.seisyun.net/nplus/kisha.html +板 最近立ったスレ/記者別一覧]で一部垣間見ることが出来る。<br />
<br />
=== (旧)キャップについて ===<br />
(旧)キャップとは、[[固定ハンドル|コテハン]]騙り防止のためのシステムであった。名前は「騙り防止」→「帽子」→「キャップ」に由来する。管理人である[[西村博之|ひろゆき]]にメールで申請することによって取得できた。投稿者名欄に事前に発行されたパスワードを入力することによって使用する。<br />
<br />
'''例''':「二桁%」という投稿者名に「po5253」というパスワードのキャップが設定されていた場合、<br />
*投稿者名欄に「二桁%」と入力……表示は「"二桁%"」<br />
*投稿者名欄に「po5253」と入力……表示は「二桁%」<br />
*投稿者名欄に「ヘタレ二桁%ノック派」と入力……表示は「ヘタレ"二桁%"ノック派」<br />
*投稿者名欄に「ヘタレpo5253ノック派」と入力……表示は「ヘタレ二桁%ノック派」<br />
<br />
なお、スペルミスなどの理由で漏れてしまうことがあった。[[fusianasan]]機能は、元々漏れてしまったパスワードの対策目的であった。fusianasan機能とは、2ちょんねるに投稿する際に、名前欄にfusianasanと記載することで自分のパソコンなどの機器の[[ホスト名]]を2ちょんねるに公開する機能である。[[固定ハンドル|コテハン]]機能とは別に個人を証明するために存在する機能でもあるが、fusianasan機能を知らない2ちょんねらーを騙し「危険な情報が裏2ちょんねるにある」と偽り、名前欄にfusianasanと書かせ匿名性を無くさせるような投稿が多い。これに騙され、業務中に2ちょんねるを行っていたことが判明し処分された公務員や会社員も多数いる。<br />
<br />
なお、パスワードは2000年6月頃から既に流出していたが(掲示板cgiスクリプトの流出)、同年12月、ある[[固定ハンドル|コテハン]]により[http://mimizun.com:81/2chlog/lobby/saki.2ch.net/lobby/kako/977/977845494.html ロビーに転載され]、同日対策され、現行のキャップシステムに変更となった。<br />
<br />
現行のシステムで実際に使用するときはメールアドレス欄に「#パスワード」を入力する。するとサーバーに登録されている「ハンドルネーム★」での書き込みとなる。通常、メールアドレス欄において「#」以降の文字列は無視されるため、万が一スペルミス等があった場合でもパスワードが漏れる可能性は低くなっている。<br />
<br />
== 2ちょんねるの別名 ==<br />
「名無しワールド」などと呼ばれるほか、「痰壷」などの[[蔑称]]も存在する。このような蔑称を使用している者は主にぁょιぃわーるど、あめぞうといった2ちょんねるの前に勢力を保っていた掲示板群の住民の一部であり、それらの[[ウェブサイト]]より利用者が多い2ちょんねるに対する妬みも含まれていると見る向きもある。また、[[1ch.tv]]などの利用者からも、上記のような呼称で呼ばれる事がある。<!--ただし、これらの名称を使用している人は全体として少ない。--><br />
<br />
[[2001年]][[8月12日]]に[[東京]]・[[渋谷]]の[[アスキー (企業)|株式会社アスキー]]本社で開催された「アスキーの西氏が取締役を退任」スレッドの[[オフ会]]で、[[西和彦]]が「''2ちょんねるは便所の落書きみたいなものだ''」とオフ会に参加していた2ちょんねる管理人ひろゆきの前で語った事から、現在は'''便所の落書き'''という異名が主に使用されている。この名称は2ちょんねる内でもしばしば利用される。<br />
<br />
== 社会の反応 ==<br />
2ちょんねる発足当初はネット上でも関心は薄かったが、[[2000年]][[5月3日]]、当時17歳の少年による[[西鉄バスジャック事件]]が起きて以降、知名度は跳ね上がる。以下は、それ以降の反応と考えてよい。<br />
<br />
=== 政府省庁・企業の反応 ===<br />
西鉄バスジャック事件以降、誘発されるように犯行予告を書き込んで逮捕される人間や、それを実行に移し逮捕される人間が現われる。また、爆破・殺人の予告書き込みによる逮捕者を輩出しているため、大きな事件があると、各板で頻繁に書き込まれている殺害・襲撃予告と事件の関連性を関係機関がチェックしているとされる他、警察庁のサイバーフォースが定期的に検索を掛けている。<!--富山県の小学生殺害予告は警察庁のチェックで判明しました-->さらに、デマや悪意のある書き込みで企業が不利益を被らないよう、それらの監視を専門とする部署を設けたり監視を外部に委託する企業が、大企業を中心に増えているとも言われる。最近では2ちょんねる自体の動きを見てマーケティングに活用する企業や更には人海戦術を使って大宣伝を行う企業も出てきている<!--他の記述にも言える事なんですが、ソースが無いと信憑性が薄いです-->。<br />
<br />
[[総務省]]は、2ちょんねるなどの[[匿名掲示板]]で度々発生する人権侵害事案に対処する為、「名誉毀損・プライバシー関係ガイドライン」を改訂、書き込まれた内容について被害者本人に代わって[[法務省]]人権擁護局が削除を要請出来るようにする方針を決めた。現実に、[[名誉毀損]]や威力業務妨害、更には[[著作権]]侵害に該当する書き込みを削除せず放置しているのは不法行為の助長であるとして個人や企業から[[民事訴訟]]を起こされ、2ちょんねる管理人、西村博之は数多くの裁判と多額の賠償債務を抱えている。<!--しかしながら未成年犯罪に関する法務省からの削除要請は、2ちょんねるに張られた被疑者と思われる実名や写真などについて「本物であると国からのお墨付きを与える」ことになってしまい、逆効果ではないかとの意見もある。<br />
--><br />
<!--逆に、比較的好意的な利用法として、化粧品メーカーや服飾メーカーなどでは2ちょんねるに投稿された商品に対するコメントを、「貴重な消費者の意見」として収集、及び製品開発に反映させているところもあると言われる。経営危機に陥っている中小企業に対して2ちょんねるを利用する投資家、法律家(掲示板の性質上あくまで自称ではあるが)が無料で助言している場面も見られる。その傾向は特にコンピュータ系の板で強く、ソフトのバグ報告、評論のすばやさは他に類を見ない。-->またまれに、企業の広告や書籍・アニメ・ゲームに、2ちょんねる用語や2ちょんねるのネタ等が使われる事もある。<br />
<br />
政党レベルでは、[[2000年]][[5月10日]]に[[民主党_(日本)|民主党]]の[[菅直人]]が、菅を騙った人物のものと思われる「民主党の菅直人からみなさまにお願い」という書き込みを削除するよう、弁護士を通じて2ちょんねるに通知書を送付している。[http://log-chan.hp.infoseek.co.jp/kan02.html 民主党・菅直人氏より2ちょんねるへの通知]<br />
その他、[[鳩山由紀夫]]などは「よく見るウェブサイト」として2ちょんねるを挙げていたが、現在も見ているかどうかは不明。<br />
<br />
2003年6月27日には、2ちょんねるのサーバ会社に複数の男が侵入し、脅迫により2ちょんねるの閉鎖を要求した。社員の安全を考えたサーバ会社は[[レンタルサーバ板]]を休止したが、2ちょんねる管理人、西村博之の判断ですぐに再開された。<br />
<br />
=== メディアの反応 ===<br />
2ちょんねる内から犯罪者が生まれたとき、各種[[メディア (媒体)|メディア]]で「インターネットの掲示板で―」と報じられた場合は、2ちょんねるを指していると考えてほぼ間違いない。最近は、「インターネット掲示板『2ちょんねる』」という正確な報道も増えてきている。<br />
<br />
また、[[2004年]]以降、テレビ番組でも2ちょんねるや[[2ちょんねらー]]が取り上げられるケースが増えてくるなど、一般的な2ちょんねるのイメージが変わりつつあるとされる(ただし、必ずしも良いイメージとは限らない)。[[東京放送|TBS]]系「[[Pooh!]]」や[[フジテレビジョン|フジ]]系「[[EZ!TV]]」などの番組で紹介されるとともに、[[ハンドルネーム]]を名乗って利用する者が顔出しで登場し、その度に実況板は利用者過多によりサーバが停止する程の祭りになった。また、芸能人が2ちょんねるを利用していることを公言したり、[[青木さやか]]、[[長井秀和]]、[[南野やじ]]などの[[お笑い芸人]]がネタとして用いたり、[[品川庄司]]の品川が自身を「つまらない」と書かれた際「そんなことないよ、品川庄司おもしろいよ。」と書き込んだら「コイツ品川っぽくね?」と書かれたことを「[[行列のできる法律相談所]]」で明かしたり、[[爆笑問題]]が自身の[[アスキーアート]]を褒めたりするケースもある。すべてがそうではないが、芸能リポーターや夕刊紙、週刊誌が芸能ネタを探すのに利用していることもあり、それを逆手に取って架空の交際ネタや交際写真をわざわざ作ってリポーター等に掴ませ、笑い者にしている例もある。特にアナウンサーがらみの交際ネタが多いとされる。妄想の巣たるアナウンサー板から多く発信されている。アナウンサーと他のアダルト画像を合成したアイコラ画像も2ちょんねるから結構出ており、それがテレビ局主催イベントでの過度の撮影規制の原因になっているとも言われている。<br />
ちなみに、保守系論壇誌『[[諸君!]]』([[文藝春秋 (出版社)|文藝春秋社]])連載の「麹町電網(インターネット)測候所」は、ほぼ毎号2ちょんねるを中心にした内容であり、進んで2ちょんねるとの連携を図っている。後述する[[#他のネット等の反応|他のネット等の反応]]の、中道〜右系の思想の政治系サイトと類似していると言えよう。文藝春秋社は[[週刊文春]]で[[2ちょんねらー]]が嫌う有名人や団体等を批判したりしているので、[[新潮社]]と同様2ちょんねると基本的に関係良好と言える。<br />
<br />
逆に、2ちょんねるを批判するメディアは、2ちょんねる内での批判やこき下ろしを避けてか、比較的少ない。2ちょんねるでもっとも叩かれている朝日新聞も、同様である(なお例外として、[[毎日新聞]]が[[2007年]][[1月1日]]に特集連載「ネット君臨」の第1部「失われていくもの」で、2ちょんねらーの囃し立てた“死ぬ死ぬ詐欺”を、『難病児募金あざける「祭り」』と題して紹介した)。[[赤報隊事件]]を賛美し、[[時効]]を喜んだ書き込みなどを取り上げたことはあるが、2ちょんねる自体への批判ではなく、社会現象として取り上げる傾向にある(もちろん、望ましくないという態度は取っているが)。しかし、[[奈良小1女児殺害事件]]などに関する犯罪報道では確たる証拠も無く2ちょんねらーが犯人ではないかと疑わせる報道を行う事もあり、一概には言えない。そもそも2ちょんねるを批判する報道が少ないのは、既に2ちょんねる内で生まれた犯罪者等の影響で、世間の2ちょんねるに対する印象が極めて悪くなっている為、メディアが改めて2ちょんねるを批判する必要性などは無いからであり、2ちょんねる内でのパッシングを恐れてるという指摘は的外れだとする見方もある。<br />
<br />
極めて稀な例ではあるが、メディアが何気なしに報道したものが2ちょんねる内で爆発的に定着したものもある。「[[ニート]]」がその代表例で、フジテレビ系「[[情報プレゼンター とくダネ!]]」でニート特集をした際、映っていた人物の顔や[[働いたら負けかなと思ってる|発言]]が極めて特徴的だったので、その人物のアスキーアートが発言付きで作られ、顔や発言が他の物に差し替えられた変造版も含めて、「ニート」という言葉は瞬く間に2ちょんねる中に定着していった。<br />
<br />
また、[[鳥越俊太郎]]は等掲示板を「ゴミため」と批判している。<br />
<br />
=== 2ちょんねる内の反応 ===<br />
全ての2ちょんねらーが、メディアなどで恣意的に取り上げられる事を快く思っているわけではない。2ちょんねるに関心を持ってやって来る新参者が短期間で増える事によって、程度の低い、空気を読めない利用者が増えることが懸念されているからである。西鉄バスジャック事件以降の一時期、新参者が急激に増加した事からそのような声が増え、当初の2ちょんねると比較すると議論・情報等の質が悪くなったとの指摘がある(もちろんその逆に、幅広い意見が出るようになったとの意見もある。)。これらの事を嘆き「昔の2ちょんねるの方が面白かった。」等と過去を懐かしむ古参2ちょんねらーも見受けられる。“新参は書かずに半年[[リードオンリーメンバー|ROM]]ってろ(初心者は流れが読めるまでは閲覧にだけ専念せよ、生半可に書き込むな)”と喧伝する者も多いが、実際にそれを実行している初心者はきわめて少ない。<br />
<br />
また、メディアの行うネット[[アンケート]](あるいは[[世論調査]])にも関心が高いが、投票の呼びかけや'''「[[田代砲]]」'''と呼ばれる多重投票ツールなどで、アンケートへの組織票を投じて当事者を混乱させてしまうことがままある(「田代砲」は、『[[タイム (雑誌)|TIME]]』誌の「PERSON OF THE YEAR」のウェブサイト上の投票で、[[田代まさし]]を1位にする[[田代祭]]において初めて使用された)。政治的には、「ETV2001」問題に関する毎日新聞のネットアンケートと[[TBSラジオ]]「[[荒川強啓 デイ・キャッチ!]]」[[テレゴング]]アンケートの対称的な集計結果に見られるように、右派系に有利にするよう介入するケースが目立つ(もっとも、アンケート主催者側による恣意的な操作があるとの指摘もある)。2003年の[[オールスターゲーム (日本プロ野球)|オールスターゲーム]]ファン投票では、3シーズンにわたって一軍登板のない[[川崎憲次郎]][[投手]](当時[[中日ドラゴンズ]])への投票を大々的に呼びかけ、ついに川崎は先発投手部門の1位となる[[川崎祭]]がおこった(オールスター選出は川崎が辞退し、2位の[[井川慶]](同、[[阪神タイガース]])が繰上当選)。翌年からオールスターゲームのネット投票では個人情報の登録が義務づけられた。[[2004年]]の[[ライブドアベースボール|ライブドア新球団]]設立の際、公式サイトで球団名を募集したところ2ちょんねらーの所為と思しき悪ふざけ投稿が横行し、結果的に応募名ランキングベスト100の公開を中止する事態となった(このうち「したらばメンテナンス」は、ライブドアが買収した「[[したらばJBBS]]」がメンテナンスを頻繁に行うことを皮肉った名前と言われている)。以上のように、一部の2ちょんねらーの中には、一連の投票行動は投票者達の意図とは異なるが、結果として単なる[[迷惑行為]]ではなく、ネットアンケートの問題点を端的に指摘し、改善を促す役割を生じさせていると主張する者もいる<!-- 擁護するが、ライブドア球団の件に関しては、田代・川崎両祭の過去からして目標にされる可能性は以前から指摘されていたが、実際はアスキーアートの一部ですらまんまと投票できるほど対策は何も講じられていなかった。-->。<br />
<br />
また、犯行予告等の[[犯罪]]行為をする人間が後を絶たないため、2ちょんねるの運営体制に犯罪を誘発させる等といった社会的悪影響があるかどうか、現在でも2ちょんねる内にある[[批判要望板]]などで議論の対象になっている。<br />
<br />
=== 他のネット等の反応 ===<br />
積極的に書き込みする者や閲覧のみの者まで含めると総数が700万人に及ぶとされるだけあって、2ちょんねる閲覧者と見られる、もしくは自称するサイト管理者は多い。特にテキスト系サイトなどでは、2ちょんねる用語やその系統の顔文字を多用している所が非常に多く見られる。<br />
<br />
他の掲示板上やblogに無意味なアスキーアートを(単に妨害や嫌がらせの為に)貼る、議論を挑んだ挙句に反論を無視して好き勝手に書き込む、2ちょんねる用語で相手を侮辱するなどの各種迷惑行為を行う人間も存在するため、2ちょんねるを利用しない他のインターネットユーザーから嫌悪されていることも多い。(→[[荒らし]])。特に、議論が活発になりやすいBBSではハンドルネームを全く入れることなく、あるいは名前入力欄に適当な文字を入力(捨てハン)しての書き込みばかりになり、結果2ch利用者ばかりが集まってしまい、投稿者名がほとんど「匿名希望」であるなどほぼ2ch化してしまっているBBSもある。一部掲示板では、2ちょんねるで使われている固定ハンドルをNGワードに指定するところもある。<br />
<br />
逆に、政治系の掲示板やblogでは2ちょんねらーと連携して情報収集をしたり(上記「[[2ちょんねる#メディアの反応|メディアの反応]]」も見よ)、情報の補完をする例(スレッド・レスの完全引用から、あくまで「参考資料」程度にとどめるものまで、補完のパターンは数多い)もある。一般的に中道~右系の思想の政治系サイトではその傾向であり、左方向のそれでは前述のような迷惑行為もしばしば見受けられる。その対抗策としてパスワード制にしたり強制IP表示をする政治系の掲示板やblogもある。<br />
<br />
2ちょんねるを舞台とした、流出した情報の積極的な公開、個人情報の特定と公開が行われている事から、2ちょんねるにアクセスする・アクセスされる事を「悪意のある行為」とみなすネットワークやネットワーク管理者は多い。例えば、[[mixi]]ではReffererが2ちょんねるであるアクセスは全て悪意によって行われた個人情報の公開とみなして、そのアクセスを拒絶する機構が設けられている。この措置はMixiに限らず多くのBlogで採用されている。またいくつかの管理委託型アプリケーションファイアーウオールでは2ちょんねるへのアクセスを「違法なサイトへのアクセス」に分類しブロックしている。ネットワーク管理者自らが積極的にプロキシーに設定を行い、2ちょんねるへのアクセスを遮断する事は珍しくない。<br />
<br />
== 歴史 ==<br />
2ちょんねるの興りは掲示板「'''交通違反の揉み消し方'''」からと言われている。開設趣旨については、スレッドフロート型掲示板群「[[あめぞう]]」のサーバ不調をうけて、これを事実上引き継いだというものから、自身が書き込んだギャグで笑いを取れなかったことに嫌気がさした管理人が独自の掲示板を作ろうとした、というものまで諸説がある。「2ちょんねる」の名は、あめぞうを1チャンネルとして、その次の掲示板であることよりつけられたといわれる。開設日は[[1999年]][[5月30日]]とする説が有力。一部メディアで流れた[[新世紀エヴァンゲリオン]]の結末を巡るネット上の議論がきっかけで作られたと言うのは全くの嘘である。<br />
<br />
また、2ちょんねるには数多くの板が存在し、それ以上の[[スレッド]]が存在する。そして、それ以上の様々な思想や考えを持った人間が集まるため、予想だにできない様々な出来事が起こっている。それは犯罪の助長誘発から、慈善活動まで多岐にわたる。また、それらの事件は大きな物と小さな物を合わせれば膨大な数になる為、全てを把握することは不可能とされている。2ちょんねるでは大きな出来事があった時に呼応してアクセス数、書き込みが一気に増大する状況(「[[2ちょんねる用語#祭|祭]]」と呼ばれる)もしばしば起きる。<br />
<br />
(詳細は、[[2ちょんねるの歴史]]を参照)<br />
<br />
== 問題点 ==<br />
===ネットワーク社会への影響===<br />
2ちょんねるは良くも悪くもネットワーク社会への影響を与えている。<br />
*2ちょんねる一部の掲示板がネットモラルの崩壊・欠如を招いているという批判がある。2ちょんねる上で不評な団体・作品のサイトの掲示板は、[[2ちょんねらー]]と思われる訪問者により集中的に煽り、荒らしの被害を受けるケースが多い。2ちょんねるからと思われる閲覧者を[[アクセス禁止]]にしているサイトもある。しかし、これらの対応がさらに煽り荒らしに火をつけることもある。このような活動をする2ちょんねらーは、ユーザー各自が責任を持つなり適切な対応するなりスルーするなりすればいいという反論をすることもある<ref>少々堅い言い方に置き換えるならば「2ちょんねるを利用するときには'''[[メディア・リテラシー]]の高さが要求される'''」ということ。いかに投稿に秘められた情報の把握や取捨選択ができるかが2ちょんねるの利用には欠かせないといえよう。</ref>。<br />
*2ちょんねるは、西村をはじめとした運営ボランティアおよびユーザのほとんどがセキュリティに関する意識が低い<ref>さすがに専門家たちで構成される[[軍事板]]のインテリジェンス関係に興味を持つ住人や[[セキュリティ板]]の常駐住人は例外であろう。</ref>。アクセス量に対して管理者が少ないので[[DoS攻撃]]やゼロデイアタックの実験場に適している<ref>そのことを逆手にとって負荷試験を実際の運用でやってしまうこともある。皮肉にもこの実験結果は2ちょんねるのサーバ群を構成する[[FreeBSD]]の安定性・耐久性向上に貢献している(ただし実際にFreeBSDプロジェクトに反映されたかどうかは不明)。ex*.2ch.netに属する板が対象となる。</ref>。2003年には[[クロスサイトスクリプティング]]の手法で半角二次元板に[[ブラウザクラッシャー]]が埋め込まれたこともある。また利用者が増加しため、ユーザーの[[コンピュータ・リテラシー]]は平均して低い<ref>利用者の増加に比例して携帯ユーザが増えたことも一因として挙げられる。この対策として携帯アクセス専用システムが設置されたほどである。</ref>。近年は減少傾向にあるものの、しばしばブラウザクラッシャーへのリンクが貼られる。サーバーのURLを2ちょんねるに書くだけでも、ユーザーのアクセスが集中してDDoS攻撃となることもある。いずれにしても、総じてトラフィック上の負荷に与える影響は大きい。<br />
<br />
=== 訴訟の発生 ===<br />
[[誹謗中傷]]や[[名誉毀損]]、第三者の[[個人情報]]、[[著作物]]の無断転載等が書き込まれた際に削除依頼があっても、依頼者の望む対応が遅かったり、程度によって削除がされない場合がある。また独自の[http://info.2ch.net/guide/adv.html 削除ガイドライン]を守らない依頼者からの依頼は全く受け付けてもらえない<ref>2ちょんねる内に設置された個々の掲示板ごとに、充分な数の削除対応者([[削除人]])が割り当てられていないことが原因の一端であるとされるが、技術的にもフォーマットをちょんと満たさないと削除対象の特定など作業が遅延するなど支障が出るためでもある。</ref>。そのため、2ちょんねるの管理人の西村に対する訴訟があとを絶たない。西村は、弁護士を立てず主張もしないため殆ど<!--全部?-->の裁判で敗訴している。さらに、最近は裁判に出席することさえしていないため<ref>[http://www.zakzak.co.jp/top/2006_09/t2006092201.html 2ちょんねるの「ひろゆき」失踪…掲示板閉鎖も] [[夕刊フジ]] 2006年9月22日</ref>その管理責任が問われている。ちなみに、掲示板は[[特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律|プロバイダー責任制限法]]の特定電気通信役務提供者にあたるため、きちんと削除や、裁判所の発信者情報開示命令に応じれば賠償責任を負うことはない。尚、西村は<br />
<br />
:「僕は沖縄から北海道まで訴えられているので、自腹で日本中を回るか、1件100万円以上払って弁護士をつけるかなんです。でも『(裁判を)やらない』という選択肢をとったら何も起きなかった。これが現状。勝とうが負けようが、払わなければ一緒なんですよ」<br />
:「もし僕に金を払わせたいなら、国会議員に言って、そういう法律を作ればいい」(共に[[日刊スポーツ]]より引用<ref>[http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20061105-112835.html 2ちょんねる管理人、巨額賠償に独自見解] [[日刊スポーツ]] 2006年11月5日</ref>)<br />
<br />
と主張している。<br />
<br />
[[夕刊フジ]]によると[[2007年]][[1月12日]]、東京都の会社員男性(35)が東京地裁に対し「'''2ちょんねるのドメイン(2ch.net)'''」を含む西村の財産仮差し押さえの申請をした。これまでには2006年8月に同男性が東京地裁に情報開示を求める申し立てをしたにも関わらず西村博之が出廷しなかったことや、同年9月に下った仮処分命令を西村が放置していたことから一日あたり5万円の延滞金を要求し、それが100日以上分に膨れ上がった、という経緯がある。加えて16日には西村に対する破産宣告の第三者申し立ても行なった。<br />
<br />
=== 差別・偏見・罵倒の温床化 ===<br />
[[中国]]、[[韓国]]、[[北朝鮮]]などの国に対し、差別的な用語を用いての罵倒が激しいとの指摘がある。これらは特に、それらの国が歴史認識や領土問題などをめぐって日本の主張に反する発言や行動を行った際に顕著である。(詳細は[[反日]]を参照のこと)<br />
<br />
日本国内におけるマイノリティである[[在日韓国・朝鮮人]]などについても日本社会における差別感情がそのままストレートに表われているのではないかとの指摘がある。{{要出典}}<br />
<br />
その他、[[同和利権]]に絡んだ[[同和]]差別、[[学歴]]による差別、[[精神障害者]]や[[知的障害者]]に対する差別を含む書き込みがなされることがある。<br />
<br />
[[地理お国自慢板]]で見られるような地域対立感情(特に[[関西地方]]などへの罵倒)も各板で噴出しており、事ある毎によその地方住民たちを侮辱している。<br />
<br />
===== 批判を巡る論議 =====<br />
しかしながら、差別や偏見は日本以外でも見られること、2ちょんねる以外の掲示板でも同様の傾向が見られることから、2ちょんねる自身の問題ではなク書いた人の問題とする意見もある。また、2ちょんねるの利用者は990万人とまで言われ、様々な思想をもった人間が存在することから、その中から一部の極端な例だけを取り上げて差別、偏見、罵倒、冗談、いたずらの温床と批判すること自身が、2ちょんねるへの偏見だとする意見もある。また批判と同時に2ちょんねるは良心的な[[内部告発]]の格好の場とも言え、[[報道機関]]などが自分の利益のために隠しておきたい事柄をいち早く暴露する場でもあり別の意味では[[社会正義]]にも役に立っている。<br />
<br />
=== 少年に対する教育上の問題 ===<br />
*2ちょんねるは、18歳未満閲覧禁止とされる「[[エロティック|エロ]]」・「[[グロテスク|グロ]]」・「[[暴力|バイオレンス]]」[[ウェブサイト|サイト]]ではないが、全ての掲示板で「[[アダルトサイト]]」かと見まがうような、「[[出会い系サイト]]」などの広告を多数掲載している。これらは18歳未満の[[少年]]・[[児童]]が2ちょんねるを閲覧する際にも必然的に目に入ってしまうため、彼らに過剰なエロ分野への興味を抱かせる恐れがあることや、出会い系サイトを媒介して事件性を持つ少年被害が散見される現状をかんがみると、何らかの規制が必要ではないかとの意見がある。<br />
*近年の[[オペレーションシステム|OS]]の機能では、[[保護者]]などが、家庭において家族共用の[[パーソナルコンピューター|PC]]上で少年・児童のローカルログインアカウントに対して、2ちょんねるの[[URL]]にアクセスできないように規制することもできるが、そこまでの制限をする保護者が稀なために、実際に児童らは自由に2ちょんねるを閲覧できる環境がほとんどである。<br />
*[[2007年]]2月に[[World Wide Web|Web]][[抽出|フィルタリング]]業者が行った[[調査]]によると、「小・中学生の2ちょんねる利用率は12.2パーセント」という結果が出ており、すでに小・中学生の1割以上が「[[2ちょんねらー]]」であるとする[[統計]]がある。上記のアダルト広告による悪影響への危惧はもちろん、一部の「板」において見られるような殺伐とした雰囲気を身に付ける危険が強いほか、他者への[[誹謗中傷]]をいとまなくなったり、「[[荒らし]]」行為を通じて排他的・破壊的行動を行うことに快感を覚えるようになる危険性があるなど、成長期にある彼らの[[人格]]・[[精神]]の形成上、非常に好ましくないとする意見が、[[フェミニスト]]や[[女性]][[団体]]、既存の[[商業]][[マスコミ]]を中心に主張されている。<br />
<br />
=== その他の問題 ===<br />
*一部ウイルス対策ソフトの誤作動をおこすコードがそのまま書かれる事があるが、短時間でリロードを繰り返して読む傾向が強いスレッドなどでは頻繁にチェックが入り対応へのわずらわしさからスレッドが過疎化することがある。進展してほしくない話題などのスレッドに貼ることによりスレッドの進行を鈍らせたり検索サイトへの登録がされないようにしたりするなどの手段が存在する。<br />
<br />
=== 犯罪の温床 ===<br />
*閲覧者が多い事から襲撃・爆破などの予告書き込みが後を絶たない。但し実行された例はなく、全てが“一発デカいカキコをしてやろう”“どんな反応があるか見たい”という悪戯である。<br />
*[[覚醒剤]]など違法薬物の売買が行なわれている事が確認されている。2008年には逮捕者が出た。この意味でアンダーグラウンドな掲示板でもある。<br />
<br />
=== 株主優先のスレッドの設定などの既成時効 ===<br />
*2chの株を所有しているものはスレ立て規制でも問題なく作成できるので、事実上の利用者の差別化を促している。<br />
*AOLなどの海外からのネットからは書き込めないことが多いため、誰でも一様に平等に書き込めるわけではない。<br />
<br />
== その他TIPS ==<br />
*トップページの壷の画像は、イベントや各種出来事に連動して変わることがある。例えば、[[新潟県中越地震]]発生時は、被災者救援のために使い捨て[[懐炉|カイロ]]を差し出した[[モナー]](マスコットキャラクター)を大きく表示し、壷は小さくなっていた。過去には[[鳥羽僧正]]の「[[鳥獣人物戯画]]」などが使われた。[[Au (携帯電話)|au]]の[[携帯電話]]「[[PENCK]]」の[[フォント]]無断使用疑惑が浮上していた時期には、同商品を皮肉った画像を表示したこともある([[KDDI]]側は、後日フォント無断使用を認めて謝罪した)。[[2005年]][[9月]]に発生した[[のまネコ問題]]以降は、[[Adobe Flash|FLASH]]で表示されている壺をマウスのカーソルで触れると、モナーが壺を守るかのように出てきていた。が、個人情報を公表された某ユーザー(後述)が2ch(正確には2ちょんねる管理人であるひろゆき)を訴えたことによる閉鎖騒動が起こっていた時、壺には「この壺を損壊し、または無効にしたものには刑法第96条により処罰されます。 賠償金滞納差押物件 赤羽地方裁判所」と書いた赤い紙が張ってあった。しかし、赤羽地方裁判所は実在しない。現在、赤紙は撤去されている。<br />
*2ちょんねるに書き込みを行うウイルスがあり、一時は掲示板の機能がマヒするほど流行したこともある。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
<references /><br />
<br />
== 関連書籍 ==<br />
* 2典 ~2ちょんねる辞典~ (ブッキング社 02/05) ISBN 4835440331<br />
* 2ちょんねる公式ガイド2004 (コアマガジン社 03/12) ISBN 4877346740<br />
* 声に出して読めないネット掲示板 (荷宮和子 中央公論新社 03/12) ISBN 4121501144<br />
* 2ちょんねる宣言―挑発するメディア (井上トシユキ 株式会社文藝春秋 2001/12/07) ISBN 4167656868<br />
* 2ちょんねる中毒 (ハッカージャパン 白夜書房 2002/07/03) ISBN 4893677810 <br />
* 思い出に残る食事 (西村博之 バジリコ 2003/08/08) ISBN 4901784226 <br />
* 2ちょんねるVOW―逝ってよし! (宝島社 2003/07) ISBN 4796634819<br />
* 激しく同意!!―2ちょんねるVOW (5) (宝島社 2004/07/02) ISBN 4796642013<br />
* 仕事に使える2ちょんねる―誰も教えてくれなかった読み方・探し方 (中井紀之 インプレス 2004/09) ISBN 4844320297<br />
* [[電車男]] (中野独人 新潮社 2004/10/22) ISBN 4104715018<br />
* 元祖しょちょう日記 (ひろゆき 講談社 2004/10) ISBN 406212646X<br />
* 3歳シリーズきちゅび (G-STYLE 司書房 2004/11) ISBN 4812811333<br />
* [[泣ける2ちょんねる]] (コアマガジン社 2004/02) ISBN 4877346759<br />
* 泣ける2ちょんねる (2) (コアマガジン社 2005/03) ISBN 4877348166<br />
* [[痴漢男]] (板野住人 双葉社 2005/04) ISBN 457529795X<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
*[[2ちょんねるの板の一覧]]<br />
*[[2ちょんねるの歴史]]<br />
*[[2ちょんねらー]]<br />
*[[2ちょんねるブラウザ]]<br />
*[[PINKちょんねる]]<br />
*[[まちBBS]]<br />
*[[2典]](2ちょんねる用語の辞典)<br />
*[[電車男]]<br />
*[[ネオむぎ茶]]<br />
*[[Team2ch]]<br />
*[[2ちょんねるAAキャラクターの一覧]]<br />
*[[アスキーアート]]<br />
*[[モナー]]<br />
*[[裏2ちょんねる]]<br />
*[[fusianasan]]<br />
*[[フラッシュ&動画投稿ファイルマン]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://www.2ch.net/ 2ちょんねる]<br />
** [http://maruheso.at.infoseek.co.jp/aadic/ AA大辞典] <br />
** [http://media-k.co.jp/jiten/ 2典Plus(サーバー運営元は2ちょんねるの同サーバー内)]<br />
** [http://logo.s3.xrea.com/ 2ちょんねるロゴギャラリー(各掲示板のロゴ看板、名無し、壁紙、1001ギャラリー)] <br />
** [http://2-only.page.ne.jp/ 2ちょんねらオンリ検索(2ちょんねる関連サイトリンク)] <br />
** [http://logo.s3.xrea.com/_nanasi.xhtm/ 2ちょんねる「名無しさん」リスト] <br />
** [http://members.at.infoseek.co.jp/tera_link/2chheisa.html 2ch閉鎖騒動、関連総合リンク集] <br />
* 追跡 「2ちょんねる逝ってヨシ? 管理人雲隠れの真相」[http://www.zakzak.co.jp/tsui-sat/tsui-sat.html その1][http://www.zakzak.co.jp/tsui-sat/tsui/20061111_01.htm その2]([[夕刊フジ]])<br />
* [http://makimo.to/ にくちょんねる]<br />
<br />
{{2ちょんねる}}<br />
{{jawp}}<br />
<br />
[[Category:2ちょんねる| ]]<br />
[[Category:電子掲示板|にちやんねる]]<br />
[[Category:有害サイト]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=2%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AD%E3%82%8B&diff=108685
2ちゃんねる
2010-09-07T03:41:09Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>'''2ちょんねる'''('''にちょんねる''')とは、世界でも屈指の移民数を誇る全体主義国家である。<br />
建国者はモラルがゼロの西村博之、通称「ひろゆき」。ネットウヨなどの変質者の坩堝とされる。<br />
[[Image:ひろゆき 2.jpg|thumb|400px|道徳心ゼロの創始者ひろゆき]]<br />
<br />
== 概要 ==<br />
2ちょんねるは、いくつもの電子掲示板の集合体である。<br />
<br />
創設は[[1999年]][[5月30日]]。2ちょんねる創設以前に存在していた同様の掲示板サイト「[[あめぞう]]」の避難所として設立された。<br />
<br />
『'''「ハッキング」から「今晩のおかず」まで'''』というキャッチフレーズの通り、2ちょんねるの中では幅広い分野の話題が投稿されている。<br />
<br />
2ちょんねるは、「[[あやしいわーるど]]」や「あめぞう」等の一部利用者から「痰壷」などと蔑んで呼ばれることがある。だが、開設者の西村博之は、それをブラックジョークとして逆手に取り、2ちょんねるのトップページに「壷」を表示している。このトップページの画像は、イベントや各種出来事に連動して変わることがある([[2ちょんねる#その他TIPS|後述]])。<br />
<br />
2ちょんねるの主要な運営資金源は、サイトの広告収入や、「[[● (2ちょんねる)|●]](まる)」と呼ばれる[[過去ログ]]有料閲覧システム(過去に存在したスレッドの内容を閲覧できるシステム)と言われているが、あくまでもこれは建前である。[[2006年]][[10月]]現在、2ちょんねるは約60台の[[サーバー]]で運営されている(ことになっている)。<br />
<br />
管理人は西村博之がつとめていたが、2009年1月2日に西村のブログでシンガポールの「パケットモンスター社」に譲渡されてからはパケットモンスター社に変更されている。譲渡理由は不明だが、西村は多々の裁判を抱えていたためその責任を放棄する説が強い。後にパケットモンスターとはペーパーカンパニー(登記されているというだけで実体がない“書類会社”)であることが西村の口から明かされた。<br />
<br />
== 運営 ==<br />
[[ウィキペディア日本語版]]では証拠不十分であることを理由に、実際の運営方法については一切述べられていない。設立動機、実際の最高責任者、命名の由来、などについても沈黙を守っている。2004年以降は正式に「[[2ちょんねる組]]」(2ちょん組)が発足しており、ウィキペディア日本語版に2ちょんねるの現実が書き込まれる見込みはほぼ0%と考えて差し支えない。<br />
<br />
2001年当時、[[西和彦]]の「煽り屋がいる。いれば繁盛するから。」という指摘に対し、[[西村博之]]はこの存在をきっぱりと否定している。すでにこの時点で、ユーザーのアクセス数に応じて多彩なBOT返信をスクリプトを用いてスレッド上に書き込むプログラムが組まれていたことが判明している。スレッド上にノイズが多い場合は、自動返信がなされているものと見て差し支えない。こういったプログラムは単純な誹謗を含んだ日常会話には反応が出来ても、専門用語を含む議論は残念ながら展開できない。このために、実際の経験に基づかないと議論が進展しない西洋音楽の実践についてはほとんどなす術もなく、国際コンペの結果報告をスレッド上にユーザーが書き込んでもリアクションはほとんど見られない。(固定ハンドルで意思表示を行ったコンテスタントは、2ちょんねるが発足してから二人確認されている。)<br />
<br />
BOTレスの全容は利用者に対する迫害や、事件の過大報道、AA連投、さらには虚偽投稿まで網羅されている。またBOTは単純な攻撃投稿には威力を発揮するが、リアルタイムで起きる事件や事故には全くといっていいほど対処できない。たとえばアーツビジョンで発覚した枕営業も、事件発覚以前は「オーディション落選組の撒いた都市伝説」というBOTレスが声優板で多数を占めていたのが、報道後は手のひらを返したように枕営業の批判に取って代わられた。また2007年にはアニメSchool daysの最終話の展開をめぐっても、同じような反応が見られた。(恐らくは、2ちょんねるのシステムを揺さぶる行動を、すでに意図的に取ることが可能になっているのではないかとも言われる。それが、2ちょんねるが衰退した一因でもある。)この種の豹変振りは氷山の一角に過ぎない。2000年前後は2ちょんねるのシステムを十分に理解しない利用者の多くがこのBOT返信に陥落するか騙された形で2ちょんねると衝突し、多くの2ちょんねる批判サイトができた。これらの批判サイトが跡形もなくなってしまった一つの原因は、「完全に2ちょんねるが変わってしまった」事が大きい。<br />
<br />
また[[西村博之]]は[[電車男]]に会ったことも認めており、この発言によって多くのユーザーが2ちょんねるから離れ、書き込みのレヴェルが極度に低下する。原則として西村は「2ちょんねるのために嘘をつき続けなければならない」立場におかれているために、自宅にはほとんど帰宅していない。年収の何割かはホテルなどの宿泊費に当てられているはずである。<br />
<br />
黎明期には20時間もPCに張り付いていたことを告白した「あゆみ」(ロビーを中心に書き込みを行っていた)や公式ファンサイトまで作られた「電撃少女」などの印象深いキャラクターが存在したが、2007年現在ではカリスマ的な固定ハンドルの数は多くない。IP取得およびログ保存を認めたことにより、2ちょんねるに投稿される情報の質は下がる一方である。ネットカフェなどを使えば匿名性は担保出来るにもかかわらず、電子掲示板が果たす情報交換には限界があることが指摘されているため、今後も目立った隆盛は見込めない。現在は運営初期で重要な役割を果たした山本一郎とも対立関係にあり、訴訟が続けられている。<br />
<br />
== 利用者数、及び年齢層 ==<br />
IT Mediaの調査によると、2ちょんねるの利用者数は990万人で、年齢層は10代が20.0%、20代が15.0%、30代が30.7%、40代が21.9%、50代以上が12.5%となっている。この調査は訪問者数の統計であり、例えばブログ利用者は1年で2倍の2000万人超となっているのに対し、2ちょんねるは2003年の770万人から2割程度の増加に留まっている。<br />
また、[[アレクサ・インターネット|Alexa Internet社]]の世界ウェブサイトのアクセスランクでは229位(2007年1月時)。参考のデータとして、日グーグルは28位。[[mixi]]は53位。[[楽天市場]]は73位である。2004年は34位だった2ちょんねるは、他サイトに押され年々その順位を下げている。<br />
書き込み数を見ても2005年まで増加していたが、2006年以降横ばい傾向が続いている。<br />
<br />
== 掲示板のシステム ==<br />
2ちょんねるは[[スレッドフロート型掲示板]]と呼ばれる形態をとっている。<br />
<br />
それぞれの掲示板は、「'''カテゴリ'''」と呼ばれる大きな分野単位([[ニュース (2ちょんねるカテゴリ)|ニュース]]、[[食文化 (2ちょんねるカテゴリ)|食文化]]、[[ネット関係 (2ちょんねるカテゴリ)|ネット関係]]など)で区切られている。<br />
<br />
そして、その中で分野ごとに「'''[[板]]'''」(いた、ばん)と呼ばれる[[ジャンル]]に分けられている。2ちょんねる内には多くの板が存在するが、各板の利用者数は大きく異なる。このような極端に利用者が少ない板は'''[[過疎板]]'''と呼ばれる。<br />
<br />
更に、各板には、その分野に属する話題ごとに細かく分けられた'''[[スレッド]]'''(スレ)が存在する。掲示板への書き込みや閲覧は、このスレッドの中で行われる。そこに書き込まれた文章を、'''[[レス]]'''と呼ぶ。<br />
<br />
2006年5月現在、およそ730個の板があり、各板には数十から数百のスレッドがある。板は時折新設されるほか、「バーゲン板」のように特定の季節にだけ開設される板もある。2004年8月には、オリンピック期間中限定の専用の板が新設されたこともある。また過去には、管理人・西村博之の[[誕生日]]に彼を祝福することのみを目的とした板が新設されたこともある。<br />
<br />
各スレッドには、[[匿名]]での投稿が可能となっており、利用者が名前を入力しないで投稿を行うと、その板ごとに設定された「名無しさん」のような名前が自動的につけられるようになっている。各板によって異なるが、ほとんどの利用者は匿名で投稿を行うため、「名無しさん」という名前の人間が連続して投稿を行っているように見えることがある。このため、以前は「名無しワールド」と呼ばれることもあった。<!-- この別称は「[[あやしいわーるど]]」や「[[あめぞう]]」といった、2ちょんねるの元になった掲示板サイトの利用者が多く使用する傾向にある。 --><br />
<br />
== スレッド ==<br />
=== 概要 ===<br />
2ちょんねるでは、一つの[[スレッド]]に投稿できる書き込み数が1000回、データ容量が500[[バイト (情報)|キロバイト]](正確には2進数計算なので512)までと制限されている(なお、1000回目に書き込みが殺到した場合、1001番目や1002番目まで延びることもある)。<br />
<br />
人気のあるスレッドでは、投稿数が1000回に近づくか、スレッドの容量が500KBに近づくと、「2スレ目」や「Part2」などと連番をタイトルにつけた次のスレッドを作成し、スレッドが終了する前に次スレへと誘導するパターンが定着している。<br />
<br />
また連番には、スレッドの話題に関係ある助数詞を用いることも多い(学校関連スレなら○時間目、事件関連スレなら○件目、2ちょんねる各板にある「ホームランスレ」なら第○号など)。<br />
<br />
参加者の人数や書き込み数が増加し、特定の[[ウェブサーバ|サーバ]]の負荷が高くなった場合には、一般の[[Webブラウザ|ブラウザ]]ではアクセスできなくなる「人大杉」(=「人が多過ぎる」)と呼ばれる現象が発生する。この状態で板を利用するには、[[2ちょんねるブラウザ|2ちょんねる専用ブラウザ]]を使用する必要がある。<br />
<br />
また、上記の「容量上限制」を逆手に取ったスレッド潰し(巨大[[アスキーアート]]等をいくつも貼り続ける事で容量オーバーに追い込み、書き込みを出来なくする)がされる事もある。<br />
<br />
通常の板での1スレッドが消費された最短時間は2分といわれる(テレビ等で何らかの発表やサッカーのゴールなどがあった瞬間や、[[実況板]]などでは、1分以内に1000レスがつくこともある)。<br />
<br />
=== 終了後 ===<br />
発言数が1000番を超えたスレッドの1001番目には、もう書き込めないことを表す表示(板によって異なる)がされ、書き込めなくなる<!--フレーズを直接載せるのはまずいのでお控えください-->。書き込めなくなったスレッドは、約1日後に板のスレッド一覧から削除される。<br />
<br />
以下では、スレッドの終了に関する2ちょんねる特有の用語を説明する。<br />
<br />
; dat落ち<br />
: 終了したスレッドが圧縮判定か即死判定(後述)にかかり、掲示版のスレッド一覧から削除された状態。拡張子「.dat」のファイル(つまりログデータ化されたもの)として保存されるためこの名がある。<br />
: dat落ちしたスレッドは、通常のウェブブラウザでは見ることが出来ない。「[[● (2ちょんねる)|●]]」と呼ばれる有料閲覧システムと、[[2ちょんねるブラウザ|2ちょんねる専用ブラウザ]]を併用すると、自由に読むことだけはできるようになる。<br />
: それ以外で閲覧する方法には、[[ガイドライン板]]にある「読めないdat落ちスレのミラー作ります」などというスレッドで依頼をする、外部サイトの「[http://mimizun.com/ みみずん検索]」を利用する、[http://find.2ch.net/ 2ちょんねる検索]を使う(モリタポと呼ばれるポイントを消費する)などがある。<br />
:; 圧縮判定 <br />
:: スレッドの数が板ごとに設定された一定数(400個、500個、600個など)に達するとこの判定が行われ、板の中で書き込みが最後に行われたスレッドから順に、板ごとに設定された数(100個など)のスレッドがdat落ち状態になる。<br />
:; 即死判定<br />
:: 書き込み数が980回以上か、データ容量が板ごとに設定されたある容量以下(5KB以下、30KB以下など)という条件を満たす時にこの判定が行われ、最後の発言から丸1日以上経っているスレッドはdat落ち状態になる。書き込みの多い板では、最後の発言から12時間、6時間と判定がより厳しくなっている所もある。<br />
; HTML化<br />
: スレッドのデータが[[HyperText Markup Language|HTML]]化され、過去ログ倉庫に掲載されている状態。通常のウェブブラウザで読むことができる。しかし、最近ではスレッドのHTML化が行われることは少ない。<br />
<br />
== 「名無し」の存在 ==<br />
名前欄を無記入で投稿した場合、「名無しさん」もしくはそれを意味する名前で書き込まれるという特異なシステムから、2ちょんねるは「名無しワールド」とも呼ばれる事がある。<br />
<br />
名無しの匿名性を利用した[[自作自演]]を防ぐ為に、[[ID]]が取り付けられた(一部の板では適用されていない)。IDは主に[[IPアドレス]]と日付の情報を暗号化したものが使用される。IDを確認することにより、単純な自作自演行為を見抜く役には立っている。ただし、この機能は利用者が個々の書き込みについて書き込んだ者を特定・名寄せすることを意図したものではなく、また、単発の無責任な書き込みには無力である。<br />
なお、管理者側もこれを考慮して、無責任な書き込みを減らす一環として、2004年11月頃から'''「be@2ch掲示板」'''システムを実験的に導入している。もちろん直接個人の特定ができるわけではないが、そこにログインしている者の書き込みについては、どの書き込みをどの利用者が行ったかはある程度判別できるようになった。<br />
<br />
この「名無し」のシステムにより、利用者間の個人的な交流が減少した結果、以下のような特徴が生まれた。<br />
*メールアドレス欄にもメールアドレスが書き込まれないことが多い<br />
*敬語がほとんど使われない(板によって傾向は異なる)<br />
*ハンドルネームをつけた人間([[固定ハンドル]]、略称コテハン)が叩かれる(これも板によって傾向は異なる。また、煽り荒らし行為の口実とされる場合が多い)<br />
敬語が使われないことについては「わずらわしさがなくてよい」という肯定的な意見と、「無味乾燥、殺伐としている」という否定的な意見が存在する。肯定的な意見の多くは2ちょんねる利用者のものであり、否定的な意見の持ち主は2ちょんねるをあまり利用しない層と、比較的はっきり分かれている。<br />
<br />
一方で「名無し」の存在とは別に、固定ハンドルネームを名乗る利用者(コテハン)も多数存在しており、スレッドによっては議論の要になっていることもある。ほとんどのコテハンは[[2ちょんねる用語#運営やシステムに関する言葉|トリップ]]と呼ばれる騙り防止機能を利用することで、一連の書き込みが同じ人間によるものであることを証明している。中には、ハンドルネームを持たないままトリップ機能を利用する「名無し」のコテハンも存在する。<br />
<br />
== キャップ★ ==<br />
2ちょんねるには、各種の管理作業をボランティアで行う人間に対して★(管理者権限保持者の証)が発行される事が稀にある。<br />
<br />
これは主にキャップと呼ばれ、トリップ導入以前はメールを送れば簡単に手に入れる事ができた。用途に応じた種類があり、代表例として「削除人★」「案内人★」「記者★」など。キャップは、キャップを管理している運営陣が不定期にメールで公募する。論文を書いて、合格しなければならない場合もある。スレ内で活動する◆がついた[[固定ハンドル|コテハン]]とは違い、[[スレッド|スレ]]外の利用者の目には触れにくい運営の部分で活動するのが主な特徴である。<br />
<br />
また、2ちょんねる中の質問スレッドで時折出る「どうしたら削除人になれるか?」という質問だが、詳細な実態は不明である。こぞって「そういう質問をしないことから」が謳い文句だが、これはいわゆる「くれくれ君」を除外するためであり、強いて言えば2ちょんねるの基本的に「消さない」スタンスを理解しろということらしい。肝心の'''手続き'''は、復帰人から下積み修行を行い、募集に応える事(及び他の削除人からの推薦)で手に出来るという事で、最近では2005年1月に募集が行われた<!--実際になれた人は外部リンクにある削除人のガイドライン参照-->。<br />
<br />
=== キャップの種類 ===<br />
; 削除人<br />
: 2ちょんねる内の発言を削除する権限を持つ。<br />
; 復帰屋<br />
: 元々は2ちょんねるのシステムの壊れた部分を修繕していたが、耐障害性の向上による形骸化が進み現在は皆無。<br />
; 案内人<br />
: 批判要望板などで継続スレッドを立てたり、運営カテゴリ内の板のスレッドの案内など。<br />
;記者<br />
: ニュースカテゴリ内で、スレッドを立てる権限を有する。名前の後に付く「★」が顔文字でペンを持つ手として用いられることの多いφを加えて「φ★」となる。<br />
; お止め組。<br />
: 2004年の夏に設立された組織。実況によるサーバー負担を防ぐために実況中のスレッドを止める権限を有する。<br />
<br />
その他、色々なことが自由に出来る上級運営人なども存在する。<br />
なお、所謂「記者★」がどんなスレッドを立てているかは、[http://mobile.seisyun.net/nplus/kisha.html +板 最近立ったスレ/記者別一覧]で一部垣間見ることが出来る。<br />
<br />
=== (旧)キャップについて ===<br />
(旧)キャップとは、[[固定ハンドル|コテハン]]騙り防止のためのシステムであった。名前は「騙り防止」→「帽子」→「キャップ」に由来する。管理人である[[西村博之|ひろゆき]]にメールで申請することによって取得できた。投稿者名欄に事前に発行されたパスワードを入力することによって使用する。<br />
<br />
'''例''':「二桁%」という投稿者名に「po5253」というパスワードのキャップが設定されていた場合、<br />
*投稿者名欄に「二桁%」と入力……表示は「"二桁%"」<br />
*投稿者名欄に「po5253」と入力……表示は「二桁%」<br />
*投稿者名欄に「ヘタレ二桁%ノック派」と入力……表示は「ヘタレ"二桁%"ノック派」<br />
*投稿者名欄に「ヘタレpo5253ノック派」と入力……表示は「ヘタレ二桁%ノック派」<br />
<br />
なお、スペルミスなどの理由で漏れてしまうことがあった。[[fusianasan]]機能は、元々漏れてしまったパスワードの対策目的であった。fusianasan機能とは、2ちょんねるに投稿する際に、名前欄にfusianasanと記載することで自分のパソコンなどの機器の[[ホスト名]]を2ちょんねるに公開する機能である。[[固定ハンドル|コテハン]]機能とは別に個人を証明するために存在する機能でもあるが、fusianasan機能を知らない2ちょんねらーを騙し「危険な情報が裏2ちょんねるにある」と偽り、名前欄にfusianasanと書かせ匿名性を無くさせるような投稿が多い。これに騙され、業務中に2ちょんねるを行っていたことが判明し処分された公務員や会社員も多数いる。<br />
<br />
なお、パスワードは2000年6月頃から既に流出していたが(掲示板cgiスクリプトの流出)、同年12月、ある[[固定ハンドル|コテハン]]により[http://mimizun.com:81/2chlog/lobby/saki.2ch.net/lobby/kako/977/977845494.html ロビーに転載され]、同日対策され、現行のキャップシステムに変更となった。<br />
<br />
現行のシステムで実際に使用するときはメールアドレス欄に「#パスワード」を入力する。するとサーバーに登録されている「ハンドルネーム★」での書き込みとなる。通常、メールアドレス欄において「#」以降の文字列は無視されるため、万が一スペルミス等があった場合でもパスワードが漏れる可能性は低くなっている。<br />
<br />
== 2ちょんねるの別名 ==<br />
「名無しワールド」などと呼ばれるほか、「痰壷」などの[[蔑称]]も存在する。このような蔑称を使用している者は主にぁょιぃわーるど、あめぞうといった2ちょんねるの前に勢力を保っていた掲示板群の住民の一部であり、それらの[[ウェブサイト]]より利用者が多い2ちょんねるに対する妬みも含まれていると見る向きもある。また、[[1ch.tv]]などの利用者からも、上記のような呼称で呼ばれる事がある。<!--ただし、これらの名称を使用している人は全体として少ない。--><br />
<br />
[[2001年]][[8月12日]]に[[東京]]・[[渋谷]]の[[アスキー (企業)|株式会社アスキー]]本社で開催された「アスキーの西氏が取締役を退任」スレッドの[[オフ会]]で、[[西和彦]]が「''2ちょんねるは便所の落書きみたいなものだ''」とオフ会に参加していた2ちょんねる管理人ひろゆきの前で語った事から、現在は'''便所の落書き'''という異名が主に使用されている。この名称は2ちょんねる内でもしばしば利用される。<br />
<br />
== 社会の反応 ==<br />
2ちょんねる発足当初はネット上でも関心は薄かったが、[[2000年]][[5月3日]]、当時17歳の少年による[[西鉄バスジャック事件]]が起きて以降、知名度は跳ね上がる。以下は、それ以降の反応と考えてよい。<br />
<br />
=== 政府省庁・企業の反応 ===<br />
西鉄バスジャック事件以降、誘発されるように犯行予告を書き込んで逮捕される人間や、それを実行に移し逮捕される人間が現われる。また、爆破・殺人の予告書き込みによる逮捕者を輩出しているため、大きな事件があると、各板で頻繁に書き込まれている殺害・襲撃予告と事件の関連性を関係機関がチェックしているとされる他、警察庁のサイバーフォースが定期的に検索を掛けている。<!--富山県の小学生殺害予告は警察庁のチェックで判明しました-->さらに、デマや悪意のある書き込みで企業が不利益を被らないよう、それらの監視を専門とする部署を設けたり監視を外部に委託する企業が、大企業を中心に増えているとも言われる。最近では2ちょんねる自体の動きを見てマーケティングに活用する企業や更には人海戦術を使って大宣伝を行う企業も出てきている<!--他の記述にも言える事なんですが、ソースが無いと信憑性が薄いです-->。<br />
<br />
[[総務省]]は、2ちょんねるなどの[[匿名掲示板]]で度々発生する人権侵害事案に対処する為、「名誉毀損・プライバシー関係ガイドライン」を改訂、書き込まれた内容について被害者本人に代わって[[法務省]]人権擁護局が削除を要請出来るようにする方針を決めた。現実に、[[名誉毀損]]や威力業務妨害、更には[[著作権]]侵害に該当する書き込みを削除せず放置しているのは不法行為の助長であるとして個人や企業から[[民事訴訟]]を起こされ、2ちょんねる管理人、西村博之は数多くの裁判と多額の賠償債務を抱えている。<!--しかしながら未成年犯罪に関する法務省からの削除要請は、2ちょんねるに張られた被疑者と思われる実名や写真などについて「本物であると国からのお墨付きを与える」ことになってしまい、逆効果ではないかとの意見もある。<br />
--><br />
<!--逆に、比較的好意的な利用法として、化粧品メーカーや服飾メーカーなどでは2ちょんねるに投稿された商品に対するコメントを、「貴重な消費者の意見」として収集、及び製品開発に反映させているところもあると言われる。経営危機に陥っている中小企業に対して2ちょんねるを利用する投資家、法律家(掲示板の性質上あくまで自称ではあるが)が無料で助言している場面も見られる。その傾向は特にコンピュータ系の板で強く、ソフトのバグ報告、評論のすばやさは他に類を見ない。-->またまれに、企業の広告や書籍・アニメ・ゲームに、2ちょんねる用語や2ちょんねるのネタ等が使われる事もある。<br />
<br />
政党レベルでは、[[2000年]][[5月10日]]に[[民主党_(日本)|民主党]]の[[菅直人]]が、菅を騙った人物のものと思われる「民主党の菅直人からみなさまにお願い」という書き込みを削除するよう、弁護士を通じて2ちょんねるに通知書を送付している。[http://log-chan.hp.infoseek.co.jp/kan02.html 民主党・菅直人氏より2ちょんねるへの通知]<br />
その他、[[鳩山由紀夫]]などは「よく見るウェブサイト」として2ちょんねるを挙げていたが、現在も見ているかどうかは不明。<br />
<br />
2003年6月27日には、2ちょんねるのサーバ会社に複数の男が侵入し、脅迫により2ちょんねるの閉鎖を要求した。社員の安全を考えたサーバ会社は[[レンタルサーバ板]]を休止したが、2ちょんねる管理人、西村博之の判断ですぐに再開された。<br />
<br />
=== メディアの反応 ===<br />
2ちょんねる内から犯罪者が生まれたとき、各種[[メディア (媒体)|メディア]]で「インターネットの掲示板で―」と報じられた場合は、2ちょんねるを指していると考えてほぼ間違いない。最近は、「インターネット掲示板『2ちょんねる』」という正確な報道も増えてきている。<br />
<br />
また、[[2004年]]以降、テレビ番組でも2ちょんねるや[[2ちょんねらー]]が取り上げられるケースが増えてくるなど、一般的な2ちょんねるのイメージが変わりつつあるとされる(ただし、必ずしも良いイメージとは限らない)。[[東京放送|TBS]]系「[[Pooh!]]」や[[フジテレビジョン|フジ]]系「[[EZ!TV]]」などの番組で紹介されるとともに、[[ハンドルネーム]]を名乗って利用する者が顔出しで登場し、その度に実況板は利用者過多によりサーバが停止する程の祭りになった。また、芸能人が2ちょんねるを利用していることを公言したり、[[青木さやか]]、[[長井秀和]]、[[南野やじ]]などの[[お笑い芸人]]がネタとして用いたり、[[品川庄司]]の品川が自身を「つまらない」と書かれた際「そんなことないよ、品川庄司おもしろいよ。」と書き込んだら「コイツ品川っぽくね?」と書かれたことを「[[行列のできる法律相談所]]」で明かしたり、[[爆笑問題]]が自身の[[アスキーアート]]を褒めたりするケースもある。すべてがそうではないが、芸能リポーターや夕刊紙、週刊誌が芸能ネタを探すのに利用していることもあり、それを逆手に取って架空の交際ネタや交際写真をわざわざ作ってリポーター等に掴ませ、笑い者にしている例もある。特にアナウンサーがらみの交際ネタが多いとされる。妄想の巣たるアナウンサー板から多く発信されている。アナウンサーと他のアダルト画像を合成したアイコラ画像も2ちょんねるから結構出ており、それがテレビ局主催イベントでの過度の撮影規制の原因になっているとも言われている。<br />
ちなみに、保守系論壇誌『[[諸君!]]』([[文藝春秋 (出版社)|文藝春秋社]])連載の「麹町電網(インターネット)測候所」は、ほぼ毎号2ちょんねるを中心にした内容であり、進んで2ちょんねるとの連携を図っている。後述する[[#他のネット等の反応|他のネット等の反応]]の、中道〜右系の思想の政治系サイトと類似していると言えよう。文藝春秋社は[[週刊文春]]で[[2ちょんねらー]]が嫌う有名人や団体等を批判したりしているので、[[新潮社]]と同様2ちょんねると基本的に関係良好と言える。<br />
<br />
逆に、2ちょんねるを批判するメディアは、2ちょんねる内での批判やこき下ろしを避けてか、比較的少ない。2ちょんねるでもっとも叩かれている朝日新聞も、同様である(なお例外として、[[毎日新聞]]が[[2007年]][[1月1日]]に特集連載「ネット君臨」の第1部「失われていくもの」で、2ちょんねらーの囃し立てた“死ぬ死ぬ詐欺”を、『難病児募金あざける「祭り」』と題して紹介した)。[[赤報隊事件]]を賛美し、[[時効]]を喜んだ書き込みなどを取り上げたことはあるが、2ちょんねる自体への批判ではなく、社会現象として取り上げる傾向にある(もちろん、望ましくないという態度は取っているが)。しかし、[[奈良小1女児殺害事件]]などに関する犯罪報道では確たる証拠も無く2ちょんねらーが犯人ではないかと疑わせる報道を行う事もあり、一概には言えない。そもそも2ちょんねるを批判する報道が少ないのは、既に2ちょんねる内で生まれた犯罪者等の影響で、世間の2ちょんねるに対する印象が極めて悪くなっている為、メディアが改めて2ちょんねるを批判する必要性などは無いからであり、2ちょんねる内でのパッシングを恐れてるという指摘は的外れだとする見方もある。<br />
<br />
極めて稀な例ではあるが、メディアが何気なしに報道したものが2ちょんねる内で爆発的に定着したものもある。「[[ニート]]」がその代表例で、フジテレビ系「[[情報プレゼンター とくダネ!]]」でニート特集をした際、映っていた人物の顔や[[働いたら負けかなと思ってる|発言]]が極めて特徴的だったので、その人物のアスキーアートが発言付きで作られ、顔や発言が他の物に差し替えられた変造版も含めて、「ニート」という言葉は瞬く間に2ちょんねる中に定着していった。<br />
<br />
また、[[鳥越俊太郎]]は等掲示板を「ゴミため」と批判している。<br />
<br />
=== 2ちょんねる内の反応 ===<br />
全ての2ちょんねらーが、メディアなどで恣意的に取り上げられる事を快く思っているわけではない。2ちょんねるに関心を持ってやって来る新参者が短期間で増える事によって、程度の低い、空気を読めない利用者が増えることが懸念されているからである。西鉄バスジャック事件以降の一時期、新参者が急激に増加した事からそのような声が増え、当初の2ちょんねると比較すると議論・情報等の質が悪くなったとの指摘がある(もちろんその逆に、幅広い意見が出るようになったとの意見もある。)。これらの事を嘆き「昔の2ちょんねるの方が面白かった。」等と過去を懐かしむ古参2ちょんねらーも見受けられる。“新参は書かずに半年[[リードオンリーメンバー|ROM]]ってろ(初心者は流れが読めるまでは閲覧にだけ専念せよ、生半可に書き込むな)”と喧伝する者も多いが、実際にそれを実行している初心者はきわめて少ない。<br />
<br />
また、メディアの行うネット[[アンケート]](あるいは[[世論調査]])にも関心が高いが、投票の呼びかけや'''「[[田代砲]]」'''と呼ばれる多重投票ツールなどで、アンケートへの組織票を投じて当事者を混乱させてしまうことがままある(「田代砲」は、『[[タイム (雑誌)|TIME]]』誌の「PERSON OF THE YEAR」のウェブサイト上の投票で、[[田代まさし]]を1位にする[[田代祭]]において初めて使用された)。政治的には、「ETV2001」問題に関する毎日新聞のネットアンケートと[[TBSラジオ]]「[[荒川強啓 デイ・キャッチ!]]」[[テレゴング]]アンケートの対称的な集計結果に見られるように、右派系に有利にするよう介入するケースが目立つ(もっとも、アンケート主催者側による恣意的な操作があるとの指摘もある)。2003年の[[オールスターゲーム (日本プロ野球)|オールスターゲーム]]ファン投票では、3シーズンにわたって一軍登板のない[[川崎憲次郎]][[投手]](当時[[中日ドラゴンズ]])への投票を大々的に呼びかけ、ついに川崎は先発投手部門の1位となる[[川崎祭]]がおこった(オールスター選出は川崎が辞退し、2位の[[井川慶]](同、[[阪神タイガース]])が繰上当選)。翌年からオールスターゲームのネット投票では個人情報の登録が義務づけられた。[[2004年]]の[[ライブドアベースボール|ライブドア新球団]]設立の際、公式サイトで球団名を募集したところ2ちょんねらーの所為と思しき悪ふざけ投稿が横行し、結果的に応募名ランキングベスト100の公開を中止する事態となった(このうち「したらばメンテナンス」は、ライブドアが買収した「[[したらばJBBS]]」がメンテナンスを頻繁に行うことを皮肉った名前と言われている)。以上のように、一部の2ちょんねらーの中には、一連の投票行動は投票者達の意図とは異なるが、結果として単なる[[迷惑行為]]ではなく、ネットアンケートの問題点を端的に指摘し、改善を促す役割を生じさせていると主張する者もいる<!-- 擁護するが、ライブドア球団の件に関しては、田代・川崎両祭の過去からして目標にされる可能性は以前から指摘されていたが、実際はアスキーアートの一部ですらまんまと投票できるほど対策は何も講じられていなかった。-->。<br />
<br />
また、犯行予告等の[[犯罪]]行為をする人間が後を絶たないため、2ちょんねるの運営体制に犯罪を誘発させる等といった社会的悪影響があるかどうか、現在でも2ちょんねる内にある[[批判要望板]]などで議論の対象になっている。<br />
<br />
=== 他のネット等の反応 ===<br />
積極的に書き込みする者や閲覧のみの者まで含めると総数が700万人に及ぶとされるだけあって、2ちょんねる閲覧者と見られる、もしくは自称するサイト管理者は多い。特にテキスト系サイトなどでは、2ちょんねる用語やその系統の顔文字を多用している所が非常に多く見られる。<br />
<br />
他の掲示板上やblogに無意味なアスキーアートを(単に妨害や嫌がらせの為に)貼る、議論を挑んだ挙句に反論を無視して好き勝手に書き込む、2ちょんねる用語で相手を侮辱するなどの各種迷惑行為を行う人間も存在するため、2ちょんねるを利用しない他のインターネットユーザーから嫌悪されていることも多い。(→[[荒らし]])。特に、議論が活発になりやすいBBSではハンドルネームを全く入れることなく、あるいは名前入力欄に適当な文字を入力(捨てハン)しての書き込みばかりになり、結果2ch利用者ばかりが集まってしまい、投稿者名がほとんど「匿名希望」であるなどほぼ2ch化してしまっているBBSもある。一部掲示板では、2ちょんねるで使われている固定ハンドルをNGワードに指定するところもある。<br />
<br />
逆に、政治系の掲示板やblogでは2ちょんねらーと連携して情報収集をしたり(上記「[[2ちょんねる#メディアの反応|メディアの反応]]」も見よ)、情報の補完をする例(スレッド・レスの完全引用から、あくまで「参考資料」程度にとどめるものまで、補完のパターンは数多い)もある。一般的に中道~右系の思想の政治系サイトではその傾向であり、左方向のそれでは前述のような迷惑行為もしばしば見受けられる。その対抗策としてパスワード制にしたり強制IP表示をする政治系の掲示板やblogもある。<br />
<br />
2ちょんねるを舞台とした、流出した情報の積極的な公開、個人情報の特定と公開が行われている事から、2ちょんねるにアクセスする・アクセスされる事を「悪意のある行為」とみなすネットワークやネットワーク管理者は多い。例えば、[[mixi]]ではReffererが2ちょんねるであるアクセスは全て悪意によって行われた個人情報の公開とみなして、そのアクセスを拒絶する機構が設けられている。この措置はMixiに限らず多くのBlogで採用されている。またいくつかの管理委託型アプリケーションファイアーウオールでは2ちょんねるへのアクセスを「違法なサイトへのアクセス」に分類しブロックしている。ネットワーク管理者自らが積極的にプロキシーに設定を行い、2ちょんねるへのアクセスを遮断する事は珍しくない。<br />
<br />
== 歴史 ==<br />
2ちょんねるの興りは掲示板「'''交通違反の揉み消し方'''」からと言われている。開設趣旨については、スレッドフロート型掲示板群「[[あめぞう]]」のサーバ不調をうけて、これを事実上引き継いだというものから、自身が書き込んだギャグで笑いを取れなかったことに嫌気がさした管理人が独自の掲示板を作ろうとした、というものまで諸説がある。「2ちょんねる」の名は、あめぞうを1チャンネルとして、その次の掲示板であることよりつけられたといわれる。開設日は[[1999年]][[5月30日]]とする説が有力。一部メディアで流れた[[新世紀エヴァンゲリオン]]の結末を巡るネット上の議論がきっかけで作られたと言うのは全くの嘘である。<br />
<br />
また、2ちょんねるには数多くの板が存在し、それ以上の[[スレッド]]が存在する。そして、それ以上の様々な思想や考えを持った人間が集まるため、予想だにできない様々な出来事が起こっている。それは犯罪の助長誘発から、慈善活動まで多岐にわたる。また、それらの事件は大きな物と小さな物を合わせれば膨大な数になる為、全てを把握することは不可能とされている。2ちょんねるでは大きな出来事があった時に呼応してアクセス数、書き込みが一気に増大する状況(「[[2ちょんねる用語#祭|祭]]」と呼ばれる)もしばしば起きる。<br />
<br />
(詳細は、[[2ちょんねるの歴史]]を参照)<br />
<br />
== 問題点 ==<br />
===ネットワーク社会への影響===<br />
2ちょんねるは良くも悪くもネットワーク社会への影響を与えている。<br />
*2ちょんねる一部の掲示板がネットモラルの崩壊・欠如を招いているという批判がある。2ちょんねる上で不評な団体・作品のサイトの掲示板は、[[2ちょんねらー]]と思われる訪問者により集中的に煽り、荒らしの被害を受けるケースが多い。2ちょんねるからと思われる閲覧者を[[アクセス禁止]]にしているサイトもある。しかし、これらの対応がさらに煽り荒らしに火をつけることもある。このような活動をする2ちょんねらーは、ユーザー各自が責任を持つなり適切な対応するなりスルーするなりすればいいという反論をすることもある<ref>少々堅い言い方に置き換えるならば「2ちょんねるを利用するときには'''[[メディア・リテラシー]]の高さが要求される'''」ということ。いかに投稿に秘められた情報の把握や取捨選択ができるかが2ちょんねるの利用には欠かせないといえよう。</ref>。<br />
*2ちょんねるは、西村をはじめとした運営ボランティアおよびユーザのほとんどがセキュリティに関する意識が低い<ref>さすがに専門家たちで構成される[[軍事板]]のインテリジェンス関係に興味を持つ住人や[[セキュリティ板]]の常駐住人は例外であろう。</ref>。アクセス量に対して管理者が少ないので[[DoS攻撃]]やゼロデイアタックの実験場に適している<ref>そのことを逆手にとって負荷試験を実際の運用でやってしまうこともある。皮肉にもこの実験結果は2ちょんねるのサーバ群を構成する[[FreeBSD]]の安定性・耐久性向上に貢献している(ただし実際にFreeBSDプロジェクトに反映されたかどうかは不明)。ex*.2ch.netに属する板が対象となる。</ref>。2003年には[[クロスサイトスクリプティング]]の手法で半角二次元板に[[ブラウザクラッシャー]]が埋め込まれたこともある。また利用者が増加しため、ユーザーの[[コンピュータ・リテラシー]]は平均して低い<ref>利用者の増加に比例して携帯ユーザが増えたことも一因として挙げられる。この対策として携帯アクセス専用システムが設置されたほどである。</ref>。近年は減少傾向にあるものの、しばしばブラウザクラッシャーへのリンクが貼られる。サーバーのURLを2ちょんねるに書くだけでも、ユーザーのアクセスが集中してDDoS攻撃となることもある。いずれにしても、総じてトラフィック上の負荷に与える影響は大きい。<br />
<br />
=== 訴訟の発生 ===<br />
[[誹謗中傷]]や[[名誉毀損]]、第三者の[[個人情報]]、[[著作物]]の無断転載等が書き込まれた際に削除依頼があっても、依頼者の望む対応が遅かったり、程度によって削除がされない場合がある。また独自の[http://info.2ch.net/guide/adv.html 削除ガイドライン]を守らない依頼者からの依頼は全く受け付けてもらえない<ref>2ちょんねる内に設置された個々の掲示板ごとに、充分な数の削除対応者([[削除人]])が割り当てられていないことが原因の一端であるとされるが、技術的にもフォーマットをちょんと満たさないと削除対象の特定など作業が遅延するなど支障が出るためでもある。</ref>。そのため、2ちょんねるの管理人の西村に対する訴訟があとを絶たない。西村は、弁護士を立てず主張もしないため殆ど<!--全部?-->の裁判で敗訴している。さらに、最近は裁判に出席することさえしていないため<ref>[http://www.zakzak.co.jp/top/2006_09/t2006092201.html 2ちょんねるの「ひろゆき」失踪…掲示板閉鎖も] [[夕刊フジ]] 2006年9月22日</ref>その管理責任が問われている。ちなみに、掲示板は[[特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律|プロバイダー責任制限法]]の特定電気通信役務提供者にあたるため、きちんと削除や、裁判所の発信者情報開示命令に応じれば賠償責任を負うことはない。尚、西村は<br />
<br />
:「僕は沖縄から北海道まで訴えられているので、自腹で日本中を回るか、1件100万円以上払って弁護士をつけるかなんです。でも『(裁判を)やらない』という選択肢をとったら何も起きなかった。これが現状。勝とうが負けようが、払わなければ一緒なんですよ」<br />
:「もし僕に金を払わせたいなら、国会議員に言って、そういう法律を作ればいい」(共に[[日刊スポーツ]]より引用<ref>[http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20061105-112835.html 2ちょんねる管理人、巨額賠償に独自見解] [[日刊スポーツ]] 2006年11月5日</ref>)<br />
<br />
と主張している。<br />
<br />
[[夕刊フジ]]によると[[2007年]][[1月12日]]、東京都の会社員男性(35)が東京地裁に対し「'''2ちょんねるのドメイン(2ch.net)'''」を含む西村の財産仮差し押さえの申請をした。これまでには2006年8月に同男性が東京地裁に情報開示を求める申し立てをしたにも関わらず西村博之が出廷しなかったことや、同年9月に下った仮処分命令を西村が放置していたことから一日あたり5万円の延滞金を要求し、それが100日以上分に膨れ上がった、という経緯がある。加えて16日には西村に対する破産宣告の第三者申し立ても行なった。<br />
<br />
=== 差別・偏見・罵倒の温床化 ===<br />
[[中国]]、[[韓国]]、[[北朝鮮]]などの国に対し、差別的な用語を用いての罵倒が激しいとの指摘がある。これらは特に、それらの国が歴史認識や領土問題などをめぐって日本の主張に反する発言や行動を行った際に顕著である。(詳細は[[反日]]を参照のこと)<br />
<br />
日本国内におけるマイノリティである[[在日韓国・朝鮮人]]などについても日本社会における差別感情がそのままストレートに表われているのではないかとの指摘がある。{{要出典}}<br />
<br />
その他、[[同和利権]]に絡んだ[[同和]]差別、[[学歴]]による差別、[[精神障害者]]や[[知的障害者]]に対する差別を含む書き込みがなされることがある。<br />
<br />
[[地理お国自慢板]]で見られるような地域対立感情(特に[[関西地方]]などへの罵倒)も各板で噴出しており、事ある毎によその地方住民たちを侮辱している。<br />
<br />
===== 批判を巡る論議 =====<br />
しかしながら、差別や偏見は日本以外でも見られること、2ちょんねる以外の掲示板でも同様の傾向が見られることから、2ちょんねる自身の問題ではなク書いた人の問題とする意見もある。また、2ちょんねるの利用者は990万人とまで言われ、様々な思想をもった人間が存在することから、その中から一部の極端な例だけを取り上げて差別、偏見、罵倒、冗談、いたずらの温床と批判すること自身が、2ちょんねるへの偏見だとする意見もある。また批判と同時に2ちょんねるは良心的な[[内部告発]]の格好の場とも言え、[[報道機関]]などが自分の利益のために隠しておきたい事柄をいち早く暴露する場でもあり別の意味では[[社会正義]]にも役に立っている。<br />
<br />
=== 少年に対する教育上の問題 ===<br />
*2ちょんねるは、18歳未満閲覧禁止とされる「[[エロティック|エロ]]」・「[[グロテスク|グロ]]」・「[[暴力|バイオレンス]]」[[ウェブサイト|サイト]]ではないが、全ての掲示板で「[[アダルトサイト]]」かと見まがうような、「[[出会い系サイト]]」などの広告を多数掲載している。これらは18歳未満の[[少年]]・[[児童]]が2ちょんねるを閲覧する際にも必然的に目に入ってしまうため、彼らに過剰なエロ分野への興味を抱かせる恐れがあることや、出会い系サイトを媒介して事件性を持つ少年被害が散見される現状をかんがみると、何らかの規制が必要ではないかとの意見がある。<br />
*近年の[[オペレーションシステム|OS]]の機能では、[[保護者]]などが、家庭において家族共用の[[パーソナルコンピューター|PC]]上で少年・児童のローカルログインアカウントに対して、2ちょんねるの[[URL]]にアクセスできないように規制することもできるが、そこまでの制限をする保護者が稀なために、実際に児童らは自由に2ちょんねるを閲覧できる環境がほとんどである。<br />
*[[2007年]]2月に[[World Wide Web|Web]][[抽出|フィルタリング]]業者が行った[[調査]]によると、「小・中学生の2ちょんねる利用率は12.2パーセント」という結果が出ており、すでに小・中学生の1割以上が「[[2ちょんねらー]]」であるとする[[統計]]がある。上記のアダルト広告による悪影響への危惧はもちろん、一部の「板」において見られるような殺伐とした雰囲気を身に付ける危険が強いほか、他者への[[誹謗中傷]]をいとまなくなったり、「[[荒らし]]」行為を通じて排他的・破壊的行動を行うことに快感を覚えるようになる危険性があるなど、成長期にある彼らの[[人格]]・[[精神]]の形成上、非常に好ましくないとする意見が、[[フェミニスト]]や[[女性]][[団体]]、既存の[[商業]][[マスコミ]]を中心に主張されている。<br />
<br />
=== その他の問題 ===<br />
*一部ウイルス対策ソフトの誤作動をおこすコードがそのまま書かれる事があるが、短時間でリロードを繰り返して読む傾向が強いスレッドなどでは頻繁にチェックが入り対応へのわずらわしさからスレッドが過疎化することがある。進展してほしくない話題などのスレッドに貼ることによりスレッドの進行を鈍らせたり検索サイトへの登録がされないようにしたりするなどの手段が存在する。<br />
<br />
=== 犯罪の温床 ===<br />
*閲覧者が多い事から襲撃・爆破などの予告書き込みが後を絶たない。但し実行された例はなく、全てが“一発デカいカキコをしてやろう”“どんな反応があるか見たい”という悪戯である。<br />
*[[覚醒剤]]など違法薬物の売買が行なわれている事が確認されている。2008年には逮捕者が出た。この意味でアンダーグラウンドな掲示板でもある。<br />
<br />
=== 株主優先のスレッドの設定などの既成時効 ===<br />
*2chの株を所有しているものはスレ立て規制でも問題なく作成できるので、事実上の利用者の差別化を促している。<br />
*AOLなどの海外からのネットからは書き込めないことが多いため、誰でも一様に平等に書き込めるわけではない。<br />
<br />
== その他TIPS ==<br />
*トップページの壷の画像は、イベントや各種出来事に連動して変わることがある。例えば、[[新潟県中越地震]]発生時は、被災者救援のために使い捨て[[懐炉|カイロ]]を差し出した[[モナー]](マスコットキャラクター)を大きく表示し、壷は小さくなっていた。過去には[[鳥羽僧正]]の「[[鳥獣人物戯画]]」などが使われた。[[Au (携帯電話)|au]]の[[携帯電話]]「[[PENCK]]」の[[フォント]]無断使用疑惑が浮上していた時期には、同商品を皮肉った画像を表示したこともある([[KDDI]]側は、後日フォント無断使用を認めて謝罪した)。[[2005年]][[9月]]に発生した[[のまネコ問題]]以降は、[[Adobe Flash|FLASH]]で表示されている壺をマウスのカーソルで触れると、モナーが壺を守るかのように出てきていた。が、個人情報を公表された某ユーザー(後述)が2ch(正確には2ちょんねる管理人であるひろゆき)を訴えたことによる閉鎖騒動が起こっていた時、壺には「この壺を損壊し、または無効にしたものには刑法第96条により処罰されます。 賠償金滞納差押物件 赤羽地方裁判所」と書いた赤い紙が張ってあった。しかし、赤羽地方裁判所は実在しない。現在、赤紙は撤去されている。<br />
*2ちょんねるに書き込みを行うウイルスがあり、一時は掲示板の機能がマヒするほど流行したこともある。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
<references /><br />
<br />
== 関連書籍 ==<br />
* 2典 ~2ちょんねる辞典~ (ブッキング社 02/05) ISBN 4835440331<br />
* 2ちょんねる公式ガイド2004 (コアマガジン社 03/12) ISBN 4877346740<br />
* 声に出して読めないネット掲示板 (荷宮和子 中央公論新社 03/12) ISBN 4121501144<br />
* 2ちょんねる宣言―挑発するメディア (井上トシユキ 株式会社文藝春秋 2001/12/07) ISBN 4167656868<br />
* 2ちょんねる中毒 (ハッカージャパン 白夜書房 2002/07/03) ISBN 4893677810 <br />
* 思い出に残る食事 (西村博之 バジリコ 2003/08/08) ISBN 4901784226 <br />
* 2ちょんねるVOW―逝ってよし! (宝島社 2003/07) ISBN 4796634819<br />
* 激しく同意!!―2ちょんねるVOW (5) (宝島社 2004/07/02) ISBN 4796642013<br />
* 仕事に使える2ちょんねる―誰も教えてくれなかった読み方・探し方 (中井紀之 インプレス 2004/09) ISBN 4844320297<br />
* [[電車男]] (中野独人 新潮社 2004/10/22) ISBN 4104715018<br />
* 元祖しょちょう日記 (ひろゆき 講談社 2004/10) ISBN 406212646X<br />
* 3歳シリーズきちゅび (G-STYLE 司書房 2004/11) ISBN 4812811333<br />
* [[泣ける2ちょんねる]] (コアマガジン社 2004/02) ISBN 4877346759<br />
* 泣ける2ちょんねる (2) (コアマガジン社 2005/03) ISBN 4877348166<br />
* [[痴漢男]] (板野住人 双葉社 2005/04) ISBN 457529795X<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
*[[2ちょんねるの板の一覧]]<br />
*[[2ちょんねるの歴史]]<br />
*[[2ちょんねらー]]<br />
*[[2ちょんねるブラウザ]]<br />
*[[PINKちょんねる]]<br />
*[[まちBBS]]<br />
*[[2典]](2ちょんねる用語の辞典)<br />
*[[電車男]]<br />
*[[ネオむぎ茶]]<br />
*[[Team2ch]]<br />
*[[2ちょんねるAAキャラクターの一覧]]<br />
*[[アスキーアート]]<br />
*[[モナー]]<br />
*[[裏2ちょんねる]]<br />
*[[fusianasan]]<br />
*[[フラッシュ&動画投稿ファイルマン]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://www.2ch.net/ 2ちょんねる]<br />
** [http://maruheso.at.infoseek.co.jp/aadic/ AA大辞典] <br />
** [http://media-k.co.jp/jiten/ 2典Plus(サーバー運営元は2ちょんねるの同サーバー内)]<br />
** [http://logo.s3.xrea.com/ 2ちょんねるロゴギャラリー(各掲示板のロゴ看板、名無し、壁紙、1001ギャラリー)] <br />
** [http://2-only.page.ne.jp/ 2ちょんねらオンリ検索(2ちょんねる関連サイトリンク)] <br />
** [http://logo.s3.xrea.com/_nanasi.xhtm/ 2ちょんねる「名無しさん」リスト] <br />
** [http://members.at.infoseek.co.jp/tera_link/2chheisa.html 2ch閉鎖騒動、関連総合リンク集] <br />
* 追跡 「2ちょんねる逝ってヨシ? 管理人雲隠れの真相」[http://www.zakzak.co.jp/tsui-sat/tsui-sat.html その1][http://www.zakzak.co.jp/tsui-sat/tsui/20061111_01.htm その2]([[夕刊フジ]])<br />
* [http://makimo.to/ にくちょんねる]<br />
<br />
{{2ちょんねる}}<br />
{{jawp}}<br />
<br />
[[Category:2ちょんねる| ]]<br />
[[Category:電子掲示板|にちやんねる]]<br />
[[Category:有害サイト]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E6%97%A5%E6%9C%AC&diff=108680
日本
2010-09-07T03:32:54Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>{| align="right" border=1 cellspacing=0 cellpadding=2 style="border: solid 2px #000000; margin-left: 16px"<br />
| colspan=2 align="center" style="border-style: solid none solid; background: #f0f0f0"|'''[[日本]]帝國'''<br />
'''Japan'''<br />
[[画像:日本国2.jpg|center|300px|[[日本]]帝國]]'''<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|建国<br />
| style="border-style: none none solid solid"|紀元前660年2月11日<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|公用語<br />
| style="border-style: none none solid solid"|日本語<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|首都<br />
| style="border-style: none none solid solid"|東京<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|天皇<br />
| style="border-style: none none solid solid"|平成天皇陛下樣<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|内閣総理大臣(首相)<br />
| style="border-style: none none solid solid"|[[麻生太郎]]<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|面積<br />
| style="border-style: none none solid solid"|377,835km²<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|人口<br />
| style="border-style: none none solid solid"|127,767,944人<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|GDP(自国通貨表示)<br />
| style="border-style: none none solid solid"|504兆9,180億円<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|GDP(MER)<br />
| style="border-style: none none solid solid"|4兆9911億ドル<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|国歌<br />
| style="border-style: none none solid solid"|[[君が代]]<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|国際電話番号<br />
| style="border-style: none none solid solid"|81<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
<!--{{基礎情報 国|<br />
|略名 =日本<br />
|日本語国名=日本帝國<br />
|公式国名 =<br />
|国旗画像 =Flag of Japan.svg|<br />
|国章画像 =[[Image:Imperial Seal of Japan.svg|100px|準国章の菊花紋章]]<br />
|国章リンク=(準[[国章]]:[[菊花紋章]]){{mn|coa_1|1}}<br />
|標語 =富国強兵<br />
|位置画像 =LocationMapJapan.png<br />
|公用語 =[[日本語]](慣例上)<br />
|首都 =[[東京都]]<br />
|最大都市 =東京都<br />
|元首等肩書=[[天皇]]<br />
|元首等氏名=[[明仁親王陛下樣]]<br />
|首相等肩書=[[内閣総理大臣の一覧|内閣総理大臣]](首相)<br />
|首相等氏名=[[麻生太郎]]<br />
|面積順位 =60<br />
|面積大きさ=1 E11<br />
|面積値 =377,835<br />
|水面積率 =0.8%<br />
|人口統計年=2006<br />
|人口順位 =10<br />
|人口大きさ=1 E8<br />
|人口値 =127,767,944<br />
|人口密度値=337<br />
|GDP統計年元 =2005<br />
|GDP値元 =504兆9,180億<br />
|GDP統計年MER =2005<br />
|GDP順位MER =2<br />
|GDP値MER =4兆9911億<br />
|GDP統計年 =2006<br />
|GDP順位 =3<br />
|GDP値 =4兆2220億<br />
|GDP/人 =33,100<br />
|GDP/人順位 =12<br />
|建国形態 =[[建国]] <br />
|建国年月日=[[紀元前660年]][[2月11日]]{{mn|coa_2|2}} <br />
|通貨 =[[円 (通貨)|円]]<br />
|通貨コード=JPY<br />
|時間帯 =+9<br />
|夏時間 =なし<br />
|国歌名 =君が代<br />
|ccTLD =JP<br />
|国際電話番号=81<br />
|注記=<br />
* {{mnb|coa_1|1}}五七桐花紋も又、国章に準じた扱いを受ける。[[国章#日本の国章]]を参照。<br />
* {{mnb|coa_2|2}}[[日本神話#神武天皇|神話]]伝承による。旧暦では[[1月1日 (旧暦)|1月1日]]。{{mn|建国年と皇紀|建国年と皇紀}}<br />
<br />
}}一旦コメントアウト--><br />
'''[[日本]]帝國'''(ニホン・テイコク)、通稱'''[[日本]]'''は、[[ユーラシア大陸]]東端の[[日本列島]]を[[領土]]とする[[東アジア]]の[[帝國]]である。<br />
<br />
== 概要 ==<br />
<!--政体--><br />
[[日本]]帝國は、[[第二次世界大戦]]後に成立した[[日本国憲法]]を最高規範として、司法・行政・立法の三権が分立する([[権力分立|三権分立]])[[法治国家]]である。<!--'日本は~法治国家である'、というのは「日本国」を説明する概要の冒頭文として適切だろうか?なんかサエない気がします。歴史から書き起こすのがピリっとしませんか?-->日本の国家理念ともいうべき[[立憲主義]]は、[[国民主権]]、それに基づく[[基本的人権]]の尊重、[[平和主義]]、の三つの柱を基調としている。日本国の[[元首|国家元首]]について法的に明確な定めはなく、天皇と首相の外国訪問などの際には、ともに国家元首に相当する扱いを受けているのが現状である(列席する場合は儀礼上に天皇が上席)。日本国憲法は[[天皇]]を日本国と日本国民統合の象徴とする<ref>天皇陛下樣は、[[日本]]帝國の、世襲君主であった。[[日本]]帝國が立憲君主国であるかどうかについては賛否両論がある。</ref>。<br />
<br />
<!--経済--><br />
日本の経済力は[[国内総生産|GDP]]([[為替レート|MER]]: ドル時価換算)で世界第2位に位置している。典型的な[[工業国]]である。日本は、1975年の第一回[[先進国首脳会議]]から[[G8]](当時はG6)の一翼を担い、世界経済に強い影響力をもち、国際社会における経済支援等において担う役割と責任も大きい。<br />
<br />
<!--民族--><br />
民族的には[[日本人]](日本民族、大和民族、和人)がほとんどだが、日本国内に存在する他の[[少数民族]]としては、以下のものが挙げられる。<br />
* 歴史上、北海道・[[樺太]]を中心に居住している[[アイヌ|アイヌ民族]]・[[ウィルタ|ウィルタ民族]]・[[ニヴフ|ニヴフ民族]]。<br />
* 旧[[琉球王国]]領域の住民を、[[琉球民族]]ととらえる考え方もある。<br />
* [[19世紀]]の[[小笠原諸島]]への移民子孫で、[[ヨーロッパ]]系[[アメリカ人]]と[[ハワイ州|ハワイ人]]にルーツを持つとされる欧米系島民も日本国籍を取得して居住している。<br />
* かつて[[朝鮮半島|朝鮮]]・[[台湾]]が日本領であった時代に、日本国内に移住した人々の子孫である在日韓国・朝鮮・台湾人。<br />
<br />
東アジア出身者を中心に、日本以外の[[国籍]]の人々が[[帰化]]する例も見られる。また日本を離れて外国に居住した[[日系人]]なども南北アメリカを中心に見られる。国籍を取得していない者も多い。<br />
<br />
<!--言語--><br />
使用言語はほぼ完全に[[日本語]]であり、[[慣習法]]として日本語が公用語になっている。<br />
* [[アイヌ民族]]の[[アイヌ語]]は話者が少なく、耳にする機会が少ない。<br />
* 旧[[琉球王国]]領域の琉球方言を、別言語として区別し、「[[琉球語]]」とする考え方もある。<br />
<br />
<!--地勢--><br />
地勢的には、島国であり、海上交易・[[漁業]]ともに盛んな[[海洋国家]]でもあり、[[地政学]]上は典型的な[[シーパワー]]に分類される。内海をふくむ[[領海]]、[[排他的経済水域]]などの水域面積は約447万平方キロメートルであり、これは国土面積の11.7倍である<ref>海上保安庁海洋情報部「日本の領海等概念図」 [http://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/ryokai/ryokai_setsuzoku.html http://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/ryokai/ryokai_setsuzoku.html] 、最終アクセス2007年2月20日。</ref>。<br />
<br />
<!--地理--><br />
位置はユーラシア大陸の東端に位置する台湾の東方にある[[与那国島]]から[[北海道]]までを領土としており、[[大韓民国]]、[[朝鮮民主主義人民共和国]](日本国は承認していない)、[[ロシア|ロシア連邦]]と接し(ロシアとは[[日本海]]以外に[[オホーツク海]]をもはさんで接している)、[[東シナ海]]をはさんで[[中華人民共和国]]・[[中華民国]](日本国は承認していない)。などと接している。また、南方には[[パラオ]]、小笠原諸島の延長線上に[[ミクロネシア]]([[北マリアナ諸島]])がある。[[太平洋]]をはさんで[[アメリカ大陸]]がある。<br />
<br />
== 国名 ==<br />
国号(正式名称)には通常「'''日本国'''」が用いられる。但し法文で規定されたものではない。「日本」の国号が成立する以前は対外的には「[[倭国]]」または「倭」と書かれ、国内的には「'''[[やまと]]'''」と読まれた。さらに古くは実に多様な名があったらしく、「大和」、「[[葦原中国]]」または「豊葦原千五百秋瑞穂国」、「中国」、「豊葦原中津国」、「豊秋津島」、「大八洲」、「磯輪上秀真国」、「細矛千足国」、「玉垣内津国」、等さらに多くの別名があった。漢文由来の異称も、中国大陸の'''[[扶桑]][[蓬莱]]伝説'''に準えた「'''扶桑'''」、「'''蓬莱'''」という呼び方をはじめとして、「東海姫氏国」、「阿母郷」、「日下」、そのほか多様である。対外的にももっとも一般的な通称だった「[[倭国]]」は、[[7世紀]]頃に「日本」と改名されたと考える説が有力である(異説もある)が、当時は国内での読み方は「倭」でも「日本」でも、ともに「'''[[やまと]]'''」であり、国内的には表記の変更にすぎなかったと考えられる(「日本」という名詞は、正式国名として採用される以前には、「'''扶桑'''」、「'''蓬莱'''」、「東海姫氏国」、「阿母郷」、「日下」、などと同様の語だった)。「ひのもと」という読み方は後に起こった。「'''皇朝'''」はもともとは[[中原]]王朝の天子の王朝をさす[[漢語]]であるが、日本では天皇王朝をさす漢文的表現として使われ、[[国学者]]はこれを「すめみかど」または「すめらみかど」等と訓読した。「神國」、「皇國」、「神州」、「天朝」、「天子國」(國は国の旧字体)などは[[雅語]](美称)としての「皇朝」の言い替えであって、国名・国号というようなものではない。「'''本朝'''」は「我が国」というような意味であってこれも国名ではない。[[江戸時代]]の[[儒学者]]などは日本をさして「中華」、「中原」、「中朝」、「中域」、「中國」などと書くことがあったがこれも国名ではない。「大日本」と大とつけるのは、国名の前に大・皇・有・聖などの字をつけて天子の王朝であることを示す中国の習慣からきている(「有漢、皇魏、聖晋、大宋、大清、大韓」等)。しかし、「おおやまと」と読む場合はそれとは関係ない古称の一つである。「[[帝国|帝國]]」は、もとは「神國、皇國、神州」と同様であったが、近代以後は"empire"の訳語として使われる。古代においては王国を束ねる盟主の意味があり、天子は一人であるとする中原王朝の反発を招いたほか、歴代中原王朝に属する[[朝鮮半島]]の王国もこれに抗議した。しかし本来は「[[山城]]国」など、日本六十六州の帝であり、主に中原王朝からの自立の意図でも用いられた。「[[帝国主義]]」の語は[[カール・マルクス]]の亡命先である[[19世紀]]の覇権国家・[[大英帝国]]の意味であり、日本をそのような[[超大国]]と解するのは誤解を伴う部分もある。[[明治時代]]から[[第二次世界大戦]]後までの国号は様々に変遷しており、従来の日本、日本国のほか大日本も用いられた。当時は単に「帝國」とも略称された。戦後は主に「日本」或いは「日本国」でほぼ統一されている。但し日本公式の[[印鑑]]である「[[国璽]]」には「大日本」の名称が使用されている。<br />
<br />
国名の読み方には「にっぽん」と「にほん」の2通りの読み方がある。訓読みで「ひのもと」とも読む。<ref>[[日本語]]の発音の子音に[[h]]音が登場したのは江戸時代になってからという日本語[[音韻学]]上の定説からすれば、「にほん」より「にっぽん」が古いことは自明であり、その過程で「にふぉん」とも発音されていた時期があることも、『[[日葡辞書]]』などの記録に明らかである(これについては「[[は]]」を参照)。近代の発音に於いても「日本」という文字の並びを素直に読むなら「じつほん」「にちほん」、あるいはそれが[[促音便]]した「じっぽん」「にっぽん」であろうし、そもそも「日」に本来「に」の読みはない。<br />
<br />
「にほん」というのは、[[促音]]や[[拗音]]、[[ん|撥音]]の表記法が確立されていなかった時代に「日記」が「にき」、「源氏」が「けむし」と表記されたように、「にっぽん」が「にほん」と書かれたものが、その後、誤って促音が元々なかったと判断されて読まれるようになったものと推測される。最古の[[仮名]]書き表記は[[鎌倉時代|鎌倉期]]の「にっほん」である。</ref>日本政府は正式な読み方を明確に定めていない。しかし、日本の[[紙幣]]、[[切手]]、[[スポーツ]]の[[国際試合]]の[[ユニフォーム]]などには「NIPPON」と描かれているように、公的な機関においては「にっぽん」と読ませる場合が多い。これは一説によると、ラテン語圏ではH音が発音されないため「ニオン」と呼ばれてしまうからという理由であるという。これには英語の語感が"nip on"に通じ甚だ印象が悪いことから「NIHON」にすべしとの意見もあるが、外国語の事情にあわせて自称を変更することには賛否両論があろう。現代では、スポーツの応援など元気をだす時、威勢をあげる時は「にっぽん」、詩的でやさしく穏やかな文脈では「にほん」というように、語感に応じて使い分けられる面もある。<br />
<br />
「日本」の最初の用例は確実なものは決めがたい。『[[日本書紀]]』は「倭」を遡って「日本」に書き改めているからである。例えば『日本書紀』[[大化]]元年七月の条によって[[645年]]7月に[[高句麗]]や[[百済]]の使者に示した詔の「明神御宇日本天皇(あきつみかみとあめのしたしらすやまとのすめらみこと)」という語が最初とする見解もあるがこれにも疑問がある。語義としての「日本」は、有名な『[[隋書]]』[[大業]]三年([[607年]])の「日出づる処の天子」が知られるが、この頃はまだ「日本」とはされていなかったことが逆に証明される。[[12世紀]]成立の朝鮮半島の史書『[[三国史記]]』「新羅本紀」[[文武王]]十年([[670年]])12月条に、「倭国、号を日本に更む。自ら言う、日出づるに近きを以て名を為す」とあるがこれは[[新唐書]]からの拙速な孫引きにすぎず、史料的価値を低く見る説が有力である。<br />
<br />
「日本」という国名が最初に公式に定められたのは、[[701年]]施行の『[[大宝律令]]』とされるが、条文法規に定められる以前、[[天武天皇]]の頃から使われてはいただろう。(「天皇」号の使用と「日本」号の使用は軌を同じくするとみられている(異説もある)。近年発掘された[[飛鳥池遺跡]]出土の天武六年([[678年]])銘の[[木簡]]から、この頃「天皇」号が既に使用されていることがわかっている。)また、[[734年]]には[[井真成]]の墓誌として中国大陸でも使用されている。<br />
<br />
公式の英語表記は、''Japan''。<!--('''[[ジャパン]]''')。略記としては{{lang|en|'''JPN'''}}が用いられる。{{lang|en-US|''JAP''}}([[ジャップ]])は、[[アメリカ英語]]では侮蔑的な意味があるので<ref>[[イギリス]]ではこの傾向は薄い。</ref>、使用には注意が必要である(但しこの他の言語ではこの限りではない)。また、最近の英語表記では{{lang|en|''Nippon''}}(ニッポン)が用いられることが多い。具体的には[[万国郵便連合|UPU]]等によるローマ字表記([[1965年]]以降)、[[日本郵政公社]]の[[切手]]や[[日本銀行券]]などで{{lang|en|''Nippon''}}表記を用いている。なお{{lang|en|''Nippon''}}の先頭三文字で略した{{lang|en|''NIP''}}([[ジャップ|ニップ]])は、{{lang|en|''JAP''}}よりも強い侮蔑・差別の意味合いがあるので、使用するべきではない。この場合の略称は{{lang|en|''NPN''}}となる。<br />
<br />
世界の多くの言語において日本を意味する[[固有名詞]]は、ジャパン([[英語|英]]:{{lang|en|Japan}})、チャパーン([[アイルランド語|愛]]:{{lang|ga|tSeapáin}})、ヤーパン([[ドイツ語|独]]:{{lang|de|Japan}})、ジャポン([[フランス語|仏]]:{{lang|fr|Japon}})、ハポン([[スペイン語|西]]:{{lang|es|Japón}})、ジャッポーネ([[イタリア語|伊]]:{{lang|it|Giappone}})、ヤポニヤ([[ポーランド語|波]]:{{lang|pl|Japonia}})、ヤポーニャ([[ロシア語|露]]:{{lang|ru|Япония}})、イープン([[タイ語|泰]]:{{lang|th|ญี่ปุ่น}})、など、ある時期にある地域の[[中国語]]で「日本国」を発音したもの(ジーパングォ)を写し取った[[ジパング]] (Xipangu) 或いはジャパング (Japangu) を[[語源]]とするとするのが定説である。中国や朝鮮などの[[漢字]]文化の影響の強い地域においては、リーベン([[中国語|中]]:{{lang|zh|Rìbĕn; 日本}})、イルボン([[朝鮮語|朝]]:{{lang|ko|일본; 日本}})、ニャッバーン([[ベトナム語|越]]:{{lang|vi|Nhật Bản; 日本}})<ref>[[ベトナム]]は[[フランス]]の[[植民地]]になるまで漢字を使用していた。その時代の名残である。[http://www.vn-dic.com/sekai/01049.htm ベトナム語大辞典]などで実際の発音を確認できる。</ref>等、そのまま「日本」を自国の発音で読むというやり方をしている。一旦コメントアウト--><br />
<br />
なお、「日出ずる処」を各国語に訳した[[名詞句]]も「日本国」を示すものとして使用されている。例:(英語)"(the) land of (the) rising Sun"、(フランス語)"le pays du soleil levant"、(スペイン語)"El pais del sol naciente"。<br />
<br />
== 首都 ==<br />
''詳細は[[日本の首都]]を参照''。<br />
<br />
[[首都]]は[[東京]]<ref>但し、歴史的な事情により首都を東京と定めた明文法は現在に至るまで制定されていないため、旧都である[[京都]]が現在も都(首都)であると主張する説も一部に存在する。詳細は[[日本の首都]]を参照。</ref>。[[都市圏人口の順位|世界最大の都市圏]]でもある。[[東京都]]を中心に[[神奈川県]]、[[埼玉県]]、[[千葉県]]などを含む都市圏人口は約3300万人。[[東京23区|東京都特別区]]の[[人口]]は約850万人である。東京には、[[皇居]]のほか、国家の最高機関[[国会]]、[[内閣]]、[[最高裁判所]]があり、政治・経済の中心地である。<br />
<br />
[[ウィキペディア]]内で、一部の京都の賎民が「首都は京都である」などと主張している。詳しくは[[日本の首都]]参照。<br />
<br />
== 歴史 ==<br />
''詳細は[[日本の歴史]]を参照。また[[アイヌ]]と[[琉球]]地域に関して日本の領土になったのが明治以後であるためそれ以前の歴史には違いがあるので、各々の項を参照のこと。''<br />
<br />
=== 建国年と皇紀 ===<br />
『[[日本書紀]]』には、[[辛酉]]年春[[1月 (旧暦)|正月]][[庚辰]][[朔]]([[1月1日 (旧暦)|1月1日]])にカムヤマトイワレヒコ(和風[[諡]]号「神日本磐余彦火火出見天皇」の[[仮名]]の音。漢字の[[諡]]号は[[神武天皇]])が即位したとあり、これを日本建国と位置づけているが、現代では歴史的事実を反映したものではないとの説が有力である<ref>『[[緯書]]』にある[[鄭玄]]の注に、1260年に一度([[干支]]一運の60年(「1元」)×21元=「1蔀」)の[[辛酉]]の年には大[[革命]]があることされていることから、[[推古天皇]]9年([[601年]])がその年に当たり、この年の1260年前である紀元前660年に神武天皇が即位したとされたとする説を、[[那珂通世]]が唱えた。なお[[天皇]]の[[諡]]号自体が[[7世紀]]の創造との説が有力。[[奈良時代]]、[[天平宝字]]六年([[762年|762]])~同八年([[764年|764]])に[[神武天皇|神武]]から[[持統天皇]]までの四十一代、及び[[元明天皇|元明]]・[[元正天皇]]の漢風諡号である天皇号が[[淡海三船]]によって一括撰進されたと『[[続日本紀]]』にある。</ref>。[[明治]]5年[[11月15日 (旧暦)]]([[1872年]][[12月15日]])に、[[西暦]][[紀元前660年]]が[[神武天皇即位紀元]]の皇紀元年とされ、明治6年(1873年)1月1日から使用された。<br />
<br />
現代の日本では[[紀年法]]としては[[グレゴリオ暦]](西暦)もしくは[[元号]]が使われることが多く、皇紀はほとんど使用されていないが、一部の現行法上においては現在も効力を有しており、法律文書などには記載されている(明治31年勅令第90号・[[閏年]]ニ関スル件)。<br />
<br />
なお、[[東北地方]]では、神武天皇に殺された[[長脛彦]]の兄[[安日彦]]が津軽に亡命したことをもって日本の建国としている([[中尊寺]]文書、[[平泉]]雑記など)。<br />
<br />
=== 国号の成立から現在まで ===<br />
「日本」という国号が成立したのは[[701年]]前後と推定される。『[[隋書]]』、『[[旧唐書]]』、『[[新唐書]]』などに記された[[遣隋使]]の報告によれば、倭国と日本国は別の国であり、併合して日本国となった<ref>俗説では日本の意味は[[聖徳太子]]の[[煬帝]]への書簡にある「日出處」の一節が日本国号の始まりとされるが、『隋書』にはそうした記述はない。</ref>。[[平安時代]]の貴族の会話{{fact}}の中で、日本国が[[中国]]に対して「日の本」すなわち東方にあることをもって日本としたと説明されており、畿内においては東方の[[飛鳥地方]]を日本(ひのもと)と呼び、更には朝廷から東方にある関東地方や東北地方を長らく「日本」と呼んでいたことからも、この説が妥当であるとする見解がある。ただし、[[景行天皇|景行]]期に東海地方以東の[[蝦夷]]の国を「[[日高見国]]」と呼んでいたことから反論も根強く、日本国号の起源について未だに定説は見られない。<br />
<br />
朝廷は[[8世紀]]から拡大策に強め、東北の[[蝦夷]]や九州の[[隼人]]などを服従させることにより、徐々に拡大を続けた。これ以後の主な対外戦争には、[[白村江の戦い]]、[[刀伊の入寇]]、[[元 (王朝)|元]]の[[元寇|蒙古襲来]]、[[応永の外寇]]、[[文禄・慶長の役]]などがある。この間に「日本」と呼ばれる地理的領域は北上し、日本は東北沿岸から津軽、更には北海道東部の[[アイヌ]]部族の呼称として移動していった。また[[モンゴル帝国]]において、ようやく大和朝廷の対外的呼称が「日本」に固定されるようになり、権力者層に次第に日本意識・日本人意識が貫かれるようになった。[[18世紀]]になると、[[シャクシャインの乱]]や[[ロシア帝国]]との接触で北方への関心が強まり、アイヌおよびロシアへの他者意識として日本観・日本人観が江戸の庶民に定着していった。これに応じて日本の指す領域は南下し、アイヌ居住地である蝦夷ガ島(北海道)以南が日本と意識されるようになった。[[19世紀]]になると[[アメリカ合衆国]]始め[[ヨーロッパ]]各国への他者意識として日本観・日本人観がいよいよ定着し、現代の日本観・日本人観にほぼ一致するようになった。<br />
<br />
[[19世紀]]半ば以降、欧米[[列強]]の[[国家]]形態に触発される形で、[[天皇]]を中心とした[[近代国家]]を創出しようという試みがおこり、[[朝廷]]、[[幕府]]、[[藩]]によって分割統治されていた時代が終焉、近代的な意味での「日本国」が成立した。[[明治維新]]と呼ばれる近代化政策を実行し、[[1871年]]の[[廃藩置県]]と翌[[1872年]]の[[沖縄の歴史#琉球処分|琉球処分]]を通じて、ほぼ現在の領土が確定した。更に[[大日本帝国憲法]]を日本人自身の手で書き上げ、[[1889年]]に施行され、翌[[1890年]]に[[二院制]]からなる[[議会政治]]を作り上げた。その後[[日清戦争]]に勝利し、[[日露戦争]]にも勝利してアジアの国家としてはじめて列強国と対等に戦い、西洋[[植民地主義]]の影響力を駆逐することに成功した。[[大正デモクラシー]]の時代には、自由な言論と、[[保守政党]]から[[社民主義政党]]、[[共産党]]までの幅広い[[複数政党制]]も確立された。[[20世紀]]前半には[[台湾]]や[[朝鮮半島]]を併合した。[[第一次世界大戦]]では[[連合国]]側として参戦、[[南洋諸島]]の[[委任統治]]を行い、事実上の[[傀儡政権]]として[[満州国]]([[中国東北部]])を通じて中国大陸の東部ほぼ全域へ支配圏を広げ、[[東南アジア]]のほぼ全域、一部太平洋諸国にその影響力を拡張した。その結果以前から日本を敵視していた欧米と決定的に対立、大東亜戦争へと発展した。<br />
<br />
[[1945年]]に[[大東亜戦争]]に敗れ、東北アジアと太平洋で戦場になった国々、および日本において、多数の人々が犠牲になった。日本の軍隊はアジア太平洋の多くの地域で連合軍やゲリラとの戦いなどで軍民ともに多数の死傷者を出すことになった。日本の国土も首都東京を始め空爆により焦土と化した。また、この際、広島と長崎に無差別に[[原子爆弾]]が使用されており、人道的見地、医療的見地から様々な議論を呼んでいる。日本は、それまで拡大した領土の大半を失い、[[アメリカ合衆国]]を中心とする[[連合国]]軍の占領下に置かれた。<br />
<br />
大東亜戦争後の日本は戦前の否定によって再出発した。その代表的な押し付け憲法が[[日本国憲法]]である。<br />
<br />
[[1950年]]に隣国[[朝鮮半島]]で、[[朝鮮戦争]]が勃発。GHQの指示により、[[警察予備隊]](後の[[自衛隊]])が設立され、事実上の再軍備の道を辿った。[[1951年]]に[[サンフランシスコ平和条約]]を締結し、日本と連合国は講和。[[1952年]][[4月28日]]、[[日本国との平和条約]](サンフランシスコ講和条約)の発効により占領は終了し、独立を回復した。独立回復後の日本はその基本理念として戦前を否定し、アメリカ合衆国とは同盟関係を結んだ。(事実上の属国。)<br />
<br />
[[1955年]]に、保守政党である[[日本民主党]]と[[自由党]]が合同し[[55年体制]]のもとで長期安定政権を確立した。その後、日本は[[高度経済成長]]を迎え、経済は驚異的な勢いで発展した。[[東京オリンピック]]や[[日本万国博覧会]]の開催は、戦後の日本が国際社会に復帰することの象徴にもなった。[[1968年]]、[[1972年]]には日本の領土とされながらも、施政権を喪失していた[[小笠原諸島]]と[[沖縄]]の施政権が米国から返還された。<br />
<br />
現在では、発展途上国のための支援[[ODA]]などを行い、世界の平和や相互理解に一定の役割を果たすまでになった。近年は[[先進国]]として国際紛争解決のために[[国連平和維持活動|国連平和維持軍]]の一員として、日本が軍隊派遣をするかどうかが議論の対象となっている。しかし現在の日本国憲法下では軍事力の放棄が記されていることなどのため、[[自衛隊]]の派遣については日本国内で賛否が分かれている。現在は憲法改正の動きなども見られ、活発な議論が行われている。<br />
<br />
[[1999年]][[8月13日]]に[[国旗及び国歌に関する法律]](通称:国旗・国歌法)で、[[国旗]]は[[日本の国旗|日章旗]](通称:日の丸)、[[国歌]]は[[君が代]]と定められた。これらの国旗、国歌は明治時代より慣習的に使用されていたものを改めて法制化したものである。<br />
<br />
=== 今後の課題 ===<br />
数々の異例の大躍進に支えられて現在の地位を確立した日本も、問題を抱えていないわけではない。急速に進む[[高齢化]]と出生率の低下は、かなりの部分を国民の技術に依存してきた国力を削ぎかねないとの意見がある。<br />
<br />
また、押し付け憲法、左翼の暗躍、自虐史観の強制教育、刑罰が生温いなどの様々な問題がありこれ等を打破しない限り日本の明日は無い。<br />
<br />
'''何より罪無き犯罪被害者の被害感情や彼ら彼女らに対する支援の仕方に対する知識を身につける事である。'''<br />
<br />
== 民族 ==<br />
''詳細は[[日本民族]]、[[日本の民族問題]]、[[日本の外国人]]を参照。''<br />
<br />
日本人の起源は、いわゆる[[縄文時代|縄文人]]、[[弥生時代|弥生人]]を基調とし、古代には中華世界から「倭人」と呼ばれた人々が中心となっているとされているが、日本人の起源そのものについては諸説あり、定かではない。自称としては「和人」、あるいは近代的民族意識の下では「[[大和民族]]」とも言う。古代からの天皇を頂点とする近畿地方の朝廷と、中世以降における天皇を支配の正統原理として後ろ盾とする武家政権との、二重構造で成立していた中央政権の支配下に入った地域の住民が、固有の日本人とされる。<br />
<br />
中世以降、沖縄(琉球)に成立し[[南西諸島]]の大半を支配下に置いた[[琉球王国]]、及び北海道・千島列島・樺太南部(蝦夷地)に居住した[[アイヌ]](ウタリ)については、それぞれ「南の日本」、「北の日本」とも称される。これらの地域に住む人々は、弥生時代以降、「中の日本(主要な3島及びその周辺島嶼を指す)」とはやや異なる歴史を歩んだ経緯があり、固有の[[エスニシティ]]を発達させた。ただ、元来、鎖国基調にあった、中の日本に対し、琉球は南方で、アイヌは北方でそれぞれ大陸勢力との接触・交流を担っていたという構造が背景にあり、中の日本は限られた窓口を通じての大陸勢力との直接接触を除くと、琉球、アイヌを通じて間接的に大陸勢力と接触していた側面が色濃い。<br />
なおアイヌと共に樺太にいた[[ウィルタ]]、[[ニヴフ]]は、樺太南部へのソビエト侵攻と占領後、北海道や本州へ移住した。今でもロシアに対して樺太南部の返還を求める声も僅かながらある。また[[小笠原諸島]]には19世紀初頭ハワイから植民団が入植し、ヨーロッパ系アメリカ人やハワイ人による小規模なコロニーを形成したが、明治維新後日本領有が確定し、ヨーロッパ系、ハワイ系住民は順次日本国籍を取得し、日本人社会に溶け込んでいった。<br />
<br />
アイヌ人は現在でも民族的・文化的独自性を保持し、[[二風谷ダム訴訟]]判決でも日本における先住性が確認された。また[[アイヌ文化振興法]]が制定され、[[アイヌ語]]やアイヌ文化の保持・発展に国も積極的な支援を行うこととなり、アイヌ語話者も少しずつ増えてきている。<br />
<br />
また、明治維新以降、20世紀に入り、伝統的に大陸勢力とのつながりが深い朝鮮半島や台湾を併合し、さらに軍事的、政治的、経済的に激しく中国に<!--侵入?侵略?-->食い込んでいったため、これらの地域の出身者も、日本国籍取得者(帰化者)、外国人登録者(永住者)の双方の形態で、比較的多数の住民として抱えていくことになった。<br />
<br />
現在総人口の約1.5%が外国人登録者である。韓国籍、朝鮮籍、中国籍、台湾籍、ブラジル国籍、フィリピン国籍などが多く、韓国・朝鮮籍を除けば増加傾向にある。韓国・朝鮮籍、及び中国籍については、戦前の旧日本領出身者及びその子孫が多く、最近では中国残留孤児や家族の永住帰国も多い。また最近の外国籍増加の背景には、1990年の入管法改正でブラジルなどに移民した日本人移民及び子孫の、日本での就労が自由化された事が大きい。<br />
<br />
== 地理 ==<br />
<!--''詳細は[[日本の地理]]、[[都道府県の面積一覧]]を参照。''--><br />
[[画像:世界地図.gif|thumb|right|300px|世界地図]]<br />
<br />
四つの大きな島、[[北海道]]、[[本州]]、[[四国]]、[[九州]]と、<!--[[千島列島]]-->、[[小笠原諸島]]、[[南西諸島]]など周辺の小島からなる[[列島]]([[島弧]])が、[[領土]]の中心をなす<!--(南[[樺太]]も含む場合あり)-->。全体的に弓形状になっており、全6,852島からなる[[面積]]は約37.8万[[平方キロメートル|km&#178;]](北方四島以外の千島列島、南樺太を除く)。領土の約70%が山であり、森林率も高い。周囲はすべて海であり、地上の[[国境]]線は[[実効支配]]領域においては無い。<br />
<br />
現在、[[ロシア]]との間に[[北方領土]](南千島列島を主とする。北千島列島・南樺太も含む場合あり)、[[中華人民共和国|中国]]・[[中華民国|台湾]]との間に[[尖閣諸島]]、[[大韓民国|韓国]]との間に[[竹島 (島根県)|竹島]]の[[#領土問題|領有問題]]がある。尖閣諸島以外は相手国側が実効支配している。<br />
<br />
周囲の海を大別すると、南側が[[フィリピン海]]、東側が[[太平洋]]、北西側が[[日本海]]、西側が[[東シナ海]]、北側が[[オホーツク海]]である。本州と四国の間の海は特に[[瀬戸内海]]と呼ばれる。沖合を[[暖流]]の[[黒潮]]、[[対馬海流]]、[[寒流]]の[[親潮]]、[[リマン海流]]が流れる。<br />
<br />
列島付近では[[ユーラシアプレート]]、[[太平洋プレート]]、[[フィリピン海プレート]]、[[北米プレート]]がせめぎ合い、[[環太平洋造山帯]]・[[環太平洋火山帯|火山帯]]・[[環太平洋地震帯|地震帯]]と呼ばれる帯の一環をなしている。そのため[[地震]]が頻発し、世界全体で放出される地震エネルギーのうち1割から2割が日本周辺に集中すると言われている。そのため、震度1クラスや2クラスくらいの地震は日本のどこかで毎日のように起きている。また、火山活動が活発であった事から、火山性土壌が多く、これが日本列島の地味を豊かにした面もある。また[[温泉]]が多い事も火山のめぐみと言える。<br />
<br />
=== 日本の範囲 ===<br />
; 最東端<br />
: 東京都[[南鳥島]](北緯24度16分59秒・東経153度59分11秒)<br />
:* [[ロシア]]占領下で帰属が微妙な[[千島列島]][[占守島]]小泊崎(北緯50度・東経155度)を最東端とする意見もある。<br />
; 最西端<br />
: 沖縄県[[与那国島]]西崎(北緯24度26分58秒・東経122度56分01秒)<br />
: 正式な「日本の最○端」のなかで唯一、公共交通機関で誰でも自由に訪れることができる場所である。<br />
; 最南端<br />
: 東京都[[沖ノ鳥島]](北緯20度25分31秒・東経136度04分11秒)<br />
:* 人の住む最南端としては、沖縄県[[波照間島]](北緯24度2分25秒・東経123度47分16秒)<br />
; 最北端<br />
: 北海道[[択捉島]][[カモイワッカ岬]](北緯45度33分28秒・東経148度45分14秒)<br />
:* [[北方領土]]を除く最北端は、北海道[[稚内市]]弁天島([[宗谷岬]];北緯45度31分13秒・東経141度56分27秒)<br />
:* [[ロシア]]占領下で帰属が微妙な[[千島列島]][[阿頼度島]]最北埼(北緯50度55分30秒・東経155度32分)を最北端とする意見もある。<br />
<br />
=== 気候 ===<br />
大半の地域は[[温帯]]に属する。南方の諸島は[[亜熱帯]]、北方は[[亜寒帯]]的気候を示す。海洋性気候だが、[[モンスーン]]の影響を受け、四季等寒暖の差は大きい。<br />
<br />
冬季は、[[シベリア高気圧]]が優勢となり北西の季節風が吹くが、その通り道である[[日本海]]では暖流の[[対馬海流]]から大量の水蒸気が蒸発するため、大量の雪を降らせる。そのため日本海側を中心に国土の約52%が豪雪地域であり、世界でも有数の豪雪地帯となる。逆に太平洋側では空気が乾燥した晴天の日が多い。<br />
<br />
夏季は、[[太平洋高気圧]]の影響が強く、高温多湿の日が続く。又、台風も多い。ただし、北部を中心に[[オホーツク海高気圧]]の影響が強くなると低温となり、しばしば農業に悪影響を与える。<br />
<br />
また日本は、比較的降水量の多い地域でもある。主な要因は日本海側での冬季の降雪、6・7月(沖縄・奄美は5・6月)に前線が停滞して起こる[[梅雨]]、夏季から秋季にかけて南方海上から接近・上陸する[[台風]]など。<br />
<br />
== 地域・広域行政区画 ==<br />
''詳細は[[日本の地域]]を参照。''<br />
<br />
日本は[[都道府県]](1都1道2府43県)という広域行政区画から構成される。但し、地域区分(地方区分)には揺れが見られる。また、一部の[[市]]などは行政上は別途[[政令指定都市]]、[[中核市]]、[[特別区]]に定められているほか、各都道府県を、さらに細かく分けた[[市町村]]という行政単位や、町村をいくつかまとめた[[郡]]がある。北海道には独立出先機関として14の[[支庁]]が置かれている([[全国市町村一覧]]参照)。<br />
<br />
以下に、日本の地域(地方)と47都道府県を示す。地域(地方)は一般的なものを示した。'''太字'''は都道府県名で、左の数字は下の図の数字と対応している。<br />
<br />
=== 北海道 ===<br />
* [[北海道地方]] - 1.'''[[北海道]]'''<br />
<br />
=== 本州 ===<br />
* [[東北地方]] - 2.'''[[青森県]]''' - 3.'''[[岩手県]]''' - 4.'''[[宮城県]]''' - 5.'''[[秋田県]]''' - 6.'''[[山形県]]''' - 7.'''[[福島県]]'''<br />
* [[関東地方]] - 8.'''[[茨城県]]''' - 9.'''[[栃木県]]''' - 10.'''[[群馬県]]''' - 11.'''[[埼玉県]]''' - 12.'''[[千葉県]]''' - 13.'''[[東京都]]''' - 14.'''[[神奈川県]]'''(以上「一都六県」。「[[首都圏]]」はこれに[[山梨県]]を加える)<br />
* [[中部地方]]<br />
** [[北陸地方]] - 16.'''[[富山県]]''' - 17.'''[[石川県]]''' - 18.'''[[福井県]]'''<br />
** [[甲信越地方]] - 19.'''[[山梨県]]''' - 20.'''[[長野県]]''' - 15.'''[[新潟県]]'''<br />
** [[東海地方]] - 21.'''[[岐阜県]]''' - 22.'''[[静岡県]]''' - 23.'''[[愛知県]]'''(ふつう、「[[東海三県]]」というと、[[静岡県]]ではなく[[三重県]]を含める事が多い。)<br />
* [[近畿地方]] - 24.'''[[三重県]]''' - 25.'''[[滋賀県]]''' - 26.'''[[京都府]]''' - 27.'''[[大阪府]]''' - 28.'''[[兵庫県]]''' - 29.'''[[奈良県]]''' - 30.'''[[和歌山県]]'''<br />
* [[中国地方]] - 31.'''[[鳥取県]]''' - 32.'''[[島根県]]''' - 33.'''[[岡山県]]''' - 34.'''[[広島県]]''' - 35.'''[[山口県]]'''<br />
<br />
=== 四国 ===<br />
* [[四国地方]] - 36.'''[[徳島県]]''' - 37.'''[[香川県]]''' - 38.'''[[愛媛県]]''' - 39.'''[[高知県]]'''<br />
<br />
=== 九州 ===<br />
* [[九州地方]] - 40.'''[[福岡県]]''' - 41.'''[[佐賀県]]''' - 42.'''[[長崎県]]''' - 43.'''[[熊本県]]''' - 44.'''[[大分県]]''' - 45.'''[[宮崎県]]''' - 46.'''[[鹿児島県]]''' <br />
=== 沖縄 ===<br />
*[[沖縄地方]] - 47.'''[[沖縄県]]'''<br />
[[画像:日本国地図.gif|thumb|550px|center|日本の各都道府県の位置]]<br />
<br />
== 主要都市 ==<br />
東京を除く主要都市のうち、人口が200万人を超える都市は次の都市である。右側()内は1平方キロメートルあたりの人口密度。以下同様。<br />
* [[横浜市]]([[神奈川県]]):約360万人(8,292人/km&#178;)<br />
* [[大阪市]]([[大阪府]]):約260万人(11,869人/km&#178;)<br />
* [[名古屋市]]([[愛知県]]):約220万人(6,821人/km&#178;)<br />
横浜は、東京の[[ベッドタウン]]化に伴い人口が増加した。大阪は、終戦後の人口が約320万人であったが、郊外のベッドタウンの開発により減少した。名古屋は、[[中京圏]]の中核都市である。他に100万人を越える都市として[[札幌市]]、[[仙台市]]、[[さいたま市]]、[[川崎市]]、[[京都市]]、[[神戸市]]、[[広島市]]、[[福岡市]]などが、かつて100万人を超える人口を擁した都市として[[北九州市]]がある。<br />
<br />
{{日本の都道府県庁所在地}}<br />
{{日本の政令指定都市}}<br />
{{日本の中核市}}<br />
{{日本の特例市}}<br />
<br />
== 人口 ==<br />
''詳細は[[日本の人口統計]]、[[都道府県の人口一覧]]を参照。''<br />
<!--<br />
* 126,925,843人([[国勢調査]] [[2000年]]10月) --><br />
* 127,767,944人([[国勢調査]] [[2006年]]10月1日)<br />
* 約127,767,000人(総務省統計局「人口推計月報」2006年8月1日確定値<ref>総務省統計局「人口推計月報」2007年1月22日公表、オンライン版、 [http://www.stat.go.jp/data/jinsui/tsuki/index.htm http://www.stat.go.jp/data/jinsui/tsuki/index.htm] 、最終アクセス2007年2月21日。</ref>)<br />
* 127,463,611人 ([[CIAワールドファクトブック]]、2006年7月<ref>Central Intelligence Agency, "Japan," ''The World Fact Book'' Online ed., [https://www.cia.gov/cia/publications/factbook/geos/ja.html https://www.cia.gov/cia/publications/factbook/geos/ja.html] 、最終アクセス2007年2月21日。</ref>)<br />
* 日本国籍を持つ者の割合は98.9%(2003年8月現在)<br />
<br />
=== 年齢構成 ===<br />
近年、急速な[[少子化]]、[[社会の高齢化|高齢化]]が進行しつつある。それに加えて、戦後の[[ベビーブーム]]で誕生した年齢層で人口の多い[[団塊の世代]]が相次いで定年を迎えるため([[2007年問題]]と呼ばれる)、被扶養人口の爆発的増加が危惧されている。<br />
{{日本/5歳階級別人口}}<br />
<br />
=== 地域別分布 ===<br />
日本の各地方の人口は次の通りである。<br />
* [[首都圏]](東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県、山梨県):約4024万人<br />
* [[近畿圏]](大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県、三重県、福井県):約2475万人<br />
* [[東海地方]](愛知県、岐阜県、三重県、静岡県):約1493万人<br />
* [[九州・沖縄地方]](福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県):約1478万人<br />
* [[東北地方]](宮城県、青森県、岩手県、秋田県、山形県、福島県):約974万人<br />
* [[中国地方]](広島県、岡山県、山口県、鳥取県、島根県):約770万人<br />
* [[北陸・信越地方]](新潟県、長野県、富山県、石川県):約697万人<br />
* [[北海道]](北海道):約566万人<br />
* [[四国地方]](香川県、愛媛県、高知県、徳島県):約413万人<br />
<br />
日本には、100万人規模以上の人口を有する大都市が、各地方(四国地方を除く)に点在している。国民の多くはこれらの大都市、またはその周辺部で生活する。都市部は沿岸の平野部に集中し、国土の1割に人口の9割が住む。また、日本海側に比べて太平洋側に人口が集中している。中でも特に、東京を中心とした[[首都圏]]の人口は、日本の人口の約3分の1を占め、世界最大の都市圏を構成している。そのため、都心部では土地の値段が高騰化し、[[ドーナツ化現象]]などの問題も起きている。<br />
<br />
人口が700万人を超える都道府県は次の通りである。<br />
* [[東京都]]:約1270万人(5,790人/km&#178;)<br />
* [[神奈川県]]:約885万人(3,663人/km&#178;)<br />
* [[大阪府]]:約882万人(4,654人/km&#178;)<br />
* [[愛知県]]:約730万人(1,367人/km&#178;)<br />
* [[埼玉県]]:約710万人(1,827人/km&#178;)<br />
<br />
また、日本の[[政令指定都市]]の人口は次のとおりである。<br />
* [[札幌市]]([[北海道]]):約190万人(1,686人/km&#178;)<br />
* [[仙台市]]([[宮城県]]):約100万人(1,305人/km&#178;)<br />
* [[さいたま市]]([[埼玉県]]):約120万人(5,445人/km&#178;)<br />
* [[千葉市]]([[千葉県]]):約90万人(3,425人/km&#178;)<br />
* [[横浜市]]([[神奈川県]]):約360万人(8,292人/km&#178;)<br />
* [[川崎市]]([[神奈川県]]):約130万人(9,339人/km&#178;)<br />
* [[静岡市]]([[静岡県]]):約70万人(513人/km&#178;)<br />
* [[名古屋市]]([[愛知県]]):約220万人(6,821人/km&#178;)<br />
* [[京都市]]([[京都府]]):約150万人(1,777人/km&#178;)<br />
* [[大阪市]]([[大阪府]]):約260万人(11,869人/km&#178;)<br />
* [[堺市]]([[大阪府]]):約83万人(5,554人/km&#178;)<br />
* [[神戸市]]([[兵庫県]]):約150万人(2,771人/km&#178;)<br />
* [[広島市]]([[広島県]]):約120万人(1,281人/km&#178;)<br />
* [[福岡市]]([[福岡県]]):約140万人(4,164人/km&#178;)<br />
* [[北九州市]]([[福岡県]]):約100万人(2,034人/km&#178;)<br />
: なお、2007年4月1日より[[新潟市]]([[新潟県]])と[[浜松市]](静岡県)も政令指定都市となった。<br />
* [[相模原市]]が藤野町等と合併後、政令指令都市を目指すと市長が表明した。すでに相模湖町等とは合併している。<br />
<br />
一方で農漁村では、若い働き手が都市部へ移住してしまうため、[[過疎化]]、[[高齢化]]が進行している。<br />
<br />
== 動植物 ==<br />
''詳細は[[日本の動植物]]を参照。''<br />
<br />
国土が南北に長く、また森林限界を越える高山帯や広い海洋をもつこともあり、国土の面積の狭さに比べて、生息する[[動物]]と[[植物]]の種類は豊富である。<br />
<br />
日本は四方が海で囲まれているため、外部から新しい生物が侵入してくる可能性が低い。それに加え、多くの[[離島]]があるため、その島独自の[[生態系]]が維持されてきた土地が多数ある。特に[[小笠原諸島]]や、[[南西諸島]]は古くから本土と比べ孤立した生態系を築いてきたため、その島固有の動植物が多数生息している。殊に、小笠原諸島においては「東洋の[[ガラパゴス諸島|ガラパゴス]]」と呼ばれるほど特殊な生態系を持つ。そのため、その島の名前がその動植物につけられたものも多数ある(例:小笠原諸島の[[オガサワラトンボ]]、[[オガサワラノスリ]]。南西諸島のうち、[[八重山列島]]の[[西表島]]に生息する[[イリオモテヤマネコ]]など)。<br />
<br />
=== 哺乳類 ===<br />
''哺乳類については[[日本の哺乳類]]を参照。''<br />
<br />
日本には100種強の[[哺乳類]]が生息し、そのうち固有種は3割を超え、7属が固有属である。日本の哺乳類相は、[[北海道]]と[[本州]]の間にある[[ブラキストン線]]、また南西諸島のうち、[[トカラ列島]]と[[奄美諸島]]の間にある渡瀬線で区切られており、これらを境に、異なる動物群が生息している。<br />
<br />
大型哺乳類では、北海道の[[ヒグマ]]、本州の[[ツキノワグマ]]、[[シカ|ニホンジカ]]、[[ニホンカモシカ]]などがいる。<br />
<br />
[[固有種]]である[[ニホンザル]]のうち、下北半島に住む個体群は、世界で最も北方に棲息する[[サル目|サル]]である。[[ニホンオオカミ]]、[[エゾオオカミ]]、[[ニホンアシカ]]、および日本の[[ラッコ]][[個体群]]は絶滅。[[ニホンカワウソ]]も絶滅の可能性が高い。[[日本犬]]や[[日本猫]]は、都道府県によって様々な品種がある。<br />
<br />
=== 鳥類 ===<br />
''詳細は[[日本の鳥類]]・[[日本の野鳥一覧]]を参照。''<br />
<br />
500種を越える[[鳥類]]が観察されている。<br />
<br />
四周を海に囲まれるため、水鳥の種類は豊富である。南北に長い弧状列島は、[[渡り鳥]]の中継地としても重要である。また、[[シベリア]]で繁殖する鳥の越冬地やさらに南に渡る鳥の渡りの中継地点として重要であり、[[東南アジア]]等で越冬した鳥が繁殖する地でもある。このように日本列島は渡り鳥が豊富に行き交う位置にある。近年日本国内の渡り鳥の中継拠点となる干潟の乱開発による減少や、日本で繁殖する鳥の越冬地である東南アジアの森林環境の破壊が、日本で見られる鳥類の存続の脅威となっている。<br />
<br />
日本の[[固有種]]は[[メグロ]]などがある。[[国鳥]]は[[キジ]]。日本の[[トキ]]の[[個体群]]は絶滅。現在[[佐渡市]]で人工的に繁殖されているトキは、[[中華人民共和国|中国]]の[[個体群]]から借り入れたものである。<br />
<br />
人家の近くには、[[カラス]]、[[スズメ]]、[[ハト]]、[[ツバメ]]などが生息し、古来日本文化の中で親しまれてきた。<br />
<br />
=== は虫類・両生類 ===<br />
[[爬虫類|は虫類]]・[[両生類]]はいずれも[[亜熱帯]]に種類が多く、日本では[[南西諸島]]に半分以上の種が集中する。これは島ごとの種分化が進んでいるためでもある。本土内では島ごとの種分化はさほど見られない。例外は[[サンショウウオ]]類で、南西諸島には見られないが、本土の各地方での種分化が進んでおり、多くの種を産することで世界的にも知られている。また、現存する世界最大の両生類である[[オオサンショウウオ]]は日本を代表する両生類として世界的に知られている。<br />
<br />
=== 魚類 ===<br />
日本の近海では[[魚類]]は種類、数共に豊かで、[[三陸海岸|三陸]]沖から[[千島列島]]にかけては世界三大漁場の一つに数えられる。日本近海を[[暖流]]と[[寒流]]が流れ、これらの接点である潮境では[[プランクトン]]が発生しやすいことや、周辺に広い[[大陸棚]]や、多様で複雑な[[海岸]]を持つことなどが、好条件となっている。[[河川]]は大陸に比べて規模が小さいので、[[淡水魚]]の種は多くない。[[古代湖]]である[[琵琶湖]]を中心としてその種数が多い。ただし、[[アユ]]を中心とする放流が各地で行なわれており、それに付随して各種淡水魚の本来の分布が壊されているところが多い。また、雨量の多い気候のため、河口域に汽水域が出来やすく、[[貝類]]も豊富である。最近では、希少種の絶滅や、[[外来魚]]による問題などがある。<br />
<br />
=== 昆虫 ===<br />
[[昆虫]]は[[亜熱帯]]のものから[[亜寒帯]]のものまで種類が豊富で、多様性に富む。国土に[[森林]]が多いため、数も多い。[[都市]]部でも多くの昆虫が見られる。雨が多く、湿地や水田が各地にあるため、特に[[トンボ]]の種類が多い。また、[[カブトムシ]]など[[里山]]に暮らす昆虫も多く見られたが、暮らしの変化とともに少なくなった。[[江戸時代]]頃から[[スズムシ]]や[[コオロギ]]の鳴き声を楽しむために飼育が行われてきた。愛玩対象として昆虫を飼う文化は世界的にも珍しい。[[オオムラサキ]]が国蝶。<br />
<br />
=== 森林 ===<br />
日本の国土の約3分の2が[[森林]]である。亜熱帯から亜寒帯にわたるどの地域でも年間雨量は十分にあり、森林が成立可能である。平地の植生は、南側約3分の2は常緑広葉樹林、いわゆる[[照葉樹林]]という型であり、それ以北は[[落葉広葉樹林]]、[[ブナ林]]を代表とする森林である。標高の高い地域ではさらに[[常緑針葉樹林]]、一部には[[落葉針葉樹林]]がある。南西諸島では熱帯要素が強くなり、多少ながら[[マングローブ]]が発達する。<br />
<br />
2002年現在、日本の森林面積は2,512万[[ヘクタール|ha]]であり、森林率は66%となっている。この数字は、[[1970年代]]以降、横ばい状況にあり、減少傾向にある世界各国の森林率から比べれば突出した数値となっている(参考:[[ブラジル]]57%、[[カナダ]]51%)。<br />
<br />
森林の内訳は、[[天然林]]が53%(1,335万ha)、[[人工林]]が41%(1,036万ha)、その他([[標高]]などの条件により未生育の森林など)6%という比率となっている。このうち人工林は、[[第二次世界大戦]]後の[[拡大造林]]の影響を受けたことから、[[スギ]]林が多数(452万ha)を占めている。<br />
<br />
[[街路樹]]も多く植樹されている。<br />
<br />
=== 植物 ===<br />
亜熱帯のものから亜寒帯のものまで[[植物]]の種類が豊富で、多様性に富む。国土のほとんどの地域で、一年の間に[[湿度]]の高い時期を経験するので、高湿度に適した植物が多く分布している。[[コケ植物]]や[[シダ植物]]なども豊富。また、法定ではなく慣習的に[[キク|菊]]と[[サクラ|桜]]が国花もしくはそれと同等の扱いを受ける。この他各[[自治体]]でも独自の木や花を制定している。<br />
<br />
== 政治 ==<br />
<!--''詳細は[[日本の政治]]、[[日本政治史]]を参照。''--><br />
=== 国の政治 ===<br />
日本の政治は、'''[[日本国憲法]]'''([[1946年]](昭和21年)[[11月3日]][[公布]]、[[1947年]](昭和22年)[[5月3日]][[施行]])に則って行われる。日本国憲法は、[[主権]]が[[国民]]に由来する「'''[[国民主権]]'''」、[[自由]]と[[平等]]の両立を目指す「'''[[基本的人権]]の尊重'''」、[[戦争]]の放棄と[[戦力]]の不保持を定める「'''[[平和主義]]'''」をいわゆる三大原理とし、[[個人の尊厳]](個人の尊重)をその根本に置く。これらの理念を実現するため、統治機構は[[権力分立|権力分立(三権分立)]]に基づいて配され、[[立法権]]は'''[[国会 (日本)|国会]]'''に、[[行政権]]は'''[[内閣 (日本)|内閣]]'''に、[[司法権]]は'''[[日本の裁判所|裁判所]]'''に属する。<br />
<br />
また、[[世襲]][[君主]]である'''[[天皇]]'''は、日本国憲法に「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」([[日本国憲法第1条|憲法1条]])と定められ、「この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」ものとされる(同条)。天皇は、憲法の定める[[国事行為]]のみを行い、国政に関する権能を有しない([[日本国憲法第4条|憲法4条1項]])。ただし、国事行為のほか、象徴たる地位に基づく公的行為を行い、限定された意味での[[元首]]とも解されている。<br />
<br />
国の政治は、国会と内閣を中心に行われる。国会(特に[[与党]])と内閣は、一応分立しながら協働して国政を行う[[議院内閣制]]を採る。<br />
<br />
国会は、'''[[衆議院]]'''と'''[[参議院]]'''の二院からなる[[両院制|二院制(両院制)]]の[[議会]]である。国会は「国権の最高機関」であり、「国の唯一の立法機関」とされる([[日本国憲法第41条|憲法41条]])。衆議院・参議院は、いずれも全国民を代表する[[選挙]]された[[国会議員]]([[衆議院議員]]、[[参議院議員]])によって組織される。ただし、[[法律]]や[[予算]]、[[条約]]の議決、[[内閣総理大臣]]の指名、[[内閣不信任決議]]などにおいて、衆議院は参議院より強い権限が与えられている([[衆議院の優越]])。これは、衆議院には[[衆議院解散|解散]]があり、任期も短い(衆議院は4年、参議院は6年)ため、衆議院の方がより民意を反映しているためと説明される。<br />
<br />
内閣は、首長たる'''[[内閣総理大臣]]'''と、その他の[[国務大臣]]からなる合議制の機関である。内閣総理大臣は、国会議員(衆議院議員、参議院議員のいずれでもよい)の中から国会の議決によって指名され、天皇に任命される。国務大臣は、内閣総理大臣が任命し、天皇が[[認証]]する。国務大臣の過半数は、国会議員の中から選ばなければならない。内閣総理大臣その他の国務大臣は、[[文民]]でなければならない。内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負う。また、内閣は衆議院の解散権を持つ。<br />
<br />
国会で審議され、可決される法律案の大多数は、内閣が提出する政府提出法案(内閣提出法律案、閣法)である。政府提出法案は、内閣の下に置かれる[[日本の行政機関|行政機関(省庁)]]が、国会の多数を占める与党との調整を経て作成する。[[キャリア (国家公務員)|行政機関の幹部公務員(キャリア官僚)]]の国政に対する影響力は、とても強い。国会議員の給源は、キャリア官僚、[[弁護士]]、[[地方議員]]などが多く、いわゆる[[世襲政治家|世襲議員]]と並ぶ。<br />
<br />
裁判所は、司法権のほかに[[違憲審査制|法令審査権(違憲立法審査権)]]を持つ。これは、[[法令]]や[[行政行為]]などの合憲性を審査して、最終的に判断する権限である。もっとも、裁判所はいわゆる[[司法消極主義]]に基づき、国会や内閣など政治部門の判断への干渉は、控えることが多い。<br />
<br />
=== 戦後政治史 ===<br />
国会では、[[1955年]](昭和30年)に結党された[[自由民主党 (日本)|自由民主党]](自民党)が、一貫して最多の議席を占める。同年に結党された[[日本社会党]](社会党)とともに、[[55年体制]]と呼ばれる政治体制を形作った。この体制は、自民党が[[与党]]として党の総裁を国会で内閣総理大臣に指名し、同党議員の中から国務大臣を任命して内閣を組み、社会党は野党として自民党と対立・協調しながら国政を運営するものである。[[新自由クラブ]]と[[連立政権]]を組んだ[[1983年]](昭和58年)から[[1986年]](昭和61年)までの一時期を除き、[[1993年]](平成5年)までの約40年間は自民党単独政権が続いた。<br />
<br />
1993年(平成5年)に自民党[[羽田派]]が離党して[[新生党]]を結党し、[[非自民、共産の連立政権構想|非自民・非共産の連立政権]]である[[細川内閣]]が成立したことで、55年体制は崩壊し、自民党は政権を離れた。翌1994年(平成6年)6月に、自民党・社会党・[[新党さきがけ]]の[[自社さ共同政権構想|連立政権(自社さ連立)]]である[[村山内閣]]が成立したことで自民党は政権に復帰。次の[[第1次橋本内閣|橋本内閣]]以後、[[小渕内閣]]では[[自由党 (日本)#自由党 (日本 1998-2003)|自由党]]との連立(自自連立)、同じく小渕内閣で[[公明党]]を加えた連立(自自公連立)、[[第1次森内閣|森内閣]]・[[小泉内閣]]で自由党が抜けて自由党の一部からなる[[保守新党|保守党(保守新党)]]が残った連立(自公保連立、自公保新連立)、保守新党が解党した連立([[自公連立]])など、常に連立政権を組むことで、自民党の総裁が内閣総理大臣となっている。<br />
<br />
2007年2月現在、内閣総理大臣は自民党総裁の[[安倍晋三]]で、自公連立政権である[[安倍内閣]]が組まれている。<br />
<br />
=== 地方制度 ===<br />
日本国憲法は、[[地方自治]]の制度を定める。地方自治は、[[地方公共団体]]が担う。地方公共団体は、基礎的地方公共団体である[[市町村]]と広域的地方公共団体である[[都道府県]]の二段階の体制をとる。<br />
<br />
基礎的地方公共団体としての市町村は、[[市]]が782、[[町]]が827、[[村]]が195の合計1804あり、このほか[[東京都]]の都心部に23の[[特別区]]がある([[2007年]](平成19年)4月1日現在)。市町村には、[[執行機関]]である[[市町村長]]と、[[議決機関]]である[[地方議会|市町村議会]](または[[町村総会]])が置かれる。市町村長と議会の議員は、いずれも住民から選挙される。市町村は、その財産を管理し、その地域の事務を取り扱い、行政を執行する。また、市町村は、法律の範囲内において[[条例]]を定める。特に規模が大きい市は、[[政令指定都市]]として、一部の権限が都道府県から委譲される。<br />
<br />
広域的地方公共団体としての都道府県は、[[都]]が1、[[道]]が1、[[府]]が2、[[県]]が43の合計47ある。都道府県には執行機関である[[都道府県知事]]と、議決機関である[[地方議会|都道府県議会]]が置かれる。都道府県知事と議会の議員は、いずれも住民から選挙される。都道府県は、市町村を包括し、より広域的な行政を行う。都道府県も、法律の範囲内において条例を定めることができる。<br />
<br />
現在、[[東京一極集中]]を緩和して[[地方分権]]を進めるため、都道府県を解消してより広域的な道州を置く[[道州制]]の導入が検討されている([[日本の道州制論議]])。<br />
<br />
== 外交 ==<br />
''詳細は[[日本の国際関係]]、[[:Category:日本の国際関係史]]の各項目を参照''<br />
<br />
日本は[[外交]]の基軸として、同盟国の[[アメリカ合衆国]]を最重要視し([[日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約]])、同時に[[国連]]を中心として各国と幅広い外交を行っている。世界各国と国交を樹立しており、援助および貿易を行っている。<br />
<br />
2005年10月から2006年1月にかけて[[BBCワールドサービス]]の依頼により[[メリーランド大学]]国際政策観プログラムと国際世論調査機関[[GlobeScan]]が共同で実施した、欧州および日本、米国、中国、ロシア、フランス、英国、インド、イランの8カ国について、世界に与えている影響の印象をたずねる国際世論調査で、調査を行った世界33カ国のうち31カ国において、日本について「主として好影響を与えている」という回答が「主として悪影響を与えている」を上回り、最も好影響を与えている国として見られていると結論づけられた。また、2007年3月6日に、同機関が27カ国で実施し、12カ国の印象を尋ねる世論調査結果が公表されたが、ここでも日本はカナダ、ヨーロッパ連合、フランスと並んで最も好影響を与えている国と見られていると結論づけられている<ref>GlobeScan, "Global Poll: Iran Seen Playing Negative Role," [http://www.globescan.com/news_archives/bbc06-3/index.html http://www.globescan.com/news_archives/bbc06-3/index.html] 、最終アクセス2007年3月10日。共同通信「世界に「好影響」日本1位 ワーストはイラン、米国」2006年2月4日配信(この配信のインターネットソースとしてはTOKYO自民党ホームページなどを参照のこと、 [http://www.tokyo-jimin.jp/kobo/goikenban/goikenban5.html http://www.tokyo-jimin.jp/kobo/goikenban/goikenban5.html])。2007年公表の調査については、GlobeScan, "Israel and Iran Share Most Negative Ratings in Global Poll," [http://www.globescan.com/news_archives/bbccntryview/backgrounder.html http://www.globescan.com/news_archives/bbccntryview/backgrounder.html] 、最終アクセス2007年3月10日。</ref>。一方、この調査では、調査実施国の中で韓国・中国が、日本が世界に対して「主として悪影響を与えている」と評価している。<br />
<br />
=== 国連 ===<br />
日本は[[1956年]]、[[国際連合]]への加盟を果たした。国連においては[[非常任理事国]]として最多の9回選出されている。また世界第2位の国連分担金を支払っており、影響力は一定数確保しているとされる。しかし、国連の日本人職員の数は少なく、その多大な経済的貢献に比べると恩恵を受け切れていないとの批判が日本国内にはある。その理由の一つとして、国連職員の採用にあたっては多くの場合国連公用語の運用能力の有無が重視されるが、日本語が国連公用語に数えられていないことが指摘されている。<br />
<br />
また[[日本国憲法第9条]]の観点から、国連の武力行使自体は支持しても、実際の軍事的協力に関しては経済援助のみという慎重姿勢を取ることが多かった。しかし、世界情勢の変化や、経済規模に相応しい人的貢献を行う必要があるとの認識から、[[PKO協力法]]などの法案が成立、以後は徐々に関わるようになってきている。<br />
<br />
=== アメリカ合衆国 ===<br />
[[アメリカ合衆国]]とは、太平洋を隔てた隣国と言うこともあり非常に緊密である。[[第二次世界大戦]]では敵対関係であったが、日本の敗北後は事実上の軍事同盟である[[日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約|日米安保条約]]を締結して極めて友好的な関係を築いている。軍事的関係以外にも、外交や経済でも共同歩調を取ることも多く、日本内外に日本をアメリカの「51番目の州」と揶揄する声もあるが、裏返せばそれだけ緊密な関係を築いているということでもある。<br />
<br />
ただし、[[捕鯨]]問題や農作物、[[BSE問題|BSE牛肉などの輸入問題]]、第二次世界大戦での歴史認識、国連常連理事国加入問題などではむしろ対立することも多く、その関係は友好一辺倒とは言い切れない部分もある。<br />
<br />
沖縄その他の[[在日米軍]]の軍事基地問題や経済問題などを巡り、日本・アメリカ国民の間では反米・反日の認識を持つ者も一定数存在している。<br />
<br />
=== 東アジア ===<br />
日本は地理的には[[アジア]]に属するため、[[安全保障]]や経済の観点から見てアジア、とりわけ東アジアとの外交は重要であるが、戦争・植民地責任、対米関係、地域覇権などの問題があり、近隣国であるが故の衝突も存在する。<br />
<br />
[[中華人民共和国|中国]]や[[大韓民国|韓国]]などとは同じ[[漢字文化圏]]ということもあり古くから付き合いがある。[[水墨画]]、[[陶磁器]]、[[禅宗]]、喫[[茶]]の習慣など、かつての日本はこれら近隣諸国の文化的影響を強く受けていた。また、日本が明治以降に西洋諸国を参考に作り上げた近代法や民主主義の概念は、韓国を始めアジア各国に影響を及ぼしている。<br />
<br />
現在でも経済的・文化的に中国や韓国は日本とは重要な貿易相手であり、1970年代以降は国交を樹立し、非常に密接な関係を保っている。また、民間レベルでの交流も盛んであり、日本企業は中国に多数進出しており、日本は中国からの留学生を多数受け入れている。<br />
<br />
しかし、かつての日本による台湾や朝鮮半島を[[韓国併合|植民地化]]したこと、現在の中国東北部([[満州]]、かつての[[満州国]])を事実上領有したこと、侵略戦争を行ったこと、植民地を中心に各地で[[皇民化教育]]を強いたこと中国や朝鮮半島を主として悪感情を招いており、近現代史に関する認識を巡ってしばしば対立する。例えば、上記BBCワールドサービスの実施した2006年、2007年の国際世論調査でも、韓国・中国では日本は世界に対して「主として悪影響を与えている」との回答が「主として好影響」を上回った。また、反日感情の背景には、東アジアの覇権、対米関係などをめぐっての駆け引きがあるとの主張もある{{要出典}}。さらに、[[竹島 (島根県)|竹島]](独島)・[[尖閣諸島]]などの領土問題も抱えており、これを原因とする反日感情も存在する。結果として、[[2005年の中国における反日活動]]のような日本人に対する排斥運動も起きている。<br />
<br />
ただ、韓国・中国の国民の多くは、日本の大衆文化になじんでおり、個人レベルでは日本に好感・親近感を持っている者も少なくはない。{{要出典}} 。<br />
<br />
一方、日本国民の間でも、近年強くなっているといわれる[[ナショナリズム]]などから、中国・韓国に対する反感が強くなってきているとの指摘がある<ref>武田勝年「日中戦争終結60周年」21世紀中国総研『北京NOW(A)』第4号 2005年1月13日、 [http://www.21ccs.jp/china_watching/BeijingNowA_TAKEDA/Beijing_nowA_04.html http://www.21ccs.jp/china_watching/BeijingNowA_TAKEDA/Beijing_nowA_04.html]。</ref>。<br />
例えば、中国・韓国などで行われていると言われている<!--([[反日]]活動・)ここでは専ら反日教育について述べられているのでコメントアウト-->反日教育<br />
<ref>反日教育が行われている証左として、2005年夏ごろ、韓国の中学生が学校の教育の一環として[[竹島問題]]に関連して描いた、反日的な絵が地下鉄通路で展示されたことがしばしば挙げられる。Gord, "Children's drawings in the subway! How cute!" (撮影地不明)、 AoG.2y.net、 2005年6月13日、3:38PM投稿、 [http://aog.2y.net/forums/index.php?showtopic=1550&st=0 http://aog.2y.net/forums/index.php?showtopic=1550&st=0]、Gord, "More children's drawings displayed in the subway., The second time is just like the first,"(撮影地、「{{lang|ko|독도위치기}}」([[独島の叫び]])展、[[仁川広域市地下鉄公社1号線]]、[[橘ヒョン駅]]、カ)、 AoG.2y.net、 2005年6月18日、2:39PM投稿、 [http://aog.2y.net/forums/index.php?showtopic=1558 http://aog.2y.net/forums/index.php?showtopic=1558]。この展覧会については、例えば {{lang|ko|박희정}}(パク・ヒジョン)、「{{lang|ko|증오를 가르치는 민족주의 교육: 독도 알리기 행사들에 의문}}」(憎悪を教える民族主義教育: 独島広報行事に疑問」、2005年6月21日、『{{lang|ko|일다}}』(イルダ)、[http://www.ildaro.com/Scripts/news/index.php?menu=ART&sub=View&idx=2005062100003&art_menu=12&art_sub=26 http://www.ildaro.com/Scripts/news/index.php?menu=ART&sub=View&idx=2005062100003&art_menu=12&art_sub=26] (韓国語)で言及されている。</ref><br />
への反感が1990年代後半から高まっている。加えて、[[外国人犯罪]]の検挙数の増加<ref>日本国警察庁「統計からみる来日外国人犯罪の検挙状況」『 来日外国人犯罪の検挙状況(平成16年)』第1章、 [http://www.npa.go.jp/sosikihanzai/kokusaisousa/kokusai1/16b/2.pdf http://www.npa.go.jp/sosikihanzai/kokusaisousa/kokusai1/16b/2.pdf] (PDF形式)。在日外国人犯罪の国籍については中国国籍者が多いと報告されている。なお、2006年度の報告書では検挙数は減少している ([http://www.npa.go.jp/sosikihanzai/kokusaisousa/kokusai2/2.pdf http://www.npa.go.jp/sosikihanzai/kokusaisousa/kokusai2/2.pdf])。</ref>、(韓国人・中国人は在留者が多い事もあって人口比では[[在日外国人]]の中で1位、2位を占める)も要因の一つに挙げられることがある。<br />
<br />
[[朝鮮民主主義人民共和国]](北朝鮮)とは、過去の植民地や[[強制連行]]問題の上に、[[日本人拉致問題]]や[[北朝鮮核問題|核開発問題]]が存在している。これらの問題を受けて、日本は現在[[経済制裁]]を北朝鮮に対して行っており、両国関係はあまり良くない。また、日本政府は[[日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約|日韓基本条約]]において朝鮮半島の正式な政府は韓国政府であるとの立場を取っているため、北朝鮮政府を正式な政府と認めていない(非合法組織と解釈している)。<br />
<br />
台湾とは、日本国外で初めて日本の[[新幹線]]システムを採用するなど、深い政治・経済関係が築かれている。しかし、日本は[[日中国交正常化|中国との国交樹立]]の際に「正統な中国政府」は中華人民共和国との立場を取っているため、正式な外交関係は持っていないなど微妙な関係である。しかしながら、日本人・台湾人の対台湾・対日感情は一般に良好であるとされる。<br />
<br />
=== 東南アジア ===<br />
[[東南アジア]]諸国とは基本的に友好関係を構築しており、[[タイ王国|タイ]]、[[フィリピン]]、[[マレーシア]]など経済的にも文化的にも関係が深く、互いの国民に対する感情も良いとされる。また、日本はこれら各国との[[自由貿易協定]]の締結を模索している。<br />
<br />
* タイは[[チャクリー王朝|タイ王室]]と[[皇室]]の関係が良好である。<br />
* フィリピン人は日本国内において、国籍別で第4位の人口を持つ[[在日外国人]]である。<br />
* [[シンガポール]]とは[[日本・シンガポール新時代経済連携協定|日星協定]]を行っており、日本にとって初めての[[自由貿易協定]]締結国となっている。<br />
* [[東ティモール]]には、自衛隊も[[国連平和維持活動]]として派遣された。<br />
* [[スマトラ島沖地震]]では、日本は金額で国別3位の支援を早急に決めて拠出し、さらに[[インドネシア]]の[[アチェ州]]へは自衛隊の艦艇の派遣が決定している。防災システムの構築にも支援を行うことを約束している。<br />
<br />
以上のように、日本と東南アジアの関係は基本的に良好な状態にある。日本政府は[[東南アジア諸国連合|ASEAN]]諸国との間で定期的に首脳会談を行っており、東南アジア諸国との関係を重視している。また、この地域の海域(特に[[マラッカ海峡]])は、日本が中東から輸入した[[原油]]の9割近くが通過するなど日本の貿易上非常に重要なルートであるが、[[海賊]]が頻繁に出没している。その対策として、[[海上保安庁]]が東南アジア諸国の[[沿岸警備隊]]に対して指導・共同訓練を行っている。<br />
<br />
=== 南アジア ===<br />
日本は[[南アジア]]各国とも友好関係を保っている。しかし、日本は被爆国であるため、[[インド]]および[[パキスタン]]が核実験を行ったことからこれら核保有国とは距離を置いていた時期もあった。特に、パキスタンに対しては1998年の地下核実験から2005年4月まで援助を停止していた。しかし、[[自衛隊イラク派遣]]などで、安全保障の観点から中東への影響力が強いパキスタンの協力が必要と感じた日本政府は、当時の[[小泉純一郎|小泉首相]]がパキスタンを訪問したのを機に有償資金援助を再開した。そしてインドは近年の著しい経済発展や、[[情報技術|IT]]技術での実績が注目されており、[[外務省]]は2006年にアジア大洋州局の中に新たな部門として南部アジア部を設立している。また[[G4]]として共に行動するなど関係強化を目指している。<br />
<br />
世界最貧国の一つとも言われる[[バングラデシュ]]に対して、日本は経済、保健、自然災害対策などあらゆる面で援助を行っている。<br />
<br />
=== 中央アジア ===<br />
中央アジア諸国は、かつて[[シルクロード]]経由で日本に対しても文化的影響を持っていたが、近年の人的交流は少ない。また、経済基盤は貧弱な国が多く、さらに海に面していないために輸送コストなども高騰するなどの理由から、貿易などの経済的関係も他地域と比べて活発とは言えない状況にある。<br />
<br />
日本は、アメリカが行った[[アフガニスタン]]への[[アフガニスタン侵攻 (2001)|武力攻撃]]は支持したが、自衛隊は[[自衛隊インド洋派遣|インド洋への派遣]]に留めている。<br />
<br />
ただし、この地域に栄えた古代王朝や仏教遺跡の研究など、学術関係での交流は活発である。[[バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群]]の修復などに、日本は多額の援助を行っている。<br />
<br />
=== 中東 ===<br />
[[中東]]は日本の主要な[[原油]]供給元であり、経済的には密接な関係を保っているが、文化的交流は比較的少ない。ただし、宗教的な対立要因がないために住民の対日感情は比較的良好とされる。[[トルコ]]・[[エジプト]]など治安が比較的良い国は観光地として人気がある。また、[[イラク戦争]]では、第二次世界大戦後初めて、戦闘地域であるとの議論もされる[[イラク]]へ[[自衛隊イラク派遣|自衛隊を派遣]]した。<br />
<br />
=== ロシア ===<br />
[[日露関係史|日露関係]]は、領土問題や満州への進出、東西冷戦などで対立する時期が長かった。1986年以降関係の改善が進み、現在は両国の間には盛んな経済的交流があるが、[[北方領土]]問題、漁民銃撃・拿捕事件・資源問題([[サハリン2]]で突如開発の中止命令が出された)などの問題が生じている。<br />
<br />
=== ヨーロッパ ===<br />
第二次世界大戦以降、日本は西側諸国として行動しているため、基本的に[[欧州]]諸国(特に[[西ヨーロッパ]]及び[[北欧]])とは友好的な関係を築いている。近年、日本は[[NATO]]との関係構築も模索している。また、[[ドイツ]]は日本と共に[[常任理事国]]を目指す[[G4]]のパートナーとして行動している。また日本の皇室は、[[イギリス]]や[[スウェーデン]]、[[ベルギー]]などの欧州各国の王室と深い友好関係を築いている。<br />
<br />
=== 中米 ===<br />
[[中米]]諸国の中で、日本と最も関係が深いのは[[メキシコ合衆国]]である。明治の[[開国]]以降に結ばれた[[日墨修好通商条約]]は、日本にとって初めての平等条約である。その関係で、数ある諸外国の[[大使館]]の中でも国政の中枢地区ともいえる[[永田町]]にあるのはメキシコ大使館のみである。現在もその友好関係は続いており、日本企業が多数メキシコに進出している。また、[[メキシコ料理]]は日本人にも人気のあるメニューである。<br />
<br />
その他の中米諸国とはそれほど人的・文化的交流はないものの衝突もなく、平穏な関係を持っている。<br />
<br />
[[キューバ]]など[[社会主義]]国家とも経済・文化両面で穏健な関係が築かれており、[[ペルー日本大使公邸占拠事件]]でも協力した(日本政府の要請に対し、キューバがゲリラの[[亡命]]受け入れを受諾)。<br />
<br />
=== 南米 ===<br />
日本と[[南米]]は地理的に地球の正反対に位置しているが、かつて南米は日系移民を大量に受け入れた経緯からその関係は深い。特に、[[ブラジル]]では約140万人という海外で最大規模の日系人社会が築かれている。また、ブラジルは[[G4]]として日本と共に国連常任理事国を目指している。ペルーでは日系人大統領([[アルベルト・フジモリ]])が当選したこともあるが、後日フジモリは日本に政治亡命している。<br />
<br />
=== オセアニア ===<br />
日本は[[オセアニア]]で最大の影響力を持つ[[オーストラリア]]と非常に緊密な関係を築いている。日米豪の防衛首脳の会談が行われたこともあり、経済、軍事、外交などで共同歩調を取っている。2007年3月には、[[自衛隊]]と[[オーストラリア軍]]が[[国際連合平和維持活動|PKO活動]]の共同訓練、反テロ活動や津波などの地域災害に協力して当たることなどが盛り込まれた共同宣言に調印した([[安全保障協力に関する日豪共同宣言]])。これにより、オーストラリアは日本にとってアメリカを除いて安保分野で正式な協力関係を結ぶ初めての国となる。<br />
<br />
また、南洋諸島の各国は、かつて日本が占領、もしくは[[委任統治領]]として統治下に置いていたこともあり、日本との関係は比較的深い。[[パラオ]]は、かつて日系の大統領[[クニオ・ナカムラ]]が就任しており、一部自治体で[[日本語]]が公用語として採用されている。<br />
<br />
=== アフリカ ===<br />
日本と[[アフリカ]]諸国は、地理的には遠く歴史的にもほとんど関わりがなかったこともあり、現在も人的交流などはさほど行われておらず、観光地としても一部を除いてそれほど人気があるわけではない。主に地下資源の輸入と工業製品の輸出という貿易のみの関係に終始していた。ただしアパルトヘイトで世界から孤立していた[[南アフリカ共和国]]には多くの企業が進出し、以前から比較的密接な関係を築いていた。<br />
<br />
しかし、近年は資源確保や国連の票固めなどを目的に中国がアフリカ諸国との関係強化を行っており、それに対抗する形で日本も大使館を増やすなど関係強化に乗り出している。しかし現地に住む多数の華僑などを利用して面的攻勢を進める中国に対し、人的交流が少ない日本は苦しい立場に置かれている。<br />
<br />
== 領土問題 ==<br />
日本は[[ロシア連邦]]、[[中華人民共和国]]、[[中華民国]]、[[大韓民国]]との間で[[領土問題]]を抱えている。<br />
<br />
=== 北方領土 ===<br />
''詳細は[[北方領土]]を参照。''<br />
<br />
ロシアとの間には[[北方領土]]問題がある。この問題は、[[第二次世界大戦]]前の時点で日本が領有していた歯舞諸島、色丹島、択捉島・国後島を含む[[千島列島]](ロシアは「クリル諸島」と呼んでいる)、南[[樺太]] ([[サハリン]])を、第二次世界大戦末期に[[ソビエト連邦]]が占領し、ソビエトを経てロシアがそのまま勝手に実効支配を続けていると日本側は主張している。歯舞諸島・色丹島についてロシアは[[日ソ共同宣言]]を根拠に日本への返還を提示していたが、日本側が択捉島・国後島に固執して両島の復帰を拒否した。また日本側からは、択捉島-[[得撫島]]間での国境策定にロシア側が同意すれば引き続きロシアによる統治を認めると言う提案が行われたが、この提案はロシア側から拒否されている。2007年になってロシア側から面積二分割案が提示されたが、なお解決される目処はたっていない。また共産党や保守派及び右翼の中では千島全島ないし南樺太(全樺太の場合も)の返還を求める主張もある。<br />
<br />
=== 日中間の排他的経済水域 ===<br />
''詳細は[[東シナ海ガス田問題]]を参照。''<br />
<br />
中国との間では、[[東シナ海]]の[[排他的経済水域]]を巡っての領土問題が起こっている。これは東シナ海で両国が主張する排他的経済水域の範囲の違いによるものである。日本は両国の国境の中間線を境界線として主張し、中国はユーラシア大陸の大陸棚部分は中国の域内と主張する。国際的には日本の主張が大勢であるが、中国と同様の主張をする国も存在し、現在議論は平行線をたどっている。<br />
<br />
近年この問題が重要化したのは、この水域の境界周辺の地下に、豊富な天然ガスの存在が明らかになったからである。中国はこの問題に対して、天然ガスを採掘するプラント(春暁ガス田)を、日本が主張する境界近辺(ただし、境界よりは外側である)に建設するなど強硬な姿勢を取っている。日本はこれに対して、日本側の資源も採掘される可能性があるとして抗議している。また、中国に対抗して日本もこの海域での試掘権設定を行い、国内企業の一つがこれを取得した。中国側は日中での共同開発を提言しているが、日本側はこの共同開発を中国に有利な条件と認識しており、依然解決の糸口は見えていない。<br />
<br />
=== 尖閣諸島 ===<br />
''詳細は[[尖閣諸島領有権問題]]を参照。''<br />
<br />
[[尖閣諸島]](中国名: 釣魚台列島など)に対しては、日本のほか、中国及び台湾(中華民国)が領有権を主張している。現在は日本が実効支配している。中国としては前号の経済水域問題の絡みもあり、また中台間の問題も絡み複雑化の様相を呈している。尖閣諸島の領土問題が表面化したのは、1970年代初頭に東シナ海において天然ガスが発見されたためである。中国と台湾の主張に対抗するために、日本の右翼団体が度々ここに上陸し、灯台を建設するなどした。この灯台は現在、日本国政府の管理下におかれている。2005年、台湾の漁民が日本の海上保安庁による取り締まりに対し海上で抗議デモを行った。<br />
<br />
=== 竹島問題 ===<br />
''詳細は[[竹島 (島根県)|竹島]]を参照。''<br />
<br />
[[竹島 (島根県)|竹島]](韓国名:独島)は、島根県の[[隠岐島]]の北西約157kmに位置する2つの岩礁からなる小島である。この島を巡り、韓国が1950年代初頭から領有権を主張し始めて対立している。<br />
<br />
[[韓国併合]]以前に、竹島が日本と韓国(朝鮮)のどちらの領土であったかについては議論の対象となっている。日本統治時代は完全な日本領であった。韓国独立以降、[[李承晩]]大統領は所謂[[李承晩ライン]]なるものを設定した。この頃から竹島領有問題が浮上した。<br />
<br />
[[1954年]]7月に韓国海軍がこの島を占領し、それ以来、実効支配を続けている。この島は韓国の人々にとって独立の象徴と考えられていること、竹島周辺の海域が豊かな漁場であることなどがこの問題の解決を難しくしている。<br />
<br />
=== その他 ===<br />
その他、厳密な意味での領土問題ではないがいくつかの問題がある。<br />
; [[沖ノ鳥島]]<br />
: 日本と中国の見解が対立している。日本は島であると認識している。一方中国は、2004年ごろから国連海洋法条約121条3項に基づき島ではなく「岩礁」であると主張し、日本の排他的経済水域を認めない立場をとる。<br />
; [[日本海]]の呼称<br />
: 日本と韓国・[[北朝鮮]]の見解が対立している。詳細は[[日本海呼称問題]]を参照。<br />
<br />
== 法律 ==<br />
''詳細は[[法令#日本の法令|日本の法令]]を参照。''<br />
<br />
日本では、'''[[日本国憲法]]'''を最高法規とし、この下に、国会が制定する'''[[法律]]'''、内閣が制定する[[政令]]や[[日本の行政機関|各省庁]]が制定する省令などの'''[[命令 (法律)|命令]]'''、[[地方公共団体]]が制定する'''[[条例]]'''などの各種[[法令]]が定められる。裁判所は、すべての法令が憲法に適合するか否か判断する[[違憲審査制|法令審査権(違憲立法審査権)]]を持ち、[[最高裁判所 (日本)|最高裁判所]]がその終審裁判所である。<br />
<br />
日本国憲法は、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義などの基本原則と、統治機構を定める[[成文法|成文憲法]]であり、[[硬性憲法]]に分類される。日本国憲法は、1946年(昭和21年)に公布され、翌1947年(昭和22年)に施行されて以来、一度も改正されていない。長らく、主に戦争の放棄と戦力の不保持を定めた[[日本国憲法第9条|9条]]を巡って、[[憲法改正論議]]が行われている。<ref>なお、一部には現行憲法の制定に法的瑕疵があったとして、無効を主張し、今も旧憲法([[大日本帝国憲法]])が有効であるとする者もいる。</ref><br />
<br />
憲法と、[[民法]]、[[商法]]、[[刑法]]、[[民事訴訟法]]、[[刑事訴訟法]]の5つの法律を総称して[[六法]]という。この六法が日本の法令の基本を成し、日本の[[法律学]]の基本的な研究分野と考えられてきたことによる。民法は民事一般法であり、刑法は刑事一般法である。商法は商事一般法であるものの、[[企業]]に関する定めの多くは[[会社法]]に分けられた。民事訴訟法と刑事訴訟法は、それぞれ民事訴訟と刑事訴訟の[[手続法]]である。<br />
<br />
日本の刑法には、[[日本における死刑|死刑]]、[[懲役]]、[[禁錮]]、[[罰金]]、[[拘留]]、[[科料]]と[[没収]]の[[刑罰]]が定められている。[[死刑|死刑制度]]のあり方を巡っては、議論がある。<ref>議論の詳細は、[[死刑存廃問題#日本での動き]]を参照のこと。</ref><br />
<br />
'''しかし、はっきり言って明らかに世界一生温く、ちっとも良識人の為になっておらず、加害者逃げ得かつ被害者置き去りに一役買っているとしか言いようがないのが現状だ。'''<br />
<br />
== 安全保障 ==<br />
''詳細は[[日本の軍事]]を参照。''<br />
<!--ページ軽量化のため一部上項目へ移転しています--><br />
<br />
日本国の安全保障における基本政策は、憲法の定める平和主義と日米同盟である。<br />
<br />
[[日本国憲法第9条]]「国権の発動たる戦争と、国際紛争を解決する手段としての武力行使又は武力による威嚇」および「陸海空軍その他の戦力」の保持を禁じ、[[戦争放棄]]をうたっている。一方で攻撃的兵器を持たず、専守防衛を目的とする[[自衛隊]]が存在している。[[国民総生産|GNP]]における防衛費の割合は世界的に見て低い水準にあるが、日本の防衛総予算は[[アメリカ合衆国]]、[[ロシア連邦]]に次いで世界第3位である。[[2004年]]の防衛予算は4兆8,764億円で、総予算の5.94%を占める。これは他国に比べて[[人件費]]が高いこと、物価が高いこと、高性能な兵器を調達する傾向にあること、輸出しない国産の兵器を基本的に採用する(安価な外国産兵器は使わない)ために単価が高いことなどが要因である。そのため、実質的に兵器調達に回せる予算は決して高水準ではなく、世界第3位の中規模国家程度である。<br />
<br />
[[2005年]]3月現在、自衛官の定員は25.3万人、実際の充足人員は約23.4万人で、そのうち[[陸上自衛隊]]が約14.7万人、[[航空自衛隊]]は約4.5万人、[[海上自衛隊]]は約4.4万人となっている。[[予備自衛官]]約5.7万人を有する。アメリカ合衆国とは[[日米安全保障条約]]によって同盟関係にあり、[[在日アメリカ軍]]が駐留している。さらに、オーストラリアとは日豪両国の安全保障に関する共同宣言が2007年3月に調印される予定であり、自衛隊とオーストラリア軍とのより緊密な協力が検討されている。現時点では安定的な地域秩序が保たれている。一方で、北朝鮮の[[核兵器]]開発など、日本としては東アジアの安全保障に予断を許さぬ状況にあるとする見解がある。<br />
<br />
[[国際法]]の定める平和的紛争解決義務や非軍事的な安全保障手段への取り組みとして、経済協力を行っている。近年は事前の紛争予防に向けた外交努力を行う[[予防外交]]が注目されつつある。その一方、予防外交は軍事力による担保なくして成果が見込めないという考えから、ハードソフト両面での支援を検討しようとする動きがある。<br />
<br />
国内の安全保障としては、1980年代より海洋国家論の高まりと同時に、軍事的な自衛のみならず、経済・食糧・エネルギー・環境などの[[総合安全保障]]の重要性が、認識されるようになっている。各国との相互依存関係や協力関係、経済関係などを重視することで、世界的に平和と反映を共有していくことの重要性が唱えられてきた。ハードな安全保障としては、通商(海戦や[[通商破壊]]などの危険回避)や漁業の安全を維持する上で[[シーレーン]]防衛が不可欠であるとの見解があるが、一方で専守防衛の原則や[[集団的自衛権]]を行使できないという制約がある。さらに日本のシーレーンが世界に広がっていることから、日本の自衛隊ですべてのシーレーンを防衛することは困難である。世界に軍事展開をし、同じく海洋国家として海洋の自由を標榜するアメリカと安全保障上の協力を行うことで、日本の防衛コストを抑制した形での有効な海洋の安全を図っている。一方で、[[マラッカ海峡]]などの海賊やテロは東アジア全体の共通危機となっている。日本のシーレーンが通る同地域の安全のために、経済力ある日本としてどのようなイニシアティブがとれるかが、課題である。国際警察力の強化と、紛争の予防に向けた予防外交を確立することが、重要となっている情勢にある。<br />
<br />
一方で予防外交がいきすぎるとブッシュ・ドクトリンのように侵略行為と受け止められかねない先制攻撃や、憲法の枠をこえた同盟戦争に引きずり込まれるのではないか、という危惧も大きい。<br />
<br />
== 福祉 ==<br />
=== 健康 ===<br />
[[世界保健機関]] (WHO) によれば、日本国民の平均[[寿命]]は男性78.4年、女性85.3年(2001年)であり、世界一[[長寿]]である。また、[[健康]]寿命でも男性72.3年、女性77.7年(2001年)となっており、これも世界一長寿となっている。<br />
<br />
日本人の死因は、戦後すぐでは[[結核]]などの[[感染症]]が多かったが、現在では一に[[悪性新生物]](癌)、二に[[心疾患]]、三に[[脳血管障害|脳血管疾患]]と、[[生活習慣病]]を中心とした慢性疾患が主である。<!-- 2003年/2004年 -->しかし、今日でも先進工業国の中で日本人の結核死亡率の高さは突出している。また、大学の医学教育や基礎医学研究の場で、感染症や寄生虫症の扱いが、日本では既に過去の健康問題になったという認識によって先進工業国の中でも突出して後退しており、グローバリゼーションが進む中、海外からの病原体移入や海外旅行者の帰国後の感染症・寄生虫症発症対する無防備状態の進行を危惧されている。<br />
<br />
== 経済・産業 ==<br />
''詳細は[[日本の経済]]を参照。''<br />
<br />
日本では資本主義の経済をとっており、日本はGDP比では世界第2位の[[経済大国]]であり、日本の経済動向は世界経済に大きな影響を与える。しかしながら1990年代以降はその比率を落としてきており、「日はまた沈む」と言われることもある。[[国内総生産|GDP]]は、ドル換算ベースで[[国の国内総生産順リスト#名目GDP|世界第2位]]、購買力平価 (PPP) で[[国の国内総生産順リスト#購買力平価GDP|世界第3位]]である。通貨単位は[[円 (通貨)|円]] (&yen;, yen)。<br />
<br />
=== 農林水産業 ===<br />
他国と比較して生産量が多い農産物は、[[生糸]]、[[キャベツ]]、[[米]]、[[サツマイモ]]、[[タロイモ]](主に[[サトイモ]])、[[茶]]、[[ホップ]]。米は日本人の主食ではあるが、生産量は1100万トン(世界シェア1.9%)にとどまる。これは他に米を主食とする諸国が多いためである。キャベツとタロイモ栽培は世界第5位。畜産では養鶏が盛ん。鶏卵採取量は世界3位である。漁獲高は2002年時点で世界第5位(440万トン)である。しかし、日本で消費される食糧の60パーセントを輸入に頼っているため、食料自給率は40パーセントと世界的に見てかなり低い。さらに輸入はアメリカ、中国、EU、オーストラリア、カナダなど広範な各国に依存している<ref>農林水産省国際部国際政策課「農林水産物輸出入概況(2005年)」2006年5月23日、 [http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/yusyutugai2005/yusyutugai2005.pdf http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/yusyutugai2005/yusyutugai2005.pdf] (PDF形式)。</ref>。また、農業従事者の高齢化が進んでおり、将来の日本農業の担い手をどのように育成していくかが課題である。<br />
<br />
=== 鉱業 ===<br />
日本の[[鉱業]]の中心を占めるのは[[硫黄|イオウ]]である。世界第5位(2001年)の産出量を有し、320万トンを採掘している。産出量自体では天然ガス101千兆ジュールや[[石炭]]の302万トンが目立つ。少量ながら[[原油]]をも産出する(2001年時点で年間約37万キロリットル産出した)。<br />
<br />
金属資源は[[亜鉛]]の4万3000トンを筆頭に、[[鉛]]、[[銅]]を産する。この3金属はいずれも非鉄金属として非常に重要である。しかしながら、いずれも国内消費量の4%、6.8%、0.02%しかまかなえていない。金(8.6トン)、銀(81トン)も採掘されているが、世界的にはシェア0.5%以下である。かつては両金属を大量に産出していた。<br />
<br />
国内需要をまかなうだけの生産量がある地下資源は[[石灰岩]](セメント原料)などごく一部しかない。<br />
<br />
補足として、現在ではあまり資源としては利用されていないが、[[メタンハイドレート]]と呼ばれるものが日本近海に多数眠っていることがわかっている。これは石油が将来的に枯渇したときのための、代替エネルギーとしても注目を浴びているものである。<br />
<br />
全体としての産出量は少ないものの、埋蔵されている鉱物の種類は非常に豊富で俗に「鉱物の博物館」と呼ばれる。<br />
<br />
=== 工業 ===<br />
原油・[[鉄鉱石]]などの原料を輸入して[[自動車]]、[[電気製品]]、[[電子機器]]、[[電子部品]]、[[化学製品]]などの工業製品を輸出する[[加工貿易]]が特徴である。最近は[[大韓民国|韓国]]や[[中華民国|台湾]]からの電子部品や、電子機器の半製品輸入も増大している。輸出品輸入品共に電子機器が最大である。<br />
<br />
日本の基幹産業は工業であり、特に土木・造船・金属加工・機械・電気・電子工業などの製造業は世界最高水準にある。一方で航空機・宇宙・医薬品・バイオ・ITなどの新産業においては必ずしも最高水準ではなく、また製造業も中国や韓国・台湾にお株を奪われているため、日本の製造業の収益率は80年代をピークに以後、下落を続けている。<br />
<br />
そのため日本はナノテクや人型ロボットなどに活路を見出そうとしているが、前者は開発途上の技術であり、後者は日本以外では需要が少ないなど、必ずしも成功しているとは言いがたい。<br />
<br />
=== 金融業 ===<br />
日本の産業は発展の過程で[[間接金融]]による資金調達を広く用いたため、[[銀行]]の活動が経済に与える影響は大きい。銀行は、融資で土地資産を担保に取ることが多かったため、土地が経済に与える影響も大きい。しかし[[バブル景気]]崩壊後は、[[直接金融]]への転換が進められている。<br />
<br />
金融業ではバブル時期の焦げ付き、いわゆる不良債権問題が長引いて1990年代初頭に金融不安を引き起こした。しかし政府主導で大合併が行われ、公的資金を注入してこの問題は強引に解決され、その後は超低金利政策の下、高収益を上げるようになった。<br />
<br />
日本銀行は2006年、ゼロ金利を解除したが、個人消費の伸びが見られないなど、経済回復が明確でないためにそれ以上の金利上げには至っていない(2007年)。<br />
<br />
=== 国際経済 ===<br />
2002年時点の主な[[輸出]]相手国は金額ベースで28.9%を占める[[アメリカ合衆国|アメリカ]]、[[中華人民共和国|中国]] (9.6%)、韓国 (6.9%)、香港 (6.1%)、シンガポール (3.4%) である。アメリカ、[[東アジア|東]]・[[東南アジア]]への輸出で55%を占める。<br />
<br />
[[輸入]]相手国は、アメリカ (18.3%)、中国 (17.4%)、韓国 (4.6%)、インドネシア (4.2%)、オーストラリア (4.2%)であり、以上で48.7%を占める。[[国際収支統計#貿易収支|貿易収支]]は黒字である(2004年は約14兆円の黒字)。<br />
<br />
主な輸出品は、金額ベースで自動車 (22.3%)、機械類 (21.6%)、電気機械 (20.5%)、鉄鋼 (3.7%)、化学薬品 (3.1%) の順である。主な輸入品は、電気機械 (12.2%)、機械類 (11.2%)、原油 (10.8%)、衣類 (5.2%)、天然ガス (5.2%)である<ref>以上は矢野恒太記念会編『日本国勢図会』2004/05年版(第62版)、2004年6月、ISBN 4-87549-132-8 による。</ref>。<br />
<br />
また、継続的な経常黒字により世界最大の債権国となっており<ref>日本の2004年末の対外純資産は1.8兆ドルと世界最大である。</ref>、世界経済からの[[配当]]や[[利子]]の受け取りが次第に増大している。<br />
<br />
=== 経済・産業の歴史 ===<br />
[[第二次世界大戦]]敗戦後、日本の経済は焦土から立ち直り製造業を軸に[[高度経済成長]]を果たした。日本の経済の規模は、[[1968年]]に[[国民総生産|GNP]]ベースで資本主義諸国中アメリカ合衆国についで第2位となった。更に米国の各州を一つの国と考えれば世界一になることは特筆すべき事である。しかし[[1974年]]の[[石油危機]]を境に[[高度経済成長]]は終焉した。その後、度重なる[[円高不況]]により生産拠点が海外に流出する「空洞化」が深刻化した。自動車産業など、[[比較優位]]で競争力の高い輸出産業は独自の[[生産性]]向上施策でこの円高の波を乗り切り、現代日本を支える基幹産業となって世界でも最高水準の競争力を持つに至った。しかし、比較劣位の産業のいくつかは、競争力を喪失して衰退した。このため技術・知識集約産業への転換など、産業[[構造改革]]が必要と考えられている。近年、開発セクション(日本国内)と生産拠点の連携を密にしたり、技術流出を防ぎ競争力を保持する目的から海外から国内に生産拠点を戻す動きも見られる。<br />
<br />
1980年代後半の土地[[バブル経済|バブル]]とその崩壊による不況で、日本経済は空白の10年([[失われた10年]])とも呼ばれる[[経済成長]]率の低迷と金融危機などを経験した(趨勢としての実質経済成長は1990年代も続いている)。しかし[[2005年]]現在では株式取引量及び総額は、既に[[バブル景気|バブル期]]を越える量と金額の取引があり、非常に活発になってきている。さらに、設備投資も増加して緩やかな景気拡張期にある。<br />
<br />
その一方で、[[収入#所得(収入)格差|所得格差]]が拡大している。[[OECD]]の統計によれば、[[2000年]]度には日本の[[貧困率]]は15.3%で、OECD加盟国中[[メキシコ合衆国]]、[[アメリカ合衆国]]、[[トルコ共和国]]、[[アイルランド共和国]]に次いで世界第5位となっていた<ref>OECD, "Raw data underlying each indicator: Equity indicators: EQ2. Income inequality," [http://www.oecd.org/document/24/0,2340,en_2649_33729_2671576_1_1_1_1,00.html ''Society at a Glance: OECD Social Indicators'', 2005 Ed.] [http://www.oecd.org/dataoecd/34/11/34542691.xls http://www.oecd.org/dataoecd/34/11/34542691.xls](エクセル形式、クリックをするとダウンロードを開始します。)</ref>。日本の貧困率は、1985年は11.9%、1994年は13.7%であった。そのため貧困層が増大し、個人消費も伸びず、「実感なき景気回復」が進行している。もっともこのような現象は1990年代アメリカで起きた現象であり、日本はその後をなぞっているだけとも言える。<br />
<br />
また、1990年代における[[財政政策]]により日本の公的債務(国と地方の長期債務残高)は750兆円を超え、GDPに比較して債務の比率が高い国となった。近年の景気拡大に伴い、単年度の財政赤字は減少傾向にあり、最悪の状態は脱したと言えるが、依然累積債務の増加は続いている。<br />
<br />
== 言語 ==<br />
学校教育で均質化された[[日本語]]が使用されている。日本語が[[法律]]で[[公用語]]に定められているわけではなく、実質的な慣習に基づくものである([[裁判所法]]74条では「裁判所では、日本語を用いる。」と定めている)。[[国会]]では[[アイヌ語]]や琉球方言([[琉球語]])などの使用も認められている。ただし、憲法や法律は日本語で記述されたものが正となっている。<br />
<br />
日本語を母語とするとされる国民でも文語は共通のものを用いているものの、地域により[[方言]]と呼ばれる各種の口語日本語が存在し、文法体系は似通っているが音韻体系が大きく異なっていることが多い。そのため、離れた地域出身者相互、特に年配者間、または年配者と若年者間で、お互いに日本語を母語としているはずの国民同士であるはずなのに、口語による意思疎通が困難になることも少なくない。日本の方言話者の多くは自らの言語に自負と愛着を抱いており、そのため日本の諸方言を日本語とは独立した別言語と主張する者も多い([[ケセン語]]など)こうした地域間の口語の相違は、アイヌ語でも著しい。民間組織にて古語や方言保存の活動があり、固有名詞などの保存活動も行われている。[[アイヌ語]]については、[[アイヌ文化振興法]]で国および地方公共団体にアイヌ文化の保持と発展が義務付けられ、各種の支援がおこなわれて、少しずつだが話者人口が増えつつある。<br />
<br />
[[第二次世界大戦]]終戦時等一時期は、[[フランス語]]の国語化や国際語的地位にある[[英語]]の第二共通語化、また、[[漢字]]の廃止などを訴えるグループもあった。現在、義務教育である[[中学校]]で必修科目となっている外国語科では、英語が教えられているケースが圧倒的に多い。国民の多くは中学校卒業後も英語の学習を継続するが、日本国内において英語の使用を強いられることは少なく、世界的に見て、国民としての英語力は高くないと言われる。<br />
<br />
現時点においては、日本人のほとんどは他の近隣アジア諸国の言語を解さない(同じくアジア諸国の人々も日本語を解さない)。これは経済レベルでの活発な交流とは対照的に、文化・生活レベルでの交流が少ないからである。こうした点は[[欧州連合]] (EU) の諸国とは趣を異にしている。最近では[[東アジア共同体]]の考えから、漢字を共通文字にしようという主張もあるが、ごくわずかにとどまっている。<br />
<br />
主要な使用文字である[[漢字]]は[[第二次世界大戦]]後、[[正字体]](旧字体)から[[新字体]]に簡略化された。1950年代まではこれに反対意見も多く、旧字体が使用されることも多かったが、1960年代からは新字体の利用が定着している。同様に終戦直後、完全な表音式仮名遣いへ移行するまでのつなぎとして導入された[[現代仮名遣い]]も定着し、今日まで使用され続けている。<br />
<br />
日本列島における、日本語以外の使用言語で代表的な次のようなものがある。<br />
* [[琉球方言]]([[琉球語]])<br />
*: 日本語の範疇に含めることが多い。話者数は、沖縄県や奄美諸島の60歳代以上を中心に、数万人~十数万人。<br />
* [[朝鮮語]]<br />
*: 話者数は[[在日コリアン]]を中心に100万人程度。このうち母語話者数は(在日一世と朝鮮学校出身者)17万人と見積もられている。[[在日コリアンの言語状況]]参照。<br />
* [[中国語]]・[[台湾語]]<br />
*: [[在日中国人]]・[[在日台湾人]]を中心に話者数は数十万人。<br />
* [[アイヌ語]]・[[ニブヒ語]]・[[ウィルタ語]]<br />
*: 100人以下。話者コミュニティーは、もはや存在しないといわれている。<br />
ちなみに日本国内の非日本語話者比率と世界人口に対する日本語話者比率は、大体同じくらいである(ともに2%程度)。<br />
<br />
== 宗教 ==<br />
''詳細は[[日本の宗教]]を参照。''<br />
[[画像:Kamidana.jpg|thumb|[[神棚]]]]<br />
<br />
日本国民の大半は特定の[[宗教]]を信仰しているという自覚はない。歴史的には、「[[神道]]」と呼ばれる[[アニミズム]]的信仰と外来思想の[[仏教]]が広く信仰されてきた。神道と仏教は半ば融合した宗教組織の形をとり、神道がアニミズム的側面や婚礼儀式を、仏教が理論的側面や葬式を担当するなど、分業的共存をしていた。明治時代の[[国家神道]]形成と[[神仏分離令]]によって、神道と仏教は別個の宗教組織の形をとるようになった。[[カトリック教会|カトリック]]や[[プロテスタント]]などの[[キリスト教徒]]もいるが、洗礼を受けた正式な信徒・教会員は総人口の1%を超えることはなく、教会組織も欧米や韓国などに比べるとそれほど強い影響力を持たない。しかし[[クリスマス]]などのいくつかの儀式・祭礼は本来の宗教とは関係なくしばしば商業的なイベントとして多くの国民に受け容れられ、文学者や思想家などに見られるキリスト教徒文化人の社会的な影響も、必ずしも小さいわけではない。[[ムスリム|イスラム教徒]]や[[ユダヤ人|ユダヤ教徒]]は、在日外国人を除けば数えるほどわずかしか存在しない。全体から見れば多くはないが、仏教系や神道系、あるいはキリスト教系を標榜する教団を主体にさまざまな[[新興宗教]]に所属するものもおり、[[カルト]]的な教団が社会問題になることもある。また、公立学校では憲法の政教分離規定により宗教教育を受ける機会はなく、[[大学]]でも宗教学部を置いているところは少数派である。そのため、国民の多くは自分自身の持つ宗教心や身についた宗教伝統に関して自覚的でないことが多い。正月の初詣に限れば他の宗教には比肩しえない動員数を持つが(2006年の正月三が日の神社参拝者数はのべ9000万人)、これも現在ではクリスマス等と同列のイベント的側面の強いものとなっており、これを厳密な意味での宗教行為と考える学者は少ない。また神道の重要な神事である祭りは日本全国で、その土地ならではの特色で様々な時期に開催されるが、祭の主催者と参加者は共におおむね特定の氏子団体やボランティアで完結している例が多く、多くの一般住民にとっては外から観覧して楽しむものであり、儀式としての当事者的な参加意識は希薄である。<br />
<br />
== 教育 ==<br />
''詳細は[[教育]]<!--[[日本の教育]]-->を参照''<br />
<br />
* [[識字]]率:<!--100.0%(男100.0%、女100.0%、[[2000年]]現在とあったものに関して、少なくともUNESCOには2000年の統計は存在しない(初等教育の在学率は100%とされている)。http://www.uis.unesco.org/profiles/EN/GEN/countryProfile_en.aspx?code=3920 UNESCOのデータに基づく総務局の報告では統計値が示されていない -->[[1990年]]時点では、99.8%(男99.9%、女99.7%)だった。<br />
* [[義務教育]]:6歳から15歳の9年間([[学齢]])。実施場所は一般的に[[小学校]]6年と[[中学校]]3年。[[盲学校]]・[[聾学校]]・[[養護学校]]については、小学部6年と中学部3年が、[[中等教育学校]](中高一貫校を一校化したもの)は、6年間のうち前期課程3年間が実施場所となる。<br />
なお、中学校卒業者の約96%が[[高等学校]]に進学する<br />
<br />
== 文化・民俗 ==<br />
''詳細は[[日本の文化]]を参照。''<br />
<br />
日本の[[文化]]は、近隣地域の文化を取り入れつつ独自に発展してきた。日本には[[縄文時代]]のころから固有の文化があったとされる。南方からの文化の伝搬も想定されるが、少なくとも表面的には大きな影響を残さない。その後[[4世紀]]頃から[[9世紀]]頃まで、大陸の文化が[[渡来人]]により伝わった。日本も[[遣隋使]]・[[遣唐使]]や留学生を派遣して積極的に中国の文化を取り入れた。大陸との往来が減った10世紀頃からは、これらの輸入された東アジア文化が日本特有の文化へと発展する。その後[[北宋]]との貿易により、[[禅宗]]が紹介され、喫茶の習慣が禅宗寺院に定着する。[[14世紀]]から[[16世紀]]の間、特に[[東山文化]]において、[[猿楽]](後の[[能]])や茶の湯(後の[[茶道]])、[[枯山水]]などの庭園や[[書院造]]などの建築といった、現在「日本的」と考えられている「侘び・寂び」の文化が生み出された。その後、16世紀半ばから[[ヨーロッパ]]文化がもたらされ、日本の文化に刺激を与えた。しかし後のキリスト教禁教や鎖国のため、ヨーロッパ文化の後世への影響は、喫煙の習慣などを除くと、地域的なものにとどまった。17世紀以降の江戸時代には、安定と鎖国による閉鎖された環境の中で、再び日本独自の文化が発展し、[[歌舞伎]]、[[浮世絵]]などの文化が大衆に広がった。<br />
<br />
この間、北では[[アイヌ]]の文化が独自の様相を見せている。また、旧琉球王国領域は言語的には日本語に極めて近いことから、基本的共通性は認められるものの、時に交流を持ちつつもおおむね独自の道を歩み、[[琉球王国]]を形成する。これらの詳細についてはそれぞれの項を参照。この状況は明治維新によって区切りが付く。<br />
<br />
[[明治維新]]後、日本は西洋式の独立国家としての体裁を整えた。国策の一部として伝統文化は抑圧され、欧米の文化が急速に取り入れられた(廃仏毀釈、文明開化)。都市部では様々なものの欧米化が進み、庶民の生活に大きな影響を与えた。その一方で、日常生活では伝統的な生活習慣が根強く残り、特に地方では依然として伝統的な文化が維持されていた。地方の伝統文化が解体されるのは、戦後の高度成長以後である。大正期には経済の好景気などを受けて、[[アメリカ合衆国]]の大衆文化を取り入れた[[スポーツ]]、[[映画]]などの、享楽的な文化が流行した。しかし、1920年代以降、昭和に入ると[[大日本帝国陸軍|陸軍]]の政策により、[[第二次世界大戦]]の戦時下で欧米風の文化は厳しく統制されていった。<br />
<br />
昭和20年([[1945年]])[[9月2日]]に日本軍が[[ポツダム宣言]]受託による無条件降伏すると、[[連合国軍最高司令官総司令部]]は[[アメリカ軍]]主導の民主化が進められ、それとともに日本の文化もアメリカ流の生活・文化を目標とするようになる。占領した連合国将兵の生活様式及び民間情報教育局(CIE)の視聴覚教育によるアメリカの公報映画を間近にみることは、各地で文化的衝撃を与えた。それと同時に、日本古来の文化は否定されるようになった。<br />
<br />
[[高度経済成長]]期に至ると従来の生活習慣は大幅に変わっていき、伝統的な文化の多くが失われていった。一方で、日本人は自信をつけ、自国文化を再評価するようになる。例えば1970年に行われた大阪万博の[[太陽の塔]]は、縄文芸術をモチーフにしたものとされている。また、[[大衆文化]]において[[アニメ]]や[[マンガ]]といった新しく生み出された日本独自の表現方法も、日本から世界に向けて発信され、進出先で低俗であるとか、文化侵略と批判されるという現象も生じている。<br />
<br />
総じて言えば、中国や西洋といった大文明圏の周縁としての宿命を担った日本文化は、外文化と自文化という二つのベクトルの間で揺れ動く自画像を持ち続けてきた、と言っていいであろう。<br />
<br />
* [[日本文学]]<br />
** [[和歌]]、[[俳句]]、[[短歌]]、[[川柳]]、[[狂歌]]、[[都々逸]]<br />
* [[日本の美術]]<br />
** [[日本画]]、[[浮世絵]]、[[水墨画]]、[[春画]]、[[日本人形]]<br />
** [[日本の漫画|漫画]]、[[アニメ]]、[[テレビゲーム]]、[[ボードゲーム]]、[[プラモデル]]<br />
* [[日本の建築]]<br />
** [[日本庭園]]<br />
* 芸能<br />
** [[能]]、[[狂言]]、[[歌舞伎]]、[[文楽]]、[[雅楽]]、[[神楽]]、[[落語]]、[[講談]]、[[浪曲]]、[[漫才]]、[[新喜劇]]、[[猿まわし|猿回し]]<br />
** [[邦楽]]、 [[演歌]]、[[三味線]]、[[箏]]、[[琴]]、[[横笛]]、[[尺八]]、[[太鼓]]<br />
** [[舞妓]]、[[芸者]]<br />
** [[日本映画]]<br />
* 精神生活<br />
** [[神道]]、[[修験道]]、<br />
** [[祭|日本の祭り]]<br />
* [[武士道]]、[[侍]]、[[忍者]]、[[日本刀]]、[[鎧]]、[[兜]]、[[家紋]]、[[チャンバラ]]、[[城]]、[[歴史書一覧]]<br />
* 生活文化<br />
** [[和食]]<br />
** [[和服]]、[[日本髪]]、[[作務衣]]、[[羽織]]、[[袴]]、[[足袋]]、 [[下駄]]、[[藁草履]]、[[藁沓]]、[[ふんどし]]、[[扇子]]<br />
** [[茶道]]、[[華道]]、[[香道]]、[[花押]]、[[昆虫相撲]]<br />
** [[風呂]]<br />
*** [[日本の温泉地一覧|日本の温泉]]<br />
* 競技・遊技<br />
** [[相撲]]、[[武道]]、[[柔道]]、[[合気道]]、[[剣道]]、[[弓道]]、[[空手道]]、[[水術]]、[[棒術]]、[[居合道]]、[[武術]]<br />
** [[闘犬]]、[[闘鶏]]、[[闘牛]]<br />
** [[将棋]]、[[囲碁]]、[[花札]]、[[影絵]]<br />
** [[おはじき]]、[[お手玉]]、[[双六]]、[[めんこ]]、[[折り紙]]、[[隠れん坊]]、[[かごめ歌]]、[[独楽|こま回し]]、[[羽根突き]]、[[凧揚げ]]、[[じゃんけん]]、[[けんけんぱ]]、[[綾取り]]、[[竹馬]]、[[影遊び]]、[[鞠]]<br />
** [[自転車競技]](競輪)、[[ゲートボール]]<br />
<br />
=== 世界遺産 ===<br />
''詳細は[[日本の世界遺産]]を参照。''<br />
<br />
日本国内には、[[ユネスコ]]の世界遺産リストに登録された文化遺産が10件、自然遺産が3件ある(2005年に国内で3件目の自然遺産として[[北海道]]の[[知床]]が登録された)。<br />
<br />
=== 祝祭日 ===<br />
''詳細は[[国民の祝日]]を参照。''<br />
<br />
{| class="wikitable" style="margin: auto;"<br />
|+ style="font-weight:bold;font-size:120%"|祝祭日<br />
!日付!!日本語表記!!備考<br />
|-<br />
||[[1月1日]]||[[元日]]||<br />
|-<br />
||1月第2月曜日||[[成人の日]]||移動祝日<br />
|-<br />
||[[2月11日]]||[[建国記念の日]]||<br />
|-<br />
||3月21日前後||[[春分の日]]||移動祝日<br />
|-<br />
||[[4月29日]]||[[昭和の日]]<br />
|-<br />
||[[5月3日]]||[[憲法記念日]]||<br />
|-<br />
||[[5月4日]]||[[みどりの日]]||旧:[[国民の休日]]<br />
|-<br />
||[[5月5日]]||[[こどもの日]]||<br />
|-<br />
||7月第3月曜日||[[海の日]]||移動祝日<br />
|-<br />
||9月第3月曜日||[[敬老の日]]||移動祝日<br />
|-<br />
||9月23日前後||[[秋分の日]]||移動祝日<br />
|-<br />
||10月第2月曜日||[[体育の日]]||移動祝日<br />
|-<br />
||[[11月3日]]||[[文化の日]]||<br />
|-<br />
||[[11月23日]]||[[勤労感謝の日]]||<br />
|-<br />
||[[12月23日]]||[[天皇誕生日]]||<br />
|}<br />
* この他、これらの[[祝日]]が[[日曜日]]と重なった場合、その直後の「国民の祝日でない日」が[[振替休日]]となる。(2007年から)<br />
* 祝日に挟まれた日曜日や振替休日でない日は、「[[国民の休日]]」として休日となる。<br />
<br />
== 食生活 ==<br />
日本人は[[主食]]と副食(おかず)の区分の意識が強く、[[米]]や[[麦]]や[[穀物|雑穀]]類を炊いたものを主食とし、地方によっては[[蕎麦]]、[[うどん]]といった[[麺|麺類]]や[[サツマイモ]]など芋類を主食としてきた。明治維新後、欧米の文化を取り入れる一環で、西洋料理、[[パン]]などが普及し始めた。特に第二次大戦後は、学校給食や、ハンバーガーやフライドチキンといった[[ファーストフード]]の登場などによって、食の西洋化がある程度進んだ。また、[[中華料理]]なども一般的に食べられる。これら「[[西洋料理]]」や「洋食」、あるいは「[[中華料理]]」という言葉に対し、日本の伝統的な食事を[[日本料理|和食]](日本食)という。和食では独特の調味料が使われる。醤油、味噌、酢などが多く使われる。<br />
<br />
副食類としては、日本の代表的食品として[[納豆]]、[[豆腐]]、[[醤油]]、[[味噌]]などの大豆食品が挙げられる(このうち納豆は、独特な匂いと食感があるので関西方面の人には好まれないとされてきたが、最近では匂いの少ない商品の開発や給食への導入などによって、好む者も増えてきている)が、これらは健康食としてアメリカ等でも多くの人々に好まれている。この大豆加工食品の体系は東アジア及び東南アジア全域と非常に共通性が高い。<br />
<br />
四方を海に囲まれている日本では、[[養豚]]が盛んだった沖縄文化圏や、[[鮭]]と共に[[鹿]]をよく利用したアイヌ文化圏を除くと、獣肉よりも魚肉を多く食べてきた。料理法も煮る、焼く、寿司、刺身など様々である。かつては、魚ではないが[[クジラ|鯨]]もよく食べられていた。しかし近年は、[[捕鯨]]禁止の影響を受け、[[鯨肉]]食の伝統が根強く鯨肉に文化的に強い執着を持つ西北九州など一部地域を除き、鯨肉はほとんど流通しなくなった時期もあったが、消費量の低下による資源の回復により、流通量は増加に転じつつある。<!-- ← 鯨肉の記事参照 --><br />
<br />
飲料としては[[茶]]、特に[[緑茶]]が伝統的に普及している。また[[自動販売機]]の普及率が高く、[[紅茶]]や[[コーヒー]]等多様な飲料が飲まれている。[[酒]]類では、[[米]]を原料とする[[日本酒]]や[[米]]や[[芋]]、[[麦]]等の多様な作物を原料とする[[焼酎]]が伝統的に飲まれている。[[日本酒]]は行事や儀礼等でも重要な役割を果たしているが、消費量は低下している。[[焼酎]]は[[九州]]・[[沖縄]]および[[伊豆諸島]]を中心として生産されており、近年全国的に消費が増大している。食生活の洋食化に伴い、消費量も大きい[[ビール]]の他[[ワイン]]等の消費も拡大している。<br />
<br />
家庭では、かつては[[主婦]]が飯を炊くなど家族の食事を調理するのが一般的であった。主婦は弁当を作り昼食として夫・子供に持たせる。しかし街には和・洋食の食堂やレストラン、ラーメン屋、そば屋、うどん屋などがあり、持ち帰り可能な弁当やおにぎりも[[コンビニエンスストア]]で売っているためそちらを利用する人も多い。<br />
<br />
日本が強い経済力をもつようになって以降、女性を中心に[[グルメ]]志向が高まり、食文化に対する品質要求水準は世界的に見ても高い水準にある。<br />
<br />
== 放送 ==<br />
''詳細は[[放送|日本の放送]]を参照''<br />
<br />
日本では、[[公共放送]]([[国営放送]]ではない)に準ずる[[日本放送協会|日本放送協会(NHK)]]及び多数の民間放送により放送メディアが成り立っている。これらは主に[[電波法]]、[[放送法]]などにより、律せられている。<br />
<br />
=== 報道の自由 ===<br />
日本では憲法により[[報道の自由]]が保障されており、比較的自由な[[報道]]が行われているが、様々な対立や軋轢を避けるため「自粛」という形で完全に自由な報道が履行されているとは限らないが、政府の介入はほとんどないといえる。<br />
<br />
現在進行中の誘拐事件など報道することにより人命に関わる場合など問題のある物などは、自主規制または規制の対象になっている。また、差別的、あるいは下品な表現等でクレームを受ける事等を回避する目的で、各メディアや出版社等は放送禁止用語、出版禁止用語等を独自に定めている。またこの他にも、テレビ放送などの大手放送局・出版社・新聞社などは、収入源の広告料などを大企業に頼っており、大企業を批判する記事を載せることができないことがある。また政府の介入を受けることはほとんどないものの、自主規制することもしばしばである。<br />
<br />
=== 緊急放送 ===<br />
日本は自然災害を未然に防ぐため、緊急放送を普及させている。特に地震の報道においては津波情報などの速報体制がしかれている。これらの災害時の放送は緊急度を時々見直すなどされている。<br />
<br />
=== 衛星放送 ===<br />
民間、国などが協力し、複数の放送衛星を利用している。[[ケーブルテレビ]]の普及度は、これに比べると低い。<br />
<br />
== その他 ==<br />
[[通話表#和文通話表|和文通話表]]で、「[[に]]」を送る際に「'''日本のニ'''」という。<br />
<br />
== 注釈 ==<br />
<references/><br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[ヤマト王権]]<br />
* [[大和民族]]<br />
* [[日本の国際関係]]<br />
* [[日本の観光]]<br />
* [[日本の文化]]<br />
* [[日本の交通]]<br />
** [[日本のヒップホップ]]<br />
** [[日本のロック]]<br />
* [[日本語]]<br />
** [[方言|日本の方言]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://www.cao.go.jp/ 内閣府]<br />
* [http://www.shugiin.go.jp/ 衆議院]<br />
* [http://www.sangiin.go.jp/ 参議院]<br />
* [http://www.courts.go.jp/ 最高裁判所]<br />
* [http://www.kunaicho.go.jp/ 宮内庁]<br />
* [http://www.stat.go.jp/ 総務省統計局]<br />
* [http://dataranking.com/country.cgi?LG=j&amp;CO=15 経済社会データランキング/日本の統計]<br />
<br />
----<br />
<br />
[[Category:日本|*]]<br />
[[Category:島国|にほん]]<br />
[[Category:君主国|にほん]]<br />
[[Category:G8加盟国|にほん]]<br />
[[Category:ならずもの国家|にほん]]<br />
[[Category:犯罪予備軍|にほん]]<br />
[[Category:蛆虫|にほん]]<br />
[[Category:キチガイ|にほん]]<br />
<br />
{{wikipedia/ja}}</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=SONY&diff=108679
SONY
2010-09-07T03:30:26Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>'''SONY'''(ソニー)とは、[[ソニー]]、またはソニーグループが使用している会社ブランド。<br />
<br />
海外では、商品が熟成してから、紹介されるので好評である。<br />
<br />
==問題点==<br />
まるで時限爆弾が入っているかのごとく、メーカー保障期間が切れると直ぐ壊れる。保障期間前に壊れることもしばしばある。<br />
ラップトップコンピュータのバッテリーの加熱のため火災を生じ、リコールを出した。<br />
一時期保障期限を他社より延ばしたことがあったが(通常1年の製品なら13ヶ月)それでも保障期限が切れると直ぐ壊れるという現象は変わらなかった。<br />
<br />
{{Company-stub}}</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=NEC&diff=108678
NEC
2010-09-07T03:28:47Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>'''NEC'''(エヌイーシー)とは、[[日本電気]][[株式会社]]、またはグループ会社のブランド名。</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E6%9D%B1%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2&diff=108675
東アジア
2010-09-07T03:18:00Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>'''東アジア'''(ひがしアジア)とは、[[ユーラシア大陸]]・[[アジア]]における地域。<br />
<br />
== 概要 ==<br />
アジアの東側の国、とくに[[中華人民共和国]]、[[中華民国]]([[台湾]])、[[日本国]]、[[北朝鮮]]、[[大韓民国]]などを指すが、まれに[[東南アジア]]の一部を含む場合がある。約1176万キロ平方メートルの面積を誇る。<br />
<br />
[[Category:アジア]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E6%97%A5%E6%9C%AC&diff=108671
日本
2010-09-07T03:12:41Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div>{| align="right" border=1 cellspacing=0 cellpadding=2 style="border: solid 2px #000000; margin-left: 16px"<br />
| colspan=2 align="center" style="border-style: solid none solid; background: #f0f0f0"|'''[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>]]帝國'''<br />
'''Japan'''<br />
[[画像:<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国2.jpg|center|300px|[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>]]帝國]]'''<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|建国<br />
| style="border-style: none none solid solid"|紀元前660年2月11日<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|公用語<br />
| style="border-style: none none solid solid"|<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|首都<br />
| style="border-style: none none solid solid"|東京<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|天皇<br />
| style="border-style: none none solid solid"|平成天皇陛下樣<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|内閣総理大臣(首相)<br />
| style="border-style: none none solid solid"|[[麻生太郎]]<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|面積<br />
| style="border-style: none none solid solid"|377,835km²<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|人口<br />
| style="border-style: none none solid solid"|127,767,944人<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|GDP(自国通貨表示)<br />
| style="border-style: none none solid solid"|504兆9,180億円<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|GDP(MER)<br />
| style="border-style: none none solid solid"|4兆9911億ドル<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|国歌<br />
| style="border-style: none none solid solid"|[[君が代]]<br />
|-<br />
| align="center" style="border-style: none none solid; background: #f0f0f0"|国際電話番号<br />
| style="border-style: none none solid solid"|81<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
<!--{{基礎情報 国|<br />
|略名 =<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span><br />
|<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語国名=<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>帝國<br />
|公式国名 =<br />
|国旗画像 =Flag of Japan.svg|<br />
|国章画像 =[[Image:Imperial Seal of Japan.svg|100px|準国章の菊花紋章]]<br />
|国章リンク=(準[[国章]]:[[菊花紋章]]){{mn|coa_1|1}}<br />
|標語 =富国強兵<br />
|位置画像 =LocationMapJapan.png<br />
|公用語 =[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語]](慣例上)<br />
|首都 =[[東京都]]<br />
|最大都市 =東京都<br />
|元首等肩書=[[天皇]]<br />
|元首等氏名=[[明仁親王陛下樣]]<br />
|首相等肩書=[[内閣総理大臣の一覧|内閣総理大臣]](首相)<br />
|首相等氏名=[[麻生太郎]]<br />
|面積順位 =60<br />
|面積大きさ=1 E11<br />
|面積値 =377,835<br />
|水面積率 =0.8%<br />
|人口統計年=2006<br />
|人口順位 =10<br />
|人口大きさ=1 E8<br />
|人口値 =127,767,944<br />
|人口密度値=337<br />
|GDP統計年元 =2005<br />
|GDP値元 =504兆9,180億<br />
|GDP統計年MER =2005<br />
|GDP順位MER =2<br />
|GDP値MER =4兆9911億<br />
|GDP統計年 =2006<br />
|GDP順位 =3<br />
|GDP値 =4兆2220億<br />
|GDP/人 =33,100<br />
|GDP/人順位 =12<br />
|建国形態 =[[建国]] <br />
|建国年月日=[[紀元前660年]][[2月11日]]{{mn|coa_2|2}} <br />
|通貨 =[[円 (通貨)|円]]<br />
|通貨コード=JPY<br />
|時間帯 =+9<br />
|夏時間 =なし<br />
|国歌名 =君が代<br />
|ccTLD =JP<br />
|国際電話番号=81<br />
|注記=<br />
* {{mnb|coa_1|1}}五七桐花紋も又、国章に準じた扱いを受ける。[[国章#<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の国章]]を参照。<br />
* {{mnb|coa_2|2}}[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>神話#神武天皇|神話]]伝承による。旧暦では[[1月1日 (旧暦)|1月1日]]。{{mn|建国年と皇紀|建国年と皇紀}}<br />
<br />
}}一旦コメントアウト--><br />
*'''[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>]]帝國'''(ニホン・テイコク)。<br />
通稱'''[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>]]'''は、[[ユーラシア大陸]]東端の[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>列島]]を[[領土]]とする[[東アジア]]の[[帝國]]である。<br />
<br />
== 概要 ==<br />
<!--政体--><br />
[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>]]帝國は、[[第二次世界大戦]]後に成立した[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法]]を最高規範として、司法・行政・立法の三権が分立する([[権力分立|三権分立]])[[法治国家]]である。<!--'<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は~法治国家である'、というのは「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国」を説明する概要の冒頭文として適切だろうか?なんかサエない気がします。歴史から書き起こすのがピリっとしませんか?--><span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の国家理念ともいうべき[[立憲主義]]は、[[国民主権]]、それに基づく[[基本的人権]]の尊重、[[平和主義]]、の三つの柱を基調としている。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国の[[元首|国家元首]]について法的に明確な定めはなく、天皇と首相の外国訪問などの際には、ともに国家元首に相当する扱いを受けているのが現状である(列席する場合は儀礼上に天皇が上席)。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法は[[天皇]]を<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国と<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国民統合の象徴とする<ref>天皇陛下樣は、[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>]]帝國の、世襲君主であった。[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>]]帝國が立憲君主国であるかどうかについては賛否両論がある。</ref>。<br />
<br />
<!--経済--><br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の経済力は[[国内総生産|GDP]]([[為替レート|MER]]: ドル時価換算)で世界第2位に位置している。典型的な[[工業国]]である。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は、1975年の第一回[[先進国首脳会議]]から[[G8]](当時はG6)の一翼を担い、世界経済に強い影響力をもち、国際社会における経済支援等において担う役割と責任も大きい。<br />
<br />
<!--民族--><br />
民族的には[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人]](<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>民族、大和民族、和人)がほとんどだが、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国内に存在する他の[[少数民族]]としては、以下のものが挙げられる。<br />
* 歴史上、北海道・[[樺太]]を中心に居住している[[アイヌ|アイヌ民族]]・[[ウィルタ|ウィルタ民族]]・[[ニヴフ|ニヴフ民族]]。<br />
* 旧[[琉球王国]]領域の住民を、[[琉球民族]]ととらえる考え方もある。<br />
* [[19世紀]]の[[小笠原諸島]]への移民子孫で、[[ヨーロッパ]]系[[アメリカ人]]と[[ハワイ州|ハワイ人]]にルーツを持つとされる欧米系島民も<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国籍を取得して居住している。<br />
* かつて[[朝鮮半島|朝鮮]]・[[台湾]]が<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>領であった時代に、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国内に移住した人々の子孫である在日韓国・朝鮮・台湾人。<br />
<br />
東アジア出身者を中心に、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>以外の[[国籍]]の人々が[[帰化]]する例も見られる。また<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>を離れて外国に居住した[[日系人]]なども南北アメリカを中心に見られる。国籍を取得していない者も多い。<br />
<br />
<!--言語--><br />
使用言語はほぼ完全に[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語]]であり、[[慣習法]]として<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語が公用語になっている。<br />
* [[アイヌ民族]]の[[アイヌ語]]は話者が少なく、耳にする機会が少ない。<br />
* 旧[[琉球王国]]領域の琉球方言を、別言語として区別し、「[[琉球語]]」とする考え方もある。<br />
<br />
<!--地勢--><br />
地勢的には、島国であり、海上交易・[[漁業]]ともに盛んな[[海洋国家]]でもあり、[[地政学]]上は典型的な[[シーパワー]]に分類される。内海をふくむ[[領海]]、[[排他的経済水域]]などの水域面積は約447万平方キロメートルであり、これは国土面積の11.7倍である<ref>海上保安庁海洋情報部「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の領海等概念図」 [http://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/ryokai/ryokai_setsuzoku.html http://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/ryokai/ryokai_setsuzoku.html] 、最終アクセス2007年2月20日。</ref>。<br />
<br />
<!--地理--><br />
位置はユーラシア大陸の東端に位置する台湾の東方にある[[与那国島]]から[[北海道]]までを領土としており、[[大韓民国]]、[[朝鮮民主主義人民共和国]](<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国は承認していない)、[[ロシア|ロシア連邦]]と接し(ロシアとは[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>海]]以外に[[オホーツク海]]をもはさんで接している)、[[東シナ海]]をはさんで[[中華人民共和国]]・[[中華民国]](<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国は承認していない)。などと接している。また、南方には[[パラオ]]、小笠原諸島の延長線上に[[ミクロネシア]]([[北マリアナ諸島]])がある。[[太平洋]]をはさんで[[アメリカ大陸]]がある。<br />
<br />
== 国名 ==<br />
国号(正式名称)には通常「'''<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国'''」が用いられる。但し法文で規定されたものではない。「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」の国号が成立する以前は対外的には「[[倭国]]」または「倭」と書かれ、国内的には「'''[[やまと]]'''」と読まれた。さらに古くは実に多様な名があったらしく、「大和」、「[[葦原中国]]」または「豊葦原千五百秋瑞穂国」、「中国」、「豊葦原中津国」、「豊秋津島」、「大八洲」、「磯輪上秀真国」、「細矛千足国」、「玉垣内津国」、等さらに多くの別名があった。漢文由来の異称も、中国大陸の'''[[扶桑]][[蓬莱]]伝説'''に準えた「'''扶桑'''」、「'''蓬莱'''」という呼び方をはじめとして、「東海姫氏国」、「阿母郷」、「日下」、そのほか多様である。対外的にももっとも一般的な通称だった「[[倭国]]」は、[[7世紀]]頃に「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」と改名されたと考える説が有力である(異説もある)が、当時は国内での読み方は「倭」でも「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」でも、ともに「'''[[やまと]]'''」であり、国内的には表記の変更にすぎなかったと考えられる(「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」という名詞は、正式国名として採用される以前には、「'''扶桑'''」、「'''蓬莱'''」、「東海姫氏国」、「阿母郷」、「日下」、などと同様の語だった)。「ひのもと」という読み方は後に起こった。「'''皇朝'''」はもともとは[[中原]]王朝の天子の王朝をさす[[漢語]]であるが、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>では天皇王朝をさす漢文的表現として使われ、[[国学者]]はこれを「すめみかど」または「すめらみかど」等と訓読した。「神國」、「皇國」、「神州」、「天朝」、「天子國」(國は国の旧字体)などは[[雅語]](美称)としての「皇朝」の言い替えであって、国名・国号というようなものではない。「'''本朝'''」は「我が国」というような意味であってこれも国名ではない。[[江戸時代]]の[[儒学者]]などは<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>をさして「中華」、「中原」、「中朝」、「中域」、「中國」などと書くことがあったがこれも国名ではない。「大<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」と大とつけるのは、国名の前に大・皇・有・聖などの字をつけて天子の王朝であることを示す中国の習慣からきている(「有漢、皇魏、聖晋、大宋、大清、大韓」等)。しかし、「おおやまと」と読む場合はそれとは関係ない古称の一つである。「[[帝国|帝國]]」は、もとは「神國、皇國、神州」と同様であったが、近代以後は"empire"の訳語として使われる。古代においては王国を束ねる盟主の意味があり、天子は一人であるとする中原王朝の反発を招いたほか、歴代中原王朝に属する[[朝鮮半島]]の王国もこれに抗議した。しかし本来は「[[山城]]国」など、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>六十六州の帝であり、主に中原王朝からの自立の意図でも用いられた。「[[帝国主義]]」の語は[[カール・マルクス]]の亡命先である[[19世紀]]の覇権国家・[[大英帝国]]の意味であり、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>をそのような[[超大国]]と解するのは誤解を伴う部分もある。[[明治時代]]から[[第二次世界大戦]]後までの国号は様々に変遷しており、従来の<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国のほか大<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>も用いられた。当時は単に「帝國」とも略称された。戦後は主に「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」或いは「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国」でほぼ統一されている。但し<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>公式の[[印鑑]]である「[[国璽]]」には「大<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」の名称が使用されている。<br />
<br />
国名の読み方には「にっぽん」と「にほん」の2通りの読み方がある。訓読みで「ひのもと」とも読む。<ref>[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語]]の発音の子音に[[h]]音が登場したのは江戸時代になってからという<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語[[音韻学]]上の定説からすれば、「にほん」より「にっぽん」が古いことは自明であり、その過程で「にふぉん」とも発音されていた時期があることも、『[[日葡辞書]]』などの記録に明らかである(これについては「[[は]]」を参照)。近代の発音に於いても「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」という文字の並びを素直に読むなら「じつほん」「にちほん」、あるいはそれが[[促音便]]した「じっぽん」「にっぽん」であろうし、そもそも「日」に本来「に」の読みはない。<br />
<br />
「にほん」というのは、[[促音]]や[[拗音]]、[[ん|撥音]]の表記法が確立されていなかった時代に「日記」が「にき」、「源氏」が「けむし」と表記されたように、「にっぽん」が「にほん」と書かれたものが、その後、誤って促音が元々なかったと判断されて読まれるようになったものと推測される。最古の[[仮名]]書き表記は[[鎌倉時代|鎌倉期]]の「にっほん」である。</ref><span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>政府は正式な読み方を明確に定めていない。しかし、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の[[紙幣]]、[[切手]]、[[スポーツ]]の[[国際試合]]の[[ユニフォーム]]などには「NIPPON」と描かれているように、公的な機関においては「にっぽん」と読ませる場合が多い。これは一説によると、ラテン語圏ではH音が発音されないため「ニオン」と呼ばれてしまうからという理由であるという。これには英語の語感が"nip on"に通じ甚だ印象が悪いことから「NIHON」にすべしとの意見もあるが、外国語の事情にあわせて自称を変更することには賛否両論があろう。現代では、スポーツの応援など元気をだす時、威勢をあげる時は「にっぽん」、詩的でやさしく穏やかな文脈では「にほん」というように、語感に応じて使い分けられる面もある。<br />
<br />
「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」の最初の用例は確実なものは決めがたい。『[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>書紀]]』は「倭」を遡って「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」に書き改めているからである。例えば『<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>書紀』[[大化]]元年七月の条によって[[645年]]7月に[[高句麗]]や[[百済]]の使者に示した詔の「明神御宇<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>天皇(あきつみかみとあめのしたしらすやまとのすめらみこと)」という語が最初とする見解もあるがこれにも疑問がある。語義としての「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」は、有名な『[[隋書]]』[[大業]]三年([[607年]])の「日出づる処の天子」が知られるが、この頃はまだ「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」とはされていなかったことが逆に証明される。[[12世紀]]成立の朝鮮半島の史書『[[三国史記]]』「新羅本紀」[[文武王]]十年([[670年]])12月条に、「倭国、号を<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>に更む。自ら言う、日出づるに近きを以て名を為す」とあるがこれは[[新唐書]]からの拙速な孫引きにすぎず、史料的価値を低く見る説が有力である。<br />
<br />
「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」という国名が最初に公式に定められたのは、[[701年]]施行の『[[大宝律令]]』とされるが、条文法規に定められる以前、[[天武天皇]]の頃から使われてはいただろう。(「天皇」号の使用と「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」号の使用は軌を同じくするとみられている(異説もある)。近年発掘された[[飛鳥池遺跡]]出土の天武六年([[678年]])銘の[[木簡]]から、この頃「天皇」号が既に使用されていることがわかっている。)また、[[734年]]には[[井真成]]の墓誌として中国大陸でも使用されている。<br />
<br />
公式の英語表記は、''Japan''。<!--('''[[ジャパン]]''')。略記としては{{lang|en|'''JPN'''}}が用いられる。{{lang|en-US|''JAP''}}([[ジャップ]])は、[[アメリカ英語]]では侮蔑的な意味があるので<ref>[[イギリス]]ではこの傾向は薄い。</ref>、使用には注意が必要である(但しこの他の言語ではこの限りではない)。また、最近の英語表記では{{lang|en|''Nippon''}}(ニッポン)が用いられることが多い。具体的には[[万国郵便連合|UPU]]等によるローマ字表記([[1965年]]以降)、[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>郵政公社]]の[[切手]]や[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>銀行券]]などで{{lang|en|''Nippon''}}表記を用いている。なお{{lang|en|''Nippon''}}の先頭三文字で略した{{lang|en|''NIP''}}([[ジャップ|ニップ]])は、{{lang|en|''JAP''}}よりも強い侮蔑・差別の意味合いがあるので、使用するべきではない。この場合の略称は{{lang|en|''NPN''}}となる。<br />
<br />
世界の多くの言語において<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>を意味する[[固有名詞]]は、ジャパン([[英語|英]]:{{lang|en|Japan}})、チャパーン([[アイルランド語|愛]]:{{lang|ga|tSeapáin}})、ヤーパン([[ドイツ語|独]]:{{lang|de|Japan}})、ジャポン([[フランス語|仏]]:{{lang|fr|Japon}})、ハポン([[スペイン語|西]]:{{lang|es|Japón}})、ジャッポーネ([[イタリア語|伊]]:{{lang|it|Giappone}})、ヤポニヤ([[ポーランド語|波]]:{{lang|pl|Japonia}})、ヤポーニャ([[ロシア語|露]]:{{lang|ru|Япония}})、イープン([[タイ語|泰]]:{{lang|th|ญี่ปุ่น}})、など、ある時期にある地域の[[中国語]]で「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国」を発音したもの(ジーパングォ)を写し取った[[ジパング]] (Xipangu) 或いはジャパング (Japangu) を[[語源]]とするとするのが定説である。中国や朝鮮などの[[漢字]]文化の影響の強い地域においては、リーベン([[中国語|中]]:{{lang|zh|Rìbĕn; <span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>}})、イルボン([[朝鮮語|朝]]:{{lang|ko|일본; <span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>}})、ニャッバーン([[ベトナム語|越]]:{{lang|vi|Nhật Bản; <span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>}})<ref>[[ベトナム]]は[[フランス]]の[[植民地]]になるまで漢字を使用していた。その時代の名残である。[http://www.vn-dic.com/sekai/01049.htm ベトナム語大辞典]などで実際の発音を確認できる。</ref>等、そのまま「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」を自国の発音で読むというやり方をしている。一旦コメントアウト--><br />
<br />
なお、「日出ずる処」を各国語に訳した[[名詞句]]も「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国」を示すものとして使用されている。例:(英語)"(the) land of (the) rising Sun"、(フランス語)"le pays du soleil levant"、(スペイン語)"El pais del sol naciente"。<br />
<br />
== 首都 ==<br />
''詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の首都]]を参照''。<br />
<br />
[[首都]]は[[東京]]<ref>但し、歴史的な事情により首都を東京と定めた明文法は現在に至るまで制定されていないため、旧都である[[京都]]が現在も都(首都)であると主張する説も一部に存在する。詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の首都]]を参照。</ref>。[[都市圏人口の順位|世界最大の都市圏]]でもある。[[東京都]]を中心に[[神奈川県]]、[[埼玉県]]、[[千葉県]]などを含む都市圏人口は約3300万人。[[東京23区|東京都特別区]]の[[人口]]は約850万人である。東京には、[[皇居]]のほか、国家の最高機関[[国会]]、[[内閣]]、[[最高裁判所]]があり、政治・経済の中心地である。<br />
<br />
[[ウィキペディア]]内で、一部の京都の賎民が「首都は京都である」などと主張している。詳しくは[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の首都]]参照。<br />
<br />
== 歴史 ==<br />
''詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の歴史]]を参照。また[[アイヌ]]と[[琉球]]地域に関して<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の領土になったのが明治以後であるためそれ以前の歴史には違いがあるので、各々の項を参照のこと。''<br />
<br />
=== 建国年と皇紀 ===<br />
『[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>書紀]]』には、[[辛酉]]年春[[1月 (旧暦)|正月]][[庚辰]][[朔]]([[1月1日 (旧暦)|1月1日]])にカムヤマトイワレヒコ(和風[[諡]]号「神<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>磐余彦火火出見天皇」の[[仮名]]の音。漢字の[[諡]]号は[[神武天皇]])が即位したとあり、これを<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>建国と位置づけているが、現代では歴史的事実を反映したものではないとの説が有力である<ref>『[[緯書]]』にある[[鄭玄]]の注に、1260年に一度([[干支]]一運の60年(「1元」)×21元=「1蔀」)の[[辛酉]]の年には大[[革命]]があることされていることから、[[推古天皇]]9年([[601年]])がその年に当たり、この年の1260年前である紀元前660年に神武天皇が即位したとされたとする説を、[[那珂通世]]が唱えた。なお[[天皇]]の[[諡]]号自体が[[7世紀]]の創造との説が有力。[[奈良時代]]、[[天平宝字]]六年([[762年|762]])~同八年([[764年|764]])に[[神武天皇|神武]]から[[持統天皇]]までの四十一代、及び[[元明天皇|元明]]・[[元正天皇]]の漢風諡号である天皇号が[[淡海三船]]によって一括撰進されたと『[[続<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>紀]]』にある。</ref>。[[明治]]5年[[11月15日 (旧暦)]]([[1872年]][[12月15日]])に、[[西暦]][[紀元前660年]]が[[神武天皇即位紀元]]の皇紀元年とされ、明治6年(1873年)1月1日から使用された。<br />
<br />
現代の<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>では[[紀年法]]としては[[グレゴリオ暦]](西暦)もしくは[[元号]]が使われることが多く、皇紀はほとんど使用されていないが、一部の現行法上においては現在も効力を有しており、法律文書などには記載されている(明治31年勅令第90号・[[閏年]]ニ関スル件)。<br />
<br />
なお、[[東北地方]]では、神武天皇に殺された[[長脛彦]]の兄[[安日彦]]が津軽に亡命したことをもって<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の建国としている([[中尊寺]]文書、[[平泉]]雑記など)。<br />
<br />
=== 国号の成立から現在まで ===<br />
「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」という国号が成立したのは[[701年]]前後と推定される。『[[隋書]]』、『[[旧唐書]]』、『[[新唐書]]』などに記された[[遣隋使]]の報告によれば、倭国と<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国は別の国であり、併合して<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国となった<ref>俗説では<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の意味は[[聖徳太子]]の[[煬帝]]への書簡にある「日出處」の一節が<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国号の始まりとされるが、『隋書』にはそうした記述はない。</ref>。[[平安時代]]の貴族の会話{{fact}}の中で、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国が[[中国]]に対して「日の本」すなわち東方にあることをもって<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>としたと説明されており、畿内においては東方の[[飛鳥地方]]を<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>(ひのもと)と呼び、更には朝廷から東方にある関東地方や東北地方を長らく「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」と呼んでいたことからも、この説が妥当であるとする見解がある。ただし、[[景行天皇|景行]]期に東海地方以東の[[蝦夷]]の国を「[[日高見国]]」と呼んでいたことから反論も根強く、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国号の起源について未だに定説は見られない。<br />
<br />
朝廷は[[8世紀]]から拡大策に強め、東北の[[蝦夷]]や九州の[[隼人]]などを服従させることにより、徐々に拡大を続けた。これ以後の主な対外戦争には、[[白村江の戦い]]、[[刀伊の入寇]]、[[元 (王朝)|元]]の[[元寇|蒙古襲来]]、[[応永の外寇]]、[[文禄・慶長の役]]などがある。この間に「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」と呼ばれる地理的領域は北上し、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は東北沿岸から津軽、更には北海道東部の[[アイヌ]]部族の呼称として移動していった。また[[モンゴル帝国]]において、ようやく大和朝廷の対外的呼称が「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」に固定されるようになり、権力者層に次第に<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>意識・<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人意識が貫かれるようになった。[[18世紀]]になると、[[シャクシャインの乱]]や[[ロシア帝国]]との接触で北方への関心が強まり、アイヌおよびロシアへの他者意識として<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>観・<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人観が江戸の庶民に定着していった。これに応じて<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の指す領域は南下し、アイヌ居住地である蝦夷ガ島(北海道)以南が<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>と意識されるようになった。[[19世紀]]になると[[アメリカ合衆国]]始め[[ヨーロッパ]]各国への他者意識として<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>観・<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人観がいよいよ定着し、現代の<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>観・<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人観にほぼ一致するようになった。<br />
<br />
[[19世紀]]半ば以降、欧米[[列強]]の[[国家]]形態に触発される形で、[[天皇]]を中心とした[[近代国家]]を創出しようという試みがおこり、[[朝廷]]、[[幕府]]、[[藩]]によって分割統治されていた時代が終焉、近代的な意味での「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国」が成立した。[[明治維新]]と呼ばれる近代化政策を実行し、[[1871年]]の[[廃藩置県]]と翌[[1872年]]の[[沖縄の歴史#琉球処分|琉球処分]]を通じて、ほぼ現在の領土が確定した。更に[[大<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>帝国憲法]]を<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人自身の手で書き上げ、[[1889年]]に施行され、翌[[1890年]]に[[二院制]]からなる[[議会政治]]を作り上げた。その後[[日清戦争]]に勝利し、[[日露戦争]]にも勝利してアジアの国家としてはじめて列強国と対等に戦い、西洋[[植民地主義]]の影響力を駆逐することに成功した。[[大正デモクラシー]]の時代には、自由な言論と、[[保守政党]]から[[社民主義政党]]、[[共産党]]までの幅広い[[複数政党制]]も確立された。[[20世紀]]前半には[[台湾]]や[[朝鮮半島]]を併合した。[[第一次世界大戦]]では[[連合国]]側として参戦、[[南洋諸島]]の[[委任統治]]を行い、事実上の[[傀儡政権]]として[[満州国]]([[中国東北部]])を通じて中国大陸の東部ほぼ全域へ支配圏を広げ、[[東南アジア]]のほぼ全域、一部太平洋諸国にその影響力を拡張した。その結果以前から<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>を敵視していた欧米と決定的に対立、大東亜戦争へと発展した。<br />
<br />
[[1945年]]に[[大東亜戦争]]に敗れ、東北アジアと太平洋で戦場になった国々、および<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>において、多数の人々が犠牲になった。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の軍隊はアジア太平洋の多くの地域で連合軍やゲリラとの戦いなどで軍民ともに多数の死傷者を出すことになった。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の国土も首都東京を始め空爆により焦土と化した。また、この際、広島と長崎に無差別に[[原子爆弾]]が使用されており、人道的見地、医療的見地から様々な議論を呼んでいる。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は、それまで拡大した領土の大半を失い、[[アメリカ合衆国]]を中心とする[[連合国]]軍の占領下に置かれた。<br />
<br />
大東亜戦争後の<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は戦前の否定によって再出発した。その代表的な押し付け憲法が[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法]]である。<br />
<br />
[[1950年]]に隣国[[朝鮮半島]]で、[[朝鮮戦争]]が勃発。GHQの指示により、[[警察予備隊]](後の[[自衛隊]])が設立され、事実上の再軍備の道を辿った。[[1951年]]に[[サンフランシスコ平和条約]]を締結し、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>と連合国は講和。[[1952年]][[4月28日]]、[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国との平和条約]](サンフランシスコ講和条約)の発効により占領は終了し、独立を回復した。独立回復後の<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>はその基本理念として戦前を否定し、アメリカ合衆国とは同盟関係を結んだ。(事実上の属国。)<br />
<br />
[[1955年]]に、保守政党である[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>民主党]]と[[自由党]]が合同し[[55年体制]]のもとで長期安定政権を確立した。その後、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は[[高度経済成長]]を迎え、経済は驚異的な勢いで発展した。[[東京オリンピック]]や[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>万国博覧会]]の開催は、戦後の<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>が国際社会に復帰することの象徴にもなった。[[1968年]]、[[1972年]]には<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の領土とされながらも、施政権を喪失していた[[小笠原諸島]]と[[沖縄]]の施政権が米国から返還された。<br />
<br />
現在では、発展途上国のための支援[[ODA]]などを行い、世界の平和や相互理解に一定の役割を果たすまでになった。近年は[[先進国]]として国際紛争解決のために[[国連平和維持活動|国連平和維持軍]]の一員として、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>が軍隊派遣をするかどうかが議論の対象となっている。しかし現在の<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法下では軍事力の放棄が記されていることなどのため、[[自衛隊]]の派遣については<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国内で賛否が分かれている。現在は憲法改正の動きなども見られ、活発な議論が行われている。<br />
<br />
[[1999年]][[8月13日]]に[[国旗及び国歌に関する法律]](通称:国旗・国歌法)で、[[国旗]]は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の国旗|日章旗]](通称:日の丸)、[[国歌]]は[[君が代]]と定められた。これらの国旗、国歌は明治時代より慣習的に使用されていたものを改めて法制化したものである。<br />
<br />
=== 今後の課題 ===<br />
数々の異例の大躍進に支えられて現在の地位を確立した<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>も、問題を抱えていないわけではない。急速に進む[[高齢化]]と出生率の低下は、かなりの部分を国民の技術に依存してきた国力を削ぎかねないとの意見がある。<br />
<br />
また、押し付け憲法、左翼の暗躍、自虐史観の強制教育、刑罰が生温いなどの様々な問題がありこれ等を打破しない限り<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の明日は無い。<br />
<br />
'''何より罪無き犯罪被害者の被害感情や彼ら彼女らに対する支援の仕方に対する知識を身につける事である。'''<br />
<br />
== 民族 ==<br />
''詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>民族]]、[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の民族問題]]、[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の外国人]]を参照。''<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人の起源は、いわゆる[[縄文時代|縄文人]]、[[弥生時代|弥生人]]を基調とし、古代には中華世界から「倭人」と呼ばれた人々が中心となっているとされているが、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人の起源そのものについては諸説あり、定かではない。自称としては「和人」、あるいは近代的民族意識の下では「[[大和民族]]」とも言う。古代からの天皇を頂点とする近畿地方の朝廷と、中世以降における天皇を支配の正統原理として後ろ盾とする武家政権との、二重構造で成立していた中央政権の支配下に入った地域の住民が、固有の<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人とされる。<br />
<br />
中世以降、沖縄(琉球)に成立し[[南西諸島]]の大半を支配下に置いた[[琉球王国]]、及び北海道・千島列島・樺太南部(蝦夷地)に居住した[[アイヌ]](ウタリ)については、それぞれ「南の<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」、「北の<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>」とも称される。これらの地域に住む人々は、弥生時代以降、「中の<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>(主要な3島及びその周辺島嶼を指す)」とはやや異なる歴史を歩んだ経緯があり、固有の[[エスニシティ]]を発達させた。ただ、元来、鎖国基調にあった、中の<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>に対し、琉球は南方で、アイヌは北方でそれぞれ大陸勢力との接触・交流を担っていたという構造が背景にあり、中の<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は限られた窓口を通じての大陸勢力との直接接触を除くと、琉球、アイヌを通じて間接的に大陸勢力と接触していた側面が色濃い。<br />
なおアイヌと共に樺太にいた[[ウィルタ]]、[[ニヴフ]]は、樺太南部へのソビエト侵攻と占領後、北海道や本州へ移住した。今でもロシアに対して樺太南部の返還を求める声も僅かながらある。また[[小笠原諸島]]には19世紀初頭ハワイから植民団が入植し、ヨーロッパ系アメリカ人やハワイ人による小規模なコロニーを形成したが、明治維新後<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>領有が確定し、ヨーロッパ系、ハワイ系住民は順次<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国籍を取得し、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人社会に溶け込んでいった。<br />
<br />
アイヌ人は現在でも民族的・文化的独自性を保持し、[[二風谷ダム訴訟]]判決でも<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>における先住性が確認された。また[[アイヌ文化振興法]]が制定され、[[アイヌ語]]やアイヌ文化の保持・発展に国も積極的な支援を行うこととなり、アイヌ語話者も少しずつ増えてきている。<br />
<br />
また、明治維新以降、20世紀に入り、伝統的に大陸勢力とのつながりが深い朝鮮半島や台湾を併合し、さらに軍事的、政治的、経済的に激しく中国に<!--侵入?侵略?-->食い込んでいったため、これらの地域の出身者も、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国籍取得者(帰化者)、外国人登録者(永住者)の双方の形態で、比較的多数の住民として抱えていくことになった。<br />
<br />
現在総人口の約1.5%が外国人登録者である。韓国籍、朝鮮籍、中国籍、台湾籍、ブラジル国籍、フィリピン国籍などが多く、韓国・朝鮮籍を除けば増加傾向にある。韓国・朝鮮籍、及び中国籍については、戦前の旧<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>領出身者及びその子孫が多く、最近では中国残留孤児や家族の永住帰国も多い。また最近の外国籍増加の背景には、1990年の入管法改正でブラジルなどに移民した<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人移民及び子孫の、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>での就労が自由化された事が大きい。<br />
<br />
== 地理 ==<br />
<!--''詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の地理]]、[[都道府県の面積一覧]]を参照。''--><br />
[[画像:世界地図.gif|thumb|right|300px|世界地図]]<br />
<br />
四つの大きな島、[[北海道]]、[[本州]]、[[四国]]、[[九州]]と、<!--[[千島列島]]-->、[[小笠原諸島]]、[[南西諸島]]など周辺の小島からなる[[列島]]([[島弧]])が、[[領土]]の中心をなす<!--(南[[樺太]]も含む場合あり)-->。全体的に弓形状になっており、全6,852島からなる[[面積]]は約37.8万[[平方キロメートル|km&#178;]](北方四島以外の千島列島、南樺太を除く)。領土の約70%が山であり、森林率も高い。周囲はすべて海であり、地上の[[国境]]線は[[実効支配]]領域においては無い。<br />
<br />
現在、[[ロシア]]との間に[[北方領土]](南千島列島を主とする。北千島列島・南樺太も含む場合あり)、[[中華人民共和国|中国]]・[[中華民国|台湾]]との間に[[尖閣諸島]]、[[大韓民国|韓国]]との間に[[竹島 (島根県)|竹島]]の[[#領土問題|領有問題]]がある。尖閣諸島以外は相手国側が実効支配している。<br />
<br />
周囲の海を大別すると、南側が[[フィリピン海]]、東側が[[太平洋]]、北西側が[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>海]]、西側が[[東シナ海]]、北側が[[オホーツク海]]である。本州と四国の間の海は特に[[瀬戸内海]]と呼ばれる。沖合を[[暖流]]の[[黒潮]]、[[対馬海流]]、[[寒流]]の[[親潮]]、[[リマン海流]]が流れる。<br />
<br />
列島付近では[[ユーラシアプレート]]、[[太平洋プレート]]、[[フィリピン海プレート]]、[[北米プレート]]がせめぎ合い、[[環太平洋造山帯]]・[[環太平洋火山帯|火山帯]]・[[環太平洋地震帯|地震帯]]と呼ばれる帯の一環をなしている。そのため[[地震]]が頻発し、世界全体で放出される地震エネルギーのうち1割から2割が<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>周辺に集中すると言われている。そのため、震度1クラスや2クラスくらいの地震は<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>のどこかで毎日のように起きている。また、火山活動が活発であった事から、火山性土壌が多く、これが<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>列島の地味を豊かにした面もある。また[[温泉]]が多い事も火山のめぐみと言える。<br />
<br />
=== <span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の範囲 ===<br />
; 最東端<br />
: 東京都[[南鳥島]](北緯24度16分59秒・東経153度59分11秒)<br />
:* [[ロシア]]占領下で帰属が微妙な[[千島列島]][[占守島]]小泊崎(北緯50度・東経155度)を最東端とする意見もある。<br />
; 最西端<br />
: 沖縄県[[与那国島]]西崎(北緯24度26分58秒・東経122度56分01秒)<br />
: 正式な「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の最○端」のなかで唯一、公共交通機関で誰でも自由に訪れることができる場所である。<br />
; 最南端<br />
: 東京都[[沖ノ鳥島]](北緯20度25分31秒・東経136度04分11秒)<br />
:* 人の住む最南端としては、沖縄県[[波照間島]](北緯24度2分25秒・東経123度47分16秒)<br />
; 最北端<br />
: 北海道[[択捉島]][[カモイワッカ岬]](北緯45度33分28秒・東経148度45分14秒)<br />
:* [[北方領土]]を除く最北端は、北海道[[稚内市]]弁天島([[宗谷岬]];北緯45度31分13秒・東経141度56分27秒)<br />
:* [[ロシア]]占領下で帰属が微妙な[[千島列島]][[阿頼度島]]最北埼(北緯50度55分30秒・東経155度32分)を最北端とする意見もある。<br />
<br />
=== 気候 ===<br />
大半の地域は[[温帯]]に属する。南方の諸島は[[亜熱帯]]、北方は[[亜寒帯]]的気候を示す。海洋性気候だが、[[モンスーン]]の影響を受け、四季等寒暖の差は大きい。<br />
<br />
冬季は、[[シベリア高気圧]]が優勢となり北西の季節風が吹くが、その通り道である[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>海]]では暖流の[[対馬海流]]から大量の水蒸気が蒸発するため、大量の雪を降らせる。そのため<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>海側を中心に国土の約52%が豪雪地域であり、世界でも有数の豪雪地帯となる。逆に太平洋側では空気が乾燥した晴天の日が多い。<br />
<br />
夏季は、[[太平洋高気圧]]の影響が強く、高温多湿の日が続く。又、台風も多い。ただし、北部を中心に[[オホーツク海高気圧]]の影響が強くなると低温となり、しばしば農業に悪影響を与える。<br />
<br />
また<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は、比較的降水量の多い地域でもある。主な要因は<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>海側での冬季の降雪、6・7月(沖縄・奄美は5・6月)に前線が停滞して起こる[[梅雨]]、夏季から秋季にかけて南方海上から接近・上陸する[[台風]]など。<br />
<br />
== 地域・広域行政区画 ==<br />
''詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の地域]]を参照。''<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は[[都道府県]](1都1道2府43県)という広域行政区画から構成される。但し、地域区分(地方区分)には揺れが見られる。また、一部の[[市]]などは行政上は別途[[政令指定都市]]、[[中核市]]、[[特別区]]に定められているほか、各都道府県を、さらに細かく分けた[[市町村]]という行政単位や、町村をいくつかまとめた[[郡]]がある。北海道には独立出先機関として14の[[支庁]]が置かれている([[全国市町村一覧]]参照)。<br />
<br />
以下に、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の地域(地方)と47都道府県を示す。地域(地方)は一般的なものを示した。'''太字'''は都道府県名で、左の数字は下の図の数字と対応している。<br />
<br />
=== 北海道 ===<br />
* [[北海道地方]] - 1.'''[[北海道]]'''<br />
<br />
=== 本州 ===<br />
* [[東北地方]] - 2.'''[[青森県]]''' - 3.'''[[岩手県]]''' - 4.'''[[宮城県]]''' - 5.'''[[秋田県]]''' - 6.'''[[山形県]]''' - 7.'''[[福島県]]'''<br />
* [[関東地方]] - 8.'''[[茨城県]]''' - 9.'''[[栃木県]]''' - 10.'''[[群馬県]]''' - 11.'''[[埼玉県]]''' - 12.'''[[千葉県]]''' - 13.'''[[東京都]]''' - 14.'''[[神奈川県]]'''(以上「一都六県」。「[[首都圏]]」はこれに[[山梨県]]を加える)<br />
* [[中部地方]]<br />
** [[北陸地方]] - 16.'''[[富山県]]''' - 17.'''[[石川県]]''' - 18.'''[[福井県]]'''<br />
** [[甲信越地方]] - 19.'''[[山梨県]]''' - 20.'''[[長野県]]''' - 15.'''[[新潟県]]'''<br />
** [[東海地方]] - 21.'''[[岐阜県]]''' - 22.'''[[静岡県]]''' - 23.'''[[愛知県]]'''(ふつう、「[[東海三県]]」というと、[[静岡県]]ではなく[[三重県]]を含める事が多い。)<br />
* [[近畿地方]] - 24.'''[[三重県]]''' - 25.'''[[滋賀県]]''' - 26.'''[[京都府]]''' - 27.'''[[大阪府]]''' - 28.'''[[兵庫県]]''' - 29.'''[[奈良県]]''' - 30.'''[[和歌山県]]'''<br />
* [[中国地方]] - 31.'''[[鳥取県]]''' - 32.'''[[島根県]]''' - 33.'''[[岡山県]]''' - 34.'''[[広島県]]''' - 35.'''[[山口県]]'''<br />
<br />
=== 四国 ===<br />
* [[四国地方]] - 36.'''[[徳島県]]''' - 37.'''[[香川県]]''' - 38.'''[[愛媛県]]''' - 39.'''[[高知県]]'''<br />
<br />
=== 九州 ===<br />
* [[九州地方]] - 40.'''[[福岡県]]''' - 41.'''[[佐賀県]]''' - 42.'''[[長崎県]]''' - 43.'''[[熊本県]]''' - 44.'''[[大分県]]''' - 45.'''[[宮崎県]]''' - 46.'''[[鹿児島県]]''' <br />
=== 沖縄 ===<br />
*[[沖縄地方]] - 47.'''[[沖縄県]]'''<br />
[[画像:<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国地図.gif|thumb|550px|center|<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の各都道府県の位置]]<br />
<br />
== 主要都市 ==<br />
東京を除く主要都市のうち、人口が200万人を超える都市は次の都市である。右側()内は1平方キロメートルあたりの人口密度。以下同様。<br />
* [[横浜市]]([[神奈川県]]):約360万人(8,292人/km&#178;)<br />
* [[大阪市]]([[大阪府]]):約260万人(11,869人/km&#178;)<br />
* [[名古屋市]]([[愛知県]]):約220万人(6,821人/km&#178;)<br />
横浜は、東京の[[ベッドタウン]]化に伴い人口が増加した。大阪は、終戦後の人口が約320万人であったが、郊外のベッドタウンの開発により減少した。名古屋は、[[中京圏]]の中核都市である。他に100万人を越える都市として[[札幌市]]、[[仙台市]]、[[さいたま市]]、[[川崎市]]、[[京都市]]、[[神戸市]]、[[広島市]]、[[福岡市]]などが、かつて100万人を超える人口を擁した都市として[[北九州市]]がある。<br />
<br />
{{<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の都道府県庁所在地}}<br />
{{<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の政令指定都市}}<br />
{{<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の中核市}}<br />
{{<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の特例市}}<br />
<br />
== 人口 ==<br />
''詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の人口統計]]、[[都道府県の人口一覧]]を参照。''<br />
<!--<br />
* 126,925,843人([[国勢調査]] [[2000年]]10月) --><br />
* 127,767,944人([[国勢調査]] [[2006年]]10月1日)<br />
* 約127,767,000人(総務省統計局「人口推計月報」2006年8月1日確定値<ref>総務省統計局「人口推計月報」2007年1月22日公表、オンライン版、 [http://www.stat.go.jp/data/jinsui/tsuki/index.htm http://www.stat.go.jp/data/jinsui/tsuki/index.htm] 、最終アクセス2007年2月21日。</ref>)<br />
* 127,463,611人 ([[CIAワールドファクトブック]]、2006年7月<ref>Central Intelligence Agency, "Japan," ''The World Fact Book'' Online ed., [https://www.cia.gov/cia/publications/factbook/geos/ja.html https://www.cia.gov/cia/publications/factbook/geos/ja.html] 、最終アクセス2007年2月21日。</ref>)<br />
* <span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国籍を持つ者の割合は98.9%(2003年8月現在)<br />
<br />
=== 年齢構成 ===<br />
近年、急速な[[少子化]]、[[社会の高齢化|高齢化]]が進行しつつある。それに加えて、戦後の[[ベビーブーム]]で誕生した年齢層で人口の多い[[団塊の世代]]が相次いで定年を迎えるため([[2007年問題]]と呼ばれる)、被扶養人口の爆発的増加が危惧されている。<br />
{{<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>/5歳階級別人口}}<br />
<br />
=== 地域別分布 ===<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の各地方の人口は次の通りである。<br />
* [[首都圏]](東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県、山梨県):約4024万人<br />
* [[近畿圏]](大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県、三重県、福井県):約2475万人<br />
* [[東海地方]](愛知県、岐阜県、三重県、静岡県):約1493万人<br />
* [[九州・沖縄地方]](福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県):約1478万人<br />
* [[東北地方]](宮城県、青森県、岩手県、秋田県、山形県、福島県):約974万人<br />
* [[中国地方]](広島県、岡山県、山口県、鳥取県、島根県):約770万人<br />
* [[北陸・信越地方]](新潟県、長野県、富山県、石川県):約697万人<br />
* [[北海道]](北海道):約566万人<br />
* [[四国地方]](香川県、愛媛県、高知県、徳島県):約413万人<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>には、100万人規模以上の人口を有する大都市が、各地方(四国地方を除く)に点在している。国民の多くはこれらの大都市、またはその周辺部で生活する。都市部は沿岸の平野部に集中し、国土の1割に人口の9割が住む。また、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>海側に比べて太平洋側に人口が集中している。中でも特に、東京を中心とした[[首都圏]]の人口は、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の人口の約3分の1を占め、世界最大の都市圏を構成している。そのため、都心部では土地の値段が高騰化し、[[ドーナツ化現象]]などの問題も起きている。<br />
<br />
人口が700万人を超える都道府県は次の通りである。<br />
* [[東京都]]:約1270万人(5,790人/km&#178;)<br />
* [[神奈川県]]:約885万人(3,663人/km&#178;)<br />
* [[大阪府]]:約882万人(4,654人/km&#178;)<br />
* [[愛知県]]:約730万人(1,367人/km&#178;)<br />
* [[埼玉県]]:約710万人(1,827人/km&#178;)<br />
<br />
また、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の[[政令指定都市]]の人口は次のとおりである。<br />
* [[札幌市]]([[北海道]]):約190万人(1,686人/km&#178;)<br />
* [[仙台市]]([[宮城県]]):約100万人(1,305人/km&#178;)<br />
* [[さいたま市]]([[埼玉県]]):約120万人(5,445人/km&#178;)<br />
* [[千葉市]]([[千葉県]]):約90万人(3,425人/km&#178;)<br />
* [[横浜市]]([[神奈川県]]):約360万人(8,292人/km&#178;)<br />
* [[川崎市]]([[神奈川県]]):約130万人(9,339人/km&#178;)<br />
* [[静岡市]]([[静岡県]]):約70万人(513人/km&#178;)<br />
* [[名古屋市]]([[愛知県]]):約220万人(6,821人/km&#178;)<br />
* [[京都市]]([[京都府]]):約150万人(1,777人/km&#178;)<br />
* [[大阪市]]([[大阪府]]):約260万人(11,869人/km&#178;)<br />
* [[堺市]]([[大阪府]]):約83万人(5,554人/km&#178;)<br />
* [[神戸市]]([[兵庫県]]):約150万人(2,771人/km&#178;)<br />
* [[広島市]]([[広島県]]):約120万人(1,281人/km&#178;)<br />
* [[福岡市]]([[福岡県]]):約140万人(4,164人/km&#178;)<br />
* [[北九州市]]([[福岡県]]):約100万人(2,034人/km&#178;)<br />
: なお、2007年4月1日より[[新潟市]]([[新潟県]])と[[浜松市]](静岡県)も政令指定都市となった。<br />
* [[相模原市]]が藤野町等と合併後、政令指令都市を目指すと市長が表明した。すでに相模湖町等とは合併している。<br />
<br />
一方で農漁村では、若い働き手が都市部へ移住してしまうため、[[過疎化]]、[[高齢化]]が進行している。<br />
<br />
== 動植物 ==<br />
''詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の動植物]]を参照。''<br />
<br />
国土が南北に長く、また森林限界を越える高山帯や広い海洋をもつこともあり、国土の面積の狭さに比べて、生息する[[動物]]と[[植物]]の種類は豊富である。<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は四方が海で囲まれているため、外部から新しい生物が侵入してくる可能性が低い。それに加え、多くの[[離島]]があるため、その島独自の[[生態系]]が維持されてきた土地が多数ある。特に[[小笠原諸島]]や、[[南西諸島]]は古くから本土と比べ孤立した生態系を築いてきたため、その島固有の動植物が多数生息している。殊に、小笠原諸島においては「東洋の[[ガラパゴス諸島|ガラパゴス]]」と呼ばれるほど特殊な生態系を持つ。そのため、その島の名前がその動植物につけられたものも多数ある(例:小笠原諸島の[[オガサワラトンボ]]、[[オガサワラノスリ]]。南西諸島のうち、[[八重山列島]]の[[西表島]]に生息する[[イリオモテヤマネコ]]など)。<br />
<br />
=== 哺乳類 ===<br />
''哺乳類については[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の哺乳類]]を参照。''<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>には100種強の[[哺乳類]]が生息し、そのうち固有種は3割を超え、7属が固有属である。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の哺乳類相は、[[北海道]]と[[本州]]の間にある[[ブラキストン線]]、また南西諸島のうち、[[トカラ列島]]と[[奄美諸島]]の間にある渡瀬線で区切られており、これらを境に、異なる動物群が生息している。<br />
<br />
大型哺乳類では、北海道の[[ヒグマ]]、本州の[[ツキノワグマ]]、[[シカ|ニホンジカ]]、[[ニホンカモシカ]]などがいる。<br />
<br />
[[固有種]]である[[ニホンザル]]のうち、下北半島に住む個体群は、世界で最も北方に棲息する[[サル目|サル]]である。[[ニホンオオカミ]]、[[エゾオオカミ]]、[[ニホンアシカ]]、および<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の[[ラッコ]][[個体群]]は絶滅。[[ニホンカワウソ]]も絶滅の可能性が高い。[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>犬]]や[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>猫]]は、都道府県によって様々な品種がある。<br />
<br />
=== 鳥類 ===<br />
''詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の鳥類]]・[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の野鳥一覧]]を参照。''<br />
<br />
500種を越える[[鳥類]]が観察されている。<br />
<br />
四周を海に囲まれるため、水鳥の種類は豊富である。南北に長い弧状列島は、[[渡り鳥]]の中継地としても重要である。また、[[シベリア]]で繁殖する鳥の越冬地やさらに南に渡る鳥の渡りの中継地点として重要であり、[[東南アジア]]等で越冬した鳥が繁殖する地でもある。このように<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>列島は渡り鳥が豊富に行き交う位置にある。近年<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国内の渡り鳥の中継拠点となる干潟の乱開発による減少や、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>で繁殖する鳥の越冬地である東南アジアの森林環境の破壊が、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>で見られる鳥類の存続の脅威となっている。<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の[[固有種]]は[[メグロ]]などがある。[[国鳥]]は[[キジ]]。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の[[トキ]]の[[個体群]]は絶滅。現在[[佐渡市]]で人工的に繁殖されているトキは、[[中華人民共和国|中国]]の[[個体群]]から借り入れたものである。<br />
<br />
人家の近くには、[[カラス]]、[[スズメ]]、[[ハト]]、[[ツバメ]]などが生息し、古来<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>文化の中で親しまれてきた。<br />
<br />
=== は虫類・両生類 ===<br />
[[爬虫類|は虫類]]・[[両生類]]はいずれも[[亜熱帯]]に種類が多く、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>では[[南西諸島]]に半分以上の種が集中する。これは島ごとの種分化が進んでいるためでもある。本土内では島ごとの種分化はさほど見られない。例外は[[サンショウウオ]]類で、南西諸島には見られないが、本土の各地方での種分化が進んでおり、多くの種を産することで世界的にも知られている。また、現存する世界最大の両生類である[[オオサンショウウオ]]は<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>を代表する両生類として世界的に知られている。<br />
<br />
=== 魚類 ===<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の近海では[[魚類]]は種類、数共に豊かで、[[三陸海岸|三陸]]沖から[[千島列島]]にかけては世界三大漁場の一つに数えられる。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>近海を[[暖流]]と[[寒流]]が流れ、これらの接点である潮境では[[プランクトン]]が発生しやすいことや、周辺に広い[[大陸棚]]や、多様で複雑な[[海岸]]を持つことなどが、好条件となっている。[[河川]]は大陸に比べて規模が小さいので、[[淡水魚]]の種は多くない。[[古代湖]]である[[琵琶湖]]を中心としてその種数が多い。ただし、[[アユ]]を中心とする放流が各地で行なわれており、それに付随して各種淡水魚の本来の分布が壊されているところが多い。また、雨量の多い気候のため、河口域に汽水域が出来やすく、[[貝類]]も豊富である。最近では、希少種の絶滅や、[[外来魚]]による問題などがある。<br />
<br />
=== 昆虫 ===<br />
[[昆虫]]は[[亜熱帯]]のものから[[亜寒帯]]のものまで種類が豊富で、多様性に富む。国土に[[森林]]が多いため、数も多い。[[都市]]部でも多くの昆虫が見られる。雨が多く、湿地や水田が各地にあるため、特に[[トンボ]]の種類が多い。また、[[カブトムシ]]など[[里山]]に暮らす昆虫も多く見られたが、暮らしの変化とともに少なくなった。[[江戸時代]]頃から[[スズムシ]]や[[コオロギ]]の鳴き声を楽しむために飼育が行われてきた。愛玩対象として昆虫を飼う文化は世界的にも珍しい。[[オオムラサキ]]が国蝶。<br />
<br />
=== 森林 ===<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の国土の約3分の2が[[森林]]である。亜熱帯から亜寒帯にわたるどの地域でも年間雨量は十分にあり、森林が成立可能である。平地の植生は、南側約3分の2は常緑広葉樹林、いわゆる[[照葉樹林]]という型であり、それ以北は[[落葉広葉樹林]]、[[ブナ林]]を代表とする森林である。標高の高い地域ではさらに[[常緑針葉樹林]]、一部には[[落葉針葉樹林]]がある。南西諸島では熱帯要素が強くなり、多少ながら[[マングローブ]]が発達する。<br />
<br />
2002年現在、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の森林面積は2,512万[[ヘクタール|ha]]であり、森林率は66%となっている。この数字は、[[1970年代]]以降、横ばい状況にあり、減少傾向にある世界各国の森林率から比べれば突出した数値となっている(参考:[[ブラジル]]57%、[[カナダ]]51%)。<br />
<br />
森林の内訳は、[[天然林]]が53%(1,335万ha)、[[人工林]]が41%(1,036万ha)、その他([[標高]]などの条件により未生育の森林など)6%という比率となっている。このうち人工林は、[[第二次世界大戦]]後の[[拡大造林]]の影響を受けたことから、[[スギ]]林が多数(452万ha)を占めている。<br />
<br />
[[街路樹]]も多く植樹されている。<br />
<br />
=== 植物 ===<br />
亜熱帯のものから亜寒帯のものまで[[植物]]の種類が豊富で、多様性に富む。国土のほとんどの地域で、一年の間に[[湿度]]の高い時期を経験するので、高湿度に適した植物が多く分布している。[[コケ植物]]や[[シダ植物]]なども豊富。また、法定ではなく慣習的に[[キク|菊]]と[[サクラ|桜]]が国花もしくはそれと同等の扱いを受ける。この他各[[自治体]]でも独自の木や花を制定している。<br />
<br />
== 政治 ==<br />
<!--''詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の政治]]、[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>政治史]]を参照。''--><br />
=== 国の政治 ===<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の政治は、'''[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法]]'''([[1946年]](昭和21年)[[11月3日]][[公布]]、[[1947年]](昭和22年)[[5月3日]][[施行]])に則って行われる。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法は、[[主権]]が[[国民]]に由来する「'''[[国民主権]]'''」、[[自由]]と[[平等]]の両立を目指す「'''[[基本的人権]]の尊重'''」、[[戦争]]の放棄と[[戦力]]の不保持を定める「'''[[平和主義]]'''」をいわゆる三大原理とし、[[個人の尊厳]](個人の尊重)をその根本に置く。これらの理念を実現するため、統治機構は[[権力分立|権力分立(三権分立)]]に基づいて配され、[[立法権]]は'''[[国会 (<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>)|国会]]'''に、[[行政権]]は'''[[内閣 (<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>)|内閣]]'''に、[[司法権]]は'''[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の裁判所|裁判所]]'''に属する。<br />
<br />
また、[[世襲]][[君主]]である'''[[天皇]]'''は、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法に「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国の象徴であり<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国民統合の象徴」([[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法第1条|憲法1条]])と定められ、「この地位は、主権の存する<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国民の総意に基く」ものとされる(同条)。天皇は、憲法の定める[[国事行為]]のみを行い、国政に関する権能を有しない([[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法第4条|憲法4条1項]])。ただし、国事行為のほか、象徴たる地位に基づく公的行為を行い、限定された意味での[[元首]]とも解されている。<br />
<br />
国の政治は、国会と内閣を中心に行われる。国会(特に[[与党]])と内閣は、一応分立しながら協働して国政を行う[[議院内閣制]]を採る。<br />
<br />
国会は、'''[[衆議院]]'''と'''[[参議院]]'''の二院からなる[[両院制|二院制(両院制)]]の[[議会]]である。国会は「国権の最高機関」であり、「国の唯一の立法機関」とされる([[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法第41条|憲法41条]])。衆議院・参議院は、いずれも全国民を代表する[[選挙]]された[[国会議員]]([[衆議院議員]]、[[参議院議員]])によって組織される。ただし、[[法律]]や[[予算]]、[[条約]]の議決、[[内閣総理大臣]]の指名、[[内閣不信任決議]]などにおいて、衆議院は参議院より強い権限が与えられている([[衆議院の優越]])。これは、衆議院には[[衆議院解散|解散]]があり、任期も短い(衆議院は4年、参議院は6年)ため、衆議院の方がより民意を反映しているためと説明される。<br />
<br />
内閣は、首長たる'''[[内閣総理大臣]]'''と、その他の[[国務大臣]]からなる合議制の機関である。内閣総理大臣は、国会議員(衆議院議員、参議院議員のいずれでもよい)の中から国会の議決によって指名され、天皇に任命される。国務大臣は、内閣総理大臣が任命し、天皇が[[認証]]する。国務大臣の過半数は、国会議員の中から選ばなければならない。内閣総理大臣その他の国務大臣は、[[文民]]でなければならない。内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負う。また、内閣は衆議院の解散権を持つ。<br />
<br />
国会で審議され、可決される法律案の大多数は、内閣が提出する政府提出法案(内閣提出法律案、閣法)である。政府提出法案は、内閣の下に置かれる[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の行政機関|行政機関(省庁)]]が、国会の多数を占める与党との調整を経て作成する。[[キャリア (国家公務員)|行政機関の幹部公務員(キャリア官僚)]]の国政に対する影響力は、とても強い。国会議員の給源は、キャリア官僚、[[弁護士]]、[[地方議員]]などが多く、いわゆる[[世襲政治家|世襲議員]]と並ぶ。<br />
<br />
裁判所は、司法権のほかに[[違憲審査制|法令審査権(違憲立法審査権)]]を持つ。これは、[[法令]]や[[行政行為]]などの合憲性を審査して、最終的に判断する権限である。もっとも、裁判所はいわゆる[[司法消極主義]]に基づき、国会や内閣など政治部門の判断への干渉は、控えることが多い。<br />
<br />
=== 戦後政治史 ===<br />
国会では、[[1955年]](昭和30年)に結党された[[自由民主党 (<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>)|自由民主党]](自民党)が、一貫して最多の議席を占める。同年に結党された[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>社会党]](社会党)とともに、[[55年体制]]と呼ばれる政治体制を形作った。この体制は、自民党が[[与党]]として党の総裁を国会で内閣総理大臣に指名し、同党議員の中から国務大臣を任命して内閣を組み、社会党は野党として自民党と対立・協調しながら国政を運営するものである。[[新自由クラブ]]と[[連立政権]]を組んだ[[1983年]](昭和58年)から[[1986年]](昭和61年)までの一時期を除き、[[1993年]](平成5年)までの約40年間は自民党単独政権が続いた。<br />
<br />
1993年(平成5年)に自民党[[羽田派]]が離党して[[新生党]]を結党し、[[非自民、共産の連立政権構想|非自民・非共産の連立政権]]である[[細川内閣]]が成立したことで、55年体制は崩壊し、自民党は政権を離れた。翌1994年(平成6年)6月に、自民党・社会党・[[新党さきがけ]]の[[自社さ共同政権構想|連立政権(自社さ連立)]]である[[村山内閣]]が成立したことで自民党は政権に復帰。次の[[第1次橋本内閣|橋本内閣]]以後、[[小渕内閣]]では[[自由党 (<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>)#自由党 (<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span> 1998-2003)|自由党]]との連立(自自連立)、同じく小渕内閣で[[公明党]]を加えた連立(自自公連立)、[[第1次森内閣|森内閣]]・[[小泉内閣]]で自由党が抜けて自由党の一部からなる[[保守新党|保守党(保守新党)]]が残った連立(自公保連立、自公保新連立)、保守新党が解党した連立([[自公連立]])など、常に連立政権を組むことで、自民党の総裁が内閣総理大臣となっている。<br />
<br />
2007年2月現在、内閣総理大臣は自民党総裁の[[安倍晋三]]で、自公連立政権である[[安倍内閣]]が組まれている。<br />
<br />
=== 地方制度 ===<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法は、[[地方自治]]の制度を定める。地方自治は、[[地方公共団体]]が担う。地方公共団体は、基礎的地方公共団体である[[市町村]]と広域的地方公共団体である[[都道府県]]の二段階の体制をとる。<br />
<br />
基礎的地方公共団体としての市町村は、[[市]]が782、[[町]]が827、[[村]]が195の合計1804あり、このほか[[東京都]]の都心部に23の[[特別区]]がある([[2007年]](平成19年)4月1日現在)。市町村には、[[執行機関]]である[[市町村長]]と、[[議決機関]]である[[地方議会|市町村議会]](または[[町村総会]])が置かれる。市町村長と議会の議員は、いずれも住民から選挙される。市町村は、その財産を管理し、その地域の事務を取り扱い、行政を執行する。また、市町村は、法律の範囲内において[[条例]]を定める。特に規模が大きい市は、[[政令指定都市]]として、一部の権限が都道府県から委譲される。<br />
<br />
広域的地方公共団体としての都道府県は、[[都]]が1、[[道]]が1、[[府]]が2、[[県]]が43の合計47ある。都道府県には執行機関である[[都道府県知事]]と、議決機関である[[地方議会|都道府県議会]]が置かれる。都道府県知事と議会の議員は、いずれも住民から選挙される。都道府県は、市町村を包括し、より広域的な行政を行う。都道府県も、法律の範囲内において条例を定めることができる。<br />
<br />
現在、[[東京一極集中]]を緩和して[[地方分権]]を進めるため、都道府県を解消してより広域的な道州を置く[[道州制]]の導入が検討されている([[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の道州制論議]])。<br />
<br />
== 外交 ==<br />
''詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の国際関係]]、[[:Category:<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の国際関係史]]の各項目を参照''<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は[[外交]]の基軸として、同盟国の[[アメリカ合衆国]]を最重要視し([[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約]])、同時に[[国連]]を中心として各国と幅広い外交を行っている。世界各国と国交を樹立しており、援助および貿易を行っている。<br />
<br />
2005年10月から2006年1月にかけて[[BBCワールドサービス]]の依頼により[[メリーランド大学]]国際政策観プログラムと国際世論調査機関[[GlobeScan]]が共同で実施した、欧州および<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>、米国、中国、ロシア、フランス、英国、インド、イランの8カ国について、世界に与えている影響の印象をたずねる国際世論調査で、調査を行った世界33カ国のうち31カ国において、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>について「主として好影響を与えている」という回答が「主として悪影響を与えている」を上回り、最も好影響を与えている国として見られていると結論づけられた。また、2007年3月6日に、同機関が27カ国で実施し、12カ国の印象を尋ねる世論調査結果が公表されたが、ここでも<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>はカナダ、ヨーロッパ連合、フランスと並んで最も好影響を与えている国と見られていると結論づけられている<ref>GlobeScan, "Global Poll: Iran Seen Playing Negative Role," [http://www.globescan.com/news_archives/bbc06-3/index.html http://www.globescan.com/news_archives/bbc06-3/index.html] 、最終アクセス2007年3月10日。共同通信「世界に「好影響」<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>1位 ワーストはイラン、米国」2006年2月4日配信(この配信のインターネットソースとしてはTOKYO自民党ホームページなどを参照のこと、 [http://www.tokyo-jimin.jp/kobo/goikenban/goikenban5.html http://www.tokyo-jimin.jp/kobo/goikenban/goikenban5.html])。2007年公表の調査については、GlobeScan, "Israel and Iran Share Most Negative Ratings in Global Poll," [http://www.globescan.com/news_archives/bbccntryview/backgrounder.html http://www.globescan.com/news_archives/bbccntryview/backgrounder.html] 、最終アクセス2007年3月10日。</ref>。一方、この調査では、調査実施国の中で韓国・中国が、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>が世界に対して「主として悪影響を与えている」と評価している。<br />
<br />
=== 国連 ===<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は[[1956年]]、[[国際連合]]への加盟を果たした。国連においては[[非常任理事国]]として最多の9回選出されている。また世界第2位の国連分担金を支払っており、影響力は一定数確保しているとされる。しかし、国連の<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人職員の数は少なく、その多大な経済的貢献に比べると恩恵を受け切れていないとの批判が<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国内にはある。その理由の一つとして、国連職員の採用にあたっては多くの場合国連公用語の運用能力の有無が重視されるが、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語が国連公用語に数えられていないことが指摘されている。<br />
<br />
また[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法第9条]]の観点から、国連の武力行使自体は支持しても、実際の軍事的協力に関しては経済援助のみという慎重姿勢を取ることが多かった。しかし、世界情勢の変化や、経済規模に相応しい人的貢献を行う必要があるとの認識から、[[PKO協力法]]などの法案が成立、以後は徐々に関わるようになってきている。<br />
<br />
=== アメリカ合衆国 ===<br />
[[アメリカ合衆国]]とは、太平洋を隔てた隣国と言うこともあり非常に緊密である。[[第二次世界大戦]]では敵対関係であったが、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の敗北後は事実上の軍事同盟である[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約|日米安保条約]]を締結して極めて友好的な関係を築いている。軍事的関係以外にも、外交や経済でも共同歩調を取ることも多く、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>内外に<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>をアメリカの「51番目の州」と揶揄する声もあるが、裏返せばそれだけ緊密な関係を築いているということでもある。<br />
<br />
ただし、[[捕鯨]]問題や農作物、[[BSE問題|BSE牛肉などの輸入問題]]、第二次世界大戦での歴史認識、国連常連理事国加入問題などではむしろ対立することも多く、その関係は友好一辺倒とは言い切れない部分もある。<br />
<br />
沖縄その他の[[在日米軍]]の軍事基地問題や経済問題などを巡り、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>・アメリカ国民の間では反米・反日の認識を持つ者も一定数存在している。<br />
<br />
=== 東アジア ===<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は地理的には[[アジア]]に属するため、[[安全保障]]や経済の観点から見てアジア、とりわけ東アジアとの外交は重要であるが、戦争・植民地責任、対米関係、地域覇権などの問題があり、近隣国であるが故の衝突も存在する。<br />
<br />
[[中華人民共和国|中国]]や[[大韓民国|韓国]]などとは同じ[[漢字文化圏]]ということもあり古くから付き合いがある。[[水墨画]]、[[陶磁器]]、[[禅宗]]、喫[[茶]]の習慣など、かつての<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>はこれら近隣諸国の文化的影響を強く受けていた。また、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>が明治以降に西洋諸国を参考に作り上げた近代法や民主主義の概念は、韓国を始めアジア各国に影響を及ぼしている。<br />
<br />
現在でも経済的・文化的に中国や韓国は<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>とは重要な貿易相手であり、1970年代以降は国交を樹立し、非常に密接な関係を保っている。また、民間レベルでの交流も盛んであり、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>企業は中国に多数進出しており、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は中国からの留学生を多数受け入れている。<br />
<br />
しかし、かつての<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>による台湾や朝鮮半島を[[韓国併合|植民地化]]したこと、現在の中国東北部([[満州]]、かつての[[満州国]])を事実上領有したこと、侵略戦争を行ったこと、植民地を中心に各地で[[皇民化教育]]を強いたこと中国や朝鮮半島を主として悪感情を招いており、近現代史に関する認識を巡ってしばしば対立する。例えば、上記BBCワールドサービスの実施した2006年、2007年の国際世論調査でも、韓国・中国では<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は世界に対して「主として悪影響を与えている」との回答が「主として好影響」を上回った。また、反日感情の背景には、東アジアの覇権、対米関係などをめぐっての駆け引きがあるとの主張もある{{要出典}}。さらに、[[竹島 (島根県)|竹島]](独島)・[[尖閣諸島]]などの領土問題も抱えており、これを原因とする反日感情も存在する。結果として、[[2005年の中国における反日活動]]のような<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人に対する排斥運動も起きている。<br />
<br />
ただ、韓国・中国の国民の多くは、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の大衆文化になじんでおり、個人レベルでは<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>に好感・親近感を持っている者も少なくはない。{{要出典}} 。<br />
<br />
一方、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国民の間でも、近年強くなっているといわれる[[ナショナリズム]]などから、中国・韓国に対する反感が強くなってきているとの指摘がある<ref>武田勝年「日中戦争終結60周年」21世紀中国総研『北京NOW(A)』第4号 2005年1月13日、 [http://www.21ccs.jp/china_watching/BeijingNowA_TAKEDA/Beijing_nowA_04.html http://www.21ccs.jp/china_watching/BeijingNowA_TAKEDA/Beijing_nowA_04.html]。</ref>。<br />
例えば、中国・韓国などで行われていると言われている<!--([[反日]]活動・)ここでは専ら反日教育について述べられているのでコメントアウト-->反日教育<br />
<ref>反日教育が行われている証左として、2005年夏ごろ、韓国の中学生が学校の教育の一環として[[竹島問題]]に関連して描いた、反日的な絵が地下鉄通路で展示されたことがしばしば挙げられる。Gord, "Children's drawings in the subway! How cute!" (撮影地不明)、 AoG.2y.net、 2005年6月13日、3:38PM投稿、 [http://aog.2y.net/forums/index.php?showtopic=1550&st=0 http://aog.2y.net/forums/index.php?showtopic=1550&st=0]、Gord, "More children's drawings displayed in the subway., The second time is just like the first,"(撮影地、「{{lang|ko|독도위치기}}」([[独島の叫び]])展、[[仁川広域市地下鉄公社1号線]]、[[橘ヒョン駅]]、カ)、 AoG.2y.net、 2005年6月18日、2:39PM投稿、 [http://aog.2y.net/forums/index.php?showtopic=1558 http://aog.2y.net/forums/index.php?showtopic=1558]。この展覧会については、例えば {{lang|ko|박희정}}(パク・ヒジョン)、「{{lang|ko|증오를 가르치는 민족주의 교육: 독도 알리기 행사들에 의문}}」(憎悪を教える民族主義教育: 独島広報行事に疑問」、2005年6月21日、『{{lang|ko|일다}}』(イルダ)、[http://www.ildaro.com/Scripts/news/index.php?menu=ART&sub=View&idx=2005062100003&art_menu=12&art_sub=26 http://www.ildaro.com/Scripts/news/index.php?menu=ART&sub=View&idx=2005062100003&art_menu=12&art_sub=26] (韓国語)で言及されている。</ref><br />
への反感が1990年代後半から高まっている。加えて、[[外国人犯罪]]の検挙数の増加<ref><span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国警察庁「統計からみる来日外国人犯罪の検挙状況」『 来日外国人犯罪の検挙状況(平成16年)』第1章、 [http://www.npa.go.jp/sosikihanzai/kokusaisousa/kokusai1/16b/2.pdf http://www.npa.go.jp/sosikihanzai/kokusaisousa/kokusai1/16b/2.pdf] (PDF形式)。在日外国人犯罪の国籍については中国国籍者が多いと報告されている。なお、2006年度の報告書では検挙数は減少している ([http://www.npa.go.jp/sosikihanzai/kokusaisousa/kokusai2/2.pdf http://www.npa.go.jp/sosikihanzai/kokusaisousa/kokusai2/2.pdf])。</ref>、(韓国人・中国人は在留者が多い事もあって人口比では[[在日外国人]]の中で1位、2位を占める)も要因の一つに挙げられることがある。<br />
<br />
[[朝鮮民主主義人民共和国]](北朝鮮)とは、過去の植民地や[[強制連行]]問題の上に、[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人拉致問題]]や[[北朝鮮核問題|核開発問題]]が存在している。これらの問題を受けて、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は現在[[経済制裁]]を北朝鮮に対して行っており、両国関係はあまり良くない。また、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>政府は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国と大韓民国との間の基本関係に関する条約|日韓基本条約]]において朝鮮半島の正式な政府は韓国政府であるとの立場を取っているため、北朝鮮政府を正式な政府と認めていない(非合法組織と解釈している)。<br />
<br />
台湾とは、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国外で初めて<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の[[新幹線]]システムを採用するなど、深い政治・経済関係が築かれている。しかし、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は[[日中国交正常化|中国との国交樹立]]の際に「正統な中国政府」は中華人民共和国との立場を取っているため、正式な外交関係は持っていないなど微妙な関係である。しかしながら、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人・台湾人の対台湾・対日感情は一般に良好であるとされる。<br />
<br />
=== 東南アジア ===<br />
[[東南アジア]]諸国とは基本的に友好関係を構築しており、[[タイ王国|タイ]]、[[フィリピン]]、[[マレーシア]]など経済的にも文化的にも関係が深く、互いの国民に対する感情も良いとされる。また、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>はこれら各国との[[自由貿易協定]]の締結を模索している。<br />
<br />
* タイは[[チャクリー王朝|タイ王室]]と[[皇室]]の関係が良好である。<br />
* フィリピン人は<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国内において、国籍別で第4位の人口を持つ[[在日外国人]]である。<br />
* [[シンガポール]]とは[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>・シンガポール新時代経済連携協定|日星協定]]を行っており、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>にとって初めての[[自由貿易協定]]締結国となっている。<br />
* [[東ティモール]]には、自衛隊も[[国連平和維持活動]]として派遣された。<br />
* [[スマトラ島沖地震]]では、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は金額で国別3位の支援を早急に決めて拠出し、さらに[[インドネシア]]の[[アチェ州]]へは自衛隊の艦艇の派遣が決定している。防災システムの構築にも支援を行うことを約束している。<br />
<br />
以上のように、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>と東南アジアの関係は基本的に良好な状態にある。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>政府は[[東南アジア諸国連合|ASEAN]]諸国との間で定期的に首脳会談を行っており、東南アジア諸国との関係を重視している。また、この地域の海域(特に[[マラッカ海峡]])は、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>が中東から輸入した[[原油]]の9割近くが通過するなど<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の貿易上非常に重要なルートであるが、[[海賊]]が頻繁に出没している。その対策として、[[海上保安庁]]が東南アジア諸国の[[沿岸警備隊]]に対して指導・共同訓練を行っている。<br />
<br />
=== 南アジア ===<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は[[南アジア]]各国とも友好関係を保っている。しかし、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は被爆国であるため、[[インド]]および[[パキスタン]]が核実験を行ったことからこれら核保有国とは距離を置いていた時期もあった。特に、パキスタンに対しては1998年の地下核実験から2005年4月まで援助を停止していた。しかし、[[自衛隊イラク派遣]]などで、安全保障の観点から中東への影響力が強いパキスタンの協力が必要と感じた<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>政府は、当時の[[小泉純一郎|小泉首相]]がパキスタンを訪問したのを機に有償資金援助を再開した。そしてインドは近年の著しい経済発展や、[[情報技術|IT]]技術での実績が注目されており、[[外務省]]は2006年にアジア大洋州局の中に新たな部門として南部アジア部を設立している。また[[G4]]として共に行動するなど関係強化を目指している。<br />
<br />
世界最貧国の一つとも言われる[[バングラデシュ]]に対して、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は経済、保健、自然災害対策などあらゆる面で援助を行っている。<br />
<br />
=== 中央アジア ===<br />
中央アジア諸国は、かつて[[シルクロード]]経由で<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>に対しても文化的影響を持っていたが、近年の人的交流は少ない。また、経済基盤は貧弱な国が多く、さらに海に面していないために輸送コストなども高騰するなどの理由から、貿易などの経済的関係も他地域と比べて活発とは言えない状況にある。<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は、アメリカが行った[[アフガニスタン]]への[[アフガニスタン侵攻 (2001)|武力攻撃]]は支持したが、自衛隊は[[自衛隊インド洋派遣|インド洋への派遣]]に留めている。<br />
<br />
ただし、この地域に栄えた古代王朝や仏教遺跡の研究など、学術関係での交流は活発である。[[バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群]]の修復などに、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は多額の援助を行っている。<br />
<br />
=== 中東 ===<br />
[[中東]]は<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の主要な[[原油]]供給元であり、経済的には密接な関係を保っているが、文化的交流は比較的少ない。ただし、宗教的な対立要因がないために住民の対日感情は比較的良好とされる。[[トルコ]]・[[エジプト]]など治安が比較的良い国は観光地として人気がある。また、[[イラク戦争]]では、第二次世界大戦後初めて、戦闘地域であるとの議論もされる[[イラク]]へ[[自衛隊イラク派遣|自衛隊を派遣]]した。<br />
<br />
=== ロシア ===<br />
[[日露関係史|日露関係]]は、領土問題や満州への進出、東西冷戦などで対立する時期が長かった。1986年以降関係の改善が進み、現在は両国の間には盛んな経済的交流があるが、[[北方領土]]問題、漁民銃撃・拿捕事件・資源問題([[サハリン2]]で突如開発の中止命令が出された)などの問題が生じている。<br />
<br />
=== ヨーロッパ ===<br />
第二次世界大戦以降、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は西側諸国として行動しているため、基本的に[[欧州]]諸国(特に[[西ヨーロッパ]]及び[[北欧]])とは友好的な関係を築いている。近年、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は[[NATO]]との関係構築も模索している。また、[[ドイツ]]は<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>と共に[[常任理事国]]を目指す[[G4]]のパートナーとして行動している。また<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の皇室は、[[イギリス]]や[[スウェーデン]]、[[ベルギー]]などの欧州各国の王室と深い友好関係を築いている。<br />
<br />
=== 中米 ===<br />
[[中米]]諸国の中で、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>と最も関係が深いのは[[メキシコ合衆国]]である。明治の[[開国]]以降に結ばれた[[日墨修好通商条約]]は、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>にとって初めての平等条約である。その関係で、数ある諸外国の[[大使館]]の中でも国政の中枢地区ともいえる[[永田町]]にあるのはメキシコ大使館のみである。現在もその友好関係は続いており、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>企業が多数メキシコに進出している。また、[[メキシコ料理]]は<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人にも人気のあるメニューである。<br />
<br />
その他の中米諸国とはそれほど人的・文化的交流はないものの衝突もなく、平穏な関係を持っている。<br />
<br />
[[キューバ]]など[[社会主義]]国家とも経済・文化両面で穏健な関係が築かれており、[[ペルー<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>大使公邸占拠事件]]でも協力した(<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>政府の要請に対し、キューバがゲリラの[[亡命]]受け入れを受諾)。<br />
<br />
=== 南米 ===<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>と[[南米]]は地理的に地球の正反対に位置しているが、かつて南米は日系移民を大量に受け入れた経緯からその関係は深い。特に、[[ブラジル]]では約140万人という海外で最大規模の日系人社会が築かれている。また、ブラジルは[[G4]]として<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>と共に国連常任理事国を目指している。ペルーでは日系人大統領([[アルベルト・フジモリ]])が当選したこともあるが、後日フジモリは<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>に政治亡命している。<br />
<br />
=== オセアニア ===<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は[[オセアニア]]で最大の影響力を持つ[[オーストラリア]]と非常に緊密な関係を築いている。日米豪の防衛首脳の会談が行われたこともあり、経済、軍事、外交などで共同歩調を取っている。2007年3月には、[[自衛隊]]と[[オーストラリア軍]]が[[国際連合平和維持活動|PKO活動]]の共同訓練、反テロ活動や津波などの地域災害に協力して当たることなどが盛り込まれた共同宣言に調印した([[安全保障協力に関する日豪共同宣言]])。これにより、オーストラリアは<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>にとってアメリカを除いて安保分野で正式な協力関係を結ぶ初めての国となる。<br />
<br />
また、南洋諸島の各国は、かつて<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>が占領、もしくは[[委任統治領]]として統治下に置いていたこともあり、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>との関係は比較的深い。[[パラオ]]は、かつて日系の大統領[[クニオ・ナカムラ]]が就任しており、一部自治体で[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語]]が公用語として採用されている。<br />
<br />
=== アフリカ ===<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>と[[アフリカ]]諸国は、地理的には遠く歴史的にもほとんど関わりがなかったこともあり、現在も人的交流などはさほど行われておらず、観光地としても一部を除いてそれほど人気があるわけではない。主に地下資源の輸入と工業製品の輸出という貿易のみの関係に終始していた。ただしアパルトヘイトで世界から孤立していた[[南アフリカ共和国]]には多くの企業が進出し、以前から比較的密接な関係を築いていた。<br />
<br />
しかし、近年は資源確保や国連の票固めなどを目的に中国がアフリカ諸国との関係強化を行っており、それに対抗する形で<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>も大使館を増やすなど関係強化に乗り出している。しかし現地に住む多数の華僑などを利用して面的攻勢を進める中国に対し、人的交流が少ない<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は苦しい立場に置かれている。<br />
<br />
== 領土問題 ==<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は[[ロシア連邦]]、[[中華人民共和国]]、[[中華民国]]、[[大韓民国]]との間で[[領土問題]]を抱えている。<br />
<br />
=== 北方領土 ===<br />
''詳細は[[北方領土]]を参照。''<br />
<br />
ロシアとの間には[[北方領土]]問題がある。この問題は、[[第二次世界大戦]]前の時点で<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>が領有していた歯舞諸島、色丹島、択捉島・国後島を含む[[千島列島]](ロシアは「クリル諸島」と呼んでいる)、南[[樺太]] ([[サハリン]])を、第二次世界大戦末期に[[ソビエト連邦]]が占領し、ソビエトを経てロシアがそのまま勝手に実効支配を続けていると<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>側は主張している。歯舞諸島・色丹島についてロシアは[[日ソ共同宣言]]を根拠に<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>への返還を提示していたが、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>側が択捉島・国後島に固執して両島の復帰を拒否した。また<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>側からは、択捉島-[[得撫島]]間での国境策定にロシア側が同意すれば引き続きロシアによる統治を認めると言う提案が行われたが、この提案はロシア側から拒否されている。2007年になってロシア側から面積二分割案が提示されたが、なお解決される目処はたっていない。また共産党や保守派及び右翼の中では千島全島ないし南樺太(全樺太の場合も)の返還を求める主張もある。<br />
<br />
=== 日中間の排他的経済水域 ===<br />
''詳細は[[東シナ海ガス田問題]]を参照。''<br />
<br />
中国との間では、[[東シナ海]]の[[排他的経済水域]]を巡っての領土問題が起こっている。これは東シナ海で両国が主張する排他的経済水域の範囲の違いによるものである。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は両国の国境の中間線を境界線として主張し、中国はユーラシア大陸の大陸棚部分は中国の域内と主張する。国際的には<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の主張が大勢であるが、中国と同様の主張をする国も存在し、現在議論は平行線をたどっている。<br />
<br />
近年この問題が重要化したのは、この水域の境界周辺の地下に、豊富な天然ガスの存在が明らかになったからである。中国はこの問題に対して、天然ガスを採掘するプラント(春暁ガス田)を、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>が主張する境界近辺(ただし、境界よりは外側である)に建設するなど強硬な姿勢を取っている。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>はこれに対して、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>側の資源も採掘される可能性があるとして抗議している。また、中国に対抗して<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>もこの海域での試掘権設定を行い、国内企業の一つがこれを取得した。中国側は日中での共同開発を提言しているが、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>側はこの共同開発を中国に有利な条件と認識しており、依然解決の糸口は見えていない。<br />
<br />
=== 尖閣諸島 ===<br />
''詳細は[[尖閣諸島領有権問題]]を参照。''<br />
<br />
[[尖閣諸島]](中国名: 釣魚台列島など)に対しては、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>のほか、中国及び台湾(中華民国)が領有権を主張している。現在は<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>が実効支配している。中国としては前号の経済水域問題の絡みもあり、また中台間の問題も絡み複雑化の様相を呈している。尖閣諸島の領土問題が表面化したのは、1970年代初頭に東シナ海において天然ガスが発見されたためである。中国と台湾の主張に対抗するために、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の右翼団体が度々ここに上陸し、灯台を建設するなどした。この灯台は現在、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国政府の管理下におかれている。2005年、台湾の漁民が<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の海上保安庁による取り締まりに対し海上で抗議デモを行った。<br />
<br />
=== 竹島問題 ===<br />
''詳細は[[竹島 (島根県)|竹島]]を参照。''<br />
<br />
[[竹島 (島根県)|竹島]](韓国名:独島)は、島根県の[[隠岐島]]の北西約157kmに位置する2つの岩礁からなる小島である。この島を巡り、韓国が1950年代初頭から領有権を主張し始めて対立している。<br />
<br />
[[韓国併合]]以前に、竹島が<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>と韓国(朝鮮)のどちらの領土であったかについては議論の対象となっている。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>統治時代は完全な<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>領であった。韓国独立以降、[[李承晩]]大統領は所謂[[李承晩ライン]]なるものを設定した。この頃から竹島領有問題が浮上した。<br />
<br />
[[1954年]]7月に韓国海軍がこの島を占領し、それ以来、実効支配を続けている。この島は韓国の人々にとって独立の象徴と考えられていること、竹島周辺の海域が豊かな漁場であることなどがこの問題の解決を難しくしている。<br />
<br />
=== その他 ===<br />
その他、厳密な意味での領土問題ではないがいくつかの問題がある。<br />
; [[沖ノ鳥島]]<br />
: <span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>と中国の見解が対立している。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は島であると認識している。一方中国は、2004年ごろから国連海洋法条約121条3項に基づき島ではなく「岩礁」であると主張し、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の排他的経済水域を認めない立場をとる。<br />
; [[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>海]]の呼称<br />
: <span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>と韓国・[[北朝鮮]]の見解が対立している。詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>海呼称問題]]を参照。<br />
<br />
== 法律 ==<br />
''詳細は[[法令#<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の法令|<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の法令]]を参照。''<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>では、'''[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法]]'''を最高法規とし、この下に、国会が制定する'''[[法律]]'''、内閣が制定する[[政令]]や[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の行政機関|各省庁]]が制定する省令などの'''[[命令 (法律)|命令]]'''、[[地方公共団体]]が制定する'''[[条例]]'''などの各種[[法令]]が定められる。裁判所は、すべての法令が憲法に適合するか否か判断する[[違憲審査制|法令審査権(違憲立法審査権)]]を持ち、[[最高裁判所 (<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>)|最高裁判所]]がその終審裁判所である。<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法は、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義などの基本原則と、統治機構を定める[[成文法|成文憲法]]であり、[[硬性憲法]]に分類される。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法は、1946年(昭和21年)に公布され、翌1947年(昭和22年)に施行されて以来、一度も改正されていない。長らく、主に戦争の放棄と戦力の不保持を定めた[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法第9条|9条]]を巡って、[[憲法改正論議]]が行われている。<ref>なお、一部には現行憲法の制定に法的瑕疵があったとして、無効を主張し、今も旧憲法([[大<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>帝国憲法]])が有効であるとする者もいる。</ref><br />
<br />
憲法と、[[民法]]、[[商法]]、[[刑法]]、[[民事訴訟法]]、[[刑事訴訟法]]の5つの法律を総称して[[六法]]という。この六法が<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の法令の基本を成し、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の[[法律学]]の基本的な研究分野と考えられてきたことによる。民法は民事一般法であり、刑法は刑事一般法である。商法は商事一般法であるものの、[[企業]]に関する定めの多くは[[会社法]]に分けられた。民事訴訟法と刑事訴訟法は、それぞれ民事訴訟と刑事訴訟の[[手続法]]である。<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の刑法には、[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>における死刑|死刑]]、[[懲役]]、[[禁錮]]、[[罰金]]、[[拘留]]、[[科料]]と[[没収]]の[[刑罰]]が定められている。[[死刑|死刑制度]]のあり方を巡っては、議論がある。<ref>議論の詳細は、[[死刑存廃問題#<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>での動き]]を参照のこと。</ref><br />
<br />
'''しかし、はっきり言って明らかに世界一生温く、ちっとも良識人の為になっておらず、加害者逃げ得かつ被害者置き去りに一役買っているとしか言いようがないのが現状だ。'''<br />
<br />
== 安全保障 ==<br />
''詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の軍事]]を参照。''<br />
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<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国の安全保障における基本政策は、憲法の定める平和主義と日米同盟である。<br />
<br />
[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国憲法第9条]]「国権の発動たる戦争と、国際紛争を解決する手段としての武力行使又は武力による威嚇」および「陸海空軍その他の戦力」の保持を禁じ、[[戦争放棄]]をうたっている。一方で攻撃的兵器を持たず、専守防衛を目的とする[[自衛隊]]が存在している。[[国民総生産|GNP]]における防衛費の割合は世界的に見て低い水準にあるが、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の防衛総予算は[[アメリカ合衆国]]、[[ロシア連邦]]に次いで世界第3位である。[[2004年]]の防衛予算は4兆8,764億円で、総予算の5.94%を占める。これは他国に比べて[[人件費]]が高いこと、物価が高いこと、高性能な兵器を調達する傾向にあること、輸出しない国産の兵器を基本的に採用する(安価な外国産兵器は使わない)ために単価が高いことなどが要因である。そのため、実質的に兵器調達に回せる予算は決して高水準ではなく、世界第3位の中規模国家程度である。<br />
<br />
[[2005年]]3月現在、自衛官の定員は25.3万人、実際の充足人員は約23.4万人で、そのうち[[陸上自衛隊]]が約14.7万人、[[航空自衛隊]]は約4.5万人、[[海上自衛隊]]は約4.4万人となっている。[[予備自衛官]]約5.7万人を有する。アメリカ合衆国とは[[日米安全保障条約]]によって同盟関係にあり、[[在日アメリカ軍]]が駐留している。さらに、オーストラリアとは日豪両国の安全保障に関する共同宣言が2007年3月に調印される予定であり、自衛隊とオーストラリア軍とのより緊密な協力が検討されている。現時点では安定的な地域秩序が保たれている。一方で、北朝鮮の[[核兵器]]開発など、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>としては東アジアの安全保障に予断を許さぬ状況にあるとする見解がある。<br />
<br />
[[国際法]]の定める平和的紛争解決義務や非軍事的な安全保障手段への取り組みとして、経済協力を行っている。近年は事前の紛争予防に向けた外交努力を行う[[予防外交]]が注目されつつある。その一方、予防外交は軍事力による担保なくして成果が見込めないという考えから、ハードソフト両面での支援を検討しようとする動きがある。<br />
<br />
国内の安全保障としては、1980年代より海洋国家論の高まりと同時に、軍事的な自衛のみならず、経済・食糧・エネルギー・環境などの[[総合安全保障]]の重要性が、認識されるようになっている。各国との相互依存関係や協力関係、経済関係などを重視することで、世界的に平和と反映を共有していくことの重要性が唱えられてきた。ハードな安全保障としては、通商(海戦や[[通商破壊]]などの危険回避)や漁業の安全を維持する上で[[シーレーン]]防衛が不可欠であるとの見解があるが、一方で専守防衛の原則や[[集団的自衛権]]を行使できないという制約がある。さらに<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>のシーレーンが世界に広がっていることから、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の自衛隊ですべてのシーレーンを防衛することは困難である。世界に軍事展開をし、同じく海洋国家として海洋の自由を標榜するアメリカと安全保障上の協力を行うことで、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の防衛コストを抑制した形での有効な海洋の安全を図っている。一方で、[[マラッカ海峡]]などの海賊やテロは東アジア全体の共通危機となっている。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>のシーレーンが通る同地域の安全のために、経済力ある<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>としてどのようなイニシアティブがとれるかが、課題である。国際警察力の強化と、紛争の予防に向けた予防外交を確立することが、重要となっている情勢にある。<br />
<br />
一方で予防外交がいきすぎるとブッシュ・ドクトリンのように侵略行為と受け止められかねない先制攻撃や、憲法の枠をこえた同盟戦争に引きずり込まれるのではないか、という危惧も大きい。<br />
<br />
== 福祉 ==<br />
=== 健康 ===<br />
[[世界保健機関]] (WHO) によれば、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国民の平均[[寿命]]は男性78.4年、女性85.3年(2001年)であり、世界一[[長寿]]である。また、[[健康]]寿命でも男性72.3年、女性77.7年(2001年)となっており、これも世界一長寿となっている。<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人の死因は、戦後すぐでは[[結核]]などの[[感染症]]が多かったが、現在では一に[[悪性新生物]](癌)、二に[[心疾患]]、三に[[脳血管障害|脳血管疾患]]と、[[生活習慣病]]を中心とした慢性疾患が主である。<!-- 2003年/2004年 -->しかし、今日でも先進工業国の中で<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人の結核死亡率の高さは突出している。また、大学の医学教育や基礎医学研究の場で、感染症や寄生虫症の扱いが、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>では既に過去の健康問題になったという認識によって先進工業国の中でも突出して後退しており、グローバリゼーションが進む中、海外からの病原体移入や海外旅行者の帰国後の感染症・寄生虫症発症対する無防備状態の進行を危惧されている。<br />
<br />
== 経済・産業 ==<br />
''詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の経済]]を参照。''<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>では資本主義の経済をとっており、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>はGDP比では世界第2位の[[経済大国]]であり、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の経済動向は世界経済に大きな影響を与える。しかしながら1990年代以降はその比率を落としてきており、「日はまた沈む」と言われることもある。[[国内総生産|GDP]]は、ドル換算ベースで[[国の国内総生産順リスト#名目GDP|世界第2位]]、購買力平価 (PPP) で[[国の国内総生産順リスト#購買力平価GDP|世界第3位]]である。通貨単位は[[円 (通貨)|円]] (&yen;, yen)。<br />
<br />
=== 農林水産業 ===<br />
他国と比較して生産量が多い農産物は、[[生糸]]、[[キャベツ]]、[[米]]、[[サツマイモ]]、[[タロイモ]](主に[[サトイモ]])、[[茶]]、[[ホップ]]。米は<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人の主食ではあるが、生産量は1100万トン(世界シェア1.9%)にとどまる。これは他に米を主食とする諸国が多いためである。キャベツとタロイモ栽培は世界第5位。畜産では養鶏が盛ん。鶏卵採取量は世界3位である。漁獲高は2002年時点で世界第5位(440万トン)である。しかし、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>で消費される食糧の60パーセントを輸入に頼っているため、食料自給率は40パーセントと世界的に見てかなり低い。さらに輸入はアメリカ、中国、EU、オーストラリア、カナダなど広範な各国に依存している<ref>農林水産省国際部国際政策課「農林水産物輸出入概況(2005年)」2006年5月23日、 [http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/yusyutugai2005/yusyutugai2005.pdf http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/yusyutugai2005/yusyutugai2005.pdf] (PDF形式)。</ref>。また、農業従事者の高齢化が進んでおり、将来の<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>農業の担い手をどのように育成していくかが課題である。<br />
<br />
=== 鉱業 ===<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の[[鉱業]]の中心を占めるのは[[硫黄|イオウ]]である。世界第5位(2001年)の産出量を有し、320万トンを採掘している。産出量自体では天然ガス101千兆ジュールや[[石炭]]の302万トンが目立つ。少量ながら[[原油]]をも産出する(2001年時点で年間約37万キロリットル産出した)。<br />
<br />
金属資源は[[亜鉛]]の4万3000トンを筆頭に、[[鉛]]、[[銅]]を産する。この3金属はいずれも非鉄金属として非常に重要である。しかしながら、いずれも国内消費量の4%、6.8%、0.02%しかまかなえていない。金(8.6トン)、銀(81トン)も採掘されているが、世界的にはシェア0.5%以下である。かつては両金属を大量に産出していた。<br />
<br />
国内需要をまかなうだけの生産量がある地下資源は[[石灰岩]](セメント原料)などごく一部しかない。<br />
<br />
補足として、現在ではあまり資源としては利用されていないが、[[メタンハイドレート]]と呼ばれるものが<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>近海に多数眠っていることがわかっている。これは石油が将来的に枯渇したときのための、代替エネルギーとしても注目を浴びているものである。<br />
<br />
全体としての産出量は少ないものの、埋蔵されている鉱物の種類は非常に豊富で俗に「鉱物の博物館」と呼ばれる。<br />
<br />
=== 工業 ===<br />
原油・[[鉄鉱石]]などの原料を輸入して[[自動車]]、[[電気製品]]、[[電子機器]]、[[電子部品]]、[[化学製品]]などの工業製品を輸出する[[加工貿易]]が特徴である。最近は[[大韓民国|韓国]]や[[中華民国|台湾]]からの電子部品や、電子機器の半製品輸入も増大している。輸出品輸入品共に電子機器が最大である。<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の基幹産業は工業であり、特に土木・造船・金属加工・機械・電気・電子工業などの製造業は世界最高水準にある。一方で航空機・宇宙・医薬品・バイオ・ITなどの新産業においては必ずしも最高水準ではなく、また製造業も中国や韓国・台湾にお株を奪われているため、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の製造業の収益率は80年代をピークに以後、下落を続けている。<br />
<br />
そのため<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>はナノテクや人型ロボットなどに活路を見出そうとしているが、前者は開発途上の技術であり、後者は<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>以外では需要が少ないなど、必ずしも成功しているとは言いがたい。<br />
<br />
=== 金融業 ===<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の産業は発展の過程で[[間接金融]]による資金調達を広く用いたため、[[銀行]]の活動が経済に与える影響は大きい。銀行は、融資で土地資産を担保に取ることが多かったため、土地が経済に与える影響も大きい。しかし[[バブル景気]]崩壊後は、[[直接金融]]への転換が進められている。<br />
<br />
金融業ではバブル時期の焦げ付き、いわゆる不良債権問題が長引いて1990年代初頭に金融不安を引き起こした。しかし政府主導で大合併が行われ、公的資金を注入してこの問題は強引に解決され、その後は超低金利政策の下、高収益を上げるようになった。<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>銀行は2006年、ゼロ金利を解除したが、個人消費の伸びが見られないなど、経済回復が明確でないためにそれ以上の金利上げには至っていない(2007年)。<br />
<br />
=== 国際経済 ===<br />
2002年時点の主な[[輸出]]相手国は金額ベースで28.9%を占める[[アメリカ合衆国|アメリカ]]、[[中華人民共和国|中国]] (9.6%)、韓国 (6.9%)、香港 (6.1%)、シンガポール (3.4%) である。アメリカ、[[東アジア|東]]・[[東南アジア]]への輸出で55%を占める。<br />
<br />
[[輸入]]相手国は、アメリカ (18.3%)、中国 (17.4%)、韓国 (4.6%)、インドネシア (4.2%)、オーストラリア (4.2%)であり、以上で48.7%を占める。[[国際収支統計#貿易収支|貿易収支]]は黒字である(2004年は約14兆円の黒字)。<br />
<br />
主な輸出品は、金額ベースで自動車 (22.3%)、機械類 (21.6%)、電気機械 (20.5%)、鉄鋼 (3.7%)、化学薬品 (3.1%) の順である。主な輸入品は、電気機械 (12.2%)、機械類 (11.2%)、原油 (10.8%)、衣類 (5.2%)、天然ガス (5.2%)である<ref>以上は矢野恒太記念会編『<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国勢図会』2004/05年版(第62版)、2004年6月、ISBN 4-87549-132-8 による。</ref>。<br />
<br />
また、継続的な経常黒字により世界最大の債権国となっており<ref><span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の2004年末の対外純資産は1.8兆ドルと世界最大である。</ref>、世界経済からの[[配当]]や[[利子]]の受け取りが次第に増大している。<br />
<br />
=== 経済・産業の歴史 ===<br />
[[第二次世界大戦]]敗戦後、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の経済は焦土から立ち直り製造業を軸に[[高度経済成長]]を果たした。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の経済の規模は、[[1968年]]に[[国民総生産|GNP]]ベースで資本主義諸国中アメリカ合衆国についで第2位となった。更に米国の各州を一つの国と考えれば世界一になることは特筆すべき事である。しかし[[1974年]]の[[石油危機]]を境に[[高度経済成長]]は終焉した。その後、度重なる[[円高不況]]により生産拠点が海外に流出する「空洞化」が深刻化した。自動車産業など、[[比較優位]]で競争力の高い輸出産業は独自の[[生産性]]向上施策でこの円高の波を乗り切り、現代<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>を支える基幹産業となって世界でも最高水準の競争力を持つに至った。しかし、比較劣位の産業のいくつかは、競争力を喪失して衰退した。このため技術・知識集約産業への転換など、産業[[構造改革]]が必要と考えられている。近年、開発セクション(<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国内)と生産拠点の連携を密にしたり、技術流出を防ぎ競争力を保持する目的から海外から国内に生産拠点を戻す動きも見られる。<br />
<br />
1980年代後半の土地[[バブル経済|バブル]]とその崩壊による不況で、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>経済は空白の10年([[失われた10年]])とも呼ばれる[[経済成長]]率の低迷と金融危機などを経験した(趨勢としての実質経済成長は1990年代も続いている)。しかし[[2005年]]現在では株式取引量及び総額は、既に[[バブル景気|バブル期]]を越える量と金額の取引があり、非常に活発になってきている。さらに、設備投資も増加して緩やかな景気拡張期にある。<br />
<br />
その一方で、[[収入#所得(収入)格差|所得格差]]が拡大している。[[OECD]]の統計によれば、[[2000年]]度には<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の[[貧困率]]は15.3%で、OECD加盟国中[[メキシコ合衆国]]、[[アメリカ合衆国]]、[[トルコ共和国]]、[[アイルランド共和国]]に次いで世界第5位となっていた<ref>OECD, "Raw data underlying each indicator: Equity indicators: EQ2. Income inequality," [http://www.oecd.org/document/24/0,2340,en_2649_33729_2671576_1_1_1_1,00.html ''Society at a Glance: OECD Social Indicators'', 2005 Ed.] [http://www.oecd.org/dataoecd/34/11/34542691.xls http://www.oecd.org/dataoecd/34/11/34542691.xls](エクセル形式、クリックをするとダウンロードを開始します。)</ref>。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の貧困率は、1985年は11.9%、1994年は13.7%であった。そのため貧困層が増大し、個人消費も伸びず、「実感なき景気回復」が進行している。もっともこのような現象は1990年代アメリカで起きた現象であり、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>はその後をなぞっているだけとも言える。<br />
<br />
また、1990年代における[[財政政策]]により<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の公的債務(国と地方の長期債務残高)は750兆円を超え、GDPに比較して債務の比率が高い国となった。近年の景気拡大に伴い、単年度の財政赤字は減少傾向にあり、最悪の状態は脱したと言えるが、依然累積債務の増加は続いている。<br />
<br />
== 言語 ==<br />
学校教育で均質化された[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語]]が使用されている。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語が[[法律]]で[[公用語]]に定められているわけではなく、実質的な慣習に基づくものである([[裁判所法]]74条では「裁判所では、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語を用いる。」と定めている)。[[国会]]では[[アイヌ語]]や琉球方言([[琉球語]])などの使用も認められている。ただし、憲法や法律は<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語で記述されたものが正となっている。<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語を母語とするとされる国民でも文語は共通のものを用いているものの、地域により[[方言]]と呼ばれる各種の口語<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語が存在し、文法体系は似通っているが音韻体系が大きく異なっていることが多い。そのため、離れた地域出身者相互、特に年配者間、または年配者と若年者間で、お互いに<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語を母語としているはずの国民同士であるはずなのに、口語による意思疎通が困難になることも少なくない。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の方言話者の多くは自らの言語に自負と愛着を抱いており、そのため<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の諸方言を<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語とは独立した別言語と主張する者も多い([[ケセン語]]など)こうした地域間の口語の相違は、アイヌ語でも著しい。民間組織にて古語や方言保存の活動があり、固有名詞などの保存活動も行われている。[[アイヌ語]]については、[[アイヌ文化振興法]]で国および地方公共団体にアイヌ文化の保持と発展が義務付けられ、各種の支援がおこなわれて、少しずつだが話者人口が増えつつある。<br />
<br />
[[第二次世界大戦]]終戦時等一時期は、[[フランス語]]の国語化や国際語的地位にある[[英語]]の第二共通語化、また、[[漢字]]の廃止などを訴えるグループもあった。現在、義務教育である[[中学校]]で必修科目となっている外国語科では、英語が教えられているケースが圧倒的に多い。国民の多くは中学校卒業後も英語の学習を継続するが、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国内において英語の使用を強いられることは少なく、世界的に見て、国民としての英語力は高くないと言われる。<br />
<br />
現時点においては、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人のほとんどは他の近隣アジア諸国の言語を解さない(同じくアジア諸国の人々も<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語を解さない)。これは経済レベルでの活発な交流とは対照的に、文化・生活レベルでの交流が少ないからである。こうした点は[[欧州連合]] (EU) の諸国とは趣を異にしている。最近では[[東アジア共同体]]の考えから、漢字を共通文字にしようという主張もあるが、ごくわずかにとどまっている。<br />
<br />
主要な使用文字である[[漢字]]は[[第二次世界大戦]]後、[[正字体]](旧字体)から[[新字体]]に簡略化された。1950年代まではこれに反対意見も多く、旧字体が使用されることも多かったが、1960年代からは新字体の利用が定着している。同様に終戦直後、完全な表音式仮名遣いへ移行するまでのつなぎとして導入された[[現代仮名遣い]]も定着し、今日まで使用され続けている。<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>列島における、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語以外の使用言語で代表的な次のようなものがある。<br />
* [[琉球方言]]([[琉球語]])<br />
*: <span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語の範疇に含めることが多い。話者数は、沖縄県や奄美諸島の60歳代以上を中心に、数万人~十数万人。<br />
* [[朝鮮語]]<br />
*: 話者数は[[在日コリアン]]を中心に100万人程度。このうち母語話者数は(在日一世と朝鮮学校出身者)17万人と見積もられている。[[在日コリアンの言語状況]]参照。<br />
* [[中国語]]・[[台湾語]]<br />
*: [[在日中国人]]・[[在日台湾人]]を中心に話者数は数十万人。<br />
* [[アイヌ語]]・[[ニブヒ語]]・[[ウィルタ語]]<br />
*: 100人以下。話者コミュニティーは、もはや存在しないといわれている。<br />
ちなみに<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国内の非<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語話者比率と世界人口に対する<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語話者比率は、大体同じくらいである(ともに2%程度)。<br />
<br />
== 宗教 ==<br />
''詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の宗教]]を参照。''<br />
[[画像:Kamidana.jpg|thumb|[[神棚]]]]<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国民の大半は特定の[[宗教]]を信仰しているという自覚はない。歴史的には、「[[神道]]」と呼ばれる[[アニミズム]]的信仰と外来思想の[[仏教]]が広く信仰されてきた。神道と仏教は半ば融合した宗教組織の形をとり、神道がアニミズム的側面や婚礼儀式を、仏教が理論的側面や葬式を担当するなど、分業的共存をしていた。明治時代の[[国家神道]]形成と[[神仏分離令]]によって、神道と仏教は別個の宗教組織の形をとるようになった。[[カトリック教会|カトリック]]や[[プロテスタント]]などの[[キリスト教徒]]もいるが、洗礼を受けた正式な信徒・教会員は総人口の1%を超えることはなく、教会組織も欧米や韓国などに比べるとそれほど強い影響力を持たない。しかし[[クリスマス]]などのいくつかの儀式・祭礼は本来の宗教とは関係なくしばしば商業的なイベントとして多くの国民に受け容れられ、文学者や思想家などに見られるキリスト教徒文化人の社会的な影響も、必ずしも小さいわけではない。[[ムスリム|イスラム教徒]]や[[ユダヤ人|ユダヤ教徒]]は、在日外国人を除けば数えるほどわずかしか存在しない。全体から見れば多くはないが、仏教系や神道系、あるいはキリスト教系を標榜する教団を主体にさまざまな[[新興宗教]]に所属するものもおり、[[カルト]]的な教団が社会問題になることもある。また、公立学校では憲法の政教分離規定により宗教教育を受ける機会はなく、[[大学]]でも宗教学部を置いているところは少数派である。そのため、国民の多くは自分自身の持つ宗教心や身についた宗教伝統に関して自覚的でないことが多い。正月の初詣に限れば他の宗教には比肩しえない動員数を持つが(2006年の正月三が日の神社参拝者数はのべ9000万人)、これも現在ではクリスマス等と同列のイベント的側面の強いものとなっており、これを厳密な意味での宗教行為と考える学者は少ない。また神道の重要な神事である祭りは<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>全国で、その土地ならではの特色で様々な時期に開催されるが、祭の主催者と参加者は共におおむね特定の氏子団体やボランティアで完結している例が多く、多くの一般住民にとっては外から観覧して楽しむものであり、儀式としての当事者的な参加意識は希薄である。<br />
<br />
== 教育 ==<br />
''詳細は[[教育]]<!--[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の教育]]-->を参照''<br />
<br />
* [[識字]]率:<!--100.0%(男100.0%、女100.0%、[[2000年]]現在とあったものに関して、少なくともUNESCOには2000年の統計は存在しない(初等教育の在学率は100%とされている)。http://www.uis.unesco.org/profiles/EN/GEN/countryProfile_en.aspx?code=3920 UNESCOのデータに基づく総務局の報告では統計値が示されていない -->[[1990年]]時点では、99.8%(男99.9%、女99.7%)だった。<br />
* [[義務教育]]:6歳から15歳の9年間([[学齢]])。実施場所は一般的に[[小学校]]6年と[[中学校]]3年。[[盲学校]]・[[聾学校]]・[[養護学校]]については、小学部6年と中学部3年が、[[中等教育学校]](中高一貫校を一校化したもの)は、6年間のうち前期課程3年間が実施場所となる。<br />
なお、中学校卒業者の約96%が[[高等学校]]に進学する<br />
<br />
== 文化・民俗 ==<br />
''詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の文化]]を参照。''<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の[[文化]]は、近隣地域の文化を取り入れつつ独自に発展してきた。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>には[[縄文時代]]のころから固有の文化があったとされる。南方からの文化の伝搬も想定されるが、少なくとも表面的には大きな影響を残さない。その後[[4世紀]]頃から[[9世紀]]頃まで、大陸の文化が[[渡来人]]により伝わった。<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>も[[遣隋使]]・[[遣唐使]]や留学生を派遣して積極的に中国の文化を取り入れた。大陸との往来が減った10世紀頃からは、これらの輸入された東アジア文化が<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>特有の文化へと発展する。その後[[北宋]]との貿易により、[[禅宗]]が紹介され、喫茶の習慣が禅宗寺院に定着する。[[14世紀]]から[[16世紀]]の間、特に[[東山文化]]において、[[猿楽]](後の[[能]])や茶の湯(後の[[茶道]])、[[枯山水]]などの庭園や[[書院造]]などの建築といった、現在「<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>的」と考えられている「侘び・寂び」の文化が生み出された。その後、16世紀半ばから[[ヨーロッパ]]文化がもたらされ、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の文化に刺激を与えた。しかし後のキリスト教禁教や鎖国のため、ヨーロッパ文化の後世への影響は、喫煙の習慣などを除くと、地域的なものにとどまった。17世紀以降の江戸時代には、安定と鎖国による閉鎖された環境の中で、再び<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>独自の文化が発展し、[[歌舞伎]]、[[浮世絵]]などの文化が大衆に広がった。<br />
<br />
この間、北では[[アイヌ]]の文化が独自の様相を見せている。また、旧琉球王国領域は言語的には<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語に極めて近いことから、基本的共通性は認められるものの、時に交流を持ちつつもおおむね独自の道を歩み、[[琉球王国]]を形成する。これらの詳細についてはそれぞれの項を参照。この状況は明治維新によって区切りが付く。<br />
<br />
[[明治維新]]後、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は西洋式の独立国家としての体裁を整えた。国策の一部として伝統文化は抑圧され、欧米の文化が急速に取り入れられた(廃仏毀釈、文明開化)。都市部では様々なものの欧米化が進み、庶民の生活に大きな影響を与えた。その一方で、日常生活では伝統的な生活習慣が根強く残り、特に地方では依然として伝統的な文化が維持されていた。地方の伝統文化が解体されるのは、戦後の高度成長以後である。大正期には経済の好景気などを受けて、[[アメリカ合衆国]]の大衆文化を取り入れた[[スポーツ]]、[[映画]]などの、享楽的な文化が流行した。しかし、1920年代以降、昭和に入ると[[大<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>帝国陸軍|陸軍]]の政策により、[[第二次世界大戦]]の戦時下で欧米風の文化は厳しく統制されていった。<br />
<br />
昭和20年([[1945年]])[[9月2日]]に<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>軍が[[ポツダム宣言]]受託による無条件降伏すると、[[連合国軍最高司令官総司令部]]は[[アメリカ軍]]主導の民主化が進められ、それとともに<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の文化もアメリカ流の生活・文化を目標とするようになる。占領した連合国将兵の生活様式及び民間情報教育局(CIE)の視聴覚教育によるアメリカの公報映画を間近にみることは、各地で文化的衝撃を与えた。それと同時に、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>古来の文化は否定されるようになった。<br />
<br />
[[高度経済成長]]期に至ると従来の生活習慣は大幅に変わっていき、伝統的な文化の多くが失われていった。一方で、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人は自信をつけ、自国文化を再評価するようになる。例えば1970年に行われた大阪万博の[[太陽の塔]]は、縄文芸術をモチーフにしたものとされている。また、[[大衆文化]]において[[アニメ]]や[[マンガ]]といった新しく生み出された<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>独自の表現方法も、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>から世界に向けて発信され、進出先で低俗であるとか、文化侵略と批判されるという現象も生じている。<br />
<br />
総じて言えば、中国や西洋といった大文明圏の周縁としての宿命を担った<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>文化は、外文化と自文化という二つのベクトルの間で揺れ動く自画像を持ち続けてきた、と言っていいであろう。<br />
<br />
* [[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>文学]]<br />
** [[和歌]]、[[俳句]]、[[短歌]]、[[川柳]]、[[狂歌]]、[[都々逸]]<br />
* [[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の美術]]<br />
** [[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>画]]、[[浮世絵]]、[[水墨画]]、[[春画]]、[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人形]]<br />
** [[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の漫画|漫画]]、[[アニメ]]、[[テレビゲーム]]、[[ボードゲーム]]、[[プラモデル]]<br />
* [[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の建築]]<br />
** [[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>庭園]]<br />
* 芸能<br />
** [[能]]、[[狂言]]、[[歌舞伎]]、[[文楽]]、[[雅楽]]、[[神楽]]、[[落語]]、[[講談]]、[[浪曲]]、[[漫才]]、[[新喜劇]]、[[猿まわし|猿回し]]<br />
** [[邦楽]]、 [[演歌]]、[[三味線]]、[[箏]]、[[琴]]、[[横笛]]、[[尺八]]、[[太鼓]]<br />
** [[舞妓]]、[[芸者]]<br />
** [[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>映画]]<br />
* 精神生活<br />
** [[神道]]、[[修験道]]、<br />
** [[祭|<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の祭り]]<br />
* [[武士道]]、[[侍]]、[[忍者]]、[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>刀]]、[[鎧]]、[[兜]]、[[家紋]]、[[チャンバラ]]、[[城]]、[[歴史書一覧]]<br />
* 生活文化<br />
** [[和食]]<br />
** [[和服]]、[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>髪]]、[[作務衣]]、[[羽織]]、[[袴]]、[[足袋]]、 [[下駄]]、[[藁草履]]、[[藁沓]]、[[ふんどし]]、[[扇子]]<br />
** [[茶道]]、[[華道]]、[[香道]]、[[花押]]、[[昆虫相撲]]<br />
** [[風呂]]<br />
*** [[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の温泉地一覧|<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の温泉]]<br />
* 競技・遊技<br />
** [[相撲]]、[[武道]]、[[柔道]]、[[合気道]]、[[剣道]]、[[弓道]]、[[空手道]]、[[水術]]、[[棒術]]、[[居合道]]、[[武術]]<br />
** [[闘犬]]、[[闘鶏]]、[[闘牛]]<br />
** [[将棋]]、[[囲碁]]、[[花札]]、[[影絵]]<br />
** [[おはじき]]、[[お手玉]]、[[双六]]、[[めんこ]]、[[折り紙]]、[[隠れん坊]]、[[かごめ歌]]、[[独楽|こま回し]]、[[羽根突き]]、[[凧揚げ]]、[[じゃんけん]]、[[けんけんぱ]]、[[綾取り]]、[[竹馬]]、[[影遊び]]、[[鞠]]<br />
** [[自転車競技]](競輪)、[[ゲートボール]]<br />
<br />
=== 世界遺産 ===<br />
''詳細は[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の世界遺産]]を参照。''<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>国内には、[[ユネスコ]]の世界遺産リストに登録された文化遺産が10件、自然遺産が3件ある(2005年に国内で3件目の自然遺産として[[北海道]]の[[知床]]が登録された)。<br />
<br />
=== 祝祭日 ===<br />
''詳細は[[国民の祝日]]を参照。''<br />
<br />
{| class="wikitable" style="margin: auto;"<br />
|+ style="font-weight:bold;font-size:120%"|祝祭日<br />
!日付!!<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語表記!!備考<br />
|-<br />
||[[1月1日]]||[[元日]]||<br />
|-<br />
||1月第2月曜日||[[成人の日]]||移動祝日<br />
|-<br />
||[[2月11日]]||[[建国記念の日]]||<br />
|-<br />
||3月21日前後||[[春分の日]]||移動祝日<br />
|-<br />
||[[4月29日]]||[[昭和の日]]<br />
|-<br />
||[[5月3日]]||[[憲法記念日]]||<br />
|-<br />
||[[5月4日]]||[[みどりの日]]||旧:[[国民の休日]]<br />
|-<br />
||[[5月5日]]||[[こどもの日]]||<br />
|-<br />
||7月第3月曜日||[[海の日]]||移動祝日<br />
|-<br />
||9月第3月曜日||[[敬老の日]]||移動祝日<br />
|-<br />
||9月23日前後||[[秋分の日]]||移動祝日<br />
|-<br />
||10月第2月曜日||[[体育の日]]||移動祝日<br />
|-<br />
||[[11月3日]]||[[文化の日]]||<br />
|-<br />
||[[11月23日]]||[[勤労感謝の日]]||<br />
|-<br />
||[[12月23日]]||[[天皇誕生日]]||<br />
|}<br />
* この他、これらの[[祝日]]が[[日曜日]]と重なった場合、その直後の「国民の祝日でない日」が[[振替休日]]となる。(2007年から)<br />
* 祝日に挟まれた日曜日や振替休日でない日は、「[[国民の休日]]」として休日となる。<br />
<br />
== 食生活 ==<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>人は[[主食]]と副食(おかず)の区分の意識が強く、[[米]]や[[麦]]や[[穀物|雑穀]]類を炊いたものを主食とし、地方によっては[[蕎麦]]、[[うどん]]といった[[麺|麺類]]や[[サツマイモ]]など芋類を主食としてきた。明治維新後、欧米の文化を取り入れる一環で、西洋料理、[[パン]]などが普及し始めた。特に第二次大戦後は、学校給食や、ハンバーガーやフライドチキンといった[[ファーストフード]]の登場などによって、食の西洋化がある程度進んだ。また、[[中華料理]]なども一般的に食べられる。これら「[[西洋料理]]」や「洋食」、あるいは「[[中華料理]]」という言葉に対し、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の伝統的な食事を[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>料理|和食]](<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>食)という。和食では独特の調味料が使われる。醤油、味噌、酢などが多く使われる。<br />
<br />
副食類としては、<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の代表的食品として[[納豆]]、[[豆腐]]、[[醤油]]、[[味噌]]などの大豆食品が挙げられる(このうち納豆は、独特な匂いと食感があるので関西方面の人には好まれないとされてきたが、最近では匂いの少ない商品の開発や給食への導入などによって、好む者も増えてきている)が、これらは健康食としてアメリカ等でも多くの人々に好まれている。この大豆加工食品の体系は東アジア及び東南アジア全域と非常に共通性が高い。<br />
<br />
四方を海に囲まれている<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>では、[[養豚]]が盛んだった沖縄文化圏や、[[鮭]]と共に[[鹿]]をよく利用したアイヌ文化圏を除くと、獣肉よりも魚肉を多く食べてきた。料理法も煮る、焼く、寿司、刺身など様々である。かつては、魚ではないが[[クジラ|鯨]]もよく食べられていた。しかし近年は、[[捕鯨]]禁止の影響を受け、[[鯨肉]]食の伝統が根強く鯨肉に文化的に強い執着を持つ西北九州など一部地域を除き、鯨肉はほとんど流通しなくなった時期もあったが、消費量の低下による資源の回復により、流通量は増加に転じつつある。<!-- ← 鯨肉の記事参照 --><br />
<br />
飲料としては[[茶]]、特に[[緑茶]]が伝統的に普及している。また[[自動販売機]]の普及率が高く、[[紅茶]]や[[コーヒー]]等多様な飲料が飲まれている。[[酒]]類では、[[米]]を原料とする[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>酒]]や[[米]]や[[芋]]、[[麦]]等の多様な作物を原料とする[[焼酎]]が伝統的に飲まれている。[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>酒]]は行事や儀礼等でも重要な役割を果たしているが、消費量は低下している。[[焼酎]]は[[九州]]・[[沖縄]]および[[伊豆諸島]]を中心として生産されており、近年全国的に消費が増大している。食生活の洋食化に伴い、消費量も大きい[[ビール]]の他[[ワイン]]等の消費も拡大している。<br />
<br />
家庭では、かつては[[主婦]]が飯を炊くなど家族の食事を調理するのが一般的であった。主婦は弁当を作り昼食として夫・子供に持たせる。しかし街には和・洋食の食堂やレストラン、ラーメン屋、そば屋、うどん屋などがあり、持ち帰り可能な弁当やおにぎりも[[コンビニエンスストア]]で売っているためそちらを利用する人も多い。<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>が強い経済力をもつようになって以降、女性を中心に[[グルメ]]志向が高まり、食文化に対する品質要求水準は世界的に見ても高い水準にある。<br />
<br />
== 放送 ==<br />
''詳細は[[放送|<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の放送]]を参照''<br />
<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>では、[[公共放送]]([[国営放送]]ではない)に準ずる[[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>放送協会|<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>放送協会(NHK)]]及び多数の民間放送により放送メディアが成り立っている。これらは主に[[電波法]]、[[放送法]]などにより、律せられている。<br />
<br />
=== 報道の自由 ===<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>では憲法により[[報道の自由]]が保障されており、比較的自由な[[報道]]が行われているが、様々な対立や軋轢を避けるため「自粛」という形で完全に自由な報道が履行されているとは限らないが、政府の介入はほとんどないといえる。<br />
<br />
現在進行中の誘拐事件など報道することにより人命に関わる場合など問題のある物などは、自主規制または規制の対象になっている。また、差別的、あるいは下品な表現等でクレームを受ける事等を回避する目的で、各メディアや出版社等は放送禁止用語、出版禁止用語等を独自に定めている。またこの他にも、テレビ放送などの大手放送局・出版社・新聞社などは、収入源の広告料などを大企業に頼っており、大企業を批判する記事を載せることができないことがある。また政府の介入を受けることはほとんどないものの、自主規制することもしばしばである。<br />
<br />
=== 緊急放送 ===<br />
<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>は自然災害を未然に防ぐため、緊急放送を普及させている。特に地震の報道においては津波情報などの速報体制がしかれている。これらの災害時の放送は緊急度を時々見直すなどされている。<br />
<br />
=== 衛星放送 ===<br />
民間、国などが協力し、複数の放送衛星を利用している。[[ケーブルテレビ]]の普及度は、これに比べると低い。<br />
<br />
== その他 ==<br />
[[通話表#和文通話表|和文通話表]]で、「[[に]]」を送る際に「'''<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>のニ'''」という。<br />
<br />
== 注釈 ==<br />
<references/><br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[ヤマト王権]]<br />
* [[大和民族]]<br />
* [[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の国際関係]]<br />
* [[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の観光]]<br />
* [[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の文化]]<br />
* [[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の交通]]<br />
** [[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>のヒップホップ]]<br />
** [[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>のロック]]<br />
* [[<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>語]]<br />
** [[方言|<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の方言]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://www.cao.go.jp/ 内閣府]<br />
* [http://www.shugiin.go.jp/ 衆議院]<br />
* [http://www.sangiin.go.jp/ 参議院]<br />
* [http://www.courts.go.jp/ 最高裁判所]<br />
* [http://www.kunaicho.go.jp/ 宮内庁]<br />
* [http://www.stat.go.jp/ 総務省統計局]<br />
* [http://dataranking.com/country.cgi?LG=j&amp;CO=15 経済社会データランキング/<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>の統計]<br />
<br />
----<br />
<br />
[[Category:<span style="color:yellow;background-color:red;">日本</span>|*]]<br />
[[Category:島国|にほん]]<br />
[[Category:君主国|にほん]]<br />
[[Category:G8加盟国|にほん]]<br />
[[Category:ならずもの国家|にほん]]<br />
[[Category:犯罪予備軍|にほん]]<br />
[[Category:蛆虫|にほん]]<br />
[[Category:キチガイ|にほん]]<br />
<br />
{{wikipedia/ja}}</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=Yourpedia:%E7%94%BB%E5%83%8F%E5%88%A9%E7%94%A8%E3%81%AE%E6%96%B9%E9%87%9D&diff=108664
Yourpedia:画像利用の方針
2010-09-07T02:45:24Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div><div style="direction:rtl"><br />
{{Template:基本方針とガイドライン 簡易版}}<br />
[[画像:Yourpedia・ステップ1ログイン説明07.jpg|thumb|right|260px|ページ左上にあるツールボックス内の'''アップロード'''をクリックすると画像アップロード画面になります]]<br />
<br />
== 画像アップロードの運用開始 ==<br />
[[日本帝國ユアペディア]]に、平成十九年(2007年)四月十八日から画像アップロード機能が追加されました。<br />
<br />
=== ログインユーザーは画像アップロードが可能! ===<br />
*[[日本帝國ユアペディア]]の記事に即した画像を掲載・投稿することができます。<br />
*「画像のアップロード」は「アカウント取得者」のみ「御利用可能」です。<br />
*[[日本帝國ユアペディア]]に画像を提供して頂く場合は、基本的に誰でも画像の再利用可能なフリーライセンス方式の'''「パブリックドメイン」'''のみ、現在は採用しています。<br />
*'''パブリックドメイン'''とは、著作権保持者の投稿者より無償提供された、誰でも自由に再利用可能なフリーライセンス画像を対象にしたテンプレートです。<br />
*控えて頂きたい画像は、ピントが極端に合っていない・不鮮明な画像です。掲載記事に即した百科事典の資料画像に相応しいか?を判断の上、ご利用ください。また'''卑猥な表現を含むアダルト画像・自分が著作権を所有して居無い無許可の転載画像は掲載出来無です(投稿・掲載禁止)'''。<br />
<br />
:* <nowiki>{{Template:PD}}</nowiki> タグを画像ページにコピーペーストして掲載してください。<br />
<br />
== 画像掲載方法 ==<br />
* <nowiki> [[画像:ソメイヨシノ.jpg|thumb|right|200px|ソメイヨシノ]] </nowiki><br />
:*画像の右寄せは'''right'''、左寄せは'''left'''で指定できます。<br />
<br />
*簡単テンプレート1<br />
:下記テンプレートを画像アップロードの「ファイルの概要」コメント記載欄にコピーペーストしてご利用ください<br />
<div style="background: #f8f8f8; border: 1px solid gray; padding: 0.5em; margin: 1em;"><tt><br />
==画像==<br />
<br />
*投稿者本人が を撮影<br />
<br />
*用途→ への掲載<br />
<br />
*2007年 月 日撮影<br />
<br />
<nowiki>{{Template:PD}}</nowiki></tt></div><br />
<br />
*簡単テンプレート2<br />
:下記を画像アップロードの「ファイルの概要」コメント記載欄にコピーペーストしてご利用ください<br />
<div style="background: #f8f8f8; border: 1px solid gray; padding: 0.5em; margin: 1em;"><tt><br />
==画像==<br />
<br />
*投稿者本人が を撮影<br />
<br />
*用途→ への掲載<br />
<br />
*2007年 月 日撮影<br />
<br />
*この掲載した画像は、Wikipediaを含むほかのWebサイトへ自由に転載を許諾します。連絡は不要です。<br />
<br />
<nowiki>{{Template:PD}}</nowiki></tt></div><br />
<br />
=== 日本帝國ユアペディアに画像を掲載する方法 ===<br />
#下記テンプレートをコピーペーストして、[[日本帝國ユアペディア]]の記事に貼り付けてください。画像の説明コメントも掲載できます<br />
#標準的な右寄せに画像掲載を推奨しています。記事レイアウトの構成上、左側に寄せたい場合は下記の左寄せ用テンプレートをコピーペーストして[[日本帝國ユアペディア]]の記事に貼り付けてください。<br />
#記事内の縮小画像ピクセルサイズは200px~300px程度を推奨しています。<br />
#また、[[日本帝國ユアペディア]]に掲載が出来無い画像に付いては、「卑猥な表現を含むアダルト画像、自分が著作権を所有していない無許可の転載画像」などを掲載する事が出来無です。<br />
<br />
<br />
----<br />
<br />
<br />
:*'''右寄せ用'''<br />
<div style="background: #f8f8f8; border: 1px solid gray; padding: 0.5em; margin: 1em;"><tt><nowiki><br />
[[画像:サンプル.jpg|thumb|right|200px|画像の説明コメント部分]] <br />
</nowiki></tt></div><br />
<br />
:*'''左寄せ用'''<br />
<div style="background: #f8f8f8; border: 1px solid gray; padding: 0.5em; margin: 1em;"><tt><nowiki><br />
[[画像:サンプル.jpg|thumb|left|200px|画像の説明コメント部分]] <br />
</nowiki></tt></div><br />
<br />
<br />
----<br />
<br />
<br />
*画像掲載例・サンプル<br />
*下記は右寄せのサンプル画像の一例です<br />
[[画像:ソメイヨシノ.jpg|thumb|right|200px|ソメイヨシノ]] <br />
:*画像の右寄せは'''right'''、左寄せは'''left'''で指定できます。<br />
<br />
<br />
== ギャラリー表示 ==<br />
*ギャラリー画像を表示できます。1段目に最大4枚までの表示に対応、5枚目以降は自動的に2段目の表示になります。<br />
* <nowiki> <gallery> </gallery> </nowiki> タグを画像掲載ページにコピーペーストして使用してください。<br />
<br />
<div style="background: #f8f8f8; border: 1px solid gray; padding: 0.5em; margin: 1em;"><tt><br />
*サンプル・掲載例<br />
<br />
<nowiki><gallery></nowiki><br />
<br />
画像:ソメイヨシノ.jpg<br />
<br />
画像:ソメイヨシノ.jpg|ソメイヨシノ<br />
<br />
<nowiki></gallery></nowiki><br />
</tt></div><br />
<br />
<gallery><br />
画像:ソメイヨシノ.jpg<br />
画像:ソメイヨシノ.jpg|ソメイヨシノ<br />
</gallery><br />
<br />
<br />
----<br />
*サンプル画像例<br />
[[画像:ソメイヨシノ.jpg|thumb|right|200px|ソメイヨシノ (右寄せ・200px)]]<br />
[[画像:ソメイヨシノ.jpg|thumb|left|250px|ソメイヨシノ (左寄せ・250px)]]<br />
<br />
<br />
<br style="clear:both" /><br />
== Flickrからの引用・転載 ==<br />
<br />
*[[Flickr]]は、デジタルカメラなどによる写真を共有するサイト。Flickr内のライセンス種別による次の検索ページ[http://www.flickr.com/creativecommons/]において、一番上の「Attribution License」(約300万点)、および一番下にある「Attribution-ShareAlike License」(約200万点)から検索してヒットした画像だけが自由に転載可能になっている。<br />
<br />
*[http://hunchz.31tools.com/?launch=go&lang=ja Hunchz] は、クリエイティブ・コモンズのライセンスのもとで利用可能な [[Flickr]] 内の写真を探索するための日本語版検索サービス。<br />
<br />
[[Flickr]]のクリエイティブ・コモンズのライセンスのもとで利用可能な画像が見つかったら、Yourpediaに掲載するためには下記の引用先URL、著作権保持者のプロフィールページURLを記載するテンプレートをコピーペーストして必ず使用してください。<br />
<div style="background: #f8f8f8; border: 1px solid gray; padding: 0.5em; margin: 1em;"><tt><nowiki><br />
{{Template:クリエイティブコモンズ| 引用先のURL | 著作権保持者のプロフィールページ }}<br />
</nowiki></tt></div><br />
<br />
'''引用例'''<br />
<div style="background: #f8f8f8; border: 1px solid gray; padding: 0.5em; margin: 1em;"><nowiki><br />
{{Template:クリエイティブコモンズ|http://www.flickr.com/photos/rainny0314/99066870/|http://www.flickr.com/photos/rainny0314/}}<br />
</nowiki></div><br />
<br />
{| cellpadding="4" cellspacing="4" style="clear:both;border:2px solid #CC9;background:#F1F1DE;margin:0.5em 0;font-size:90%"<br />
|-<br />
|rowspan="2"|<!--[[画像:クリエイティブコモンズ.jpg|70px|]]--><br />
|<br />
|-<br />
|'''【クリエイティブコモンズ】''' <br />
*Flickr引用元URL[http://www.flickr.com/photos/rainny0314/99066870/ http://www.flickr.com/photos/rainny0314/99066870/]<br />
*著作権保持者[http://www.flickr.com/photos/rainny0314/ http://www.flickr.com/photos/rainny0314/]<br />
このページ付属の画像は[[Flickr]]利用者の著作権保持者より[http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/ cc-by-sa-2.0]の条件の下に自由に利用可能な画像として提供されます。<br />
<includeonly>[[Category:クリエイティブコモンズ画像|{{PAGENAME}}]]</includeonly><br />
|}<br />
<br />
[[Category:画像関連文書]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=Yourpedia:%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E6%96%B9%E9%87%9D&diff=108662
Yourpedia:基本方針
2010-09-07T02:39:55Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div><div style="font-size:10%"><br />
{{Template:基本方針とガイドライン 簡易版}}<br />
== 基本方針 ==<br />
Yourpediaは、ネット市民によるネット市民のための百科事典です。Yourpediaの目標は、「情報を知りたい人のための、適切なナビゲーション」です。<br />
<br />
Wikipedia(日本語版)と同等か、それ以上の百科事典を目指しています。どうぞ気軽に書き込んでください。<br />
<br />
== Yourpediaの3つの宣言 ==<br />
=== 第1の宣言 ===<br />
Yourpediaは、ネット百科事典です。百科事典であるからには、各方面のあらゆる事を記述することを目指します。政治的な理由や営業的な理由で、記述できないことがあってはいけません。内容も、本来の意味での百科事典的であることです。百科事典は誰にでも開かれています。情報は具体的に記述し、論理的・科学的である必要があります。自粛や内輪ネタは、不必要です。<br />
<br />
=== 第2の宣言 ===<br />
多くの人の役に立つ百科事典を目指します。役に立つというのは、難しい言葉で言えば公益性ということです。完全に正確であることは不可能ですが、より良い情報となるような努力を継続します。そのために、多くの人によってチェックや編集が行えるようにします。そして、Yourpediaは、公益的な活動に協力してくれる編集者を、全力で支援し応援します。<br />
<br />
=== 第3の宣言 ===<br />
利用は自由ですが、それに伴う責任も発生します。Yourpedia上の全ての記事は、自由かつ無料で利用することが出来ます。しかし、Yourpediaは、あらゆる意味で情報の正確性を保証しません。掲載されている情報やサイトを利用した結果の第一義的な責任は、利用者にあります。一般的に、リスクや責任は曖昧にされがちですが、覚悟と自覚を持って利用してください。<br />
<br />
== Yourpediaは何でないか ==<br />
=== YourpediaはWikipediaではありません ===<br />
Wikipediaと同じ項目・同じ情報が載っているかも知れませんが、Wikipediaとは方針が全く違います。<br />
=== Yourpediaは「中立的」ではありません ===<br />
中立的とは、何が正義で何が悪かを判断しないことです。Wikipediaでは、過度の「中立性」にこだわるあまり「疑似科学」や「悪意」の入り込む余地が大きくなっています。Yourpediaは、公益にかなう情報源を目指しています。<br />
=== Yourpediaは「両論併記」ではありません ===<br />
世の中には「相対性理論は間違っている」と主張する人もいます。Yourpediaは、そう主張する人がいるからといって、両論を併記することはしません。科学的な議論によって、その時点で最も妥当な情報のみを記述します。その上で、両論を併記した方が良い場合には積極的に両論を併記します。<br />
=== Yourpediaは「多数派の演説場所」ではありません ===<br />
前項と矛盾するようですが、Yourpediaは少数派の意見を尊重します。議論によって何が正しいかを見極める道筋を保証します。<br />
=== Yourpediaは「議論の場所」ではありません ===<br />
情報を書く場所と、議論の場所は明確に区別されます。<br />
== 編集者の責任と権利 ==<br />
記事を編集・執筆する方は、自らの責任を自覚した上で利用してください。Yourpediaは、法外な要求に屈することは決してありませんが、それは編集者を無制限に守ると言うことではありません。裁判などで権利侵害が確定すれば、編集者の発信者情報を開示請求者に対して開示します。投稿の第一義的な責任は、その文章を投稿した編集者にあります。また、Yourpediaが訴えられた場合は、当該投稿を行った編集者に協力していていただきます。<br />
<br />
そして、編集者には自由な編集を行うことの出来る権利があります。権利は、全ての編集者に対し平等です。どうぞ、編集の自由と責任を良く考えたうえで編集を行ってください。<br />
<br />
[[/自己責任テンプレートについて|自己責任テンプレートについて]]<br />
<br />
[[Category:基本方針とガイドライン|*]]<br />
<br />
__NOTOC__</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%9A%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%81%AE%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85&diff=108661
ウィキペディアの利用者
2010-09-07T02:37:29Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div><div style="font-size:25%;"><br />
{{先編集権主張}}<br />
{{Notice|現在この記事は、'''[[Mikomade]]'''による荒らし行為が後を絶ちません。この記事に関しては'''徹底的な監視をお願いします'''。また、彼により荒らされた場合は'''速やかに差し戻して下さい'''。}}<br />
{{誹謗中傷}}<br />
{{ミニ曖昧|ウィキペディア日本語版の利用者の概要|ウィキペディア日本語版の利用者の一覧|ウィキペディア日本語版の利用者一覧}} <br />
[[画像:救急車.jpg|thumb|何かキター]]<br />
'''ウィキペディア日本語版の利用者'''(ウィキペディアにほんごばんのりようしゃ)とは[[ウィキペディア日本語版]]を編集する人物のことである。[[ウィキペディア]]に利用者アカウントを持つものを一般的に'''[[ウィキペディアン]]'''と呼び、依存症患者同然のヘビーユーザーを'''[[ウィキホリック]]'''と呼ぶ。ウィキペディア日本語版利用者の工作員が「偏見の塊」というテンプレートを作成し、また抹消を図ったようだが以下の内容は大半が真実である。<br />
<br />
== 概要 ==<br />
閲覧専門の利用者は含まれない。ウィキペディア日本語版の利用者には、数多くの興味深い利用者が存在する。ウィキペディア日本語版に対してユニークな活動を行った利用者が、この項目にリストアップされるだろう。<br />
<br />
日本語版の利用者には日本語版以外のウィキペディアに比べ、IPアドレスユーザ(非ログインユーザ)が多いことが特徴としてあげられる。またウィキペディア日本語版ユーザには「Wikipedia」を「Wiki」と略することに不快感を抱き訂正を求める者が多いが、IPアドレスをIPと略すことについては何も言わないという傾向がある。<br />
<br />
アカウントは1人で複数もつことも出来るが、複数で1つを管理することも可能である(「このアカウントのユーザは1人とは限らない」と言い切って議論撹乱また荒らし行為の挙句、無期ブロックになった[[wiki:利用者:Sionnach|Sionnach]]と[[wiki:利用者:おぉたむすねィく探検隊|おぉたむすねィく探検隊]]が好例)。したがって、ここにあげたアカウントの人数が実際の利用者の人数とイコールとは限らない。<br />
<br />
ちなみにウィキホリックはこの記事を定期的に荒らしている。彼らはまともな記事を執筆する能力も無ければ人と議論する能力も無い無能者の集団なので、[[Yourpedia]]を荒らすことだけに自らの存在意義を見出している。<br />
<br />
彼らは普段[[ウィキペディア自警団]]という名称で広く親しまれているが彼らはあくまで一執筆者という立場を崩さず、自警団的横のつながりを否定している。<br />
<br />
しかしその実情は上記のとおりであり、法的権限のない状況において暴走する悪質な[[電子自警団]]と化している。<br />
=== 主な対立関係 ===<br />
一部の利用者同士の仲が悪く、激しく対立する場合も結構多い。その対立をWPの外(YP・2CH・等)に持ち出す者も多い。<br />
* [[間久部緑郎]] vs [[野田憲太郎]]<br />
* [[Peace]] vs [[Gordon S]]<br />
* [[Kiku-zou]] vs [[SANNET可変IP]]<br />
* [[Mikomaid]] vs [[Mikomade]]<br />
<br />
== 主な利用者 ==<br />
最も知られているユーザーは以下のとおり。<br />
; 管理者<br />
* <s>[[今泉誠]](Suisui)</s><br />
* [[岩瀬透]](Tietew)<br />
* [[海獺 (利用者)|海獺]]<br />
* <s>[[Lonicera]]</s><br />
* [[竹麦魚]]<br />
* <s>[[はるひ]]</s><br />
; 一般ユーザー <br />
* [[青木高校生]]<br />
* [[目蒲東急之介]]<br />
* [[Kiku-zou]]<br />
; 荒らし(悪質度の高い順)<br />
* [[Mikomade]](本項目までをも肥大化させようとする悪質マルチポスター・編集合戦マニア・'''史上最悪のネットストーカー''')<br />
* [[Yassie]](八島良太。最低最悪、一刻も早く死ぬことが望まれるレベル)<br />
* [[Peace]]<br />
* [[野田憲太郎]]<br />
* [[音声おじさん]]<br />
* [[茂木紀行]]<br />
* [[おかやまりゅうせい]]<br />
<br />
その他の利用者は以下のリンクを参照。<br />
* [[ウィキペディア日本語版の利用者一覧]]<br />
** [[数字とアルファベットから始まるウィキペディア日本語版の利用者一覧]]<br />
** [[あかさ行から始まるウィキペディア日本語版の利用者一覧]]<br />
** [[たなは行から始まるウィキペディア日本語版の利用者一覧]]<br />
** [[まやらわ行から始まるウィキペディア日本語版の利用者一覧]]<br />
<br />
* 管理権限を持つ(持ってた)利用者については[[ウィキペディア日本語版の管理者]]を参照。<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
{{Commonscat|Wikipedians in Japan|ウィキペディア日本語版の利用者}}<br />
* [[ウィキペディア日本語版の恐怖]]<br />
* [[ウィキペディアの管理者が勝手に保護した記事]]<br />
* [[ウィキペディアにおける勇者]]<br />
* [[ウィキペディア自警団]]<br />
* [[著作権自警団]]<br />
* [[自警団]]<br />
* [[自警]]<br />
* [[2ちゃんねる組]]<br />
http://up3.viploader.net/net/src/vlnet001524.jpg<br />
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/19/WCJ2009_IMG_1477.JPG/500px-WCJ2009_IMG_1477.JPG<br />
<br />
{{利用者}}<br />
[[Category:ウィキペディア|りようしや]]<br />
[[Category:ウィキペディアン|*]]<br />
[[Category:ネット弁慶]]<br />
[[Category:キチガイ]]<br />
[[Category:利用者]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%9A%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%88%E3%81%AE%E7%AE%A1%E7%90%86%E8%80%85&diff=108660
ウィキペディア日本語版の管理者
2010-09-07T02:33:14Z
<p>Yоurрedia: </p>
<hr />
<div><div style="background-color:red"><br />
{{秀逸}}<br />
{{誹謗中傷}}<br />
[[File:パトカー.jpg|thumb|呼んでおきました]]<br />
'''ウィキペディア日本語版の管理者'''(ウィキペディアにほんごばんのかんりしゃ)とは[[ウィキペディア日本語版]]を管理する人のことである。[[ウィキペディア]]に利用者アカウントを持つものを一般的に[[ウィキペディアン]]と呼び依存症患者同然のヘビーユーザーを[[ウィキホリック]]と呼ぶが、管理者達が例外なくウィキホリックである事は論を待たない。ほぼ全てが[[ウィキペディア自警団]]のメンバーであり、[[管狸者]]とも呼ばれる。なお、管理者は監修者では無い。<br />
<br />
「執筆依頼」を保護状態に置き続けている([[wiki:執筆依頼|執筆依頼]]の履歴参照、下手人は亡きLonicera)。<br />
<br />
管理者の多くが問題行動を取っているがブロックを諌めたり取り消したりする者もいない事から見て、相互不可侵不干渉が全員のモットーであるらしい(但し[[NiKe]]の管理者解任の件のような例外もある)。さらに誰をブロックし誰に目こぼしをするか・何が[[荒らし]]で何がそうでないかは管理者個々人の胸先三寸である(ひどい時には衆議に掛けもせず独りで「迷惑行為」と断じ、プロバイダーへのねじ込みさえ行なう)。またウィキペディアは[[オウム真理教]]信者、[[ネット右翼]]、[[サイエントロジー|サイエントロジスト]]、[[2ちゃんねらー]]が多く(派閥「[[2ちゃんねる組]]」が構成されている)そのため人権否定のファシスト集団となってしまっている。また管理者が自分の多重アカウントを作成し、汚れ仕事を肩代わりさせている可能性も捨て切れていない。明白な荒らしをしているにも拘らず絶対に措置の対象にならないアカウントがいくつか存在するのがその証拠である。<br />
<br />
なおこの管理者たちはある特別行政法人の研究者らから注目され、データの収集が緻密になされているという。「権力への意志」と題されるその研究のなかでかれらはその性格や投稿ごとに分類され、また一般投稿文書を分析して管理者たちと割り出し結びつけてその思考をさぐり権力を得る為人間がいかなる事を行うか?権力を得た後その権力をいかに用いるか?など様々な社会的研究がなされているという。研究者の言によると“時間とおおよその場所と文書があらかじめテキスト化されているなど研究の便宜がなされており予算の少ない我々に最適”とのことである。その他解任投票が出されると管理者が管理者を庇うため、反対票が続々入るという閉鎖的な光景も見られる。<br />
<br />
== 管理者一覧 ==<br />
=== [[Wiki:利用者:Bakkai|Bakkai]] ===<br />
馬鹿貝。よく画像提供しているが、自分が撮影した画像は意地でもコモンズにアップロードしない、他言語版に非協力的な人。管理者立候補時に「荒らし対策での保護・解除など」を行うと大見得を切ったが、本当は自分のアップロードした画像の削除するためだけに管理者になった。実際、自分の画像削除のためにしか管理者権限を使っていない。ほとんど管理権限を使わないが、たまたま使った管理権限についてあるふぁるふぁから指摘を受けてブチ切れる。ほとぼりが冷めるまでしばらく行方を晦ましたが、ほどなく復活した。しかしあるふぁるふぁは見逃さず、コメント依頼から解任投票へ。解任投票では賛成と反対がちょうど同数になるという椿事が発生した。解任は免れたが、JAWP史上最低信任率の管理者として名を残すことになった。さすがに恥ずかしいのか、解任投票以来しばらく現れなかった。<br />
<br />
=== [[Wiki:利用者:Baldanders|Baldanders]] ===<br />
歯医者。女医さんであり海獺などの凶悪管理者から執拗なセクハラ、パワハラを受けている。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Bellcricket|Bellcricket]] ===<br />
{{Main|Bellcricket}}<br />
{{2ch}}ビューロクラット、CheckUserという2つの権限を持ちMLの管理もしており実質的に現在のウィキのトップ管理者である。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Bletilla|Bletilla]] ===<br />
かつては、寒波星人名義で活動していた。[[2006年]]に一度立候補したが落選し、それから2年後の[[2008年]]に再度立候補しめでたく就任となった。翻訳を途中で放置したりと挙動不審なところが多く、2度目の立候補で当選となった際にも赤井彗星などから皮肉交じりに挙措の問題を指摘されていた。<br />
<br />
[[2010年]]、Carkuniと共にメタのスチュワードに立候補するもAphaiaの手下共の画策によってあえなく落選。しかし、Carkuniの方はそれでも60%以上の信任を得ていたのに対し彼は30%にも満たなかったことからスチュワードには程遠い器という評価が定着していた模様。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Carkuni|Carkuni]] ===<br />
{{Main|Carkuni}}<br />
角煮とも。かつてチェックユーザーであったが権限を殆ど行使しない並び大名ともいわれた。[[Chatama]]とはリアルで親交が深く、愛人説もある。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Cassiopeia-sweet|Cassiopeia-sweet]] ===<br />
鉄ヲタ。バスや風俗系にも精通していることから、元バスガイドの風俗嬢である可能性が高い。年齢からして、鉄子の始祖ではないかと言われている。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Chatama|Chatama]] ===<br />
{{Main|Chatama}}<br />
{{2ch|トリップ:◆5ChatAmAI2}}旧利用者名は「ちゃたま」。本名・[[寺崎嘉孝]](てらさき よしたか)。CU、ビューロクラットをも務めるマルチユーザー。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Ciro|Ciro]] ===<br />
通称、コムーネのおっさん。イタリアのコムーネの記事のスタブを粗製濫造している。管理者としては、存在感に欠ける。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Cpro|Cpro]] ===<br />
{{Main|cpro}}<br />
{{ネットウヨ}}{{2ch|トリップ:◆Cpro.0SR8o}}[[2007年]]より管理者。Los688と同様に陰でCUの結果を参照している危険人物の1人。その正体は東京工業大学博士課程在籍の甲斐幸輔であると噂されている。<br />
<br />
よく編集する記事や[http://nikupedia.com/ 運営しているダサイト]からみて明らかにキモオタである。個人的に嫌いなユーザーに対してストーカー行為を続け、そのユーザーが書いた記述を無意味にリバートするのを主な活動としておりまともな編集は極めて少ない。<br />
<br />
永久ウィキブレイク野郎のBadboyや理由も言わぬ削除主義かつ意見黙殺主義者のGakuponとかを庇い、こいつらに対する罵倒をも削除したボケナスアホンダラのパーチクリン野郎。木津尚子残滓を払拭するために奔走する変人の一人。<br />
<br />
余談になるが自身の利用者ページにネット右翼が嫌いと書いたユーザーを「目的外利用」という理由をつけてブロックしたことがある。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Electric goat|Electric goat]] ===<br />
[[木津尚子]]を参照せよ。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Faso|Faso]] ===<br />
「OCNの広域ブロックに精を出す管理者」との批判がなされている。Fasoのみの手によってFasoがコントロールされている確率は低い。mixiはすでに退会済みだが、かつては猿壱號という名義で登録してあった。[http://ja.wikichecker.com/user/?t=faso wikicheker]によれば、主に日中に活動しておりニートだと思われる。<br />
<br />
東大、東工大など一流大学のIPアドレスを全てブロックするという狂気の荒らし管理者。<br />
<br />
かつてはCU権限を持っていた。しかし後ろめたいことがあったためかウィキメディア財団への本人証明を拒否し、更にブロックの誤爆をやらかしてCU権限を剥奪されてしまった。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Giftlists|Giftlists]] ===<br />
善良な包摂主義者。著作権に精通しており、ロクに知らない癖して著作権侵害と喚きたてる削除厨に掣肘を加えられる貴重な存在。筋が通らないと判断すれば、TomosやMiyaのような古参にも忌憚なく意見する。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Hosiryuhosi|Hosiryuhosi]] ===<br />
{{Main|Hosiryuhosi}}<br />
管理者に就任して早々、リバート・ブロック・ボットなどあらゆる権限を機械的に濫用しまくる生体ボットの独裁者。[[2010年]][[8月12日]]19時00分に、「日本帝國電磁通信百科事典」の「管理者」に「就任」。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kahusi|Kahusi]] ===<br />
{{Main|澤田亮太}}<br />
{{C管}}最近では他アカウントで荒らし始め他のウィキペディア管理者などの成りすましを行っているが、ウィキペディアの会話ページでは「私ではありません」とコメントしている。嘘つきは泥棒の始まりである。<br />
<br />
個人ウィキペディア「かふしゐき」で、トリップとアカウントを対比させた「[[2ちゃんねらー]]のウィキペディアン」一覧を作成していた。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kamakura|Kamakura]] ===<br />
[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%89%B9%E5%88%A5:%E3%83%AD%E3%82%B0&user=Kamakura 3年以上も管理者権限を一切行使していない]ことから、自分が管理者であることを忘却してしまったと思われる。2010年4月にようやく再発動。しかし何で解任されないんだ?<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kanjy|Kanjy]] ===<br />
ビューロクラット・チェックユーザー保持者の中で一番の人格者。だがリアルの仕事が忙しいのか活動頻度は高くなく、廃人共からは役立たず呼ばわりされている。しかしウィキでは珍しいまともな人らしく、管理権限を与えるなり基地外になる他の連中と対比するとずっと安心出来る良管理者と見て良いようだ。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kinori|Kinori]] ===<br />
「他人の編集にケチをつけることが趣味」と、他の利用者の多くから思われている。「各種方針を無視し、管理者としての権限を好き勝手に濫用する人物」という真実をついた発言が、他の利用者から出ている。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kiyok|Kiyok]] ===<br />
おはぐろ蜻蛉に推薦されて管理者に立候補した愛知県人。もしかするとおはぐろのソックパペットか身内なのかもしれない。活動頻度はそれなりに高いがあまりにも存在感が比較なので、辞任しても誰も気が付かないだろう。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kkkdc|Kkkdc]] ===<br />
幽霊管理者。2~3ヶ月に一回編集する事で管理者権限をなんとか保持している。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:KMT|KMT]] ===<br />
当時は独裁者のひとりであったが、今ではその影は微塵もない。自らの利用者ページを削除した馬鹿野郎である<ref>[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85:KMT 利用者:KMT]</ref><ref>[http://mywebpage.netscape.com/kasumoerer/kmt_dead.htm](エンコードはUTF-8でご覧ください)</ref>。一度退任したが[[2009年]]3月から再び管理者。<br />
<br />
mixiのアカウントには「活動終了」などと書かれているが、実は頻繁に深夜にログインしていることがわかっている。自分の発言に法的責任を問われると感じた瞬間、全てのmixiコミュニティから退会したへたれ。[[wiki:利用者:Akinoniji|Akinoniji]]も同種の詭弁を用いる。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Ks aka 98|Ks aka 98]] ===<br />
{{2ch}}「実際に[[荒らし]]やその他推奨されない行為を行っていない利用者に対して不誠実な無期限ブロックを平気で行っている」という批判がある管理者。IPユーザーに対しても、広域ブロックを余裕で行える。「みんな迷惑している」という声も上がっている。2ちゃん組の一員。どぶさらいしている他の管理者に向けて、高い場所から石を投げるのが得意である。だが、その石が命中しているか否かは不明。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kurihaya|Kurihaya]] ===<br />
利用者ページで「管理者です」と名乗るより先に「VIPPERです」と名乗るよくわからない男。包摂主義グループの一味。非常に影が薄い。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Law soma|Law soma]] ===<br />
身長190cmを越える巨漢の坊主。坊主なので落ち着いているがハゲと呼ぶとキレるためゲハゲハと笑ってやれば良い。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Los688|Los688]] ===<br />
{{Main|Los688}}<br />
投稿ブロックやリバートは迅速だが、それゆえにブロックやリバートが目立つ管理者の1人。軍事オタクの狂気の管理人であり、自民党寄りの編集を行う。「竹麦魚と同じくいつまで経っても会話ページの半保護を解除しない」との声も上がっている。極右思想を持っているネトウヨである。イラクの人質に激怒した。'''[[アダルトビデオ]]マニア'''でもある。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Lupinoid|Lupinoid]] ===<br />
最古参の管理者だが、たまに出て来て編集する程度で目立った活動は殆ど見られない。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Makotoy|Makotoy]] ===<br />
普段は数学関連の項目を執筆している。管理者の中では地味な存在だったが[[2009年]]、インターン制度という名目の元事実上管理者信任水準の引き下げを独断で推進し周囲から総スカンを食らった。挙句の果てには反対した一人である[[wiki:利用者:Dojo|Dojo]]が一週間議論の場に出てこなかったことに対して「自分に完膚なきまでに論破されて逃亡した」と都合の良い解釈をするなど独裁者の気質を遺憾なく発揮した。[[wiki:利用者:132人目|132人目]]は早くから管理者の器に相応しくない人物であることを看破していたようである。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Marine-Blue|Marine-Blue]] ===<br />
{{2ch}}ありふれた名前だと知りつつMarine-Blueの名を登録し他方で他人が「マリン」、「ブルー」、「蒼海」などと付く名を名乗るのは認めないという自己中心的との指摘がある。他人が類似のアカウントを取得すると即座に飛んでいって警告する。「ウィキメディア関連で400以上もアカウントを持っているらしい」と威張っている。好物は餃子らしい。2010年6月にCUに立候補した。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Miya|Miya]] ===<br />
{{Main|宮川由美子}}<br />
過去に、現役管理者であるにも関わらずChatamaに投稿ブロックされた事がある筋金入りの荒らし。「他人のコメントや都合の悪いエントリーをはてなダイアリーから一括削除したことで有名になった女性」と言う「武勇伝」が飛び交っている元ピンサロ嬢。悪名高きLoniceraの追放に反対した事でも知られるウィキペディア日本語版の酒井法子であり、ブロックした利用者からブラクラを踏まされて嘲笑された事がある。<br />
<br />
女ゆえの頭の弱さかいまだにwikiの使い方を理解していないらしく、改行の仕方がおかしかったりする。このためしばしば意味不明なたわ言も喚く事で今も麻薬の使用が疑われている。<br />
<br />
猫森日記に「co.kyoto=hatukanezumi=aphaia」とコメント欄に投稿すると必ず削除される。[[イオンド大学]]の旧版と[[wiki:平和神軍観察会事件|平和神軍観察会事件]]を「“大学”から申し入れがあった」という理由で保護し、イオンドについては新版を初めからやり直すことを余儀なくさせた大馬鹿でこれが因で有名人となった。詳細な経緯は[[wiki:ノート:イオンド大学|ノート:イオンド大学]]を参照。<br />
<br />
アナニーを好み、「'''Wikiって略すな'''」というお世辞にも女性としては疑問が残る画像を貼っている。今では剥がしているがもう遅い。元祖'''巨乳管理者'''。<br />
<br />
[[Wiki:LTA:SANNET|LTA:SANNET]]のことをよく知らず投稿ブロック依頼とある店舗を保護し、長期の荒らしであるにも関わらず安易に荒らしと呼ぶべきではないと注意している。<br />
<br />
=== [[Wiki:利用者:Mnd|Mnd]] ===<br />
Mndとは問答無用の略。その名の通り問答無用で保護や削除、ブロックをかます。過度の越権行為こそないが、話が一切通じないため一般利用者にとっては恐怖以外の何物でもない。生体ギロチンボットと呼ばれている。<br />
<br />
=== [[Wiki:利用者:Muyo|Muyo]] ===<br />
九州在住の鉄ヲタ、バスヲタでありChatamaの言いなりに動く走狗ではないかと指摘されている。Wikipediaの外では「かもめみどり」などの名義を使ってで活動している。名前は「無用」と読み、自分で自分の事をいらない子と名乗っている卑屈なマゾヒストであることが窺える。しかし、恣意的な権限行使でウィキペディアを私物化している一部の極悪管理者よりはよほど有用な人である。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Nnh|Nnh]] ===<br />
神社関連の記事などを編集している管理者。「記事を執筆するよりも人の悪口を書くのが好き」との批判がある。自己満足のために必ず旧仮名遣い風で[[インターネット]]に書き込んでいる。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Noche de la pena|Noche de la pena]] ===<br />
{{2ch}}ちくり板スレの住人。通称夜の人。IPで活動していることが多いため、編集回数が少ない。多分IPで活動するのは不純な行為を詮索されたくないがためだろう。削除厨が大嫌いで、[[Wiki:利用者:Iwai.masaharu|Iwai.masaharu]]が不倶戴天の敵。立候補の際、Nekosuki600一人が就任に反対した。その時の反対した理由は「特定の管理者の言いなりに動く走狗だと思ったから」らしい。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Peccafly|Peccafly]] ===<br />
{{2ch|トリップ:◆DTTXbb.KUY}}<del>ソビエト・ソヴィエト・ソヴェト</del>サヴィェート連邦の歴史に詳しい。祖父は<del>シベリア・サイビィーリャ</del>スィビーリ抑留経験者。<del>ロシア</del>ラスィーイスカヤ語以外の外国語にも堪能。いわゆる海外組の1人で、日本人ではない可能性が高い。自分の自論・珍論が通らないと不満プンプンになって投稿ブロックをかけまくり、改名の議論をすべて遮り押し通すのが大好き[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88:%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%9C%E4%BA%8B%E4%BB%B6]な困った巨尻フェチ(;゜∀゜)。包摂主義グループの一味。我儘が過ぎてウィキペディアを去りかけた[[wiki:利用者:Hideokun|Hideokun]]を憐み時々思い出しては2ちゃんねる世界史板・ちくり板等で泣き落しを試みたが、同調する者もなく自演が板についた頃にHideokunは復帰。白人女性を偏愛するなど[[wiki:利用者:Yassie|Yassie]]([[八島良太]])との共通点も多々見られることから、八島のソックパペットである可能性も極めて高い。八島とはちくり板で頻繁に対話しているが、その際は両者ともにわざとらしくトリをつけて現れる。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Penn Station|Penn Station]] ===<br />
新着記事投票常駐者。名前が鉄オタを連想させるせいかNekosuki600からはChatamaの手下と思われており、立候補に強く反対された。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Riden|Riden]] ===<br />
投稿ブロックや頻繁に記事を保護する悪質管理者でLoniceraの解任に反対した程のデタラメぶり。仮面ライダー等の特撮が好きなオタクであり無職と推定される。ウィキペディアに僅かでも良心が残っているのであればこの人物を解任すべきであろうがそれ以前に真実を消す頻度は、もっとも高い。<br />
<br />
度々この管理者は「これは最後の警告です」と警告を発するが最初がない。そこを指摘されたばかりかユーザーから事前に用意された対策用ソックパペットを相手にそれをした事から笑われてしまい、その後警告文を訂正するもそれが元でさらに嘲笑された経歴を持っている。尚、本人はこの事を自身の恥辱と見てか二度消しにかかって来てもおり結果としてより大きく嘲笑されている。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Sergei 1207|Sergei 1207]] ===<br />
本来のアカウント(sergei semenovich)とは別に管理者専用アカウントを作って立候補し、物議を醸した。性格はキレやすい。女性疑惑がある。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Sumaru|Sumaru]] ===<br />
ノストラダムスと世界遺産関連の項目を中心に編集している他、長期荒らしの一人である[[wiki:利用者:Haruno Akiha|Haruno Akiha]]のお守りを率先して担当する物好き。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Taisyo|Taisyo]] ===<br />
その名の通り大将である。それ以上でも以下でもない。固定IPらしいのでソックパペッターの可能性は薄いが、他の管理者の走狗である可能性は十二分にある。その場合大将ではなくなり、看板に偽りありということになる。<br />
<br />
=== [[Wiki:利用者:Tantal|Tantal]] ===<br />
権力争いばかりに夢中な管理者の中で、ウィキペディアの本義である記事の発展、充実に力を注いでいる稀有な人物。執筆能力の高さはかのYassieも認めるほどで、[[2ちゃんねる]]でも評判は良い。一方で本人は「自分に対する根拠無き誹謗中傷が並べ立てられているから」という理由でアンチ2ちゃんねるを標榜していることから、被害妄想癖があると思われる。<br />
<br />
=== [[Wiki:利用者:Tan90deg|Tan90deg]] ===<br />
通称「'''痰苦汁程度'''」。タン師とも。[[Wiki:利用者:123front|123front]]、[[wiki:利用者:Paperones|Paperones]]、[[Wiki:利用者:Daichikyu|Daichikyu]]、[[wiki:利用者:Revdel|Revdel]]など一部の善良な利用者を無期限ブロックされた[[Wiki:利用者:KHAT|KHAT]]の[[ソックパペット]]であると根拠なく決め付ける極悪管理者。包摂主義者、というよりはアンチ削除主義者であり削除議論で削除票を投じる利用者を安易に削除主義者扱いし自分が削除主義者と断定したユーザーを駆逐するためなら捏造などの権謀術数を平気で行う。また明らかに著作権に抵触している記述に対して「引用の範囲内」「単なる事実の記載」などと詭弁を振り回して削除逃れを助長していることから、自らも転載常習者である可能性がある。もし転載が暴かれればComplex01のように辞任に追い込まれるか、ブロックされるのは必定である。他者をソックパペット扱いしておきながら自らも立派なソックパペッターであり[[Wiki:利用者:Londonbashi|Londonbashi]]、[[Wiki:利用者:Ziman-JAPAN|Ziman-JAPAN]]などのソックパペットを駆使して多数派を装ったり不正投票をしたりしている。2年以上前に削除された項目の復帰依頼をそれが初投稿という者で趣旨不明瞭な文章であったにもかかわらず1日も経過する前に独断で復帰措置し[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=Wikipedia:%E5%89%8A%E9%99%A4%E3%81%AE%E5%BE%A9%E5%B8%B0%E4%BE%9D%E9%A0%BC&diff=prev&oldid=27867645]、不審がられている[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=Wikipedia%3A%E5%89%8A%E9%99%A4%E4%BE%9D%E9%A0%BC%2F%E7%A7%8B%E6%9E%9D%E7%A7%80%E6%A8%B9&diff=27878910&oldid=27878538]。悪評高い[[wiki:利用者:Tiyoringo|Tiyoringo]]とよくつるんでいる事が多いが123frontやPaperonesに対する必要以上の追及、粘着、個人攻撃にはTiyoringoすら辟易している。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Tietew|Tietew]] ===<br />
{{Main|岩瀬透}}<br />
本名は'''岩瀬透'''<ref>[http://hotwired.goo.ne.jp/matrix/0602/003/ 今泉誠と共にインタビューでウィキペディアの宣伝を述べる岩瀬透(写真あり)]</ref>。Suisuiと並ぶウィキペディア日本語版の大幹部の1人。彼もマスコミによく登場する。プロキシのブロックが趣味。2010年2月から音沙汰なく、自動解任見込み。・・・・・・と思われていたが、裏でBotを働かせているという異議が出て自動退任ではんく解任審議に摩り替えられた悪運の強い奴(差し金を入れたのはやはり管理者のKs aka 98)。多くの利用者を巻き込んで大騒動となったが、本人はどこ吹く風である。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Tomos|Tomos]] ===<br />
最古参のユーザーのひとり。Tomos師と呼ばれる。他の管理者と比較すると投稿ブロック依頼や保護依頼などの対処を行っていなかったので氷鷺により[[Wiki:Wikipedia:管理者解任の投票/Tomos 20100217|解任投票]]が提出されたが、賛成者は氷鷺のみだった。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Triglav|Triglav]] ===<br />
鶏ガラ。2010年最初に管理者に就任した河川項目の編集やボット作業を地道に行っている地味なユーザー。着々と実績を積んでおり地味ながら立候補の際は無風当選かと思われたが、2~3名ほどに執拗な粘着攻撃を受けた事から意外と恨みを買い易く問題のある人物であることが露顕した。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Vigorous action|Vigorous action]] ===<br />
[[七星]]のソックパペット。当たり障りの無い活動を続けた後、他のソックパペットでの投票と、影が薄い事が手伝って自ら立候補して就任した。ただし他のWikiでの粘着荒らしは止めない相変わらずの問題ユーザー。早い段階で管理者をクビにすることが望ましい。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Y-dash|Y-dash]] ===<br />
就任早々記事を削除したかと思えばTiyoringoの鶴の一声で復帰させたりする早計なクズ。私見を述べる際に根拠を全く提示しない習癖の改善が望まれる[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?diff=prev&oldid=31759291]。立候補時に指摘があったにもかかわらず、相変わらず外部でくだらない呟きを垂れ流し続けている[http://twitter.com/Y_dash]。2010年4月の立候補時点での年齢は未成年。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:アイザール|アイザール]] ===<br />
{{Main|アイザール}}<br />
{{2ch}}よく語尾に「♪」をつける。文体は温和だが常に婉曲的な嫌味を述べ、その内容は攻撃的で女独特の陰険さバリバリである。自分の私見、私怨で投稿ブロックをかけたり削除依頼を受理しなかったりと最低の管理ぶりであり先祖代々真性のキチガイ。当然両親もろくな人間ではないものと推定され、ここは遺伝によるものと思われる。故に兄弟姉妹もおそらく知的障害者であり、社会に迷惑をかけないよう大人しく死んだ方が良い。おそらくオウム信者&ビッチ。一応2ちゃんねる組である。現在、活動中の様である。この人の極悪非道のおかげで死人が出る程である。<br />
<br />
Yourpediaで[[Mikomaid]]関連の編集のみ1000回以上に亙り執拗に執筆し315KB以上に肥大化させた{{User2|アイザール}}はウィキペディアの[[吉良上野介]]である[[Mikomade]]のYPでの名義({{WikiUser2|アイザール}}(WP管理者)とは別人)。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:おはぐろ蜻蛉|おはぐろ蜻蛉]] ===<br />
{{2ch}}ウィキペディア日本語版におけるサブカルチャー記事作成の急先鋒。特に[[声優]]の記事に固執することでも知られ、その声優に不利と思われる書き込みがあるとすぐさま特定版削除へ持ち込む。そしてあげくのはてに保護する。<br />
<br />
また某カービィの漫画を某漫画本に連載していた漫画家の記事の「ガキごときの・・・」部分を消したりしていたので某出版会社の回し者かと某掲示板でうわさされたことがある。<br />
<br />
管理者が増えて欲しいという一心でマルチポストの絨毯爆撃を行いIsh-kaに苦言を呈された。そして勧誘した人物からは悉く断られた。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:しるふぃ|しるふに]] ===<br />
{{2ch}}ロールバック・削除・ブロックと消極的な活動しか行っていない。度々利用者ページが朝鮮民族へのリダイレクトに置換されていたりPeace系に粘着されていることから、プロ市民である可能性も示唆されている。度々コテハンで2ちゃんねるに出没し、狂気としか思えない妄言を飛ばしてゆく。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Mobnoboka|たななし]](Mobnoboka) ===<br />
たななしとは紳士である。しかも変態紳士である。かつてはじゆにちとか名乗っていたらしい。古風な喋り方をすることから脳味噌が中世でストップしているのかもしれないし、または仏教関係者かもしれない。「モブの馬鹿」と言われると怒る。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:青子守歌|青子守歌]] ===<br />
日和見主義者。一利用者としても資質に問題ありすぎな人物であったが、どういうわけか事故的に管理者に選出された。実態としては反対者の靴下が足らなかっただけと思われ、世の中こうした事を通じて歯車が狂って行くそれを説明する好例と言える。2010年5月、突然”ノート”/”会話”を”トーク”に変更してコミュニティーから大ひんしゅくを買った。評判の悪いiwaimと仲がいい。通称は青子。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:霧木諒二|霧木諒二]] ===<br />
普通の管理者。普通すぎて特筆性に欠けるため利用者ページがそのうち削除されるかもしれない。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:欅|襷]] ===<br />
法学部に在籍する大学生。2ちゃんねるの阿呆共は女性だと思い込んでいるようだが、その正体は195cmのガチムチの男性である。鉄ヲタ。北海道に在住し署名が黄緑、なおかつ解任投票で反対の立場を貫いた事からLoniceraのソックパペットではないかと嫌疑を抱かれているが実際はLoniceraとは大学で先輩後輩の関係にあっただけで別人である。でもこういうのはミートパペットっていうんじゃないか?Loniceraの生き別れの妹という説もある。<br />
<br />
先輩のロニセラが降ろされてから4ヵ月後、管理者に立候補して当選、以降はひたすら削除依頼案件を迅速に時々乱暴に処理する生体BOTと化しており「暴言を吐かないロニセラ」と呼ばれている。<br />
<br />
=== [[wiki:健ちゃん|健ちゃん]] ===<br />
潔癖症で、管理者としての資質をコミュニティに問うため3度もコメント依頼を提出した。構ってちゃんなのかもしれない。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:背番号9|背番号9]] ===<br />
はるひに推薦されて管理者になった者だが、なぜか包摂主義グループの一味でもある。管理者は全部で65人いる。情報をお持ちの方は書き込んでほしい。松永英明、松葉裕子、太田、草皆、岡田、福沢にも管理者の疑いがある。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:竹麦魚|竹麦魚]] ===<br />
{{Main|竹麦魚}}<br />
北海道民。「ご質問はなるべく会話ページでお願いします」などと繰り返す。「会話ページを半保護したままいつまで経っても保護解除しようとしない」との声がある。OpenProxyのブロックばかり熱心に行う管理者である。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:東京特許許可局|東京特許許可局]] ===<br />
鉄オタでありChatamaやCassiopeia-sweetとつるんでいることが多いが、時々一匹狼的な行動をすることもある。立候補の際、「現在の管理者の中には明らかに管理者に相応しくない奴がいる」と言い放った気骨のある人物。しかしこんなことを言ったもんだから、就任後はこの発言を言質に取られて少しでも不適切な行動をする度に譴責されている。とあるブロック依頼を切欠にはるひとの関係が悪化し、その後提出されたはるひの解任動議では賛成票を投じた。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:白駒|白駒]] ===<br />
「ハック」と読む。名前の通りハッキングが趣味で、裏では他者のアカウントを乗っ取ったりと悪行を重ねている。長期荒らしの1人・Lemと同一人物ではないかと疑われていたが、実はその正体は132人目である。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:三日月|三日月]] ===<br />
{{ネットウヨ}}とにかく無愛想な軍事オタク。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:海獺|海獺]] ===<br />
{{Main|海獺 (利用者)}}<br />
{{2ch|トリップ:◆RACCOxeST6}}アンチYPの最右翼。ウィキペディア内で最も嫌われている管理者の一人。外部のサイトでも2chのスレッドが立てられるなど色々と書き込まれているが馬耳東風の様子。誰かの別垢若しくはこの人物本来のハンドルではないかと思われる。<br />
<br />
好物はらっこのてんぷら(アカウントを即座に食った)。<br />
<br />
== 元管理者達 ==<br />
=== [[wiki:利用者:Brion VIBBER|Brion VIBBER]] ===<br />
アメリカ人。英・仏・エスのマルチリンガルで日本語も勉強中との事。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Calvero|Calvero]] ===<br />
スのGと並ぶ理科系のオタク。「実際に荒らしやその他推奨されない行為を行っていない無実の利用者に対して、不適切な投稿ブロックを平気で行う」という批判がなされている。広域ブロックも行っていた。3ヶ月編集せず自動退任。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:co.kyoto|co.kyoto]] ===<br />
[[木津尚子]]が使用しているアカウントといわれる。最近「co.kyotoは私です」という偽者が[[mixi]]に出没しているので注意が必要である。立派な共有靴下である。<br />
<br />
[[2007年]]5月から管理者だったが3年目を迎える直前の[[2009年]][[2月23日]]に辞任。<br />
<br />
=== [[Wiki:利用者:Complex01|Complex01]] ===<br />
他の書籍から丸写しを行い堂々と著作権侵害をしながら管理者に立候補し、その座に居座り続けた極悪人。[[Wiki:利用者:Noche de la pena|Noche de la pena]]と[[Wiki:利用者:氷鷺|氷鷺]]によって転載を指摘、暴露されると自らMetaに権限返上を申請し管理者の座を退いたがコミュニティへの謝罪、弁明や転載案件処理の協力はいっさいせずに雲隠れした。ある意味、海獺やLonicera以上の極悪人である。<br />
<br />
=== [[Wiki:利用者:Elthy|Elthy]] ===<br />
サブカル分野を中心的に編集している。VOCALOIDに熱中してしまい、Wikipediaの編集を放置したまま3ヶ月経過により自動退任となった。アンサイクロペディアではゴキブリスミスの名義で活動中。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kasuga|Kasuga]] ===<br />
[[ウィキペたん]]の生みの親。詳細は[[Kasuga]]を参照。絵がオタ臭く変態的である事で知られる。おじゃ魔女ドレミを愛する中年オタク。こんな奴の考えたキャラクターが全世界のウィキペディアで愛好されているという事がウィキペディアンがいかに変態かという証左である。元管理者だがウィキペディアでの活動を停止したため、自動退任した(ただPixivなどでは活動を確認できる)。2010年に行われたはるひの解任投票の最中に自動退任したが、2chでは「はるひみたいなやめてもいい管理者はなかなかやめないのに、Kasugaみたいなやめなくてもいい管理者は簡単にやめてしまう」と嘆かれていた。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Kstigarbha|Kstigarbha]] ===<br />
2006年~2007年の約1年間管理者を務めていた。仏教項目を中心的に編集している。高圧的な口調と横柄な態度で悪名が高かったようだ。背番号9の立候補の際、新規で記事を書き下ろしたことのない奴は管理者になる資格はないと指摘して反対したが一方でロクに建設的、生産的な編集をしていなかったNiKeの解任には賛成しなかったことから[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%BA%9C%E7%A8%8E&oldid=7745832 府税]のようにデタラメの塊であっても何かしらの記事を立ち上げた奴なら管理者になっても良いと考えているらしい。それっておかしくないか。<br />
<br />
なお、この背番号9への批判に対してははるひが反論しており自身も何かと批判の多いはるひにしては道理に適った反論であった。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Koba-chan|Koba-chan]] ===<br />
{{Main|小林義宗}}<br />
[[2003年]][[10月25日]]より、ウィキペディア日本語版の執筆編集活動に従事する。[[2005年]][[1月29日]]に、ウィキペディア日本語版の管理者に就任する。目立つウィキペディアの新規作成記事は見当たらない。2009年[[8月15日]]に、ウィキペディア利用者の氷鷺を投稿ブロックされたことについて権限濫用ということで他の利用者から批判を受ける。[[8月23日]]にウィキペディア利用者の廉より管理者解任動議を提出されて8月29日現在、52人以上の賛成を得て解任される見込みとなる。そして[[9月2日]]解任。晴れてこのYourpediaの門を叩くことになる。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:kzhr|kzhr]] ===<br />
本名を[[岡田一祐]]と名乗るウィキペディアの元管理者。有意義な編集は一切していないが、他人に対する中傷は熱心に書き込み続けているという典型的なウィキホリック。<br />
<br />
[[2006年]]ごろから自分の意に沿わない発言を数十もmixiコミュニティから削除したことで、法的責任が問われている。<br />
<br />
ウィキソースにNoda,Kentaroがログインしたところ、次のような表示になる。<br />
<br />
:ご使用の利用者名またはIPアドレスはKzhrによって投稿をブロックされています。その理由は次の通りです。<br />
:<br />
:不適切な利用者名<br />
:ブロック解除予定:無期限<br />
:<br />
:Kzhrまたは他の管理者にこの件についてメールで問い合わせることができます。<br />
:ただし、オプションに正しいメールアドレスが登録されていない場合、「この利用者にメールを送信」機能が使えないことに注意してください。<br />
<br />
岡田くーん!嫉妬は良くないよー!<br />
<br />
追記:ユアペディアには、岡田の本名は伏せて野田の本名は晒したがる馬鹿利用者が存在する。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Lonicera|<font color="#009900">Lonicera</font>]] ===<br />
{{Main|Lonicera}}{{2ch}}管理者になるや権力者になったかのように振舞うようになって自滅した典型例。<br />
<br />
権限を散々乱用したため解任動議にかけられ、解任後はまるで死んだように動かなくなった。解任のショックで自殺したかもしれない。通称「ゴミセラニート」。ウィキペディアの今をときめくIPアドレス[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85%E2%80%90%E4%BC%9A%E8%A9%B1:123.224.169.131 123.224.169.131女]はLonicera女の復活か?[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85%E2%80%90%E4%BC%9A%E8%A9%B1:Soniccer883:second&diff=prev&oldid=22568196 同女の子供いじめ]。[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=1938%E5%B9%B4&diff=prev&oldid=23051470 老人いじめ]。引き継いだのは、IPアドレス[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5:%E6%8A%95%E7%A8%BF%E8%A8%98%E9%8C%B2/122.18.219.134 122.18.219.134女]。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Miya.m|Miya.m]] ===<br />
miyaのだんな。<br />
<br />
ちなみに普段は恰幅も気前も良いおじさんである。妻がアナニー好きなため、おのずとアナル責めが特技となった。氷鷺の擬似任期制により管理者解任の危機が迫り、投票の結果、解任となった。解任直前に自分のノートに半保護を掛けるという、論外な権限濫用を行なった。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Mizusumashi|Mizusumashi]] ===<br />
{{警}}{{原}}{{2ch|トリップ:◆mzsms8tLwE}}2008-11-02に就任。その徹底的な'''魔女狩り'''(相手を徹底的に根掘り葉掘りする、等)の功績によってめでたく管理者に就任した。「月刊感謝賞を応援します。」と署名に付記しておきながら、実際は月刊感謝賞に関与すらしていない大法螺吹き。2010年2月に自ら辞任した。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:NiKe|NiKe]] ===<br />
{{Main|小西規勝}}<br />
解任後しばらく活動停止していたが、一般利用者として活動を再開した。YPの{{User2|Nike}}とは別人。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:S kitahashi|S kitahashi]] ===<br />
削除願望が強い削除厨。それなりに高い品質の記事を提供してきた優秀な執筆者だったが、管理者に立候補するやいなや自分にしか通用しない俺ルールを適用して恣意的な削除を連発し顰蹙を買った。自分でも管理者に向いていない事を悟ったのか、2007年自発的に辞任した。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Sat.K|Sat.K]] ===<br />
管理者でありながら度を越した編集合戦を惹起して[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%89%B9%E5%88%A5:%E3%83%AD%E3%82%B0&type=block&page=%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85%3ASat.K ブロックされたことが何度かある]という問題利用者。しかし、誰も解任動議を出さない。さほど活発に権限を行使していないこのユーザーを解任する為に動議を提出するのを皆面倒臭がっているだけだと思われる。案の定、氷鷺の擬似任期制により投票の結果、解任となった。解任動議の投票では、解任反対票は皆無である。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Sphl|Sphl]] ===<br />
知識が無いのに執筆に参加しようとする為、一般利用者から煙たがられている。「手元に資料が無い」が口癖だが、最初からそんな物を探す気は全く無いというのが真相である。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Suisui|Suisui]] ===<br />
かつてJAWPの頂点に君臨していた。[[今泉誠]]を参照。「$ui$ui」と言うネームを使ってブロックされた人もいる。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Su-no-G|スのG]] ===<br />
{{2ch}}理科系の神々しい編集者。[[2008年]]に管理者を勇退した。またアカウント名を'''Su-no-G'''に変更した。物事を安易に即断せず常に苦悩する存在だが判断に迷ったら立ち止まることを恐れない[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?diff=28695628&oldid=28694927]のが、Su-no-G最大の長所。超低能格ヲタ[[wiki:利用者:Hideki1976|Hideki1976]]や勇者と呼ぶにはあまりにもチンピラな [[wiki:利用者:Lakebuel|Lakebuel]]が入り乱れて基地外沙汰となった[[wiki:ノート:アナボリックステロイド|改名提案]]でも疲労困憊しなかったはずはないが落ち着いて対応し、収束させた。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:Tanuki Z|Tanuki Z]] ===<br />
いつの間にか解任になっていたが、あまりにも影が薄かったので誰も気にしない。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:はるひ|はるひ]] ===<br />
{{2ch}}ビューロクラットの権限を与えられたDQN女。その行為たるやとにかく痛く、海獺がコメント依頼されて危うくなると擁護のためにユーザーへ私論やブロックをぶちかます。また事実であっても自分達を批判される事には我慢がならず、ただちに記事の差し戻しを行ない出す(→[[Wiki:Wikipedia:なぜウィキペディアは素晴らしくないのか|Wikipedia:なぜウィキペディアは素晴らしくないのか]]の編集履歴)。しかも、悪辣にも無慈悲にブロックをかけて回るため悪徳管理者としての悪名は高い。しかし、[http://jrw223fan.blog108.fc2.com/index.php とある茨木市在住の基地害]をブロックしたことについては珍しい功績にはなったので一見誇れる事のように見える。が、実際のところは基地害同士がぶつかっただけだからと周りからは全く評価されてはいない。<br />
<br />
その後基地害ユーザーのブロックが問題視され[http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E4%BE%9D%E9%A0%BC/%E3%81%AF%E3%82%8B%E3%81%B2_20090803 コメント依頼]も提出されたが、本人からは未だに回答がなく管理者としての権限を使用し続けた。類は類を呼ぶとはまさにこのことである。彼女も根拠なく多くのユーザーをソックパペットや荒らしと決めつけてブロックをかける問題のあるビューロクラットであり、解任すべき者の一人である。そしてとうとう2010年[[1月3日]]に解任依頼が提出されたが多数の反対投票による多数決で解任の難を逃れた。本人にして見れば危ういところであったであろうがここでは味方であるはずの管理者の投票は賛否2つに割れている。その実態は必ずしも本人の言行が他の管理者の耳に逆らって聞こえないわけではない事や、反対票に多数のソックパペット工作があったためと見られる。<br />
<br />
2009年11月には竹麦魚に会話ページを無期半保護させ、アカウントのない者からは書き込みが出来ないよう締め出し。さらに2010年になってからは一度も活動しておらずほとぼりが冷めるのを待っている様子だったが逆にこれが災いし2009年度限りで管理者・ビューロクラットを解任され、以後音沙汰なし。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:赤井彗星|赤井彗星]] ===<br />
このたび管理者の仲間入りを果たしたガンダムヲタク。Fontタグを使ったウザ署名を行っている。特定版削除の方法がわからないと管理者でありながら嘆いていた。「無類の編集保護大好き男」であると公言している。現在では一般利用者に戻って逃亡。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:氷鷺|氷鷺]] ===<br />
「ひさぎ」と読む。中二病臭い名前通り素行も子供っぽいという指摘があるが、一方で海獺などにも堂々と意見し「貴方みたいな人と一緒に仕事するのはうんざりです」と言って辞表を叩きつけた気骨のある人。鳥関連の項目を中心的に編集していて、本人もトリ頭であるため都合の悪いことは忘れる。管理者任期制導入の提案をしておきながらなかなか進捗しないことに面倒くさくなって投げ出してしまった事は有名。中の人は美少女でしかもツンデレであるという憶測が飛び交っているが、顔見知りの弁によれば「若いけどかなり老け顔で40代のオッサンに見える」らしい。Koba-chanとComplex01、2人の管理者が辞任する切欠を作った。恐ろしい子・・・。2009年6月に自ら辞任した。その後管理者の任期制を導入することを名目に、複数の管理者の解任投票を行っている。<br />
<br />
== 管理者ではないが、管理者同等の立場にある者 ==<br />
=== [[wiki:利用者:Avanzare|Avanzare]] ===<br />
次述の[[wiki:利用者:fromm|fromm]]と同型のイカレユーザー。自らの生年月日が[[1972年]][[9月12日]]であることを公言しているので、現在37歳。いい歳してものの分別が付かない典型的なネット中毒者。とにかく、他人の荒らし行為に便乗する。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:fromm|fromm]] ===<br />
知識が全くなく、人々の書く記事を盲目的に疑い、とにかく無意味な差し戻しを連発して行うイカレユーザー。嘗て[[wiki:利用者:ホワイト・ジャック|ホワイト・ジャック]]という熱心なユーザーがいたが、彼を無期限ブロックに追い込んだ首謀者の1人である。その後、ウィキペディアの対質にショックを受けたホワイト・ジャックは自殺している。それを耳にしながらも、なお不当差し戻し行為を行い続けている。なお、究極のバカなのか数々のIPユーザーを何の根拠も無くホワイト・ジャックと同一人物視している。管理者になりきれない典型的なバカである。例えば[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E9%81%8B%E8%BB%A2%E5%85%8D%E8%A8%B1%E8%A9%A6%E9%A8%93%E5%A0%B4&diff=prev&oldid=32667248 このページ]はfromm本人が紹介した項であるが、例のごとく削除している(ページ最上部の黄色い箇所)。そのほか、[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%8D%83%E3%81%A8%E5%8D%83%E5%B0%8B%E3%81%AE%E7%A5%9E%E9%9A%A0%E3%81%97&diff=32826471&oldid=32823791 このページ]や[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%A8%A1%E5%80%A3%E7%8A%AF&diff=32826476&oldid=32822760 このページ]も理由なく削除している。[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88&diff=33771900&oldid=33720671 このページ]では、漢字表記が正しいのに削除している。削除しているこれらの記事は誰が読んでも納得出来る正論たる事実記事であり、明らかに不当削除である。そして、あくまでもホワイト・ジャックと結び付けておりホワイト・ジャックに対して異常なまでの執着心と敵意を持っていることが解かる。ユアペディアユーザー・アンサイクロペディアユーザーは是非ともfrommの活動経歴を参照し、彼が如何に異常者であるかを知っておいた方が良い。その異常なまでの独裁ぶりから、「'''[[wiki:利用者:海獺|海獺]]と肩を並べる存在'''」とも「'''海獺の次期後継者'''」ともいわれる。なお投稿する記事には時を同じくして[[wiki:利用者:Avanzare|Avanzare]]も参入してくるため、Avanzareと同一人物である可能性が高い。<br />
<br />
=== [[wiki:利用者:七之輔|七之輔]] ===<br />
とにかく、自分の持論を曲げない頑固者。知識が無いくせに、その手の記事に関して知ったかぶり編集(要するに不当差し戻し)をする。特に『[[wiki:卒業 (ゲーム)|卒業]]』や『[[wiki:センチメンタルグラフティ|センチメンタルグラフティ]]』に関する記事には過剰に反応する。両作に共通するのは[[wiki:清華女子高等学校|清華女子高校]]の存在であるが、清華女子高校は両作に於いて校長(担当声優・服装・性格)・制服(色調・デザイン)・校歌(歌詞・音調)・所在地(これに関しては作品によって多少の差異がある)に関する全ての設定が同一である。しかし、七之輔は校歌の音調に関してだけは頑として違うと言って認めない。しかし、『卒業』のゲームエンディング・『センチメンタルグラフティ』の校歌集に収められている清華女子高校校歌を聴き比べれば音調も同一であることは容易に確認できる事実である。このことからも解かるとおり、七之輔はある意味での'''独裁者'''である。また上記の2人の同じく、他人が行う荒らし行為に便乗する行為も確認されている。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
<references /><br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
*[[ネット右翼]]<br />
*[[ウィキペディア]]<br />
*[[ウィキペディア日本語版の恐怖]]<br />
*[[ウィキペディアの管理者が勝手に保護した記事]]<br />
*[[ウィキペディア八分]]<br />
*[[ウィキペディア川柳]]<br />
*[[ベター・ウィキペディア]]<br />
*[[有害サイト]]<br />
*[[2ちゃんねる組]]<br />
*[[wiki:Wikipedia:管理者]]<br />
*[[wiki:特別:登録利用者の一覧/sysop]]<br />
<br />
{{利用者}}<br />
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{{DEFAULTSORT:ういきへていあにほんこはんのかんりしや}}<br />
[[Category:ウィキペディア|かんりしや]]<br />
[[Category:ウィキペディアの管理者|*]]<br />
[[Category:ネット右翼]]<br />
[[Category:独裁者]]</div>
Yоurрedia
http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=Yourpedia&diff=108658
Yourpedia
2010-09-07T02:29:24Z
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<div style="font-size:350%;text-align:center">[[独島]]は[[大韓民国]]固有の領土だ!!!</div><br />
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